JPH10887A - 隠蔽情報を有する印刷物 - Google Patents
隠蔽情報を有する印刷物Info
- Publication number
- JPH10887A JPH10887A JP8154070A JP15407096A JPH10887A JP H10887 A JPH10887 A JP H10887A JP 8154070 A JP8154070 A JP 8154070A JP 15407096 A JP15407096 A JP 15407096A JP H10887 A JPH10887 A JP H10887A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- ink layer
- release varnish
- concealment
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、接着テープによる剥離性が良好で
かつ隠蔽情報の隠蔽性を確保できる印刷物であって、か
つ、生産性の向上、製造コストの低減化、小ロット化対
応の可能な印刷物の提供を課題とする。 【構成】 本発明の隠蔽情報を有する印刷物は、紙1上
に設けられた文字、記号、図形等の隠蔽情報を表示する
インキ層2と、該インキ層2上を含めて紙1上に設けら
れた剥離ニス層3と、該剥離ニス層3上に設けられ、隠
蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽用紫外
線硬化型インキ層4とからなり、該隠蔽用紫外線硬化型
インキ層4を最表層とするか、または、紙1上に設けら
れた剥離ニス層3と、該剥離ニス層3上に設けられた文
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するインキ層2と、
該インキ層2上を含めて前記剥離ニス層3上に設けら
れ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽
用紫外線硬化型インキ層4とからなり、該隠蔽用紫外線
硬化型インキ層を最表層とするものである。
かつ隠蔽情報の隠蔽性を確保できる印刷物であって、か
つ、生産性の向上、製造コストの低減化、小ロット化対
応の可能な印刷物の提供を課題とする。 【構成】 本発明の隠蔽情報を有する印刷物は、紙1上
に設けられた文字、記号、図形等の隠蔽情報を表示する
インキ層2と、該インキ層2上を含めて紙1上に設けら
れた剥離ニス層3と、該剥離ニス層3上に設けられ、隠
蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽用紫外
線硬化型インキ層4とからなり、該隠蔽用紫外線硬化型
インキ層4を最表層とするか、または、紙1上に設けら
れた剥離ニス層3と、該剥離ニス層3上に設けられた文
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するインキ層2と、
該インキ層2上を含めて前記剥離ニス層3上に設けら
れ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽
用紫外線硬化型インキ層4とからなり、該隠蔽用紫外線
硬化型インキ層を最表層とするものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピードクジやゲ
ーム用印刷物に関し、接着テープにより隠蔽層をを剥離
して隠蔽情報を表出しえる印刷物に関する。
ーム用印刷物に関し、接着テープにより隠蔽層をを剥離
して隠蔽情報を表出しえる印刷物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙上にオフセット印刷により文
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示し、乾燥後、隠蔽情
報を表示するインキ層上を含め紙上に、硝化綿、塩化ゴ
ム、ポリアミド等の樹脂とトルエン、イソプロピルアル
コール、酢酸エチル等の溶剤とからなる剥離ニス層を設
けた後、アルミペースト等の顔料と塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、硝化綿等の樹脂、更にトルエン、メチ
ルエチルケトン等の溶剤とからなる隠蔽用インキ層を設
けて印刷物とし、隠蔽用インキ層面をコインや爪等で引
っ掻くことにより剥離・除去して隠蔽情報を表出させる
ことを可能とする印刷物が提供されている。そして、こ
の種の印刷物においては、隠蔽用インキ層をオフセット
印刷により印刷すると膜厚が2μm程度と薄く、隠蔽性
を確保できないために、情報の隠蔽性を高める観点から
