JPH109736A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH109736A
JPH109736A JP15786696A JP15786696A JPH109736A JP H109736 A JPH109736 A JP H109736A JP 15786696 A JP15786696 A JP 15786696A JP 15786696 A JP15786696 A JP 15786696A JP H109736 A JPH109736 A JP H109736A
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JP
Japan
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pressure
refrigerant
refrigerator
suction pipe
evaporator
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JP15786696A
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English (en)
Inventor
Kenji Takaichi
健二 高市
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication of JPH109736A publication Critical patent/JPH109736A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配管等の破損によってHC冷媒が冷蔵庫の内
側に漏れた場合の漏れ量を少なくし、HC冷媒の引火の
可能性を低減する。 【解決手段】 圧縮機9と、ディスチャージパイプ10
と、凝縮器11と、キャピラリーチューブ12と、蒸発
器8と、サクションパイプ13とを順次環状に接続し、
蒸発器8側で大気圧以下で蒸発する圧力特性を持つHC
冷媒14を封入した冷却サイクルを有する断熱箱体2
と、前記HC冷媒14よりも高い圧力特性を持つ作動ガ
ス29を封入し、HC冷媒14と作動ガス29の差圧で
動作する非復帰型の圧力スイッチ28と、サクションパ
イプ13内の圧力と前記断熱箱体2がディスチャージパ
イプ10と接する位置の庫外側と前記断熱箱体2がサク
ションパイプ13と接する位置の庫外側とに前記圧力ス
イッチ28で制御される電磁開閉弁30,31とから構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に可燃性の冷媒
を使用した場合の冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、クロロフルオロカーボン(以下C
FCと称する)の影響によるオゾン層破壊及び地球温暖
化等の環境問題が注目されている。
【0003】このような観点より、冷媒であるCFCの
全廃が極めて重要なテーマとなっている。現在CFCを
ハイドロクロロフルオロカーボン(以下HCFCと称す
る)やハイドロフルオロカーボン(以下HFCと称す
る)に転換していく一方で可燃性はあるが地球温暖化へ
の影響が極めて少ないハイドロカーボン(以下HCと称
する)冷媒への展開も図られている。
【0004】例えば1993年2月にベルギーで行われ
たIIR−IIFのコミッションB1/2の予稿集のP
281〜P291には家庭用小型冷却装置にHC冷媒で
あるプロパン(R290)やイソブタン(R600a)
が適用できることが示されている。
【0005】以下、図面を参照しながら従来のHC冷媒
を使用した冷蔵庫について説明する。
【0006】図3は、従来のHC冷媒を用いた冷蔵庫の
断面図である。図3において1は冷蔵庫の本体、2は断
熱箱体で、3は銅板からなる外箱、4はABS樹脂やポ
リスチロール樹脂からなる内箱、5はウレタン等からな
る断熱材とで構成されている。
【0007】6はドアで断熱箱体2に設けられている。
本体1の背面下部には機械室7が設置されている。8は
蒸発器で前記内箱4の内側に設置される。
【0008】また機械室7に圧縮機9が設置され、ディ
スチャージパイプ10,凝縮器11,キャピラリーチュ
ーブ12,前記蒸発器8,サクションパイプ13と順次
環状に接続し、冷却サイクルを構成する。前記キャピラ
リーチューブ12とサクションパイプ13は、互いに熱
交換的に、例えばハンダ付け等により密接して設置され
ている。
【0009】そしてこの冷却サイクルにはHC冷媒14
が封入されており、電源コンセント15から電気の供給
