JPH1091752A - 画像補正装置及び方法 - Google Patents

画像補正装置及び方法

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JPH1091752A
JPH1091752A JP8243193A JP24319396A JPH1091752A JP H1091752 A JPH1091752 A JP H1091752A JP 8243193 A JP8243193 A JP 8243193A JP 24319396 A JP24319396 A JP 24319396A JP H1091752 A JPH1091752 A JP H1091752A
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JP
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image
reference mark
mark
distortion
correction
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JP8243193A
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English (en)
Inventor
Yukio Iijima
幸夫 飯島
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像歪み補正とユーザの自由な原稿レイアウ
トとを両立させる。 【解決手段】 画像生成装置20で生成された画像のデ
ータには、基準マーク付加部12により所定個数の基準
マークのデータが付加される。このとき、基準マーク付
加部12は、ユーザから基準マークの配置位置の指定を
受け取り、その指定位置の座標をコード化したコード表
示を基準マークとして生成し、その基準マークを画像中
の当該指定位置に配置する。基準マークが付加された画
像は、プリンタ30により紙に印刷される。一方、この
ような基準マークが印刷された紙文書をスキャナ40で
読取った場合には、基準マーク検出部14がスキャン画
像から基準マークを検出し、コード解析部16がその基
準マークのコード表示を解析して当該マークの指定位置
を求める。そして、歪み補正演算部18が、基準マーク
の検出位置と指定位置との比較に基づき、スキャン画像
の歪みを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャナ
等の光学的読取装置により獲得した画像の歪みを補正す
る画像補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イメージスキャナ等により原稿を読み取
って処理を行うOCR等の画像処理装置等では、原稿台
への原稿の配置の仕方やスキャン系の不具合等により、
入力画像にずれや傾き、伸縮等の画像の歪みが生じる場
合がある。また、原稿をコンピュータで作成した場合に
は、その原稿を印刷する際にも画像に歪みが生じる可能
性がある。したがって、読み取った画像に対して認識等
の処理を正確に行うためには、このような画像の歪みを
補正する必要があった。
【0003】画像の歪みを補正する技術としては、例え
ば特開平5−266252号公報や特開平5−2744
74号公報に示される技術が知られている。これらの技
術では、原稿の隅などに位置補正の基準となるマークを
予め印刷しておき、画像補正装置では、その原稿のスキ
ャン画像からこれら基準マークを検出し、これら各マー
クの検出位置と、当該装置内に予め登録しておいた各マ
ークの適正位置とを比較することにより、画像のずれや
回転を検出し、補正していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、画
像補正装置にて読み取る原稿には、歪み補正のために、
決まった位置(すなわち当該装置に登録された適正位
置。例えば原稿の四隅など。)に基準マークを印刷する
必要がある。従って、原稿内容のレイアウトによって
は、図9に示すように、基準マーク510が原稿500
の表示内容の邪魔になる場合があった。逆に言えば、ユ
ーザがコンピュータ等により原稿を作成する場合、原稿
内容はその基準マークを避けてレイアウトする必要があ
り、ユーザに対して厳しい原稿レイアウト上の制限が課
されていた。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、画像歪み補正とユーザの自由な
原稿レイアウトとを両立することができる画像補正装置
