JPH109577A

JPH109577A - ガス調理器

Info

Publication number: JPH109577A
Application number: JP18416196A
Authority: JP
Inventors: Hideki Iketani; 秀樹池谷
Original assignee: Paloma Kogyo KK
Current assignee: Paloma Kogyo KK
Priority date: 1996-06-24
Filing date: 1996-06-24
Publication date: 1998-01-16

Abstract

(57)【要約】【課題】タイマ付グリルの使い勝手を向上することを目
的とする。【解決手段】失火検出時，着火検出時，タイムアップ
時のそれぞれに音により報知する共通１個の報知器２５
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、調理時間タイマと
グリルバーナの着火を報知する報知器とを備えたガス調
理器に関する。

【０００２】

【従来の技術】ガスコンロのグリルは、後方排気方式の
ものが普及し、グリル庫が天板で完全に覆われているた
め、グリル庫内のバーナの着火状況を確認するには、わ
ざわざグリル窓正面から中を覗き込まなければならな
い。そこで、グリルの着火を器具表面に設けた表示パネ
ルに表示し、簡単に着火を確認できるようにした器具が
知られている。例えば、タイマ付グリルは、タイマの残
り時間（あるいは経過時間）を表示する表示パネルを利
用して、熱電対の起電力が所定レベル以上になると表示
パネルにタイマ値を表示してバーナが着火したことが分
るようにし、燃焼途中で熱電対の起電力が所定レベル以
下になると表示パネルにエラー表示を出してバーナが失
火したことが分るようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タイマ
付グリルは、タイマーでバーナが自動消火する機構にな
っているため、一旦調理時間の設定を行いグリルバーナ
に点火して調理を開始すると調理時間終了までその場を
離れることがある。そのため、途中でグリルバーナが失
火して調理がストップして表示パネルにエラー表示が出
ても分らずにタイムアップ時にグリル庫を開けて初めて
気が付き調理物をだめにしたり、料理が遅れてしまうと
いった問題があった。

【０００４】本発明のガス調理器は上記課題を解決し、
タイマ付グリルの使い勝手を向上することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項１記載のガス調理器は、グリル庫内でガスを
燃焼するバーナと、上記バーナの着火を検出する着火検
出手段と、上記バーナの失火を検出する失火検出手段
と、外部操作により、グリルでの調理時間を設定する調
理時間設定手段と、燃焼動作開始もしくは調理時間設定
から上記調理時間が経過した時点で、タイムアップする
タイマ手段とを備えたガス調理器において、上記失火検
出時，着火検出時，タイムアップ時のそれぞれに音によ
り報知する共通１個の報知器を備えたことを要旨とす
る。

【０００６】また、本発明の請求項２記載のガス調理器
は、上記報知器の報知音は、着火検出時，失火検出時，
タイムアップ時でそれぞれ異なった音に設定されている
ことを要旨とする。

【０００７】上記構成を有する本発明のガス調理器は、
失火検出時に音により報知するので、グリル庫から離れ
ていてもグリルバーナが失火したことが容易にわかる。
従って、失火により途中で調理がストップしたことが分
らずに加熱不足で調理物がだめになったり、料理が遅れ
てしまうといったことを防止できる。また、失火検出
時，着火検出時，タイムアップ時を共通１個の報知器で
報知するので、ガス調理器の構成部品を増やすことはな
い。

【０００８】また、本発明の請求項２記載のガス調理器
は、着火検出時，失火検出時，タイムアップ時でそれぞ
れ異なった音に設定したので、いずれの場合の報知か容
易に区別することができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明のガス調理器の
好適な実施例について説明する。図１は、本発明の一実
施例としてのグリル付テーブルこんろの外観図である。
このグリル付テーブルこんろは、正面パネル１０の略中
央に開閉扉１１を備え、その内部には魚等の調理物を燃
焼加熱するためのグリルバーナ１２を備える。また、正
面パネル１０の右側にはグリルバーナ１２の点火、消火
を行なうための点火ボタン１３と、グリルバーナ１２の
燃焼量を調節するための火力調節レバー１４と、グリル
部の燃焼時間タイマの設定及び表示を行なう操作部１５
とを備える。また、正面パネル１０の左側には乾電池１
６を収納する電池ケース１７が備えられる。

