JPH1089526A - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JPH1089526A
JPH1089526A JP8267804A JP26780496A JPH1089526A JP H1089526 A JPH1089526 A JP H1089526A JP 8267804 A JP8267804 A JP 8267804A JP 26780496 A JP26780496 A JP 26780496A JP H1089526 A JPH1089526 A JP H1089526A
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rod
bellows
solenoid
valve body
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Kunisuke Kamimura
村 訓 右 上
Kazuaki Nagayoshi
吉 一 明 永
Ichiro Hirata
田 一 朗 平
Yoshiki Watanabe
辺 孝 樹 渡
Masahiro Kawaguchi
口 真 広 川
Masanori Sonobe
部 正 法 園
Takeshi Mizufuji
藤 健 水
Yuji Kubo
保 裕 司 久
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Nok Corp
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Nok Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール性及びバルブの信頼性の向上を図る。 【解決手段】 内部中空のソレノイド本体3と、ソレノ
イド本体3の中空内部14に往復動自在に挿入される磁
性体製の可動部材4と、可動部材4と対向して同軸上に
設けられる磁性体製の固定部材5と、固定部材5に有す
る軸方向に貫通形成される貫通孔52と、貫通孔52に
摺動自在に挿入される可動部材4に作動連結されたロッ
ド6と、ロッド6と一体に設けられる弁体16と、弁体
16が接離する弁座19と、弁座19に開口する流路2
0と、を備えたソレノイドバルブにおいて、弁体16と
弁座19が接離する部位を平面としたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば各種油,
空圧機器等の制御に用いられるソレノイドバルブに関
し、また弁体が高圧側から低圧側へ差圧により変位しな
いソレノイドバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のソレノイドバルブとして
は、たとえば図5に示すようなものがある。
【0003】すなわち、このソレノイドバルブ100
は、ソレノイド101に弁本体101Aが一体的に設け
られて成っている。
【0004】ソレノイド101は、内部中空のソレノイ
ド本体102と、そのソレノイド本体102の中空内部
に往復動自在に挿入される磁性体製の可動部材としての
プランジャ103と、プランジャ103に対向して同軸
上に設けられる磁性体製の固定部材としてのセンタポス
ト104と、プランジャ103に作動連結され、センタ
ポスト104に有する軸方向に貫通形成された貫通孔1
05に摺動自在に挿入される第1のロッドとしてのロッ
ドA106とを備えている。このロッドA106と貫通
孔105とはクリアランスシールされている。
【0005】弁本体101Aは、先端部が鋼球108と
なっている弁体107と、弁体107が往復動自在に挿
入されるセンタポスト104の凹部104Aと弁室10
9を形成するバルブボディ110と、弁室109に設け
られた鋼球108が接離する弁座111と、弁座111
に開口し、弁室109と連通する流路112とを備えて
いる。
【0006】弁室109内には、弁体107を弁座11
1から離間する方向に付勢する第1の付勢手段としての
スプリングA117が設けられている。
【0007】また弁体107は、ソレノイド101のプ
ランジャ103に第2の付勢手段としてのスプリングB
103Aのスプリング力にて当接されることで作動連結
されているロッドA106と一体となっており、このこ
とから、プランジャ103はスプリングA117のスプ
リング力にてセンタポスト104から離間する方向に付
勢されている。
【0008】そして、バルブボディ110の側壁には、
外部と弁室109とを連通する第1のポートとしての流
入ポート113と、外部と流路112とを連通する第2
のポートとしての制御ポート114と、制御ポート11
4とソレノイド101のプランジャ103とセンタポス
ト104との間とを、センタポスト104に有する軸方
向に貫通形成された通路115を介して連通する連通路
116と、が設けられている。
【0009】また、この弁本体101Aには、バルブボ
ディ110の先端部に両端を開口するカバー118の一
方の開口端部が取付けられており、そのカバー118内
にベローズ組立体119が収納されている。カバー11
8の他方の開口端部には、ベローズ組立体119の端部
119Aが嵌入される凹部120Aを有するアジャスト
スクリュー120が取付けられ、閉塞されている。
【0010】ベローズ組立体119には、ベローズ部1
21と作動連結され、ソレノイド101の弁体107の
鋼球108側に伸びる第2のロッドとしてのロッドB1
22と、を備えている。このロッドB122は、段付
で、大径部122Aと小径部122Bとから成ってい
る。
【0011】一方、バルブボディ110には、流路11
2と同軸上にカバー118の内部と連通する孔110A
を有しており、孔110AにはロッドB122の大径部
122Aが摺動自在に挿入され、小径部122Bが流路
112内に臨んで、その先端が鋼球108に接するよう
になっている。このロッドB122は、大径部122A
と孔110Aとでクリアランスシールされている。
【0012】また、ベローズ組立体119を成すベロー
