JPH1095930A - 粉体塗料およびその塗装物 - Google Patents

粉体塗料およびその塗装物

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JPH1095930A
JPH1095930A JP10599697A JP10599697A JPH1095930A JP H1095930 A JPH1095930 A JP H1095930A JP 10599697 A JP10599697 A JP 10599697A JP 10599697 A JP10599697 A JP 10599697A JP H1095930 A JPH1095930 A JP H1095930A
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JP
Japan
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powder coating
coating
bis
cyanate
manufactured
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JP10599697A
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Yoshiki Matsuoka
祥樹 松岡
Toshiaki Hayashi
利明 林
Hiroshi Nakamura
宏 中村
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のポリエステル系粉体塗料に比して、一段
と塗装硬化時の環境衛生を向上させ、ワキの発生がない
塗膜が得られ、かつ保存安定性に優れるポリエステル系
粉体塗料およびその塗装物を提供すること。 【解決手段】(a)分子中に少なくとも2つの遊離の水
酸基を有するポリエステル樹脂 と、(b)下記一般式
(1)で示される多価有機シアン酸エステルおよび/ま
たはそれらのプレポリマー、(c)硬化反応を促進する
触媒を必須成分とする粉体塗料、およびそれを塗装して
なる塗装物。 【化1】 [式中、Aは炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、
Aは相互に異なっていても良い。Xは単結合、炭素数1
から20の炭化水素基、カルボニル基、スルホン基、2
価の硫黄原子または酸素原子である。iは0以上3以下
の整数値で相互に異なっていても良く、nは0または1
を表す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系粉体
塗料およびそれらの塗装物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系の粉体塗料は、架橋剤と
してブロック化IPDI(ブロック化イソホロンジイソ
シアネート)とTGIC(トリグリシジルイソシアヌレ
ート)の2つが主に用いられている。ブロック化IPD
Iを硬化剤に用いた場合、焼き付け時にブロック剤であ
るε−カプロラクタムが揮発し、焼付け炉が汚染される
とともにラクタム臭がするなどの作業環境に問題が生じ
ている。これらの解決をめざして、粉体塗装、20
(3)、35(1994)にはテトラメトキシメチルグ
リコールウリル系の硬化剤が開示されている。しかし、
該化合物を用いた塗料はフロー性が低く、塗装物の表面
にワキが発生したり、耐煮沸,耐塩水噴霧試験後の二次
密着性に劣るなどの欠点が生じている。多価有機シアン
酸エステルが水酸基含有の樹脂と反応し硬化物を与える
ことは公知である。例えば、特公昭55−30750号
には水酸基及び/又はエポキシ基を有するアクリル系共
重合体との塗料組成物が開示されている。低環境負荷性
に関する記述はあるものの、二酸化チタンを顔料に用い
た場合のワキの発生についてはなんら言及されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、従来のポリエステル系粉体塗
料に比して、一段と塗装硬化時の環境衛生を向上させ、
ワキの発生がない塗膜が得られ、かつ保存安定性に優れ
るポリエステル系粉体塗料およびその塗装物を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、多価有機シアン酸エステルを触媒とともに水酸
基含有ポリエステル樹脂の硬化剤として用いると上記問
題が解決できることを見出し、本発明を達成したもので
ある。すなわち、本発明は以下に記す発明よりなる。 1.(a)分子中に少なくとも2つの遊離の水酸基を有
するポリエステル樹脂と、(b)下記一般式(1)で示
される多価有機シアン酸エステルおよび/またはそれら
のプレポリマー、(c)硬化反応を促進する触媒を必須
