JPH1089953A - 焦点検出装置 - Google Patents

焦点検出装置

Info

Publication number
JPH1089953A
JPH1089953A JP24214596A JP24214596A JPH1089953A JP H1089953 A JPH1089953 A JP H1089953A JP 24214596 A JP24214596 A JP 24214596A JP 24214596 A JP24214596 A JP 24214596A JP H1089953 A JPH1089953 A JP H1089953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
subject
signal
semiconductor laser
focusing operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP24214596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Nishiyama
泰央 西山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP24214596A priority Critical patent/JPH1089953A/ja
Publication of JPH1089953A publication Critical patent/JPH1089953A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】合焦精度が高くしかも合焦動作に要する時間が
短い焦点検出装置を提供する。 【解決手段】半導体レーザー21からのプローブ光は偏
光ビームスプリッタ22で反射され、1/4波長板2
3、結像レンズ24を透過し、対物レンズ25で集光さ
れ、被検体26に照射される。その反射光は、対物レン
ズ25、結像レンズ24、1/4波長板23、偏光ビー
ムスプリッタ22を透過し、ビームスプリッタ27で二
分される。一方の光は集光点Qの前方に位置する絞り2
8を介して受光素子29に入射し、他方の光は集光点Q
の後方に位置する絞り30を介して受光素子31に入射
する。信号処理系32は受光素子29と31の出力信号
BとAから(A−B)/(A+B)の変位信号を生成す
る。レーザー位置制御部33は信号(A+B)に基づい
て半導体レザー21の光軸方向の位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡や光学測定
機器等に用いられる被検体に対して合焦を行なうための
焦点検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対物レンズを通して被検体にプローブ光
を照射し、その反射光に基づいて被検体の表面をプロー
ブ光の集光点に配置させる焦点検出装置が知られてい
る。焦点検出装置の代表的な構成を図5に示す。
【0003】図5において、半導体レーザー1から出射
されるプローブ光すなわちレーザービームは、偏光ビー
ムスプリッタ2に対してs偏光であるため、偏光ビーム
スプリッタ2で反射され、1/4波長板3を透過し、結
像レンズ4で平行ビームに変えられ、対物レンズ5で集
光され、被検体6に照射される。
【0004】被検体6の表面で反射された光は、対物レ
ンズ5、結像レンズ4、1/4波長板3を経て、偏光ビ
ームスプリッタ2に入射する。この光は、1/4波長板
3の二回の通過により偏光ビームスプリッタ2に対して
p偏光となっているため、偏光ビームスプリッタ2を透
過する。
【0005】偏光ビームスプリッタ2を透過した光は、
ビームスプリッタ7によって二本のビームに分割され
る。ビームスプリッタ7を透過したビームは、結像レン
ズ4の集光点Pに対して距離Lだけ前方に配置された第
一の絞り8を介して第一の受光素子9に入射する。一
方、ビームスプリッタ7で反射されたビームは、結像レ
ンズ4の集光点Pに対して距離Lだけ後方に配置された
第二の絞り10を介して第二の受光素子11に入射す
る。
【0006】第一の受光素子9は入射光量に対応した電
気信号Bを、第二の受光素子11は入射光量に対応した
電気信号Aを出力する。第一の受光素子9の出力信号B
と第二の受光素子11の出力信号Aは、図6(a)に示
すように、被検体6の表面の光軸方向の位置に依存して
変化し、プローブ光の集光点Fを基準にして対称的な位
置にピークを持っている。
【0007】信号処理系12は、受光素子9と11から
入力される電気信号BとAに対して、(A−B)/(A
+B)の演算を行ない、プローブ光の集光点Fと被検体
6の表面との間のずれに対応した変位信号を出力する。
この変位信号は、図6(b)に示すように、被検体6の
表面が集光点Fに位置するときに0となり、集光点Fに
対する被検体6の表面のずれ方向に応じた符号をとる。