ズ部121は、密封構造で内部が真空の蛇腹121A
と、蛇腹121A内部に有する蛇腹121Aを伸ばす方
向に付勢する第3の付勢手段としてのスプリングC12
1Bとを備えており、外部の流体圧の変化に応じて伸縮
するようになっている。
【0013】さらに、カバー118には、カバー118
の外部と内部とを連通する第3のポートとしての吸入ポ
ート123を有している。
【0014】次に、上記構成のソレノイドバルブ100
の作用について説明する。
【0015】まず、ソレノイド101のOFF時は、ス
プリングA117のスプリング力により、弁体107
(鋼球108)が弁座111から離間し、弁座111に
開口する流路112が開く。これにより、流入ポート1
13と制御ポート114とが弁室109を介して連通
し、流入ポート113からの例えば外部制御部(不図
示)からの吐出圧P1 が制御ポート114を介してコン
トロール圧P2 として外部制御部に対して出力される。
つまり、コントロール圧P2 =P1 となる。
【0016】次に、ソレノイド101をONすると、プ
ランジャ103がセンタポスト104に磁気吸引され、
その推力により、プランジャ103に作動連結されてい
るロッドA106と一体となっている弁体107(鋼球
108)がスプリングA117のスプリング力に抗して
弁座111側に移動し、鋼球108にて弁座111に開
口する流路112を閉じる。
【0017】このとき、ソレノイド101に印加する電
流による推力に応じた吸入ポート123からの外部制御
部の吸入圧P3 となるようにコントロール圧P2 を制御
する。
【0018】コントロール圧P2 は、バルブボディ11
0に有する連通路116とセンタポスト104の通路1
15を介してセンタポスト104とプランジャ103と
の間にも供給される。
【0019】また鋼球108が弁座111に接してシー
ルされるシール径を成す流路112の径と、センタポス
ト104のロッドA106が挿入されている貫通孔10
5の径とがほぼ同一としていることから、ロッドA10
6と一体となっている弁体107(鋼球108)には差
圧による影響を受けることがない。
【0020】これらから、ある推力で鋼球108にて流
路112を閉じると、吸入ポート123に対する吸入圧
3 がある一定圧でバランスする様、ベローズ組立体1
19が外部のガス又は液圧となる吸入圧P3 の変化に対
してベローズ長が変化し、ベローズ部121に作動連結
されているロッドB122の小径部122Bを介して鋼
球108を弁座111に接離して吸入圧P3 が自動調圧
されるようになっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術の場合では、弁体107とロッドA106とは一
体となっていることから差圧の影響を受けない(鋼球1
08によるシール面積×P2 =ロッドA106の断面積
×P2 であるため、弁体107は差圧を受けない)た
め、ロッドA106を受けているセンタポスト104の
貫通孔105と流路112(シール部)とで軸ずれが起
きた場合、弁体107の先端部を鋼球108としている
ことから、図6のようにすきま(図中矢印F)が開きシ
ール性が低下する。
【0022】また、上記した従来技術の場合では、ベロ
ーズ組立体の端部119Aはアジャストスクリューの凹
部120Aに嵌入されているが、ベローズ組立体119
外部が高圧となり、ベローズ長が短くなった場合に振動
等により図7のようにベローズ組立体が傾いて凹部12
0Aからはずれ、かみ込みによるロック現象が起きてい
た。これにより、ベローズ組立体外部が低圧となりベロ
ーズが伸びようとしても伸びることができず、バルブの
開閉機能が失われていた。
【0023】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、シ
ール性の向上及びバルブの信頼性の向上を図り得るソレ
ノイドバルブを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願に係る第1の発明にあっては、内部中空のソ
レノイド本体と、該ソレノイド本体の中空内部に往復動
自在に挿入される磁性体製の可動部材と、該可動部材と
対向して同軸上に設けられる磁性体製の固定部材と、該
固定部材に有する軸方向に貫通形成される貫通孔と、該
貫通孔に摺動自在に挿入される前記可動部材に作動連結
されたロッドと、該ロッドと一体に設けられる弁体と、
該弁体が接離する弁座と、該弁座に開口する流路と、を
備えたソレノイドバルブにおいて、前記弁体と弁座が接
離する部位を平面としたことを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するために、本出願に係る
第2の発明にあっては、上記弁体と弁座が接離する部位
を平面としたもののうち弁体の平面部に前記流路内に入
り込む凸部を設け、該凸部を流路側に向って縮径となる
テーパ状としたことを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するために、本出願に係る
第3の発明にあっては、内部中空のソレノイド本体と、
該ソレノイド本体の中空内部に往復動自在に挿入される
磁性体製の可動部材と、該可動部材と対向して同軸上に
設けられる磁性体製の固定部材と、該固定部材に有する
軸方向に貫通形成される貫通孔と、該貫通孔に摺動自在
に挿入される第1のロッドと、該第1のロッドと一体に
設けられ、弁本体に設けられた弁室内に往復動自在に挿
入される弁体と、該弁体が接離する前記弁室に設けられ
た弁座と、該弁座に開口する流路と、前記弁体を弁座か
ら離間する方向に付勢する第1の付勢手段と、前記可動
部材を前記第1のロッドに当接させるべく、第1のロッ
ド側に付勢する第2の付勢手段と、密封構造で内部が真
空の蛇腹と、該蛇腹を伸ばす方向に付勢する第3の付勢
手段とを備えたベローズ組立体と、該ベローズ組立体に
作動連結される第2のロッドと、前記弁本体は、外部と
前記弁室とを連通する第1のポートと、外部と流路とを
連通する第2のポートと、該第2ポートと外部を介して