を受けて運転を行う。
【0010】前記内箱4の内側には、内箱4の温度を圧
縮機9の運転停止により制御する庫内温度調節手段16
が設置される。17はドアスイッチで庫内灯18の点滅
の制御を行う。
【0011】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作について説明する。まず、圧縮機9を運転
すると圧縮機9からディスチャージパイプ10を通じて
吐出された高温高圧のHC冷媒14は、凝縮器11で、
外気と熱交換して凝縮液化し、キャピラリーチューブ1
2に流入する。
【0012】キャピラリーチューブ12でHC冷媒14
は減圧され、蒸発器8で蒸発し、内箱4の内側の空気と
熱交換を行う。ここで蒸発気化したHC冷媒14は、そ
のままサクションパイプ13を通り圧縮機9へと戻る。
【0013】この時、サクションパイプ13内の気化し
た温度の低いガス状のHC冷媒14と、キャピラリーチ
ューブ内の液化した温度の高い液状のHC冷媒14は、
互いに熱交換を行い、液状のHC冷媒14は過冷却方向
へ、ガス状のHC冷媒14は加熱方向へとそれぞれエン
タルピが減少,増加する。これにより冷却効果が大きく
なり、冷却能力は向上する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では可燃性のHC冷媒14を使用しているた
め、地震等の大きな衝撃が加わり、冷蔵庫庫内の貯蔵物
が大きく移動して蒸発器8や冷蔵庫の内側の配管等に衝
撃を加えてそれらに破損を生じた時に可燃性のHC冷媒
14が冷蔵庫の内箱4の内側に漏れる可能性がある。
【0015】また、冷蔵庫内に付着した霜や氷片等を取
り除く場合に誤って冷蔵庫の内側の配管等に力を加えそ
れらに破損を生じた時にも、最終的には同じように可燃
性のHC冷媒14が冷蔵庫の内箱4の内側に漏れる。
【0016】内箱4の内側にはドアスイッチ17や庫内
灯18等の接点機器があり、内箱4の内側にHC冷媒1
4が充満した状態で、ドアを開くとこれらの接点機器が
着火源となり可燃性のHC冷媒14に引火し、ドアが吹
き飛ぶという問題点があった。
【0017】さらに、蒸発器8が破損したまま圧縮機9
を運転し続けることにより、キャピラリーチューブ12
を通じて凝縮器11の中のHC冷媒14が蒸発器8の破
損部から内箱4の内側に流入し、内箱4の内側のHC冷
媒14の濃度が増加して、たばこ等の発火源を伴いなが
らドアを開けた場合に引火性がさらに増すという問題点
もあった。
【0018】本発明は上記する従来の課題を解決するも
ので、HC冷媒が冷蔵庫の内側に漏れた時の引火の可能
性を低減できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の冷蔵庫は、圧縮機と、ディスチャージパイプ
と、凝縮器と、キャピラリーチューブと、蒸発器と、サ
クションパイプとを順次環状に接続してHC冷媒を封入
した冷却サイクルを有する断熱箱体と、前記サクション
パイプに設置した圧力センサーと、前記ディスチャージ
パイプに設置した電磁開閉弁と、その開放側に設けられ
た減圧器とを設置したものである。
【0020】この発明によれば、冷蔵庫の内側の配管等
に穴が開いた場合に高圧側のHC冷媒を冷蔵庫の外側に
放出するので、冷蔵庫の内側のHC冷媒の濃度が上昇し
ない冷蔵庫が得られる。
【0021】また、別の冷蔵庫は、圧縮機と、ディスチ
ャージパイプと、凝縮器と、キャピラリーチューブと、
蒸発器と、サクションパイプとを順次環状に接続し、蒸
発器側で大気圧以下で蒸発する圧力特性を持つHC冷媒
を封入した冷却サイクルを有する断熱箱体と、前記HC
冷媒よりも高い圧力特性を持つ作動ガスを封入し、HC
冷媒と作動ガスの差圧で動作する非復帰型の圧力スイッ
チと、サクションパイプ内の圧力と前記断熱箱体がディ
スチャージパイプと接する位置の庫外側と前記断熱箱体
がサクションパイプと接する位置の庫外側とに前記圧力
スイッチで制御されるディスチャージパイプの電磁開閉
弁ならびにサクションパイプの電磁開閉弁を設けたもの
である。
【0022】この発明によれば、冷蔵庫の内側の配管等
に穴が開いた場合に高圧側のサイクルと低圧側のサイク
ルを電磁開閉弁で分離するので、冷蔵庫の内側のHC冷
媒の濃度が上昇しない冷蔵庫が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のように、圧縮機
と、ディスチャージパイプと、凝縮器と、キャピラリー
チューブと、蒸発器と、サクションパイプとを順次環状
に接続してHC冷媒を封入した冷却サイクルを有する断
熱箱体と、前記サクションパイプに設置した圧力センサ
