JPH1092114A - デジタルデータ処理方法およびデジタルデータ処理装置 - Google Patents

デジタルデータ処理方法およびデジタルデータ処理装置

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JPH1092114A
JPH1092114A JP8242209A JP24220996A JPH1092114A JP H1092114 A JPH1092114 A JP H1092114A JP 8242209 A JP8242209 A JP 8242209A JP 24220996 A JP24220996 A JP 24220996A JP H1092114 A JPH1092114 A JP H1092114A
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digital
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JP8242209A
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Inventor
Fujio Shimura
不二夫 志村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルVTRで変速再生されるデジタルデ
ータが、原再生スピードにおけるサンプリング周波数と
実質的に同じサンプリング周波数を有するようにして、
滑らかな変速再生出力波形を得る。 【解決手段】 原再生スピードにおける1フレーム中の
総サンプル数がnであるデジタルデータをスピードsで
変速再生する際に、サンプリング周波数を原再生スピー
ドにおけるサンプリング周波数と等しくする総サンプル
数mをm=n/sとして求め、元のデータの隣接する2
サンプル間に、その2つの各サンプル値に基づいて生成
される補間データを等時間間隔に挿入することにより上
記総サンプル数がmである変速再生データを得て、滑ら
かな波形を有する変速再生出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のサンプリン
グ周波数を有するデジタルデータを変速再生する際に、
変速再生されるデジタルデータのサンプリング周波数を
原デジタルデータのサンプリング周波数と実質的に同じ
にする、デジタルデータ処理方法およびデジタルデータ
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを用いてテレビジョン信号の
記録および再生を行うビデオテープレコーダーにおい
て、テレビジョン信号を実質的に劣化させることなく記
録および再生できるものとしてデジタルビデオテープレ
コーダー(以下、デジタルVTRという。)が提案され
ている。
【0003】デジタルVTRは、映像(ビデオ)信号,
音声(オーディオ)信号および制御用信号等から構成さ
れるテレビジョン信号をデジタルデータとして磁気テー
プに記録し、また、磁気テープに記録されたデジタルデ
ータを再生してテレビジョン信号を得るものである。
【0004】テレビジョン信号であるデジタルデータ
は、磁気ヘッドを介して磁気テープに書き込まれること
により記録され、また、磁気ヘッドを介して読み出され
ることにより再生が行われる。
【0005】デジタルVTRにより、テレビジョン信号
であるデジタルデータが記録される磁気テープ上の領域
は、トラックと呼ばれる。そして、このトラックは、一
般に、磁気テープの長手方向に対して傾斜して配置され
る回転磁気ヘッド(以下、単にヘッドともいう。)によ
り形成される傾斜記録トラック(以下、単にトラックと
もいう)である。
【0006】デジタルVTRは、磁気テープに記録さ
れ、また、再生されるテレビジョン信号がデジタル信号
であるため、データ誤り訂正技術により信号の劣化を最
小限に抑えることができる。このため、テレビジョン信
号が記録された磁気テープを複製したり、変速再生や編
集等を行うことが比較的容易であるという、アナログV
TRとは異なる特徴を有している。
【0007】なお、デジタルVTRに関しては、例え
ば、日経BP社より発行された文献:『日経エレクトロ
ニクス(NIKKEI ELECTRONICS)』,10-11 1993(No. 59
2),第115〜 122頁に記載されている。
【0008】まず、デジタルVTRにおいて、テレビジ
ョン信号が、デジタルデータとして磁気テープ上に傾斜
記録トラックを形成して記録される様子を、図5に示
す。
【0009】磁気テープに記録されるテレビジョン信号
であるデジタルデータ(以下、単にテレビジョン信号と
もいう。)は、ビデオ信号の1フレーム分を単位として
記録される。このとき、ビデオ信号とともにオーディオ
信号や制御用信号もデジタルデータとして磁気テープに
記録される。
【0010】1フレーム分のテレビジョン信号をA/D
変換して得られたデジタルデータは、磁気テープ上の隣
接する10本の傾斜記録トラックに振り分けられて記録
される。上記の傾斜記録トラックは、磁気テープにデジ
タルデータを書き込むための回転磁気ヘッドが、磁気テ
ープの走行方向に対して傾斜して配置され、磁気テープ
を走査することにより形成される。図5における矢印D
Yおよび矢印DHは、各々磁気テープの走行方向および
磁気テープに対する回転磁気ヘッドの走査方向を示す。
【0011】次に、上記のように、磁気テープ上に傾斜
記録トラックを形成して記録されるテレビジョン信号の
内容を、図6を参照しながら説明する。
【0012】デジタルVTRにより磁気テープ上に多数
形成される各トラックには、その始端側から終端側に向
