JPH109102A - エンジン遠隔始動装置 - Google Patents

エンジン遠隔始動装置

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JPH109102A
JPH109102A JP8162199A JP16219996A JPH109102A JP H109102 A JPH109102 A JP H109102A JP 8162199 A JP8162199 A JP 8162199A JP 16219996 A JP16219996 A JP 16219996A JP H109102 A JPH109102 A JP H109102A
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JP
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engine
select range
range position
door
remote
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JP8162199A
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English (en)
Inventor
Koichiro Haga
宏一郎 芳賀
Kaoru Tanaka
馨 田中
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セレクトレンジ位置およびドアスイッチを認
識させる信号が正常に機能しているものかを自己判断す
ることが可能な「エンジン遠隔始動装置」を提供する。 【解決手段】 エンジン遠隔始動装置を自動車へ取り付
ける際に、メモリ(14)に予めセレクトレンジ位置お
よびドアスイッチがOFFからONに切り替わったこと
を記憶させ、さらにメモリ(14)の記憶をエンジン始
動後のセレクトレンジ位置およびドアスイッチの切り替
えによって更新する。エンジン遠隔始動装置のCPU
(10)は、始動信号を受信するとメモリ(14)にセ
レクトレンジ位置およびドアスイッチがONからOFF
に切り替わったことが記憶されている場合にエンジン始
動の処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】オートマチックトランスミッションを用
いた自動車(以下、オートマ車と記す。)のエンジン始
動を、その都度キーをシリンダに差し込まずに遠隔操作
で行うエンジンの遠隔始動装置が実用化されている。こ
のようなエンジン遠隔始動装置は、乗員が携帯する送信
器と自動車に取り付けられる本体とより成る。送信器か
ら送信する微弱電波は、本体の受信器を介して本体のマ
イクロコンピュータ(以下マイコンと記す。)にエンジ
ンの始動を指示し、指示を受けたマイコンは、自動車が
始動できる状態であると判断した場合にはスタータモー
タおよびイグニッションスイッチを自動的にONしてエ
ンジンの始動を行う。
【0002】ここで言う自動車が始動できる状態とは、
エンジン遠隔始動装置の安全面から判断されるもので、
ドアがすべて閉じた状態で、シフトレバーがニュートラ
ル、もしくはパーキングの位置に設定されていて、万が
一サイドブレーキが引かれていない状態であってもエン
ジン始動直後に自動車が走行することがない状態を指し
ている。
【0003】シフトレバーの位置の検知は、インヒビタ
ースイッチと呼ばれるオートマチックトランスミッショ
ンに設けられる構成で行われている。インヒビタースイ
ッチは、シフトレバーの設定位置(以降セレクトレンジ
位置と記す。)ごとに設けられたスイッチのON、OF
Fによってセレクトレンジ位置を認識し、これをオート
マチックトランスミッションを制御する制御部に入力し
ている。したがってエンジン遠隔始動装置のマイコンで
はこの信号を入力し、インヒビタースイッチのニュート
ラルもしくはパーキングのいずれかの信号がONである
場合にのみ遠隔操作によるエンジン始動の指示を受け付
けてエンジン始動処理を行うようにしている。
【0004】このようなセレクトレンジ位置を認識する
信号は、オートマ車にのみ義務付けられているものであ
る。よって、この信号によってエンジン始動の可否を判
断するエンジン遠隔始動装置はオートマ車にのみ取り付
けることが許されており、またセレクトレンジ位置の認
識信号の入力無しではエンジンの始動を行わないように
構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ニュートラル
またはパーキングのセレクトレンジ位置の認識信号を入
力する入力線に断線等の異常が生じてニュートラルまた
はパーキングの認識信号がONになったままでOFFし
なくなった場合には、エンジン遠隔始動装置のエンジン
