JPH10189928A - BiCMOS内蔵受光半導体装置 - Google Patents

BiCMOS内蔵受光半導体装置

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JPH10189928A
JPH10189928A JP8350726A JP35072696A JPH10189928A JP H10189928 A JPH10189928 A JP H10189928A JP 8350726 A JP8350726 A JP 8350726A JP 35072696 A JP35072696 A JP 35072696A JP H10189928 A JPH10189928 A JP H10189928A
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JP
Japan
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type
layer
semiconductor layer
type semiconductor
formation region
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JP8350726A
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Masaaki Sawara
正哲 佐原
Takashi Suzuki
高志 鈴木
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Hamamatsu Photonics KK
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Hamamatsu Photonics KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦型PNPおよびAPDの特性を損わず、同
一N型基板にAPDとBiCMOSを集積できる受光半
導体装置を提供する。 【解決手段】 P型ウエル3により基板1のN型部分と
分離されたN+埋込層4(カソード)とP型層5(アノ
ード)から成るAPDを形成し、P+埋込層2及びP型
層5をN型基板1上に設けてコレクタとし、この層5内
にN型層7(ベース)を持つ縦型PNPを形成し、基板
1内にN+埋込層4及びN型層7を設けてコレクタと
し、このN型層4をPウエル3で囲んで基板1のN型領
域と分離し、このN型層7内にP型層10(ベース)を
持つ縦型NPNを形成し、P型層5内の表層にNMOS
を形成し、Pウエル3により基板1のN型領域と分離さ
れたN型層4、6内の表層にPMOSを形成し、縦型P
NPのコレクタ5およびAPDのアノード5をN型層
4、6により他のP型層と分離して、BiCMOS受光
半導体装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BiCMOS内蔵
受光半導体装置に関し、特に、高性能な縦型PNPトラ
ンジスタ(縦型PNP−Tr)および紫外領域から可視
領域にわたり高感度のアバランシェフォトダイオード
(APD)を備えたBiCMOS内蔵受光半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、APDの殆どは、単独素子とし
て形成されていた。このため、受光した信号を処理する
ために、APDは信号処理用集積回路と共に使用され、
または信号処理用半導体装置と同一パッケージに組み立
てられて、ハイブリッド集積回路(ハイブリッドIC)
として使用されていた。
【0003】また、APDは主に高速用途に使用される
ため、信号処理回路も高速、且つ広帯域で動作できる素
子を必要とする。このような素子として、NPNトラン
ジスタおよびPNPトランジスタが考えられる。しか
し、横型PNP−Trは、NPNトランジスタの製造プ
ロセス条件を利用して形成される横型構造であるので、
低速で帯域も狭い。このため、高速、且つ広帯域で動作
できる素子として、縦型PNP−Trを集積することが
必要である。
【0004】特開昭63ー287051号公報等には、
縦型PNP−Trを集積する例が開示されている。この
縦型PNP−Trでは、P型Si基板からコレクタを分
離するために、P型Si基板の上面表層にN型高濃度埋
め込み層が形成され、この上にP型高濃度埋め込み層が
コレクタとして形成される。更に、P型Si基板上にN
型エピタキシャル層が形成され、この層内にエミッタと
してP型拡散層が形成される。そして、上記P型高濃度
埋め込み層およびその上に存在するP型コレクタ引き出
し拡散領域で上記N型エピタキシャル層を分離してベー
スとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2ー2
18160号公報に記載された例では、選択エピタキシ
ャル成長等の複雑な製造工程を必要とするため、APD
の特性が十分に得られない場合、あるいはAPDを安定
して製造することが困難な場合がある。また、この公報
に開示されたNPNトランジスタはAPDの製造プロセ
ス条件を利用して形成しているので、増幅率(Hef)を
大きくできない上に、ベース抵抗、エミッタ抵抗、コレ
クタ抵抗が大きくなってしまう。このため、トランジス
タの直線性や周波数特性等がAPDからの信号を処理す
るには必ずしも十分ではない。言い換えれば、APDは
微弱な高速光信号を検出できる高性能な受光素子である
ため、APDのPN接合の形成条件に厳しい制約があ
り、特性が素子構造に依存する。一方、バイポーラトラ
ンジスタやMOS型トランジスタ等の集積回路は、これ
らの素子を集積するために、製造条件に制約がある。こ
のため、両者の特性を引き出しつつ、同一基板上に形成
することは難しい。
【0006】APDと信号処理集積回路とをハイブリッ
ドICとして、同一パッケージに組み立てる方法では、
組立ての構成が複雑である。また、ハイブリッドICで
あるために、誘導により雑音を生じやすく、また寄生容
量も増加する。
【0007】特開昭63ー287051号公報では、縦
型PNP−TrがN型高濃度埋め込み層とP型高濃度埋
め込み層が直接に重なり合う構造をもつため、接合容量
が大きくなると共に、接合耐圧も低下する。また、高濃
度N型埋め込み層がP型埋め込み層の下に存在するの
で、P型埋め込み層の層抵抗が下がり難い。このため、
コレクタ抵抗を十分に小さくできない。一方、P型埋め
込み層の不純物濃度を高くすると、不純物のせり上がり
により、縦型PNP−Trの耐圧が低下する。
【0008】つまり、縦型PNP−Trを構成する場
合、次のような技術上の要求がある。まず、コレクタ抵
抗を下げるために、P型埋め込み層の層抵抗を小さくす
る必要がある。また、P型埋め込み層の接合容量を小さ
くするためには、P型埋め込み層と接合を形成するN型
層は低濃度にする必要がある。更に、P型埋め込み層と
N型層との接合耐圧を十分に確保し、逆方向リーク電流
をおさえたい。このためには、両者が高濃度になって高
電界になることを避けることが必要である。
【0009】これらの要求をP型基板を用いて実現する
ために、例えば、P型埋め込み層をP型基板と分離する
N型層をN型ウエルで構成した場合を考える。P型埋め
込み層の深さは、P型埋め込み層の拡散を抑える条件を
選んでも、基板とN型エピタキシャル層との界面から5
μm〜10μm程度になる。N型ウエルは、P型埋め込
み層から更に空乏層が広がり分以上にドライブ拡散され
なくてはならない。したがって、N型ウエルは15μm
〜20μmの拡散の深さが必要である。しかし、このよ
うに深く、且つ低濃度なN型ウエルをP型基板内に形成
するのは困難である。
【0010】更に、P型基板を使用すると、N型エピタ
キシャル層成長後の熱工程により、P型埋め込み層から
N型エピタキシャル層にP型不純物がせり上がってしま