成分とする粉体塗料。
【0005】
【化2】 [式中、Aは炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、
Aは相互に異なっていても良い。Xは単結合、炭素数1
から20の炭化水素基、カルボニル基、スルホン基、2
価の硫黄原子または酸素原子である。iは0以上3以下
の整数値で相互に異なっていても良く、nは0または1
を表す。] 2.一般式(1)で示される多価有機シアン酸エステル
が、その式において置換基Aがシアネート基に対してオ
ルト位に在るものである上記1記載の粉体塗料。 3.多価有機シアン酸エステルが1,1−ビス(3−t
−ブチル−4−シアネート−6−メチルフェニル)ブタ
ンである上記1または2記載の粉体塗料。 4.(a)成分の分子中に少なくとも2つの遊離の水酸
基を有するポリエステル樹脂が、水酸基価が20mgK
OH/g以上60mgKOH/g以下、数平均分子量が
2000以上50000以下、ガラス転移点が40℃以
上10℃以下である上記1、2または3記載の粉体塗
料。 5.(c)成分の硬化反応を促進する触媒が、スズ系の
有機金属化合物である上記1、2、3または4記載の粉
体塗料。 6.上記1、2、3、4または5に記載の粉体塗料を塗
装してなる塗装物。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本組成物において使用される多価有機シアン酸エ
ステルの具体例として、4,4’−ジシアネートジフェ
ニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−
ジシアネートジフェニル、ビス(シアネートフェニル)
メタン、ビス(4−シアネート−3,5−ジメチルフェ
ニル)メタン、ビス(2−シアネート−3−t−ブチル
−5−メチルフェニル)メタン、ビス(4−シアネート
フェニル)エタン、2,2−ビス(4−シアネートフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4
−シアネートフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−
メチル−4−シアネートフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−シアネート−3−t−ブチルフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−シアネート−3−t−ブチル
−6−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−
アリル−4−シアネートフェニル)プロパン、1,1−
ビス(3−t−ブチル−4−シアネート−6−メチルフ
ェニル)ブタン、1,1−ビス(4−シアネートフェニ
ル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−シアネート−
3−メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(4−シアネート−3−シクロヘキシル−6−メチル)
ブタン、ビス(4−シアネートフェニル)トリシクロ
[5,2,1,02,6 ]デカン、ビス(4−シアネート
−3,5−ジメチルフェニル)トリシクロ[5,2,
1,02,6 ]デカン、ビス(4−シアネート−3−t−
ブチル−6−メチルフェニル)トリシクロ[5,2,
1,02,6 ]デカン、ビス(4−シアネートフェニル)
スルフィド、ビス(4−シアネート−3,5−ジメチル
フェニル)スルフィド、ビス(3−t−ブチル−4−シ
アネート−6−メチルフェニル)スルフィド、ビス(4
−シアネート−フェニル)スルホン、ビス(4−シアネ
ート−フェニル)カルボニル、ビス(4−シアネート−
フェニル)エーテル、ビス(4−シアネートフェニル)
メンタン、ビス(4−シアネート−3,5−ジメチル)
メンタン、ビス(4−シアネート−3−t−ブチル−6
−メチルフェニル)メンタンなどの任意のシアン酸エス
テル類の使用があげられる。これらは単独で使用しても
併用してもよい。中でも2,2−ビス(4−シアネート
フェニル)プロパン、1,1−ビス(3−t−ブチル−
4−シアネート−6−メチルフェニル)ブタンを用いる
ことが好ましい。特に塗料に耐ブロッキング性、保存寿
命などの保存安定性を与える場合には、1,1−ビス
(3−t−ブチル−4−シアネート−6−メチルフェニ
ル)ブタンおよび該シアネート化合物を主成分とするプ
レポリマーを用いることが特に好ましい。
【0007】これらシアン酸エステルのシアネート基の
三量化によって形成されるトリアジン環を有する分子量
400以上少なくとも6,000以下のプレポリマーも
本発明の硬化剤として使用できる。プレポリマー化に際
