JPH1093076A - Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法

Info

Publication number
JPH1093076A
JPH1093076A JP24653196A JP24653196A JPH1093076A JP H1093076 A JPH1093076 A JP H1093076A JP 24653196 A JP24653196 A JP 24653196A JP 24653196 A JP24653196 A JP 24653196A JP H1093076 A JPH1093076 A JP H1093076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
carbon
effect transistor
mos field
field effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24653196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Hisawa
和也 氷沢
Hideaki Matsuhashi
秀明 松橋
Toshiyuki Nakamura
稔之 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP24653196A priority Critical patent/JPH1093076A/ja
Publication of JPH1093076A publication Critical patent/JPH1093076A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 しきい値電圧の制御ができ、かつ製造時にB
(ボロン)の増速拡散を抑えて高速動作を可能としたM
OS型電界効果トランジスタを提供すること。 【解決手段】 半導体基板11上にボロン(B)を不純
物として含有するバッファー層15と、このバッファー
層の上側に設けられたチャネル層17と、このチャネル
層の上側に設けられたキャップ層21と、このキャップ
層上に順次に設けられたゲート酸化膜23およびゲート
電極25とを具えるMOS型電界効果トランジスタにお
いて、チャネル層17に隣接させて、ゲート酸化膜の形
成時にゲート酸化膜23とキャップ層21との界面付近
に発生するインタースティシャル原子をトラップするカ
ーボン(C)原子を含むトラップ層19としてカーボン
導入層19を介在させてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MOS型電界効
果トランジスタ、特にMOS型電界効果トランジスタ用
の下地、およびMOS型電界効果トランジスタの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンデバイス技術において、シリコ
ンの格子中に導入した不純物であるボロン(B)の増速
拡散は、不純物イオンの注入時あるいは後に行う熱酸化
時に生成されるSiのインタースティシャル原子(inte
rstitial原子:以下侵入原子とも称する。)により引き
起こされるということが明らかにされており、このボロ
ン(B)の増速拡散を抑えるためにC(カーボン)をシ
リコンの格子内に導入することが、例えば文献:P.A.St
olk et al. : Carbon incorporation in siliconfor su
ppressing interstitial-enhanced boron diffusion,Ap
pl.Phys.Lett.66,P.1370(1995) に提案されている。こ
れによると、C(カーボン)はインタースティシャル原
子のトラップとして働き、インタースティシャル原子の
拡散を防ぐためB(ボロン)の増速拡散が抑えられる。
【0003】従来のSiGepMOSFET(シリコン
ゲルマニウム pチャネルMOS型電界効果トランジス
タ)は、基板上にバッファー層、チャネル層およびキャ
ップ層を順次に設けてなる下地上にゲート酸化膜を介し
てゲート電極を設けた構造を有している。このトランジ
スタのしきい値電圧を制御するために下地のバッファー
層に導入された不純物(ここではボロン(B)を用いて
いる。)は、ゲート酸化膜形成時にキャップ層とゲート
酸化膜との界面付近に発生し、バッファー層へ拡散する
インタースティシャル原子によって、増速拡散してチャ
ネル層にまで分布する。このチャネル層にまで分布した
ボロン(B)はチャネル内の正孔移動度を低下させ、S
iGeチャネルによる効果、すなわち高速性を著しく低
減してしまう。このため、上述したカーボン(C)をバ
ッファー層に導入すれば、インタースティシャル原子の
拡散を抑えることができ、ボロンの増速拡散も抑えるこ
とが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、熱処理によっ
て、ボロン(B)を活性化させるときに、カーボン
(C)を導入したバッファー層内においては、ボロン
(B)の拡散までカーボン(C)が止めてしまうために
ボロン(B)の活性化率が低くなる。ボロン(B)の活
性化率が低いと、ボロン(B)は格子位置に収まること
ができないため、正孔が生成されず、しきい値電圧を制
御することができなくなるという問題があった。このた
め、しきい値電圧の制御ができ、かつ製造時にB(ボロ
ン)の増速拡散が抑えられて高速動作が担保されるよう
なMOS型電界効果トランジスタおよびMOS型電界効
果トランジスタの製造方法の出現が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明に
よれば、半導体基板上にボロン(B)を不純物として含
有するバッファー層と、このバッファー層の上側に設け
られたチャネル層と、このチャネル層の上側に設けられ
たキャップ層とで下地を構成し、該下地のキャップ層上
に順次に設けられたゲート酸化膜およびゲート電極とを
具えるMOS型電界効果トランジスタ(以下MOSFE
Tと称する。)において、チャネル層に隣接させてトラ
ップ層としてカーボン(C)導入層を介在させてあるこ
とを特徴とする。
【0006】このような構成の下地にゲート電極を形成
するとき、まず、キャップ層上にゲート酸化膜を形成
し、その後、ゲート酸化膜上にゲート電極を形成する。
その場合、ゲート酸化膜形成時の熱処理によってゲート
酸化膜とキャップ層との界面付近に発生するインタース
ティシャル原子(interstitial原子:以下侵入原子とも
称する。)はその下に設けたトラップ層に拡散してい
く。このトラップ層はトラップ原子としてカーボン
(C)が導入されているため、このカーボン(C)が拡
