JPH0579267B2 - - Google Patents

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JPH0579267B2
JPH0579267B2 JP30064986A JP30064986A JPH0579267B2 JP H0579267 B2 JPH0579267 B2 JP H0579267B2 JP 30064986 A JP30064986 A JP 30064986A JP 30064986 A JP30064986 A JP 30064986A JP H0579267 B2 JPH0579267 B2 JP H0579267B2
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JP
Japan
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polyester
resin composition
acid
component
matte
Prior art date
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JP30064986A
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JPS63154771A (ja
Inventor
Toshihiro Izumitani
Shigeo Yamamoto
Makiko Sakai
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Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、艶消し塗膜を与える粉体塗料用樹脂
組成物に関するものである。 (従来の技術) 現在、粉体塗料としては、エポキシ系、アクリ
ル系、ポリエステル系のものが主に知られている
が、その中でもポリエステル系粉体塗料、特にイ
ソシアネート硬化の、末端が主にヒドロキシル基
のポリエステルからなる粉体塗料は、耐候性、耐
食性、機械的強度に優れた、バランスのとれた塗
料として知られている。 粉体塗料は現在、家電、自動車、建材をはじ
め、多くの分野で使用されているが、塗装された
塗面は、美的観点から光沢が要求される場合
(60°鏡面光沢度90〜100%程度)と、艶消し(30
%程度以下)又は半艶消し(30〜70%程度)が要
求される場合がある。従来、このような艶消し粉
体塗料を調製する方法としては、粒子の粗い顔料
を多量に添加する方法や、ポリエステル粉体塗料
とアクリル粉体塗料の二種類の粉体塗料をドライ
ブレンドする方法(特公昭61−19668号公報)な
どが知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、粗粒子の顔料を多量に添加する
場合には、塗膜の平滑性や機械的強度が低下する
という問題がある。また、二種類の粉体塗料をド
ライブレンドする方法は、一段階の塗料化で艶消
し塗料を得ることができず、塗料製造コストが高
くなると共に、ブレンドの不均一性や回収使用時
のブレンド率の変化等の問題がある。 本発明は、このような問題を解決し、機械的強
度に優れた艶消し塗膜を与え、かつ簡便に製造し
うる粉体塗料用樹脂組成物を提供することを目的
とするものである。 (問題を解決するための手段) 本発明者らは、このような状況に対して、上記
問題のない樹脂組成物を開発すべく研究を重ねた
結果、特定のポリエステル樹脂を配合することに
より、機械的強度、平滑性、耐候性に優れる塗膜
を与える艶消し粉体塗料用樹脂組成物が簡便に得
られることを見い出し、本発明に至つた。 すなわち、本発明は、イソフタル酸とトリメチ
ロールプロパン又はこれらを主体とする成分から
なる、実質的にゲル化していないポリエステル(A)
と、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸と、エ
チレングリコール及び/又はネオペンチルグリコ
ール又はこれらを主体とする成分からなるポリエ
ステル(B)と、硬化剤(C)を配合してなり、(A)成分と
(B)成分の配合割合が70:30ないし15:85である艶
消し粉体塗料用樹脂組成物を要旨とするものであ
る。 本発明の樹脂組成物において、ポリエステル(A)
とポリエステル(B)の配合重量比は70:30から15:
85、好ましくは40:60から20:80である。この範
囲以外の配合比では艶消し効果が十分でない。 本発明の樹脂組成物の一成分であるポリエステ
ル(A)のカルボン酸成分は、イソフタル酸を主体と
するが、必要に応じて他の多価カルボン酸、例え
ばテレフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン
酸などの芳香族ジカルボン酸や、コハク酸、アジ
ピン酸、アゼライン酸などの脂肪族ジカルボン
酸、脂環式ジカルボン酸、また場合によつてはト
リメリツト酸、ピロメリツト酸などの三価以上の
カルボン酸を少量含んでもよい。また、アルコー
