JPH1095077A - 化粧シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリ塩化ビニルフイルムを用いた化粧シート
と同等なＶカット加工、ラッピング加工等の折り曲げ加
工性を有し、化粧紙のカールがなく、ラッピング加工適
性に優れた紙質系化粧シートを提供することである。 【解決手段】 紙質系基材層の上面に、絵柄印刷層と透
明樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
イルムとを順次積層してなる化粧シートにおいて、前記
紙質系基材層が紙質系基材シートに熱可塑性樹脂を含浸
してなる化粧シートとすることである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種家具類や建築
内装材等に、装飾あるいは表面保護の目的で貼着される
紙質系化粧シートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の化粧シートとしては、（１）薄葉
紙に通常の方法で印刷を施し、表面保護のため、アミノ
アルキッド樹脂、ウレタン樹脂コート層を設けてなるシ
ート、（２）ポリ塩化ビニルフイルムの上に通常の印刷
を施した後、透明性のあるポリ塩化ビニルフイルムを積
層してなるシート、（３）薄葉紙に印刷をした後、ポリ
塩化ビニルフイルムを積層してなるシート、また立体感
を現出させ、意匠性の改良を図るために、上記（２）、
（３）の化粧シートにおいて、ポリ塩化ビニルフイルム
を積層した後、エンボスを施し、更にエンボス凹部にイ
ンキを充填して例えば木目の導管模様等を表現してなる
化粧シートも知られている。

【０００３】しかしながら、上記（１）の化粧シートに
おいては、シートの強度が不充分であるためラッピン
グ、Ｖカット等の曲面加工には適さず、且つ耐摩耗性等
の物理的性質、及び耐水性、耐溶剤性、耐化学薬品性等
の化学的性質に劣り、（２）、（３）の化粧シートにお
いては、いずれもポリ塩化ビニルフイルムを用いている
ため耐熱性、耐寒性等の物理的性質及び耐溶剤性等の化
学的性質に劣るという欠点があった。

【０００４】上記の欠点を解決するために、基材シート
として建材用一般紙に印刷し、その上に透明樹脂層を介
してエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルム
を積層してなる化粧シートが用いられているが、建材用
一般紙に強度がなく、且つ、積層フイルムの剛性が大き
いため、化粧シートにカールが発生し、エンボス加工、
ワイピング加工等の製造工程や合板、ＭＤＦ、パーティ
クルボード等の基板への貼着工程のトラブルの原因とな
る。一方、建材用紙間強化紙や合成樹脂を混抄した混抄
紙等を基材シートとした場合、化粧シートのカールはあ
る程度解消されたが、化粧シートそのものが硬く柔軟性
に欠けるため、曲げ適正が不十分でラッピング加工のよ
うな曲面貼着加工を行う時化粧シートが貼着しにくいと
いう問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、塩化ビニルフイルムを用いた化粧シートと同等なＶ
カット加工等の折り曲げ加工性を有し、化粧紙のカール
がなくラッピング加工適性に優れた紙質系化粧シートを
得ることである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、紙質系基材層の上面に、絵柄印
刷層と透明樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂フイルムとを順次積層してなる化粧シートにおい
て、前記紙質系基材層が紙質系基材シートに熱可塑性樹
脂を含浸してなることを特徴とする化粧シートとするこ
とである。この構成とすることにより、紙質系基材層に
柔軟性が寄与され、化粧紙のカールが防止されるため
に、ラッピング加工等の曲面貼着加工性に優れた化粧シ
ートを安価に得ることができる。

【０００７】また、前記熱可塑性樹脂がアクリル系樹脂
からなることを特徴とするものである。この構成とする
ことにより、紙質系基材層に柔軟性を寄与するととも
に、耐侯性に優れた化粧シートとすることが出来る。

【０００８】また、前記透明樹脂層がポリオレフィン系
樹脂からなることを特徴とするものである。この構成と
することにより、破断伸び率、破断強度に優れるのでＶ
カット加工、ラッピング加工等の曲げ性に優れた化粧シ
ートとすることが可能であり、また印刷適性にも優れ、
繊細な印刷が可能となる。

【０００９】さらに、前記エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂フイルム上に艶調整樹脂層を介してマット
導管層が形成されていることを特徴とするものである。
この構成とすることにより、艶調整樹脂層とマット導管
層との間に光沢差が形成され、実際は凸面であるが凹面
に視覚で感じさせてエンボス調の模様となる。さらに、
マット導管層と印刷模様層の間に透明樹脂層とエチレン
−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルム層が介設され
裏面は隠蔽されるため、深みのある表現が可能となり高
意匠な化粧シートが得られる。