及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明に係る画像補正装置は、出力対象の画像の
中のユーザが指定する位置に基準マークを配置し、前記
基準マークの指定位置を示すコード表示を前記画像内に
埋め込む基準マーク付加手段と、入力された画像から基
準マークを検出し、この入力画像における基準マークの
検出位置を求める基準マーク検出手段と、前記入力画像
に埋め込まれたコード表示を検出し、当該コード表示を
解析して前記基準マークの指定位置を求める指定位置取
得手段と、前記基準マークの検出位置と指定位置とに基
づき前記入力画像の歪みを補正する歪み補正手段とを有
することを特徴とする。
【0007】この構成では、画像補正装置は、出力する
画像に対して歪み補正の基準となる基準マークを付加す
ると共に、該マークの位置(例えば座標データ)を示す
コード表示をその画像内に埋め込んで出力する。したが
って、当該画像補正装置から出力された画像は、それ自
体の中に基準マークの適正位置の情報を含むので、その
画像が入力される装置に基準マークの位置を予め登録し
ておく必要はない。画像が入力された画像補正装置は、
指定位置取得手段によりコード表示を解読することによ
り、基準マークの適正位置(すなわち、画像出力側の装
置でユーザが指定した位置)を知ることができ、この適
正位置と基準マークを実際に検出した位置との比較によ
り画像歪みを補正することができる。
【0008】本構成によれば、基準マークの位置を自由
に選べるので、ユーザは自由に原稿のレイアウトができ
る。
【0009】また、本発明は、出力対象の画像の中のユ
ーザが指定する位置に、当該指定位置を示すコード表示
を含む基準マークを配置する基準マーク付加手段と、入
力された画像から基準マークを検出し、この入力画像に
おける基準マークの検出位置を求める基準マーク検出手
段と、検出した基準マークに含まれるコード表示を解析
して当該基準マークの指定位置を求める指定位置取得手
段と、前記基準マークの検出位置と指定位置とに基づき
前記入力画像の歪みを補正する歪み補正手段とを有する
ことを特徴とする。
【0010】この構成では、基準マーク自体に当該マー
クの指定位置を示すコード表示を含めたことにより、画
像において歪み補正のために使用される領域を小さくす
ることができる。なお、この構成には、指定位置を示す
コード表示自体を基準マークとする場合も含まれる。
【0011】本発明の好適な態様では、前記基準マーク
付加手段は前記コード表示に対し各基準マークの位置基
準点の情報を含め、前記指定位置取得手段は前記コード
表示から各基準マークごとの位置基準点を求め、前記歪
み補正手段は各基準マークの位置基準点を基準として歪
み補正を行う。
【0012】この態様によれば、コード表示に基準マー
クの位置基準点の指定情報を含め、この位置基準点を基
準として歪み補正を行うことにより、より精密な補正を
行うことができる。
【0013】すなわち、基準マークは、ある程度の広が
りを持つ二次元的な表示であるため、基準マークの指定
位置や検出位置といった場合、それらは基準マーク内の
ある特定の点の位置のことをいう。このような点のこと
を位置基準点という。例えば、基準マークの中心点や左
上隅の点などが位置基準点とされる。従来装置では、位
置基準点がどこであるかは予め定められており、その情
報が装置内に登録されていた。これに対し、本構成は、
画像出力側にてコード表示に各基準マークの位置基準点
がどこであるかの情報を組み込み、画像読取側にてコー
ド表示からその位置基準点の情報を入手することができ
るので、ユーザが各基準マークごとに位置基準点を自由
に指定することができる。従って、例えば、複数の基準
マークを画像内に配置する場合に、互いの距離が最大と
なる点をそれぞれ位置基準点に指定することにより、歪
み補正の精度を向上させることができる。
【0014】また、本発明は、画像読取装置から取り込
まれた画像の歪みを補正する画像補正装置であって、自
己の適正位置を示すコード表示を含んだ基準マークを前
記画像から検出し、該マークの検出位置を求める基準マ
ーク検出手段と、前記基準マークに含まれるコード表示
を解析して該マークの適正位置を求める指定位置取得手
段と、前記基準マークの検出位置と適正位置とに基づ
き、前記画像の歪みを補正する歪み補正手段とを有する
ことを特徴とする。
【0015】この構成によれば、画像読取装置(例え
ば、スキャナやファクシミリなど)で読み取られた画像
から、自己の適正位置を示すコード表示を含んだ基準マ
ークを検出し、このときの検出位置とコード表示に示さ
れた適正位置とに基づき、前記画像の歪みを補正するこ
