JPH1091171A - 吸音構造 - Google Patents

吸音構造

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JPH1091171A
JPH1091171A JP8340441A JP34044196A JPH1091171A JP H1091171 A JPH1091171 A JP H1091171A JP 8340441 A JP8340441 A JP 8340441A JP 34044196 A JP34044196 A JP 34044196A JP H1091171 A JPH1091171 A JP H1091171A
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JP
Japan
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sound
sound absorbing
insulating material
absorbing material
resin
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Withdrawn
Application number
JP8340441A
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English (en)
Inventor
Masato Abe
真人 安部
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Nok Megulastik Co Ltd
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Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線放射強度が大きい部分での吸音構造の
耐熱性を向上させることによって、熱源付近での吸音手
段として使用可能とする。 【解決手段】 樹脂製遮音材1の音源側となる面のう
ち、高温となる排気管の近傍に位置してアルミニウム製
吸音材2が設けられ、その他の部分には樹脂製吸音材
2’が結合されている。アルミニウム製吸音材2の非隆
起部22に開設された小孔22aに、遮音材1の突起1
1が差し込まれて超音波溶着されている。吸音材2,
2’は遮音材1の音源側となる面に多数のヘルムホルツ
共鳴器3を形成し、これによって音源側からの音を共鳴
吸収するものであり、このうち、アルミニウム製吸音材
2は、熱源からの赤外線を反射することによる遮熱作用
を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の騒音対策
のために用いられ、ヘルムホルツ共鳴器により音を共鳴
吸収する吸音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンルーム等に用いられる吸
音構造として、ヘルムホルツの共鳴理論によって空気伝
送音を共鳴吸収するものがある。この吸音構造は図3に
示すように、ポリエチレンあるいはポリプロピレン等の
ポリオレフィン樹脂からなる遮音材101の音源側の表
面に、多数の隆起部を有する形状に成形された前記ポリ
プロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる吸音材10
2が溶着又は接着され、吸音材102の音源側の端部1
02aに、音の振動エネルギーを取り込むためのオリフ
ィス孔103が開設された構造を有するもので、前記遮
音材101の音源側に前記隆起部によって多数のヘルム
ホルツ共鳴器104が形成され、各ヘルムホルツ共鳴器
104には、その空洞における空気ばね作用とオリフィ
ス孔103の内周における気塊の質量に応じて互いに異
なる共鳴周波数が与えられており、音源からの特定周波
数の音を取り込んで共鳴吸収するものである(例えば特
開平4−225398号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらポリオレ
フィン樹脂等の合成樹脂材は赤外線を吸収しやすく、し
かも耐熱(軟化)温度が140℃程度であるため、この
ような合成樹脂材からなる従来の吸音構造は、次のよう
な問題がある。
【0004】すなわち、赤外線の放射強度は物体の表面
温度に依存されるため、音源が例えばエンジン排気管や
マフラー等のように高温である場合、そこからの赤外線
放射強度(輻射熱)が非常に大きく、合成樹脂からなる
吸音構造は、この赤外線の吸収によって熱変形するの
で、吸音性能が損なわれてしまう。また、このような赤
外線の吸収による熱変形を防止するには、吸音構造のう
ち、高温の音源の近傍となる部分にアルミニウム箔を張
ることによって赤外線を遮断することが有効であるが、
この場合、アルミニウム箔を張った部分はヘルムホルツ
共鳴器による吸音機能が損なわれてしまう問題がある。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、赤外線放
射強度が大きい高温の音源の近傍における吸音構造の耐
熱性を向上させることによって、高温の音源近傍での吸