始動の判断に影響が出る可能性がある。
【0006】また、万が一セレクトレンジ位置を認識す
る構成を持たない自動車に遠隔始動装置を取り付けよう
として、エンジン始動装置にセレクトレンジ位置の認識
信号の疑似信号を与えるように違法に自動車を改造した
場合には、エンジン遠隔始動装置が所定の機能を充分に
発揮することが難しくなる。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みて行われたもの
であり、セレクトレンジ位置の認識信号が正しく機能し
ているかを判断することによって、一層信頼性の高いエ
ンジン遠隔始動装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエンジン
遠隔始動装置は、始動信号によって自動車のエンジンを
始動させる装置であって、セレクトレンジ位置の設定を
検知するセレクトレンジ位置検知手段と、セレクトレン
ジ位置検知手段に検知されたセレクトレンジ位置のうち
所定のセレクトレンジ位置の解除を順次記録、更新する
セレクトレンジ位置記憶手段と、当該セレクトレンジ位
置記憶手段に前記所定のセレクトレンジ位置が解除され
たことが記憶され、かつ始動信号受信時に設定されてい
る場合にエンジン始動を行う始動制御手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載のエンジン遠隔始動装置は、
前記セレクトレンジ位置記憶手段は、前記セレクトレン
ジ位置検知手段に検知されたセレクトレンジ位置のうち
所定のセレクトレンジ位置の解除を順次記録、更新する
第1のメモリと前記所定のセレクトレンジ位置の解除に
よってエンジン始動が中止したことが記憶されている第
2のメモリとから成ることを特徴とする請求項1記載の
エンジン遠隔始動装置。
【0010】請求項3記載のエンジン遠隔始動装置は、
前記セレクトレンジ位置検知手段および前記セレクトレ
ンジ位置記憶手段に加えて自動車のドアの開状態を検知
するドア開検知手段と、ドア開検知手段によって検知さ
れたドアの開状態を順次記録、更新するドア開記憶手段
とを有し、前記エンジン始動制御装置は、当該ドア開記
憶手段にドアが開いたことが記憶され、かつ始動信号受
信時にドアが閉まっている場合にエンジン始動を行うこ
とを特徴とするものである。
【0011】請求項4記載のエンジン遠隔始動装置は、
前記所定のセレクトレンジ位置は、ニュートラルおよび
パーキングであることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 図1は、本実施の形態共通のエンジン遠隔始動装置の構
成を示すブロック図である。
【0013】本実施の形態のエンジン遠隔始動装置は、
送信器6と本体5とより成り送信器6にはエンジン始動
を指示する始動信号を送信するための送信アンテナ26
および送信ボタン25が設けられている。本体5は、始
動信号を受信するアンテナ12を有し、インヒビタース
イッチ17およびドアスイッチ18と接続するCPU1
0とインヒビタースイッチ17およびドアスイッチ18
の切り替えの記録を記憶するメモリ14とより成る。
【0014】インヒビタースイッチ17、ドアスイッチ
18、イグニッションスイッチ22およびイグニッショ
ン2、スタータスイッチ23およびスタータモータ3は
エンジン遠隔始動装置とは独立に自動車に具備される構
成である。このうちドアスイッチ18は、自動車にある
例えば4つのドアの各々に設けられるものであって、ス
イッチのONはドアを閉じた状態を、OFFはドアが開
いた状態を表している。
【0015】またインヒビタースイッチ17は、セレク
トレンジが設定された位置を認識する構成で、例えば図
示したように5個のスイッチを有しており、それぞれが
ニュートラル、パーキング、リバース、ドライブ1、ド
ライブ2のセレクトレンジ位置に1対1の関係で対応し
ている。各スイッチのONは、各スイッチに対応するセ
レクトレンジ位置にシフトレバーが設定されていること
を示し、OFFは、対応するセレクトレンジ位置からシ
フトレバーが解除されていることを示す。このON、O
FF信号はセレクトレンジ位置認識信号としてCPU1
0に入力している。
【0016】本実施の形態のエンジン遠隔始動装置で
は、始動信号を受けたCPU10が、セレクトレンジ位
置がニュートラルまたはパーキングに設定されて、かつ
ドアが閉じていて、さらにセレクトレンジ位置の設定、
解除を検知するインヒビタースイッチ17、ドアスイッ
チ18の認識信号が正常に機能しているものである場合
に自動車がエンジン始動可能であると判断してイグニッ
ションスイッチ22、スタータスイッチ23をONして
エンジン始動処理を開始する。
【0017】入力線の断線等が生じると認識信号のO
N、OFFの切り替えが行われなくなる。また、自動車