とができる。
【0016】また、本発明の好適な態様では、歪み補正
手段は、前記画像から検出された基準マークの個数に応
じた補正演算式を用いて歪み補正を行う。画像補正装置
においては、画像中に配置された基準マークを常に全部
検出できるとは限らないが、本態様によれば、検出でき
た基準マークの個数に応じた最善の補正演算式を用いて
歪み補正を行うことができる。
【0017】また、本発明の別の態様では、前記歪み補
正手段は、前記画像をそれぞれ所定個数の基準マークを
含む複数の領域に分割し、各領域ごとに所定個数の基準
マークにより局所歪み補正を行う。
【0018】この態様では、画像を複数の領域に分割
し、各領域ごとに局所歪み補正を行うことにより、画像
の部分的な歪みを補正することができる。なお、補正
は、各領域に含まれる基準マークの個数に応じた補正演
算式を用いて行うとよい。
【0019】また、本発明に係る基準マーク付加装置
は、出力対象の画像を表示する手段と、表示された画像
に対するユーザの位置指定を受け付ける手段と、指定さ
れた位置を表す所定形式のコード表示を作成する手段
と、前記出力対象の画像の前記指定位置に対して前記コ
ード表示を含む基準マークを配置する手段とを有し、前
記基準マークが合成された画像を出力することを特徴と
する。
【0020】この構成によれば、予め作成された画像に
対して、コード表示を含む基準マークを付加して出力す
ることができる。
【0021】また、本発明に係る画像処理方法は、画像
中のユーザ指定位置にこの指定位置を示すコード表示を
含む基準マークを配置し、基準マークを含む画像を媒体
上に出力し、前記媒体を光学的に読み取って画像を獲得
し、前記画像から基準マークを検出し、検出された基準
マークに含まれるコード表示を解析して該各マークの指
定位置を求め、該各マークの検出位置と指定位置とに基
づき前記画像の歪みを補正することを特徴とする。
【0022】この方法によれば、基準マークの位置が画
像中の特定の位置に限定されず、ユーザは自分が望む自
由な位置に基準マークを配置することができる。従っ
て、ユーザは、原稿画像のレイアウトを自由に行うこと
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
【0024】まず、図1を用いて本実施形態の画像歪み
補正の原理について説明する。なお、ここでいう画像歪
みは、いわゆる歪みだけでなく、平行移動や回転をも含
んだ概念とする。
【0025】図1(a)及び(b)は、本実施形態によ
る基準マーク102が付加された画像100の例を示し
ている。本実施形態では、画像100の表示内容の邪魔
にならない位置をいくつかユーザが指定し、それら各指
定位置に基準マーク102を付加する。ここで、各基準
マーク102には、当該マークの指定位置の座標情報を
示すコード表示(例えば図1(c))を採用する。この
コード表示は、指定位置の座標情報を所定の埋め込み符
号を用いてコード化したものである。埋め込み符号とし
ては、例えば二次元バーコードやデータグリフ(米国ゼ
ロックス社の商標)等を用いることができる。ちなみ
に、データグリフは、ビットを示す小さい斜線“/”等
の記号を二次元配列して構成されるものであり、各種の
応用が期待されている(例えば特開平6−75795号
公報参照)。
【0026】本実施形態では、このように、画像出力側
にて、自己の本来あるべき位置の情報(すなわち指定位
置の座標情報)が埋め込まれた基準マーク102を出力
対象の画像100に付加し、これを紙などに印刷して出
力する。そして、画像読取り側では、スキャナ等で読み
取った画像100から基準マーク102を検出し、この
ときの基準マーク102の検出位置と、基準マーク10
2に埋め込まれたコードを解析して得た指定位置と、を
比較することにより、読み取った画像100の歪みを補
正する。
【0027】歪み補正用の基準マーク自体にその基準マ
ークの本来あるべき位置の情報を埋め込むことができる
ので、基準マークを画像内の好きな位置に配置すること
ができる。従って、原稿をユーザの思い通りにレイアウ
トした後で、原稿画像の内容の邪魔にならないところに
基準マークを付加することが可能となる。
【0028】次に、本発明に係る画像補正装置の構成に
ついて説明する。
【0029】図2は、本発明に係る画像補正装置10を
含んだ情報処理システムの概略構成を示す図である。図
2において、画像生成装置20は、印刷原稿の画像を生
成する装置であり、例えばワードプロセッサや描画ソフ
トウエア等がこれに相当する。画像生成装置20で生成
された印刷原稿を印刷出力する場合、その印刷原稿のデ
