JPH1093129A - BiCMOS内蔵受光半導体装置 - Google Patents

BiCMOS内蔵受光半導体装置

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JPH1093129A
JPH1093129A JP8239282A JP23928296A JPH1093129A JP H1093129 A JPH1093129 A JP H1093129A JP 8239282 A JP8239282 A JP 8239282A JP 23928296 A JP23928296 A JP 23928296A JP H1093129 A JPH1093129 A JP H1093129A
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JP
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type
layer
type semiconductor
semiconductor layer
substrate
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JP8239282A
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English (en)
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Masaaki Sawara
正哲 佐原
Takashi Suzuki
高志 鈴木
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型PNPおよびPINフォトダイオードの
特性を損わず、同一N型基板にフォトダイオードとBi
CMOSを集積した受光半導体装置を提供する。 【解決手段】 N型基板1とP型層5でPINフォトダ
イオードを形成し、N型基板1上にコレクタのP+埋込
層2及びP型層5を設け、この層2内にベースのN型層
7を持つ縦型PNPを形成し、N型基板1内にコレクタ
のN+埋込層4およびN型層7を設け、このN型層4を
N型基板1上にPウエル3で囲んでN型基板1と分離
し、このN型層7内にベースのP型層10を持つ縦型N
PNを形成し、P型層5内の表層にNMOSを形成し、
N型層4、6内の表層にPMOS−Trを形成し、この
N型層4をN型基板上のPウエル3で囲んでN型基板1
と分離し、N型層4、6で縦型PNPのコレクタの5お
よびPINフォトダイオードのP型層5を他のP型層と
分離するBiCMOS受光半導体装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BiCMOS内蔵
受光半導体装置に関し、特に高感度、低雑音で広帯域の
受光半導体装置を構成するために高性能な縦型PNPト
ランジスタ(縦型PNP−Tr)およびPINフォトダ
イオード(PIN−PD)を有するBiCMOS内蔵受
光半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトダイオードとBiCMOSを同一
基板上に形成する従来の技術としては、特開平3ー91
958号公報があり、BiCMOSの構造を利用してフ
ォトダイオード(PD)を形成する例(以下、従来技術
1という)が提案されており、これを図13(a)、
(b)および図14を用いて説明する。
【0003】図13(a)では、P型Si基板40の表
面のN型ウエル44内に形成されたMOS型Pチャネル
トランジスタ(PMOS−Tr)のソース・ドレイン層
45を兼用してアノードとし、N型ウエル44、N型エ
ピタキシャル層43およびN型埋め込み層42をカソー
ドとして、これをN型コレクタ引き出し拡散領域46お
よびN型拡散領域47で基板表面に引き出している。
【0004】図13(b)では、P型Si基板40表面
のN型ウエル44内に形成された横型PNPトランジス
タのコレクタ50をアノードとし、N型ウエル44、N
型エピタキシャル層43およびN型埋め込み層42をカ
ソードとして、これをN型コレクタ引き出し拡散領域4
6およびN型拡散領域47で基板表面に引き出してい
る。
【0005】また、上記公報には、図14に示す縦型P
NP−Trの構造も提案されている。図14では、P型
Si基板40の上部表層にあるN型埋め込み層42上に
形成したP型高濃度埋め込み層54をコレクタとして、
これをP型コレクタ拡散領域55で表面に引き出し、N
型エピタキシャル層43、N型拡散層57および外部ベ
ース58をベースとし、このN型拡散層57内に形成し
たP型拡散層59をエミッタとし、またN型埋め込み層
42をN型コレクタ引き出し拡散領域46で表面に引き
出してコレクタとP型Si基板40とを分離している。
【0006】また、特開昭63ー287051号公報等
には、図15に示す縦型PNP−Trを集積する他の例
(以下、従来技術2という)が開示されている。図15
では、P型Si基板60表層のN型高濃度埋め込み層6
1上に形成されたP型高濃度埋め込み層64をコレクタ
として、これをP型コレクタ引き出し拡散領域65で基
板表面に引き出し、P型Si基板60上に形成されたN
型エピタキシャル層62、N型拡散層66およびN型拡
散領域68をベースとし、P型拡散層67をエミッタと
して、さらにP型Si基板上のP型高濃度埋め込み層6
4およびその上に存在するP型コレクタ引き出し拡散領
域65でベースを分離している。そして、コレクタ、ベ
ースおよびエミッタをメタル電極69で引き出してい
る。
【0007】また、特開平2ー112271号公報に
は、図16に示す縦型PNP−Trの構造を集積した例
(以下、従来技術3)が開示されている。図16では、
P型Si基板60上に第1のN型エピタキシャル層63
を形成して、N型埋め込み層61とP型埋め込み層64
の重なりが小さくなるようにしている。そして、このエ
ピタキシャル層の表層に形成されたP型高濃度埋め込み
層64をコレクタとして、これをP型引き出し拡散領域
65で引き出している。さらに、N型エピタキシャル層
63上に形成されたN型エピタキシャル層72、N型エ
ピタキシャル層72内に形成されたN型拡散層66およ
びN型拡散領域68をベースとし、P型拡散層67をエ
ミッタとしている。そして、P型高濃度埋め込み層64
およびP型コレクタ引き出し拡散領域65でベースを分
離している。
【0008】また、特開平6ー45531号公報にも、
図17に示す縦型PNP−Trの構造を集積した例(以
下、従来技術4という)が開示されている。図17で
は、P型Si基板60表層にN型高濃度埋め込み層の代
わりにN型ウエル73を形成して、このN型ウエル73
内の表層に形成されたP型高濃度埋め込み層64をコレ
クタとし、P型Si基板60上に形成されたN型エピタ
キシャル層62、N型拡散層66およびN型拡散領域6
8をベースとし、P型拡散層67をエミッタとしてい
る。そして、P型高濃度埋め込み層64およびP型コレ
クタ引き出し拡散領域65でベースを分離している。
【0009】一方、特開平3ー145771号公報に