ル成分としては、トリメチロールプロパンを主体
とするが、必要に応じて他の多価アルコール、例
えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコールなどの脂肪族グリコールや、グリセリ
ン、ペンタエリスリトールなどの三価以上のアル
コールを少量含んでもよい。さらには、パラオキ
シ安息香酸、酒石酸のようなオキシカルボン酸を
少量含んでいてもさしつかえない。 ポリエステル(A)は実質的にゲル化していないポ
リエステルであることが必要である。ここでいう
「実質的にゲル化していないポリエステル」とは、
一般的な粉砕機で粉砕可能であり、溶融時に流動
性を有するものをいう。実質的にゲル化している
場合、塗料化は困難であり、また、塗膜化したと
き均一な表面にすることができない。 本発明の樹脂組成物の一成分であるポリエステ
ル(B)のカルボン酸成分は、テレフタル酸及び/又
はイソフタル酸を主体とするが、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸などの他の芳香族ジカルボン酸
や、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸などの
脂肪族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸を必要
に応じた量、共重合成分として使用することがで
きる。また、アルコール成分としては、エチレン
グリコール及びネオペンチルグリコールを主体と
するが、ジエチレングリコール、1,2−プロパ
ンジオールなど他の脂肪族グリコールを使用する
ことができる。また、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトールなどの三価以上のアルコール及び/又
はトリメリツト酸、ピロメリツト酸、トリメシン
酸などの三価以上のカルボン酸を、実質的にゲル
化させない範囲内の量で使用することができる。
実質的にゲル化していないポリエステルとは前記
したとおりのものであり、ゲル化させたものでは
塗料化は不可能となる。さらに必要ならば、パラ
オキシ安息香酸、酒石酸のようなオキシカルボン
酸を含んでもよい。 本発明において、ポリエステル(A)の水酸基価は
1000geq/106g以上であることが好ましい。
1000geq/106g未満では良好な艶消し効果が得に
くい傾向がある。 ポリエステル(B)の水酸基価は200〜1000geq/
106gの範囲であることが好ましい。200geq/106
gに満たないと、塗膜の表面に大きな凹凸が生
じ、平滑性が低下する傾向があり、1000geq/106
gを越えると、塗膜の機械的強度が低下したり、
艶消し効果が十分でなかつたりする傾向がある。 また、ポリエステル(A)及びポリエステル(B)の平
均重合度は、粉体化が可能な4〜50の範囲のもの
が好ましい。さらに、粉体塗料に用いるため、そ
れらの軟化点は50〜150℃の範囲のものが好まし
い。軟化点が50℃未満では、粉体化した樹脂が凝
集して固化し易く、耐ブロツキング性が劣る傾向
があり、一方、150℃を越えると、混練温度を高
くすることになり、塗料化時に硬化剤との反応が
進み、結果として塗膜の平滑性や機械的強度が低
下する傾向がある。 上記カルボン酸及び/又はそのアルキルエステ
ルとアルコールを原料として使用して、公知のエ
ステル化反応またはエステル交換反応を行つた
後、必要に応じて重縮合反応を行い、ポリエステ
ル(A)及びポリエステル(B)を調製することができ
る。 このようにして得たポリエステル(A)と、ポリエ
ステル(B)と、硬化剤(C)を、ニーダー又はロールを
用いて70〜150℃で混練することにより、本発明
の艶消し粉体塗料用樹脂組成物を得ることができ
る。 硬化剤(C)としては、イソシアネート化合物、イ
ラミン化合物、酸無水物などを用いることができ
るが、塗膜の外観、低温硬化性などの観点からイ
ソシアネート化合物、特にブロツクイソシアネー
トが好ましい。好ましいブロツクイソシアネート
としては、ε−カプロラクタムでブロツクされた
イソホロンジイソシアネート例えばヒユルス社製
B−1065、B−1530等があげられる。そして、硬
化剤(C)の使用量は、ポリエステル樹脂の水酸基量
にほぼ対応する官能基量であることが必要であ
り、好ましくは1.0:0.8〜1.0:1.2の範囲である。 本発明の樹脂組成物には、必要な場合、酸化チ
タン、カーボンブラツクのような顔料や、硬化触
媒、その他の添加剤を配合することができる。 (実施例) 次に、実施例及び比較例によつて本発明を具体
的に説明する。 なお、例中の特性値は次に示す方法で測定し
た。 平均重合度;ゲルパーミエーシヨンクロマトグ
ラフ法で求めた。 水酸基価;アセチル化で行つた後、水酸化カリ
ウム溶液で滴定して求めた。 軟化点;ホツトベンチで加熱し、目視により求
めた。 平滑性;塗膜の平滑性を目視により評価した。 60°鏡面光沢度;JISK5400に準じて求めた。 エンピツ硬度;JISK5400に準じて求めた。 促進耐候性;JISK5400に準じて求めた。(200