前記可動部材と前記固定部材との間とを連通する連通路
と、前記ベローズ組立体が収納される収納部と、該収納
部の外部と内部とを連通する第3のポートと、前記流路
と同軸上に設けられて前記第2のロッドが摺動自在に挿
入される孔と、を有し、前記第2のロッドは、前記流路
を介して前記弁体側に伸び、前記貫通孔の径と前記流路
の径とをほぼ同じとしたソレノイドバルブにおいて、前
記弁体と弁座が接離する部位を平面としたことを特徴と
する。
【0027】上記目的を達成するために、本出願に係る
第4の発明にあっては、前記弁体と弁座が接離する部位
を平面としたもののうち弁体の平面部に前記流路内に入
り込む凸部を設け、該凸部を流路側に向って縮径となる
テーパ状としたことを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するために、本出願に係る
第5の発明にあっては、前記ベローズ組立体の前記第2
のロッドが連結される側とは反対側の端部に、ベローズ
組立体の伸縮方向に突出する、蛇腹よりも小径の段付の
突出部が形成され、該端部に対向する前記収納部の面に
は、該ベローズ組立体を取り付けるための、ベローズ組
立体の端部の外形と略合致する形状の凹部が設けられ、
該凹部は、該凹部の開口側に設けられた、ベローズ組立
体の伸縮方向に略平行な内周面を有するガイド部と、該
ガイド部に段部を介して隣接し、該ガイド部より小径で
前記凹部の底面にかけて縮径となるテーパー部と、を有
し、前記凹部の取り付け位置からずれた前記ベローズ組
立体が、前記蛇腹を前記ガイド部の内周面に規制されつ
つ伸長するときに、前記突出部を前記テーパー部の内周
面上に乗り上げることにより前記凹部の取り付け位置か
らのずれを修正することを特徴とする。
【0029】上記第1の発明に係る構成のソレノイドバ
ルブにあっては、ソレノイド本体に通電時、可動部材が
固定部材に磁気吸引され、その推力により、可動部材に
作動連結され、固定部材の貫通孔に摺動自在に挿入され
ているロッドと一体となっている弁体が弁座側に移動
し、弁体が弁座に接して弁座に開口する流路を閉じる。
【0030】このとき、ロッドを受けている固定部材の
貫通孔と流路とが軸ずれを生じていても、弁体と弁座と
の接離する部位を平面としていることから、接離する部
位に変化が生じないため、閉弁時確実にシールされる。
【0031】また、上記第2の発明に係る構成におい
て、弁体の平面部に流路内に入り込む凸部を流路側に向
って縮径となるテーパ状としていることから、そのテー
パに沿って流体が流れるため、弁体が弁座から離間して
流路の開きはじめの急な流量(圧力)の変化を防止する
ことができる。
【0032】そして、上記第3の発明に係る構成のソレ
ノイドバルブにあっては、第1のロッドを受ける固定部
材の貫通孔の径と流路の径とをほぼ同じとしており、弁
本体に流路と外部とを連通する第2のポートと可動部材
と固定部材との間とを連通する連通路を有していること
から、ソレノイドバルブの力のつりあいから、第1のロ
ッドと一体の弁体に第2のポートにおける圧力による差
圧の影響を受けることがない。
【0033】また、弁本体の第3のポートを有する収納
部にベローズ組立体を有していることから、第3のポー
トに対する圧力に応じてベローズ組立体が伸縮し、それ
に伴ってベローズ組立体に作動連結されている第2のロ
ッドが移動して上記したように弁体は差圧を受けないた
め、弁体が弁座から接離でき、第3のポートに対する圧
力を一定にするという自動調圧がなされる。
【0034】このときも、弁体と一体の第1のロッドを
受けている固定部材の貫通孔と流路とが軸ずれを生じて
いても、弁体と弁座との接離する部位を平面としている
ことから、接離する部位に変化が生じないため、閉弁時
確実にシールされ、自動調圧も精度良くなされる。
【0035】また、上記第4の発明に係る構成におい
て、上記第3の発明における弁体の平面部に流路内に入
り込む凸部を流路側に向って縮径となるテーパ状として
いることから、そのテーパに沿って流体が流れるため、
弁体が弁座から離間して流路の開きはじめの急な流量
(圧力)の変化を防止することができる。
【0036】また、上記第5の発明に係る構成におい
て、外部圧が高圧となってベローズ組立体が収縮したと
きに振動等により取り付け位置からずれた場合でも、ベ
ローズ組立体が蛇腹をガイド部の内周面で規制されて伸
長するときに、突出部をテーパー部の内周面に乗り上げ
るので、伸長するにしたがい縮径となるテーパー部の内
周面に導かれて取り付け位置へと戻され、かみ込みによ
るロック現象を回避でき、バルブ開閉機能も失われな
い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。本発明の一実施の形態に係るソレ
ノイドバルブを示す図1において、1はソレノイドバル
ブ全体を示しており、このソレノイドバルブ1は、ソレ
ノイド2に弁本体2Aが一体的に設けられて成ってい
る。
【0038】ソレノイド2は、内部中空のソレノイド本
体3と、そのソレノイド本体3の中空内部に往復動自在
に挿入される磁性体製の可動部材としてのプランジャ4
と、プランジャ4に対向して同軸上に設けられる磁性体
製の固定部材としてのセンタポスト5と、プランジャ4
に作動連結される第1のロッドとしてのロッドA6とを
備えている。
【0039】ソレノイド本体3は、両端を開口するケー
ス7と、ケース7内に収納される軸方向に貫通形成され
る中空部8を有するボビン9に巻つけられたコイル10
と、磁路を構成するスペーサ11及びアッパープレート
12とを備えている。
【0040】ケース7の一方の開口端部には、径方向内
方に伸びる内向きフランジ部71を有し、その内径は、
ボビン9の中空部8の径より大きくなっている。その内
向きフランジ部71の内周面に対して流体密にブラケッ
ト13を介して環状のスペーサ11が設けられており、
コイル10が巻付けられたボビン9を保持している。
【0041】このスペーサ11の内周面の軸方向中途部
には、径方向内側に突出する凸部11Aを有しており、
この凸部11Aのボビン9側の内径は、ボビン9の中空