ータに対して、画像補正装置10の基準マーク付加部1
2により所定個数の基準マークのデータが付加される。
【0030】図3を用いて、基準マーク付加部12につ
いて更に詳しく説明する。基準マーク付加部12は、ま
ず画像生成装置20で生成された印刷原稿の画像を表示
部60(例えばディスプレイ装置)に表示する。ユーザ
ーは、表示部60の画像表示を見ながら、原稿画像の邪
魔にならない位置に基準マークを配置していく。このと
き、基準マークの位置指定は、入力部62(例えばマウ
ス)により行う。基準マーク付加部12の位置入力検出
部120は、入力部62によって指定された位置の座標
を検出する。コード化部122は、この指定位置の座標
を所定の埋め込み符号形式のコードに変換する。データ
合成部124は、コード化部122で求められたコード
の表示データを基準マークとして印刷原稿の画像の表示
データと合成する。そして、印刷原稿に所定数の基準マ
ークを合成した結果が、プリンタ30に入力される。な
お、この構成において、表示部60及び入力部62は、
画像生成装置20と兼用でよい。
【0031】再び図1に戻り、このようにして基準マー
クが付加された印刷原稿のデータはプリンタ30により
紙に印刷され、この結果基準マーク102を表示した紙
文書Aが生成される。基準マークが付加される紙文書と
しては、例えばアンケート用紙等、ユーザの記入内容を
光学的に読み取って処理するために用いる文書が典型的
な例である。このようにして生成された紙文書Aは、例
えばユーザにより書込みが加えられた後、画像補正装置
10を有する情報処理システム(紙文書Aを生成したシ
ステム自体の場合もあるし、それ以外のシステムの場合
もある)に入力され、そのシステムにて処理される。
【0032】さて、他システム等で印刷された紙文書B
がスキャナ40で読み取られた場合、基準マーク検出部
14は、そのスキャン結果のビットマップ画像を画像解
析して、基準マーク102を検出する。基準マーク検出
部14は、各基準マークを検出した位置の座標情報を歪
み補正演算部18に入力するとともに、検出した各基準
マークの部分の画像を切り出してコード解析部16に入
力する。コード解析部16は、各基準マークに含まれる
コード表示を解析し、各基準マークの指定位置の座標情
報を抽出する。コード表示の解析は、その表示に用いた
埋め込み符号の種類に応じたプログラムを実行すること
により行うことができる。求められた指定位置の座標情
報は、歪み補正演算部18に入力される。
【0033】歪み補正演算部18は、基準マーク検出部
14で求められた各基準マークの検出位置と、コード解
析部16で求められた各基準マークの指定位置とに基づ
き、スキャン画像の歪みを幾何学的に補正する。例え
ば、スキャン画像に含まれていた基準マークが3個の場
合は、それら3つの基準マークの指定位置(x,y)と
検出位置(x´,y´)とを次のアフィン変換の式に代
入し、これを解いて変換行列の各成分a〜fの値を算出
する。
【0034】
【数1】 この結果求められた変換行列の逆行列C、すなわち、
【数2】 が、スキャン画像の歪みを補正するための補正行列とな
る。歪み補正演算部18は、スキャン画像に対して補正
行列Cを作用させる演算を行うことにより、スキャン画
像の歪みを補正する。基準マークを3個用いたこの例で
は、アフィン変換の範囲内の画像歪み、すなわち平行移
動、回転、拡大縮小及びスキュー歪みを補正することが
できる。なお、アフィン変換を利用した歪み補正を行う
ためには、3つの基準マークを1直線上に配置しないよ
うに注意する必要がある。
【0035】そして、歪み補正演算部18によって歪み
が取り除かれた画像データは、画像処理装置50に入力
され、そこで紙文書への記入結果の認識など所定の処理
が行われる。
【0036】以上説明した本実施形態の画像補正装置1
0は、例えば、コンピュータ上で実行されるソフトウエ
アとして実現することができる。
【0037】以上説明したように、本実施形態の画像補
正装置によれば、画像歪み補正のための基準マークをユ
ーザの所望する位置に配置することができるので、自由
な原稿レイアウトと画像歪み補正とを両立させることが
できる。
【0038】なお、以上の例では、基準マークを3つ用
いてアフィン変換の範囲で補正を行う方法を説明した
が、基準マークに指定位置情報を埋め込むという本実施
形態の手法は、もちろん他の補正演算方法を用いる場合
にも適用可能である。
【0039】また、埋め込み符号は汎用性のある情報埋
め込み手段なので、基準マーク以外の情報が同じ埋め込
み符号を用いて画像内に埋め込まれる場合も考えられ
る。このような場合は、例えば、基準マークのコード表