の改造によって与えられた認識信号の疑似信号は、一般
的に実際のセレクトレンジ位置に関係無く常にONであ
る。よって本実施の形態は、メモリ14にニュートラル
およびパーキングがOFFになるたびに記録、更新し、
始動信号受信時のセレクトレンジ位置がニュートラまた
はパーキングであって、かつメモリ14にこの記録があ
る場合に認識信号が正常に機能しているものと判断し、
エンジン始動の処理を行うように構成されている。
【0018】このエンジン始動処理の内容は、本実施の
形態の要部であるので後にフローチャートで詳述する。
【0019】図2は、本実施の形態のエンジン遠隔始動
装置のイニシャライズの処理を説明するフローチャート
である。この処理は、一般に自動車にエンジン遠隔始動
装置を取り付けた時点でサービス側のサービステクニシ
ャンによって行われる処理である。
【0020】先ずイグニッションスイッチ22をONし
て(S1)手動によりドアを開閉し、またセレクトレン
ジ位置を他のレンジからニュートラル(フローチャート
ではNと記す。)、パーキング(フローチャートではP
と記す。)の位置に入れる(S2)。この処理によっ
て、第1のメモリ14にドアスイッチ18がOFFから
ONになったこととニュートラルおよびパーキング信号
がOFFからONになったことを記憶させる(S3)。
イニシャライズの処理におけるドアの開閉、セレクトレ
ンジの切り替え順序に特に制約は無く、ドアの開閉、ニ
ュートラル、パーキングのセレクトレンジ位置の切り替
えがすべて終了したらイグニッションスイッチ22をO
FFして(S4)イニシャライズの処理を終了する。
【0021】図3および図4は、本実施の形態のエンジ
ン遠隔始動装置のエンジン始動の可否を判断する処理を
説明するフローチャートである。この処理は、ユーザー
がエンジン遠隔始動装置の取り付けが完了した自動車に
遠隔操作によってエンジン始動を行わせる度に行われる
ものである。
【0022】エンジン遠隔始動装置本体5は、送信器6
から送信された始動信号を受信すると(S11)、現在
ドアが閉じていて、かつメモリ14に以前には開いてい
たことが記憶されているかを判断する(S12)。現在
ドアが開いている場合、またドアが開いた状態から閉じ
た状態に切り替えられたものでない場合には、例えば警
告灯を点滅する等して乗員にこれを知らせ(S18)、
再びドアスイッチ信号ONの判断を行う。このような場
合には手動でドアを閉じるかまたは手動で一旦ドアを開
けてから閉めることによって再度ステップ12からの処
理を再開することが可能である。
【0023】ドアが開いた状態から閉じた状態に切り替
えられた場合には、メモリ14にドアスイッチ信号のO
Nを記録する(S13)。
【0024】次にインヒビタースイッチ17の認識信号
によって現在のセレクトレンジ位置がニュートラルもし
くはパーキングに設定されていることを判断し(S1
4)、どちらかに設定されている場合には、現在ONに
設定されているニュートラルまたはパーキングのいずれ
かの認識信号のOFFがメモリ14に記憶されているか
判断し(S15)、記憶されていた場合には、現在ON
となっているニュートラルまたはパーキングのセレクト
レンジ位置は、OFFの状態から切り替えられたもので
あると判断し、ニュートラルまたはパーキングのセレク
トレンジ位置がONになっていることをメモリ14に記
録して(S16)エンジン始動処理を行う(S20)。
【0025】本実施の形態では、後述するようにエンジ
ン遠隔始動装置を取り付けた自動車のエンジン始動から
エンジン停止までのニュートラルおよびパーキングのセ
レクトレンジ位置、ドアスイッチの信号がOFFになる
たびにこれを記憶、更新している。この処理は、エンジ
ン遠隔始動装置が自動車に正しく取り付けられた場合に
もユーザー側の使用途中でCPU10にセレクトレンジ
位置認識信号を入力する信号線が断線等して、セレクト
レンジ位置の切り替えが検知できなくなった場合にエン
ジン始動の可否を誤判断することがないようにするもの
である。
【0026】ステップ13、ステップ16の処理は、始
動信号を受信した際にニュートラルまたはパーキングの
セレクトレンジ位置およびドアスイッチがONであるこ
とを記憶し、その後はOFFのみを記憶して前の記憶を
更新することによって、今回エンジン始動を行う直前の
エンジン始動時にニュートラルまたはパーキングのセレ
クトレンジ位置およびドアスイッチがOFFに切り替え
られたことを認識している。
【0027】ステップ15の条件を満たさない場合、す
なわち現在ニュートラルまたはパーキングのセレクトレ
ンジ位置がONであって、そのON信号がOFFになっ
たことがメモリ14に記憶されていない場合には、セレ
クトレンジ位置の認識信号が正常に機能していないもの
と判断してエンジン始動を禁止する(S19)。