は、図18に示すN型Si基板上にPINフォトダイオ
ード(PIN−PD)と縦型NPNトランジスタ(縦型
NPN−Tr)を集積した例(以下、従来技術5とい
う)が開示されている。図18では、PIN−PDは、
高濃度N型基板80上に形成されたN型エピタキシャル
層81をカソードとし、このエピタキシャル層81上に
形成されたP型高濃度埋め込み層83をアノードとする
ことにより構成される。また、縦型NPN−Trは、N
型高濃度埋め込み層82およびN型半導体層86をコレ
クタとし、P型半導体層89およびP型高濃度半導体層
88をベースとし、N型半導体層87をエミッタとし、
N型エピタキシャル層81表層にP型ウエル84を形成
してN型Si基板80とコレクタであるN型高濃度埋め
込み層82を分離している。
【0010】そして、これらのカソード、アノード、コ
レクタ(C)、ベース(B)およびエミッタ(E)をメ
タル電極91で引き出している。さらに、それぞれの素
子を絶縁物94で分離している。PIN−PDのアノー
ド以外の領域に遮光のために層間絶縁膜90上に遮光膜
92を設け、さらに全面をパッシベーション膜93で覆
っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13および
図14に示す従来技術1のPDは、BiCMOS主体の
PN接合から形成されているので、接合部の不純物濃度
が理想的なフォトダイオードの場合と比較して高く空乏
層があまり広がらないため、PDの接合容量は大きい。
【0012】また、図15に示す従来技術2の縦型PN
P−Trは、高濃度のP型埋め込み層64とN型埋め込
み層61が直接に重なりあうので、接合容量が大きくな
ると共に接合耐圧も低下する。さらに、P型埋め込み層
64の下にある高濃度N型埋め込み層61のために、P
型埋め込み層64の層抵抗が下がりにくく、結果として
コレクタ抵抗を十分に小さくできない。一方、P型埋め
込み層64の不純物濃度を高くすると、P型不純物のせ
り上がりによって、縦型PNP−Trの耐圧が低下す
る。
【0013】また、図16に示す従来技術3では、N型
埋め込み層61とP型埋め込み層64の接合容量を小さ
くするために薄いN型エピタキシャル層63を成長する
ので、製造プロセスが複雑となり、また製造工程での特
性管理も煩雑となる。さらに、N型エピタキシャル層6
3が厚くなると、P型埋め込み層64がP型Si基板に
達しないので、N型エピタキシャル層63、72の素子
領域が周りのP型層で分離ができなくなったり、トラン
ジスタ特性の変動を起こす可能性がある。
【0014】また、図17に示す従来技術4では、N型
エピタキシャル層の成長を2度行う煩雑さを避けるため
に比較的濃度の薄いN型ウエル73を設けている。しか
し、P型埋め込み層64の不純物であるボロンの拡散係
数が大きいので、N型ウエル73をかなり深く拡散ドラ
イブしなくてはならない。ところが、N型ウエル73の
不純物濃度のピーク濃度はN型エピタキシャル層62の
濃度と同程度または少し高い程度であるので、適当な濃
度でかつ深いN型ウエルを形成することは難しい。した
がって、縦型PNP−TrのコレクタとP型Si基板と
の間の耐圧を十分に確保できない。
【0015】一方、縦型PNP−Trの代わりにトラン
ジスタの構造で寄生的に構成されるラテラルPNPトラ
ンジスタ(LPNP−Tr)を用いると、周波数帯域が
狭くまたアーリ効果が大きいので、回路全体の特性がこ
のLPNP−Trで決まってしまい、コンプリメンタリ
回路の特徴を生かした回路設計ができない。
【0016】また、図18に示す従来技術5では、素子
の分離を絶縁膜94で行っているので製造プロセスが複
雑である。
【0017】また、この技術で縦型PNP−Trを集積
しようとすると、いくつかの問題点がある。これを図1
9を用いて説明する。図19は、従来技術5で縦型PN
P−Trの集積を想定した場合の断面図であり、図18
と同一の部分は同じ番号とした。図19では、縦型PN
P−Trは、N型エピタキシャル層81上にPIN−P
Dのアノードとして形成されたP型埋め込み層83をコ
レクタとし、この埋め込み層内上に縦型NPN−Trの
コレクタとして形成されたN型エピタキシャル層86を
ベースとして、このエピタキシャル層86の表層に縦型
NPN−Trのベース引き出し用として形成されたP型
拡散層88をエミッタとする構成となる。
【0018】しかし、P型埋め込み層83はN型埋め込
み層82の次の工程で形成するので深く拡散されないた
め、コレクタ抵抗を十分に下げることができない。ま
た、コレクタ抵抗を下げるためP型埋め込み層83を深
く形成すると、PIN−PDのPN接合の位置が深くな
り波長によっては感度が低下する。また、N型エピタキ
シャル層86を厚くすることができず、一方、P型埋め
込み層83のせり上がりが大きいので、縦型PNP−T
rのベース幅(図19のA部)は薄くなり、その結果ア
ーリ効果が顕著となり、ついには耐圧不良となる。N型
エピタキシャル層86を厚くできたとしても、このベー
スは不純物濃度が一定で濃度も低いため、ベース幅を3
μm〜4μm以上とする必要がある。したがって、縦型
PNP−Trの応答特性を改善できない。
【0019】以上の説明から縦型PNP−Trを構成す
る場合の問題点は次のようなものである。コレクタ抵抗
を下げるためにP型埋め込み層の層抵抗を小さく抑えた
い。また、P型埋め込み層が接する部分のPN接合容量
を小さくしたい。このためにP型埋め込み層と接合を形
成するN型側は低濃度にすることが理想である。さら
に、P型埋め込み層と下側のN型層との耐圧を十分に確
保したい。このためにはお互いが高濃度にならないこと
及び低濃度側であるN型層の領域が十分に広く存在して
空乏層によりパンチスルーしないことが条件となる。
【0020】これらをP型基板を用いて実現すべく、例
えば、N型層をN型ウエルとした場合を考える。このN
型ウエルはP型埋め込み層の深さからさらに空乏層の広
がり分以上にドライブ拡散されなくてはならない。P型
埋め込み層の深さは、P型埋め込み層の拡散を抑える条
件を選んでも基板とエピタキシャル層の界面から5μm
〜10μm程度になる。したがって、この下のN型ウエ
ルは15μm〜20μmの拡散の深さが必要である。し
かし、P型基板に低濃度のこのようなN型ウエルを形成
するのは困難である。
【0021】また、P型基板上にN型エピタキシャル層
を成長した後の熱工程により、このN型エピタキシャル
層にP型埋め込み層からボロンが拡散してしまう。これ
を抑えるためにP型埋め込み層の不純物濃度を下げる
と、縦型PNP−Trのコレクタ抵抗が大きくなってし
まう。したがって、せり上がり防止とP型埋め込み層の
低抵抗化を同時に実現するのも非常に難しい問題であ
る。
【0022】さらに、フォトダイオードを構成する場
合、PN接合部の不純物濃度を下げて接合容量を下げる
ことが重要となる。このためにP型基板を低濃度化する
必要がある。しかし、縦型NPN−Tr、CMOS部等
については、素子間耐圧を低下させないようにし、また
ラッチアップ耐性を低下させないようにするために、P
型基板を高抵抗化して不純物濃度を下げることができな
い。
【0023】すなわち、これらの問題を解決することは