ーと、前記ディスチャージパイプに設置した電磁開閉弁
と、その開放側に設けられた減圧器とを設置して本発明
を実施することにより、冷蔵庫の内側の配管等に穴が開
いた場合に、サイクル内のHC冷媒がゆっくりと冷蔵庫
の外側に放出され、冷蔵庫の内側のサイクル内へHC冷
媒が流れ込まないので、結果として冷蔵庫の内側のHC
冷媒の濃度を上昇させることがない。
【0024】また、圧縮機の運転を継続することにより
サクションチューブ内が大気圧以下になり冷蔵庫の内側
のHC冷媒を含んだ可燃性の空気を吸い込み、電磁開閉
弁,減圧器を通してこの空気を庫外に放出することによ
って、冷蔵庫の内側の空気のHC冷媒濃度を低下させ
る。
【0025】請求項2に記載のように、圧縮機と、ディ
スチャージパイプと、凝縮器と、キャピラリーチューブ
と、蒸発器と、サクションパイプとを順次環状に接続
し、蒸発器側で大気圧以下で蒸発する圧力特性を持つH
C冷媒を封入した冷却サイクルを有する断熱箱体と、前
記HC冷媒よりも高い圧力特性を持つ作動ガスを封入
し、HC冷媒と作動ガスの差圧で動作する非復帰型の圧
力スイッチと、サクションパイプ内の圧力と前記断熱箱
体がディスチャージパイプと接する位置の庫外側と前記
断熱箱体がサクションパイプと接する位置の庫外側とに
前記圧力スイッチで制御されるディスチャージパイプの
電磁開閉弁ならびにサクションパイプの電磁開閉弁を設
けて本発明を実施することにより、圧縮機停止時に前記
両電磁開閉弁を閉じることによって、万が一蒸発器やサ
クションパイプ等からHC冷媒が冷蔵庫の内側に漏れた
場合でも、その漏れ量を最小に抑制することができる。
【0026】また、圧縮機停止時に蒸発器やサクション
パイプ等に穴が開き空気が配管等に流れ込むと冷媒配管
内の圧力が上昇し、圧力スイッチが作動することによっ
てディスチャージパイプの電磁開閉弁ならびにサクショ
ンパイプの電磁開閉弁を閉じた状態に保ち高圧側配管等
に滞留したHC冷媒を冷蔵庫の内側の配管等に流入させ
ないので、結果としてHC冷媒を冷蔵庫の内側に漏らす
ことがない。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を用いて
説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0028】(実施例1)図1は冷蔵庫を示し、図1に
おいて19は電気制御装置であり、20は動力用電線、
21は圧力センサー、22は圧力センサー用結線、23
は電磁開閉弁、24は電磁開閉弁用結線、25は電磁開
閉弁23の開放側に設けられた減圧器である。また、2
6は冷蔵庫下部に設けられた空気孔、27は空気孔26
を閉じる空気孔蓋から構成されている。
【0029】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を図1をもとにして説明する。
【0030】まず、圧縮機9を運転すると圧縮機9から
ディスチャージパイプ10を通じて吐出された高温高圧
のHC冷媒14は、凝縮器11で、外気と熱交換して凝
縮液化し、キャピラリーチューブ12に流入する。
【0031】キャピラリーチューブ12でHC冷媒14
は減圧され、蒸発器8で蒸発し、内箱4の内側の空気と
熱交換を行う。ここで蒸発気化したHC冷媒14は、そ
のままサクションパイプ13を通り圧縮機9へと戻る。
【0032】この時、サクションパイプ13内の気化し
た温度の低いガス状のHC冷媒14と、キャピラリーチ
ューブ12内の液化した温度の高い液状のHC冷媒14
は、互いに熱交換を行い、液状のHC冷媒14は過冷却
方向へ、ガス状のHC冷媒14は加熱方向へとそれぞれ
エンタルピが減少,増加する。これにより冷却効果が大
きくなり、冷却能力は向上する。
【0033】そして、断熱箱体2に地震等の大きな衝撃
が加わり、冷蔵庫の内側の貯蔵物が大きく移動して蒸発
器8やサクションパイプ13等の冷蔵庫の内側の配管等
に衝撃を加えて配管等の破損を生じた時に可燃性のHC
冷媒14が内箱4の内側に漏れる。
【0034】また、冷蔵庫の内側に付着した霜や氷片等
を取り除く場合に誤って冷蔵庫の内側の配管等に力を加
え配管等の破損を生じた時に、同じように可燃性のHC
冷媒14が内箱4の内側に漏れる。
【0035】一方、内箱4の内側には、庫内灯18やド
アスイッチ17等の接点機器があり、内箱4の内側に漏
れたHC冷媒14が充満した状態で、ドアを開くとこれ
らの接点機器が着火源となり可燃性のHC冷媒14が引
火し、ドアが吹き飛ぶ場合があった。
【0036】また、蒸発器8が破損したまま圧縮機9を
運転し続けることにより、キャピラリーチューブ12を
通じて凝縮器11の中のHC冷媒14が蒸発器8の破損