かって、そのトラックに記録されたデジタルデータの構
造や編集時等にデータ位置の基準として利用される信号
が記録された領域IT,テレビジョン信号中のオーディ
オ信号が記録された領域AD,テレビジョン信号中のビ
デオ信号が記録された領域VDおよび時間情報を表すタ
イムコードが記録された領域SCが形成される。
【0013】1本のトラックの領域ADに記録されるオ
ーディオデータは、例えば、データ同期ブロック部を主
要部分とし、そのデータ同期ブロック部の前後に、それ
ぞれ、プリアンブル部およびポストアンプル部が配され
て構成される。
【0014】また、オーディオデータの主要部分をなす
上記のデータ同期ブロック部は、例えば、図7に示され
るコーディング・フォーマットに従う。このコーディン
グ・フォーマットにおいては、オーディオデータは、同
期ブロック番号iが2〜15とされる14個のデータ同
期ブロックを含み、各データ同期ブロックは、バイトポ
ジション番号jが0〜89とされる90バイトから形成
されている。
【0015】また、図6において、同期ブロック番号i
が2〜10である9個のデータ同期ブロックの各々は、
最初の2バイト(バイトポジション番号jが0および
1)が同期データであり、その次の3バイト(バイトポ
ジション番号jが2〜4)がIDコードであり、さらに
次の5バイト(バイトポジション番号jが5〜9)がオ
ーディオ補助データである。それに続く72バイト(バ
イトポジション番号jが10〜81)がオーディオータ
であり、そのオーディオデータに8バイト(バイトポジ
ション番号j82〜89)のインナーパリティが付加さ
れて構成されている。
【0016】IDコードは、相互隣接する2本のトラッ
クの組を示す番号であるトラックペア番号,各トラック
についてのヘッドアジマス,同期ブロック番号i等につ
いての情報を表し、また、オーディオ補助データは、構
成ビット数等を含むオーディオデータの記録条件に関す
る情報を表す。
【0017】同期ブロック番号iが2〜10である9個
のデータ同期ブロックの各々におけるオーディオデータ
(同期ブロック番号iが2〜10であるオーディオデー
タ)は、図6において、同期ブロック番号iが2および
3であるものが例示されるように、各々が2バイト構成
とされる36個のデータサンプルを含むものとされる。
これらのデータサンプルは、本来、図7に示されるよう
に、同期ブロック番号iが2であるデータ同期ブロック
における最初のものから、同期ブロック番号iが10で
あるデータ同期ブロックにおける最後のものまで、例え
ば、D0〜D323の連続したサンプル番号で表され
る。
【0018】しかし、実際に、各トラックにおける領域
ADに記録されるオーディオデータに対しては、例え
ば、10本のトラックに分散されて記録される1フレー
ム分のオーディオデータを単位として、データサンプル
を離散的に配置して符号エラーを低減するための、イン
ターリーブ処理が施される。したがって、1本のトラッ
クの領域ADに記録されるオーディオデータは、同期ブ
ロック番号iが2から10であるオーディオデータの各
々を構成する36個のデータサンプルが、時系列をなす
ように順番に配列されておられず、インターリーブ処理
に応じて離散的に配列されている。
【0019】また、同期ブロック番号iが11〜15で
ある5個のデータ同期ブロックの各々は、最初の2バイ
ト(バイトポジション番号jが0および1)が同期デー
タとされて、その次の3バイト(バイトポジション番号
jが2〜4)がIDコードとされ、それに続く77バイ
ト(バイトポジション番号jが5〜81)がアウターパ
リティとされ、そのアウターパリティに8バイト(バイ
トポジション番号jが82〜89)のインナーパリティ
が付加されて構成されている。
【0020】したがって、オーディオデータは、同期ブ
ロック番号iが2〜10であり、かつ、バイトポジショ
ン番号jが10から81である、図6の斜線が付されて
示される範囲内に存在する。
【0021】次に、上述のフォーマットに従って磁気テ
ープ上に形成されたトラックからオーディオデータが再
生するデジタルVTRの再生系について説明する。
【0022】まず、上記の従来のデジタルVTRの再生
系の構成を説明する。
【0023】上記のデジタルVTRの再生系の主要部
は、磁気ヘッド,再生増幅器,イコライザ部,データ並
換部,コーディング部,エラー訂正・時間軸補正部,デ
インターリーブ処理部,コンシール処理部,補間データ
演算部,パラレル/シリアル変換部から構成される。
【0024】回転磁気ヘッドは、磁気テープに多数形成
されたトラックを走査して、そのトラックに記録された
デジタルデータを読み出すためのものである。
【0025】上記の回転磁気ヘッドにより読み出された
デジタルデータは、具体的には、ビデオデータとオーデ
ィオデータおよびそれらに付随する補助データと各種制
御用データである。例えば、上記のデジタルデータとし
てのオーディオデータには、図6に示されるようなフォ
ーマットに従って、オーディオデータ,オーディオデー
タの付属データである同期データ,IDコード,オーデ
ィオ補助データおよびその他のデータが含まれている。
なお、上記のオーディオデータは、インターリーブ処理
が施されたデータサンプルの配列により構成されてい
る。
【0026】上記の回転磁気ヘッドから得られるデジタ
ルデータは、再生増幅部により増幅され、イコライザ部
を介して、データ並換部に供給される。
【0027】上記のデータ並換部は、磁気テープ上に順
次隣接する10本のトラックに分散して記録された上記
のデジタルデータを並べ換えて、1フレーム分のテレビ
ジョン信号を表す時系列のデジタルデータを順次形成す
る。
【0028】データ並換部から出力されるデジタルデー