音手段として使用可能とすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る吸音構造は、ヘルムホルツ共鳴器(ヘルム
ホルツレゾネータとも称する)を形成する多数の隆起部
(共鳴器形成部とも称する)を有するとともに遮音材
(遮音部材とも称する)に取り付けられる吸音材を備え
た吸音構造であって、前記吸音材の少なくとも一部がア
ルミニウム等の金属製であることを特徴とし(請求項
1)、また合成樹脂からなる遮音材の音源側に、ヘルム
ホルツ共鳴器を形成する多数の隆起部を有する金属板か
らなる吸音材が添設され、前記吸音材の非隆起部が前記
遮音材に結合されたものである(請求項2)。
【0007】本発明によれば、金属製または金属板から
なる吸音材は、従来構造の場合のような合成樹脂製吸音
材に比較して耐熱性が高く、しかも隆起部によるヘルム
ホルツ共鳴器としての吸音作用のほか、赤外線をよく反
射する作用を有する。このため赤外線放射量の大きい高
温部近傍でも使用可能となり、すなわち遮音材を吸音材
の遮熱作用によって赤外線から保護し、熱変形による吸
音機能の低下を防止することができる。
【0008】金属板からなる吸音材と合成樹脂からなる
遮音材は、この遮音材に形成された突起を前記吸音材の
非隆起部に開設された小孔に差し込み溶着することによ
って結合することができ、したがって金属板からなる吸
音材は、遮音材に溶着される合成樹脂製吸音材と共に併
設することができる。すなわち、金属板からなる吸音材
は、遮音材のうち高温部近傍となる位置にのみ設け、他
の部分には合成樹脂製吸音材を用いれば良い。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る吸音構造の一
部を示す断面図で、参照符号1はポリエチレンあるいは
ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂からなる遮音材
(以下、樹脂製遮音材という)、2,2’はこの樹脂製
遮音材1の音源側となる面に取り付けられた吸音材であ
る。
【0010】吸音材2,2’のうち、図中右側の吸音材
2はアルミニウム板からなるものであり(以下、アルミ
ニウム製吸音材という)、図中左側の吸音材2’は前記
遮音材1と同様、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹
脂からなる(以下、樹脂製吸音材という)ものであっ
て、それぞれ大きさの異なる多数の隆起部21を有し、
これら各隆起部21の音源側の端部21aには、それぞ
れ種々の口径のオリフィス孔21bが開設されており、
これによって、樹脂製遮音材1の音源側となる面に多数
のヘルムホルツ共鳴器3が隣接して画成されている。
【0011】吸音材2,2’が自動車のアンダーカバー
に取り付けられるときは、このアンダーカバーが遮音材
1として用いられことが多く、また吸音材2,2’が自
動車のアンダーカバーのない部分に取り付けられるとき
は、当該吸音構造専用の遮音材1が用意されて、これが
用いられる。
【0012】樹脂製遮音材1の音源側となる面には、図
2に示すように、予め所定の間隔で、先端部11aが小
径、基部11bが大径の段差形状の突起11が形成され
ており、一方、アルミニウム製吸音材2の非隆起部22
には、前記突起11と位置的に対応すると共にこの突起
11の小径の先端部11aを差し込み可能な小孔22a
が開設されており、樹脂製遮音材1とアルミニウム製吸
音材2は、図1に示すように、前記小孔22aに突起1
1を差し込んで超音波溶着することにより形成された複
数の連結部4を介して結合される。また、樹脂製吸音材
2’は、その非隆起部22’を樹脂製遮音材1の表面に
超音波溶着することによって結合される。したがって、
アルミニウム製吸音材2及び樹脂製吸音材2’は、超音
波溶着機によって、同時に樹脂製遮音材1に組み付ける
ことができる。
【0013】この実施形態の吸音構造は、例えば車両の
エンジンルーム等における騒音対策用として用いられ、
吸音材2,2’がエンジン等の音源側となるように装着
される。すなわち、吸音材2,2’の隆起部21によっ
て形成された各ヘルムホルツ共鳴器3が、その空洞容積
とオリフィス孔21bの口径(面積)及び長さ(吸音材
の厚さに相当する)によって、互いに異なる共鳴周波数
を有するため、それぞれ特定の周波数の音の入射によっ
て共鳴振動が起こり、エンジン等からの空気伝送音を共
鳴吸収するものである。
【0014】また、吸音材2,2’のうち、アルミニウ
ム製吸音材2は、上記のようなヘルムホルツ共鳴器3に
よる吸音作用を有するほか、アルミニウム板は赤外線を
良く反射するため、高温部分の近傍での輻射熱に対する
遮熱作用を有する。したがって、この吸音構造は、樹脂
製遮音材1に対して、アルミニウム製吸音材2が赤外線
放射強度の大きい例えばエンジン排気管の近傍に位置す
るように設けられ、樹脂製吸音材2’は、前記排気管近
傍以外の、赤外線放射強度の少ない部分に位置するよう
に設けられる。
【0015】すなわち、樹脂製遮音材1はアルミニウム
製吸音材2によって、音源かつ熱源である排気管側の面
のうち、突起11の先端やオリフィス孔21bの投影位