う。これを抑えるために、P型埋め込み層の不純物濃度
を下げると、縦型PNP−Trのコレクタ抵抗が大きく
なる。したがって、せり上がり防止とP型埋め込み層の
低抵抗化とを同時に実現することも難しい。
【0011】すなわち、縦型PNPに関するこれらの問
題点は、P型基板を使用する従来の構造では解決できな
い。
【0012】従って、本発明の目的は、縦型PNP−T
rおよびAPDの特性を損なうことなく、縦型NPNト
ランジスタ(縦型NPN−Tr)、縦型PNP−Tr、
APD、PMOS−TrおよびMOS型Nチャネルトラ
ンジスタ(NMOS−Tr)を同一のN型半導体基板上
に備えたBiCMOS内蔵受光半導体装置を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は次のよ
うな構成とした。
【0014】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、N型半導体基板1(N型基板)内の上面表層
の縦型PNPトランジスタ形成領域(縦型PNP−Tr
形成領域)に形成されたP型埋め込み層2と、N型基板
1内の上面表層のアバランシェフォトダイオード形成領
域(APD形成領域)、MOS型Pチャネルトランジス
タ形成領域(PMOS−Tr形成領域)、縦型NPNト
ランジスタ形成領域(縦型NPN−Tr形成領域)およ
びP型埋め込み層2を囲んで縦型PNP−Tr形成領域
に形成されたN型埋め込み層4と、APD形成領域、P
MOS−Tr形成領域および縦型NPN−Tr形成領域
に形成されたN型埋め込み層4の側面および底面を囲ん
で、N型基板1内の上面表層のMOS型Nチャネルトラ
ンジスタ形成領域(NMOS−Tr形成領域)、PMO
S−Tr形成領域、APD形成領域および縦型NPN−
Tr形成領域に形成されたP型ウエル3と、N型基板
1、P型ウエル3、P型埋め込み層2およびN型埋め込
み層4上に形成された第1のP型半導体層5と、縦型P
NP−Tr形成領域の第1のP型半導体層5内の上面表
層およびAPD形成領域のN型埋め込み層4上の第1の
P型半導体層5内の上面表層に形成された第2のP型半
導体層13と、縦型PNP−Tr形成領域の第2のP型
半導体層13の側面および底面を囲んで第1のP型半導
体層5内の上面表層に形成された第1のN型半導体層1
1と、縦型NPN−Tr形成領域のN型埋め込み層4上
に接して第1のP型半導体層5の上面表層に形成された
第2のN型半導体層7、この第2のN型半導体層7内の
上面表層に形成された第3のN型半導体層12、および
第2のN型半導体層7内の上面表層にあり、且つ第3の
N型半導体層12の側面および底面を囲んで形成された
第3のP型半導体層10と、PMOS−Tr形成領域の
N型埋め込み層4上に接して第1のP型半導体層5内の
上面表層に形成された第4のN型半導体層6と、を備え
て成り、縦型PNPトランジスタは、P型埋め込み層2
および縦型PNP−Tr形成領域の第1のP型半導体層
5をコレクタとし、第1のN型半導体層11をベースと
し、縦型PNP−Tr形成領域の第2のP型半導体層1
3をエミッタとして構成され、縦型NPNトランジスタ
は、当該縦型NPN−Tr形成領域のN型埋め込み層4
および第2のN型半導体層7をコレクタとし、第3のP
型半導体層10をベースとし、第3のN型半導体層12
をエミッタとして構成され、アバランシェフォトダイオ
ードは、当該APD形成領域の第1のP型半導体層5お
よび第2のP型半導体層13をアノードとし、APD形
成領域のN型埋め込み層4をカソードとして構成され、
更に、縦型PNPトランジスタのコレクタはN型埋め込
み層4と、このN型埋め込み層4上に接し、且つ縦型P
NP−Trのコレクタを囲んで形成された第5のN型半
導体層15と、により分離され、アノードはAPD形成
領域のN型埋め込み層4と、このN型埋め込み層4上に
接し、且つAPD形成領域の第2のP型半導体層13を
囲んで形成された第6のN型半導体層21と、により分
離されている。
【0015】このように、縦型PNP−Tr形成領域に
おいて、N型基板1上にP型埋め込み層2を設けるの
で、この層2を基板1内に十分拡散できる。このため、
P型埋め込み層2のピーク濃度を抑えつつ、コレクタ抵
抗を下げることができる。この結果、P型埋め込み層2
の濃度を上げる必要がないので、せり上がりを抑える傾
向にできる。
【0016】また、縦型PNP−Tr形成領域におい
て、コレクタとしてP型埋め込み層2をN型基板1上に
形成するので、P型埋め込み層2がN型高濃度層と重な
り合うことがない。このため、コレクタの接合容量が小
さくできる。
【0017】更に、縦型PNP−Tr形成領域におい
て、第1のN型半導体層11をベースとし、且つ第1の
N型半導体層11内に形成された上面表層の第2のP型
半導体層13をエミッタとするので、ベースプロファイ
ルとエミッタの接合形成を他の素子と独立して制御でき
る。したがって、縦型PNP−Trの電流増幅率、アー
リ電圧および周波数特性等を高性能にできる。
【0018】更に、また、縦型PNP−Tr形成領域に
おいて、N型埋め込み層4とこの層4上に接して設けら
れた第5のN型半導体層15とからなる分離領域によっ
て、第1のP型半導体層5およびP型埋め込み層2を分
離したので、コレクタに独立した電圧を与えることがで
きると共に、小さい分離領域で素子分離ができる。
【0019】APD形成領域において、第1のP型半導
体層5の周囲に第6のN型半導体層21からなる分離領
域を設けたので、アノードを他のP型半導体層から分離
できる。また、N型埋め込み層4の側面および底面を囲
んでP型ウエル3を設けたので、カソードをN型基板1
と分離できる。したがって、APDを独立した素子とし
て扱うことができる。この結果、NMOS−Tr形成領
域の第1のP型半導体層5がアノードと分離される。
【0020】縦型NPN−Tr形成領域において、N型
埋め込み層4を基板上に形成してコレクタとし、且つこ
のN型埋め込み層4の側面および底面を囲んでP型ウエ
ル3を形成するので、不純物濃度が高く比較的浅いN型
埋め込み層4と不純物濃度が低く比較的深いP型ウエル
3を形成できる。このため、N型埋め込み層4、つまり
コレクタは、P型ウエル3によりN型基板1と分離され
る。更に、コレクタの接合容量も小さくできる。
【0021】また、縦型NPN−Tr形成領域におい
て、第3のP型半導体層10をベースとし、この層の上
面表層に形成された第3のN型半導体層12をエミッタ
とするので、ベースプロファイルとエミッタの接合形成
を他の素子と独立して制御できる。したがって、縦型N
PN−Trの電流増幅率、アーリ電圧および周波数特性
等を高性能にできる。
【0022】NMOS−Tr形成領域を、P型ウエル3
上に存在する第1のP型半導体層5内の上面表層に設け
たので、NMOS−Trの基板ゲート部を新たに形成す
る必要がなくなる。このため、製造工程が簡素にでき、
且つNMOS−Trの縦方向の寄生トランジスタのhfe
も小さくできる。
【0023】PMOS−Tr形成領域において、P型ウ
エル3がN型埋め込み層4の底面および側面を囲んで形
成されるので、N型埋め込み層4がP型ウエル3により
N型基板1と分離される。つまり、基板ゲート部をN型
基板1と分離できる。
【0024】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、N型半導体基板1内の上面表層のアバランシ
ェフォトダイオード形成領域に形成されたP型ウエル3
の側面に接して形成されたP型埋め込み層2を更に備え
るようにしてもよい。
【0025】このようにAPD形成領域において、P型
ウエル3の側面に接してP型埋め込み層2を設ければ、
P型ウエル3のピンチ抵抗が大きいにもかかわらず、低
抵抗のP型埋め込み層2により電極までの直列抵抗を小
さくできる。
【0026】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、縦型PNP−Trのベースである第1のN型