【0028】エンジンを始動した場合には、パーキング
のセレクトレンジ位置の認識信号がOFFするたびに
(S21)これをメモリ14に記憶し、前に記憶したパ
ーキングのONまたはOFFの記憶を更新する(S2
2)。同様に、ニュートラル(S23、S24)、ドア
スイッチ(S25、S26)についても認識信号のO
N、OFFを検知してメモリ14にそれぞれ記憶、更新
する。
【0029】このOFF信号の記憶、更新の処理は、エ
ンジンを停止するまで繰り返し行われる(S27)。ま
た、ステップ19でエンジン始動を禁止した場合にもO
FF信号の記憶、更新の処理は行われる。よって、一旦
ニュートラルまたはパーキングをOFFし、これをメモ
リ14に記憶させててエンジンの始動処理を停止すれ
ば、遠隔操作によるエンジンの始動を再度試みることも
可能である。
【0030】以上述べた本実施の形態は、エンジン始動
時にニュートラルまたはパーキングのセレクトレンジ位
置を認識する信号がONであることに加えてON以前に
はOFFであったことをエンジン始動の判断基準とする
ことにより、このセレクトレンジ位置を認識する信号が
正常に機能しているものである場合にのみエンジン始動
を行うことが可能である。
【0031】また、サービステクニシャンによって行わ
れる、イニシャライズおよび遠隔始動によるエンジン始
動の機能チェックにおいて、セレクトレンジ位置のO
N、OFFをメモリに記憶するようにしたために、エン
ジン遠隔始動装置がセレクトレンジ位置が正常にON、
OFFする自動車に取り付けられた場合にのみ機能する
ようにできた。
【0032】さらに、エンジン始動を行うたびにセレク
トレンジ位置がON、OFFしたことをメモリに記憶、
更新することによってエンジン遠隔始動装置を自動車に
取り付けた後に起こる断線等にも対処することが可能で
ある。
【0033】第2の実施の形態 図5は、第2の実施の形態のエンジン遠隔始動装置の構
成を説明するブロック図である。なお図1で説明したも
のと同様の構成については同じ番号を付している。
【0034】第2の実施の形態のエンジン遠隔始動装置
は、第1の実施の形態のエンジン遠隔始動装置と同様
に、送信器6と本体5とより成り送信器6にはエンジン
始動を指示する始動信号を送信するための送信アンテナ
26および送信ボタン27が設けられている。本体5
は、始動信号を受信するアンテナ12を有し、インヒビ
タースイッチ17およびドアスイッチ18と接続するC
PU10とインヒビタースイッチ17およびドアスイッ
チ18の切り替えの記録を記憶するメモリ14およびメ
モリ15とより成る。
【0035】メモリ15は、インヒビタースイッチ17
およびドアスイッチ18の切り替えの記録のうち、特に
遠隔操作によるエンジン始動が正常に機能することをチ
ェックしてこれを記録するメモリであって、第1の実施
の形態には無い本実施の形態特有の構成である。この遠
隔操作によるエンジン始動のチェックについては、本実
施の形態の要部であるので図6のフローチャートで詳述
する。
【0036】第1の実施の形態のエンジン遠隔始動装置
が、セレクトレンジ位置やドアスイッチの認識信号が主
に使用中に正常に機能しなくなった場合に対処するもの
であるのに対して、第2の実施の携帯は、主にエンジン
遠隔始動装置の取り付け時の改造に対処することを目的
とするものである。
【0037】図6は、第2の実施の形態特有の初期設定
を説明するフローチャートである。本実施の形態では、
サービステクニシャンにより第1の実施の形態と同様に
図2で説明したイニシャライズの処理を最初に行ってお
いて、さらに図6のフローチャートに示す初期設定を行
っている。
【0038】図6の初期設定は、エンジン遠隔始動装置
が正常に作動したことを記録するものであって、エンジ
ン遠隔始動装置に始動信号を受信させると(S31)、
手操作によってONに設定されていたニュートラル、パ
ーキング、ドアスイッチのいずれかをOFFに切り替え
る(S33)。この切り替えは、一度のエンジン始動時
ごとに一つの構成ずつ行うようにする。
【0039】ステップ33の手操作によるニュートラ
ル、パーキング、ドアスイッチのいずれかのOFFの切
り替えによって、エンジン始動処理が中止になった場合
には(S34)、エンジン遠隔始動装置が正常に機能し
ているのであるからこれをメモリし(S35)、この処
理をニュートラル、パーキング、ドアスイッチのすべて
の作動をチェックするまで行う(S36)。
【0040】一方、ステップ34でエンジン始動の処理
が中止しない場合には、ただちに初期設定を中止してサ
ービステクニシャンによる検査および修理を行う(S3
7)。この修理でエンジン遠隔始動装置がニュートラル
またはパーキングおよびドアスイッチの解除によってエ
ンジン始動を中止するようになると再度イニシャライズ
を行う。
【0041】図7は、本実施の形態でユーザーが遠隔始
