JPH1090727A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH1090727A
JPH1090727A JP8263520A JP26352096A JPH1090727A JP H1090727 A JPH1090727 A JP H1090727A JP 8263520 A JP8263520 A JP 8263520A JP 26352096 A JP26352096 A JP 26352096A JP H1090727 A JPH1090727 A JP H1090727A
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Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Akihiko Kanemoto
明彦 金本
Hiroyuki Takahashi
裕幸 高橋
Kenji Kameyama
健司 亀山
Fuminao Matsumoto
文直 松本
Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 文字の浮遊感がなく、カラー化した時広い視
野角で高い色純度が得られ、素子の構成が単純な反射型
の液晶表示素子の提供。 【解決手段】 配向処理の方向が略平行で、基板界面で
の液晶の傾きが上下基板で略平行となるように配向処理
の施された透明電極を有する一対の基板間に、液晶層厚
の1.1倍から2倍の自然ピッチを有する誘電異方性が
正のコレステリック液晶を挾持し、液晶分子が厚み方向
に略360゜ねじれた第一の配向状態と第一の状態より
ねじれ角が360゜小さい第二の配向状態の二つの配向
状態を切り替えできる液晶セルと、液晶層より裏面に形
成された非偏光解消性の光反射部材51と、液晶層より
前面に配置され、その吸収軸が、基板界面での液晶の配
向方向と略45゜の角度を成すように配置された偏光板
42とから構成され、液晶の光学異方性と厚さの積が観
察光の中心波長の略1/4としたことを特徴とする液晶
表示素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双安定性を有する反射
型の液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来技術】コレステリック液晶を用いた双安定性の液
晶表示素子が特公平1−51818には開示されてい
る。これは、自然ピッチを液晶層厚の略2倍としたコレ
ステリック液晶を挾持し、液晶分子が厚み方向に略36
0゜ねじれた状態(以降ツイスト状態と呼ぶ)とねじれ
ていない状態(同ユニホーム状態と呼ぶ)との二つの安
定配向状態を電界を印加することによって切り替えるこ
とのできる液晶セルと、該液晶セルを挾み込むようにし
て配置された一対の偏光板とから代表的には構成され
る。このような配置において、偏光板の透過軸を直交さ
せ、ユニホーム状態の液晶の配向方向と偏光板の透過軸
と45゜程度ずらして配置すると、この状態では液晶層
の複屈折色が観察されることになる。液晶の光学異方性
をΔn、液晶層の厚さをdとしたとき、Δndを270
nm程度に設定することによりこの複屈折色をほぼ白色
とすることができる。このときツイスト状態でも複屈折
を生ずるがそのときの複屈折は比較的小さいため黒に近
い色が得られる。このような構成において素子を反射型
で構成するには裏面の偏光板の裏に光反射板を設けるこ
とが一般的である。しかしながら、このような構成では
基板の厚みのために文字に浮遊感を生じてしまうという
問題がある。さらに、モザイク状のカラーフィルターを
設けてカラー表示を行わせる場合には、斜めから見た場
合に視差によって混色を生じ、色純度が低下するという
問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のコレ
ステリック液晶を用いた反射型の双安定性液晶素子に見
られる前記のような問題点を解決し、(1)文字の浮遊
感がなく、(2)カラー化した場合に広い視野角で高い