【００１０】さらに、前記エチレン−ビニルアルコール
共重合体樹脂フイルム上面にエンボス加工を施してエン
ボス凹部を形成し、更にワイピングにより該エンボス凹
部に着色インキを充填し、しかるのちに艶調整樹脂層を
設けたことを特徴とするものである。この構成とするこ
とにより、より本物に近い意匠、特に木目模様が得られ
ることになる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図１は本発明の化粧シ
ートの実施例を示す積層断面図、図２は本発明の化粧シ
ートの他の実施例を示す積層断面図であり、１、１’、
１''は化粧シート、２は紙質系基材層、３は絵柄印刷
層、３１はベタインキ層、３２は絵柄インキ層、４は透
明樹脂層、５は透明エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂フイルム、６は艶調整樹脂層、７は艶消し印刷
層、８はエンボス凹部、９は着色インキ層をそれぞれ表
している。

【００１２】本発明の化粧シート１の構成は図１に示す
ように、紙質系基材層２の上面に、ベタインキ層３１、
絵柄インキ層３２よりなる絵柄印刷層３と透明樹脂層４
及び透明エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイ
ルム５の順に積層された構成であり、化粧シート１の紙
質系基材層２が、紙質系基材シートに熱可塑性樹脂を含
浸した構成からなることを特徴とするものである。

【００１３】本発明に用いる紙質系基材層２は含浸法に
よりアクリル系樹脂を主体とした熱可塑性樹脂を紙質系
基材シートに含浸して得たものである。紙質系基材シー
トの抄紙に際して、原料パルプに対して、紙力増強剤の
ほか、硫酸バンドなどのサイズ定着剤、ピッチ除去剤、
ロジンサイズ剤、カチオン化澱粉（プレスロールおよび
ワイヤーからの剥離促進剤、乾燥時における紙力増強剤
として機能する）、消泡剤などを添加することができ
る。抄紙は、通常の長網や丸網などの抄紙機により抄造
できる。ここに用いる紙力増強剤としては、ポリアクリ
ルアマイド樹脂、デンプン、ポリエピクロルヒドリン樹
脂、ポリエチレンイミン、内添用アクリルラテックスな
どを挙げることができる。

【００１４】また、本発明の紙質系基材シートに含浸し
て、紙質系基材層２に柔軟性を付与する熱可塑性樹脂と
しては、スチレンブタジエン共重合体、アクリロニトリ
ルブタジエン共重合体、ポリビニルアルコール、酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂、ウレタン系樹
脂等が好ましいが、耐侯性の点からアクリル系樹脂のも
のがさらに好ましい。アクリル系樹脂としては、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸イソブチル等からなるポリアクリル酸エステ
ル、アクリル系エマルジョン、スチレンアクリル系エマ
ルジョン、アクリルアミド、アクリルエステル、アクリ
ルエステル共重合体が挙げられる。また含浸方法は、浸
漬含浸法を用いる、なお、紙質系基材に占める含浸剤
（乾燥重量）の割合（含浸率）は、１５重量％以上、好
ましくは２５重量％以上である。含浸率が少ないと紙間
強度が不十分となり、紙層で剥離しやすくなる。含浸率
の上限は、含浸液と原紙の性質により決まる。そして紙
質系基材の厚みとしては、秤量３０〜８０ｇ／ｍ² のも
のが好ましく用いられる。

【００１５】絵柄印刷層３は木目柄、抽象柄、石目等任
意の模様を印刷形成した絵柄インキ層３２や、全面的に
印刷を施したベタインキ層３１等からなり、絵柄印刷層
３を形成するインキは、表面保護層の材質や形態にもよ
るが、一般的には硝化綿、酢酸セルロース、ポリビニル
ブチラール、ポリウレタン、アクリル樹脂等をビヒクル
とし、これに通常の染料、顔料を着色剤として含有させ
て構成されるインキが用いられる。絵柄印刷層３の形成
法としてはグラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、
スクリーン印刷等通常の印刷方式を用いることができ
る。

【００１６】絵柄印刷層３側の表面にエチレン−ビニル
アルコール共重合体樹脂フイルム５を積層するに当た
り、絵柄印刷層３に直接上記エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体樹脂フイルム５を積層しても良好な接着力が
得られない。透明樹脂層４はこのような絵柄印刷層３と
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルム５の
間に介在して両者の密着力を良好ならしめる作用がある
と共に、化粧シート層全体の厚みを増し、ラッピングや
Ｖカット等の曲面加工適性を付与し、さらに意匠的な肉
持ち感を増加させる作用がある。