しても、シアネートモノマーは単独で使用しても併用し
てもよい。プレポリマー化は上記シアン酸エステルを、
例えば、塩酸,リン酸などのプロトン酸,塩化アルミニ
ウム、3フッ化ホウ素錯体、塩化亜鉛に代表されるルイ
ス酸などの酸;フェノールピロカテコール、ジヒドロキ
シナフタレンに代表される芳香族ヒドロキシ化合物;ナ
フテン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸コバル
ト等といった有機金属塩;亜鉛アセチルアセトナート、
銅アセチルアセトナート、アルミニウムアセチルアセト
ナート等といった有機金属錯体;トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、キノリン、イソキノリン等といった第
三級アミン;塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テト
ラブチルアンモニウムに代表される四級アンモニウム
塩;イミダゾール類;水酸化ナトリウム、ナトリウムア
ルコキシド、ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、
トリフェニルフォスフィン;炭酸ナトリウム、塩化リチ
ウムなどの塩、またはこれらの混合物を触媒として重合
することで得られる。
【0008】本組成物に使用される有機シアン酸エステ
ルおよび/またはそのプレポリマーの添加量は、該組成
物の硬化物中のゲル分率を用いて規定される。本組成物
におけるゲル分率は以下の方法を用いて測定される。所
定量の多価有機シアン酸エステルおよび/またはそれら
のプレポリマーを配合したポリエステル樹脂を各種条件
で硬化する。この硬化物を24時間、25℃のN,N−
ジメチルアセトアミド中に浸漬し、膨潤させる。この
後、該膨潤ゲルを水中に24時間、25℃で浸漬して収
縮させ、さらに押しつぶして溶媒分を除去したのち加熱
真空オーブン中で乾燥させる。この乾燥重量(Wc)と
初期の硬化物の重量(Wo)との比(Wc/Wo)をゲ
ル分率と定義する。ただし、Wo,Wcは、顔料添加系
では顔料重量を除去し、バインダー成分のみを考慮して
算出する。本組成物ではゲル分率が好ましくは0.20
以上1.0以下、さらに好ましくは0.40以上1.0
以下となるように、多価有機シアン酸エステルおよび/
またはそれらのプレポリマーを添加する。ゲル分率が
0.20よりも少ない場合では硬化が不十分であり、所
望の性能を有する塗膜が得られない可能性がある。尚、
ゲル分率は使用する樹脂や多価有機シアン酸の種類およ
びそれらの添加量、さらには硬化条件によって異なる。
このため、要求性能に応じてゲル分率を注意深く合わせ
ることが必要である。
【0009】本発明に使用される水酸基含有ポリエステ
ル樹脂について説明する。ここでいう水酸基含有ポリエ
ステル樹脂とは、末端および/または側鎖中に水酸基を
持つ主鎖がエステル結合で生成している高分子のことで
あり、一般の粉体塗料に使用できるものであれば特に限
定されない。また、本発明に用いるポリエステル樹脂は
公知の方法を用いて得ることができる。例えば、多価ア
ルコール成分を多価酸成分に対して過剰に反応させて得
る方法、または、一旦高重合度にしたポリエステルを分
子量調整,分岐状とするため、さらにトリメチロールプ
ロパン,ペンタエリスリトールなどの多価アルコールを
用いて解重合する方法などがある。これらの方法で得ら
れる樹脂のうち、本発明の組成物が粉体塗料であること
を考慮すると、水酸基価が20〜60mgKOH/g、
数平均分子量が2,000〜50,000、ガラス転移
点が40〜100℃程度のものを用いることが好まし
い。さらに、数平均分子量が3,000〜15,00
0、ガラス転移点が40〜80℃程度のものを用いるこ
とが好ましい。水酸基価が20mgKOH/g以下では
塗膜の硬化が不十分となり、60mgKOH/g以上で
は硬化塗膜の耐汚染性が低下する可能性がある。また、
数平均分子量が2,000以下では、樹脂自体が室温で
アメ状となる場合があり、耐ブロッキング性(粉体粒子
がくっつきあって大きな固まりを生じるない性質)に劣
るなど、粉体塗料用途として好ましくない可能性があ
る。数平均分子量50,000以上では硬化時の溶融粘
度が高いため塗装物表面にラウンドが残りやすい。さら
に、ガラス転移温度が40℃以下では組成物の耐ブロッ
キング性が悪く、100℃以上では組成物を調整する際
の作業性に劣る可能性がある。
【0010】本発明で用いられるポリエステル樹脂を構
成する成分は、基本的には多価アルコールと多価カルボ
ン酸より成り、場合によっては油(脂肪酸)などの変性
剤が添加される。多価アルコールとしては、例えば、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール、トリエチレングリコールなどの二価アル