グラビア印刷により隠蔽用インキ層を設けられている。
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示し、乾燥後、隠蔽情
報を表示するインキ層上を含め紙上に、硝化綿、塩化ゴ
ム、ポリアミド等の樹脂とトルエン、イソプロピルアル
コール、酢酸エチル等の溶剤とからなる剥離ニス層を設
けた後、アルミペースト等の顔料と塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、硝化綿等の樹脂、更にトルエン、メチ
ルエチルケトン等の溶剤とからなる隠蔽用インキ層を設
けて印刷物とし、隠蔽用インキ層面をコインや爪等で引
っ掻くことにより剥離・除去して隠蔽情報を表出させる
ことを可能とする印刷物が提供されている。そして、こ
の種の印刷物においては、隠蔽用インキ層をオフセット
印刷により印刷すると膜厚が2μm程度と薄く、隠蔽性
を確保できないために、情報の隠蔽性を高める観点から
グラビア印刷により隠蔽用インキ層を設けられている。
【0003】しかしながら、隠蔽情報をオフセット印刷
で印刷し、隠蔽用インキ層をグラビア印刷で印刷するこ
ととなり、印刷機を変えるという繁雑さがあり、製造コ
スト等に問題があり、また、グラビア印刷方式を使用し
ても、隠蔽性を確保するためにはアルミペースト等を使
用した銀インキ等にインキの種類も限定されるという問
題もある。
で印刷し、隠蔽用インキ層をグラビア印刷で印刷するこ
ととなり、印刷機を変えるという繁雑さがあり、製造コ
スト等に問題があり、また、グラビア印刷方式を使用し
ても、隠蔽性を確保するためにはアルミペースト等を使
用した銀インキ等にインキの種類も限定されるという問
題もある。
【0004】最近、紙上にオフセット印刷により文字、
記号、図形等の隠蔽情報を表示し、乾燥後、隠蔽情報を
表示するインキ層上を含め紙上に、剥離ニス層、紫外線
硬化型樹脂層を順次設け、更に紫外線硬化型樹脂層上に
隠蔽層をそれぞれオフセット印刷により設けるとする印
刷物が提供されている(特開平5−246188号公
報)が、接着テープを使用して紫外線硬化型樹脂層を含
め隠蔽層を剥離しようとしても、隠蔽層のインキの種類
によっては紫外線硬化型樹脂層との間で剥離する場合が
あり、紫外線硬化型樹脂層と剥離ニス層間で綺麗に剥離
できない場合がある。また、その剥離性が不安定である
と、隠蔽性を増すために紫外線硬化型樹脂層中に色材を
添加するような場合においては、隠蔽情報の表出が不充
分となるとなるという矛盾がある。
記号、図形等の隠蔽情報を表示し、乾燥後、隠蔽情報を
表示するインキ層上を含め紙上に、剥離ニス層、紫外線
硬化型樹脂層を順次設け、更に紫外線硬化型樹脂層上に
隠蔽層をそれぞれオフセット印刷により設けるとする印
刷物が提供されている(特開平5−246188号公
報)が、接着テープを使用して紫外線硬化型樹脂層を含
め隠蔽層を剥離しようとしても、隠蔽層のインキの種類
によっては紫外線硬化型樹脂層との間で剥離する場合が
あり、紫外線硬化型樹脂層と剥離ニス層間で綺麗に剥離
できない場合がある。また、その剥離性が不安定である
と、隠蔽性を増すために紫外線硬化型樹脂層中に色材を
添加するような場合においては、隠蔽情報の表出が不充
分となるとなるという矛盾がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、接着テープ
による剥離性が良好であり、同時に隠蔽情報の隠蔽性を
確保できる印刷物の提供を目的とし、かつ、生産性の向
上、製造コストの低減化、小ロット化対応の可能な隠蔽
情報を有する印刷物の提供を目的とする。
による剥離性が良好であり、同時に隠蔽情報の隠蔽性を
確保できる印刷物の提供を目的とし、かつ、生産性の向
上、製造コストの低減化、小ロット化対応の可能な隠蔽
情報を有する印刷物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の隠蔽情報を有す
る印刷物は、紙上に設けられた文字、記号、図形等の隠
蔽情報を表示するインキ層と、該インキ層上を含めて紙
上に設けられた剥離ニス層と、該剥離ニス層上に設けら
れ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽
用紫外線硬化型インキ層とからなり、該隠蔽用紫外線硬
化型インキ層を最表層とすることを特徴とする。
る印刷物は、紙上に設けられた文字、記号、図形等の隠
蔽情報を表示するインキ層と、該インキ層上を含めて紙
上に設けられた剥離ニス層と、該剥離ニス層上に設けら
れ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠蔽
用紫外線硬化型インキ層とからなり、該隠蔽用紫外線硬