示に、当該マークが基準マークであることを示すコー
ド、を付加することにより、基準マークを他の埋め込み
符号と区別することができる。
【0040】次に、本実施形態の変形例を説明する。
【0041】[変形例1]基準マークの指定位置や検出
位置は、基準マークを代表するある特定点(位置基準点
と呼ぶ)の位置である。従来装置では、この位置基準点
が例えば基準マークの左上隅点などと予め定められてお
り、装置はこれを記憶していた。これに対し、本変形例
では、この基準マークの位置基準点をユーザ指定可能と
することにより、歪み補正の精度向上を図る。
【0042】一般に、補正に用いる点同士の距離が大き
いほど、歪み補正の精度は良くなる。例えば、図4
(a)のようにすべての基準マーク102の位置基準点
A,B,Cが装置に登録された同じ点である場合より、
同図(b)のように各基準マーク102ごとに異なる点
を位置基準点に選ぶほうが、位置基準点同士の距離を大
きくとることができ、ひいては補正精度の向上に繋が
る。
【0043】このため、本変形例では、各基準マークご
とにユーザが位置基準点を指定できるようにし、その位
置基準点の指定情報を前述の指定位置の情報とともにコ
ード表示として基準マークに埋め込むことにより、画像
読取り側が各基準マークの位置基準点を判別できるよう
にする。
【0044】図5は、この変形例における基準マーク付
加処理の手順を示す説明図である。図5に示すように、
ユーザは、まずディスプレイ画面上に表示された原稿の
画像200内で、マウス等を用いて基準マークを配置す
る位置を指定する。すなわち、(a)に示すように、画
像200内に表示される基準マークシンボル210をマ
ウス等で移動させ、原稿内容の邪魔にならない位置を選
択する。このようにして、基準マークの配置位置が確定
すると、次に(b)に示すように、カーソル220をマ
ウス等で移動させ、そのカーソル220により基準マー
クシンボル210内の点を選択し、その点を位置基準点
230とする。ここで、位置基準点230としては、基
準マークシンボル210内の自由な点を選べるようにし
てもよいが、その場合は位置基準点の指定情報のデータ
量が大きくなるので、例えば左上隅点、左下隅点、中央
点など特定の候補点を定めておき、その候補点から選択
するようにしてもよい。このようにして位置基準点が決
定されると、この位置基準点の座標が基準マークの指定
位置として検出し、この指定位置の情報と前記位置基準
点の指定情報とを所定の埋め込み符号によりコード化す
る。このようにして生成されたコード表示が、(c)に
示すように基準マークシンボル210の位置に配置さ
れ、基準マーク240となる。なお、以上の処理は、基
準マーク付加部12により行われる。
【0045】画像読取り側では、画像から基準マークを
検出すると、コード解析部16にてまずコード表示から
位置基準点の指定情報を抽出し、その指定情報に基づき
検出された基準マークの位置基準点の位置座標を求め、
それを検出位置とする。そして、この検出位置とコード
表示から抽出した指定位置との比較により、画像の歪み
を補正する。
【0046】このように、本変形例によれば、各基準マ
ークの配置関係に応じ、互いの距離ができるだけ大きく
なるように各基準マークの位置基準点を選択することが
できるので、補正の精度を向上させることができる。特
に本発明では基準マークの配置位置が定まっていないの
で、基準マークの配置関係に合わせて位置基準点を選択
できるようにしたことの効果は高い。
【0047】[変形例2]この変形例は、画像読取り側
の補正処理に関するものであり、読み取った画像から検
出できた基準マークの個数に応じて、それぞれ最善の補
正アルゴリズムを用いて画像歪み補正ができるようにす
るものである。
【0048】上記実施形態では、基準マークを3個用い
て、アフィン変換によって画像を補正していたが、用い
る基準マークの個数が変われば、可能な補正方法も変わ
ってくる。例えば、図6(a)のように、スキャン画像
300内に基準マーク310が1個だけ付加されている
場合は、その基準マーク310の検出位置と指定位置と
の比較により、平行移動成分のみを補正した補正画像3
00aを得ることができる。また、図6(b)のよう
に、スキャン画像300内に基準マーク310が2個付
加されている場合は、回転成分と平行移動成分とを補正
した補正画像300aを得ることができる。
【0049】本変形例では、補正に用いる基準マークの
個数を固定せずに、画像から検出された基準マークの個
数に応じてそれぞれ適切な補正式を用いて補正を行う。
以下、図7を用いて本変形例における歪み補正演算部1
8の処理を説明する。