動によってエンジンを始動するたびに行われる処理であ
る。
【0042】エンジン遠隔始動装置本体5は、送信器6
から送信された始動信号を受信すると(S41)、現在
ドアが閉じていて、かつメモリ14に以前には開いてい
たことが記憶されている場合に(S42)ドアのONを
メモリする(S43)。ステップ42の条件を満たさな
い場合には、例えば警告灯を点滅する等して乗員にこれ
を知らせる(S48)。
【0043】次に現在のセレクトレンジ位置がニュート
ラルもしくはパーキングに設定されていることを判断し
(S44)、設定されている場合には、現在ONに設定
されているニュートラルまたはパーキングのいずれかの
認識信号のOFFがメモリ14に記憶されているか判断
し(S45)、記憶されていた場合には、現在ONとな
っているニュートラルまたはパーキングのセレクトレン
ジ位置は、OFFの状態から切り替えられたものである
と判断し、ニュートラルまたはパーキングのセレクトレ
ンジ位置がONになっていることをメモリ14に記録し
て(S46)エンジン始動処理を行う(S47)。
【0044】現在ニュートラルまたはパーキングのセレ
クトレンジ位置がONであって、そのON信号がOFF
になったことがメモリ14に記憶されていない場合、本
実施の形態では先に行った初期設定でメモリ15に記憶
した、ニュートラルまたはパーキングのセレクトレンジ
位置およびドアスイッチのOFFによるエンジン始動処
理中止の機能が正常に作動した記録を読み出し、正常に
作動した記録がある場合にもエンジン始動の処理を行う
(S50)。また、メモリ15にこの記録がない場合に
は、エンジン遠隔始動装置の機能が正常に作動していな
いかあるいは、ステップ45のニュートラルまたはパー
キングのON信号が不正な自動車の改造によってCPU
10に認識されるものであると判断してエンジン始動を
禁止する(S49)。
【0045】このような処理は、例えば遠隔操作によっ
てエンジンを始動したものの、その後自動車を走行する
こと無くエンジンを停止したような場合にも、ステップ
45の処理でニュートラルまたはパーキングのセレクト
レンジ位置がメモリ14にONと記録された状態で今回
の始動指示信号を受信することになることを考慮して成
されるものである。本実施の形態ではこのような場合に
も送信器を再操作することなくエンジン始動の処理を継
続することができる。
【0046】エンジンを始動した以降は第1の実施の形
態と同様に、パーキングのセレクトレンジ位置、(S5
1)ニュートラルのセレクトレンジ位置(S53)、ド
アスイッチ(S55)がOFFするたびにこれをメモリ
14に記憶し(S52,S54,S56)、前に記憶し
たパーキングのONまたはOFFの記憶を更新する。こ
のメモリ14の記録更新は、エンジンが停止するまで継
続される(S57)。
【0047】本実施の形態では、前回始動信号を受信し
てセレクトレンジ位置の切り替えを行わないままエンジ
ンを停止した場合にも、遠隔操作によるエンジン始動処
理を円滑に行うことが可能である。
【0048】また、エンジン遠隔始動装置のCPUに疑
似信号を与える改造を施す際には、エンジン遠隔始動装
置を自動車から取り外さねばならない。エンジン遠隔始
動装置のメモリは、自動車のバッテリにバックアップさ
れており、自動車から取り外した場合にはメモリ15の
記憶は消去されてしまう。よって、メモリ15の記憶は
エンジン遠隔始動装置を自動車に取り付けるたびに行わ
なければならない。よって本実施の形態は、改造車への
エンジン遠隔始動装置の取り付け防止に一層効果を発揮
するものである。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載のエンジン遠隔始動装置
は、セレクトレンジ位置検知手段に検知されたセレクト
レンジ位置のうち所定のセレクトレンジ位置の解除を順
次記録、更新し、かつ始動信号受信時に所定のセレクト
レンジ位置が設定されている場合にエンジン始動を行う
ことによって、エンジン遠隔始動装置取り付け後にセレ
クトレンジ位置の認識に不具合が生じたような場合にも
対処することができる。
【0050】請求項2記載のエンジン遠隔始動装置は、
前記セレクトレンジ位置記憶手段は、前記セレクトレン
ジ位置検知手段に検知されたセレクトレンジ位置のうち
所定のセレクトレンジ位置の解除を順次記録、更新する
第1のメモリと前記所定のセレクトレンジ位置の解除に
よってエンジン始動が中止したことが記憶されている第
2のメモリとから成ることによって、取り付け時にエン
ジン遠隔始動装置が正規の自動車に取り付けられたもの
か否かに基づいてエンジン始動の可否を判断することが
できる。
【0051】請求項3記載のエンジン遠隔始動装置は、
請求項1、請求項2によって得られる効果に加えて、自
動車のドアの開閉状態を認識する信号が正常に機能して