置等一部を除く大部分を覆われた状態となっているの
で、樹脂製遮音材1が、エンジンからの燃焼ガスによっ
て高温になった前記排気管から放射される赤外線を吸収
して熱により軟化するのを防止できる。また、当然なが
らアルミニウム製吸音材2自体が赤外線の吸収によって
熱変形するようなこともない。したがって、ヘルムホル
ツ共鳴器3による吸音機能が維持され、前記排気管のよ
うな高温となる部材からの騒音を有効に低減することが
できる。またこの場合、アルミニウム製吸音材2の赤外
線反射作用を向上させるためには、その表面を平滑にす
ることが一層好ましい。
【0016】本発明は、図示の実施形態によって限定的
に解釈されるものではない。例えば、吸音材2の材質と
してはアルミニウム板以外の金属板、例えば鋼板等を使
用することができ、遮音材1や樹脂製吸音材2’の材質
も、ポリプロピレン等に特に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】本発明の吸音構造によると、吸音材に熱
源からの赤外線の吸収による熱変形を生じないので、赤
外線放射強度の大きい高温の音源近傍でも吸音を行うこ
とができ、しかも金属製または金属板からなる吸音材
が、吸音作用と、遮音材に対する遮熱作用を併存するも
のであるため、前記高温の音源に対する優れた吸音性能
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る吸音構造の一実施形態を示す部分
的な断面図である。
【図2】上記一実施形態の吸音構造の組立前の状態を示
す部分的な断面図である。
【図3】従来技術に係る吸音構造を示す部分的な断面図
である。
【符号の説明】
1 樹脂製遮音材 11 突起 11a 先端部 11b 基部 2 アルミニウム製吸音材(金属板からなる吸音材) 2’ 樹脂製吸音材 21 隆起部 21a 音源側の端部 21b オリフィス孔 22,22’ 非隆起部 22a 小孔 3 ヘルムホルツ共鳴器 4 連結部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルムホルツ共鳴器(3)を形成する多
    数の隆起部(21)を有するとともに遮音材(1)に取
    り付けられる吸音材(2)を備えた吸音構造であって、 前記吸音材(2)の少なくとも一部がアルミニウム等の
    金属製であることを特徴とする吸音構造。
  2. 【請求項2】 合成樹脂からなる遮音材(1)の音源側
    に、 ヘルムホルツ共鳴器(3)を形成する多数の隆起部(2
    1)を有する金属板からなる吸音材(2)が添設され、 前記吸音材(2)の非隆起部(22)が前記遮音材
    (1)に結合されてなることを特徴とする吸音構造。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 金属板からなる吸音材(2)は遮音材(1)の音源側の
    うち高温部近傍となる部分に位置し、 前記高温部近傍以外の位置には合成樹脂からなる吸音材
    (2’)が結合されてなることを特徴とする吸音構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の記載において、 金属板からなる吸音材(2)の非隆起部(22)と遮音
    材(1)は、 前記遮音材(1)に形成された突起(11)を前記非隆
    起部(22)に開設された小孔(22a)に差し込み溶
    着して形成された連結部(4)を介して結合されてなる
    ことを特徴とする吸音構造。
JP8340441A 1996-07-26 1996-12-06 吸音構造 Withdrawn JPH1091171A (ja)

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JP8-214025 1996-07-26
JP21402596 1996-07-26
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014163170A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Takiron Co Ltd 壁構造
JP2016014586A (ja) * 2014-07-02 2016-01-28 株式会社ジェイテクト 騒音測定方法
US9261852B2 (en) 2014-02-27 2016-02-16 Ricoh Company, Ltd. Acoustic device, and electronic device and image forming apparatus incorporating same
US10540953B2 (en) 2016-01-29 2020-01-21 Ricoh Company, Ltd. Sound absorber, electronic device with sound absorbing device, and image forming apparatus with sound absorber

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Effective date: 20040302