半導体層11は、第4のN型半導体層6と同一プロセス
で形成されるようにしてもよい。
【0027】このように、第1のN型半導体層11を第
4のN型半導体層6と同一の工程で形成するので、製造
工程が簡素にできる。
【0028】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、縦型PNP−Tr、縦型NPN−Tr、NM
OS−TrおよびPMOS−Tr上に遮光膜19を有す
ると共にアバランシェフォトダイオードのアノード上に
は遮光膜19の開口部を有するようにしてもよい。
【0029】このように、縦型PNP−Tr、縦型NP
N−Tr、NMOS−TrおよびPMOS−Tr上に遮
光膜19を有するようにすれば、照射される光の量に係
わらず、これらの素子が安定して動作する。また、アノ
ード上に遮光膜19の開口部を有するようにすれば、ア
ノード部に光を導入できる。
【0030】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、第5のN型半導体層15および第6のN型半
導体層21は、第4のN型半導体層6および第2のN型
半導体層7の少なくとも一方と同一プロセスでそれぞれ
形成されているようにしてもよい。
【0031】このように、第4のN型半導体層6および
第2のN型半導体層7の少なくとも一方と同一の工程で
第5のN型半導体層15および第6のN型半導体層21
を形成すれば、分離領域の形成を簡素にできる。
【0032】本発明に係わるBiCMOS内蔵受光半導
体装置は、APD形成領域に形成されたP型ウエル3
は、NMOS−Tr形成領域、PMOS−Tr形成領域
および縦型NPN−Tr形成領域に形成されたP型ウエ
ル3と分離されていてもよい。
【0033】このように、APD形成領域のP型ウエル
3を他の領域のP型ウエル3と分離すれば、APD部で
発生した光電流が他の能動素子に与える影響を小さくで
きる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を説明する。また、同一の部分には同一の符号を付
して、重複する説明は省略する。
【0035】図1から図4は、本発明のBiCMOS内
蔵受光半導体装置の製造工程を示す工程断面図である。
これらを用いて、BiCMOS内蔵受光半導体装置の製
造プロセスについて説明する。
【0036】半導体基板は、比抵抗50Ω・cm以上1
kΩ・cm以下で、面方位が(100)のN型Si基板
1(基板)を使用する(図1(a))。この基板の代わ
りに、N+半導体基板上にN型エピタキシャル層を成長
させた基板を使用してもよい。エピタキシャル層の厚さ
は約20μm以上が好ましく、また比抵抗は50Ω・c
m以上1kΩ・cm以下が好ましい。N+半導体基板を
用いる場合は、オートドープ防止のために、Si酸化膜
を裏面に形成することが好ましい。
【0037】まず、比較的高濃度のP型埋め込み層2を
基板1の上面表層に形成する(図1(b))。P型埋め
込み層2は、基板全面にレジストを塗布して露光し不純
物導入領域を開口するフォトリソグラフィ技術を用い
て、残りのレジストをマスク材としてイオン注入を行
い、レジストの開口領域から不純物を導入することによ
り形成できる。
【0038】P型埋め込み層2は、図1(b)に示すよ
うに、縦型PNP−Tr形成領域およびAPD形成領域
に形成される。低抵抗で深い半導体層を形成するため
に、不純物はボロン(B+)を使用し、ドーズ量は3×
1013cmー2以上3×1014cmー2以下が好ましい。縦
型PNP−Tr形成領域では、P型埋め込み層2をコレ
クタとするため、複数の縦型PNP−Trを形成する場
合は、個々の縦型PNP−Tr毎に形成することが好ま
しい。コレクタが、各々分離できるからである。APD
形成領域では、P型埋め込み層2は後に形成されるP型
ウエル3の側面に接して、APD形成領域の周辺部に形
成されるのが好ましい。P型ウエル3のピンチ抵抗は高
いので、低抵抗のP型埋め込み層2を側面に配置できれ
ば、電極までの抵抗を小さくできるからである。
【0039】続いて、フォトリソグラフィ技術を用いP
型不純物を導入して、P型ウエル3を形成する(図1
(b))。P型ウエル3のピーク濃度を高くすると、A
PDが耐圧不良になるばかりでなく、他の素子の接合耐
圧や接合容量にも影響を与えるので、P型ウエル3の形
成条件は重要である。このため、十分良い特性のAPD
を製造しようとするには、P型ウエル3のピーク濃度は
後に形成される第1のP型半導体層5よりも約一桁以上
高くできない。このイオン注入により、基板1の不純物
濃度よりも大きく比較的低濃度のP型ウエル3が形成さ
れる。
【0040】P型ウエル3は、図1(b)に示すよう
に、縦型NPN−Tr形成領域、APD形成領域、PM
OS−Tr形成領域およびNMOS−Tr形成領域を含
む領域に形成される。これらの領域で半導体層の分離を
適切に行うために、不純物の導入はボロン(B+)を使
用して、イオン注入で行い、ドーズ量は5×1012cm
2以上5×1013cmー2以下が好ましい。P型ウエル3
は、それぞれの形成領域に個別に形成してもよい。ま
た、回路ブロック、基板電流を伴う回路等を単位として
個別に形成してもよい。このようにすると、P型ウエル
3を通して引き起こされる回路相互の影響を防止できる
ので、共通に形成される場合よりも回路動作が安定す
る。特に、APD形成領域のP型ウエル3は、APDで
発生する光電流の影響をなくすことができるように、P
型ウエル3を独立に形成することが好ましい。
【0041】P型埋め込み層2およびP型ウエル3のイ
オン注入後、高温ドライブを拡散炉で行うと、所望の深
さの拡散層2、3が形成される(図1(b))。APD
は高電圧を印加して使用されるので、P型ウエル3は、
後に形成されるN型埋め込み層4と必要な接合耐圧を確
保できる程度の濃度であり、且つ空乏層が広がってもN
型埋め込み層4が基板1から分離される程度の接合の深
さであることが必要である。このためには、深さは11
μm〜20μmが好ましく、シート抵抗は500Ω/□
〜2000Ω/□が好ましい。また、P型埋め込み層2
は基板1上に形成されるので、この高温ドライブを用い
て基板1内に十分拡散させることができる。これによ
り、縦型PNP−Trの特性を十分に発揮できる低抵抗
のコレクタが形成できる。このためには、深さはP型ウ
エル3よりも数μm深いことが好ましく、シート抵抗は
100Ω/□〜300Ω/□が好ましい。
【0042】この後に、高濃度のN型埋め込み層4を基
板1の上面表層に形成する(図1(c))。N型埋め込
み層4は、基板1上にSi酸化膜を形成し、フォトリソ
グラフィ技術を用いてこの酸化膜の所定の領域をエッチ
ングにより除去し、残存Si酸化膜をマスクにN型不純
物であるアンチモン(Sb)を熱拡散で導入すると形成
できる。
【0043】N型埋め込み層4は、図1(c)に示すよ
うに、縦型NPN−Tr形成領域、PMOS−Tr形成
領域、APD形成領域および縦型PNP形成領域に形成
される。N型埋め込み層4は、縦型NPN−Tr形成領
域に形成されるとコレクタとなり、PMOS−Tr形成
領域に形成されると基板ゲート部(図4(b)のB)と
なり、APD形成領域に形成されるとカソードになる。
また、APD形成領域では、N型埋め込み層4は底面お
よび側面をP型ウエル3により囲まれているので、カソ
ードは基板1のN型領域と分離される。したがって、カ
ソードに独立した電位を与えることができる。縦型PN
P形成領域に形成されると、コレクタの分離領域にな
る。低抵抗の埋め込み層を形成するために、接合の深さ
はP型ウエル3内で2μm〜3μmが好ましく、シート
抵抗は15Ω/□〜30Ω/□が好ましい。特に、AP
D形成領域では、カソードには高電圧が印加されるの
で、P型ウエル3とN型埋め込み層4との横方向の間隔
を他の領域に比べて十分に大きくとることが好ましい。
【0044】この後に、第1のP型半導体層5を基板1