【００１０】次に、このグリル付テーブルこんろのグリ
ル部の構成について説明する。図２は、グリル部の概略
構成図である。グリル部は、ガスを燃焼するグリルバー
ナ１２と、グリルバーナ１２にガスを供給するためのガ
ス供給路１８と、高電圧を発生するイグナイタ１９と、
イグナイタ１９からの高電圧が印加されることでスパー
クする電極２０と、グリルバーナ１２の失火を検知する
熱電対２１と、燃焼制御を司どるコントローラ２２と、
表示パネル１５ａと＋スイッチ１５ｂ、−スイッチ１５
ｃとからなる操作部１５と、着火時，失火時，調理終了
時ブザーによる報知を行なうための報知器２５と、イグ
ナイタ１９及びコントローラ２２の電源となる乾電池１
６とを備える。またガス供給路１８には、点火ボタン１
３の押操作で開弁し次の押操作で閉弁するメイン弁２３
と、点火ボタン１３に押されて開弁し通電されることに
より吸着開弁状態を保持するマグネット弁２４とを備え
る。また、点火ボタン１３による点火時の押操作時にの
みＯＮするスイッチＳ１と、点火ボタンの押操作でＯＮ
し次の押操作でＯＦＦするスイッチＳ２とをそれぞれ備
える。

【００１１】コントローラ２２は、図示しない周知の算
術論理演算回路を構成するＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭと、
各種センサからの信号を入力する入力インタフェース
と、各種アクチュエータに駆動信号を出力する出力イン
タフェース等から構成される。また、熱電対２１から発
生する熱起電力が所定値以上になった時に着火ありと判
断して報知器２５とマグネット弁２４と表示パネル１５
ａとに通電し、所定値以下になった時に途中失火したと
判断して通電を停止する各駆動回路を備える。更に、点
火ボタン１３による押操作と同時に初期調理時間からの
カウントダウンを開始する調理時間タイマを備える。
尚、コントローラ２２は乾電池１６から常時通電されて
おり、器具が使用されていないときにはスリープ状態と
なって電力消費を低減する。また、報知器２５からの報
知音は、着火時，失火時，調理終了時にはそれぞれ異な
ったブザー音が発せられるように設定されている。

【００１２】操作部１５は、点火ボタン１３の押操作と
同時に表示パネル１５ａに初期調理時間を表示し、その
後時間経過に応じた調理時間タイマの残り時間（分）を
表示する。また、＋スイッチ１５ｂ、−スイッチ１５ｃ
により調理時間を分単位で調節することができる。

【００１３】次に、本実施例のグリル付テーブルこんろ
のグリル部の動作について図３のフローチャートを用い
て説明する。点火ボタン１３を押すと、表示パネル１５
ａにタイマの初期時間７分が表示され（Ｓ１）、メイン
弁２３、マグネット弁２４が機械的に押し開かれてグリ
ルバーナ１２にガスが流れ、同時にスイッチＳ１、Ｓ２
がＯＮし、イグナイター１９がＯＮして電極２０がスパ
ークして燃焼を開始する。この燃焼熱により熱電対２１
が加熱されて熱起電圧を発生する。その出力電圧Ｖｘを
読み込み、Ｖｘが予め設定された設定電圧Ｖｓより大き
いか否かを判断する。点火開始直後では、熱電対２１の
加熱遅れのためＶｘ＜Ｖｓとなるが（Ｓ２；ＮＯ）、燃
焼熱により熱電対２１が加熱されてＶｘ＞Ｖｓとなると
（Ｓ２；ＹＥＳ）報知器２５に通電して短音（周期の短
いブザー音，４回／秒）を３秒間発し、同時にＭＧ弁へ
の通電がされ、調理時間タイマのカウントダウンを開始
する（Ｓ３）。使用者はこの報知音によりグリルバーナ
１２が確実に着火されたことが分るので点火ボタン１３
を離すタイミングを知ることができる。そして、使用者
が点火ボタン１３から手を離すとスイッチＳ１がＯＦＦ
してイグナイタ１９を停止し、ＭＧ弁２４の吸着開弁保
持により燃焼継続される。また、Ｖｘ＜Ｖｓの場合は
（Ｓ２；ＮＯ）、グリルバーナ１２への着火なしとみな
し、点火操作が続行されているか否かを確認するためス
イッチＳ２がＯＦＦか否かを判断し、スイッチＳ２がＯ
ＦＦの場合（Ｓ４：ＹＥＳ）点火操作中断とみなし、表
示パネル１５ａにエラーであることを表す「Ｅ」を表示
（Ｓ５）して操作を終了する。スイッチＳ２がＯＮの場
合（Ｓ４：ＮＯ）点火操作継続中とみなし、ステップ２
に戻って熱起電圧Ｖｘの確認を行う。