【0008】その後、変位信号が0となるように、駆動
機構(図示せず)を用いて、例えば、被検体6あるいは
対物レンズ5を光軸方向に移動させ、合焦動作を行な
う。図6(a)から明らかなように、被検体6の表面が
集光点Fから大きく離れた位置にある場合、受光素子9
と11の出力信号BとAは低いため、変位信号は電気的
ノイズや光学的ノイズの影響を受け易い。このため、図
6(b)から分かるように、被検体6の表面が集光点F
に位置していないにも関わらず、(A−B)/(A+
B)=0すなわち合焦状態にあると誤って判定すること
がある。
【0009】このような誤判定を防止するため、図6
(c)に示すように、信号(A+B)に対してしきい値
Tを設定し、信号A+Bがしきい値T以下である場合す
なわち被検体6の表面が集光点Fから所定距離以上離れ
ている場合には、合焦判定を行なわないように制御し、
合焦動作範囲を限定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】焦点検出装置は、電気
的ノイズや光学部材の調整度等に起因して、合焦判定に
誤差を含んでいる。合焦判定の誤差は合焦精度を低下さ
せるため少ないほどよい。また、合焦判定の誤差は、焦
点検出装置を、被検体表面に対して合焦させた時の対物
レンズあるいは被検体の高さ位置を測定することにより
被検体の高さ方向の寸法を測定する光学測定機器に用い
た場合には、光学測定機器の測定精度を低下させる。
【0011】合焦判定の誤差を少なくするには、すなわ
ち、合焦精度を高めるには、図7(b)に示すように、
集光点Fの近くにおける変位信号の傾きを大きくし、同
量のノイズに対する被検体表面の変位の誤差を小さくす
ればよい。これを実現するには、焦点検出装置の光学系
の倍率、すなわち、図5における対物レンズ5と結像レ
ンズ4のレンズ系の倍率を大きくすればよい。これによ
り、被検体表面の変位に対する反射光の集光点Pの移動
量が大きくなり、プローブ光の集光点Fの近くにおける
変位信号の傾きが大きくなる。
【0012】焦点検出装置の光学系の倍率を高めること
は、合焦判定の誤差を少なくするが、その反面、図7
(a)に示すように、受光素子の出力のピークの幅を狭
めるため、信号(A+B)がしきい値Tを越える範囲す
なわち合焦動作範囲を狭めてしまう。このように、合焦
判定誤差の低減すなわち合焦精度の向上を図ると、合焦
動作範囲は狭まってしまう。
【0013】被検体は、常に合焦動作範囲内に位置する
保証はなく、合焦動作範囲外に位置することもある。こ
のような場合には、合焦検出装置は、被検体を合焦動作
範囲内に移動させる。被検体の合焦動作範囲内への移動
は次のように行なう。
【0014】信号(A+B)としきい値Tの比較によ
り、被検体が合焦動作範囲内に位置するか否かを判定し
ながら、対物レンズに対して被検体を光軸方向に相対的
に移動させる。対物レンズに対する被検体の相対的な移
動は、対物レンズと被検体の衝突を避けるため、図8に
示すように、最初に対物レンズと被検体の間隔を広げる
ように行ない、対物レンズと被検体の間隔が最大となる
間に被検体が合焦動作範囲に入らなかった場合には、今
度は対物レンズと被検体の間隔を狭めるように行なう。
【0015】対物レンズに対する被検体の移動は、常に
被検体と対物レンズの間隔を広げるように開始するた
め、被検体がプローブ光の集光点Fよりも遠くに位置し
ている場合には、対物レンズと被検体の間隔を最大に広
げた後に最初の間隔に戻すまでの動作は全く無駄とな
る。この無駄な動作は、その動作時間の分だけ合焦動作
に要する時間を長くしている。
【0016】すなわち、対物レンズに対する被検体の相
対移動は、最初から被検体をプローブ光の集光点Fに近
づけるように行なうのが望ましいが、場合によっては被
検体を集光点Fからいったん遠ざけてしまうため、その
場合には合焦までに多くの時間を要してしまう。
【0017】特に、合焦精度の高い合焦検出装置では、
前述したように合焦動作範囲が狭いため、被検体が合焦
動作範囲から外れることが多くなる。このため、合焦動
作に要する時間が長くなる傾向にある。本発明は、この
ような実状を鑑みて成されたもので、その目的は、合焦
精度が高くしかも合焦動作に要する時間が短い焦点検出
装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の焦点検出装置
は、プローブ光を射出する光源手段と、光源と被検体の
間に位置し、光源からのプローブ光を集光し、また被検
体からの反射光を集光する集光光学系と、光源からのプ
ローブ光と被検体からの反射光を分離する手段と、プロ
ーブ光集光点と被検体表面との間の位置ずれを検知する
焦点検出部と、焦点検出部で得られる情報に基づいて反
射光集光点の光軸方向の位置を変更する集光点変更手段
とを有している。
【0019】本発明では、焦点検出部において被検体が
合焦動作範囲から外れていることを検知した場合には、
反射光集光点の光軸方向の位置を変更させて被検体のず