散してきた侵入原子のトラップとして働く。このため侵
入原子の拡散をトラップ層で抑えることができる。従っ
て不純物であるボロン(B)が導入されているバッファ
ー層に侵入原子が拡散されることはないため、侵入原子
によって引き起こされるボロン(B)の増速拡散を防ぐ
ことができる。よってチャネル層にまでボロン(B)の
増速拡散が及ぶという事態を避けることができ、チャネ
ル効果すなわち高速動作は十分保たれる。また、バッフ
ァー層とトラップ層とは個別の層として設けられている
ため、バッファー層にボロン(B)の活性化を妨げるカ
ーボン(C)は存在しない。よってボロン(B)の活性
化率はほぼ100%となり、FETのしきい値電圧を制
御することができる。
【0007】また、この発明では好ましくは、上記トラ
ップ層をチャネル層とキャップ層との間に設けるのが良
い。
【0008】この場合、MOSFETの製造方法には、
半導体基板のアクティブ領域上にバッファー層を形成
し、次にバッファー層上にチャネル層を形成した後、
チャネル層上にトラップ層を形成し、トラップ層上
にキャップ層を形成し、キャップ層上にゲート酸化膜
およびこのゲート酸化膜上にゲート電極を順次に形成す
るという5工程が含まれている。
【0009】また、半導体基板をシリコン(Si)基板
とした場合に、トラップ層(カーボン導入層)を形成す
るための原料ガスをSiH4 ガスと、アセチレン、メタ
ン、エタン、プロパン、CCl4 (四塩化炭素)およ
び、CBr4 (四臭化炭素)のカーボン含有ガスから選
ばれた1種類のカーボン含有ガスとの混合ガスとするこ
とを特徴とする。これにより、トラップ層は、カーボン
(C)が好ましい状態で含有された層として、容易に形
成することができる。既に説明したように、キャップ層
内からトラップ層へ拡散してきた侵入原子はトラップ層
内に導入されたカーボンによってトラップされ、この侵
入原子のトラップ層より下層への拡散を抑える。よって
バッファー層内およびチャネル層内へのボロンの増速拡
散を防ぐことができてFETの高速動作を十分保つこと
ができる。また、バッファー層内でのボロンの活性化率
はほぼ100%となり、しきい値電圧を制御することが
できる。また、トラップ層上にキャップ層が設けられて
いるため、ゲート酸化膜形成時にゲート酸化膜中にカー
ボンが導入されるのを防ぐ役割を果たしており、ゲート
酸化膜とキャップ層との界面準位は変動しないため、し
きい値電圧への悪影響をなくすことができる。
【0010】また、それぞれの層を順次別に例えばエピ
タキシャル成長技術を用いて形成していて、しかも、バ
ッファー層とトラップ層とは分離されているので、カー
ボンがバッファー層中に存在してボロンの活性化率を下
げたりすることはなくなる。また、この発明ではバッフ
ァー層とチャネル層との間にトラップ層を設けるのが好
適である。
【0011】この構成であると、バッファー層の上層が
トラップ層であるため、バッファー層内に侵入原子が拡
散するのを防ぎ、これによりバッファー層内でのボロン
の増速拡散を防ぐことができるため、チャネル層にボロ
ンが拡散されることもない。よって、FETのチャネル
のキャリア移動度の高さを十分保つことができる。ま
た、この場合、チャネル層上にキャップ層が設けられて
いる。チャネル層は、キャリア移動度を高くするため
に、例えばSiGeを用いた層となっている。従ってこ
のキャップ層はゲート酸化膜形成時にゲート酸化膜中に
Geが導入されるのを防ぐ役割を果たしており、ゲート
酸化膜とキャップ層との界面準位は変動しないため、F
ETのしきい値電圧への影響もなくなる。また、バッフ
ァー層とトラップ層とは個別の層として形成されている
ためバッファー層内でのボロンの活性化率はほぼ100
%となるためしきい値を十分制御することができる。
【0012】また、この場合のMOSFETの製造方法
には、半導体基板上のアクティブ領域上にバッファー
層を形成し、バッファー層上にトラップ層を形成し、
トラップ層上にチャネル層を形成し、チャネル層上
にキャップ層を形成し、キャップ層上にゲート酸化膜
およびこのゲート酸化膜上にゲート電極を順次に形成す
るという5工程が含まれている。
【0013】上記の工程で、半導体基板をシリコン
(Si)基板とした場合にトラップ層(カーボン(C)
導入層)を形成するための原料ガスは、SiH4 ガス
と、アセチレン、メタン、エタン、プロパン、CCl4
(四塩化炭素)および、CBr4(四臭化炭素)のカー
ボン含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含有ガスと
から構成されている。これにより、トラップ層はカーボ
ン(C)が好ましい状態で含有されている層として容易
に形成することができる。
【0014】また、この発明の好ましい例では、トラッ
プ層に含有させるトラップ原子をカーボン(C)とし、
したがって、トラップ層をカーボン導入層とするのが良
い。
【0015】このため、導入されているカーボンはトラ
ップ層内に拡散しているシリコンのインタースティシャ
ル原子(侵入原子)との強い相互作用により、侵入原子
のトラップとして働く。よって、トラップ層の下層に位
置するボロンの導入されたバッファー層に侵入原子が拡
散するのを防ぐことができ、ボロンのバッファー層およ
びチャネル層への増速拡散を抑えることができ、FET
の高速動作を確実に担保することができる。
【0016】また、上述したMOSFET用の下地にお
いて、好ましくは、半導体基板をシリコン(Si)基板
とし、バッファー層をボロン(B)含有シリコン層と
し、チャネル層をシリコンゲルマニウム(SiGe)層
とし、キャップ層をノン・ドープシリコン層とし、トラ
ップ層をカーボン(C)導入層とするのがよい。
【0017】バッファー層に含まれているボロンはアク
セプタ不純物で、シリコン格子点に収まり正孔を発生す
るため、FETのしきい値電圧を制御するために導入さ
れている。シリコンゲルマニウムはシリコンのみよりも
バルク状態において正孔移動度が高いため、チャネル領
域として用いられる。キャップ層はノン・ドープ層、つ
まり不純物が導入されていないシリコン層である。よっ
てゲート酸化膜形成時(熱酸化時)に不要な不純物がキ
ャップ層からゲート酸化膜中に入り込む恐れはない。ト
ラップ層内に導入されたトラップ原子としてのカーボン
が、ゲート酸化膜形成時にキャップ層とゲート酸化膜と
の界面に発生して下層へ拡散してきたシリコン(Si)
原子すなわち侵入原子のトラップとして働き、その結
果、このカーボン導入層がバッファー層への侵入原子の
拡散を防いでいる。これによりしきい値電圧制御用不純
物としてのボロンの増速拡散も抑えることができる。
【0018】また、この発明の好適実施例として考えら
れるMOSFET用の下地の構造によれば、カーボンが