タは、コーディング部に供給され、1チャネルの独立し
た信号を形成するために必要なコーディングが施された
コーデッドデジタルデータとして、エラー訂正・時間軸
補正部に供給される。
【0029】エラー訂正・時間軸補正部は、上記のコー
デッドデジタルデータに含まれるビデオデータおよびオ
ーディオデータの各々について、それらが有するインナ
ーパリティおよびアウタパリティにより検出された符号
エラーのエラー訂正処理および時間軸補正が行われ、さ
らに、ビデオデータとオーディオデータとの分離も行わ
れる。そして、エラー訂正・時間軸補正部から、エラー
訂正および時間軸補正が施されたビデオデータが出力さ
れるとともに、エラー訂正処理が行われたオーディオデ
ータが出力される。
【0030】上記のエラー訂正・時間軸補正部から出力
されるビデオデータは、ビデオデータ処理部に供給され
る。一方、エラー訂正・時間軸補正部から出力されるオ
ーディオデータは、デインターリーブ処理部に供給され
る。
【0031】デインターリーブ処理部では、エラー訂正
・時間軸補正部から出力されたオーディオデータに対し
て、そのオーディオデータを構成するデータサンプルに
ついてのデインターリーブ処理が施されて正規の配列順
を持つ、デインターリーブ処理済のオーディオデータと
される。そして、1フレーム分が順次連なるデインター
リーブ処理済オーディオデータとしてコンシール処理部
に供給される。
【0032】コンシール処理部は、上記のオーディオデ
ータが、それを構成するデータサンプルに欠落部を含ん
でいるとき、その欠落部の直前直後において得られる2
個のデータサンプルがそれぞれ表す値の平均値を表す補
間データサンプル、すなわち、欠落部の前後において得
られる2個のデータサンプルに基づく2値補間データサ
ンプルを形成する。そして、その2値補間データサンプ
ルによってその欠落部を埋め合わせるデータコンシール
処理が行われる。
【0033】そして、コンシール処理部は、データサン
プルについての欠落部の埋合せがなされたオーディオデ
ータを補間データ演算部に供給する。
【0034】補間データ演算部は、デインターリーブ処
理部から出力されるオーディオデータが、変速再生によ
り、例えば、1/5倍速再生により得られているとき、
コンシール処理部からのオーディオデータにおける相互
隣接する2個のデータサンプルの組毎に、各組を形成す
る2つのデータサンプルの間に、そのときの変速再生速
度と原データの1フレーム中のサンプル数とに応じたサ
ンプル数、例えば、1/5倍速再生時においては4個だ
け形成された補間データサンプルが、等時間間隔をもっ
て挿入される演算処理を行う。
【0035】それにより、補間データ演算部において
は、デインターリーブ処理部から出力されるオーディオ
データが、変速再生により得られているとき、コンシー
ル処理部からのオーディオデータよりもサンプリング周
波数が高められたオーディオデータが形成される。
【0036】上記のようにして補間データ演算部から出
力されるオーディオデータは、さらに、パラレル/シリ
アル変換部において、パラレルデジタルデータからシリ
アルデジタルデータに変換され、オーディオデータとし
て出力される。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のデジ
タルVTRにおいて、再生時の磁気テープの走行速度
が、記録時の磁気テープの走行速度の1/N(1/N倍
速)であるときに、磁気テープからデジタルデータを読
み出す回転磁気ヘッドから得られるデジタルデータは、
磁気テープに記録されたデジタルデータのサンプリング
周波数の1/Nに相当するサンプリング速度を有するこ
とになってしまう。
【0038】一般に、デジタルデータは、そのサンプリ
ング周波数が低いほど、そのデジタルデータからアナロ
グ信号が再現される際の忠実度が劣ってしまう。そこ
で、デジタルVTRでは、変速再生されるデジタルデー
タのサンプリング周波数を、原データのサンプリング周
波数と実質的に同一にするために、従来、前値ホールド
と呼ばれる方法が用いられていた。
【0039】しかし、上記の前値ホールドを用いたVT
Rにより、例えばデジタルオーディオデータを変速再生
して得たアナログオーディオ信号の波形は、階段状にな
り、滑らかさを欠いたものになってしまう。一般に、前
値ホールドによる補間を行う場合、1/N倍速再生時に
は原データの1つのサンプル値がN回続けてホールドさ
れるため、原データの波形とはかなり異なる波形が再生
されてしまうおそれもある。さらに、前値ホールド補間
方法では、1/N(N=2,3,・・・)倍速以外の再
生速度、例えば、2/5倍速等では、再生されたアナロ
グオーディオ信号の波形が特に滑らかさを欠くものであ
った。
【0040】また、従来、一部で用いられていたラグラ
ンジェの補間方法は、それにより補間されて再生される
アナログオーディオ信号の波形が、上記の前値ホールド
補間方法による再生出力波形に比べて滑らかであり、優
れた特性を有する補間方法である。しかし、ラグランジ
ェの補間方法を実施するための回路は、係数ROM等を
必要とするために回路規模が大きくなってしまうという
面もあった。
【0041】本発明は、このような状況をふまえて、所
定のサンプリング周波数を有したデジタルデータを可変
速度再生する場合、特に原再生速度より遅い速度で再生
する場合に得られる再生デジタルデータに対してデータ
補間を施し、実質的に原再生速度に対応した所定のサン
プリング周波数を有するように変換するデジタル信号処
理方法を提供することを目的とするものである。
【0042】また、上記のデジタルデータ処理方法を実
施するために、比較的簡単な構成により、かつ、再現忠