部から内箱4の内側に流入し、内箱4の内側のHC冷媒
14の濃度が増加して、さらに引火性が増すことがあっ
た。
【0037】HC冷媒14が内箱4の内側に漏れた場
合、最初は圧力が低下するので、その変動の信号が圧力
センサー21から送られ電磁開閉弁23を開き、冷却サ
イクルの高圧側のHC冷媒14がゆっくりと放出され
る。さらに、圧縮機9の運転を継続するとサクションパ
イプ13内が低圧になり内箱4の内側のHC冷媒14を
含んだ可燃性の空気を吸い込み、電磁開閉弁23,減圧
器25を通してこの空気を庫外に放出する。なお、この
時に冷蔵庫下部に設けてある空気孔26から外気を吸引
するので、内箱4の内側の空気が減圧されることはな
い。
【0038】(実施例2)図2は本発明の実施例2にお
ける冷蔵庫を示し、図2において28は非復帰型の圧力
スイッチであり冷却サイクルに封入されたHC冷媒より
も高い圧力特性を持つ作動ガス29が封入されている。
具体的には冷却サイクルに封入されたHC冷媒14がイ
ソブタンであるならば、作動ガス29はイソブタンより
も高い圧力特性を持つノルマルブタン等が適している。
30はディスチャージパイプの電磁開閉弁であり、31
はサクションパイプの電磁開閉弁である。
【0039】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を図2をもとにして説明する。
【0040】まず、圧縮機9を運転すると圧縮機9から
ディスチャージパイプ10を通じて吐出された高温高圧
のHC冷媒14は、凝縮器11で、外気と熱交換して凝
縮液化し、キャピラリーチューブ12に流入する。この
時の電磁開閉弁30,31と冷却サイクルのオン,オフ
と圧力スイッチ28の関係を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】すなわち、電磁開閉弁30,31は通電さ
れない場合には常に閉じた状態を保ち冷却サイクルを高
圧側と低圧側に分離する。また、低圧側に穴が開き空気
を吸引すると、冷却サイクルの内圧が上昇し作動ガス圧
よりも高くなり、圧力スイッチ28が作動し電磁開閉弁
への通電をオフにする。一方、電源投入時からプルダウ
ンまで、また冷媒漏れのない通常の運転時には作動ガス
29の圧力は常に冷却サイクルの内圧より低く、電磁開
閉弁30,31は開き、冷媒は蒸発器8に流れ込み、そ
こで蒸発し冷却を行う。
【0043】なお、通常の運転時にキャピラリーチュー
ブ12でHC冷媒14は減圧され、蒸発器8で蒸発し、
内箱4の内側の空気と熱交換を行う。ここで、蒸発気化
したHC冷媒14は、そのままサクションパイプ13を
通り圧縮機9へと戻る。この時、サクションパイプ13
内の気化した温度の低いガス状のHC冷媒14と、キャ
ピラリーチューブ12内の液化した温度の高い液状のH
C冷媒14は互いに熱交換を行い、液状のHC冷媒14
は過冷却方向へ、ガス状のHC冷媒14は加熱方向へと
それぞれエンタルピが減少,増加する。これにより冷却
効果が大きくなり、冷却能力は向上することはいうまで
もない。
【0044】そして、断熱箱体2に地震等の大きな衝撃
が加わり、冷蔵庫の内側の貯蔵物が大きく移動して蒸発
器8や冷蔵庫の内側の配管等に衝撃を加え配管等の破損
を生じた時に、圧縮機9が運転中であれば、初期は冷却
サイクル内が負圧のため、冷蔵庫の内側の空気を吸い込
む。そしてHC冷媒14の圧力と空気圧が徐々に高くな
り、最終的には可燃性のHC冷媒14と空気の混合物が
冷蔵庫の内箱4の内側に漏れる。
【0045】また、冷蔵庫の内側に付着した霜や氷片等
を取り除く場合に誤って冷蔵庫の内側の配管等に力を加
え配管等の破損を生じた時にも、最終的には同じように
可燃性のHC冷媒14が内箱4の内側に漏れる。
【0046】一方、内箱4の内側には、庫内灯18やド
アスイッチ17等の接点機器があり、内箱4の内側に漏
れたHC冷媒14が充満した状態で、ドアを開くとこれ
らの接点機器が着火源となり可燃性のHC冷媒14が引
火し、ドアが吹き飛ぶ場合があった。
【0047】すなわち、蒸発器8側で大気圧以下で蒸発
する圧力特性を持つHC冷媒を封入した冷却サイクルで
あっても、低圧側の配管等に穴が開いた場合には最終的
に可燃性のHC冷媒14が冷蔵庫の内箱4の内側に漏れ
る。
【0048】ところが、本発明では表1に示したよう
に、電源投入時の冷却サイクルのオン時以外は、電磁開
閉弁30,31が閉じているので低圧側の配管等に穴が
開いた場合でも少量のHC冷媒しか漏れず引火の可能性
を低減できる。
【0049】また、冷却サイクルのオン時において、低
圧側の配管等に穴が開いた場合でも冷却サイクル内の圧
力が圧力スイッチ28の内圧を超えた場合には電磁開閉