色純度が得られ、かつ素子の構成が単純な反射型の液晶
表示素子を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記のような
双安定性を有する反射型の液晶表示素子を提供すること
により、前記の課題を解決することができた。本発明の
液晶表示素子の第1は、配向処理の方向が略平行であっ
て、基板界面での液晶の傾きが上下基板で略平行となる
ように配向処理の施された透明電極を有する一対の基板
間に、液晶層厚の1.1倍から2倍の自然ピッチを有す
る誘電異方性が正のコレステリック液晶を挾持し、液晶
分子が厚み方向に略360゜ねじれた第一の配向状態と
第一の状態よりねじれ角が360゜小さい第二の配向状
態の二つの配向状態を電界を印加することによって切り
替えることのできる液晶セル(A)と、観察者に対して
液晶層より裏面に形成された非偏光解消性の光反射部材
(B)と、観察者に対して液晶層より前面に配置され、
その吸収軸または吸収軸が、基板界面での液晶の配向方
向と略45゜の角度を成すように配置された偏光板
(C)とから構成され、液晶の光学異方性と厚さの積が
観察光の中心波長の略1/4としたことを特徴とする液
晶表示素子にある。
【0005】本発明の液晶表示素子の第2は、配向処理
の方向が略平行であって、基板界面での液晶の傾きが上
下基板で略平行となるように配向処理の施された透明電
極を有する一対の基板間に、液晶層厚の1.1倍から2
倍の自然ピッチを有する誘電異方性が正のコレステリッ
ク液晶を挾持し、液晶分子が厚み方向に略360゜ねじ
れた第一の配向状態と第一の状態よりねじれ角が360
゜小さい第二の配向状態の二つの配向状態を電界を印加
することによって切り替えることのできる液晶セル
(A)と、観察者に対して液晶層より裏面に形成された
非偏光解消性の光反射部材(B)と、観察者に対して液
晶層より前面に配置され、その吸収軸または吸収軸が、
基板界面での液晶の配向方向と略45゜の角度を成すよ
うに配置された偏光板(C)と、偏光板と液晶層の間に
配置され、その遅相軸方向が液晶の配向方向と略直交す
るように配置された位相差板(D)から構成され、液晶
の光学異方性と厚さの積および位相差板の光学異方性と
厚さの積が観察光の中心波長の略1/4であることを特
徴とする液晶表示素子にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の液晶表示素子を発
明の実施の形態に基づいて具体的に説明する。本発明の
前記第1の液晶表示素子の1構成例を図1に示した。下
基板11と上基板12間に液晶層30が挾持されてい
る。21と22は液晶層に電圧を印加するための透明電
極、31と32は液晶を配向させるための配向膜であ
る。42は偏光板であり、51は光反射層である。ここ
で用いる液晶層は、液晶層厚の1.1倍から2倍の自然
ピッチを有する誘電異方性が正のコレステリック液晶で
ある。上下基板間で液晶は分子が厚み方向に略360゜
ねじれた第一の配向状態と第一の状態よりねじれ角が3
60゜小さい第二の配向状態の二つの配向状態の間を電
界を印加することによって切り替える。ここでいう略3
60゜とは270゜から450゜の範囲を言う。
【0007】第一の配向状態が360゜の場合につい
て、液晶セル中における液晶の配向状態を模式的に図2
に示した。Uはねじれのない状態、Pは180゜ねじれ
た状態、Tは360゜ねじれた状態を表している。配向
膜によって液晶は基板面からわずかに傾斜した方向に配
向させられる。この傾斜角は2゜から30゜程度が好ま
しい。傾斜角が小さい場合には双安定動作が不安定にな
り良好なスイッチングが行えなくなる。また、傾斜角が
大きすぎる場合には、ツイスト状態が不安定となり、メ
モリー性が低下するという問題を生ずる。この図の構成
では、P状態の時に上下基板での液晶の傾きが略平行と
なるように構成されている。液晶の自然ピッチPは液晶
層の厚さdの1.1倍から2倍の間に設定する必要があ
る。このような構成によって、180゜ねじれは液晶の
スプレイ変形を伴うために、弾性エネルギーが高くなり
不安定となり、代わりにUのねじれのない状態とTの3