の全面に形成する(図2(a))。第1のP型半導体層
5は、縦型PNP−Tr形成領域ではコレクタとなり、
NMOS−Tr形成領域では、P型ウエル3と共に基板
ゲート部(図4(b)のC)となり、APD形成領域で
はAPDのアノードとなる。これらの素子特性を十分に
発揮させるために、エピタキシャル層5の厚さは6μm
〜8μmが好ましく、比抵抗は4Ω・cm〜5Ω・cm
が好ましい。第1のP型半導体層5は濃度が一様な厚い
半導体層なので、エピタキシャル成長により形成するこ
とが好ましい。
【0045】次に、フォトリソグラフィ技術を用いN型
不純物をイオン注入して、第1のN型半導体層11、第
4のN型半導体層6、第5のN型半導体層15および第
6のN型半導体層21を同時に形成する(図2
(b))。第1のN型半導体層11は縦型PNP−Tr
形成領域に、第4のN型半導体層6はPMOS−Tr形
成領域に、第5のN型半導体層15は縦型PNP−Tr
の分離領域に、第6のN型半導体層21はAPDのカソ
ード引き出し領域に、それぞれ形成される。以下に述べ
るこれらの素子特性を十分に発揮させるために、N型不
純物は燐(P+)を使用し、ドーズ量は6×1012cm
ー2以上8×1012cmー2以下が好ましい。
【0046】縦型PNP−Tr形成領域では、第1のN
型半導体層11は、ベースとして、P型埋め込み層2上
の第1のP型半導体層5内の上部表層であって、且つ側
面および底面を第1のP型半導体層5により囲まれて形
成される。
【0047】PMOS−Tr形成領域では、第4のN型
半導体層6は、N型埋め込み層4上に略同一形状で形成
されることが好ましい。このようにすると、不純物の拡
散によって最終工程までにN型埋め込み層4と重なり合
う。また、第1のP型半導体層5およびP型ウエル3で
側面および底面を囲まれるので、基板1のN型領域と複
数のPMOS−Trが形成される場合に他のPMOS−
Tr基板ゲート部((図4(b)のB部))とから分離
される。
【0048】縦型PNP−Tr形成領域に形成される第
5のN型半導体層15は、コレクタの分離領域となる。
P型埋め込み層2の周囲を囲んで、N型埋め込み層4上
に略同一形状で第5のN型半導体層15を形成すると、
最終工程までに不純物の拡散によって重なり合い電気的
に接続されるので、コレクタが他のP型半導体層と分離
される。したがって、コレクタに独立した電位を与える
ことができる。
【0049】APD形成領域に形成される第6のN型半
導体層21は、カソード引き出し領域として、APDの
アノード周囲を囲んでN型埋め込み層4上に形成され
る。このようにすると、不純物の拡散によって最終工程
までに重なり合って、これらは電気的に接続される。ま
た、カソード引き出し領域は、N型埋め込み層4を受光
領域として有効に使用するために、N型埋め込み層4の
外周に沿って形成されることが好ましい。
【0050】続いて、フォトリソグラフィ技術を用い、
縦型NPN−Tr形成領域のN型埋め込み層4上にN型
不純物をイオン注入を行って、第2のN型半導体層7を
形成する(図2(b))。第2のN型半導体層7は、縦
型NPN−Tr形成領域にコレクタとして形成される。
このようにコレクタを他の工程と独立にすると、縦型N
PN−Trの特性を最適化できる。縦型NPN−Trの
特性を十分に発揮させるために、N型不純物はリン(P
+)を使用し、ドーズ量は3×1012cmー2以上5×1
12cmー2以下が好ましい。また、第2のN型半導体層
7は、N型埋め込み層4と略同一形状で形成されること
が好ましい。このようにすると、第2の半導体層7は、
不純物の拡散によってN型埋め込み層4と重なり合うの
で、N型埋め込み層4によってコレクタ抵抗を下げるこ
とができる。また、コレクタは、その側面および底面を
P型ウエル3と第1のP型半導体層5とにより囲まれて
いるので、基板1のN型領域および他のN型拡散層から
分離される。なお、第5のN型半導体層15および第6
のN型半導体層21は、第1のN型半導体層11、第4
のN型半導体層6と同時に形成するのではなく、第2の
N型半導体層7と同時に形成してもよい。このようにし
ても、不純物の拡散によってN型埋め込み層4と重なり
合い電気的に接続される。このため、縦型PNP−Tr
形成領域ではコレクタが他のP型半導体層と分離され、
APD領域ではアノードが分離される。
【0051】第2のN型半導体層7、第5のN型半導体
層15および第6のN型半導体層21のイオン注入後
に、高温ドライブの熱工程を通して、不純物の活性化を
行うと共に、所定の深さの半導体層を形成する。この熱
工程後、拡散層の接合の深さは、上述の特性を十分に発
揮させるために2μm〜3μmが好ましい。
【0052】次に、LOCOS9を形成する(図2
(c))。LOCOS9は、例えば、次の方法によりの
形成できる。シリコン表面のSi酸化膜上にSi窒化膜
を堆積し、フォトリソグラフィ技術により活性領域以外
のSi窒化膜をエッチングにより除いた後に、酸化炉で
酸化を行うとSi窒化膜が存在しない基板表面が酸化さ
れて、活性領域以外の領域にフィールド酸化膜9が形成
される。つまり、フィールド酸化膜9は、縦型NPN−
Tr形成領域、縦型PNP−Tr形成領域、PMOS−
Tr形成領域、NMOS−Tr形成領域およびAPD形
成領域のそれぞれの間に形成される。このように形成す
ると、NMOS−Tr、PMOS−Tr、縦型PNP−
Tr形成領域および縦型NPN−Tr形成領域のそれぞ
れの素子を、フィールド酸化膜9により電気的に分離で
きる。
【0053】この後に、PMOS−Trのチャネル領域
およびNMOS−Trのチャネル領域にそれぞれイオン
注入で不純物導入を行って、NMOS−TrおよびPM
OS−Trのゲート表面領域を適切な不純物濃度にす
る。このイオン注入よって、PMOS−TrおよびNM
OS−Trのしきい値電圧がそれぞれ決定される。
【0054】続いて、ゲート酸化膜をチャネル部に形成
する。そして、ポリシリコンを基板全体にCVD法で堆
積して、低抵抗化のために燐拡散を行った後に、フォト
リソグラフィ技術を用いてポリシリコンをパターニング
し、エッチングして、NMOS−Tr、PMOS−Tr
のゲート電極8と配線を形成する(図2(c))。な
お、燐拡散により基板1の裏面にも高濃度N型半導体層
が形成される。
【0055】次に、縦型NPN−Tr形成領域に第3の
P型半導体層10をベースとして形成する(図3
(a))。第3のP型半導体層10は、第2のN型半導
体層7内の上部表層に、第2のN型半導体層7により側
面および底面を囲まれて形成される。縦型NPN−Tr
の特性を十分に発揮させるために、フォトリソグラフィ
技術を用いてP型不純物を低エネルギーでイオン注入し
て形成することが好ましく、不純物はB+、BF2 +を用
いることが好ましい。活性化後の接合の深さは、縦型N
PN−Trの高速化を図るために、0.5μm〜0.7
μm程度が好ましい。
【0056】続いて、第3のN型半導体層12を基板表
層の活性領域内に形成する(図3(b))。第3のN型
半導体層12は、接合を浅く高濃度に形成するため、不
純物として砒素(As+)または燐(P+)を用いてイオ
ン注入で行うことが好ましい。このような高濃度の拡散
層は、N型半導体層とメタル電極16とのオーム性接触
を形成する拡散層電極となる。
【0057】第3のN型半導体層12は、図3(b)に
よれば、縦型NPN−Tr形成領域、縦型PNP−Tr
形成領域、縦型PNP−Trの分離領域、APDのカソ
ード引き出し拡散領域、NMOS−Tr形成領域および
PMOS−Tr形成領域に形成される。詳述すると、第
3のN型半導体層12は、縦型NPN−Tr形成領域で
は、第3のP型半導体層10内の上部表層に形成される
と、エミッタとなり、また第2のN型拡散層7内の上部
表層に形成されると、コレクタのN型拡散層電極とな
る。縦型PNP−Tr形成領域では、第1のN型半導体
層11内の上部表層に形成されると、ベースのN型拡散