時間) 参考例 1,2 ポリエステル(A)の調製 第1表に示した化合物と、触媒として酢酸亜鉛
4.39gをステンレス反応缶に採り、230℃に加熱
し、生成した水を連続的に反応系外に除去した。
続いて減圧度を600mmHgに3時間保つてポリエス
テル樹脂1及びポリエステル樹脂2を得た。 参考例 3 ポリエステル(B)の調製 第1表に示した化合物をステンレス反応缶に採
り、250℃に加熱し、生成した水を連続的に反応
系外に除去した。続いて、触媒として三酸化アン
チモンを5.84重量部加え、減圧度を0.5mmHg以下
に保つて280℃で4時間重縮合反応を行い、高重
合度のポリエステル樹脂を得た後、270℃に降温
し、トリメチロールプロパン643重量部とネオペ
ンチルグリコール151重量部を加え、密閉下で解
重合反応によつてポリエステル樹脂3を得た。 参考例 4 ポリエステル(B)の調製 第1表に示した化合物と、触媒として酢酸亜鉛
4.39重量部をステンレス反応缶に採り、220℃に
加熱し、生成したメタノールを連続的に反応系外
に除去した。続いて、触媒として三酸化アンチモ
ンを5.84重量部加え、減圧度を1.0〜0.5mmHgに保
つて270℃で2時間重縮合反応を行い、ポリエス
テル樹脂4を得た。
【表】
【表】 各ポリエステル樹脂の特性値は、第2表に示す
通りである。
【表】 実施例1〜6,比較例1〜3 第3表に示すポリエステル樹脂、硬化剤、レベ
リング剤、ベンゾイン及び酸化チタンを第3表に
示す割合で採り、FM20B型ヘンシエルミキサー
(三井三池製作所製)でドライブレンドした後、
PR−42型コニーダー(ブス社製)を用い100℃で
溶融混練し、冷却、粉砕後、145メツシユの金網
で分離して145メツシユ以下の粉体塗料を得た。 得られた粉体塗料を、リン酸亜鉛処理鋼板上に
膜圧が50〜60μmになるように静電塗装して200
℃で20分間焼付を行つた。
【表】 各塗膜性能を評価して、第4表に示す結果を得
た。
【表】 第4表から明らかなように、比較例1〜3はポ
リエステル(A),(B)の配合比が本発明において限定
した範囲を外れるので、艶消し、半艶消し効果が
劣るのに対し、実施例1〜4は艶消し、実施例
5,6は半艶消し効果が優れるとともに、機械的
強度、外観のバランスがとれた良好な塗膜を与え
る。 (発明の効果) 本発明の樹脂組成物は、粉体塗料として用いる
と、平滑性、機械的強度、耐候性に優れた艶消し
塗膜を得ることができる。 また、一段階の粉体塗料化で、工業的に安定し
て艶消し塗料を調製できるので、塗料の製造コス
トの面でも優れた樹脂組成物である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イソフタル酸とトリメチロールプロパン又は
    これらを主体とする成分からなる、実質的にゲル
    化していないポリエステル(A)と、テレフタル酸及
    び/又はイソフタル酸と、エチレングリコール及
    び/又はネオペンチルグリコール又はこれらを主
    体とする成分からなるポリエステル(B)と、硬化剤
    (C)を配合してなり、(A)成分と(B)成分の配合割合が
    重量比で70:30ないし15:85である艶消し粉体塗
    料用樹脂組成物。 2 ポリエステル(A)の水酸基価が1000geq/106
    以上、ポリエステル(B)の水酸基価が200〜
    1000geq/106gである特許請求の範囲第1項記載
    の樹脂組成物。 3 (A)成分と(B)成分の配合割合が重量比で40:60
    ないし20:80である特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の樹脂組成物。 4 ポリエステル(A)がイソフタル酸とトリメチロ
    ールプロパンとからなるポリエステルである特許
    請求の範囲第1ないし3項のいずれか記載の樹脂
    組成物。 5 硬化剤がブロツクイソシアネートである特許
    請求の範囲第1ないし4項のいずれか記載の樹脂
    組成物。
JP30064986A 1986-12-17 1986-12-17 艶消し粉体塗料用樹脂組成物 Granted JPS63154771A (ja)

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JPS641770A (en) * 1987-06-23 1989-01-06 Nippon Ester Co Ltd Resin composition for powder coating
JP2662248B2 (ja) * 1988-07-21 1997-10-08 日本ユピカ株式会社 粉体塗料用樹脂組成物
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JP3803784B2 (ja) * 1999-02-25 2006-08-02 大日本インキ化学工業株式会社 粉体塗料用組成物

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