部8の径とほぼ同じとなっている。
【0042】アッパープレート12は、径方向外方に伸
びる外向きフランジ部12Aを有する筒状部材である。
この筒状部12Bの端面がボビン9の端面に当接し、外
向きフランジ部12Aの外周面がケース7の開口端部の
段差面72に当接して設けられており、その段差面72
の先端部にてアッパープレート12がかしめ固定されて
いる。
【0043】また、アッパープレート12の筒状部12
Bの内径は、ボビン9の中空部8の径とほぼ同じとなっ
ていることから、この筒状部12Bの内径部と、ボビン
9の中空部8と、スペーサ11の凸部11Aのボビン9
側の内径部とでソレノイド本体3のソレノイド本体中空
部14を形成している。
【0044】このソレノイド本体中空部14内には、そ
の全長にわたって設けられ、アッパープレート12側の
開口端部を閉塞する断面略コ字状の軸受15を有してい
る。その軸受15を介してソレノイド本体中空部14内
で閉塞部側に往復動自在にプランジャ4が挿入される。
【0045】このプランジャ4に対向して同軸上に軸受
15を介してソレノイド本体中空部14内にセンタポス
ト5が挿入固定されている。このセンタポスト5の弁本
体2A側端部には径方向外方に伸びる外向きフランジ部
51を有しており、この外向きフランジ部51が、スペ
ーサ11の凸部11Aと、その凸部11Aの弁本体2A
側の内周面との段部に当接してセンタポスト5が位置決
めされている。
【0046】またセンタポスト5には、中心軸線上に貫
通形成される貫通孔52を有していおり、その貫通孔5
2にロッドA6の一端がプランジャ4側に他端が後述す
る弁体16側に伸びて摺動自在に挿入される。この貫通
孔52とロッドA6とはクリアランスシールされてい
る。
【0047】一方、プランジャ4には、軸受15の閉塞
部側に開口する凹部41を有しており、その凹部41内
に第2の付勢手段としてのスプリングB42が設けられ
ている。このスプリングB42は、一端が軸受15の閉
塞部の端面に当接し、他端が凹部41の底面に当接して
プランジャ4をロッドA6側に付勢している。
【0048】このスプリングB42のスプリング力にて
ロッドA6の端面にプランジャ4の端面が当接すること
になり、この当接することでロッドA6はプランジャ4
に作動連結されている。
【0049】さらに、センタポスト5の外周部には、軸
方向に貫通形成された通路53を有している。
【0050】弁本体2Aは、弁体16と、センタポスト
5の凹部54とで弁室17を形成するバルブボディ18
と、弁室17に設けられた弁体16が接離する弁座19
と、弁座19に開口し、弁室17と連通する流路20
と、バルブボディ18の先端部側に設けられた収納部1
8Cに収納されるベローズ組立体30と、を備えてい
る。
【0051】バルブボディ18には、弁室17を形成す
るための軸方向に開口する凹部18Aを有しており、こ
の凹部18Aとソレノイド2側として、バルブボディ1
8をセンタポスト5及びスペーサ11に対して同軸上に
一体的に組み付けられている。
【0052】そして、バルブボディ18の凹部18Aと
センタポスト5の凹部54にて形成された弁室17内に
往復動自在で、かつ弁座19に接離自在に弁体16が挿
入されている。この弁体16は、段付で、弁座19側か
ら順に小、中、大径部16A、16B、16Cと成って
いる。この大径部16Cの端面に対してソレノイド2の
ロッドA6が一体的に取付けられており、弁体16がロ
ッドA6とともに移動するようになっている。
【0053】また、弁室17内に弁体16を弁座19か
ら離間する方向に付勢する第1の付勢手段としてのスプ
リングA21が設けられている。このスプリングA21
は、一端が弁体16の中径部16Bと大径部16Cとの
段差面に当接し、他端が弁室17の弁座19の端面に当
接して弁体16を弁座19から離間する方向に付勢して
いる。
【0054】そして、上記したように弁体16がプラン
ジャ4に作動連結されているロッドA6と一体となって
いることから、プランジャ4がスプリングA21のスプ
リング力にてセンタポスト5から離間する方向に付勢さ
れている。
【0055】弁座19は、平面となっており、その平面
に開口するようにバルブボディ18の中心軸線上に流路
20が形成されている。一方、弁座19に接離する弁体
16の小径部16Aの先端も平面となっており、その平
面部16Dにおいて弁体16の中心軸線上で流路20内
に入り込むように突出する凸部16Eを有している。こ
の凸部16Eは、流路20側に向って縮径となるテーパ
状となっている。
【0056】また、バルブボディ18の側壁には、外部
と弁室19とを連通する第1のポートとしての流入ポー
ト22と、外部と流路20とを連通する第2のポートと
しての制御ポート23と、制御ポート23とプランジャ
4とセンタポスト5間とをセンタポスト5の通路53を
介して連通する連通路24と、が設けられている。
【0057】流入ポート22と制御ポート23はバルブ
ボディ18の側壁に対して半径方向に貫通形成されてお
り、流入ポート22の外部側開口端部にはフィルター2
2Aが取付けられている。一方、連通路24は、軸方向
に貫通形成されており、その一方の開口端部は制御ポー
ト23の外部に位置し、他方はセンタポスト5の通路5
3に位置している。
【0058】そして、バルブボディ18の先端部に、両
端を開口するカバー25の一方の開口端部が取付けられ
ており、そのカバー25にて収納部18Cが形成され、
そのカバー25内にベローズ組立体30が収納されてい
る。また、カバー25の他方の開口端部には、ベローズ
組立体30に接するアジャストスクリュー26が取付け
られ、その開口端部を閉塞している。
【0059】ベローズ組立体30は、ベローズ部27
と、ベローズ部27と作動連結される第2のロッドとし
てのロッドB28を支持するロッドホルダ29と、ベロ
ーズ部27を伸ばす方向に付勢する第3の付勢手段とし
てのスプリングC33と、を備えている。
【0060】ベローズ部27は、略有底筒状の蛇腹31
と、蛇腹31の開口端部を閉塞する断面略T字状のピン
A32と、蛇腹31内に挿入されるスプリングC33