従来のP型基板では達成できないのである。
【0024】従って、本発明の目的は、縦型PNP−T
rおよびPIN−PDの特性を損なうことなく、縦型N
PN−Tr、縦型PNP−Tr、PIN−PD、PMO
S−TrおよびMOS型Nチャネルトランジスタ(NM
OS−Tr)をN型半導体基板を用いて同一基板上に比
較的容易に構成することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は次のような構成とした。
【0026】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、N型半導体基板内の上面表層の縦型PNPト
ランジスタ形成領域にP型埋め込み層が形成され、N型
半導体基板内の上面表層のMOS型Pチャネルトランジ
スタ形成領域および縦型NPNトランジスタ形成領域に
N型埋め込み層が形成され、N型半導体基板、P型埋め
込み層およびN型埋め込み層上に第1のP型半導体層が
形成され、第1のP型半導体層内の上面表層の縦型PN
Pトランジスタ形成領域および第1のP型半導体層内の
上面表層のPINフォトダイオード形成領域に第2のP
型半導体層が形成され、縦型PNPトランジスタ形成領
域の第2のP型半導体層の側面および底面を囲んで第1
のP型半導体層内の上面表層に第1のN型半導体層が形
成され、第1のP型半導体層上の縦型NPNトランジス
タ形成領域のN型埋め込み層上に第2のN型半導体層が
形成され、第2のN型半導体層内の上面表層に第3のN
型半導体層が形成され、第3のN型半導体層の側面およ
び底面を囲んで第3のP型半導体層が形成され、第1の
P型半導体層内の上面表層のMOS型Pチャネルトラン
ジスタ形成領域のN型埋め込み層上に第4のN型半導体
層が形成され、MOS型Pチャネルトランジスタ形成領
域および縦型NPNトランジスタ形成領域に形成された
N型埋め込み層の側面および底面を囲んで、N型半導体
基板内の上面表層のMOS型Nチャネルトランジスタ形
成領域、縦型PNPトランジスタ形成領域および縦型N
PNトランジスタ形成領域にP型ウエルが形成されて成
り、縦型PNPトランジスタは、P型埋め込み層および
第1のP型半導体層をコレクタとし、第1のN型半導体
層をベースとし、縦型PNPトランジスタ形成領域の第
2のP型半導体層をエミッタとして構成され、縦型NP
Nトランジスタは、当該縦型NPNトランジスタ形成領
域のN型埋め込み層および第2のN型半導体層を縦型N
PNトランジスタのコレクタとし、第3のP型半導体層
をベースとし、第3のN型半導体層をエミッタとして構
成され、PINフォトダイオードは、当該PINフォト
ダイオード形成領域の第1のP型半導体層および第2の
P型半導体層をアノードとし、N型半導体基板をカソー
ドとして構成され、更に、縦型PNPトランジスタのコ
レクタおよびPINフォトダイオードのアノードは、N
型埋め込み層およびこの上に形成された第5のN型半導
体層により分離されている。
【0027】このようにPIN−PD形成領域にカソー
ドであるN型半導体基板上に第1のP型半導体層を設
け、この上にアノードとなる第2のP型半導体層を有し
ているため、PN接合部の不純物濃度を低くできるの
で、PIN−PDの接合容量を小さくできる。したがっ
て、従来技術1の問題点を解決できる。
【0028】また、縦型PNP−Tr形成領域におい
て、N型半導体基板上のP型埋め込み層をコレクタとし
て、このP型埋め込み層をN型半導体基板内に十分に拡
散できるようにしたので、不純物のピーク濃度を抑えな
がらコレクタ抵抗を下げることができる。そして、コレ
クタ抵抗の低抵抗化のためにP型埋め込み層のピーク濃
度を上げる必要がないので、せり上がりを抑える傾向に
できる。したがって、従来技術2の問題点を解決でき
る。
【0029】また、縦型PNP−Tr形成領域におい
て、N型半導体基板上にP型埋め込み層を形成してコレ
クタを分離するようにしたので、N型埋め込み層とP型
埋め込み層とが重なることがなくなり、エピタキシャル
成長も2回行うことがないため、従来技術3の問題点が
解決できる。そして、N型半導体基板上にP型埋め込み
層を形成するとN型領域が低濃度になるので、接合容量
が小さくなる。
【0030】また、縦型PNP−Tr形成領域におい
て、ベースを第1のN型半導体層とし、エミッタを第1
のN型半導体層内の上面表層の第2のP型半導体層して
いるので、縦型PNP−Trのベースプロファイルとエ
ミッタの接合形成を他の素子と独立してコントロールで
きる。したがって、縦型PNP−Trの電流増幅率、ア
ーリ電圧および周波数特性等を高性能にできる。
【0031】また、縦型NPN−Tr形成領域におい
て、N型半導体基板上にN型埋め込み層を形成してコレ
クタとし、このN型埋め込み層の側面および底面を囲む
ようにP型ウエルを形成するので、P型不純物およびN
型不純物の拡散係数の違いを利用して、不純物濃度が高
く比較的浅いN型埋め込み層と不純物濃度が低く比較的
深いP型ウエルを形成できる。このためP型ウエルでN
型基板とN型埋め込み層を分離できる。したがって、従
来技術4の問題点を解決できる。
【0032】また、縦型NPN−Tr形成領域におい
て、ベースを第3のP型半導体層とし、エミッタを第3
のN型半導体層としているので、縦型NPN−Trのベ
ースプロファイルとエミッタの接合形成を他の素子と独
立してコントロールできる。
【0033】また、NMOS−Tr形成領域を、P型ウ
エル上に存在する第1のP型半導体層内の上面表層に設
けるようにしたので、新たにNMOS−TrのためにP
型ウエルを形成する必要がなく製造工程を削減できると
共に、NMOS領域の縦方向の寄生トランジスタのhfe
を小さくできる。
【0034】また、PMOS−Tr形成領域を、P型ウ
エル内の上部表層のN型埋め込み層とその上の第4のN
型半導体層に設けるようにしたので、PMOS−Trの
チャネル下部の不純物濃度を最適化できると共にN型埋
め込み層とN型基板とがP型ウエルで電気的に分離でき
る。
【0035】さらに、PIN−PDのアノードである第
1のP型半導体層および縦型PNP−Trのコレクタで
ある第1のP型半導体層とP型埋め込み層を、N型埋め
込み層とこのN型埋め込み層上に存在する第5のN型半
導体層とを有するそれぞれ深さの異なる半導体層によっ
て分離したので、小さい分離領域でそれぞれの素子分離
ができる。したがって、素子面積を小さくできると共
に、PIN−PDのアノードおよび縦型PNP−Trの
コレクタに独立した電圧を与えることができる。そし
て、NMOS−Tr形成領域の第1のP型半導体層を他
のP型半導体層と分離できる。
【0036】さらに、また、PN接合を逆バイアスにす
ることにより素子分離をするようにしたので、製造工程
が簡素である。したがって、従来技術5の問題点を解決
できる。
【0037】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、縦型PNPトランジスタのベースである第1
のN型半導体層が、第4のN型半導体層と共通に形成さ
れているようにしてもよい。
【0038】このように縦型PNP−Trのベースであ
る第1のN型半導体層にかえて第4のN型半導体層を有