導入しているトラップ層を設ける代わりに、チャネル層
とバッファー層との界面にカーボンを存在させるのがよ
い。
【0019】この場合においてもカーボンは上層から拡
散してきた侵入原子のトラップとして働くので、侵入原
子の、下層への拡散を抑えることができる。
【0020】また、チャネル層とキャップ層との界面に
カーボンを存在させてもよい。
【0021】また、トラップ層を設けない場合のMOS
FET用の下地は、半導体基板をシリコン基板とし、バ
ッファー層をボロン含有シリコン層とし、チャネル層を
シリコンゲルマニウム層とし、キャップ層をノン・ドー
プシリコン層とするとよい。
【0022】また、この発明の好適例では、半導体基板
とゲート酸化膜との間に下層から、バッファー層、キャ
ップ層の順に少なくとも2層を例えばエピタキシャル成
長技術を用いて堆積させてなるMOSFETにおいて、
バッファー層とキャップ層との間にトラップ層を設ける
のが良い。
【0023】この場合のMOSFETの製造方法には、
半導体基板のアクティブ領域上にバッファー層を形成
し、このバッファー層上にトラップ層としてカーボン
(C)導入層を形成し、トラップ層上にキャップ層を
形成し、キャップ層上にゲート酸化膜およびこのゲー
ト酸化膜上にゲート電極を順次に形成するという4工程
が含まれている。
【0024】この場合、不純物を含むバッファー層にチ
ャネル領域が形成される。新たに設けられたトラップ層
は、やはりゲート酸化膜形成時にゲート酸化膜とキャッ
プ層との界面に発生する侵入原子の拡散を抑える層とな
る。また、キャップ層はトラップ層のカーボンがゲート
酸化膜中へ導入されるのを防いでいる。したがって、前
述と同様にFETのしきい値電圧制御と高速動作を十分
に担保することができる。
【0025】また、上記の工程で、半導体基板をシリ
コン(Si)基板とした場合にトラップ層(カーボン
(C)導入層)を形成するための原料ガスは、SiH4
ガスと、アセチレン、メタン、エタン、プロパン、CC
4 (四塩化炭素)および、CBr4 (四臭化炭素)の
カーボン含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含有ガ
スとから構成されている。これにより、トラップ層はカ
ーボン(C)が好ましい状態で含有されている層として
形成することができる。
【0026】この発明では半導体基板をシリコン基板と
し、バッファー層をボロン含有シリコン層とし、キャッ
プ層をノン・ドープシリコン層とし、トラップ層をカー
ボン導入シリコン層とする。
【0027】また、半導体基板のゲート酸化膜との間に
少なくとも2層(バッファー層およびキャップ層)を堆
積させてなるMOSFETにおいて、トラップ層を設け
る代わりに、この2層間の界面にカーボンを存在させて
もよい。
【0028】このMOSFETは半導体基板をシリコン
基板とし、バッファー層をボロン含有シリコン層とし、
キャップ層をノン・ドープシリコン層とするとよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、この発明の
半導体装置の構造およびその製造方法の実施の形態につ
き説明する。なお、各図はこの発明が理解できる程度に
各構成成分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示
しているにすぎない。また、以下の説明において、特定
の材料および条件を用いるが、これらの材料および条件
は好適な実施の形態の例に過ぎず、したがってこの発明
ではなんらこれに限定されるものではない。
【0030】<第1の実施の形態>図1はこの発明の第
1の実施の形態であるSiGepMOSFETの製造工
程を、断面図をもって概略的に示した工程図である。
【0031】まず、半導体基板としてSi基板11を用
い、このSi基板11上に、既知の技術を用いて分離領
域12を設けてアクティブ領域13を形成する(図1
(A))。次に、前処理として基板11を真空中で、9
50℃の温度で熱処理した後、例えばUHV−CVD装
置を用いてボロン(B)を不純物として含有するバッフ
ァー層としてボロン含有(バッファーSi層ともい
う。)Si層15を基板11のアクティブ領域13上に
選択的にエピタキシャル成長させる。この成長は、例え
ば基板温度を574℃とし、また、原料ガスとしてSi
4 ガスおよびB26 ガスの混合ガスを用いる。バッ
ファ−Si層15の膜厚は例えば100Å(10nm)、
ボロン濃度は例えば1018((原子/cm3) 以下、単に(c
m-3)とする) とする。
【0032】次に、バッファーSi層15上にチャネル
層(SiGe層)17を選択的にエピタキシャル成長さ
せる。この場合にも基板温度を例えば574℃とし、ま
た、原料ガスとして、SiH4 ガスおよびGeH4 ガス
の混合ガスを用いる。SiGe層17の膜厚は例えば1
00Å(10nm)、SiGe層17中のGe濃度は例え
ば、原子数の比Si:Ge=3:1となるようにする。
【0033】次にこのチャネル層17に隣接させて、こ
の例では、チャネル層17上にトラップ層としてカーボ
ン(C)導入層を設ける。ここでは、SiH4 ガスおよ
び、例えばアセチレンガス(アセチレン、メタン、エタ
ン、プロパン、CCl4 (四塩化炭素)およびCBr4
(四臭化炭素)の炭素含有ガスから選ばれた1種類の炭
素含有ガス)の混合ガスを原料ガスとして用いて、トラ
ップ層としてカーボン導入Si層19をSiGe層17
上に選択的に、基板温度574℃でエピタキシャル成長
させる。このカーボン導入層19の膜厚は例えば50Å
(5nm)とし、カーボン濃度は例えば2×1020cm-3
する。
【0034】次にこのカーボン導入Si層19上にSi
4 ガスを原料ガスとして用いてキャップSi層(ノン
・ドープSi層とも称する。)21を例えば、50Å
(5nm)エピタキシャル成長させる(図1(B))。
【0035】次に熱酸化によりゲート酸化膜23をキャ
ップSi層21上に例えば50Å(5nm)の膜厚で形成
する。その後、ゲート酸化膜23上に既知の技術を用い
てポリシリコンを例えば3000Å(300nm)の膜厚
に堆積させ、ゲート電極25をこのポリシリコン層のパ
ターニングにより形成する(図1(C))。
【0036】その後、サイドウォール、主電極領域(ソ
ース領域、ドレイン領域)、層間膜、コンタクト、メタ
ル配線、その他所要の処理を行って、SiGepMOS
FETを完成させる。
【0037】以上の方法により作成したSiGepMO
SFETのバッファ−Si層15中にはカーボン(C)
が導入されていないため、アクセプタ不純物であるボロ
ンの活性化率はほぼ100%となり、ボロンは格子位置
に収まり、正孔を生成する。このため、FETのしきい
値電圧を制御することができ、またSiGe層17のチ