と、を備えており、ベローズ部27は密封構造で内部が
真空となっている。
【0061】また、蛇腹31内の閉塞部側には、ピンA
32と対向して断面T字状のピンB34が設けられてお
り、ピンB34のフランジ部34aはベローズ部の段付
の突出部27Aに固定されている。突出部27Aは、蛇
腹31より小径で、外周面が端部に向けて縮径となるテ
ーパー状をなす。ピンB34とピンA32の間には、そ
れぞれの凸部の外周部にスプリングC33が設けられて
いる。このスプリングC33は、一端がピンB34のフ
ランジ部34aの端面に当接し、他端がピンA32のフ
ランジ部端面に当接して蛇腹31(ベローズ部27)を
伸ばす方向に付勢している。
【0062】そして、ピンA32のバルブボディ18側
には、ピンA32の中心軸線上に形成された凹部32A
を有しており、その凹部32A内に凹形状のロッドホル
ダ29が開口部をバルブボディ18側として圧入されて
いる。
【0063】ベローズ部27の蛇腹31の閉塞部側はア
ジャストスクリュー26の凹部26A内に取りつけられ
ており、この凹部26Aは蛇腹31及び突出部27Aの
外形とほぼ合致する形状のストレート部26aと段部2
6cを介して隣接するテーパー部26bからなる。
【0064】アジャストスクリューの凹部26Aの詳細
な構成については後述する。
【0065】そして、ベローズ組立体30のロッドホル
ダ29内にロッドB28が挿入され、ロッドB28はロ
ッドホルダ29内に摺接している(自由状態にある)。
このロッドB28は、段付で、大径部28Aと小径部2
8Bとから成っている。
【0066】一方、バルブボディ18には、流路20と
同軸上にカバー25の内部と連通する孔18Bを有して
おり、孔18BにはロッドB28の大径部28Aが摺動
自在に挿入され、小径部28Bが流路20内に臨んで、
その先端が弁体16の凸部16Eに接するようになって
いる。このロッドB28は、大径部28Aと孔18Aと
でクリアランスシールされている。
【0067】さらに、カバー25には、カバー25の外
部と内部とを連通する第3のポートとしての吸入ポート
35を有している。
【0068】ここで、ベローズ組立体30の基本作用に
ついて説明する。
【0069】ベローズ組立体30の周囲のガスの圧力又
は液圧(以下、ガスを例に説明する)が高い時には、ス
プリングC33の付勢力(反発力)より、ガスの圧縮力
の方が強くなるため、ベローズ部27は軸方向に押さ
れ、その長さLは短くなる。
【0070】また周囲のガス圧力が低くなると、スプリ
ングC33の反発力が、ガスの圧縮力よりも大きくなる
ため、ベローズ部27を軸方向に膨張し、その長さLは
長くなる。
【0071】次に上記構成のソレノイドバルブ1の作用
について説明する。
【0072】まず、ソレノイド2のOFF時は、スプリ
ングA21のスプリング力にて弁体16が弁座19から
離間し、弁座19に開口する流路20が開き、バルブ開
弁状態となる。これにより、流入ポート22と制御ポー
ト23とが弁室17を介して連通し、フィルター22A
を介して流入ポート22からの例えば外部制御部(不図
示)からの吐出圧P1 (以下、単にP1 という)が、制
御ポート23を介してコントロール圧P2 (以下、単に
2 という)として外部制御部に対して出力される。つ
まり、P2 =P1 となる。
【0073】このとき、プランジャ4は、スプリングA
21のスプリング力により、弁体16及びロッドA6を
介してセンタポスト5から離間している。
【0074】次に、ソレノイド2をONとすると、セン
タポスト5→スペーサ11→ケース7→アッパープレー
ト12→プランジャ4→センタポスト5から成る磁気回
路が形成され、プランジャ4がセンタポスト5に磁気吸
引される。
【0075】その推力により、プランジャ4の端面に当
接している(作動連結されている)ロッドA6と一体と
なっている弁体16がスプリングA21のスプリング力
に抗して弁座19側に移動し、弁体16の平面部16D
が平面の弁座19に接して流路20を閉じ、バルブ閉弁
状態となり、流路20が平面部16Dにてシールされ
る。
【0076】これにより、弁体16の小径部16Aの平
面部16Dが弁座19とのシール部を成す。また平面部
16Dのテーパ状の凸部16Eは、流路20内に入り込
んでいる。
【0077】このソレノイド2のON時において印加す
る電流による推力に応じた吸入ポート35に対する外部
制御部の吸入圧P3 (以下、単にP3 という)となるよ
うにP2 を制御する。
【0078】P2 は、バルブボディ18に有する連通路
24とセンタポスト5の通路53を介してプランジャ4
とセンタポスト5との間にも供給される。また、弁体1
6の平面部16Dが弁座19に接してシールされるシー
ル径を成す流路20の径と、センタポスト5のロッドA
6が挿入されている(受けている)貫通孔52の径とが
ほぼ同一としているため、ロッドA6と一体となってい
る弁体16には高圧側から低圧側への差圧による影響を
受けることがない。
【0079】ここで、上記したソレノイド2に印加する
電流による推力に応じたP3 となるようにP2 を制御す
ることについて、以下に示す上記構成のソレノイドバル
ブ1の力のつりあい式に基づいて説明する。
【0080】尚、AP :プランジャ4の断面積、AR1
ロッドA6の断面積、Ab1:弁体16の大径部16Cの
断面積、Ab2:弁体16の小径部16A(シール部)の
断面積、AR2:ロッドB28の小径部28Bの断面積、
R3:ロッドB28の大径部28Aの断面積、AB :ベ
ローズ部27(蛇腹31)の有効断面積、FS :ソレノ
イド2の吸引力、F1 :スプリングA21のスプリング
力、F2 :スプリングB42のスプリング力、FB :ベ
ローズ組立体30(スプリングC33のスプリング力を
含む)の力と定義する。
【0081】F1 、F2 、FB は下記の数式1乃至数式
3より求まる。尚、xはバルブ閉弁位置を基準とした変
位量を示している。
【0082】
【数1】F1 =k1 (δ1 −x) 上記数式1において、k1 :スプリングA21のバネ定