するようにしたため、縦型NPN−TrのベースとPM
OS−Trの基板ゲート部のN型層とを兼用できるの
で、製造工程が簡素にできる。
【0039】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、縦型PNPトランジスタ、縦型NPNトラン
ジスタ、MOS型NチャネルトランジスタおよびMOS
型Pチャネルトランジスタ上に遮光膜を有すると共にP
INフォトダイオードのアノード上には遮光膜の開口部
を有するようにしてもよい。
【0040】このように縦型PNP−Tr、縦型NPN
−Tr、NMOS−TrおよびPMOS−Tr上に遮光
膜を有するようにしたので、照射される光の量に係わら
ずこれらの素子の動作を安定させることができる。ま
た、PIN−PDのアノード上には遮光膜の開口部を有
するようにしたので、アノード部に光を導入できる。
【0041】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、遮光膜は、金属により形成されているように
してもよい。
【0042】このように遮光膜を金属にすると可視光か
ら紫外線まで遮光できる。
【0043】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置では、第5のN型半導体層は、第4のN型半導体
層および第2のN型半導体層のいずれかと同一プロセス
で形成されるようにしてもよい。
【0044】このように第5の半導体層は、第4のN型
半導体層および第2のN型半導体層のいずれかと同一の
プロセスで形成されると、分離層の製造工程を簡素にで
きる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面を参照し
て説明する。
【0046】本発明は、図4(b)に示すようにPIN
−PD、縦型PNP−Tr、縦型NPN−Tr、PMO
S−TrおよびNMOS−Trで構成される。以下、こ
のBiCMOS内蔵受光半導体装置の製造プロセスにつ
いて説明する。図1から図4は、本発明のPIN−P
D、縦型PNP−Tr、縦型NPN−Tr、PMOS−
TrおよびNMOS−Trを同一半導体基板上に形成し
たBiCMOS内蔵受光半導体装置の製造工程を示す工
程断面図である。
【0047】まず、PIN−PD、縦型PNP−Tr、
縦型NPN−Tr、PMOS−TrおよびNMOS−T
rを形成するには、面方位(100)で比抵抗50Ω・
cm以上1kΩ・cm以下の高抵抗N型Si基板(以
下、単にN型Si基板という)を使用する(図1
(a))。この基板の代わりにN+半導体基板上に比抵
抗50Ω・cm以上1kΩ・cm以下N型エピタキシャ
ル層を成長させたものでもよい。このエピタキシャル層
の厚さは約20μm以上が好ましい。このN+半導体基
板を用いる場合は、オートドープ防止のためにSi酸化
膜を裏面に形成することが好ましい。
【0048】次に、P型不純物をイオン注入により導入
して、N型Si基板内の縦型PNP−Tr形成領域にP
型埋め込み層2を形成する。P型埋め込み層2は、縦型
PNP−Trのコレクタになるため、個々の縦型PNP
−Tr毎に個別に形成する。このようにすると各縦型P
NP−Trのコレクタが分離できる。この不純物導入
は、基板全面にレジストを塗布して露光し不純物導入領
域を開口するフォトリソグラフィ技術を用いて行う。そ
して残りのレジストをマスク材としてイオン注入を行う
と、レジストの開口領域に不純物を導入できる。このと
き、導入不純物はボロン(B+)を使用し、ドーズ量は
3×1013cmー2以上3×1014cmー2以下が好まし
い。このイオン注入により比較的高濃度のP型埋め込み
層が形成できる。
【0049】続いて、フォトリソグラフィ技術を用いP
型不純物を導入して、縦型NPN−Tr形成領域、PM
OS−Tr形成領域およびNMOS−Tr形成領域を含
む領域にP型ウエル3を形成する。このP型ウエル3
を、PIN−PD形成領域および縦型PNP−Tr形成
領域を含む領域を除いて形成してもよい。また、縦型N
PN−Tr形成領域、PMOS−Tr形成領域およびN
MOS−Tr形成領域を含む領域にそれぞれ個別に形成
してもよい。このP型ウエル3により、縦型NPN−T
rのコレクタおよびPMOS−Trの基板ゲート部(図
4(b)のB部)がN型Si基板1から分離される。こ
のとき、不純物の導入はボロン(B+)を使用してイオ
ン注入で行い、ドーズ量は3×1012cmー2以上3×1
13cmー2以下が好ましい。このイオン注入によりN型
Si基板1の不純物濃度よりも大きいが比較的低濃度の
P型ウエル3が形成される。
【0050】これらのイオン注入後、高温ドライブを拡
散炉で行い、P型拡散層を形成する(図1(b)参
照)。P型埋め込み層2はN型Si基板上に形成される
ので、この高温ドライブで基板内に十分ドライブできる
ため、縦型PNP−Trの特性を十分に発揮できる低抵
抗のコレクタが形成される。また、P型ウエル3は後の
工程で形成されるN型埋め込み層をN型Si基板から分
離するために必要な深さに形成できる。このときのP型
埋め込み層2の接合の深さは10μm〜16μmが好ま
しく、またシート抵抗が100Ω/□〜300Ω/□が
好ましい。また、P型ウエル3の接合の深さは7μm〜
13μmが好ましく、またシート抵抗が1000Ω/□
〜2000Ω/□が好ましい。
【0051】このP型ウエル3を形成した後に、N型埋
め込み層4を形成する。このN型埋め込み層4は、縦型
NPN−Tr形成領域、PMOS−Tr形成領域、縦型
PNP分離領域およびPIN−PD分離領域に形成す
る。N型埋め込み層4は、縦型NPN−Tr形成領域に
形成されると、縦型NPN−Trのコレクタとなり、P
MOS−Tr形成領域に形成されるとPMOS−Trの
基板ゲート部となる。縦型NPN−Trのコレクタおよ
びPMOS−Trの基板ゲート部は、基板上方から見た
ときにP型ウエル3の内側に包含して形成される。縦型
PNP−Trの分離領域は、閉じた帯状のN型埋め込み
層4によりP型埋め込み層2の周囲を囲んで形成する。
また、この分離領域はP型埋め込み層2の周囲が分離領
域の内側に接して囲んでもよい。PIN−PDの分離領
域は、閉じた帯状のN型埋め込み層4により、後に形成
されるアノードである第2のP型拡散層の周囲を囲んで
形成される。N型埋め込み領域4は、N型Si基板1上
にSi酸化膜を形成し、フォトリソグラフィ技術を用い
てこのSi酸化膜をエッチングにより除去し、残存Si
酸化膜をマスクにN型不純物であるアンチモン(Sb)
を熱拡散で導入してN型埋め込み層4を形成する。この
N型埋め込み層4の接合の深さはP型ウエル3内で接合
の深さが2μm〜3μmが好ましく、シート抵抗が15
Ω/□〜30Ω/□が好ましい。
【0052】N型埋め込み層を形成後、N型Si基板1
上の全面に第1のP型半導体層5をエピタキシャル成長
により形成する(図2(a))。第1のP型半導体層5
は、縦型PNP−Trのコレクタ、NMOS−Trの基
板ゲート部(図4(b)のC)およびPIN−PDのア
ノードとなる。この層5の厚さは7μm〜8μmが好ま
しく、比抵抗は4Ω・cm〜5Ω・cmが好ましい。