弁30,31を閉じるので少量のHC冷媒しか漏れず引
火することがない。
【0050】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、冷蔵庫の内側の配管等に力を加え配管等の破損を
生じ、可燃性のHC冷媒が冷蔵庫の内箱の内側に漏れた
場合や、その状態で圧縮機を運転し続けることによりキ
ャピラリーチューブを通じて凝縮器の中の冷媒が蒸発器
の破損部から内箱の内側に流入しそうな場合に、まず冷
却サイクルの低圧側の圧力が変動し、圧力センサーが作
動することで電磁開閉弁が開き、冷却サイクルの高圧側
のHC冷媒がゆっくりと放出される。さらに、圧縮機の
運転を継続するとサクションチューブ内が低圧になり内
箱の内側のHC冷媒を含んだ可燃性の空気を吸い込み、
電磁開閉弁,減圧器を通してこの空気を庫外に放出する
ことにより、庫内灯やドアスイッチ等の接点機器が着火
源となり可燃性のHC冷媒が引火する可能性を低減する
ことができる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、冷蔵
庫の内側の配管等に力を加え配管等の破損を生じ、可燃
性のHC冷媒が冷蔵庫の内箱の内側に漏れた場合や、そ
の状態で圧縮機を運転し続けることによりキャピラリー
チューブを通じて凝縮器の中の冷媒が蒸発器の破損部か
ら内箱の内側に流入しそうな場合に、電源投入時の冷却
サイクルのオン時以外は、電磁開閉弁が閉じているので
低圧の配管等の穴から少量のHC冷媒しか漏れず引火す
ることがない。また、冷却サイクルのオン時において低
圧の配管等に穴が開いた場合でも冷却サイクル内の圧力
が圧力スイッチの作動ガス圧を超えた場合には電磁開閉
弁を閉じるので、少量のHC冷媒しか漏れず引火する可
能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における冷蔵庫の断面図
【図2】同実施例2における冷蔵庫の断面図
【図3】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
2 断熱箱体 8 蒸発器 9 圧縮機 10 ディスチャージパイプ 11 凝縮器 12 キャピラリーチューブ 13 サクションパイプ 14 HC冷媒(ハイドロカーボン冷媒) 19 電気制御装置 21 圧力センサー 23 電磁開閉弁 25 減圧器 28 圧力スイッチ 29 作動ガス 30 ディスチャージパイプの電磁開閉弁 31 サクションパイプの電磁開閉弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、ディスチャージパイプと、凝
    縮器と、キャピラリーチューブと、蒸発器と、サクショ
    ンパイプとを順次環状に接続してハイドロカーボン冷媒
    を封入した冷却サイクルを有する断熱箱体と、前記サク
    ションパイプに設置した圧力センサーと、前記ディスチ
    ャージパイプに設置した電磁開閉弁と、その開放側に設
    けられた減圧器とを設置したことを特徴とした冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 圧縮機と、ディスチャージパイプと、凝
    縮器と、キャピラリーチューブと、蒸発器と、サクショ
    ンパイプとを順次環状に接続し、蒸発器側で大気圧以下
    で蒸発する圧力特性を持つハイドロカーボン冷媒を封入
    した冷却サイクルを有する断熱箱体と、前記ハイドロカ
    ーボン冷媒よりも高い圧力特性を持つ作動ガスを封入
    し、ハイドロカーボン冷媒と作動ガスの差圧で動作する
    非復帰型の圧力スイッチと、サクションパイプ内の圧力
    と前記断熱箱体がディスチャージパイプと接する位置の
    庫外側と前記断熱箱体がサクションパイプと接する位置
    の庫外側とに前記圧力スイッチで制御される電磁開閉弁
    を設けたことを特徴とした冷蔵庫。
JP15786696A 1996-06-19 1996-06-19 冷蔵庫 Pending JPH109736A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108341A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001108341A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Matsushita Refrig Co Ltd 冷蔵庫

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