実度の高い再生出力が得られるデジタルデータ処理装置
を提供することを目的とするものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに提案する本発明に係るデジタルデータ処理方法は、
原再生速度におけるデジタルデータの1フレーム中のサ
ンプル数nと上記デジタルデータの再生速度sとを求
め、上記サンプル数nと上記再生速度sとに基づいてm
=n/sにより求められるサンプル数mの補間デジタル
データを線形補間演算により生成することを特徴とす
る。
【0044】上記の本発明に係るデジタルデータ処理方
法によれば、所定のサンプリング周波数を有したデジタ
ルデータを変速再生する場合、特に原再生速度より遅い
再生速度で得られる再生デジタルデータに対して、簡単
に補間処理を施すことができる。
【0045】上記の課題を解決するために提案する本発
明に係るデジタルデータ処理装置は、原再生速度におけ
るデジタルデータの1フレーム中のサンプル数nを求め
る手段と、上記デジタルデータの再生速度sを検出する
手段と、上記サンプル数nと上記再生速度sとに基づい
てm=n/sにより求められるサンプル数mの補間デジ
タルデータを線形補間により生成する手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0046】上記の本発明に係るデジタルデータ処理装
置によれば、簡単な回路構成により変速再生時の補間デ
ジタルデータを得ることができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタルデータ処理
装置を適用する補間データ演算部について、上記補間デ
ータ演算部を含んで構成されるデジタルVTRにおい
て、デジタルオーディオデータが、原再生速度よりも遅
い再生速度で変速再生される場合を例として説明する。
【0048】原再生速度において1フレーム中のサンプ
ル数がnであるデジタルオーディオデータが、再生速度
sで変速再生される場合に、上記サンプル数nと上記再
生速度sとに基づいてm=n/sにより求められるサン
プル数mの補間デジタルデータを線形補間演算により生
成する。
【0049】すなわち、上記の再生速度sで変速再生さ
れるサンプル数mのオーディオデータは、サンプル数n
の原オーディオデータを構成する相互に隣接する2個の
データサンプルを用いて、上記サンプル数nと上記再生
速度sとに基づいて生成される補間データを線形補間演
算により求めるものである。
【0050】次に、上記の補間データを生成する方法を
具体的に説明する。
【0051】所定のサンプリング周波数Fsを有し、原
再生速度において1フレーム分のオーディオデータを構
成するサンプル数がnである、サンプル値a0,a1,a
2,a3,・・・,ak ,・・・を、再生速度s(s倍
速)で再生する場合に、上記の所定のサンプリング周波
数Fsを有するために必要なサンプルm数は、前述のよ
うにm=n/sと求められる。
【0052】このとき、原データを構成するサンプル0
番目からn番目までのn個のサンプルのk番目のサンプ
ル値ak に対応して生成される、上記の速度sで変速再
生されたサンプル数がmである、補間されて得られるオ
ーディオデータを構成するm個のサンプルのうちのx番
目のサンプル値Dx は、(1)式により与えられる。た
だし、XmodYはXをYで割った剰余(余り)を表し、i
ntXはXの整数部分を表すものである。
【0053】
【数3】
【0054】なお、上記の原データのサンプル値ak
添字k、すなわちint(x・n/m)等は、図1のメモリ29の
アドレスに対応する数であり、任意の1フレーム中の最
初のデータ番号が0番目に相当する。
【0055】次に、上記の補間データを生成するため
の、本発明に係る補間データ演算部の構成と動作を図1
を参照しながら具体的に説明する。なお、以下では、デ
ジタルVTRにより、オーディオデータを変速再生する
場合を例として説明する。
【0056】磁気テープにNTCS方式のビデオデータ
等と共に記録されるサンプリング周波数48kHzのオ
ーディオデータは、図2に示すように、5フレームを周
期とし、先頭フレーム中のサンプル数が1600であ
り、他の4フレームの中のサンプル数が各々1602で
ある構成を有している。
【0057】また、上記のサンプル数nは、図6に示さ
れるフォーマットのうちのオーディオ補助データとして
書き込まれている。
【0058】そして、補間データ演算部10は、速度デ
ータsと原データの1フレーム中のサンプル数nとに基
づいて補間されて得るデータのサンプル数mを求める演
算回路21と、原データの1フレーム中の何番目のサン
プルが入力されているかをカウントするカウンタ22と
を備えている。さらに、補間データの係数を生成する乗
算回路23と、除算回路24と、除算回路25と、補数
器32と、加算回路33と、乗算回路34と、加算回路
35とを備えている。
【0059】また、補間データ演算部10は、後述のメ
モリからデータを読み出すアドレスを発生するリードア
ドレス発生器26と、後述のメモリにデータを書き込む
アドレスを発生するライトアドレス発生器27と、メモ
リへのデータ書込みおよびメモリからのデータ読出を制
御するライト/リードアドレスデータコントローラー2
8と、少なくとも1フレーム分のデータを格納するメモ
リ29およびライト/リードアドレスデータコントロー
ラー28からのデータを格納するレジスター30および
レジスター31を備えている。
【0060】そして、補間データ演算部10には、デジ
タルデータの再生速度を示す速度データsと、デジタル
データの1フレーム中のサンプル数nと、デジタルデー