数、δ1 :閉弁位置でのたわみ量である。
【0083】
【数2】F2 =k2 (δ2 +x) 上記数式2において、k2 :スプリングB42のバネ定
数、δ2 :閉弁位置でのたわみ量である。
【0084】
【数3】FB =kB (δB −x) 上記数式3において、kB :ベローズ組立体30でのバ
ネ定数(ベローズ組立体30自体のバネ定数とスプリン
グC33のバネ定数の両方)、δB :閉弁位置でのたわ
み量である。
【0085】そして、バルブ閉弁,開弁方向の作動力を
まとめると下表の通りとなる。
【0086】
【表1】 表1からソレノイドバルブ1のつりあい式を算出する。
【0087】
【数4】FS −F1 +F2 −FB +(Ab2−AR1)P1
+(AR3−Ab2+AR1)P2 +(AB −AR3)P3 =0 P2 とP3 は外部でオリフィス36でつながっているた
め、P2 ≧P3 となるため、その差をβとして、P2
3 +βとおくと、上記数式4は下記数式5となり、そ
して数式6となる。
【0088】
【数5】FS −F1 +F2 −FB +(Ab2−AR1)P1
+(AB −Ab2+AR1)P3 +(AB −AB2+AR1)β
=0
【0089】
【数6】P3 ={−FS +FSP −(Ab2−AR1)P1
+(AR3−Ab2+AR1 )β}/(AB −Ab2+AR1) 但し、FSP=F1 −F2 +FB とする。
【0090】閉弁した瞬間すなわちバルブ閉弁状態で弁
体16と弁座19との間に押付力が発生しない状態で
は、P2 とP3 が外部制御部中でオリフィス36により
つながっているため、β=0、x=0となり、数式6は
数式7となる。
【0091】
【数7】P3 ={−FS +FSP−(Ab2−AR1)P1
/(AB −Ab2+AR1) そして、γ=Ab2−AR1とおくと、下記の数式8とな
る。
【0092】
【数8】 P3 =(−FS +FSP−γP1 )/(AB −γ) さらに、Ab2(弁体16の小径部16A(シール部)断
面積)=AR1(ロッドA6の断面積)とする。すなわ
ち、γ=0とおくと、下記の数式9となる。尚、A
b2(弁体16の小径部16A(シール部)断面積)でな
く、実際は流路20の径(シール径)内の面積で、また
R1(ロッドA6の断面積)でなく、実際はセンタポス
ト5の貫通孔52の径内の面積である。
【0093】
【数9】P3 =(−FS +FSP)/AB (x=0) 尚、FSPとAB は一定とする。
【0094】これより、バルブ閉弁状態で弁体16と弁
座19との間に押付力が発生しない状態では、FS (ソ
レノイド2の吸引力)によって、つまりソレノイド2の
推力によってP3 の圧力が決まる。
【0095】そして、ベローズ組立体30を設けている
ため、上記数式9のP3 よりベローズ組立体30の周囲
の圧力となるP3 が低いと上記したベローズ組立体30
の基本作用によりベローズ部27が長くなる(伸び
る)。これにより、ベローズ部27のロッドホルダ29
に摺接して設けられるロッドB28が押され、そのロッ
ドB28にて弁体16の凸部16EがスプリングA21
のスプリング力に抗して押されて流路20が開く。すな
わち、力のつりあい式である数式9に基づき一定のスト
ロークで流路20を開ける。
【0096】P2 はこのときのP1 とバルブ開のストロ
ークによって決まる。
【0097】一方、P3 の圧力が高いと上記したベロー
ズ組立体30の基本作用によりベローズ部27が短くな
る(縮む)。これにより、ベローズ部27のロッドホル
ダ29に摺接して設けられるロッドB28が押されるこ
とがないため、弁体16がスプリングA21のスプリン
グ力にて押されて流路20が閉じる。これにより、P2
=P3 となる。
【0098】上記構成のソレノイドバルブにあっては、
ソレノイド本体3に通電時、プランジャ4がセンタポス
ト5に磁気吸引され、その推力により、プランジャ4に
作動連結され、センタポスト5の貫通孔52に摺動自在
に挿入されているロッドA6と一体となっている弁体1
6が弁座19側に移動し、弁体16が弁座19に接して
弁座19に開口する流路20を閉じてシールする。
【0099】このとき、ロッドA6を受けているセンタ
ポスト5の貫通孔52と流路20とが図2に示すように
軸ずれを生じていても、弁体16の平面部16Dと平面
の弁座19とが接することから、その接する部位に変化
が生じないため、閉弁時確実にシールすることができ
る。すなわち、シール性の向上を図ることができる。
【0100】また、上記構成におけるソレノイドバルブ
の力のつりあいから、弁体16にP2 による差圧の影響
を受けることがなく、P3 の圧力に応じて伸縮するベロ
ーズ組立体30を設けているため、それに伴ってベロー
ズ組立体30にロッドホルダ29を介して作動連結され
ているロッドB28が移動して弁座19から弁体16を
接離して、P3 を一定にするという自動調圧がなされ
る。
【0101】このときも、ロッドA6を受けているセン
タポスト5の貫通孔52と流路20とが図2に示すよう
に軸ずれを生じていても、弁体16の平面部16Dと平
面の弁座19とが接することから、その接する部位に変
化が生じないため、閉弁時確実にシールされ、自動調圧
も精度良くなされる。すなわち、シール性の向上を図る
と共に、制御性能の向上を図ることができる。
【0102】また、弁体16の平面部16Dに流路20
内に入り込む凸部16Eを流路20側に向って縮径とな
るテーパ状としていることから、そのテーパに沿って流
体が流れるため、弁体16が弁座19から離間して流路
20の開きはじめの急な流量(圧力)の変化を防止する
ことができる。これにより、より制御性能の向上を図る
ことができる。
【0103】尚、上記実施の形態では弁体が高圧側から
低圧側へ差圧により変位しない構造のものを例にとって
説明したが、特にこれに限るものではなく、弁体が弁座
に接離して弁座に開口する流路を開閉するその他の開閉
弁でも同様に適用することができる。
【0104】以下、アジャストスクリュー26の凹部2
6Aの詳細な構成について説明する。
【0105】通常は、図1に示すように、ベローズ組立