【0053】次に、フォトリソグラフィ技術を用いてN
型不純物をイオン注入して、第4のN型半導体層6を形
成する(図2(b))。第4のN型半導体層6は、縦型
PNP−Tr形成領域のベース、PMOS−Tr形成領
域、縦型PNP−Trの分離領域およびPIN−PDの
分離領域に形成される。第4の半導体層のイオン注入
は、N型不純物は燐(P+)を使用し、ドーズ量は6×
1012cmー2以上8×1012cmー2以下が好ましい。縦
型PNP−Trのベースは、P型埋め込み層2上の第1
のP型半導体層5内の上部表層に、第1のP型半導体層
5により側面および底面を囲まれて形成される。PMO
S−Tr形成領域は、N型Si基板上方から見たとき
に、N型埋め込み層4上に形成される。また、この層6
は略同一形状で形成されることが好ましい。このように
N型埋め込み層4上に第4のN型半導体層6を形成する
と、最終工程までに不純物の拡散によって相互に重なり
合い一体となってPMOS−Trの基板ゲート部とな
る。このPMOS−Trの基板ゲート部は、その側面お
よび底面を第1のP型半導体層5およびP型ウエル3で
囲まれるので、他のPMOS−Trの基板ゲート部から
分離される。
【0054】縦型PNP−Trの分離領域は、N型Si
基板上方から見たときに、N型埋め込み層4上に帯状の
閉じたP型埋め込み層2の周囲を囲んで形成される。そ
して、この分離領域の形状は、N型埋め込み層4と略同
一形状が好ましい。また、PIN−PDの分離領域は、
N型Si基板上方から見たときに、N型埋め込み層4上
に帯状の閉じた後に形成される第2のP型拡散層の周囲
を囲んで形成される。そして、この分離領域の形状は、
N型埋め込み層4と略同一形状が好ましい。このように
N型埋め込み層4上に第4のN型半導体層6を形成する
と、最終工程までに不純物の拡散によって相互に重なり
合い電気的に接続されるので、第1のP型半導体層5が
分離される。また、縦型PNP−Trの分離領域および
PIN−PDの分離領域は、縦型PNP−Trのコレク
タおよびPIN−PDのアノードである第1のP型半導
体層5の側面をそれぞれ囲んでいる。すなわち、縦型P
NP−TrのコレクタおよびPIN−PDのアノードで
ある第1のP型半導体層5の側面を、N型埋め込み層お
よびこの層上の第4のN型半導体層が囲んでいる。この
ように第1のP型半導体層5を囲むと、第1のP型半導
体層5が他のP型半導体層と電気的に分離される。
【0055】続いて、フォトリソグラフィ技術を用いて
縦型NPN−Tr形成領域にN型不純物をイオン注入し
て第2のN型半導体層7を形成する(図2(b))。こ
の半導体層は、縦型NPN−Tr形成領域のN型埋め込
み層4上に、N型埋め込み層4と略同一形状で形成され
ることが好ましい。N型埋め込み層4と第2の半導体層
7は、不純物の拡散によって最終工程までに相互に重な
り合い縦型NPN−Trのコレクタとなる。そして、N
型埋め込み層4によってコレクタ抵抗が下げることがで
きる。また、縦型NPN−Trのコレクタは、その側面
および底面をP型ウエル3および第1のP型半導体層に
より囲まれているので、他のN型拡散層から分離され
る。N型不純物はリン(P+)を使用し、ドーズ量は3
×1012cmー2以上5×1012cmー2以下が好ましい。
これらのイオン注入後に高温ドライブの熱工程を通し
て、不純物の活性化を行うと共に所定の深さの半導体層
を形成する。この熱工程の後に、これらの拡散層の接合
の深さは2μm〜3μmが好ましい。このように縦型N
PN−Trのコレクタを他の工程と独立にすると、縦型
NPN−Trの特性を最適化できる。
【0056】また、縦型PNP−Trのベースは、第4
のN型半導体層6および第2のN型半導体層7を形成す
るイオン注入と共用して、2度のイオン注入により第1
のN型半導体層11で形成してもよい(図10)。この
ようにすると製造工程を増加させることなくベースのプ
ロファイルおよび不純物濃度の最適化を図ることができ
る。さらに、この縦型PNP−Trのベースの第1のN
型半導体層11は、独立したイオン注入工程で形成して
もよい(図10)。このときドーズ量は1×1013cm
ー2以上1×1014cmー2以下が好ましい。このようにイ
オン注入を別に行うと不純物の最適化をはかることがで
きる。この場合に、縦型PNP−Trのベースの不純物
活性化は、第4のN型半導体層6および第2のN型半導
体層7を形成するイオン注入後の熱工程とは別の熱工程
で行ってもよい。このようにベースの不純物活性化を行
うと、縦型PNP−Trの特性をさらに向上できる。さ
らに、また、この熱工程は縦型NPN−Trのベース活
性化の熱処理と兼用してもよい。このようにすると少な
い熱工程でそれぞれの不純物プロファイルの制御が容易
になる。
【0057】次に、NMOS−Tr、PMOS−Tr、
縦型PNP−Trおよび縦型NPN−Trの活性領域を
分離するためのLOCOS9を形成する(図2
(c))。例えば、N型Si基板1のSi酸化膜上にS
i窒化膜を堆積し、フォトリソグラフィ技術により活性
領域以外のSi窒化膜をエッチングにより除き、その後
に酸化炉で酸化を行うと、Si窒化膜が存在しない領域
のSi基板の表面が酸化されて、活性領域以外の領域に
各素子を電気的に分離する役割をもつフィールド酸化膜
9を形成される。したがって、フィールド酸化膜9は、
縦型NPN−Tr形成領域、縦型PNP−Tr形成領
域、PMOS−Tr形成領域、NMOS−Tr形成領域
およびPIN−PD形成領域のそれぞれの間に形成され
る。また、縦型NPN−Tr形成領域、縦型PNP−T
r形成領域、PMOS−Tr形成領域、NMOS−Tr
形成領域およびPIN−PD形成領域を除くN型Si基
板上に形成してもよい。また、PMOS−TrおよびN
MOS−Trの特性を安定させるために、PMOS−T
rの活性領域はPMOS−Trの基板ゲート部である第
4のN型半導体層6内に形成され、NMOS−Trの活
性領域はNMOS−Trの基板ゲート部である第1のP
型半導体層5内に形成されることが好ましい。
【0058】この後に、PMOS−Trのチャネル領域
およびNMOS−Trのチャネル領域にそれぞれイオン
注入で不純物導入を行って、NMOS−TrおよびPM
OS−Trのゲート表面領域をそれぞれ適切な不純物濃
度にする。これによりPMOS−TrおよびNMOS−
Trのしきい値電圧がそれぞれ決定される。続いて、ゲ
ート酸化を行いSi酸化膜をチャネル部に形成した後、
基板全体にゲート電極となるポリシリコンをCVD法で
堆積し、フォトリソグラフィ技術でパターニングし、エ
ッチングして、NMOS−Tr、PMOS−Trのゲー
ト電極8を形成する(図2(c))。
【0059】次に、第3のP型半導体層10を、縦型N
PN−Tr形成領域のN型埋め込み層4上の第2のN型
半導体層内の上部表層に形成する(図3(a))。第3
のP型半導体層10は縦型NPN−Trのベースである
ので、その側面および底面はコレクタである第2のN型
半導体層7で囲まれている。この層10は、フォトリソ
グラフィ技術によりP型の不純物を低エネルギーでイオ
ン注入を行い、P型の不純物はB+、BF2 +を用いるこ
とが好ましい。ベースの活性化後の接合の深さは、0.