タの再生方向を示すFWD/REV信号が入力される。
さらに、補間データ演算部10には、クロックLRCK
や、データの読出を指示するリード・スタートパルス
や、書込みデータのフレームの開始を示すライト・フレ
ームパルスおよび書き込まれるデータであるライト・デ
ータが供給される。
【0061】速度データsは、VTRのリールやキャプ
スタンに取り付けられるFG等から検出される信号であ
り、磁気テープの走行速度を示す。そして、速度データ
sは、端子37から演算回路21に入力される。
【0062】サンプル数nは、磁気テープに記録された
デジタルデータの1フレームを構成するサンプル数を表
す情報であり、端子38から供給されて演算回路21お
よびカウンタ22に入力される。
【0063】FWD/REV信号は、再生される磁気テ
ープの走行方向が順方向であるか逆方向であるかを知ら
せる信号であり、端子39から供給されてカウンタ22
に入力される。そして、FWD(順方向)の場合にはカ
ウンタ22がupカウンタとして動作し、REV(逆方
向)の場合はカウンタ22がdownカウンタとして動
作する。
【0064】クロックLRCKは、カウンタ22をイン
クリメントするクロックであり、端子40から供給され
てカウンタ22およびリードアドレス発生器26に入力
される。なお、クロックLRCKの周波数は、サンプリ
ング周波数と同等である。
【0065】リード・スタートパルスは、カウンタ22
のリセットを指示する信号であり、端子41からカウン
タ22に入力される。なお、リード・スタートパルス
は、メモリ29に少なくとも1フレーム分のデータが書
き込まれてからカウンタ22をリセットする。メモリ2
9が、いくつかのバンクを持つ場合には、そのバンク数
の約半分(例えば、8バンク分を持つ場合には4バンク
分のデータ)が書き込まれたら、リード・スタートパル
スを送出してカウンタ22をリセットする。
【0066】ライト・フレームパルスは、メモリ29へ
のデータの書込を指示する信号であり、端子42からラ
イトアドレス発生器27に入力される。
【0067】ライト・データは、ライト/リードアドレ
スデータコントローラー28に書き込まれるデータであ
り、端子43からライト/リードアドレスデータコント
ローラー28に入力される。ここで、ライトデータは、
具体的にはデジタルオーディオデータである。
【0068】リード・フレームパルスは、メモリ29か
らのデータの読出を指示する信号であり、カウンタ22
から出力され、リード・アドレス発生器26に入力され
る。up/downカウンタが、(m−1)あるいは0
になったときにHレベルになり、ライトアドレス発生器
27でバンク切換をメモリ29に知らせる。
【0069】次に、上記の構成を有する補間データ演算
部10において、補間データが生成される流れを、図1
を参照しながら説明する。
【0070】演算回路21は、端子37から入力される
再生速度データsと、端子38から入力される1フレー
ム中のサンプル数nとから、生成すべき補間データのサ
ンプル数mをn/sとして求める演算回路である。そし
て、演算結果mをカウンタ22に供給する。
【0071】そして、カウンタ22は、上記のサンプル
数mとクロックLRCKおよびFWD/REV信号,リ
ード・スタートパルスとに基づいて、1フレーム分のデ
ータのうちの何番目のデータであるかを示す変数xを発
生し、乗算回路23に供給する。また、このカウンタ2
2は、FWD/REV信号に基づいてupカウントとd
ownカウントを切り換えて、クロックLRCKにより
インクリメントを行う。
【0072】乗算回路23は、カウンタ22から供給さ
れる変数xと、演算回路21から供給されるmとを入力
として乗算を行い、乗算結果の(x・m)を除算回路2
4に供給する。
【0073】そして、除算回路24は、乗算回路23か
ら供給される(x・m)と、演算回路21から供給され
るmとを入力として除算を行い、除算結果の(x・n/
m)の整数部分int(x・n/m)と剰余(x・m)mod
mを生成する。なお、intXはXの整数部分を表し、Xm
odYはXをYで割った剰余(余り)を表すものである。
そして、整数部分int(x・n/m)をリード・アドレ
ス発生器26に供給し、剰余(x・m)modmを除算回
路25に供給する。なお、上記のint(x・n/m)は
補間データのアドレスを決めるために、上記の(x・
m)modmは補間データの係数にそれぞれ使用される。
【0074】除算回路25は、除算回路24から供給さ
れる(x・m)modmと、演算回路21から供給される
mとを入力として除算を行い、除算結果(x・m)mod
m/mを乗算回路34に供給する。この除算回路25
は、固定小数点と浮動小数点のどちらを用いてもよい
が、この除算回路25の演算精度が、生成される補間値
の精度を左右する。
【0075】リードアドレス発生器26には、除算回路
24から供給されるint(x・n/m)と、端子40か
ら供給されるクロックLRCKと、カウンタ22から供
給されるリード・フレームパルスとが入力され、リード
アドレスとリードパルスとを発生してライト/リードア
ドレスデータコントローラー28に供給する。また、リ
ードアドレス発生器26により、int(x・n/m)+
1の値も計算される。
【0076】ライトアドレス発生器27は、端子42か
ら入力されるライト・フレームパルスおよび図示しない
マスタークロックから、ライトアドレスとライトパルス
とを発生してライト/リードアドレスデータコントロー
ラー28に供給する。
【0077】そして、ライト/リードアドレスデータコ
ントローラー28は、アドレス,OEパルス,I/O信
号を発生して、メモリ29の書込および読出を制御す