いるかを考慮してエンジン始動の可否を判断することに
よって、エンジン遠隔始動装置の安全性を一層高めるこ
とができる。
【0052】請求項4記載のエンジン遠隔始動装置は、
前記所定のセレクトレンジ位置をニュートラルおよびパ
ーキングとすることによって、エンジン始動後にもセレ
クトレンジ位置を解除しないかぎり自動車が走行しない
ために、エンジン遠隔始動装置の安全性を一層高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の第1、第2の実施の形態で共通のイ
ニシャライズの処理を説明するフローチャートである。
【図3】 本発明の第1の実施の形態処理を説明するフ
ローチャートである。
【図4】 本発明の第1の実施の形態処理を説明するフ
ローチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の実施の形態の初期設定
を説明するフローチャートである。
【図7】 本発明の第2の実施の形態処理を説明するフ
ローチャートである。
【図8】 本発明の第2の実施の形態処理を説明するフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1…バッテリ、 2…イグニッション、3…スタータモ
ータ、 5…本体、6…送信器、 10…CPU12、
26…アンテナ、 14、15…メモリ、17…インヒ
ビタースイッチ、 18…ドアスイッチ、22…イグニ
ッションスイッチ、 23…スタータスイッチ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 始動信号によって自動車のエンジンを始
    動させる装置であって、 セレクトレンジ(17)の設定位置を検知するセレクト
    レンジ位置検知手段(17,10)と、 当該セレクトレンジ位置検知手段(17,10)に検知
    されたセレクトレンジ位置のうち所定のセレクトレンジ
    位置の解除を順次記録、更新するセレクトレンジ位置記
    憶手段(14)と、 当該セレクトレンジ位置記憶手段(14)に前記所定の
    セレクトレンジ位置が解除されたことが記憶され、かつ
    始動信号受信時に設定されている場合にエンジン始動を
    行う始動制御手段(10)とを有することを特徴とする
    エンジン遠隔始動装置。
  2. 【請求項2】 前記セレクトレンジ位置記憶手段(1
    4,15)は、前記セレクトレンジ位置検知手段(1
    7,10)に検知されたセレクトレンジ位置のうち所定
    のセレクトレンジ位置の解除を順次記録、更新する第1
    のメモリ(14)と前記所定のセレクトレンジ位置の解
    除によってエンジン始動が中止したことが記憶されてい
    る第2のメモリ(15)とから成ることを特徴とする請
    求項1記載のエンジン遠隔始動装置。
  3. 【請求項3】 前記セレクトレンジ位置検知手段(1
    7,10)および前記セレクトレンジ位置記憶手段(1
    4)に加えて自動車のドアの開閉状態を検知するドア開
    閉検知手段(18,10)と、 当該ドア開閉検知手段(18,10)によって検知され
    たドアの開状態を順次記録、更新するドア開記憶手段
    (14)とを有し、前記エンジン始動制御装置(10)
    は、当該ドア開記憶手段(14)にドアが開いたことが
    記憶され、かつ始動信号受信時にドアが閉まっている場
    合にエンジン始動を行うことを特徴とする請求項1また
    は請求項2のいずれかに記載のエンジン遠隔始動装置。
  4. 【請求項4】 前記所定のセレクトレンジ位置は、ニュ
    ートラルおよびパーキングであることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のエンジン遠隔始動装
    置。
JP8162199A 1996-06-21 1996-06-21 エンジン遠隔始動装置 Withdrawn JPH109102A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8294558B2 (en) 2006-12-04 2012-10-23 Fujitsu Ten Limited Starting control apparatus and tuner device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8294558B2 (en) 2006-12-04 2012-10-23 Fujitsu Ten Limited Starting control apparatus and tuner device

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