60゜ねじれた状態が安定となる。両配向状態は印加電
圧の波形により切り替えることができる。液晶層の複屈
折と膜厚の積Δndは観察光の波長の略1/4であるこ
とが必要であり、具体的には、0.1μm〜0.18μ
mの範囲が好ましく、0.12μmから0.16μmの
範囲がさらに好ましい。
【0008】本発明の液晶表示素子の偏光状態を模式的
に図3に示した。照明光L1は偏光板42を通って直線
偏光L2となって液晶セル90に入射する。421は偏
光板の透過軸の方向を表す。このとき液晶の配向がU状
態であり、かつ、入射偏光面と液晶の配向方向の成す角
が略45゜(35゜〜55゜)であり、かつ液晶のΔn
dが上述の範囲であると、図3(a)に示すように液晶
層を通過することによって光は円偏光L3となる。ここ
で、略45゜とは35〜55゜の範囲を指し、好ましく
は40〜50°の範囲である。この円偏光L3は光反射
層によって反射されL4、再度液晶層を通過することに
よって、入射光の偏光方向から偏光面が90゜回転した
直線偏光L5となって液晶層を出射する。この光は偏光
板42によって吸収されるため、この状態で素子は黒く
見える。図3(b)に示すように液晶層の液晶がT状態
の時、液晶層を通過しても光の偏光状態はほとんど変化
しないため、入射した直線偏光は偏光面を変えずに再度
偏光板42に入射し直線偏光L5bとなって偏光板42
を通過してL6として出射する。そのため、素子は白く
観察される。
【0009】このように本発明の液晶表示素子は、偏光
板と反射板をそれぞれ1枚用いることで表示を行わせる
ことができ、従来の偏光板2枚と反射板を1枚用いる方
式に比べて素子の構成を簡略化することができる。ま
た、偏光板を1枚しか用いないために、偏光板による光
の損失が少なく、より明るい表示を行わせることができ
る。本例では、反射層をセルの外側に構成した例を示し
たが、反射層はセルの内面に形成することもでき、この
場合の素子構成を図4に示す。この構成の素子において
は、構成がさらに簡略化できる上、液晶層と反射層の間
の距離をなくすことができるため、文字の浮遊感をなく
すことができ、特に好ましい。このような構成の場合、
反射層そのものを画素電極に用いることもできる。この
場合の素子構成を図4に示す。本例では、素子の構成が
さらに簡略化できる上、液晶層と反射層の間の距離をな
くすことができるため。文字の浮遊感をなくすことがで
き、特に好ましい。
【0010】前記図4に示す構成の液晶表示素子におい
て、反射板(兼画素電極)に対応してモザイク状のカラ
ーフィルター81を基板12の内側に設けたものであ
る。
【0011】図5はモザイク状のカラーフィルター81
をセルの内面に設けた例である。この構成の液晶表示素
子においては、液晶層30とカラーフィルター81と反
射板(兼画素電極)51が隣接して配置されるため、斜
めから見た場合の視差による色の混色が起こらず、良好
な色純度が広い視角にわたって得られると言う利点を有
する。
【0012】本発明の液晶表示素子に用いる反射板とし
ては、入射偏光状態を変えないか、変化させたとしても
その変化の度合いが小さいものが好ましい。具体的に
は、入射直線偏光の強度に対する同じ方向の直線偏光の
反射率が90%以上であることが好ましい。具体的に
は、アルミ等の平坦、もしくは入射偏光の偏光状態が上
述の程度以内の変化を示すように表面に凹凸加工された
金属膜を用いることができる。なお、平坦な金属膜を用
いた場合には白状態の時に外の風景の写り込みが起こる
場合がある。このような場合には、素子の前面に前方散
乱性の膜を設けることによりこのような影響を大幅に低
減することができる。
【0013】本発明の前記第二の液晶表示素子の1構成
例を図6に示す。本構成例においては、偏光板42と液
晶セルの間に位相差板71を配し、その遅相軸方向と液
晶の配向方向とが略直交するように構成されている。こ
こでいう略直交とは両者の交角が70゜〜110゜の範
囲にあることを言う。このとき、液晶の光学異方性と厚
さの積および位相差板の光学異方性と厚さの積をいずれ
も観察光の中心波長の略1/4、より具体的には、0.
