JPH109336A - エンジンの振動低減装置 - Google Patents

エンジンの振動低減装置

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Publication number
JPH109336A
JPH109336A JP16280696A JP16280696A JPH109336A JP H109336 A JPH109336 A JP H109336A JP 16280696 A JP16280696 A JP 16280696A JP 16280696 A JP16280696 A JP 16280696A JP H109336 A JPH109336 A JP H109336A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
engine
rubber bush
mass
directions
Prior art date
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Pending
Application number
JP16280696A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Motosugi
正人 本杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP16280696A priority Critical patent/JPH109336A/ja
Publication of JPH109336A publication Critical patent/JPH109336A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの振動振幅をx,y,z方向に分解
したとき、それぞれの振動伝達を低減させることを目的
とする。 【解決手段】 筒状芯6の外周にすぐり9を形成したゴ
ムブッシュ7を接合し、ゴムブッシュ7の外周に筒状マ
ス8を接合し、共振部材4に突設した取り付け軸10に筒
状芯6を挿入してボルト締めした。ボルト締めのy方向
はそのままの状態で振動により筒状マス8を揺動させる
ことができ、x方向に配したすぐり9によって筒状マス
8をx方向に揺動させることができ、すぐり9によりz
方向にも筒状マス8を揺動させることができる。したが
って、設置スペースが小さく、取り付け強度が上がり、
3方向の振動低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動車の乗り心地はエンジン
の振動や排気音等を抑えることで改善され、通常、エン
ジンはエンジンマウントを介して載置されており、エン
ジンマウントは伝達される振動を抑えるようになってい
る。本発明は、さらに、エンジンと連結されるエンジン
マウント等の振動を低減させるようにしたエンジンの振
動低減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のエンジンは数か所をエン
ジンマウントにより支持され、エンジン作動時に発生す
る振動を吸収し、積載された装置や車室内に伝わる振動
を軽減するようにしている。また、振動の影響を受け、
共振する箇所にはダイナミックダンパを設けて振動を抑
制するようにしている。図6,図7に示すダイナミック
ダンパ1はゴムブッシュ2に重量負荷とする矩形状のマ
ス3を結合したものであり、振動を抑制させたい共振部
材4にゴムブッシュ側を取り付けている。ゴムブッシュ
2は胴部がくびれており、矢印S1で示す振動に対して
マス3は図示したy方向に対して首振り状態となり、y
方向を軸として半径方向(剪断方向)の振幅振動が吸収
される。また、矢印S2で示す振動に対して、剪断方向
の振幅をx,z方向で代表したとき、図示したy方向は
x,z方向に比べ、極端に共振周波数が高く振動の吸収
率が低く、振動低減効果も小さい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、共振部材4
にダイナミックダンパ1を取り付けるとき、共振部材4
の振動方向が取り付け面と直交した場合には振動の抑制
効果は半減してしまうことになる。同一のダイナミック
ダンパ1をこの面に取り付けるときは取り付け面を90度
ずらすブラケットを介して連結する。しかしながら、こ
のように取り付ける場合、ブラケットによる部品点数の
増加、作業工程の増加、およびブラケット装着のスペー
スの確保等の問題が生じてくる。
【0004】本発明は、振動方向、取り付け面に対して
幅広く対応できるようにしたエンジンの振動低減装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、筒状芯の外周に筒状マスを配し、両部材を
加工可能なゴムブッシュで接合すると共に、該ゴムブッ
シュにすぐりを形成し、前記筒状芯に取り付け軸を挿入
したことを特徴とする。また、上記構成において、エン
ジンマウントのブッシュ軸を筒状芯に挿入したことを特
徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のダイナミックダンパは、
略円筒状に形成され、筒状芯の外周に固着されたゴムブ
ッシュと、ゴムブッシュの外周に固着した筒状マスとを
備え、取り付け面に対して筒状芯を垂直に設置する。取
り付け面に対して直交する振動はゴムブッシュを撓ませ
筒状マスが軸方向に揺動する。また、取り付け面に対し
て平行な方向の振動は筒状マスに作用し、筒状マスの移
動方向に位置するすぐりが変形して筒状マスが揺れる。
【0007】取り付け面に垂直な方向のゴムブッシュの
厚みを変えたり、ゴムブッシュ表面のすぐりの分布、大
きさを変えたりすることで、全方向、すなわち、代表さ
れるx,y,z方向の振動を抑制し、伝達される振動を
低減することができる。また、取り付け面に対し、筒状
芯にボルト等を挿通して装着できるので設置スペースの
確保が容易であり、共振部材との結合が強固になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1,図2に示すように、略円筒状に形成さ
れたダイナミックダンパ(振動低減装置)5は、筒状芯
6と、筒状芯6の外周に固着されたゴムブッシュ7と、
ゴムブッシュ7の外周に固着した筒状マス8とから構成
され、筒状芯6および筒状マス8はパイプ材等が利用さ
れる。それぞれ筒状芯6は共振部材4に固着する締め付