コール類、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメタ
ンなどの三価アルコール類、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール等が例示される。多価カルボン酸
としては、例えば、無水フタル酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、またはこれらの低級アルキルエステル、テト
ラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、テ
トラブロモ無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸、
無水ヘット酸、3,6−エンドメチレン−△4 −テトラ
ヒドロ無水フタル酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタ
コン酸、コハク酸、無水コハク酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸などの二価カルボン酸類、無水トリ
メリット酸、トリメリット酸、メチルシクロヘキセント
リカルボン酸などの三価カルボン酸類、無水ピロメリッ
ト酸等が例示される。油(脂肪酸)の例としては、アマ
ニ油、桐油、脱水ヒマシ油、大豆油、サフラワー油、ヤ
シ油、ヒマシ油などの油や、アマニ油脂肪酸、大豆油脂
肪酸、トール油脂肪酸などの脂肪酸があげられる。その
他、ロジン、フェノール類、エポキシ化合物、ビニル化
合物などを添加し、さらに変性した樹脂も用いることが
できる。
【0011】本組成物に使用される触媒について説明す
る。硬化反応を触媒する化合物としては、シアネートモ
ノマーをプレポリマー化する際に使用した触媒もそのま
ま利用できる。このほかにアルカリ金属またはアルカリ
土類金属水酸化物、炭酸塩、アルカリ金属アルコレー
ト、スタナスオクトエート、ジブチルスズジアセテー
ト、ジ−n−ブチルスズジラウレート、ジブチルスズマ
ーカブチド、ジブチルスズチオカルボキシレート、ジ−
n−ブチルスズマレート、ジオクチルスズマーカブチ
ド、ジオクチルスズチオカルボキシレート、ジオクチル
スズマレート、アクリルオキシトリ−n−ブチルスズ、
アクリルオキシトリフェニルスズ、アリルトリ−n−ブ
チルスズ、アリルトリメチルスズ、アリルトリフェニル
スズ、ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ、ビス
(ネオデカノエート)スズ、ビス(トリ−n−ブチルス
ズ)アセチレン、ビス(トリ−n−ブチルスズ)アセチ
レンジカルボン酸、ビス(トリフェニルスズ)オキサイ
ド、n−ブチルスズヒドロキサイドオキサイド、n−ブ
チルトリス(2−エチルヘキサノエート)スズ、シクロ
ペンタジエニルトリ−n−ブチルスズ、1、3−ジアセ
トキシ−1,1,3,3−テトラブチルスズオキサイ
ド、ジアリルジ−n−ブチルスズ、ジ−n−ブチルビス
(2−エチルヘキサノエート)スズ、ジ−n−ブチルビ
ス(2−エチルヘキシルマレート)スズ、ジ−n−ブチ
ルビス(メチルマレート)スズ、ジ−n−ブチルビス
(2,4−ペンタンジオネート)スズ、ジ−n−ブチル
ジアセトキシスズ、ジ−t−ブチルジアクリル酸スズ、
ジ−n−ブチル−n−ブトキシスズ、ジ−n−ブチルジ
メタクリル酸スズ、ジ−n−ブチルジメトキシスズ、ジ
−n−ブチル−S、S’−ビス(イソオクチルメルカプ
トアセテート)スズ、ジ−n−ブチルスズオキサイド、
ジ−n−ブチルスズサルファイト、ジエチルスズオキサ
イド、ジメチルアミノトリ−n−プチルスズ、ジメチル
アミノトリメチルスズ、ジメチル−S、S’−ビス(イ
ソオクチルメルカプトアセテート)スズ、ジメチルジネ
オデカノエートスズ、ジメチルヒドロキシジブチルスズ
オクトエート(オレエート)スズ、ジメチルスズオキシ
ド、ジオクチルジラウリル酸スズ、ジオクチルジネオデ
カノエートスズ、ジオクチルスズオキサイド、ジビニル
ジ−n−ブチルスズ、1−エトキシビニルトリ−n−ブ
チルスズ、エチニルトリ−n−ブチルスズ、メタクリル
オキシトリ−n−ブチルスズ、フェニルエチニルトリ−
n−ブチルスズ、フェニルトリ−n−ブチルスズ、テト
ラアセトキシスズ、テトラアリルスズ、テトラ−t−ブ
トキシスズ、テトラ−n−ブチルスズ、テトラエチルス
ズ、テトライソプロポキシスズ−イソプロパノール付加
物、テトライソプロピルスズ、テトラキス(ジエチルア
ミノ)スズ、テトラキス(ジメチルアミノ)スズ、テト
ラメチルスズ、テトラ−n−オクチルスズ、テトラ−n
−ペンチルスズ、テトラフェニルスズ、テトラビニルス
ズ、トリ−n−ブチルベンゾイルオキシスズ、トリ−n
−ブチルエトキシスズ、トリ−n−ブチルメトキシス