5μm〜0.7μm程度が好ましい。
【0060】続いて、N型Si基板表層の活性領域に第
3のN型半導体層12を形成する。第3のN型半導体層
12は、縦型NPN−Tr形成領域の第3のP型半導体
層7内の上部表層に形成されると縦型NPN−Trのエ
ミッタとなり、縦型NPN−Tr形成領域の第2のN型
拡散層内の上部表層に形成されるとコレクタのN型拡散
層電極となり、縦型PNP−Tr形成領域の第1のN型
半導体層内の上部表層に形成されるとベースのN型拡散
層電極となり、縦型PNP−Trの分離領域6およびP
IN−PDの分離領域6の上部表層に形成されるとこの
分離領域に対するN型拡散層電極になり、PMOS−T
r形成領域の第4のN型拡散層内の上部表層に形成され
るとP型基板ゲート部に対するN型拡散層電極になる
(図3(b))。また、第3のN型半導体層12は、N
MOS−Tr形成領域内のゲート電極8の両側に隣接し
て形成されるとNMOS−Trのソース・ドレインとな
る(図3(b))。なお、ゲート電極8は、N型Si基
板上方から見たときに、NMOS−Tr形成領域内の活
性領域を複数に分割して延在している。第3のN型半導
体層12は、接合が浅く高濃度に形成するため、イオン
注入で不純物を導入し、N型不純物は砒素(As+)、
リン(P+)を用い、活性化後の接合の深さは、0.2
μm〜0.4μmが好ましい。このような高濃度の拡散
層は、N型半導体層とメタル電極16とのオーム性接触
を形成するために利用される。
【0061】次に、第2のP型半導体層13をN型Si
基板表層の活性領域に形成する。第2のP型半導体層1
3は、PIN−PD形成領域の第1のP型半導体層の上
部表層に形成されるとアノードになり、縦型PNP−T
r形成領域の第1のN型半導体層内の上部表層に形成さ
れるとエミッタとなり、縦型PNP−Tr形成領域の第
1のP型半導体層5の上部表層に形成されるとコレクタ
のP型拡散層電極になり、縦型NPN−Tr形成領域の
第3のP型拡散層10の上部表層に形成されるとベース
のP型拡散層電極となり、NMOS−Tr形成領域の第
1のP型拡散層5上の活性領域に形成されるとNMOS
−Trの基板ゲート部に対するP型拡散層電極となる
(図3(c))。また、第2のP型半導体層13は、P
MOS−Tr形成領域内のゲート電極8の両側に隣接し
て形成されるとPMOS−Trのソース・ドレインとな
る(図3(c))。なお、ゲート電極8は、N型Si基
板上方から見たときに、PMOS−Tr形成領域内の活
性領域を複数に分割して延在する。第2のP型半導体層
13は、接合が浅く高濃度に形成するため、イオン注入
でP型不純物はB+、BF2 +を用い、活性化後の接合の
深さは、0.2μm〜0.4μmが好ましい。このよう
な高濃度の拡散層は、P型半導体層とメタル電極16と
のオーム性接触を形成するために利用される。
【0062】次に、ゲート電極8とメタル電極16とを
絶縁するために基板上の全面にBPSG膜17を成長し
て、リフローのために熱処理して基板表面の平坦性を良
好にする。メタル電極16を形成する前に、縦型NPN
−Trのエミッタ12,縦型PNP−Trのエミッタ1
3、NMOS−Trのソース・ドレイン12、PMOS
−Trのソース・ドレイン13、PIN−PDのアノー
ド拡散層電極13およびカソード拡散層電極12、P型
拡散層電極13およびN型拡散層電極12上のBPSG
膜を異方性エッチングしてコンタクト用のViaホール
を開孔する。その後、基板全面にメタルを堆積し、フォ
トリソグラフィ技術によってパターニングして、メタル
をエッチングしてメタル電極およびメタル配線を形成す
る(図4(a))。メタルは、加工が容易なのでアルミ
ニウムを用いることが好ましい。また、ステップカバリ
ッジを良好にできるので、メタルの堆積はスパッタ法が
好ましい。
【0063】続いて、N型Si基板全面に層間絶縁膜1
8を形成する。層間絶縁膜は、Si酸化膜またはSi窒
化膜が好ましい。さらに、PIN−PD以外の領域に光
が照射されないように遮光膜19をこの層間絶縁膜間上
に堆積する。遮光膜19は、金属であるアルミニウムが
好ましい。アルミニウムを用いると製膜および加工が容
易だからである。PIN−PDの領域の遮光膜をフォト
リソグラフィ技術を用いて除く。この遮光膜は、少なく
とも縦型PNP−Tr、縦型NPN−Tr、NMOS−
TrおよびPMOS−Trを覆うように2次元的に形成
されると共に上記フォトダイオードのアノード上には遮
光膜の開口部を有していればよい。また、PIN−PD
と縦型NPN−Tr等の素子との間に隔離領域を設けて
距離を離し、その隔離領域も遮光膜で覆うようにするこ
とが好ましい。また、メタル等で複数回反射する光の回
り込みを防止できるように、PIN−PDのアノード以
外には遮光膜を設けることが好ましい。なお、遮光膜が
アルミニウム等の金属膜であるときは、素子間を接続す
る配線としても利用できる。
【0064】さらに、基板全面にパッシベーション膜を
堆積する。この後、基板裏面にメタルを堆積して、裏面
N型基板電極21を形成する。これにより基板裏面から
もPIN−PDのカソードを引き出すことができる。
【0065】以上説明した方法により、N型半導体基板
1内の上面表層の縦型PNP−Tr形成領域にP型埋め
込み層2が形成され、N型半導体基板1内の上面表層の
PMOS−Tr形成領域および縦型NPN−Tr形成領
域にN型埋め込み層4が形成され、N型半導体基板1、
P型埋め込み層2およびN型埋め込み層4上に第1のP
型半導体層5が形成され、第1のP型半導体層5内の上
面表層の縦型PNP−Tr形成領域および第1のP型半
導体層5内の上面表層のPIN−PD形成領域に第2の
P型半導体層13が形成され、縦型PNP−Tr形成領
域の第2のP型半導体層13の側面および底面を囲んで
第1のP型半導体層内の上面表層に第4のN型半導体層
6が形成され、第1のP型半導体層5上の縦型NPN−
Tr形成領域のN型埋め込み層4上に第2のN型半導体
層7が形成され、第2のN型半導体層7内の上面表層に
第3のN型半導体層12が形成され、第3のN型半導体
層12の側面および底面を囲んで第3のP型半導体層1
0が形成され、第1のP型半導体層5内の上面表層のP
MOS−Tr形成領域にN型埋め込み層上に第4のN型
半導体層6が形成され、PMOS−Tr形成領域および
縦型NPN−Tr形成領域に形成されたN型埋め込み層
4の側面および底面を囲んで、N型半導体基板1内の上
面表層のNMOS−Tr形成領域、縦型PNP−Tr形
成領域および縦型NPN−Tr形成領域にP型ウエル3
が形成されて成り、縦型PNP−Trは、P型埋め込み
層2および第1のP型半導体層1をコレクタとし、第4
のN型半導体層6をベースとし、縦型PNP−Tr形成
領域の第2のP型半導体層13をエミッタとして構成さ
れ、縦型NPN−Trは、当該縦型NPN−Tr形成領
域のN型埋め込み層4および第2のN型半導体層7を縦
型NPN−Trのコレクタとし、第3のP型半導体層1
0をベースとし、第3のN型半導体層12をエミッタと
して構成され、PIN−PDは、当該PIN−PD形成
領域の第1のP型半導体層5および第2のP型半導体層
13をアノードとし、N型半導体基板1をカソードとし
て構成され、更に、縦型PNP−Trのコレクタおよび
アノードは、N型埋め込み層4およびこの上に形成され
た第4のN型半導体層6により分離されたBiCMOS
内蔵受光半導体装置(図4(b))が製造できる。
【0066】図5は、以上説明した製造方法で製造した
BiCMOS内蔵受光半導体装置の平面構成図であり、
図4(b)は、図5のA−A’線の断面図である。図5
において図4と同一の部分には同一の符号を付した。以
下、図5を用いて本発明のBiCMOS内蔵受光半導体
装置の平面構成について説明する。なお、図5では、各
半導体層の配置を明示できるように、層間絶縁膜、メタ
ル電極、遮光膜およびパッシベーション膜は省略してい
る。
【0067】図5において、N型埋め込み層4内のPM
OS領域にあるN型拡散層12は、PMOS−Trの基
板ゲート部の電位を固定するためのN型拡散層電極であ
る。また、P型ウエル3内でN型埋め込み層4外側のN
MOS−Tr領域のP型拡散層13は、NMOS−Tr
の基板ゲート部の電位を固定するためのP型拡散層電極
である。