る。また、メモリ29から出力されるデータは、ライト
/リードアドレスデータコントローラー28を介して、
レジスター30およびレジスター31に格納される。
【0078】レジスター30には、aint(x・n/m)+1の値
が一時的に格納され、加算回路33に直接供給される。
レジスター31には、aint(x・n/m)の値が一時的に格納
され、補数器32を介して、加算回路33に供給され
る。また、レジスター31は、aint(x・n/m)の値を加算
回路35に直接供給する。なお、補数器32は、入力の
符号を反転させた−aint(x・n/m)の値を生成する。
【0079】そして、加算回路33は、レジスター30
から供給されるaint(x・n/m)+1の値と、レジスター31
から補数器32を介して供給される−aint(x・n/m)との
加算を行い、加算結果としてaint(x・n/m)+1−a
int(x・n/m)を生成して乗算回路34に供給する。
【0080】乗算回路34は、加算回路33から供給さ
れるaint(x・n/m)+1−aint(x・n/m)と、除算回路25か
ら供給される(x・m)modm/mとの乗算を行い、
(2)式に示す乗算結果を加算回路35に供給する。
【0081】
【数4】
【0082】そして、加算回路35は、乗算回路34か
ら供給される(2)式の値と、レジスター31から供給
されるaint(x・n/m)とを加算し、加算結果として(3)
式に示すオーディオ補間データを出力する。
【0083】
【数5】
【0084】なお、上記の方法により生成された補間デ
ータのサンプリング周波数は、元のデータと同一のもの
である。
【0085】次に、本発明に係るデジタルデータ処理装
置である上記の補間データ演算部を適用したデジタルV
TRの再生系について、オーディオデータを変速再生す
る場合を例として説明する。
【0086】まず、上記のデジタルVTRの再生系の要
部の構成および機能を、図3を参照しながら説明する。
【0087】デジタルVTR1は、磁気磁気テープに記
録されたデジタルオーディオデータを読み出すための回
転磁気ヘッド2,磁気ヘッドにより読み出されたデータ
を増幅する再生増幅部3,周波数特性を変換するイコラ
イザ部4,磁気テープから読み出されたデータを並べ換
えるデータ並換部5,所定のフォーマットに従ってコー
ディングを行うコーディング部6,符号エラーを訂正す
るエラー訂正・時間軸補正部7,磁気テープに分散して
記録されたデータを時系列に並べ換えるデインターリー
ブ処理部8,データの欠落部を補正するコンシール処理
部9,変速再生時に補間データを生成する補間データ演
算部10,パラレルデータをシリアルデータに変換する
パラレル/シリアル変換部11を備えて、図示しない磁
気テープに記録された、テレビジョン信号であるデジタ
ルデータを読み取り、そのデジタルデータに基づいてテ
レビジョン信号を再生するものである。
【0088】次に、上記のデジタルVTR1の動作を図
3を参照しながら説明する。
【0089】磁気ヘッド2は、磁気テープに多数形成さ
れたトラックを走査して、トラックに記録されたデジタ
ルデータDTを読み出すための回転磁気ヘッドである。
【0090】ここで、回転磁気ヘッド2により読み出さ
れて出力されるデジタルデータDTは、具体的には、ビ
デオデータやオーディオデータおよびそれらに付随する
補助データである。さらにそれらの内容は、上記のオー
ディオデータを例にすると、図6に示されるようなフォ
ーマットに従って記録された、オーディオデータ,オー
ディオデータの付属データである同期データ,IDコー
ド,オーディオ補助データおよびその他のデータから構
成されたデジタルデータである。
【0091】磁気ヘッド2から出力されるデジタルデー
タDTは、再生増幅部3により増幅され、イコライザ部
4を介して、データ並換部5に出力される。
【0092】データ並換部5は、磁気テープ上に順次隣
接する10本のトラックに分散して記録された、すなわ
ちインターリーブ処理を施されたデジタルデータDTを
並べ換えて、1フレーム分のテレビジョン信号を表す時
系列のデジタルデータDFを順次出力する。
【0093】データ並換部5から出力されるデジタルデ
ータDFは、コーディング部6に供給され、1チャネル
の独立したデータを形成するために必要なコーディング
が施されたコーデッドデジタルデータDCとして、エラ
ー訂正・時間軸補正部7に出力される。
【0094】エラー訂正・時間軸補正部7は、コーデッ
ドデジタルデータDCに含まれるビデオデータおよびオ
ーディオデータの各々について、それらが有するインナ
ーパリティおよびアウタパリティにより検出された符号
エラーの訂正処理および時間軸補正が行われる。また、
ビデオデータとオーディオデータとの分離も行われる。
【0095】そして、エラー訂正・時間軸補正部7か
ら、エラー訂正および時間軸補正が施されたビデオデー
タDVが出力されるとともに、エラー訂正処理が行われ
たオーディオデータDAが出力される。
【0096】エラー訂正・時間軸補正部7から出力され
るビデオデータDVは、図示しないビデオデータ処理部
に供給される。一方、エラー訂正・時間軸補正部7から
得られるオーディオデータDAは、デインターリーブ処
理部8に供給される。
【0097】デインターリーブ処理部8は、オーディオ
データDAに対してデインターリーブ処理を施す。具体
的には、オーディオデータDAは、いずれも図示しな
い、ランダムアクセスメモリ(RAM)により形成され
るデータメモリ部,バイトカウント部,同期ブロック番
号検出部およびトラック番号検出部のそれぞれに供給さ
れる。そして、オーディオデータDAは、データメモリ
部から1フレーム分を単位として読み出され、それを構