ャネル形成領域を制御することもできる。また、カーボ
ンを導入したSi層19を設けている。このカーボンが
ゲ−ト酸化膜23の形成時に発生するインタースティシ
ャル原子(侵入原子)のトラップとして働くため、侵入
原子がバッファーSi層15にまで拡散されない。この
ためボロンの増速拡散を防ぐことができる。したがって
チャネル領域であるSiGe層17には不純物がないた
め、移動度が低下することもなくなる。よってSiGe
チャネル層での高速性すなわちFETの高速動作を保つ
ことができる。また、カーボン導入Si層19上にキャ
ップSi層21を設けてあり、これによりゲート酸化時
にカーボン導入Si層19を酸化することを防ぎ、ゲー
ト酸化膜23中へカーボンが入り込むのを防ぐことがで
きる。このためゲート酸化膜23とキャップSi層21
間の界面準位の変動を抑えられるため、FETのしきい
値電圧の変動もなくなる。
【0038】<第2の実施の形態>第2の実施の形態と
して、SiGepMOSFETのアクティブ領域上の層
構造が第1の実施の形態とは少し異なる例を挙げる。図
2はこの装置の製造工程を概略的に表している断面図で
ある。
【0039】まず、第1の実施の形態と同様にして、S
i基板11上に、既知の技術を用いてアクティブ領域1
3を形成する(図2(A))。次に、基板11を熱処理
した後、例えばUHV−CVD装置を用いて基板11の
アクティブ領域13上にボロンを不純物として含有する
バッファーSi層15を選択的に、エピタキシャル成長
させる。この場合、基板温度を例えば574℃とし、ま
た、SiH4 ガスおよびB26 ガスの混合ガスを原料
ガスとして用いる。バッファ−Si層15の膜厚は例え
ば100Å(10nm)とし、ボロン濃度は例えば1018
(cm-3)とする。
【0040】次にこの例ではSiH4 ガスおよび、例え
ばアセチレンガス(アセチレン、メタン、エタン、プロ
パン、CCl4 (四塩化炭素)およびCBr4 (四臭化
炭素)の炭素含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含
有ガス)の混合ガスを用いて、トラップ層19をバッフ
ァーSi層15上に選択的に、例えば基板温度574℃
でエピタキシャル成長させる。このカーボン導入層19
の膜厚は例えば50Å(5nm)とし、カーボン濃度は例
えば2×1020(cm-3)とする。ここでは、このトラッ
プ層19はカーボン(C)含有Si層であるのでカーボ
ン(C)導入Si層ともいう。
【0041】次にこのカーボン導入Si層19上に、原
料ガスとしてSiH4 ガスおよびGeH4 ガスの混合ガ
スを用いてチャネル層(SiGe層)17を選択的に、
例えば基板温度574℃でエピタキシャル成長させる。
SiGe層17の膜厚は例えば100Å(10nm)と
し、SiGe層17中のGe濃度は例えば原子数比S
i:Ge=3:1となるようにする。
【0042】次にこのSiGe層17上に原料ガスSi
4 ガスを用いてキャップSi層21を例えば、膜厚5
0Å(5nm)でエピタキシャル成長させる(図2
(B))。
【0043】次に熱酸化によりゲート酸化膜23をキャ
ップSi層21上に例えば50Å(5nm)の膜厚で形成
する。その後、既知の技術を用いてポリシリコンを例え
ば3000Å(300nm)の膜厚でゲ−ト酸化膜23上
に堆積させ、このポリシリコン層をパターニングしてゲ
ート電極25を形成する(図2(C))。
【0044】その後、サイドウォール、主電極領域(ソ
ースおよびドレイン領域)、層間膜、コンタクト、メタ
ル配線、その他所要の処理を行って、SiGepMOS
FETを完成させる。
【0045】以上の方法により作成したSiGepMO
SFETのバッファ−Si層15中にはカーボンが導入
されていないため、アクセプタ不純物であるボロンの活
性化率はほぼ100%となり、ボロンは格子位置に収ま
り、正孔を生成する。このため、FETのしきい値電圧
を制御することができ、またSiGe層17のチャネル
形成領域を制御することもできる。また、カーボンを導
入したSi層19を設けている。このカーボンがゲ−ト
酸化膜23の形成時に発生する侵入原子のトラップとし
て働くため、侵入原子がバッファーSi層15にまで拡
散されない。このためボロンの増速拡散を防ぐことがで
きる。したがってチャネル領域であるSiGe層17に
は不純物がないため、移動度が低下することもなくな
る。よってSiGeチャネルの高速性を保つ、すなわち
FETの高速動作を保つことができる。また、SiGe
層17上にキャップSi層21を設けてあり、これによ
りゲート酸化時にSiGe層17を酸化することを防
ぎ、ゲート酸化膜23中へGeが入り込むのを防ぐこと
ができる。
【0046】<第3の実施の形態>第3の実施の形態と
して、基板のアクティブ領域上の層構造がバッファ−層
とSiGe層とキャップSi層の3層からなっている例
を説明する。図3は基板11にアクティブ領域13を形
成した後、バッファー層15、SiGe層17、キャッ
プ層21を順次好適な方法でエピタキシャル成長させ、
その後、既知のプロセスを用いてゲート電極25を形成
した構造体の断面図である。また、SiGe層17とキ
ャップ層21との界面にカーボン27が導入されている
構造体を図3(A)および図3(B)で示し、バッファ
ー層15とSiGe層17との界面にカーボン27が導
入されている構造体を図3(C)および図3(D)で示
している。
【0047】図3(A)に示す構造体はSiGe層17
とキャップ層21間の界面のキャップ層21側にカーボ
ン27を存在させ、図3(B)に示す構造体はSiGe
層17側にカーボン27を存在させている。ただし、図
3(A)および図3(B)のいずれの構造体も同等の作
用および効果をもち、よってカーボン27はSiGe層
17とキャップ層21の両層にまたがって存在していて
もよい。また、図3(C)に示す構造体はバッファー層
15とSiGe層17との界面のSiGe層17側にカ
ーボン27を存在させ、図3(D)に示す構造体はバッ
ファー層15側にカーボン27を存在させている。この
場合も図3(A)および図3(B)の場合と同様の理由
からカーボン27をバッファー層15とSiGe層17
の両層にまたがって存在させてもよい。
【0048】このように用いられているカーボン27も
第1および第2の実施の形態と同様に侵入原子のトラッ
プとなり、侵入原子の拡散を防ぐ役割を果たす。また、
キャップ層21によってゲート酸化膜23中に不純物が
入り込むのを防ぐことができる。
【0049】<第4の実施の形態>第4の実施の形態と
して、MOSFET自体の構造が上述した実施の形態と
は少し異なる例を挙げる。図4はこの装置の製造工程を
概略的に表している断面図である。
【0050】まず、第1の実施の形態と同様にして、S