れの方向を検出し、これに基づいてプローブ光の集光点
に対して被検体を相対的に移動させて近づけることによ
り、被検体を合焦動作範囲内に配置させる。
【0020】例えば、光源手段は一つの光源を含み、集
光点変更手段は光源を光軸に沿って移動させる手段を含
んでいる。あるいは、光源手段は複数の光源を含み、集
光点変更手段は複数の光源の中の適当な一つの光源を選
択的に点灯させる手段を含んでいる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。 〔第一の実施の形態〕まず、第一の実施の形態について
説明する。本実施形態の焦点検出装置の構成を図1に示
す。
【0022】図1において、光源たとえば半導体レーザ
ー21から出射されたプローブ光であるレーザービーム
は、偏光ビームスプリッタ22に対してs偏光であるた
め、偏光ビームスプリッタ22によって反射される。反
射された光は、1/4波長板23を通過し、結像レンズ
24によって平行ビームに変えられ、対物レンズ25に
よって集光され、被検体26に照射される。
【0023】被検体26の表面で反射された光は、対物
レンズ25、結像レンズ24、1/4波長板23を経
て、偏光ビームスプリッタ22に入射する。この光は、
1/4波長板23の二回の通過により偏光ビームスプリ
ッタ22に対してp偏光となっているため、偏光ビーム
スプリッタ22を透過する。
【0024】偏光ビームスプリッタ22を透過した光
は、ビームスプリッタ27によって二本のビームに分割
される。ビームスプリッタ27を透過したビームは、結
像レンズ24の集光点Qに対して距離Lだけ前方に配置
された第一の絞り28を介して第一の受光素子29に入
射する。一方、ビームスプリッタ27で反射されたビー
ムは、結像レンズ24の集光点Qに対して距離Lだけ後
方に配置された第二の絞り30を介して第二の受光素子
31に入射する。
【0025】第一の受光素子29は入射光量に対応した
電気信号Bを、第二の受光素子31は入射光量に対応し
た電気信号Aを出力する。信号処理系32は、受光素子
29と31から入力される電気信号BとAに対して、
(A−B)/(A+B)の演算を行ない、プローブ光の
集光点Fと被検体26の表面との間の光軸方向の相対的
なずれに対応した変位信号を生成する。また、信号処理
系32は、信号(A+B)を生成し、レーザー位置制御
部33に出力する。レーザー位置制御部33は、信号
(A+B)に基づいて、半導体レザー21の光軸方向の
位置を調整する。
【0026】次に、本実施例の焦点検出装置の動作につ
いて図2を参照ながら説明する。従来と同様に、合焦の
誤判定を避けるため、信号(A+B)に対してしきい値
Tを設定し、信号(A+B)がしきい値Tを上回る範囲
を変位信号(A−B)/(A+B)の有効範囲すなわち
合焦動作範囲とする。
【0027】まず、信号(A+B)としきい値Tを比較
することにより、被検体26が合焦動作範囲内に位置し
ているか否かを判別する。信号(A+B)がしきい値T
を上回る場合すなわち被検体26が合焦動作範囲内に位
置する場合には、従来と同様に、信号処理系32が出力
する変位信号が0となるように被検体26を光軸方向に
対物レンズ25に対して相対的に移動させることにより
合焦動作を行なう。
【0028】信号(A+B)がしきい値Tを下回る場合
すなわち被検体26が合焦動作範囲外に位置する場合に
は、レーザー位置制御部33は、信号(A+B)をモニ
タしながら半導体レーザー21を光軸方向に移動させる
ことにより、信号(A+B)がしきい値Tを上回る位置
に半導体レーザー21を配置する。半導体レーザー21
の光軸方向の移動は、図2(a)に示すように、合焦動
作範囲が光軸方向に移動することに相当する。合焦動作
範囲内に被検体26が入ると、信号(A+B)はしきい
値Tを上回るので、これを検出した時点で半導体レーザ
ー21の移動を止めることによって、半導体レーザー2
1が希望の位置すなわち信号(A+B)がしきい値Tを
上回る位置に配置される。
【0029】このときの半導体レーザー21の元の位置
に対する位置から、プローブ光の集光点Fに対する被検
体26のずれ方向と大まかなずれ量が分かる。その後、
半導体レーザー21を元の位置に戻し、続いて、得られ
た被検体26のずれ方向と大まかなずれ量に基づいて、
被検体26を光軸方向に対物レンズ25に対して相対的
に移動させ、被検体26を合焦動作範囲内に配置する。
その後、信号処理系32が出力する変位信号が0となる
ように被検体26を光軸方向に対物レンズ25に対して
相対的に移動させることにより合焦動作を行なう。
【0030】上述の動作の中における対物レンズ25に
対する被検体26の相対的な移動は、被検体26を実際
に移動させることにより、あるいは対物レンズ25を実
際に移動させることにより、あるいは焦点検出装置全体
を実際に移動させることにより行なう。実際に移動させ
る部材は被検体26と対物レンズ25と焦点検出装置全
体のいずれでもよいが、合焦動作の所要時間の短縮のた