ズ、トリ−n−ブチルスズ、ビニルトリ−n−ブチルス
ズ、フェニル水銀プロピオン酸塩などの有機金属化合
物、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシ
ルアミンなどのモノアミン類、1,4−ジアザビシクロ
−2,2,2−オクタン、N,N,N’,N’−テトラ
メチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラ
メチルプロパン1,3−ジアミン、N,N,N’,N’
−テトラメチルヘキサン1,6−ジアミンなどのジアミ
ン類、N,N,N’,N”,N”−ペンタジメチルジエ
チレントリアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタ
メチルジプロピレントリアミン、テトラメチルグアニジ
ンなどのトリアミン類、トリエチレンジアミン、N,
N’−ジメチルピペラジン、N−メチル−N’−(2−
ジメチルアミノ)エチルピペラジン、N−メチルモルホ
リン、N−(N’,N’−ジメチルアミノエチル)−モ
ルホリン、1,2−ジメチルイミダゾールなどの環状ア
ミン類、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエ
トキシエタノール、N,N,N’−トリメチルアミノエ
チルエタノールアミン、N−メチル−N’−(2−ヒド
ロキシエチル)−ピペラジン、N−(2−ヒドロキシエ
チル)−モルホリンなどのアルコールアミン類、ビス
(2−ジメチルアミノエチル)エーテルエチレングリコ
ールビス(3−ジメチル)−アミノプロピルエーテルな
どのエーテルアミン類、さらには塩化カルシウム、塩化
リチウム、臭化リチウム、ヨウ化カリウムなどの塩が使
用できるが、スズ系の有機金属錯体、有機金属塩を触媒
として用いることが好ましい。尚、使用する触媒の種類
および添加量は、樹脂、多価有機シアン酸の種類および
それらの添加量さらには硬化条件によって異なるため、
要求性能に応じて注意深く合わせることが必要である。
これらの触媒を用いることで、所望の焼き付け時間で硬
化を有利に完結することができる。
【0012】このほかにも本組成物には必要に応じて、
顔料、難燃剤、レベリング剤などの添加剤を配合するこ
ともできる。顔料としては、二酸化チタン、ベンガラ、
黄色酸化鉄、カーボンブラック、フタロシアニンブル
ー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系赤色顔
料、イソインドリノン系黄色顔料などの着色顔料、タル
ク、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウムなどの体質
顔料、アルミ粉、ステンレス粉などの金属粉、ならびに
マイカ粉などを挙げることができる。難燃剤としては三
酸化アンチモン、赤リン系難燃剤、含臭素系難燃剤を挙
げることができる。さらに耐食性の向上のために、エポ
キシ樹脂を添加することも有用な技術である。本組成物
は、所望成分を一般的な方法を用いて混合および混練
し、微粉砕させることで調整できる。例えば、組成物を
ヘンシェルミキサーで混合後、押出し機で溶融混練した
後、ピンミルを用いて微粉砕することにより、粉体塗料
とすることができる。また、鋼板などの基材に塗装する
にあっては、公知の粉体塗料の塗装方法によって塗装さ
れる。
【0013】
〔塗膜性能〕
1.碁盤目試験:JIS K5400 8.5.1に準
じて行い、評価はマス目の残存率(残存数/100)で
表した。 2.鉛筆硬度:JIS K5400 8.4.2に準ず
る。 3.エリクセン:JIS K5400 8.2.2に準
ずる。 4.耐衝撃性:JIS K5400 8.3.2に準ず
る。 5.揮発成分の揮発量:セイコー電子工業(株)製熱分
析システムSSC5200を用いて、それぞれの塗料の
熱重量分析を行った。180℃、30分放置(昇温速度
50℃/min)での重量減少率を測定した。 6.耐ブロッキング性試験:ビニール袋に入れた塗料を
40℃のオーブン中で一ヵ月間放置した後の塗料の状態
を目視で評価した。評価は、○:塗料に流動性がある,
△:ブロックが手で砕ける,×:融着している。 7.保存寿命試験:ビニール袋に入れた塗料を40℃の
オーブン中で一ヵ月間放置した塗料のバインダーをDM
Fを用いて抽出し、遠心分離によって顔料を沈降分離し
た。抽出したバインダー成分の分子量(Mw)上昇率を
GPC(東ソー製、HLC8020)を用いて評価し
た。 8.耐煮沸試験:塗板を沸騰している水中に1時間浸漬
させた後、塗膜の表面性状と光沢保持率を評価した。 9.耐酸性試験:25℃,5%硫酸水溶液に240時間
浸漬させた後、表面性状と光沢保持率を評価した。 10.耐湿性試験: JIS K5400 9.2.2
回転式に基づいて、300時間行った。試験後、表面性