【0050】図7において、補正式ライブラリ184に
は、用いる基準マークの個数ごとに、それぞれ補正処理
に用いる式の情報が格納されている。例えば、基準マー
クが3個の場合に対しては上述の式(1)の情報が格納
され、基準マークが1個の場合に対しては平行移動によ
る変換を表す式、基準マークが2個の場合に対しては平
行移動及び回転による変換を表す式、などがそれぞれ格
納されている。補正式選択部182には、基準マーク検
出部14から、検出することができた基準マークの個数
の情報が入力される。補正式選択部182は、この基準
マークの個数に応じた補正式を補正式ライブラリ184
から検索し、補正行列演算部186に供給する。補正行
列演算部186は、各基準マークの検出位置及び指定位
置をこの補正式に代入し、連立方程式を解くなどして補
正式の未知数の値を決定し、この結果に基づいて上述の
式(2)のような補正行列を求める。そして、画像補正
演算部188は、スキャナ40で読み取られた画像をそ
の補正行列にて逆変換することにより、画像の幾何学的
補正を行う。
【0051】本変形例によれば、例えば画像に付加され
た全部の基準マークが検出できなかった場合でも、検出
することのできた個数に応じて、可能な最善の補正を行
うことができる。
【0052】[変形例3]画像の歪みは必ずしも画像全
体で一様とは限らず、局所的な歪みが生じる場合もあ
る。このような局所的な歪みは、例えばファクシミリに
よる画像通信などでよく見られる。本変形例は、このよ
うな局所的な歪みに対処するためのものである。
【0053】すなわち、この変形例では、図8に示すよ
うに、画像出力側の基準マーク付加部にて画像400内
に多数の基準マーク410を配置する。そして、画像読
取り側では、歪み補正演算部が、画像400を、例えば
3つの基準マークによって規定される複数の領域に分割
し、各領域ごとに3つの基準マークを用いて歪み補正を
行う。例えば、図8の領域420は、基準マーク410
a,410b及び410cの検出位置及び指定位置に基
づいて歪み補正される。
【0054】このような構成によれば、画像の局所的な
歪みの補正が可能になる。
【0055】なお、本変形例に示した局所補正方法は、
従来技術のように基準マークの位置が予め装置に登録さ
れている場合に適用することは非現実的である。なぜな
ら、従来技術において局所補正のために画像中の基準マ
ークの数を多くすると、原稿内容と基準マークとの重な
りを避けることは極めて困難となり、原稿のレイアウト
が極めて不自由となるからである。これに対して本発明
では、基準マークを配置する位置を自由に選択すること
ができるので、局所補正を行う場合でも原稿レイアウト
上の制限は全くない。このように、本変形例の局所補正
方法は、本発明の構成において初めて現実的な方法とい
える。
【0056】なお、以上の例では、画像を3つの基準マ
ークで規定される領域に分割したが、これに限らず、例
えば2つの基準マークを含む領域に分割してもよい。各
領域の補正は、その領域に対応する基準マークの個数に
応じた補正式を用いて行う。
【0057】以上、本発明の実施形態及びその変形例に
ついて説明した。以上では、画像歪み補正用の基準マー
クに当該マークの指定位置等を示すコード表示を埋め込
む例を説明したが、これに限らず、例えば基準マークと
そのマークの指定位置を表すコード表示とを別体として
画像中に付加するという方法も本発明に範囲に含まれ
る。この場合は、例えば、基準マークとして特定形状の
マークを予め画像補正装置に登録しておき、画像内にそ
の基準マークを配置した場合は、その基準マークの配置
位置を示すコード表示を画像内の別に位置に配置すれば
よい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像補正装置は基準マークの本来あるべき位置を記憶し
ておく必要はなく、また基準マークの位置を自由に選択
することができるので、自由な原稿レイアウトと画像歪
み補正とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の基準マークが付加された画像の例
を示す図である。
【図2】 本発明に係る画像補正装置の実施形態を含ん
だ情報処理システムの概略構成を示す図である。
【図3】 画像補正装置の基準マーク付加部の構成を示
す図である。
【図4】 変形例1の概念を説明するための図である。
【図5】 変形例1における基準マーク付加処理の手順
を示す説明図である。
【図6】 基準マークの個数に応じた画像補正方法を説
明する図である。
【図7】 変形例2における歪み補正演算部の構成を示
す図である。
【図8】 変形例3における局所歪み補正の概念を説明