【００１７】透明樹脂層４の形成法としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂やその
他の樹脂をエクストルージョンラミネート法により押出
コーティングする方法、ゴム系、アクリル系、エポキシ
系、ウレタン系等の樹脂をドライラミネート法によりコ
ーティングする方法、ゴムエマルジョン系、酢酸ビニル
−アクリルエマルジョン系、エポキシエマルジョン系等
の樹脂をウエットラミネート法によりコーティングする
方法等が用いられるが、化粧シート層全体の厚みを増加
させ、曲面加工適性、エンボス加工適性や肉持ち感を付
与させるためにはポリオレフィン系樹脂を押出コーティ
ングする方法が望ましい。透明樹脂層４の厚みは２０〜
５０μｍが好ましい。

【００１８】エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂
フイルム５としては、一般にエチレンとビニルアルコー
ルのランダム共重合体を成膜したフイルムが用いられ
る。共重合成分の比率を変えることによりエチレンの持
つ熱可塑性、耐水性と、ビニルアルコールの持つ剛性、
耐油性、耐溶剤性、非帯電性の性能の大小を任意に調整
し得るが、なるべく両者の特徴を兼ね備え、且つ加工適
性に優れたフイルムとするためにエチレン成分が３０〜
４５モル％であることが好ましい。３０モル％未満では
熱可塑性、熱加工適性、耐水性能に劣り、また４５モル
％を超えると剛性、耐油性、耐溶剤性、非帯電性に劣る
こととなり好ましくない。上記透明エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂フイルム５の厚みは、１０〜１０
０μｍであることが好ましい。

【００１９】本発明の化粧シート１の他の実施例の構成
として図２に示すように、前記透明エチレン−ビニルア
ルコール共重合体樹脂フイルム５の表面にさらに着色イ
ンキ等で絵柄層を形成してもよい。例えば印刷模様層３
２を木目模様に印刷し、艶調整樹脂層６の表面に設けた
艶消し印刷層７を艶消し着色導管模様にした場合、立体
的な導管模様を有する木目の意匠性を付与することがで
きる。艶消し印刷層７を形成するのに使用するインキ
は、例えばウレタン系樹脂からなる黒ないし茶色の濃色
インキが用いられ、該艶消し印刷層７を形成するのに使
用するインキの艶の程度は艶調整樹脂層６よりも艶消し
効果の高いことが好ましい。

【００２０】本発明の化粧シート１のその他の実施例の
構成としては図３に示すように、前記透明エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体樹脂フイルム５の表面にエンボ
ス加工を施しエンボス凹部８が形成されている。このエ
ンボス加工は従来公知のエンボス加工方法ならどのよう
な方法も採用できるが、例えば、通常の熱エンボス機を
用いて行うことが出来、化粧シート１の表面に凹凸を与
えることができる。そのエンボス凹部８にワイピングに
より着色インキ９が充填されている。

【００２１】艶調整樹脂層６は無色の透明であつても、
あるいは着色透明であっても、更に艶消しの透明であっ
てもよく、化粧シート表面の光沢度を調整するために設
けるものであるが、表面保護の役割もある。艶調整樹脂
層６は適宜のビヒクルを用いた塗料を塗布する事により
形成され、該ビヒクルとしてはフェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂
等の熱硬化性樹脂の１種又は２種以上の混合樹脂を用い
ることが出来る。艶調整樹脂層６を形成するインキには
通常、適量の艶消剤を分散させて所望の光沢度を与える
が、艶消剤としては、マイカ、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、ケイソウ土、ケイ砂、シラスバルーン等が
用いられる。上記インキの塗布方法としては、グラビア
コート、ロールコート、エアナイフコート等の方式が用
いられる。

【００２２】実施例１ 秤量５０ｇ／ｍ² のアクリル樹脂含浸紙（三興製紙
（株）製、ＮＦＰ５０）の上にアクリル樹脂をビヒクル
としたインキを用いて隠蔽ベタ層とニトロセルローズを
ビヒクルとするインキを用いてオーク柄で導管を除く模
様をグラビア輪転機にて印刷した。この木目印刷紙の上
に押出機を用いてポリエチレン樹脂を膜厚３５μｍで押
出コートし、同時に接着面をコロナ放電処理した。厚さ
２５μｍのエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
イルム（クラレ（株）製、エバールフイルムＥ２５）を
インライン同時ラミネートした。こうして得た複合シー
トの表面であるエチレン−ビニルアルコール共重合体樹
脂フイルム面に、ウレタン系艶調整インキで艶調整層
を、該艶調整層の上に着色艶消しウレタン系インキで木
目導管柄をグラビア輪転機で印刷し、表面に耐溶剤性、
耐汚染性等の物性に優れ、カールのない、ラッピング等
の後加工性に優れた化粧シートを得ることが出来た。