状と光沢保持率を評価した。 11.耐塩水噴霧試験:JIS K5400 9.1に
基づいて、500時間行った。試験後、表面性状と光沢
保持率を評価した。尚、防食性の評価はクロスカット部
の片側のさび幅で評価した。
【0014】合成例1 温度計、攪拌器、滴下ロート及び還流冷却器をつけた反
応器に窒素雰囲気下、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(三井東圧化学工業(株)製)11
4.2g(0.5mol)、メチルイソブチルケトン6
85gを仕込み、室温にて溶解後、溶液を0℃まで冷却
した。次に塩化シアン67.7g(1.1mol)を2
時間かけて滴下した。塩化シアン滴下開始5分後にトリ
エチルアミン111.2g(1.1mol)を0〜6℃
で2時間30分かけて滴下しさらに同温度で30分間保
温した。3%塩酸水300gで洗浄の後、水300gで
2回水洗、分液した。得られた有機層中のジシアネート
体含量より反応率は99%であった。次にこの有機層を
178gまで減圧濃縮してからイソプロピルアルコール
228gを滴下して、5℃まで冷却し3時間攪拌した。
得られたスラリーを濾過しイソプロピルアルコール11
4gで洗浄したのち、風乾して融点80℃の白色結晶1
21.1gを得た(収率87%)。LC(液体クロマト
法)により、原料のビスフェノールおよびモノシアネー
ト体は検出されなかった。得られた白色結晶をGC(ガ
スクロマト法)により分析したが、ジエチルシアナミド
は検出されなかった。また、硝酸銀を用いた電位差滴定
法により塩素イオンの分析を試みたが塩素イオンは10
ppm以下であった。以下本物質をBPACと略記す
る。
【0015】合成例2 温度計、攪拌器、滴下ロート及び還流冷却器をつけた反
応器に窒素雰囲気下、商品名 スミライザーBBM−S
(住友化学工業(株)製、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−t−ブチル−6−メチルフェニル)ブタン)2
00g(0.5228mol)、メチルイソブチルケト
ン800gを仕込み、室温にて溶解後、トリエチルアミ
ン148.1g(1.464mol)を添加した。溶液
を0℃まで冷却後、塩化シアン89.99g(1.46
4mol)を0〜6℃で2時間かけて滴下し、同温度で
1時間保温した。水300gで3回水洗した後、減圧濃
縮により溶媒を650g濃縮してからメタノール400
gを滴下して、5℃まで冷却し3時間攪拌した。得られ
たスラリーを濾過しメタノール200gで洗浄後減圧乾
燥して融点123℃の白色結晶208gを得た(収率9
2%)。LC(液体クロマト法)によるジシアネート体
の純度は98.0%であった。尚、水洗後メチルイソブ
チルケトン溶液中のジエチルシアナミド含量は1.90
%であった。以下本物質をBBMCと略記する。
【0016】実施例1 ピンミル(アルピネ社製)で予備粉砕した商品名ER6
610(日本エステル(株)製、末端水酸基ポリエステ
ル樹脂)559gに、商品名タイピュアーR902(デ
ュポンジャパン(株)製、酸化チタン)333g、合成
例1で合成したBPAC(2,2−ビス−(4−シアナ
ートフェニル)プロパン)108g、ジブチル錫ジラウ
レート(東京化成(株)製)0.07gを加え、スーパ
ーミキサーY−5((株)カワタ製)を用いて予備混合
した。つづいて、この組成物を関西ロール製2本ロール
LABORATORY MILを用いて、フロントロー
ル20rpm,80℃、バックロール24rpm,11
0℃の条件で混練した。その後、ピンミル(アルピネ
社)を用いて微粉砕し、140メッシュのふるいを用い
て分級して粉体塗料とした。この塗料を日本テストパネ
ル工業(株)製リン酸亜鉛処理板JIS G3141
(SPCC−SD)PB137Tに静電塗装し、180
℃の熱風オーブン中で30分硬化させた。塗膜表面にワ
キの発生もなく、表2に示した通りの良好な塗膜性能を
示した。
【0017】実施例2 表1の配合に基づいて、ピンミル(アルピネ社製)で予
備粉砕した商品名ER6610(日本エステル(株)
製、末端水酸基ポリエステル樹脂)565gに、商品名
タイピュアーR902(デュポンジャパン(株)製、酸
化チタン)333g、合成例2で合成したBBMC
(1,1−ビス(3−t−ブチル−4−シアネート−6
−メチルフェニル)ブタン)102g、ジブチル錫ジラ
ウレート(東京化成(株)製)0.334gを加え、ス
ーパーミキサーY−5((株)カワタ製)を用いて予備
混合した。つづいて、この組成物を関西ロール製2本ロ
ールLABORATORYMILを用いて、フロントロ
ール20rpm,80℃、バックロール24rpm,1
10℃の条件で混練した。その後、ピンミル(アルピネ
社)を用いて微粉砕し、140メッシュのふるいを用い
て分級して粉体塗料とした。この塗料を日本テストパネ