化型インキ層を最表層とすることを特徴とする。
【0007】また、本発明の隠蔽情報を有する印刷物
は、紙上に設けられた剥離ニス層と、該剥離ニス層上に
設けられた文字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するイ
ンキ層と、該インキ層上を含めて前記剥離ニス層上に設
けられ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する
隠蔽用紫外線硬化型インキ層とからなり、該隠蔽用紫外
線硬化型インキ層を最表層とすることを特徴とする。
は、紙上に設けられた剥離ニス層と、該剥離ニス層上に
設けられた文字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するイ
ンキ層と、該インキ層上を含めて前記剥離ニス層上に設
けられ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する
隠蔽用紫外線硬化型インキ層とからなり、該隠蔽用紫外
線硬化型インキ層を最表層とすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の隠蔽情報を有す
る印刷物の層構成を説明するための図であり、図中1は
紙、2は隠蔽情報を表示するインキ層、3は剥離ニス
層、4は隠蔽用紫外線硬化型インキ層である。
る印刷物の層構成を説明するための図であり、図中1は
紙、2は隠蔽情報を表示するインキ層、3は剥離ニス
層、4は隠蔽用紫外線硬化型インキ層である。
【0009】まず、図1に示す印刷物は、紙1上に文
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するインキ層2が設
けられ、また、該インキ層2上及びインキ層2を有して
いない紙上も含めて剥離ニス層3が設けられ、更に、該
剥離ニス層3上に隠蔽用紫外線硬化型インキ層4が設け
られてなるものである。
字、記号、図形等の隠蔽情報を表示するインキ層2が設
けられ、また、該インキ層2上及びインキ層2を有して
いない紙上も含めて剥離ニス層3が設けられ、更に、該
剥離ニス層3上に隠蔽用紫外線硬化型インキ層4が設け
られてなるものである。
【0010】隠蔽情報を表示するインキ層2は、酸化重
合乾燥型インキを使用して形成され、例えば、 顔料 ・・・・ 10重量%〜 50重量%、 樹脂 ・・・・ 20重量%〜 50重量%、 溶剤 ・・・・ 20重量%〜 50重量%、 植物油 ・・・・ 10重量%〜 30重量%、 助剤 ・・・・ 0重量%〜 2重量% からなる。
合乾燥型インキを使用して形成され、例えば、 顔料 ・・・・ 10重量%〜 50重量%、 樹脂 ・・・・ 20重量%〜 50重量%、 溶剤 ・・・・ 20重量%〜 50重量%、 植物油 ・・・・ 10重量%〜 30重量%、 助剤 ・・・・ 0重量%〜 2重量% からなる。
【0011】また、剥離ニス層3は、酸化重合乾燥型の
OPニス、メジウム等を使用して形成されるとよく、例
えば、 樹脂 ・・・・ 25重量%〜35重量%、 体質顔料・・・・ 15重量%〜25重量%、 溶剤 ・・・・ 15重量%〜35重量%、 植物油 ・・・・ 15重量%〜25重量%、 助剤 ・・・・ 1重量%〜10重量%、 また、 樹脂 ・・・・ 25重量%〜50重量%、 体質顔料・・・・ 0重量%〜30重量%、 溶剤 ・・・・ 20重量%〜50重量%、 植物油 ・・・・ 10重量%〜30重量%、 助剤 ・・・・ 0重量%〜 5重量%、 の組成が例示される。
OPニス、メジウム等を使用して形成されるとよく、例
えば、 樹脂 ・・・・ 25重量%〜35重量%、 体質顔料・・・・ 15重量%〜25重量%、 溶剤 ・・・・ 15重量%〜35重量%、 植物油 ・・・・ 15重量%〜25重量%、 助剤 ・・・・ 1重量%〜10重量%、 また、 樹脂 ・・・・ 25重量%〜50重量%、 体質顔料・・・・ 0重量%〜30重量%、 溶剤 ・・・・ 20重量%〜50重量%、 植物油 ・・・・ 10重量%〜30重量%、 助剤 ・・・・ 0重量%〜 5重量%、 の組成が例示される。
【0012】上記の隠蔽情報表示用インキと剥離ニスに
おける樹脂としては、ロジン変性フェノール樹脂、アル
キッド樹脂、石油樹脂等、植物油としてはアマニ油、桐
油、大豆油、サフラリー油、ヒマシ油等、溶剤としては
沸点200〜350℃の石油系溶剤等、体質顔料として
は炭酸カルシウム、マイクロシリカ等が例示され、助剤
としては、ワックス、乾燥剤、ゲル化剤等が挙げられ
る。
おける樹脂としては、ロジン変性フェノール樹脂、アル
キッド樹脂、石油樹脂等、植物油としてはアマニ油、桐
油、大豆油、サフラリー油、ヒマシ油等、溶剤としては