【００２３】実施例２ 実施例１にて得られた複合シートを１５０℃に加熱した
ヒートドラムに通した直後、オーク導管形状を有した金
属ロールにて熱圧エンボス加工を施し、エンボス複合シ
ートを得た。次いでエンボス模様を有する表面に着色イ
ンキを用いてワイピングを行い、さらにこのシート上に
２液硬化型ウレタン樹脂からなる艶調整用塗料を版深６
０μｍのグラビアロールにてコートし、表面に耐溶剤
性、耐汚染性等の物性に優れ、カールのない、ラッピン
グ等の後加工性に優れた化粧シートを得ることが出来
た。

【００２４】

【発明の効果】本発明の化粧シ−トは、紙質系基材シー
トに熱可塑性樹脂を含浸した紙質系基材層の表面に、順
に隠蔽ベタ層、印刷模様層を形成し、少なくとも該印刷
層側の表面に透明樹脂層を介してエチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂フイルムを積層した構成としている
ために、化粧シートのカールも解消され、ラッピング加
工のような曲面貼着加工性に優れた化粧シートを得るこ
とが出来る。

【００２５】また、上記紙質系基材シートに含浸する熱
可塑性樹脂をアクリル系樹脂とすることによって、化粧
シートの耐侯性を向上することができる。

【００２６】また、上記エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂フイルムと印刷層との間には透明樹脂層が介
在しているため化粧層としての厚みが増すこと及び化粧
層自体熱可塑性に優れていること、との理由により本発
明化粧シートはラッピング、Ｖカット等の曲面加工適
性、ラミネート適性、エンボス加工性に優れており、ま
た表層として上記エチレン−ビニルアルコール共重合体
樹脂フイルムと透明樹脂層の透明で均一な層を有してい
るため、透明感、肉持ち感があり、意匠的にも優れた化
粧シートを得ることが出来る。

【００２７】さらに、本発明の化粧シートは上記エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体樹脂フイルム上に更に模
様層を形成したので、表層の模様層と下層の印刷層とが
３次元的な意匠効果を現出し、立体感に富んだ深みのあ
る模様を外観に表すことができ意匠的効果を一段と高
め、商品価値の向上に寄与できる効果がある。

【００２８】本発明の化粧シートは上記エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体樹脂フイルム上にエンボス加工を
施しエンボス凹部を形成し、更にワイピングによりエン
ボス凹部にインキを充填してなるものである為、エンボ
ス、ワイピング加工により凹凸感の良好な天然自然のも
のに酷似した意匠性の高い模様が形成できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の化粧シートの実施例を示す積層断面図
である。

【図２】本発明の化粧シートの他の実施例を示す積層断
面図である。

【図３】本発明の化粧シートのその他の実施例を示す積
層断面図である。

【符号の説明】

１ １' １'' 化粧シート ２ 紙質系基材層 ３ 絵柄印刷層 ３１ ベタインキ層 ３２ 絵柄インキ層 ４ 透明樹脂層 ５ 透明エチレン−ビニルアルコール共重合
体樹脂フイルム ６ 艶調整樹脂層 ７ 艶消し印刷層 ８ エンボス凹部 ９ 着色インキ層

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｆ 13/18 Ｅ０４Ｆ 13/18 Ａ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 紙質系基材層の上面に、絵柄印刷層と透
   明樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂フ
   イルムとを順次積層してなる化粧シートにおいて、前記
   紙質系基材層が紙質系基材シートに熱可塑性樹脂を含浸
   してなることを特徴とする化粧シート。
2. 【請求項２】 前記熱可塑性樹脂がアクリル系樹脂から
   なることを特徴とする請求項１記載の化粧シート。
3. 【請求項３】 前記透明樹脂層がポリオレフィン系樹脂
   からなることを特徴とする請求項１、２記載の化粧シー
   ト。
4. 【請求項４】 前記エチレン−ビニルアルコール共重合
   体樹脂フイルム上に艶調整樹脂層を介してマット導管層
   が形成されていることを特徴とする請求項１〜３記載の
   化粧シート。
5. 【請求項５】 前記エチレン−ビニルアルコール共重合
   体樹脂フイルム上面にエンボス加工を施してエンボス凹
   部を形成し、更にワイピングにより該エンボス凹部に着
   色インキを充填し、しかるのちに艶調整樹脂層を設けた
   ことを特徴とする請求項１〜３記載の化粧シート。