ル工業(株)製リン酸亜鉛処理板JIS G3141
(SPCC−SD)PB137Tに静電塗装し、180
℃の熱風オーブン中で30分硬化させた。硬化塗膜の表
面にはワキの発生は見られなかった。塗料・塗膜性能は
表2に示した通り、硬化時の揮発量も0.4%と低く良
好であった。特に保存寿命の評価においては、分子量
(Mw)の上昇率がわずか0.6%に過ぎず、比較例2
のブロック化IPDIを硬化剤に用いた場合に比べて、
格段に保存寿命が良いことが判明した。
【0018】比較例1 ピンミル(アルピネ社製)で予備粉砕した商品名ER6
610(日本エステル(株)製、末端水酸基ポリエステ
ル樹脂)559gに、商品名タイピュアーR902(デ
ュポンジャパン(株)製、酸化チタン)333g、合成
例1で合成した2,2−ビス−(4−シアナートフェニ
ル)プロパン108gを加え、スーパーミキサーY−5
((株)カワタ製)を用いて予備混合した。つづいて、
この組成物を関西ロール製2本ロールLABORATO
RY MILを用いて、フロントロール20rpm,8
0℃、バックロール24rpm,110℃の条件で混練
した。その後、ピンミル(アルピネ社)を用いて微粉砕
し、140メッシュのふるいを用いて分級して粉体塗料
とした。
【0019】この塗料を日本テストパネル工業(株)製
リン酸亜鉛処理板JIS G3141(SPCC−S
D)PB137Tに静電塗装し、180℃の熱風オーブ
ン中で30分硬化させた。その結果、硬化直後の塗膜に
はタックが残っており、かつ表面全体にわたって無数ワ
キが発生していた。このため、各種物性評価にこの塗板
を用いることはできなかった。
【0020】比較例2 ピンミル(アルピネ社製)で予備粉砕した商品名ER6
610(日本エステル製 末端水酸基ポリエステル樹
脂)553gに、商品名タイピュアーR902(デュポ
ンジャパン(株)製、酸化チタン)333g、商品名ク
レラムUI(住友バイエルウレタン(株)製、ブロック
化イソホロンジイソシアナート)113g、ジブチル錫
ジラウレート(東京化成(株)製)2.00gを加え、
スーパーミキサーY−5((株)カワタ製)を用いて予
備混合した。つづいて、この組成物を関西ロール製2本
ロールLABORATORY MILを用いて、フロン
トロール20rpm,80℃、バックロール24rp
m,110℃の条件で混練した。その後、ピンミル(ア
ルピネ社)を用いて微粉砕し、140メッシュのふるい
を用いて分級して粉体塗料とした。
【0021】この塗料を日本テストパネル工業(株)製
リン酸亜鉛処理板JIS G3141(SPCC−S
D)PB137Tに静電塗装し、180℃の熱風オーブ
ン中で30分硬化させた。表2に塗膜性能を示した。機
械的性能は優れていたが、硬化時の揮発量が1.7%と
高いこと、1ヵ月後の分子量(Mw)の上昇率は2.1
%と実施例2の0.6%に比べると格段に保存時に反応
が進行していることが判明した。尚、表5には、耐湿試
験、耐酸性試験などの結果を示してある。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】実施例3 表3の配合にもとづいて、ピンミル(アルピネ社製)で
予備粉砕した商品名ER6610(日本エステル(株)
製、末端水酸基ポリエステル樹脂)595gに、商品名
タイピュアーR700(デュポンジャパン(株)製、酸
化チタン)333g、合成例2で合成したBBMC
(1,1−ビス(3−t−ブチル−4−シアネートメチ
ルフェニル)ブタン)72g、ジブチルスズオキシド
(東京化成(株)製)0.4gを加え、スーパーミキサ
ーY−5((株)カワタ製)を用いて予備混合した。続
いて、この組成物を関西ロール製2本ロールLABOR
ATORYMILを用いて、フロントロール20rp
m、80℃、バックロール24rpm、105℃の条件
で混練した。その後、ピンミル(アルピネ社製)を用い
て微粉砕し、140メッシュのふるいを用いて分級して
粉体塗料とした。この塗料を日本テストパネル工業
(株)製リン酸亜鉛処理板JlSG3141(SPCC
−SD)PB137Tに静電塗装し、180℃の熱風オ
ーブン中で30分硬化させた。表4に示したとおり、硬
化塗膜の表面、基本物性は良好であった。また、表5に
は耐煮沸試験、耐酸性試験、耐湿性試験、耐塩水噴霧試
験の結果を、比較例2のIPDI硬化系とともに示し
た。BBMC系はこれらの性能においてIPDI系と遜
色のないことが判明した。
【0025】実施例4 表3の配合にもとづいて、ピンミル(アルピネ社製)で
予備粉砕した商品名ER6610(日本エステル(株)
製、末端水酸基ポリエステル樹脂)595gに、商品名
タイピュアーR902(デュポンジャパン(株)製、酸
化チタン)333g、合成例2で合成したBBMC
(1,1−ビス(3−t−ブチル−4−シアネートメチ