体30は、蛇腹31の端部がストレート部の内周面に略
平行となり、突出部27Aがテーパー部に収納されるよ
うに、凹部26Aに取り付けられている。
【0106】ベローズ組立体30が外部圧により縮み、
振動等により図3に示すように取付位置からずれたとき
の最大のずれはほぼ(φDG −φDB3)/2となる。
(図4参照)これより両側のずれを考慮し、本実施形態
では、最大のずれが生じて蛇腹31がストレート部26
aの内周面に当接する場合でも、突出部27Aがテーパ
ー部26Bの内周面に乗り上げて当接するようにφDT2
の寸法を(φDB2+φDG −φDB3)以上としている。
従って、ベローズ組立体30が上述の取り付け位置から
ずれた場合でも、外部圧が低圧となりベローズ組立体3
0が再び伸びていく過程では、蛇腹31はストレート部
26aの内周面に規制されるとともに、ベローズ部の突
出部27Aがテーパー部26bの内周面に乗り上げてい
るため、ベローズ組立体30が伸びるにつれて、突出部
27Aはテーパー部26bの内周面を上って行き、ずれ
が修正される。さらにφDT1をφDB1以上とすることに
より、ベローズ部の底面27Bとアジャストスクリュー
凹部の底面26Bとが重なり、自動的に位置修正を終え
る。
【0107】つまり、下記数式10及び11を満たす寸
法関係を有する適度なガイド部26a及びテーパー部2
6bを設けることにより、ベローズ組立体30はテーパ
ー部内周面に沿って傾きを修正していくため、かみ込み
によるロック現象を回避でき、バルブ開閉機能も失われ
ない。
【0108】
【数10】φDT1≧φDB1
【0109】
【数11】φDT2≧φDB2+φDG −φDB3
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、ソレノイド本体に通電時、可動部材が
固定部材に磁気吸引され、その推力により、可動部材に
作動連結され、固定部材の貫通孔に摺動自在に挿入され
ている第1のロッドと一体となっている弁体が弁座側に
移動し、弁体が弁座に接して弁座に開口する流路を閉じ
てシールされる。
【0111】このとき、第1のロッドを受けている固定
部材の貫通孔と流路とが軸ずれを生じていても、弁体と
弁座との接離する部位を平面としていることから、接離
する部位に変化が生じないため、閉弁時確実にシールさ
れる。すなわち、シール性の向上を図ることができる。
【0112】また、本出願に係る第2の発明によれば、
弁体の平面部に流路内に入り込む凸部を流路側に向って
縮径となるテーパ状とすることで、そのテーパに沿って
流体が流れるので、弁体が弁座から離間して流路の開き
はじめの急な流量(圧力)の変化を防止することができ
る。これにより、制御性能の向上を図ることができる。
【0113】そして、本出願に係る第3の発明によれ
ば、ソレノイドバルブの力のつりあいから、弁体が第2
のポートにおける圧力による差圧の影響を受けることが
なく、第3のポートに対する圧力に応じて伸縮するベロ
ーズ組立体を設けているので、それに伴ってベローズ組
立体に作動連結されている第2のロッドが移動して弁座
から弁体を接離して、第3のポートに対する圧力を一定
にするという自動調圧がなされる。
【0114】このときも、第1のロッドを受けている固
定部材の貫通孔と流路とが軸ずれを生じていても、弁体
と弁座との接離する部位を平面としていることから、接
離する部位に変化が生じないため、閉弁時確実にシール
され、自動調圧も精度良くなされる。すなわち、シール
性の向上を図ると共に、制御性能の向上を図ることがで
きる。
【0115】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第3の発明における弁体の平面部に流路内に入り込
む凸部を流路側に向って縮径となるテーパ状としている
ことから、そのテーパに沿って流体が流れるため、弁体
が弁座から離間して流路の開きはじめの急な流量(圧
力)の変化を防止することができる。これにより、より
制御性能の向上を図ることができる。
【0116】また、本出願に係る第5の発明によれば、
外部圧が高圧となってベローズ組立体が振動等により取
り付け位置からずれた場合でも、蛇腹がガイド部内周面
で規制され、ベローズ組立体が突出部を縮径となるテー
パー部内周面に沿わせながら伸長するので、取り付け位
置からのずれが修正され、かみ込みによるロック現象を
回避でき、バルブ開閉機能も失われない。すなわち、バ
ルブの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態に係るソレノイド
バルブの全体縦断面図である。
【図2】図2は図1のE部拡大図で、センタポストの貫
通孔と流路との軸ずれを示している。
【図3】図3は本発明の一実施の形態に係るソレノイド
バルブのベローズ組立体周辺の拡大図である。
【図4】図4は本発明の一実施の形態に係るソレノイド
バルブのベローズ組立体及びアジャストスクリューの寸
法を示す図である。
【図5】図5は従来のソレノイドバルブの全体縦断面図
である。
【図6】図6は図5のD部拡大図で、センタポストの貫
通孔と流路との軸ずれを示している。
【図7】図7は従来のソレノイドバルブにおけるベロー
ズ組立体のロック現象を示す図である。