【0068】図5によれば、縦型PNP−Trは、その
外周を閉じた帯状のN型埋め込み層4およびN型半導体
層6で囲まれたので、そのコレクタである第1のP型半
導体層5は他の第1のP型半導体層から分離できる。し
たかって、コレクタに独立した電位を与えることができ
る。また、縦型PNP−Trのエミッタである縦型PN
P−Tr形成領域のP型拡散層13は、ベースである第
4のN型拡散層6の内側に形成されている。
【0069】また、図5によれば、縦型NPN−Trの
エミッタである縦型NPN−Tr形成領域のN型拡散層
12は、ベースである第2のN型拡散層10の内側に形
成されている。そして、縦型NPN−Trのコレクタで
あるN型埋め込み層4は、P型ウエル3の内側に形成さ
れその外側が完全に覆われているので、N型Si基板1
と分離される。したかって、コレクタに独立した電位を
与えることができる。
【0070】さらに、図5によれば、PMOS−Trの
ソース・ドレインは、ゲート電極8で2分割にされたP
MOS−Tr形成領域の活性領域に自己整合的に第2の
N型拡散層13が形成されている。すなわち、一方のP
型拡散層13がPMOS−Trのソースとなり、他方の
P型拡散層13がドレインとなる。そして、PMOS−
Trが形成されているN型埋め込み層4および第2のN
型半導体層6は、P型ウエル3の内側に形成されその外
側が完全に覆われているので、N型Si基板1と分離さ
れる。したかって、PMOS−Trの基板ゲート部4、
6に独立した電位を与えることができる。
【0071】さらに、また、図5によれば、NMOS−
Trのソース・ドレインは、ゲート電極8で2分割にさ
れたNMOS−Tr形成領域の活性領域に自己整合的に
第3のN型拡散層12が形成されている。すなわち、一
方のN型拡散層12がNMOS−Trのソースとなり、
他方のN型拡散層12がドレインとなる。そして、N型
Si基板上方から見たときにNMOS−Tr形成領域第
1のP型Si半導体層の下部にP型ウエル3を形成して
いるので、寄生NPNトランジスタのhfeが小さくなり
ラッチアップ等に強くできる。
【0072】さらに、図5によれば、PIN−PDは、
アノードの外周を閉じた帯状のN型埋め込み層4および
N型半導体層6を有する分離領域で囲んだので、アノー
ドである第1のP型半導体層5を他の第1のP型半導体
層5から分離できる。したがって、アノードに独立に電
位を与えることができる。そして、縦型PNP−Trの
コレクタ6およびPMOS−Trの基板ゲート部4、6
とN型Si基板1とをP型ウエル3で分離したので、P
IN−PDのカソードを任意の端子に接続できる。ま
た、この分離領域を利用してPIN−PDのカソードを
N型Si基板表面に引き出すことができる。
【0073】以下図6〜図9を用いて本発明の種々の変
形例を説明する。
【0074】図6は、図5とは別の縦型PNP−Trの
平面構成図である。図7は、図6の平面構成をもつ縦型
PNP−Trを含んだ本発明の最終工程断面図であり、
図6のB−B’断面に対応する。図6および図7では、
図4および図5のそれぞれと同一の部分には同一の符号
を付した。図6および図7は、縦型PNP−Trの周囲
をN型埋め込み層4およびN型半導体層6で囲み、これ
らの拡散層より内側にP型埋め込み層2配置した例であ
る。このようにすると、図7から明かなようにP型埋め
込み層2とN型埋め込み層4とが直接に接しないので、
接合容量が低減でき、また接合耐圧も高くできる。
【0075】また、図6では縦型PNP−Trの周囲を
囲んだN型拡散層4、6に十分密にN型拡散層電極12
を配置している。このようにすると素子の分離が強固に
できる。さらに、ベース領域7の周囲もP型拡散層電極
13で囲むようにした。このようにするとコレクタ抵抗
を小さくできるので、縦型PNP−Trの特性を向上で
きる。なお、縦型NPN−Trも同様の配置にすれば同
様に特性を向上できる。
【0076】図8は、PIN−PDの平面構成図であ
る。PIN−PDは、単一の領域からなるアノードを有
するのみでなく、複数のアノードを同一基板上に有して
いてもよい。また、複数のアノードのそれぞれは、N型
埋め込み層4およびN型半導体層6により囲まれていて
もよい。このようにそれぞれのアノードを分離し複数の
PIN−PDを形成して、その周囲に引き出し電極を形
成したので、これらを並列に接続すると直列抵抗を小さ
くできる。したがって、PIN−PDの動作速度を向上
できる。
【0077】図9は、PIN−PDおよび縦型PNP−
Trにおいて、P型埋め込み層2、第1のP型拡散層5
を他のP型拡散層から分離するために、N型埋め込み層
4とその上に存在する第5のN型半導体層15を用いて
もよい。第5のN型半導体層15は、独立した工程を設
けて形成してもよいが、第2のN型半導体層7および第
4のN型半導体層6を形成するときの両方のイオン注入
を用いて形成されることが好ましい。このようにする
と、単独のイオン注入工程で形成される半導体層よりも
層抵抗を低くできる。また、第5のN型半導体層15
は、第2のN型半導体層7および第4のN型半導体層6
の一方であってもよい。このようにすると製造工程を簡
素にしながら、分離領域を形成できる。このようにして
異なる上下の半導体層により分離すると、分離幅が小さ
くできるので、縦型PNP−TrおよびPIN−PDを
小さく形成できる。
【0078】また,縦型NPN−Trのエミッタは、N
MOS−Trのソース・ドレイン12等と別の工程で形
成してもよい。この工程は、図3(b)に相当する工程
で行うことができる。例えば、エミッタ部の酸化膜を除
去してSi基板全面にポリシリコンを堆積して、そのポ
リシリコンに不純物を導入しフォトリソグラフィ技術を
用いてパターンを形成し、さらにポリシリコンから不純
物を拡散させてエミッタを形成しても良い。ポリシリコ
ンへの不純物導入は、不純物は砒素(As+)、リン
(P+)を用い、イオン注入で行うことが好ましい。こ
のようにすると第3のP型半導体層内の上部表層に接合
が浅く高濃度のN型半導体層を形成できるので、これを
縦型NPN−Trのエミッタとして使用できる。
【0079】本発明のBiCMOS内蔵受光半導体装置
の構造を利用するとLPNP−Trも構成できる。図1
1は、このようなLPNP−Trの最終工程断面図であ
る。また、図12(a)および図12(b)は、このL
PNP−Trの平面構成図である。図12(a)のC−
C’断面が、図11の最終工程断面図になっている。
【0080】このLPNP−Trは、N型半導体基板1
内の上面表層のLPNP−Tr形成領域にN型埋め込み
層4が形成され、N型半導体基板1およびN型埋め込み
層4上に第1のP型半導体層5が形成され、第1のP型
半導体層5内の上面表層のLPNP−Tr形成領域のコ
レクタ部およびエミッタ部にそれぞれ第2のP型半導体
層13が形成され、第1のP型半導体層5内の上面表層
のLPNP−Tr形成領域に第3のN型半導体層12が
形成され、LPNP−Tr形成領域の第2のP型半導体
層13およびLPNP−Tr形成領域の第3のN型半導
体層12の側面および底面を囲んで第1のP型半導体層
内の上面表層に第4のN型半導体層6が形成され、LP
NP−Tr形成領域に形成されたN型埋め込み層4の側
面および底面を囲んでN型半導体基板1内の上面表層に
P型ウエル3が形成されて成り、LPNP−Trは、コ
レクタ部の第2のP型半導体層13をコレクタとし、N
型埋め込み層4、この上に形成された第4のN型半導体
層6および第3のN型半導体層12をベースとし、エミ
ッタ部の第2のP型半導体層13をエミッタとして構成
される。
【0081】このようにすると製造工程を増加すること
なくベースがN型半導体基板1と分離されたLPNP−
Trを構成できる。
【0082】図12(a)および図12(b)に示すよ
うにコレクタは、矩形のエミッタを囲んで閉じた帯状の
領域に形成されることが好ましい。このようにするとコ
レクタ抵抗を小さくできるからである。
【0083】また、図11および図12(a)に示すよ
うに、LPNP−TrのベースであるN型埋め込み層4
および第4のN型半導体層6の側面を囲む第1のP型半
導体層5は、閉じた帯状のN型埋め込み層4およびこの
上に形成された第4のN型半導体層6により周囲を囲ま
れて分離されていることが好ましい。このようにすると