めには、軽量な対物レンズ25を移動させることが好ま
しい。
【0031】このように、被検体26が合焦動作範囲外
に位置する場合には、プローブ光の集光点Fに対する被
検体26のずれ方向を検出し、これに基づいて被検体2
6を対物レンズ25に対して相対的に移動させるので、
従来の装置では避けられない無駄な動きがなくなるた
め、合焦動作が短時間で行なえる。
【0032】被検体26のずれ方向の検出は半導体レー
ザー21を移動させることにより行なっており、半導体
レーザー21は非常に軽いので高速で移動させることが
できる。従って、被検体26のずれ方向の検出に要する
時間は短時間で済む。本実施形態では、被検体26のず
れ方向の検出に要する時間の分だけ合焦動作に要する時
間が増えるが、半導体レーザー21に比べて重い被検体
26や対物レンズ25を移動させる際の無駄な動きが無
くなる利点が大きいため、合焦動作に要する時間は全体
としては大幅に短縮される。
【0033】結像レンズ24と対物レンズ25からなる
集光光学系の倍率は任意に選べるので、この集光光学系
の倍率を高めることにより合焦動作の精度を任意に高め
ることができる。特に、集光光学系の倍率を高めた場合
には、合焦動作範囲が狭まり、従って被検体26が合焦
動作範囲外に位置することが多くなるので、本実施形態
の利点が顕著となる。
【0034】本実施形態では、被検体26のずれ方向の
検出は、光源である半導体レーザーを光軸方向に移動さ
せることにより行なっているが、ビームスプリッター2
7と絞り28と受光素子29と絞り30と受光素子31
からなる光学系を光軸方向に移動させることにより行な
ってもよい。あるいは、光路中に光学部材を出し入れし
て光路長を変化させることにより行なってもよい。
【0035】〔第二の実施の形態〕次に、本発明の第二
の実施の形態について説明する。本実施形態の焦点検出
装置の構成を図3に示す。図3において、図1と同じ参
照符号の部材は、第一の実施の形態と同じ部材を示して
いる。
【0036】図3に示すように、本実施形態の焦点検出
装置は三つの半導体レーザー41と42と43、これら
のいずれかを選択的に点灯させるレーザー制御部46、
対物レンズ25を光軸方向に移動させる対物レンズ駆動
部47を有している。
【0037】半導体レーザー41から射出されたプロー
ブ光は、ビームスプリッタ44とビームスプリッタ45
を透過し、偏光ビームスプリッタ22に入射する。半導
体レーザー42から射出されたプローブ光は、ビームス
プリッタ44で反射され、ビームスプリッタ45を透過
し、偏光ビームスプリッタ22に入射する。半導体レー
ザー41から射出されたプローブ光は、ビームスプリッ
タ45で反射され、偏光ビームスプリッタ22に入射す
る。
【0038】半導体レーザー43から偏光ビームスプリ
ッタ22までの光路長は、半導体レーザー41から偏光
ビームスプリッタ22までの光路長よりも短く、半導体
レーザー42から偏光ビームスプリッタ22までの光路
長は、半導体レーザー41から偏光ビームスプリッタ2
2までの光路長よりも長い。すなわち、偏光ビームスプ
リッタ22に対して、半導体レーザー43が最も近くに
位置し、半導体レーザー42が最も遠くに位置し、半導
体レーザー41がその間に位置している。
【0039】偏光ビームスプリッタ22に入射したプロ
ーブ光は、偏光ビームスプリッタ22に対してs偏光で
あるため、偏光ビームスプリッタ22によって反射され
る。反射された光は、1/4波長板23を通過し、結像
レンズ24によって平行ビームに変えられ、対物レンズ
25によって集光され、被検体26に照射される。
【0040】被検体26の表面で反射された光は、対物
レンズ25、結像レンズ24、1/4波長板23を経
て、偏光ビームスプリッタ22に入射する。この光は、
1/4波長板23の二回の通過により偏光ビームスプリ
ッタ22に対してp偏光となっているため、偏光ビーム
スプリッタ22を透過する。
【0041】偏光ビームスプリッタ22を透過した光
は、ビームスプリッタ27によって二本のビームに分割
される。ビームスプリッタ27を透過したビームは、結
像レンズ24の集光点Qに対して距離Lだけ前方に配置
された第一の絞り28を介して第一の受光素子29に入
射する。一方、ビームスプリッタ27で反射されたビー
ムは、結像レンズ24の集光点Qに対して距離Lだけ後
方に配置された第二の絞り30を介して第二の受光素子
31に入射する。
【0042】第一の受光素子29は入射光量に対応した
電気信号Bを、第二の受光素子31は入射光量に対応し
た電気信号Aを出力する。信号処理系32は、受光素子
29と31から入力される電気信号BとAに対して、
(A−B)/(A+B)の演算を行ない、プローブ光の
集光点Fと被検体26の表面との間の光軸方向の相対的
なずれに対応した変位信号を生成する。また、信号処理
系32は信号(A+B)を生成し、これをレーザー制御
部46に出力する。
【0043】レーザー制御部46は、信号処理系32か