i基板11上に、既知の技術を用いてアクティブ領域1
3を形成する(図4(A))。次に、基板11を熱処理
した後、例えばUHV−CVD装置を用いてバッファー
Si層15をアクティブ領域13上に選択的にエピタキ
シャル成長させる。この場合、基板温度を例えば574
℃とし、またSiH4 ガスおよびB26 ガスの混合ガ
スを原料ガスとして用いる。バッファ−Si層15の膜
厚は例えば100Å(10nm)とし、ボロン濃度は例え
ば1018(cm-3)とする。
【0051】次にこの例ではSiH4 ガスおよび、例え
ばアセチレンガス(アセチレン、メタン、エタン、プロ
パン、CCl4 (四塩化炭素)および、CBr4 (四臭
化炭素)の炭素含有ガスから選ばれた1種類の炭素含有
ガス)の混合ガスを原料ガスとして用いて、カーボン導
入Si層19をバッファーSi層15上に選択的に、例
えば基板温度574℃でエピタキシャル成長させる。こ
のカーボン導入Si層19の膜厚は例えば100Å(1
0nm)とし、カーボン濃度は例えば2×1020(cm-3
とする。
【0052】次にこのカーボン導入Si層19上に原料
ガスとしてSiH4 ガスを用い、キャップSi層21を
例えば、100Å(10nm)の膜厚でエピタキシャル成
長させる(図4(B))。
【0053】次に熱酸化によりゲート酸化膜23をキャ
ップSi層21上に例えば100Å(10nm)の膜厚で
形成する。その後、既知の技術を用いてポリシリコンを
例えば3000Å(300nm)の膜厚でゲ−ト酸化膜2
3上に堆積させ、このポリシリコン層をパターニングす
ることによりゲート電極25を形成する(図4
(C))。
【0054】その後、サイドウォール、主電極領域(ソ
ースおよびドレイン領域)、層間膜、コンタクト、メタ
ル配線、その他所要の処理を行って、MOSFETを完
成させる。
【0055】以上の方法により作成したMOSFETの
バッファ−Si層15中にはカーボンが導入されていな
いため、アクセプタ不純物であるボロンの活性化率はほ
ぼ100%となり、ボロンは格子位置に収まり、正孔を
生成する。このため、しきい値電圧を制御することがで
きる。また、カーボンを導入したSi層19を設けてい
る。このカーボンがゲ−ト酸化膜23の形成時に発生す
る侵入原子のトラップとして働くため、侵入原子がバッ
ファーSi層15にまで拡散されない。このためボロン
の増速拡散を防ぐことができる。また、カーボン導入層
19上にキャップSi層21を設けてあり、これにより
ゲート酸化時にカーボン導入層19を酸化することを防
ぎ、ゲート酸化膜23中へカーボンが入り込むのを防ぐ
ことができる。
【0056】<第5の実施の形態>第5の実施の形態と
して、基板のアクティブ領域上の層構造がバッファ−層
およびキャップSi層の2層からなっている例を説明す
る。図5は基板11にアクティブ領域13を形成した
後、バッファー層15およびキャップ層21を順次好適
な方法でエピタキシャル成長させ、その後、既知のプロ
セスを用いてゲート電極25を形成した構造体の断面図
である。また、バッファー層15とキャップ層21との
界面にカーボン27が導入されている構造体を図5
(A)および図5(B)で示している。
【0057】図5(A)で示す構造体はバッファー層1
5とキャップ層21の界面のキャップ層21側にカーボ
ン27を存在させ、図5(B)の構造体はバッファー層
15側にカーボン27を存在させている。ただし、図5
(A)および図5(B)の構造体は同等の作用および効
果をもち、よってカーボン27はバッファー層15とキ
ャップ層21の両層にまたがって存在していてもよいこ
ととする。
【0058】このように用いられているカーボン27も
上述した実施の形態と同様に侵入原子のトラップとな
り、侵入原子の拡散を防ぐ役割を果たす。また、キャッ
プ層21によってゲート酸化膜23中に不純物が入り込
むのを防ぐことができる。
【0059】
【発明の効果】このように、半導体基板上にボロン
(B)を不純物として含有するバッファー層と、このバ
ッファー層の上側に設けられたチャネル層と、チャネル
層の上側に設けられていて上面にゲート酸化膜が形成さ
れるべきキャップ層とを具えるMOSFET用の下地に
おいて、トラップ原子であるカーボン(C)を含むトラ
ップ層をチャネル層に隣接させて、介在してあることに
より、このカーボン原子がゲート酸化膜形成時にゲート
酸化膜とキャップ層との界面に発生し、下層へ拡散する
インタースティシャル原子のトラップとなり、不純物で
あるボロンが導入されているバッファー層へのインター
スティシャル原子の拡散を抑えることができる。よって
このインタースティシャル原子の存在によって引き起こ
されるボロンのチャネル層にまでおよぶ増速拡散が抑え
られる。したがって、チャネル層にキャリア移動度が高
い材料を用いている場合には、その高速性というチャネ
ル特性を保ち、したがってFETの高速動作を担保する
ことができる。
【0060】また、バッファー層とカーボン導入層とは
分離されているためバッファー層内へカーボンが侵入す
ることはなく、ボロンの活性化率をほぼ100%に保つ
ことができる。このため、十分FETのしきい値電圧を
制御することができる。
【0061】また、キャップ層内には不純物を導入して
いないため、ゲート酸化膜形成時にゲート酸化膜中に不
純物が混入し、ゲート酸化膜とその下に位置する層との
界面の界面隼位が変動し、FETのしきい値電圧を変動
させてしまうような事態を避けることができ、いっそう
FETのしきい値電圧を制御しやすくなる。
【0062】また、カーボンはカーボン導入層として導
入する代わりにバッファー層とチャネル層との界面、あ
るいはチャネル層とキャップ層との界面に存在させても
よい。
【0063】また、半導体基板上にボロンを不純物とし
て含有するバッファー層と、このバッファー層の上側に
設けられていて上面にゲート酸化膜が形成されるべきキ
ャップ層とを具えるMOSFET用の下地において、バ
ッファー層とキャップ層との間にトラップ層としてカー
ボン導入層を設けてもよい。
【0064】また、バッファー層とキャップ層との界面
にカーボンを存在させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は第1の実施の形態の説明に供
する概略的な工程図である。
【図2】(A)〜(C)は第2の実施の形態の説明に供
する概略的な工程図である。
【図3】(A)〜(D)は第3の実施の形態の説明に供
する特徴的な概略断面図である。
【図4】(A)〜(C)は第4の実施の形態の説明に供
する概略的な工程図である。
【図5】(A)および(B)は第5の実施の形態の説明
に供する特徴的な概略断面図である。
【符号の説明】