け力に対して強度を持ち、筒状マス8は慣性に応じて適
宜の厚さに形成される。ゴムブッシュ7はダイナミック
ダンパ5の軸方向の前後輪状表面7aにおいて、凹状に削
られており、振動S2に対し筒状マス8を前後方向に揺
れ易くさせている。
【0009】さらに、ダイナミックダンパ5の軸方向を
y方向とし水平方向をx方向、上下方向をz方向とした
とき、ゴムブッシュ7の前後に貫通するすぐり9がx方
向に一対形成され、筒状マス8を左右方向に揺れ易くさ
せている。このすぐり9の断面形状により、z方向にも
筒状マス8が揺れ易くなる。z方向に積極的に筒状マス
8を揺れ易くするには、図3に示すように、z方向にも
すぐり9aを形成させる。これら3方向の振動抑制は図5
に示すように異なるf値で低減効果があり、ゴムブッシ
ュ7の厚み(y方向の長さ)、すぐり形状(x,z方向
の比)によって3方向の共振周波数を任意に調整でき
る。また、ゴムブッシュ7の硬度を変えることにより、
3方向の低減効果の比を一定にしたまま変更できる。
【0010】ダイナミックダンパ5を装着するときは図
1,図2に示すように共振部材4から突出したボルト10
を筒状芯6に通してナット11で締め付ける。実際に、図
4に示すように、エンジン12を車体13に載置するとき、
相互のブラケット14,15間にエンジンマウント16を介在
させているが、エンジンマウント16は一般に剛性が低く
振動が発生しやすい。したがって、エンジンマウント16
にダイナミックダンパ5を装着することになるが、従来
品では取り付け面を確保できない。本発明のダイナミッ
クダンパ5では取り付け面を確保しないでも、エンジン
マウント16のブッシュ軸17を筒状芯6に通して装着する
ことができる。また、エンジンマウント16は、通常、x
yz方向に振動レベルのピークが異なるため、従来品で
はy方向のみあるいは2方向の振動を低減するのみで対
応できず、本発明のダイナミックダンパ5を装着するこ
とによって3方向の振動抑制が働き、効率よく振動低減
効果を得る。
【0011】以上のように、本発明のダイナミックダン
パ5は既成のパイプ、ゴムブッシュで製作でき、従来の
生産設備を利用でき、しかも、共振部材4とはボルト締
めをするので、振動に強い取り付け構造となる。また、
筒状マス8の形状によって、従来品より慣性モーメント
が高くなり、振動低減の効率も良くなる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるので、筒状芯および筒状マスは汎用のパイプ材等を
使用でき、ゴムブッシュもマウント材を利用することが
でき、コスト的に有利であり、生産設備を流用できる。
そして、この振動低減装置は設置スペースを取らず、取
り付けが強固であり、振動を低減する3方向に対して各
々に調節することができ、扱い易く、利用度が高いもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のダイナミックダンパの斜
視図である。
【図2】図1に示すダイナミックダンパの断面図であ
る。
【図3】図1に示すダイナミックダンパの正面図であ
る。
【図4】図1に示すダイナミックダンパを使用したエン
ジンの懸架状態を示す斜視図である。
【図5】実施例のダイナミックダンパの3方向の振動低
減効果を示すグラフである。
【図6】従来のダイナミックダンパの側面図である。
【図7】図6に示すダイナミックダンパの上面図であ
る。
【符号の説明】
5 振動低減装置 6 筒状芯 7 ゴムブッシュ 8 筒状マス 9 すぐり 10 取り付け軸 16 エンジンマウント 17 ブッシュ軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状芯の外周に筒状マスを配し、両部材
    を加工可能なゴムブッシュで接合すると共に、該ゴムブ
    ッシュにすぐりを形成し、前記筒状芯に取り付け軸を挿
    入したことを特徴とするエンジンの振動低減装置。
  2. 【請求項2】 エンジンマウントのブッシュ軸を筒状芯
    に挿入したことを特徴とする請求項1記載のエンジンの
    振動低減装置。
JP16280696A 1996-06-24 1996-06-24 エンジンの振動低減装置 Pending JPH109336A (ja)

Priority Applications (1)

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JP16280696A JPH109336A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 エンジンの振動低減装置

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JP16280696A JPH109336A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 エンジンの振動低減装置

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Publication Number Publication Date
JPH109336A true JPH109336A (ja) 1998-01-13

Family

ID=15761582

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JP16280696A Pending JPH109336A (ja) 1996-06-24 1996-06-24 エンジンの振動低減装置

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JP (1) JPH109336A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194266A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Tokai Rubber Ind Ltd ダイナミックダンパ
KR102306262B1 (ko) * 2020-07-28 2021-09-29 쌍용자동차 주식회사 자동차의 파워트레인 마운팅 로워 구조
KR102341478B1 (ko) * 2020-09-24 2021-12-21 쌍용자동차 주식회사 자동차의 파워트레인 마운팅 로워 구조

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