層電極となる。縦型PNP−Trの分離領域では、第5
のN型拡散層15内の上部表層に形成されると、分離領
域に対するN型拡散層電極になる。APD形成領域で
は、APDのカソード引き出し拡散領域21の上部表層
に形成されると、カソードに対するN型拡散層電極にな
る。NMOS−Tr形成領域内では、ゲート電極8の両
側に隣接して形成されると、NMOS−Trのソース・
ドレインとなる。PMOS−Tr形成領域内では、PM
OS−Trの基板ゲート部のN型拡散層電極となる(図
示せず)。これらの素子特性を十分に発揮させるため、
活性化後の接合の深さは0.2μm〜0.4μmが好ま
しい。
【0058】次に、第2のP型半導体層13を基板表層
の活性領域内に形成する(図3(c))。第2のP型半
導体層13は、接合を浅く高濃度に形成するため、不純
物はB+、BF2 +を用いてイオン注入で行うことが好ま
しい。このような高濃度の拡散層は、P型半導体層とメ
タル電極16とのオーム性接触を形成する拡散層電極と
して利用できる。
【0059】第2のP型半導体層13は、図3(c)に
よれば、APD形成領域、縦型PNP−Tr形成領域、
縦型NPN−Tr形成領域、PMOS−Tr形成領域お
よびNMOS−Tr形成領域に形成される。詳述すれ
ば、第2のP型半導体層13は、APD形成領域では、
第1のP型半導体層5の上部表層に形成されると、アノ
ードになり、P型埋め込み層2の上部表層に形成される
と、ガードリング層に対するP型拡散層電極になる。縦
型PNP−Tr形成領域では、第1のN型半導体層11
内の上部表層に形成されると、エミッタとなり、また第
1のP型半導体層5の上部表層に形成されると、コレク
タのP型拡散層電極になる。縦型NPN−Tr形成領域
では、第3のP型拡散層10の上部表層に形成される
と、ベースのP型拡散層電極となる。PMOS−Tr形
成領域内では、ゲート電極8の両側に隣接して形成され
ると、PMOS−Trのソース・ドレインとなる。NM
OS−Tr形成領域内では、NMOS−Trの基板ゲー
ト部のP型拡散層電極となる(図示せず)。特性を十分
に発揮させるために、活性化後の接合の深さは、0.2
μm〜0.4μmが好ましい。
【0060】次に、ゲート電極8とメタル電極16とを
絶縁するために、基板上の全面にBPSG膜17をCV
D法で成長する(図3(c))。BPSG膜17を成長
後、熱処理を行い、リフローさせて基板表面の平坦性を
良好にする。
【0061】そして、メタル電極16、拡散層電極1
2、13およびゲートポリシリコン8を接続するため
に、コンタクト用のビア(Via)ホールを異方性エッ
チングによりBPSG膜17に開孔する(図4
(a))。その後、基板全面にメタルを堆積し、フォト
リソグラフィ技術によってパターニングし、エッチング
して、メタル電極16およびメタル配線16を形成する
(図4(a))。加工が容易なので、メタルはアルミニ
ウムを用いることが好ましい。また、ステップカバリッ
ジが良好なので、メタルの堆積はスパッタ法が好まし
い。
【0062】続いて、表面の全面に層間絶縁膜18を形
成する(図4(a))。層間絶縁膜18は、形成が容易
なので、Si酸化膜、Si窒化膜またはこれらの多層膜
が好ましい。
【0063】また、遮光膜19を層間絶縁膜18上に形
成する(図4(b))。APDのアノードの領域に光が
照射されるように、APDの領域の遮光膜19をフォト
リソグラフィ技術を用いて除く。遮光膜19は、遮光性
が良いので、金属が好ましい。特に、金属は、成膜およ
び加工が容易なので、アルミニウムが好ましい。遮光膜
19は、縦型PNP−Tr、縦型NPN−Tr、NMO
S−TrおよびPMOS−Trを覆うように2次元的に
形成されると共に、アノード上には遮光膜19の開口部
を少なくとも有していることが好ましい。なお、遮光膜
19がアルミニウム等の金属膜であるときは、素子間を
接続する配線としても利用できる。
【0064】更に、基板全面にパッシベーション膜20
を堆積する(図4(b))。
【0065】以上説明した方法により、BiCMOS内
蔵受光半導体装置(図4(b))が製造できる。すなわ
ち、図4(b)では、左側から右側へ縦型PNP−Tr
形成領域、PMOS−Tr形成領域、NMOS−Tr形
成領域、縦型NPN−Tr形成領域およびAPD形成領
域が配置されており、この基板1内の上面表層の縦型P
NP−Tr形成領域に形成されたP型埋め込み層2と、
基板1内の上面表層のAPD形成領域、PMOS−Tr
形成領域、縦型NPN−Tr形成領域および前記P型埋
め込み層2を囲んで縦型PNP−Tr形成領域に形成さ
れたN型埋め込み層4と、APD形成領域、PMOS−
Tr形成領域および縦型NPN−Tr形成領域に形成さ
れたN型埋め込み層4の側面および底面を囲んで、基板
1内の上面表層のNMOS−Tr形成領域、PMOS−
Tr形成領域、APD形成領域および縦型NPN−Tr
形成領域に形成されたP型ウエル3と、基板1内の上面
表層のAPD形成領域に形成されたP型ウエル3の側面
に接して形成されたP型埋め込み層2と、N型Si基板
1、P型ウエル3、P型埋め込み層2およびN型埋め込
み層4上に形成された第1のP型半導体層5と、縦型P
NP−Tr形成領域の第1のP型半導体層5内の上面表
層およびAPD形成領域のN型埋め込み層4上の第1の
P型半導体層5内の上面表層に形成された第2のP型半
導体層13と、縦型PNP−Tr形成領域の第2のP型
半導体層13の側面および底面を囲んで第1のP型半導
体層5内の上面表層に形成された第1のN型半導体層1
1と、縦型NPN−Tr形成領域のN型埋め込み層4上
に接して第1のP型半導体層5の上面表層に形成された
第2のN型半導体層7、この第2のN型半導体層7内の
上面表層に形成された第3のN型半導体層12、および
第2のN型半導体層7内の上面表層にあり、且つ第3の
N型半導体層12の側面および底面を囲んで形成された
第3のP型半導体層10と、PMOS−Tr形成領域の
N型埋め込み層4上に接して第1のP型半導体層5内の
上面表層に形成された第4のN型半導体層6と、を備え
ている。
【0066】そして、縦型PNP−Trは、P型埋め込
み層2および縦型PNP−Tr形成領域の第1のP型半
導体層5をコレクタ(C1)とし、第1のN型半導体層
11をベース(B1)とし、縦型PNP−Tr形成領域
の第2のP型半導体層13をエミッタ(E1)として構
成され、縦型NPN−Trは、当該縦型NPN−Tr形
成領域のN型埋め込み層4および第2のN型半導体層7
をコレクタ(C2)とし、第3のP型半導体層10をベ
ース(B2)とし、第3のN型半導体層12をエミッタ
(E2)として構成され、APDは、当該APD形成領
域の第1のP型半導体層5および第2のP型半導体層1
3をアノード(A)とし、APD形成領域のN型埋め込
み層4をカソード(K)として構成されている。
【0067】更に、縦型PNP−TrのコレクタはN型
埋め込み層4と、このN型埋め込み層4上に接し、且つ
前記縦型PNP−Trのコレクタを囲んで形成された第
5のN型半導体層15と、により分離され、アノードは
APD形成領域のN型埋め込み層4と、このN型埋め込
み層4上に接し、且つAPD形成領域の第2のP型半導
体層13を囲んで形成された第6のN型半導体層21
と、により分離されたBiCMOS内蔵受光半導体装置
(図4(b))が製造できる。
【0068】以上、説明した構造から、縦型PNP−T
r形成領域においては、基板1上にコレクタとしてP型
埋め込み層2を設けるので、この層2を基板1内に十分
拡散できる。このため、P型埋め込み層2のピーク濃度
を抑えつつ、且つコレクタ抵抗を下げることができる。
この結果、P型埋め込み層2のせり上がりを抑える傾向
にできる。また、コレクタとしてP型埋め込み層2をN
型基板1上に形成するので、P型埋め込み層2がN型高
濃度層と直接に重なり合わない。このため、コレクタの
接合容量が小さくできる。更に、第1のN型半導体層1
1をベースとし、且つこの層11内に形成された上面表