ら入力される信号(A+B)に基づいて点灯する半導体
レーザーを切り換える。対物レンズ駆動部47は、レー
ザー制御部46からの駆動信号または信号処理系32か
らの変位信号に基づいて対物レンズ25を光軸方向に移
動させる。
【0044】次に、本実施形態の焦点検出装置の動作に
ついて図4を参照しながら説明する。図4に示すよう
に、合焦の誤判定を避けるため、信号(A+B)に対し
てしきい値Tを設定する。半導体レーザー41を点灯し
た状態において、信号(A+B)がしきい値Tを上回る
範囲を変位信号(A−B)/(A+B)の有効範囲すな
わち合焦動作範囲とする。また、半導体レーザー42ま
たは半導体レーザー43を点灯した状態において、信号
(A+B)がしきい値Tを上回る範囲を疑似合焦動作範
囲とする。
【0045】合焦動作範囲と疑似合焦動作範囲は互いに
連続しており、これらは本実施形態の焦点検出装置の実
質的な合焦動作範囲である拡張合焦動作範囲を定める。
言い換えれば、希望の拡張合焦動作範囲が得られるよう
に、結像レンズ24と対物レンズ25からなる集光光学
系の倍率、偏光ビームスプリッタ22から各半導体レー
ザーまでの光路長が決められる。さらに付け加えれば、
半導体レーザーの個数は三個に限定されるものではな
く、希望の拡張合焦動作範囲に応じてその個数が決めら
れる。
【0046】このような理由から、ここでは被検体26
は拡張合焦動作範囲内に位置していることを前提にして
説明する。つまり、被検体26が拡張合焦動作範囲から
外れている状況は考慮しないものとする。
【0047】通常、レーザー制御部46は半導体レーザ
ー41を点灯させる。この状態において、信号(A+
B)としきい値Tを比較することにより、被検体26が
合焦動作範囲内に位置しているか否かを判別する。
【0048】信号(A+B)がしきい値Tを上回る場合
すなわち被検体26が半導体レーザー41の合焦動作範
囲内に位置する場合には、信号処理系32が出力する変
位信号が0となるように、対物レンズ駆動部47により
対物レンズ25を光軸方向に移動させることにより合焦
動作を行なう。
【0049】信号(A+B)がしきい値Tを下回る場合
すなわち被検体26が半導体レーザー41の合焦動作範
囲外に位置する場合には、レーザー制御部46は半導体
レーザー41の点灯を停止し、半導体レーザー42また
は半導体レーザー43を点灯させる。ここでは半導体レ
ーザー42を点灯させるものとする。
【0050】半導体レーザー42を点灯させた状態で、
信号(A+B)としきい値Tとを比較する。信号(A+
B)がしきい値Tを上回る場合、被検体26は半導体レ
ーザー42の点灯に対応する疑似合焦動作範囲内に位置
している。信号(A+B)がしきい値Tを下回る場合
は、レーザー制御部46は半導体レーザー42の点灯を
停止し、半導体レーザー43を点灯させる。この場合、
被検体26は半導体レーザー43の点灯に対応する疑似
合焦動作範囲内に位置しているはずであるから、半導体
レーザー43を点灯させた状態で信号(A+B)としき
い値Tとを比較すると、信号(A+B)はしきい値Tを
上回る。
【0051】以上の動作により、被検体26が半導体レ
ーザー41の合焦動作範囲外に位置する場合、合焦動作
範囲に対してどの方向に外れているかが分かる。つま
り、プローブ光の集光点Fに対して、被検体26が、対
物レンズ25に近い側に位置しているか、遠い側に位置
しているかが分かる。
【0052】被検体26が半導体レーザー41の合焦動
作範囲に対してどの方向に外れているかを検出した後、
レーザー制御部46は、半導体レーザー42または半導
体レーザー43の点灯を停止し、再び半導体レーザー4
1を点灯させると共に、被検体26をこの合焦動作範囲
に移動させるための駆動信号を対物レンズ駆動部47に
送る。対物レンズ駆動部47は、レーザー制御部46か
らの駆動信号に基づいて対物レンズ25を光軸方向に移
動させ、これにより被検体26は半導体レーザー41の
合焦動作範囲内に配置される。その後、信号処理系32
が出力する変位信号が0となるように、対物レンズ駆動
部47により対物レンズ25を光軸方向に移動させるこ
とにより合焦動作を行なう。
【0053】このように、被検体26が合焦動作範囲外
に位置する場合には、プローブ光の集光点Fに対する被
検体26のずれ方向を検出し、これに基づいて被検体2
6を対物レンズ25に対して相対的に移動させるので、
従来の装置では避けられない無駄な動きがなくなるた
め、合焦動作が短時間で行なえる。
【0054】被検体26のずれ方向の検出は、点灯する
半導体レーザーを切り換えることにより行なっているの
で、第一実施形態よりも短時間で行なえる。従って、合
焦動作は第一実施形態よりも短時間で行なえる。ただ
し、第一実施形態の焦点検出装置は結像レンズ24と対
物レンズ25からなる集光光学系の倍率を任意に変更で
きるが、本実施形態の焦点検出装置において集光光学系
の倍率を変更する場合には、偏光ビームスプリッター2