11:(Si)基板 12:分離領域 13:アクティブ領域 15:バッファー(Si)層 17:チャネル層(SiGe層) 19:トラップ層(カーボン導入(Si)層) 21:キャップ層(ノン・ドープSi層) 23:ゲート酸化膜 25:ゲート電極 27:カーボン

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にボロン(B)を不純物と
    して含有するバッファー層と、該バッファー層の上側に
    設けられたチャネル層と、該チャネル層の上側に設けら
    れたキャップ層と、該キャップ層上に順次に設けられた
    ゲート酸化膜およびゲート電極とを具えるMOS型電界
    効果トランジスタにおいて、 前記チャネル層に隣接させて、トラップ層として、カー
    ボン(C)導入層を介在させてあることを特徴とするM
    OS型電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のMOS型電界効果トラ
    ンジスタにおいて、 前記トラップ層を前記チャネル層とキャップ層との間に
    設けたことを特徴とするMOS型電界効果トランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のMOS型電界効果トラ
    ンジスタにおいて、 前記トラップ層を前記バッファー層とチャネル層との間
    に設けたことを特徴とするMOS型電界効果トランジス
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のMOS型電界効果トラ
    ンジスタにおいて、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とし、前記バッ
    ファー層をボロン(B)含有シリコン層とし、前記チャ
    ネル層をシリコンゲルマニウム(SiGe)層とし、前
    記キャップ層をノン・ドープシリコン層とし、前記トラ
    ップ層をカーボン(C)導入シリコン層とすることを特
    徴とするMOS型電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にボロン(B)を不純物と
    して含有するバッファー層と、該バッファー層の上側に
    設けられたチャネル層と、該チャネル層の上側に設けら
    れたキャップ層と、該キャップ層上に順次設けられたゲ
    ート酸化膜およびゲート電極とを具えるMOS型電界効
    果トランジスタにおいて、 前記バッファー層とチャネル層との界面にカーボン
    (C)が存在していることを特徴とするMOS型電界効
    果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 半導体基板上にボロン(B)を不純物と
    して含有するバッファー層と、該バッファー層の上側に
    設けられたチャネル層と、該チャネル層の上側に設けら
    れたキャップ層と、該キャップ層上に順次設けられたゲ
    ート酸化膜およびゲート電極とを具えるMOS型電界効
    果トランジスタにおいて、 前記チャネル層とキャップ層との界面にカーボン(C)
    が存在していることを特徴とするMOS型電界効果トラ
    ンジスタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載のMOS
    型電界効果トランジスタにおいて、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とし、前記バッ
    ファー層をボロン(B)含有シリコン層とし、前記チャ
    ネル層をシリコンゲルマニウム(SiGe)層とし、前
    記キャップ層をノン・ドープシリコン層とすることを特
    徴とするMOS型電界効果トランジスタ。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のMOS型電界効果トラ
    ンジスタを製造するにあたり、 前記半導体基板のアクティブ領域上に前記バッファー層
    を形成する工程と、 前記バッファー層上に前記チャネル層を形成する工程
    と、 前記チャネル領域上にトラップ層としてカーボン(C)
    導入層を形成する工程と、 前記トラップ層上に前記キャップ層を形成する工程と、 前記キャップ層上に前記ゲート酸化膜および該ゲート酸
    化膜上に前記ゲート電極を順次に形成する工程とを含む
    ことを特徴とするMOS型電界効果トランジスタの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のMOS型電界効果トラ
    ンジスタの製造方法において、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とした場合に、
    前記カーボン(C)導入層を形成するための原料ガス
    を、 SiH4 ガスと、 アセチレン、メタン、エタン、プロパン、CCl4 (四
    塩化炭素)および、CBr4 (四臭化炭素)のカーボン
    含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含有ガスとの混
    合ガスとすることを特徴とするMOS電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載のMOS型電界効果ト
    ランジスタを製造するにあたり、 前記半導体基板のアクティブ領域上に前記バッファー層
    を形成する工程と、 前記バッファー層上にトラップ層としてカーボン(C)
    導入層を形成する工程と、 前記トラップ層上に前記チャネル層を形成する工程と、 前記チャネル層上に前記キャップ層を形成する工程と、 前記キャップ層上に前記ゲート酸化膜および該ゲート酸
    化膜上に前記ゲート電極を順次に形成する工程とを含む
    ことを特徴とするMOS型電界効果トランジスタの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のMOS型電界効果
    トランジスタの製造方法において、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とした場合に、
    前記カーボン(C)導入層を形成するための原料ガス
    を、 SiH4 ガスと、 アセチレン、メタン、エタン、プロパン、CCl4 (四
    塩化炭素)および、CBr4 (四臭化炭素)のカーボン
    含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含有ガスとの混
    合ガスとすることを特徴とするMOS電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板上にボロン(B)を不純物