層の第2のP型半導体層13をエミッタとするので、ベ
ースプロファイルとエミッタの接合形成を他の素子と独
立して制御できる。したがって、縦型PNP−Trの電
流増幅率、アーリ電圧および周波数特性等を高性能にで
きる。
【0069】縦型NPN−Tr形成領域においては、不
純物濃度が高く接合が浅いN型埋め込み層4を基板1上
に形成してコレクタとし、且つこの層4の側面および底
面を囲んで不純物濃度が低く接合が深いP型ウエル3を
形成するので、コレクタはP型ウエル3により基板1の
N型領域と分離され、またコレクタの接合容量も小さ
い。また、第3のP型半導体層10をベースとし、この
層10の上面表層に形成された第3のN型半導体層12
をエミッタとするので、ベースプロファイルとエミッタ
の接合形成を他の素子と独立して制御できる。したがっ
て、縦型NPN−Trの電流増幅率、アーリ電圧および
周波数特性等を高性能にできる。
【0070】以下、本発明のBiCMOS内蔵受光半導
体装置の平面構成を説明する。図5は、上述の製造方法
によるBiCMOS内蔵受光半導体装置の平面図であ
り、図5のA−A’線断面図が図4(b)である。図5
において、各半導体層の配置を明示するため、メタル電
極16および遮光膜19を省略する。
【0071】縦型PNP−Tr形成領域では、第1のN
型拡散層11(ベース、B1)は、P型拡散層13(エ
ミッタ、E1)の周囲を囲み、またP型埋め込み層2上
の第1のP型半導体層5(コレクタ、C1)は、第1の
N型拡散層11(B1)の周囲を囲んで設けらるので、
PNP構造が形成される。このPNP構造は、P型埋め
込み層2によりコレクタ抵抗が低減され、且つ主に縦方
向に高いhfeをもつ縦型PNP−Trを形成する。ま
た、コレクタの分離領域は、閉じた帯状のN型埋め込み
層4とこの上のN型半導体層15とからなり、且つ第1
のP型半導体層5およびP型埋め込み層2の周囲を囲ん
で形成されるので、コレクタ(C1)は他のP型拡散層
から分離される。したがって、コレクタに独立した電位
を与えることができる。分離領域4、15上にN型拡散
層電極12を配置することが好ましい。なお、P型埋め
込み層2は、分離領域の内側面に接して形成されてい
る。更に、コレクタ(C1)の拡散層電極13は、コレ
クタ抵抗を低減するために、ベース(B1)を囲んで形
成されることが好ましい。
【0072】PMOS−Tr形成領域では、基板ゲート
部の電位を固定するために、第4のN型半導体層6内の
領域にもN型拡散層12が設けられる。このように拡散
層電極を多数設けると、基板ゲート部の電位を均一、且
つ安定にできる。また、ソース・ドレインは、ゲート電
極8で2分割にされた活性領域に形成された第2のP型
拡散層13からなる。ソース・ドレイン13は、自己整
合的に形成されることが好ましい。更に、基板ゲート部
はN型埋め込み層4および第4のN型半導体層6の周囲
がP型ウエル3で囲まれるので、基板1のN型領域4と
分離される。したがって、基板ゲート部4、6に独立し
た電位を与えることができる。
【0073】NMOS−Tr形成領域では、基板ゲート
部の電位を固定するために、P型ウエル3内の領域にも
P型拡散層13が設けられる。このように拡散層電極を
多数設けると、基板ゲート部の電位を均一、且つ安定に
できる。また、ソース・ドレインは、ゲート電極8で2
分割にされた活性領域に形成された第3のN型拡散層1
2からなる。ソース・ドレイン12は、自己整合的に形
成されることが好ましい。更に、NMOS基板ゲート部
は、第1のP型Si半導体層下にP型ウエル3を更に形
成するので、NMOS−Trの基板ゲート部を新たに形
成する必要がなくなる。このため、製造工程が簡素にで
き、且つ縦方向の寄生トランジスタのhfeも小さくでき
る。したがって、ラッチアップ耐性を向上できる。
【0074】縦型NPN−Tr形成領域では、第2のP
型拡散層10(ベース、B2)は、N型拡散層12(エ
ミッタ、E2)の周囲を囲み、またN型埋め込み層4
(コレクタ、C2)は、第2のN型拡散層10(B2)
の周囲を囲んで設けられるので、NPN構造が形成され
る。このNPN構造は、N型埋め込み層4によりコレク
タ抵抗が低減され、且つ主に縦方向に高いhfeをもつ縦
型NPN−Trを形成する。なお、コレクタ(C2)の
拡散層電極12は、コレクタ抵抗を低減するために、ベ
ース(B2)を囲んで形成されることが好ましい。
【0075】APD形成領域では、アノード(A)は、
第1のP型半導体層5およびこの表層に形成された第2
のP型半導体層13からなる。そして、N型埋め込み層
4とこの上の帯状の閉じたN型半導体層21とからなる
分離領域によりアノードの周囲を囲むので、アノードは
他の第1のP型半導体層5から分離される。したがっ
て、アノードに独立した電位を与えることができる。こ
の結果、NMOS−Tr形成領域の第1のP型半導体層
を他のP型半導体層と分離できる。更に、分離領域を利
用してカソードをシリコンの表面に引き出すことができ
る。つまり、アノード分離領域とカソード引き出し領域
は同一の半導体層により兼用される。このように、アノ
ード(A)・カソード(K)が他の半導体層からそれぞ
れ分離されているので、APDを基板1と分離した独立
素子として扱える。
【0076】また、APD形成領域では、P型埋め込み
層2は、P型ウエル3の周囲を囲んで形成することが好
ましい。このようにすると、電極までの抵抗を更に小さ
くできると共に、ガードリングとして光電流によるキャ
リアの拡散も防止できる。ガードリングのP型埋め込み
層2上には、P型拡散層電極13を十分密に設けること
が好ましい。このようにすると、電極までの抵抗を一段
と小さくできる。なお、P型埋め込み層2は、P型ウエ
ル3の少なくとも一部に接して形成する。このようにす
ると、電極までの抵抗を小さくできる。
【0077】なお、APDの高電圧は、APD形成領域
のN型埋め込み層4(K)と第1のP型半導体層5
(A)とからなるPN接合に印加される。
【0078】以下、図6および図7を用いて本発明の変
形例を説明する。
【0079】図6は、図5とは別の縦型PNP−Trの
平面図である。図7は、図6のB−B’断面に対応する
縦型PNP−Trを含む半導体装置の最終工程断面図で
ある。図6および図7に示すように、P型埋め込み層2
を、縦型PNP−Trの分離領域から離し、且つ分離領
域の内側に配置してもよい。これにより、P型埋め込み
層2とN型埋め込み層4とが直接に接しないので、接合
容量が低減でき、また接合耐圧も高くできる。
【0080】APDの分離領域21および縦型PNP−
Trのコレクタの分離領域15は、それぞれ独立した工
程を設けて形成してもよいが、第2のN型半導体層7お
よび第4のN型半導体層6を形成するイオン注入を両方
用いて形成することが好ましい。このようにすると、単
独のイオン注入工程で形成するよりもシート抵抗を低く
できる。また、第5のN型半導体層15および第6のN
型半導体層21は、第2のN型半導体層7および第4の
N型半導体層6のいずれか一方を利用して形成すること
が好ましい。このようにすると、製造工程を簡素にしな
がら、分離領域を形成できる。異なる深さの複数の半導
体層により分離領域を設けると、分離幅が小さくできる
ので、縦型PNP−TrおよびAPDを小さく形成でき
る。
【0081】縦型PNP−Trのベースである第1のN
型半導体層11は、ベースの不純物プロファイルおよび
不純物濃度の最適化を図るために、独立したイオン注入
工程で形成してもよい。このとき、ドーズ量は、1×1
13cmー2以上1×1014cmー2以下が好ましい。ま
た、第1のN型半導体層11は、プロファイル等の最適
化を製造工程を増加させないために、第4のN型半導体
層6および第2のN型半導体層7を形成するイオン注入
と共用して形成してもよい。更に、熱工程は、縦型PN
P−Trの特性を更に向上させるために、第4のN型半
導体層6および第2のN型半導体層7の熱工程と別に行
ってもよい。また、製造工程を増加させずにプロファイ