【００１４】次に、グリルバーナ１２に着火されてから
調理が終了するまでの間、熱電対２１の熱起電圧Ｖｘが
設定電圧Ｖｓより大きいか否かを監視し、Ｖｘ＜Ｖｓの
場合は（Ｓ６；ＮＯ）途中失火とみなしてＭＧ弁への通
電を停止し（Ｓ１０）、報知器２５に通電して長音（周
期の長いブザー音，１回／秒）を３秒間発する（Ｓ１
１）。Ｖｘ＞Ｖｓの場合は（Ｓ６；ＹＥＳ）、燃焼が継
続されているとみなし、調理終了時間に達したか否かを
判断する。調理時間に達した場合（Ｓ７；ＹＥＳ）は、
ＭＧ弁への通電を停止し（Ｓ８）、報知器２５に通電し
て連続音（ブザー音）を３秒間発し（Ｓ９）、調理が終
了したことを報知する。そして、使用者が点火ボタン１
３を再度押すとメイン弁２３が閉じると共にスイッチＳ
２がＯＦＦして操作を終了する。

【００１５】以上説明したように、本実施例のグリル付
テーブルこんろによれば、失火検出時，着火検出時，タ
イムアップ時を共通１個の報知器のブザー音で報知する
ので、構成部品を増やすことなく報知性能が向上する。
また、それぞれ異なったブザー音により調理器から離れ
た所にいてもそれぞれの作動時が容易に分るので、途中
失火に気付かずにに調理が失敗するといったことやタイ
ムアップに気付かずに調理が遅れるといったことが防止
できる。

【００１６】尚、本実施例においては、グリル部にのみ
調理時間タイマを備えたグリル付テーブルこんろについ
て説明したが、こんろ部にも調理時間タイマを備えたも
のであってもよく、同様の効果を得ることができる。

【００１７】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば本実施例においてはブザーによる報知を行っ
たが、チャイム，メロディ，音声合成による報知であっ
てもよく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。

【００１８】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明のガス調理
器によれば、失火検出時，着火検出時，タイムアップ時
を共通１個の報知器の音で報知するので、構成部品を増
やすことなく報知性能が向上する。また、報知音により
調理器から離れた所にいてもグリルの途中失火が分るの
で、途中失火に気がつかずに調理が失敗するといったこ
とを防止できる。

【００１９】また、本発明の請求項２記載のガス調理器
によれば、着火検出時，失火検出時，タイムアップ時が
それぞれ異なった音で報知される。従って、いずれの場
合の報知か容易に区別できるので使い勝手がよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のグリル付テーブルこんろの外観図で
ある。

【図２】本実施例のグリル付テーブルこんろのグリル部
の概略構成図である。

【図３】本実施例のグリル部の点火動作についてのフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１２…グリルバーナ、１５…操作部、１５ａ…表示
パネル、１５ｂ…＋スイッチ、１５ｃ…−スイッチ、
２２…コントローラ２５…報知器。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】グリル庫内でガスを燃焼するバーナと、上記バーナの着火を検出する着火検出手段と、上記バーナの失火を検出する失火検出手段と、外部操作により、グリルでの調理時間を設定する調理時
間設定手段と、燃焼動作開始もしくは調理時間設定から上記調理時間が
経過した時点で、タイムアップするタイマ手段とを備え
たガス調理器において、上記失火検出時，着火検出時，タイムアップ時のそれぞ
れに音により報知する共通１個の報知器を備えたことを
特徴とするガス調理器。
【請求項２】上記報知器の報知音は、着火検出時，失
火検出時，タイムアップ時でそれぞれ異なった音に設定
されていることを特徴とする請求項１記載のガス調理
器。