ルフェニル)ブタン)72g、ジブチルスズマレート
(共同薬品(株)製、商品名KS−1P)0.4gを加
え、スーパーミキサーY−5((株)カワタ製)を用い
て予備混合した。続いて、この組成物を関西ロール製2
本ロールLABORATORYMILを用いて、フロン
トロール20rpm、80℃、バックロール24rp
m、105℃の条件で混練した。その後、ピンミル(ア
ルピネ社製)を用いて微粉砕し、140メッシュのふる
いを用いて分級して粉体塗料とした。この塗料を日本テ
ストパネル工業(株)製リン酸亜鉛処理板JlSG31
41(SPCC−SD)PB137Tに静電塗装し、1
80℃の熱風オーブン中で30分硬化させた。表4に示
したとおり、硬化塗膜の表面、基本物性は良好であっ
た。
【0026】比較例3 表3の配合にもとづいて、ピンミル(アルピネ社製)で
予備粉砕した商品名ER6610(日本エステル(株)
製、末端水酸基ポリエステル樹脂)559gに、商品名
タイピュアーR902(デュポンジャパン(株)製、酸
化チタン)333g、合成例1で合成したBPAC
(2,2−ビス(4−シアネートフェニル)プロパン)
108g、ナフテン酸亜鉛(キシダ化学(株)製)1.
33gを加え、スーパーミキサーY−5((株)カワタ
製)を用いて予備混合した。続いて、この組成物を関西
ロール製2本ロールLABORATORYMILを用い
て、フロントロール20rpm、80℃、バックロール
24rpm、115℃の条件で混練した。その後、ピン
ミル(アルピネ社製)を用いて微粉砕し、140メッシ
ュのふるいを用いて分級して粉体塗科とした。この粉体
塗料のゲルタイムはジブチルスズジラウレートを用いた
場合と同様に3分台に調製している。この塗料を日本テ
ストパネル工業(株)製リン酸亜鉛処理板JlSG31
41(SPCC−SD)PB137Tに静電塗装し、1
80℃の熱風オーブン中で30分硬化させた。表4示し
たとおり、硬化塗膜は基本物性を全く満たさなかった。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエステル系粉体塗料は、硬
化時の環境および労働安全衛生に優れるとともにワキの
発生のない塗膜が得られ、かつ保存安定性に優れる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)分子中に少なくとも2つの遊離の水
    酸基を有するポリエステル樹脂と、(b)下記一般式
    (1)で示される多価有機シアン酸エステルおよび/ま
    たはそれらのプレポリマー、(c)硬化反応を促進する
    触媒を必須成分とする粉体塗料。 【化1】 [式中、Aは炭素数1以上6以下の炭化水素基を示し、
    Aは相互に異なっていても良い。Xは単結合、炭素数1
    から20の炭化水素基、カルボニル基、スルホン基、2
    価の硫黄原子または酸素原子である。iは0以上3以下
    の整数値で相互に異なっていても良く、nは0または1
    を表す。]
  2. 【請求項2】一般式(1)で示される多価有機シアン酸
    エステルが、その式において置換基Aがシアネート基に
    対してオルト位に在るものである請求項1記載の粉体塗
    料。
  3. 【請求項3】多価有機シアン酸エステルが1,1−ビス
    (3−t−ブチル−4−シアネート−6−メチルフェニ
    ル)ブタンである請求項1または2記載の粉体塗料。
  4. 【請求項4】(a)成分の分子中に少なくとも2つの遊
    離の水酸基を有するポリエステル樹脂が、水酸基価が2
    0mgKOH/g以上60mgKOH/g以下、数平均
    分子量が2000以上50000以下、ガラス転移点が
    40℃以上10℃以下である請求項1、2または3記載
    の粉体塗料。
  5. 【請求項5】(c)成分の硬化反応を促進する触媒が、
    スズ系の有機金属化合物である請求項1、2、3または
    4記載の粉体塗料。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5に記載の粉
    体塗料を塗装してなる塗装物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019038163A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 株式会社オカムラ 粉体塗装物およびその製造方法

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JP2019038163A (ja) * 2017-08-24 2019-03-14 株式会社オカムラ 粉体塗装物およびその製造方法

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