1μm〜0.18μmの範囲が好ましく、より好ましく
は0.12μmから0.16μmの範囲に設定する。
【0014】本構成例の液晶表示素子の偏光状態を模式
的に図7に示す。照明光L11は上側の偏光板42を通
って直線偏光L12となって位相差板71に入射する。
このとき、入射偏光面と位相差板71の遅相層軸の成す
角が略45゜(35゜〜55゜)であり、かつ位相差板
のΔndが前記の範囲であると、位相差板を通過するこ
とによって光は円偏光L12となり、液晶セル90に入
射する。このとき液晶の配向がU状態であり、かつ、入
射偏光面と液晶の配向方向の成す角が略45゜(35゜
〜55゜)であり、かつ液晶のΔndが前記の範囲であ
ると〔図7の(a)〕、液晶を透過した光は再度元の直
線偏光L14に戻される。この光は反射層51で反射さ
れ、再度液晶層、位相差板71の順で通過する。この反
射光にも前記の入射光と同様な偏光の変化を生じ、結局
光の偏光状態は変わることなく偏光板42から出射す
る。従ってこのとき素子は白状態となる。一方、液晶層
がT状態の時〔図7の(b)〕、位相差板71から出射
した円偏光L13は液晶によって偏光状態をほとんど変
えられることなく進行、反射され、再度位相差板71に
入射する。この光は位相差板の複屈折によって偏光板4
2の偏光軸と直交した偏光面を有する直線偏光L17に
変換されるので、偏光板42を通過することができず、
このため素子は黒く観察される。このように、本構成に
おいても第1の例と同様に白黒の表示が行えることとな
るが、U状態で白でT状態で黒と第一の例とは白黒が反
転した表示とすることができる。
【0015】ここで用いる位相差板としては、ポリカー
ボネートやポリビニルアルコールなどの延伸フィルムや
配向した高分子液晶膜、および、平行配向させた液晶セ
ルなどを用いることができ、また、光反射板としては、
前記のものを用いることができる。さらに、本構成例の
液晶表示素子においても、前記第1の構成例の液晶表示
素子と同様にカラーフィルターを設けてカラー表示を行
わさせることができる。
【0016】配向膜界面での液晶の配向は、基板面に対
して液晶分子が0.5゜〜30゜の範囲で傾斜配向した
チルト配向が好ましい。このような配向は、ポリイミド
やポリアミド、ポリビニルアルコールなどの高分子膜を
ラビングする方法や、金属酸化物を斜め蒸着する方法な
ど従来公知の傾斜配向方法を用いることができる。
【0017】実施例1 電極幅が300μmで電極間が30μmのストライプ状
の透明電極を有する1.1mm厚のガラス基板にポリイ
ミド(日本合成ゴム製AL3046)を塗布し、ラビン
グ処理を行った。同様の処理を行った別の基板と先の基
板を配向処理面が対向し、電極が直交するようにシリカ
ビーズスペーサーを介して重ね合わせ、基板間の空隙に
液晶を注入した。液晶としては、メルク製のネマティッ
ク液晶ZLI3412−000(Δn=0.079)に
右回りねじれを誘起するメルク製のキラルネマティック
液晶S811を添加してピッチ(P)を調整した。液晶
層の厚さ(d)はスペーサーの粒径により1.7μmに
調整した。d/Pの値は0.6とした。上下のラビング
の方向は反平行となるように構成した。このセルの上部
に偏光板をその透過軸がラビングの方向と45゜の角度
を成すように配置し、セルの裏側にはアルミ反射板を設
けた。この素子に電圧を印加してT状態とU状態の間で
スイッチングさせたところ、それぞれ白と黒の表示が得
られ、白状態の明るさは、反射型のツイステッドネマテ
ィック方式の液晶表示素子より明るかった。
【0018】実施例2 実施例1において、下基板の透明電極の代わりに同様の
パターン加工されたアルミ蒸着膜を用い、下側反射板を
設けずに素子を作成した。この素子も実施例1と同様の
良好な白黒表示が行えた上、実施例1では見られた斜め
から見た場合の画像の浮き上がりは見られなかった。
【0019】実施例3 上基板として幅が100μmでパターン間が10μmの
3色(赤、緑、青)のストライプ状のカラーフィルター
を形成し、その上に透明電極を形成した基板を用い、他
は実施例1と同様にして本発明になる液晶表示素子を作
成した。この素子を動作させたところ、良好なカラー表
示が行えた上、斜めから見た場合の視差による色の混色
が起こらず、良好な色純度が広い視角にわたって得られ
た。
【0020】
【効果】本発明の液晶表示素子は、偏光板と反射板をそ
れぞれ1枚用いることで表示を行わせることができ、従
来の偏光板2枚と反射板を1枚用いる方式に比べて素子
の構成を簡略化することができる。また、偏光板を1枚
しか用いないために、偏光板による光の損失が少なく、
より明るい表示を行わせることができる。また、請求項
3および請求項4の発明においては、反射層をセルの内
面に形成した本発明の液晶表示素子では、前記効果に加
えて反射層そのものを画素電極に用いるため、素子の構
成をより簡略化および液晶層と反射層の間の距離をなく
すことができるため、文字の浮遊感をなくすことがで
き、一層の高い表示品質が得られる。さらに請求項5の
発明においては、液晶層とカラーフィルターと反射板が
隣接して配置されるため、前記各効果に加えて、斜めか
ら見た場合の視差による色の混色が起こらず、良好な色
純度が広い視角にわたって得られると言う効果を有す
る。また、本発明になる液晶表示素子は高いコントラス