成するデータサンプルがデインターリーブ処理を施され
て正規の配列順を持つデインターリーブ処理済みのオー
ディオデータとされる。そして、このオーディオデータ
が、1フレーム分が時系列に順次出力されてオーディオ
データDQを形成する。
【0098】デインターリーブ処理部8から出力され
る、デインターリーブ処理済オーディオデータDQは、
コンシール処理部9に供給される。
【0099】コンシール処理部9は、オーディオデータ
DQが、それを構成するデータサンプルに欠落部を含ん
でいるとき、その欠落部の直前直後の2個のデータサン
プルが各々表すデータ値の平均値を表す補間データサン
プル、すなわち、2値補間データサンプルを形成する。
そして、その2値補間データサンプルによってその欠落
部を埋め合わせるコンシール処理を行う。そして、コン
シール処理部9は、データサンプルについての欠落部が
埋合せされたオーディオデータDQN’を出力する。
【0100】なお、コンシール処理部9は、デインター
リーブ処理部8から供給されるオーディオデータDQ
が、それを構成するデータサンプルに欠落部を含んでい
ないときには、オーディオデータDQをそのまま出力オ
ーディオデータDQN’として出力する。
【0101】次に、コンシール処理部9から出力される
オーディオデータDQN’は、本発明に係るデジタルデ
ータ処理装置の一例を構成する補間データ演算部10に
供給される。
【0102】補間データ演算部10は、データ補間処理
部を形成しており、デインターリーブ処理部8からの出
力されるオーディオデータDQが、変速再生により、例
えば、1/5倍速再生により得られているとき、コンシ
ール処理部9から出力されるオーディオデータDQN’
の相互に隣接する2個のデータサンプルの組毎に、各組
を形成する2つのデータサンプルの間に、そのときの変
速再生速度に応じた個数、例えば、1/5倍速再生時に
おいては4個だけ形成された補間データサンプルを、等
時間間隔に挿入する演算処理を行う。
【0103】それにより、補間データ演算部10におい
ては、デインターリーブ処理部8から出力されるオーデ
ィオデータDQが、変速再生により得られているとき、
コンシール処理部9からのオーディオデータDQN’よ
りもサンプリング周波数が高められたオーディオデータ
DQJ’が形成される。
【0104】なお、補間データ演算部10は、デインタ
ーリーブ処理部8からの読出オーディオデータDQが、
原再生速度において得られている場合には、コンシール
処理部9からのオーディオデータDQN’をそのままオ
ーディオデータDQJ’として出力する。
【0105】上記のようにして補間データ演算部10か
ら出力されるオーディオデータDQJは、さらに、パラ
レル/シリアル変換部11で、パラレルデジタルデータ
からシリアルデジタルデータに変換され、オーディオデ
ータDAOとして出力端子45に出力される。
【0106】次に、上記の補間データ演算部10によ
り、デジタルオーディオデータから再生速度sにおける
補間データを生成する方法について、再生速度s=1/
2(1/2倍速)の場合を例として、図4を参照しなが
ら説明する。
【0107】上記の所定のサンプリング周波数Fsを有
し、原再生速度における1フレーム分のオーディオデー
タを構成するサンプル値a0,a1,a2,a3,・・・,
k,・・・を1/2倍速で再生する場合に、上記の所
定のサンプリング周波数Fsを有するために必要なサン
プルm数は、前述のようにm=2nと求められる。
【0108】このとき、原データのa0はそのまま1/
2倍速再生データのD0となり、原データのa1はそのま
ま1/2倍速再生データのD2となる。そして、原デー
タのa0とa1とから、すなわちD0とD2とから前記の
(1)式
【0109】
【数6】
【0110】に基づいて1/2倍速再生データのD1
生成される。ここで、1/2倍速の場合には、D1は、
0とD2との相加平均を表す。
【0111】また、原データのa2はそのまま1/2倍
速再生データのD4となり、上記のD2と上記のD4とか
ら同様にしてD3が生成される。
【0112】同様に、原データのa3はそのまま1/2
倍速再生データのD6となり、上記のD4と上記のD6
から同様にしてD5が生成される。
【0113】以上の繰り返しにより、原オーディオデー
タを構成する1フレーム中のサンプル値a0,a1
2,a3,・・・,ak ,・・・,anに対応する、補
間されて得られるオーディオデータを構成するm個のサ
ンプル値D0,D1,D2,D3,・・・,ax,・・・,
mが生成される。
【0114】なお、上記の説明では、デジタルデータと
してテレビジョン信号の一部であるオーディオデータ
を、そのデジタルデータの記録媒体として磁気テープを
用いるデジタルVTRを用いたが、上記のデジタルデー
タは、例えば、ビデオ信号であってもよく、また、上記
の記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスクや
光学ディスク等であってもよい。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、原再生速度におけるデ
ジタルデータの1フレーム中のサンプル数nを求める手
段と、上記デジタルデータの再生速度sを検出する手段
と、上記サンプル数nと上記再生速度sとに基づいてm
=n/sにより求められるサンプル数mの補間デジタル
データを線形補間演算により生成する手段とを備えるこ
とにより、係数ROMや、A/D変換器およびD/A変
換器等のサンプリング周波数を変更する回路等の大規模
な回路を用いることなく、滑らかな補間データを生成す