する図である。
【図9】 従来技術に係る基準マークが付された画像を
示す図である。
【符号の説明】
10 画像補正装置、12 基準マーク付加部、14
基準マーク検出部、16 コード解析部、18 歪み補
正演算部、20 画像生成装置、30 プリンタ、40
スキャナ、50 画像処理装置。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力対象の画像の中のユーザが指定する
    位置に基準マークを配置し、前記基準マークの指定位置
    を示すコード表示を前記画像内に埋め込む基準マーク付
    加手段と、 入力された画像から基準マークを検出し、この入力画像
    における基準マークの検出位置を求める基準マーク検出
    手段と、 前記入力画像に埋め込まれたコード表示を検出し、当該
    コード表示を解析して前記基準マークの指定位置を求め
    る指定位置取得手段と、 前記基準マークの検出位置と指定位置とに基づき前記入
    力画像の歪みを補正する歪み補正手段と、 を有することを特徴とする画像補正装置。
  2. 【請求項2】 出力対象の画像の中のユーザが指定する
    位置に、当該指定位置を示すコード表示を含む基準マー
    クを配置する基準マーク付加手段と、 入力された画像から基準マークを検出し、この入力画像
    における基準マークの検出位置を求める基準マーク検出
    手段と、 検出した基準マークに含まれるコード表示を解析して当
    該基準マークの指定位置を求める指定位置取得手段と、 前記基準マークの検出位置と指定位置とに基づき前記入
    力画像の歪みを補正する歪み補正手段と、 を有することを特徴とする画像補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の画像補正装置で
    あって、 前記基準マーク付加手段は、前記コード表示に対して各
    基準マークの位置基準点の情報を含め、 前記指定位置取得手段は、前記コード表示から各基準マ
    ークごとの位置基準点を求め、 前記歪み補正手段は、各基準マークの位置基準点を基準
    として歪み補正を行うことを特徴とする画像補正装置。
  4. 【請求項4】 画像読取装置から取り込まれた画像の歪
    みを補正する画像補正装置であって、 自己の適正位置を示すコード表示を含んだ基準マークを
    前記画像から検出し、該マークの検出位置を求める基準
    マーク検出手段と、 前記基準マークに含まれるコード表示を解析して該マー
    クの適正位置を求める指定位置取得手段と、 前記基準マークの検出位置と適正位置とに基づき、前記
    画像の歪みを補正する歪み補正手段と、 を有することを特徴とする画像補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の画像補
    正装置において、 前記歪み補正手段は、前記画像から検出された基準マー
    クの個数に応じた補正演算式を用いて歪み補正を行うこ
    とを特徴とする画像補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の画像補
    正装置において、 前記歪み補正手段は、前記画像をそれぞれ所定個数の基
    準マークを含む複数の領域に分割し、各領域ごとに前記
    所定個数の基準マークにより局所歪み補正を行うことを
    特徴とする画像補正装置。
  7. 【請求項7】 出力する画像に対して歪み補正のための
    基準マークを付加する基準マーク付加装置であって、 出力対象の画像を表示する手段と、 表示された画像に対するユーザの位置指定を受け付ける
    手段と、 指定された位置を表す所定形式のコード表示を作成する
    手段と、 前記出力対象の画像の前記指定位置に対して前記コード
    表示を含む基準マークを配置する手段と、 を有し、前記基準マークが合成された画像を出力するこ
    とを特徴とする基準マーク付加装置。
  8. 【請求項8】 画像中のユーザ指定位置に、この指定位
    置を示すコード表示を含む基準マークを配置し、 基準マークを含む画像を媒体上に出力し、 前記媒体を光学的に読み取って画像を獲得し、 前記画像から基準マークを検出し、 検出された基準マークに含まれるコード表示を解析して
    該各マークの指定位置を求め、 該各マークの検出位置と指定位置とに基づき前記画像の
    歪みを補正することを特徴とする画像処理方法。
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