ベースが完全に分離できるので、他の素子のノイズ等の
影響を受けない。
【0084】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
って、基板と分離されたコレクタを有し、許容電流が大
きく、アーリ効果およびコレクタ抵抗が小さく、そして
周波数特性が改善された縦型PNP−Trと、接合容量
が小さいPIN−PDと、基板と分離されたコレクタを
有する縦型NPN−Trと、基板と分離された基板ゲー
ト部を有するPMOS−Trと基板と分離された基板ゲ
ート部を有するNMOS−Trとを同一のN型Si基板
上に形成した受光半導体装置を提供できる。
【0085】したがって、PIN−PDの信号を処理す
る信号処理回路にコンプリメンタリ回路を利用できるの
で、増幅回路の利得の増加、高速化が実現できると共
に、回路動作の電源電圧依存性が少なくできる。そこ
で、この受光半導体装置を利用すると、光機器、光シス
テム、通信等で光信号を電気信号に変換する増幅器を備
えた光変換素子とその信号をアナログ・デジタル回路で
処理できるデバイスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のBiCMOS内蔵受光装置の製造方法
を説明するための工程断面図である。
【図2】本発明のBiCMOS内蔵受光装置の製造方法
を説明するための工程断面図である。
【図3】本発明のBiCMOS内蔵受光装置の製造方法
を説明するための工程断面図である。
【図4】本発明のBiCMOS内蔵受光装置の製造方法
を説明するための工程断面図である。
【図5】最終工程断面図である図4(b)に対応するB
iCMOS内蔵受光装置の平面構造図である。
【図6】縦型PNP−Trの平面構成図である。
【図7】図6に対応したBiCMOS内蔵受光装置の最
終工程断面図である。
【図8】図6とは異なる構成のPIN−PDの平面構成
図である。
【図9】分離領域の異なる構成を示したBiCMOS内
蔵受光装置の最終工程断面図である。
【図10】異なる方法で縦型PNP−Trのベースを形
成した場合の最終工程断面図である。
【図11】本発明の製造方法で形成されるLPNP−T
rの最終工程断面図である。
【図12】本発明の製造方法で形成されるLPNP−T
rの平面構成図である。
【図13】図13(a)は、従来技術におけるPDの断
面図である。図13(b)は、従来技術における別のP
Dの断面図である。
【図14】従来技術における縦型PNP−Trの断面図
である。
【図15】従来技術における別の縦型PNP−Trの断
面図である。
【図16】従来技術における別の縦型PNP−Trの断
面図である。
【図17】従来技術における別の縦型PNP−Trの断
面図である。
【図18】従来技術における縦型NPN−TrとPIN
−PDを同一基板上に形成したときの断面図である。
【図19】図18に示した従来技術においてさらに縦型
PNP−Trを同一基板上に形成したと想定したときの
断面図である。
【符号の説明】
1…高抵抗N型Si基板、2…P型埋め込み層、3…P
型ウエル、4…N型埋め込み層、5…第1のP型半導体
層、6…第4のN型半導体層、7…第2のN型半導体
層、8…MOSゲート電極、9…フィールド酸化膜、1
0…縦型NPN−Trのベースである第3のP型半導体
層、11…第1のN型半導体層、12…第3のN型半導
体層、13…第2のP型半導体層、15…第5のN型半
導体層、16…メタル電極、17…BPSG膜、18…
層間絶縁膜、19…遮光膜、20…パッシベーション
膜、21…裏面N型基板電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型半導体基板内の上面表層の縦型PN
    Pトランジスタ形成領域にP型埋め込み層が形成され、 前記N型半導体基板内の上面表層のMOS型Pチャネル
    トランジスタ形成領域および縦型NPNトランジスタ形
    成領域にN型埋め込み層が形成され、 前記N型半導体基板、前記P型埋め込み層および前記N
    型埋め込み層上に第1のP型半導体層が形成され、 前記第1のP型半導体層内の上面表層の前記縦型PNP
    トランジスタ形成領域および前記第1のP型半導体層内
    の上面表層のPINフォトダイオード形成領域に第2の
    P型半導体層が形成され、 前記縦型PNPトランジスタ形成領域の前記第2のP型
    半導体層の側面および底面を囲んで前記第1のP型半導
    体層内の上面表層に第1のN型半導体層が形成され、 前記第1のP型半導体層上の前記縦型NPNトランジス
    タ形成領域の前記N型埋め込み層上に第2のN型半導体
    層が形成され、前記第2のN型半導体層内の上面表層に
    第3のN型半導体層が形成され、前記第3のN型半導体
    層の側面および底面を囲んで第3のP型半導体層が形成
    され、 前記第1のP型半導体層内の上面表層の前記MOS型P
    チャネルトランジスタ形成領域の前記N型埋め込み層上
    に第4のN型半導体層が形成され、 前記MOS型Pチャネルトランジスタ形成領域および前
    記縦型NPNトランジスタ形成領域に形成された前記N
    型埋め込み層の側面および底面を囲んで、前記N型半導
    体基板内の上面表層のMOS型Nチャネルトランジスタ
    形成領域、前記縦型PNPトランジスタ形成領域および
    前記縦型NPNトランジスタ形成領域にP型ウエルが形
    成されて成り、 前記縦型PNPトランジスタは、前記P型埋め込み層お
    よび前記第1のP型半導体層をコレクタとし、前記第1
    のN型半導体層をベースとし、前記縦型PNPトランジ
    スタ形成領域の前記第2のP型半導体層をエミッタとし
    て構成され、 前記縦型NPNトランジスタは、当該縦型NPNトラン
    ジスタ形成領域のN型埋め込み層および前記第2のN型
    半導体層を縦型NPNトランジスタのコレクタとし、前
    記第3のP型半導体層をベースとし、前記第3のN型半
    導体層をエミッタとして構成され、 前記PINフォトダイオードは、当該PINフォトダイ
    オード形成領域の前記第1のP型半導体層および前記第
    2のP型半導体層をアノードとし、前記N型半導体基板
    をカソードとして構成され、 更に、前記縦型PNPトランジスタのコレクタおよび前
    記アノードは、前記N型埋め込み層およびこの上に形成
    された第5のN型半導体層により分離されていることを
    特徴とするBiCMOS内蔵受光半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記縦型PNPトランジスタのベースで
    ある前記第1のN型半導体層は、前記第4のN型半導体
    層と共通に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のBiCMOS内蔵受光半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記縦型PNPトランジスタ、前記縦型
    NPNトランジスタ、前記MOS型Nチャネルトランジ
    スタおよび前記MOS型Pチャネルトランジスタ上に遮
    光膜を有すると共に前記PINフォトダイオードのアノ
    ード上には前記遮光膜の開口部を有することを特徴とし
    た請求項1または請求項2に記載のBiCMOS内蔵受
    光半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光膜は、金属により形成されてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のBiCMOS内蔵
    受光半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第5のN型半導体層は、前記第4の
    N型半導体層および前記第2のN型半導体層のいずれか
    と同一プロセスで形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のBiCMOS内蔵受光半導体装置。
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