る、デジタル信号処理方法およびデジタル信号処理装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタルデータ処理装置を適用
した補間データ演算部の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】 デジタルVTRにより磁気テープに記録され
るオーディオデータのデータ数の構成を説明する図であ
る。
【図3】 本発明に係る補間データ演算部を適用したデ
ジタルVTRの再生系の一構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】 本発明に係るデジタルデータ処理方法を適用
した補間データ演算部において、1/2倍速で再生され
るデジタルデータに対してデータ補間が行われる様子を
説明する図である。
【図5】 デジタルVTRにより磁気テープ上に形成さ
れる傾斜記録トラックの様子を説明する図である。
【図6】 デジタルVTRにより磁気テープに記録され
るデータのフォーマットを説明する図である。
【図7】 デジタルVTRにより磁気テープに記録され
るオーディオデータのフォーマットを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 デジタルVTR、 2 読取用回転磁気ヘッド、
3 再生増幅部、 4イコライザ部、 5 データ並換
部、 6 コーディング部、 7 エラー訂正・時間軸
補正部、 8 デインターリーブ処理部、 40 読出
データ処理部、 9 コンシール処理部、 10 補間
データ演算部、 11 パラレル/シリアル変換部、
21 演算回路、 22 カウンタ、 23,34 乗
算回路、 24,25 除算回路、 26 リードアド
レス発生器、 27 ライトアドレス発生器、 28
ライト/リードアドレスデータコントローラー、 29
メモリ、 30,31 レジスター、 32 補数器、
33,35 加算回路、 36 再生速度検出部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータを変速再生するデジタル
    データ処理方法において、 原再生速度におけるデジタルデータの1フレーム中のサ
    ンプル数nと上記デジタルデータの再生速度sとを求
    め、 上記サンプル数nと上記再生速度sとに基づいてm=n
    /sにより求められるサンプル数mの補間デジタルデー
    タを線形補間演算により生成することを特徴とするデジ
    タルデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 上記原再生速度におけるデジタルデータ
    の1フレーム中のサンプル数nのうちのk番目のデータ
    をak とするとき、 上記補間されて得られたm個の補間データのx番目のデ
    ータDx は、 上記フレーム中の先頭データを0番目とし、 【数1】 ただし、XmodYはXをYで割った剰余(余り)、intX
    はXの整数部分で与えられることを特徴とする請求項1
    記載のデジタルデータ処理方法。
  3. 【請求項3】 上記デジタルデータは、デジタルオーデ
    ィオデータであり、そのデジタルオーディオデータは5
    フレームを周期とし、先頭フレーム中のサンプル数nが
    1600であり、他の4フレームの中のサンプル数nが
    各々1602であることを特徴とする請求項1記載のデ
    ジタルデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 デジタルデータを変速再生する機能を有
    するデジタルデータ処理装置において、 原再生速度におけるデジタルデータの1フレーム中のサ
    ンプル数nを求める手段と、 上記デジタルデータの再生速度sを検出する手段と、 上記サンプル数nと上記再生速度sとに基づいてm=n
    /sにより求められるサンプル数mの補間デジタルデー
    タを線形補間により生成する手段とを備えることを特徴
    とするデジタルデータ処理装置。
  5. 【請求項5】 上記原再生速度におけるデジタルデータ
    の1フレーム中のサンプル数nのうちのk番目のデータ
    をak とするとき、 上記補間されて得られたm個の補間データのx番目のデ
    ータDx は、 上記フレーム中の先頭データを0番目とし、 【数2】 ただし、XmodYはXをYで割った剰余(余り)、intX
    はXの整数部分で与えられることを特徴とする請求項4
    記載のデジタルデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 上記デジタルデータは、デジタルオーデ
    ィオデータであり、そのデジタルオーディオデータは5
    フレームを周期とし、先頭フレーム中のサンプル数nが
    1600であり、他の4フレームの中のサンプル数nが
    各々1602であることを特徴とする請求項4記載のデ
    ジタルデータ処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525436A (ja) * 2000-11-09 2004-08-19 エス・ピー・エス・エス・インコーポレイテツド 時系列モデルを構築するためのシステムおよび方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004525436A (ja) * 2000-11-09 2004-08-19 エス・ピー・エス・エス・インコーポレイテツド 時系列モデルを構築するためのシステムおよび方法

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