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ 2 ソレノイド 2A 弁本体 3 ソレノイド本体 4 プランジャ(可動部材) 41 凹部 42 スプリングB(第2の付勢手段) 5 センタポスト(固定部材) 51 外向きフランジ部 52 貫通孔 53 通路 54 凹部 6 ロッドA(第1のロッド) 7 ケース 71 内向きフランジ部 72 段差面 8 中空部 9 ボビン 10 コイル 11 スペーサ 11A 凸部 12 アッパープレート 12A 外向きフランジ部 12B 筒状部 13 ブラケット 14 ソレノイド本体中空部 15 軸受 16 弁体 16A 小径部 16B 中径部 16C 大径部 16D 平面部 16E 凸部 17 弁室 18 バルブボディ 18A 凹部 18B 孔 18C 収納部 19 弁座 20 流路 21 スプリングA(第1の付勢手段) 22 流入ポート(第1のポート) 22A フィルター 23 制御ポート(第2のポート) 24 連通路 25 カバー 26 アジャストスクリュー 26A 凹部 26B 凹部底面 26a ストレート部 26b テーパー部 26c 段部 27 ベローズ部 27A 突出部 27B 突出部端面 28 ロッドB(第2のロッド) 28A 大径部 28B 小径部 29 ロッドホルダ 30 ベローズ組立体 31 蛇腹 32 ピンA 32A 凹部 33 スプリングC(第3の付勢手段) 34 ピンB 35 吸入ポート(第3のポート) 36 オリフィス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 田 一 朗 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1エヌオ ーケー株式会社内 (72)発明者 渡 辺 孝 樹 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1エヌオ ーケー株式会社内 (72)発明者 川 口 真 広 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地株式会社 豊田自動織機製作所内 (72)発明者 園 部 正 法 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地株式会社 豊田自動織機製作所内 (72)発明者 水 藤 健 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地株式会社 豊田自動織機製作所内 (72)発明者 久 保 裕 司 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地株式会社 豊田自動織機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部中空のソレノイド本体と、 該ソレノイド本体の中空内部に往復動自在に挿入される
    磁性体製の可動部材と、 該可動部材と対向して同軸上に設けられる磁性体製の固
    定部材と、 該固定部材に有する軸方向に貫通形成される貫通孔と、 該貫通孔に摺動自在に挿入される前記可動部材に作動連
    結されたロッドと、 該ロッドと一体に設けられる弁体と、 該弁体が接離する弁座と、 該弁座に開口する流路と、 を備えたソレノイドバルブにおいて、 前記弁体と弁座が接離する部位を平面としたことを特徴
    とするソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記弁体と弁座が接離する部位を平面
    としたもののうち弁体の平面部に前記流路内に入り込む
    凸部を設け、該凸部を流路側に向って縮径となるテーパ
    状としたことを特徴とする請求項1に記載のソレノイド
    バルブ。
  3. 【請求項3】 内部中空のソレノイド本体と、 該ソレノイド本体の中空内部に往復動自在に挿入される
    磁性体製の可動部材と、 該可動部材と対向して同軸上に設けられる磁性体製の固
    定部材と、 該固定部材に有する軸方向に貫通形成される貫通孔と、 該貫通孔に摺動自在に挿入される第1のロッドと、 該第1のロッドと一体に設けられ、弁本体に設けられた
    弁室内に往復動自在に挿入される弁体と、 該弁体が接離する前記弁室に設けられた弁座と、 該弁座に開口する流路と、 前記弁体を弁座から離間する方向に付勢する第1の付勢
    手段と、 前記可動部材を前記第1のロッドに当接させるべく、第
    1のロッド側に付勢する第2の付勢手段と、 密封構造で内部が真空の蛇腹と、該蛇腹を伸ばす方向に
    付勢する第3の付勢手段とを備えたベローズ組立体と、 該ベローズ組立体に作動連結される第2のロッドと、 前記弁本体は、外部と前記弁室とを連通する第1のポー
    トと、外部と流路とを連通する第2のポートと、該第2
    ポートと外部を介して前記可動部材と前記固定部材との
    間とを連通する連通路と、前記ベローズ組立体が収納さ
    れる収納部と、該収納部の外部と内部とを連通する第3
    のポートと、前記流路と同軸上に設けられて前記第2の
    ロッドが摺動自在に挿入される孔と、を有し、 前記第2のロッドは、前記流路を介して前記弁体側に伸
    び、 前記貫通孔の径と前記流路の径とをほぼ同じとしたソレ
    ノイドバルブにおいて、 前記弁体と弁座が接離する部位を平面としたことを特徴
    とするソレノイドバルブ。
  4. 【請求項4】 前記弁体と弁座が接離する部位を平面
    としたもののうち弁体の平面部に前記流路内に入り込む
    凸部を設け、該凸部を流路側に向って縮径となるテーパ
    状としたことを特徴とする請求項3に記載のソレノイド
    バルブ。
  5. 【請求項5】 前記ベローズ組立体の前記第2のロッ
    ドが連結される側とは反対側の端部に、ベローズ組立体
    の伸縮方向に突出する、蛇腹よりも小径で段付の突出部
    が形成され、該端部に対向する前記収納部の面には、該
    ベローズ組立体を取り付けるための、ベローズ組立体の
    端部の外形と略合致する形状の凹部が設けられ、 該凹部は、該凹部の開口側に設けられた、ベローズ組立
    体の伸縮方向に略平行な内周面を有するガイド部と、該
    ガイド部に段部を介して隣接し、該ガイド部より小径で
    前記凹部の底面にかけて縮径となるテーパー部と、を有
    し、 前記凹部の取り付け位置からずれた前記ベローズ組立体
    が、前記蛇腹を前記ガイド部の内周面に規制されつつ伸
    長するときに、前記突出部を前記テーパー部の内周面上
    に乗り上げることにより前記凹部の取り付け位置からの
    ずれを修正することを特徴とする請求項3又は4記載の
    ソレノイドバルブ。
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