    として含むバッファー層と、該バッファー層の上側に設
    けられたキャップ層と該キャップ層上に順次に設けられ
    ているゲート酸化膜およびゲート電極とを具えるMOS
    型電界効果トランジスタにおいて、 前記バッファー層と前記キャップ層との間に、トラップ
    層として、カーボン導入層を介在させてあることを特徴
    とするMOS型電界効果トランジスタ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のMOS型電界効果
    トランジスタにおいて、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とし、前記バッ
    ファー層をボロン(B)含有シリコン層とし、前記キャ
    ップ層をノン・ドープシリコン層とし、前記トラップ層
    をカーボン(C)導入シリコン層とすることを特徴とす
    るMOS型電界効果トランジスタ。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のMOS型電界効果
    トランジスタを製造するにあたり、 前記半導体基板のアクティブ領域上に前記バッファー層
    を形成する工程と、 前記バッファー層上にトラップ層としてカーボン導入層
    を形成する工程と、 前記トラップ層上に前記キャップ層を形成する工程と、 前記キャップ層上に前記ゲート酸化膜および該ゲート酸
    化膜上に前記ゲート電極を順次に形成する工程とを含む
    ことを特徴とするMOS型電界効果トランジスタの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載のMOS型電界効果
    トランジスタの製造方法において、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とした場合に、
    前記カーボン(C)導入層を形成するための原料ガス
    を、 SiH4 ガスと、 アセチレン、メタン、エタン、プロパン、CCl4 (四
    塩化炭素)および、CBr4 (四臭化炭素)のカーボン
    含有ガスから選ばれた1種類のカーボン含有ガスとの混
    合ガスとすることを特徴とするMOS電界効果トランジ
    スタの製造方法。
  16. 【請求項16】 半導体基板上にボロン(B)を不純物
    として含むバッファー層と、該バッファー層の上側に設
    けられたキャップ層と、該キャップ層上に順次に設けら
    れたゲート酸化膜およびゲート電極とを具えるMOS型
    電界効果トランジスタにおいて、 前記バッファー層と前記キャップ層との界面にカーボン
    が存在していることを特徴とするMOS型電界効果トラ
    ンジスタ。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のMOS型電界効果
    トランジスタにおいて、 前記半導体基板をシリコン(Si)基板とし、前記バッ
    ファー層をボロン(B)含有シリコン層とし、前記キャ
    ップ層をノン・ドープシリコン層とすることを特徴とす
    るMOS型電界効果トランジスタ。
JP24653196A 1996-09-18 1996-09-18 Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法 Withdrawn JPH1093076A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653196A JPH1093076A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24653196A JPH1093076A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1093076A true JPH1093076A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17149799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24653196A Withdrawn JPH1093076A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1093076A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001057429A (ja) * 1999-06-29 2001-02-27 Hyundai Electronics Ind Co Ltd 半導体素子のトランジスタ及びその製造方法
WO2002033759A1 (fr) * 2000-10-19 2002-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transistor a effet de champ de canal p
JPWO2002033738A1 (ja) * 2000-10-16 2004-02-26 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置およびその製造方法
US6717188B2 (en) 2001-06-07 2004-04-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device
US6765227B1 (en) * 2001-02-26 2004-07-20 Advanced Micro Devices, Inc. Semiconductor-on-insulator (SOI) wafer having a Si/SiGe/Si active layer and method of fabrication using wafer bonding
US6774409B2 (en) 2001-03-08 2004-08-10 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor device with NMOS including Si:C channel region and/or PMOS including SiGe channel region
US7049198B2 (en) 1999-01-14 2006-05-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
JP2010171174A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Toshiba Corp 半導体装置