ル等の制御が容易になるので、縦型NPN−Trのベー
ス活性化の熱処理と兼用してもよい。
【0082】なお,図面をもって説明はしないが、縦型
NPN−Trのエミッタは、NMOS−Trのソース・
ドレイン12等と別の工程で形成してもよい。例えば、
図3(b)の工程で、エミッタ部の酸化膜を除去し、S
i基板全面にポリシリコンを堆積してポリシリコンに不
純物を導入し、フォトリソグラフィ技術を用いてエッチ
ングによりパターンを形成し、更にポリシリコンから不
純物を拡散させてエミッタを形成しても良い。このよう
にしても、第3のP型半導体層10内の上部表層に、接
合が浅く高濃度であって、エミッタとして好ましいN型
半導体層を形成できる。なお、ポリシリコンの成長は、
ゲートポリシリと同様に、CVD法を用いることが好ま
しい。また、不純物導入は、砒素(As+)、リン
(P+)を用いて、イオン注入で行うことが好ましい。
【0083】以下、図8〜図15により、本発明に含ま
れるAPDの変形例を説明する。
【0084】APDは、図8(a)、図8(b)に示す
ような構成でもよい。図8(a)は、図8(b)のD−
D’断面線図である。APDは、P型ウエル3の側面に
配置されたP型埋め込み層2からなるガードリングを取
り除いた構成でもよい。このようにしても、カソードが
分離されたAPDとBiCMOSを同一半導体基板上に
構成できる。なお、このとき、電極までの抵抗を低減す
るので、P型ウエル3の周囲に、あるいはP型ウエル3
を囲んでP型拡散層13を基板上に密に形成することが
好ましい。
【0085】APDは、図9(a)、図9(b)に示す
ような構成でもよい。図9(a)は、図9(b)のC−
C’断面線図である。このAPDは、P型ウエル3に接
し、且つ周囲を囲んで設けられたP型埋め込み層2とこ
の上に第4のP型半導体層14とを設けて、ガードリン
グとしたので、電極までの抵抗は更に一段と小さくな
る。第4のP型半導体層14上にP型拡散層13を密に
形成すれば、電極までの抵抗を低減できるので更に好ま
しい。
【0086】図10は、APDが4個アレイ状に配置さ
れたときの平面図である。APDは、それぞれ分離され
たアノード(A1〜A4)と共通のカソード(K)とを
有している。これらを並列に接続すると直列抵抗を小さ
くできる。したがって、APDの動作速度を向上でき
る。また、APDにそれぞれ信号処理回路を設ければ、
同一半導体基板上にAPDと共に信号処理回路をアレイ
状に配置できる。
【0087】図11は、図10に示したAPDのP型ウ
エル3の周囲にP型埋め込み層2による共通のガードリ
ングを設けたときの平面図である。図11のAPDは、
図10のAPDに比べて、P型埋め込み層2による共通
のガードリングによって分離されているので、周囲に光
電流の影響を与え難い構造となっている。
【0088】図12は、図11の共通のガードリングに
替えて、それぞれのAPDが、第2のP型拡散層13に
よる拡散層電極とそれぞれ独立したカソードとを有する
ときの平面図である。したがって、APDは、それぞれ
電気的に分離されたアノード(A1〜A4)およびカソ
ード(K1〜K4)を有する。これらを並列に接続する
と直列抵抗を小さくできる。したがって、APDの動作
速度を向上できる。また、カソードが分離されているの
で、使用上の制限が緩和される。更に、それぞれのAP
Dは、P型ウエル3の周囲に第2のP型拡散層により拡
散層電極が形成されているので、電極までの抵抗を小さ
くできる。
【0089】図13は、図12に示したそれぞれのAP
Dを、P型埋め込み層2によるガードリングによって、
更に分離したときの平面図である。したがって、図12
に示したAPDに加えて、P型埋め込み層2によるガー
ドリングによって分離されているので、それぞれのAP
Dは相互に光電流の影響を与え難い構造となる。
【0090】図14および図15は、APDの異なる構
成を示している。図14は平面図であり、図15はE−
E’断面図である。N型埋め込み層4(K)上の第1の
P型半導体層5は、N型埋め込み層4と第4のN型半導
体層6とにより底面および側面を囲まれているので、他
の第1のP型半導体層5と分離される。分離された第1
のP型半導体層の表層には、2個のアノード電極領域1
3(A1、A2)が設けられている。このアノード(A
1、A2)とカソード(K)に電圧を加えると、第1の
P型半導体層5が空乏化してi層として作用するので、
電極領域A1とA2とは電気的に分離される。したがっ
て、共通のカソード電極をもつ2個のAPDと電気的に
等価となる。つまり、このような構造では、複数のアノ
ード電極領域13を設けると、図10〜図13に比べて
一段と小さい面積で複数のAPDを含む多素子構造を構
成できるので、実用性が高い。このAPDでは、第1の
P型半導体層5、P型ウエル3等のP型層は、Well
電極により基板上面に引き出されている。これらのP型
層2、3、5は、外周領域により他のP型層と電気的に
分離されている。外周領域は、N型埋め込み層4とこの
上の第4の埋め込み層6とにより形成され、且つAPD
の外周を囲んで形成され、更に基板1と共にSub電極
によって基板上面に引き出されている。
【0091】なお、図10〜図14において、高電圧が
加えられる半導体層の角部分には、丸みをつけることが
好ましい。このようにすると、角部分の電界が緩和され
るので、APDの耐圧を向上できる。
【0092】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よって、アノードおよびカソードが完全に分離され、且
つ紫外領域から可視領域に高い感度を持つAPDを製造
プロセスの複雑化を伴わずに、BiCMOSと同一のN
型Si基板上に集積されたBiCMOS内蔵受光装置を
提供できる。
【0093】また、本発明によって、基板と分離された
コレクタを有し、許容電流が大きく、アーリ効果および
コレクタ抵抗が小さく、そして周波数特性が改善された
縦型PNP−Trと、基板から分離されたコレクタを有
する縦型NPN−Trとを、PMOS−TrおよびNM
OS−Trを同一のN型Si基板上に集積されたBiC
MOS内蔵受光装置を提供できる。
【0094】したがって、APDの信号処理回路にコン
プリメンタリ回路を利用できるので、増幅回路の利得の
増加、高速化が実現できると共に、回路動作の電源電圧
依存性を低減できる。
【0095】更に、APDとその信号処理回路とを対に
してアレイ状に配置すれば、信号処理が高速なアレイ化
された受光半導体装置を実現できる。
【0096】すなわち、この受光半導体装置を利用する
と、光機器、光システム、通信等で光信号を電気信号に
変換する増幅器を備えた光変換素子と、その信号をアナ
ログ・デジタル回路で処理できる半導体装置とを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)〜(c)は、それぞれBiCMOS
内蔵受光装置の製造方法を説明するための工程断面図で
ある。
【図2】図2(a)〜(c)は、それぞれBiCMOS
内蔵受光半導体装置の製造方法を説明するための工程断
面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、それぞれBiCMOS
内蔵受光半導体装置の製造方法を説明するための工程断
面図である。
【図4】図4(a)、(b)は、それぞれBiCMOS
内蔵受光半導体装置の製造方法を説明するための工程断
面図である。
【図5】図5は、図4(b)に対応するBiCMOS内
蔵受光半導体装置の平面構造図である。
【図6】図6は、縦型PNP−Trの平面図である。
【図7】図7は、図6に対応するBiCMOS内蔵受光
半導体装置の最終工程断面図である。
【図8】図8(a)は、異なる構造を有するAPDの最
終工程断面図である。図8(b)は、図8(a)のAP
Dの平面図である。
【図9】図9(a)は、異なる構造を有するAPDの最
終工程断面図である。図9(b)は、図9(a)のAP