2から各半導体レーザーまでの距離または半導体レーザ
ーの個数を同時に変更する必要があるという制約があ
る。
【0055】本発明は、上述の実施の形態に何等限定さ
れるものではない。発明の要旨を逸脱しない範囲で行な
われる実施は、すべて本発明に含まれる。例えば、焦点
検出は、実施形態で説明した方式に代えて、瞳分割法や
非点差法など、周知の他の方式を用いて行なってもよ
い。
【0056】
【発明の効果】本発明の合焦検出装置によれば、被検体
が合焦動作範囲外に位置する場合には、プローブ光の集
光点に対する被検体のずれ方向を検出し、これに基づい
て常に被検体がプローブ光の集光点に近づくようにプロ
ーブ光の集光点に対して被検体を相対的に移動させるの
で無駄な動きがなく、従って合焦動作を短時間で行なえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の焦点検出装置の構
成を示す図である。
【図2】第一の実施の形態の焦点検出装置の動作を説明
するための図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態の焦点検出装置の構
成を示す図である。
【図4】第二の実施の形態の焦点検出装置の動作を説明
するための図である。
【図5】従来の焦点検出装置の構成を示す図である。
【図6】図5の装置における受光素子出力と変位信号と
合焦動作範囲を説明する図である。
【図7】焦点検出装置の光学系の倍率の変更に伴なう受
光素子出力と変位信号の変化の様子を示している。
【図8】被検体を合焦動作範囲内に移動させる動作の様
子を示している。
【符号の説明】
21 半導体レーザー 22 偏光ビームスプリッタ 23 1/4波長板 24 結像レンズ 25 対物レンズ 27 ビームスプリッタ 28 絞り 29 受光素子 30 絞り 31 受光素子 32 信号処理系 33 レーザー位置制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プローブ光を射出する光源手段と、 光源と被検体の間に位置し、光源からのプローブ光を集
    光し、また被検体からの反射光を集光する集光光学系
    と、 光源からのプローブ光と被検体からの反射光を分離する
    手段と、 プローブ光集光点と被検体表面との間の位置ずれを検知
    する焦点検出部と、 焦点検出部で得られる情報に基づいて反射光集光点の光
    軸方向の位置を変更する集光点変更手段とを有してい
    る、焦点検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の焦点検出装置であって、 光源手段は一つの光源を含み、 集光点変更手段は光源を光軸に沿って移動させる手段を
    含んでいる、焦点検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の焦点検出装置であって、 光源手段は複数の光源を含み、 集光点変更手段は複数の光源の中の適当な一つの光源を
    選択的に点灯させる手段を含んでいる、焦点検出装置。
JP24214596A 1996-09-12 1996-09-12 焦点検出装置 Withdrawn JPH1089953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24214596A JPH1089953A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 焦点検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24214596A JPH1089953A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 焦点検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1089953A true JPH1089953A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17084996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24214596A Withdrawn JPH1089953A (ja) 1996-09-12 1996-09-12 焦点検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1089953A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014145866A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Nikon Corp 焦点維持装置及び顕微鏡
JP2014155936A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 加工装置