トを有するため、このようなカラーフィルターと組み合
わせた場合にも良好な光のスイッチングが行え、そのた
め、素子の色純度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶表示素子の第1の構成例を模式的
に示した図である。
【図2】液晶セル中の液晶の配向状態を模式的に示した
図である。
【図3】本発明の液晶表示素子の偏光状態を模式的に示
した図である。 (a)液晶表示素子が黒く見える状態の場合 (b)液晶表示素子が白く見える状態の場合
【図4】光反射層を液晶セルの内側に配置し、画素電極
が光反射層を兼ねる液晶表示素子の構成を示す図であ
る。
【図5】図4の液晶表示素子において、画素電極に対応
したカラーフィルターを配置した液晶表示素子の構成を
示す図である。
【図6】本発明の液晶表示素子の第2の構成例を模式的
に示す図である。
【図7】図6に示す液晶表示素子の偏光状態を模式的に
示す図である。 (a)液晶表示素子が白く見える状態の場合 (b)液晶表示素子が黒く見える状態の場合
【符号の説明】
11 下基板 12 上基板 21 電極 22 電極 30 液晶層 31 配向層 32 配向層 42 偏光板 51 光反射板(兼画素電極) 71 位相差板 81 カラーフィルター 90 液晶セル 421 偏光板の透過軸方向 L1 照明光 L2 直線偏光 L3 円偏光 L4 円偏光の反射光 L5 偏光面が90゜回転した直線偏光 L3b 直線偏光 L4b 直線偏光 L5b 直線偏光 L11 照明光 L12 直線偏光 L13 円偏光 L14 直線偏光 L15 円偏光 L16 円偏光 L17 直線偏光 U ねじれの無い状態 P 180゜ねじれた状態 T 360゜ねじれた状態
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀山 健司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松本 文直 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宮垣 一也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配向処理の方向が略平行であって、基板
    界面での液晶の傾きが上下基板で略平行となるように配
    向処理の施された透明電極を有する一対の基板間に、液
    晶層厚の1.1倍から2倍の自然ピッチを有する誘電異
    方性が正のコレステリック液晶を挾持し、液晶分子が厚
    み方向に略360゜ねじれた第一の配向状態と第一の状
    態よりねじれ角が360゜小さい第二の配向状態の二つ
    の配向状態を電界を印加することによって切り替えるこ
    とのできる液晶セル(A)と、観察者に対して液晶層よ
    り裏面に形成された非偏光解消性の光反射部材(B)
    と、観察者に対して液晶層より前面に配置され、その吸
    収軸または吸収軸が、基板界面での液晶の配向方向と略
    45゜の角度を成すように配置された偏光板(C)とか
    ら構成され、液晶の光学異方性と厚さの積が観察光の中
    心波長の略1/4としたことを特徴とする液晶表示素
    子。
  2. 【請求項2】 配向処理の方向が略平行であって、基板
    界面での液晶の傾きが上下基板で略平行となるように配
    向処理の施された透明電極を有する一対の基板間に、液
    晶層厚の1.1倍から2倍の自然ピッチを有する誘電異
    方性が正のコレステリック液晶を挾持し、液晶分子が厚
    み方向に略360゜ねじれた第一の配向状態と第一の状
    態よりねじれ角が360゜小さい第二の配向状態の二つ
    の配向状態を電界を印加することによって切り替えるこ
    とのできる液晶セル(A)と、観察者に対して液晶層よ
    り裏面に形成された非偏光解消性の光反射部材(B)
    と、観察者に対して液晶層より前面に配置され、その吸
    収軸または吸収軸が、基板界面での液晶の配向方向と略
    45゜の角度を成すように配置された偏光板(C)と、
    偏光板と液晶層の間に配置され、その遅相軸方向が液晶
    の配向方向と略直交するように配置された位相差板
    (D)から構成され、液晶の光学異方性と厚さの積およ
    び位相差板の光学異方性と厚さの積が観察光の中心波長
    の略1/4であることを特徴とする液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 光反射層が液晶セルの観察者に対して反
    対側の基板内面に配置されたものである請求項1または
    2記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 透明電極に代えて光反射層を兼ねる画素
    電極を用いる請求項3記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】 基板内面に画素電極に対応して配置され
    たモザイク状のカラーフィルターを有する請求項1、
    2、3または4記載の液晶表示素子。
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