Dの平面図である。
【図10】図10は、アレイ状に構成したAPDの平面
図である。
【図11】図11は、アレイ状に構成したAPDの平面
図である。
【図12】図12は、アレイ状に構成したAPDの平面
図である。
【図13】図13は、アレイ状に構成したAPDの平面
図である。
【図14】図14は、アレイ状に構成したAPDの平面
図である。
【図15】図15は、図14のE−E’断面図である。
【符号の説明】
1…高抵抗N型Si基板、2…P型埋め込み層、3…P
型ウエル、4…N型埋め込み層、5…第1のP型半導体
層、6…第4のN型半導体層、7…第2のN型半導体
層、8…MOSゲート電極、9…フィールド酸化膜、1
0…第3のP型半導体層、11…第1のN型半導体層、
12…第3のN型半導体層、13…第2のP型半導体
層、14…第4のP型半導体層、15…第5のN型半導
体層、16…メタル電極、17…BPSG膜、18…層
間絶縁膜、19…遮光膜、20…パッシベーション膜、
21…第6のN型半導体層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N型半導体基板内の上面表層の縦型PN
    Pトランジスタ形成領域に形成されたP型埋め込み層
    と、 前記N型半導体基板内の上面表層のアバランシェフォト
    ダイオード形成領域、MOS型Pチャネルトランジスタ
    形成領域、縦型NPNトランジスタ形成領域および前記
    P型埋め込み層を囲んで前記縦型PNPトランジスタ形
    成領域に形成されたN型埋め込み層と、 前記アバランシェフォトダイオード形成領域、前記MO
    S型Pチャネルトランジスタ形成領域および前記縦型N
    PNトランジスタ形成領域に形成された前記N型埋め込
    み層の側面および底面を囲んで、前記N型半導体基板内
    の上面表層のMOS型Nチャネルトランジスタ形成領
    域、前記MOS型Pチャネルトランジスタ形成領域、前
    記アバランシェフォトダイオード形成領域および前記縦
    型NPNトランジスタ形成領域に形成されたP型ウエル
    と、 前記N型半導体基板、前記P型ウエル、前記P型埋め込
    み層および前記N型埋め込み層上に形成された第1のP
    型半導体層と、 前記縦型PNPトランジスタ形成領域の前記第1のP型
    半導体層内の上面表層および前記アバランシェフォトダ
    イオード形成領域の前記N型埋め込み層上の前記第1の
    P型半導体層内の上面表層に形成された第2のP型半導
    体層と、 前記縦型PNPトランジスタ形成領域の前記第2のP型
    半導体層の側面および底面を囲んで前記第1のP型半導
    体層内の上面表層に形成された第1のN型半導体層と、 前記縦型NPNトランジスタ形成領域の前記N型埋め込
    み層上に接して前記第1のP型半導体層の上面表層に形
    成された第2のN型半導体層、この第2のN型半導体層
    内の上面表層に形成された第3のN型半導体層、および
    前記第2のN型半導体層内の上面表層にあり、且つ前記
    第3のN型半導体層の側面および底面を囲んで形成され
    た第3のP型半導体層と、 前記MOS型Pチャネルトランジスタ形成領域の前記N
    型埋め込み層上に接して前記第1のP型半導体層内の上
    面表層に形成された第4のN型半導体層と、を備えて成
    り、 前記縦型PNPトランジスタは、前記P型埋め込み層お
    よび前記縦型PNPトランジスタ形成領域の前記第1の
    P型半導体層をコレクタとし、前記第1のN型半導体層
    をベースとし、前記縦型PNPトランジスタ形成領域の
    前記第2のP型半導体層をエミッタとして構成され、 前記縦型NPNトランジスタは、当該縦型NPNトラン
    ジスタ形成領域のN型埋め込み層および前記第2のN型
    半導体層をコレクタとし、前記第3のP型半導体層をベ
    ースとし、前記第3のN型半導体層をエミッタとして構
    成され、 前記アバランシェフォトダイオードは、当該アバランシ
    ェフォトダイオード形成領域の前記第1のP型半導体層
    および前記第2のP型半導体層をアノードとし、前記ア
    バランシェフォトダイオード形成領域の前記N型埋め込
    み層をカソードとして構成され、 更に、前記縦型PNPトランジスタのコレクタは前記N
    型埋め込み層と、このN型埋め込み層上に接し、且つ前
    記縦型PNP−Trのコレクタを囲んで形成された第5
    のN型半導体層と、により分離され、前記アノードは前
    記アバランシェフォトダイオード形成領域の前記N型埋
    め込み層と、このN型埋め込み層上に接し、且つ前記ア
    バランシェフォトダイオード形成領域の第2のP型半導
    体層を囲んで形成された第6のN型半導体層と、により
    分離されていることを特徴とするBiCMOS内蔵受光
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記N型半導体基板内の上面表層の前記
    アバランシェフォトダイオード形成領域に形成された前
    記P型ウエルの側面に接して形成されたP型埋め込み層
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のBiC
    MOS内蔵受光半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記縦型PNPトランジスタのベースで
    ある前記第1のN型半導体層は、前記第4のN型半導体
    層と同一プロセスで形成されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のBiCMOS内蔵受光半
    導体装置。
  4. 【請求項4】 前記縦型PNPトランジスタ、前記縦型
    NPNトランジスタ、前記MOS型Nチャネルトランジ
    スタおよび前記MOS型Pチャネルトランジスタ上に遮
    光膜を有すると共に前記アバランシェフォトダイオード
    のアノード上には前記遮光膜の開口部を有することを特
    徴とした請求項1から請求項3のいずれかに記載のBi
    CMOS内蔵受光半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第5のN型半導体層および前記第6
    のN型半導体層は、前記第4のN型半導体層および前記
    第2のN型半導体層の少なくとも一方と同一プロセスで
    それぞれ形成されていることを特徴とする請求項1から
    請求項3のいずれかに記載のBiCMOS内蔵受光半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 前記アバランシェフォトダイオード形成
    領域に形成された前記P型ウエルは、前記MOS型Nチ
    ャネルトランジスタ形成領域、前記MOS型Pチャネル
    トランジスタ形成領域および前記縦型NPNトランジス
    タ形成領域に形成された前記P型ウエルと分離されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のB
    iCMOS内蔵受光半導体装置。
JP8350726A 1996-12-27 1996-12-27 BiCMOS内蔵受光半導体装置 Pending JPH10189928A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017538281A (ja) * 2014-09-22 2017-12-21 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 半導体フォトマルチプライヤ

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