JP2013545289A (ja) * 2010-10-15 2013-12-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション SiGeチャネルを有するpFET接合プロフィールのための方法および構造体
US9112055B2 (en) 2012-04-19 2015-08-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7049198B2 (en) 1999-01-14 2006-05-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
JP2001057429A (ja) * 1999-06-29 2001-02-27 Hyundai Electronics Ind Co Ltd 半導体素子のトランジスタ及びその製造方法
JPWO2002033738A1 (ja) * 2000-10-16 2004-02-26 株式会社ルネサステクノロジ 半導体装置およびその製造方法
WO2002033759A1 (fr) * 2000-10-19 2002-04-25 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Transistor a effet de champ de canal p
US6765227B1 (en) * 2001-02-26 2004-07-20 Advanced Micro Devices, Inc. Semiconductor-on-insulator (SOI) wafer having a Si/SiGe/Si active layer and method of fabrication using wafer bonding
US6774409B2 (en) 2001-03-08 2004-08-10 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor device with NMOS including Si:C channel region and/or PMOS including SiGe channel region
US6717188B2 (en) 2001-06-07 2004-04-06 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device
JP2010171174A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Toshiba Corp 半導体装置
JP2013545289A (ja) * 2010-10-15 2013-12-19 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション SiGeチャネルを有するpFET接合プロフィールのための方法および構造体
US9112055B2 (en) 2012-04-19 2015-08-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device and method of fabricating the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7018901B1 (en) Method for forming a semiconductor device having a strained channel and a heterojunction source/drain
JP4020730B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2850974B2 (ja) 半導体ポリシリコン層のドーピング方法とこれを用いたpmosfet製造方法
JP2839018B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05326952A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20020109135A1 (en) MOS field-effect transistor comprising layered structure including Si layer and SiGe layer OR SiGeC layer as channel regions
JP2003520452A (ja) ひずみシリコン酸化金属半導体電界効果トランジスタ
JP2000243946A (ja) 半導体装置及び半導体装置の製造方法
JPH1093076A (ja) Mos型電界効果トランジスタおよびmos型電界効果トランジスタの製造方法
JPS6313379A (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR960026951A (ko) 트랜지스터 및 그 제조 방법
JPH07183486A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPS63122177A (ja) 半導体装置とその製造方法
KR100586178B1 (ko) 쇼트키 장벽 관통 트랜지스터 및 그 제조방법
JPS6148976A (ja) 薄膜トランジスタ
JP2002057118A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPS6313378A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20240030071A1 (en) Method for making elevated source-drain structure of pmos in fdsoi process
JPH0521800A (ja) Soimosfet
JP2005116725A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2003133540A (ja) ドット体の形成方法および半導体装置の製造方法
KR100376874B1 (ko) 반도체장치의트랜지스터제조방법
JPH0645598A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2000077654A (ja) 電界効果型半導体装置およびその製造方法
JPH05218426A (ja) 電界効果トランジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202