GB2533958A (en) * 2015-01-09 2016-07-13 Nokia Technologies Oy Method, apparatus and computer program for determining focusing information
JP2016197272A (ja) * 2016-09-02 2016-11-24 株式会社ニコン 焦点維持装置及び顕微鏡
JP2017159369A (ja) * 2017-05-11 2017-09-14 住友大阪セメント株式会社 加工装置のオフセット量調整方法
WO2019159627A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 国立研究開発法人理化学研究所 オートフォーカス装置ならびにそれを備える光学装置および顕微鏡

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014145866A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Nikon Corp 焦点維持装置及び顕微鏡
JP2014155936A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 加工装置
GB2533958A (en) * 2015-01-09 2016-07-13 Nokia Technologies Oy Method, apparatus and computer program for determining focusing information
EP3243051A4 (en) * 2015-01-09 2018-07-11 Nokia Technologies Oy Method, apparatus and computer program for determining focusing information
JP2016197272A (ja) * 2016-09-02 2016-11-24 株式会社ニコン 焦点維持装置及び顕微鏡
JP2017159369A (ja) * 2017-05-11 2017-09-14 住友大阪セメント株式会社 加工装置のオフセット量調整方法
WO2019159627A1 (ja) * 2018-02-14 2019-08-22 国立研究開発法人理化学研究所 オートフォーカス装置ならびにそれを備える光学装置および顕微鏡
CN111819485A (zh) * 2018-02-14 2020-10-23 国立研究开发法人理化学研究所 自动对焦装置和具备其的光学装置以及显微镜
JPWO2019159627A1 (ja) * 2018-02-14 2021-02-25 国立研究開発法人理化学研究所 オートフォーカス装置ならびにそれを備える光学装置および顕微鏡
CN111819485B (zh) * 2018-02-14 2022-07-29 国立研究开发法人理化学研究所 自动对焦装置和具备其的光学装置以及显微镜

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI406025B (zh) 自動聚焦裝置及方法
US9025243B2 (en) Microscope apparatus
JPH1089953A (ja) 焦点検出装置
JPH05297262A (ja) オートフォーカス装置
JP3457047B2 (ja) 共焦点型三次元計測装置
JP2006293222A (ja) 焦点検出装置
JPS6161178B2 (ja)
KR19980029709A (ko) 2중 반사를 이용한 오토포커싱시스템
JP2007064803A (ja) レーザーレーダー装置
KR100408903B1 (ko) 포커싱 방법
JPH0593845A (ja) 自動焦点検出装置
JP3542171B2 (ja) 顕微鏡装置
JPH11264928A (ja) 合焦装置
KR102368468B1 (ko) 자동 광 초점 조절장치 및 이를 포함하는 광학장치
JP3423046B2 (ja) 顕微鏡の焦点検出方法および自動焦点検出装置
JP3851701B2 (ja) 焦点検出装置
JPH10133117A (ja) 焦点検出装置を備えた顕微鏡
JPH08222793A (ja) 自動焦点レーザー光源装置
JP3190783B2 (ja) フォーカシングサーボ機構
JP2002311388A (ja) 光学系
JPH1090591A (ja) 焦点検出装置
JP2007078516A (ja) レーザーレーダー装置
JPH0637375Y2 (ja) オートフォーカス装置
JPH0843717A (ja) 焦点検出装置
JP3368941B2 (ja) オートフォーカス機構

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031202