沸点200〜350℃の石油系溶剤等、体質顔料として
は炭酸カルシウム、マイクロシリカ等が例示され、助剤
としては、ワックス、乾燥剤、ゲル化剤等が挙げられ
る。
【0013】次に、隠蔽用紫外線硬化型インキ層4は、 隠蔽用顔料 ・・・・ 10重量%〜40重量% 紫外線硬化型樹脂形成材料 ・・・・ 60重量%〜70重量% 増感剤 ・・・・ 5重量%〜10重量% 助剤 ・・・・ 1重量%〜 5重量% の組成とされる。
【0014】隠蔽用顔料としては、アルミペースト、カ
ーボンブラック、プロンズパウダー、酸化チタン又は下
地に合わせた顔料等が挙げられる。隠蔽性に特に優れる
ものとしてはアルミペースト、カーボンブラック等が好
ましく、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を一層のみとする
場合にはこれら隠蔽性に優れる顔料を使用するとよい。
なお、本発明においては、隠蔽用紫外線硬化型インキ層
を2層以上の複数層としてもよい。
ーボンブラック、プロンズパウダー、酸化チタン又は下
地に合わせた顔料等が挙げられる。隠蔽性に特に優れる
ものとしてはアルミペースト、カーボンブラック等が好
ましく、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を一層のみとする
場合にはこれら隠蔽性に優れる顔料を使用するとよい。
なお、本発明においては、隠蔽用紫外線硬化型インキ層
を2層以上の複数層としてもよい。
【0015】また、隠蔽用顔料の含有量は10重量%〜
40重量%、好ましくは15重量%〜25重量%とされ
る。含有量が10重量%より少ないと隠蔽性が不充分で
あり、また、40重量%を越えると成膜性に劣るものと
なり、又、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を剥離するに際
して接着テープとの接着性に支障が生じる。
40重量%、好ましくは15重量%〜25重量%とされ
る。含有量が10重量%より少ないと隠蔽性が不充分で
あり、また、40重量%を越えると成膜性に劣るものと
なり、又、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を剥離するに際
して接着テープとの接着性に支障が生じる。
【0016】紫外線硬化型樹脂形成材料としては、オリ
ゴマーとしてはエポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、モノマーとしては
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタクリレート等が例示される。また、増感剤
としてはベンゾフェノン、4,4−ビスジエチルアミノ
ベンゾフェノン、アルキルチオキサントン、2−メチル
−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォ
ニノプロパン−1、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン−1−オン等が例示される。助剤としては
ワックス、熱重合禁止剤等が例示される。
ゴマーとしてはエポキシアクリレート、ウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート、モノマーとしては
メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリメタクリレート等が例示される。また、増感剤
としてはベンゾフェノン、4,4−ビスジエチルアミノ
ベンゾフェノン、アルキルチオキサントン、2−メチル
−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォ
ニノプロパン−1、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフ
ェニルエタン−1−オン等が例示される。助剤としては
ワックス、熱重合禁止剤等が例示される。
【0017】本発明の印刷物においては、隠蔽情報を表
示するインキ層、剥離ニス層、隠蔽用紫外線硬化型イン
キ層の各層とも、その印刷方法に特に限定されないが、
上記の各層ともオフセット印刷方式により設けるとよ
く、これにより生産性の向上や製造コストの低減を図る
ことができ、また、小ロット化対応を可能とできる。
示するインキ層、剥離ニス層、隠蔽用紫外線硬化型イン
キ層の各層とも、その印刷方法に特に限定されないが、
上記の各層ともオフセット印刷方式により設けるとよ
く、これにより生産性の向上や製造コストの低減を図る
ことができ、また、小ロット化対応を可能とできる。
【0018】また、オフセット印刷方式ではその膜厚は
2μm程度であるが、隠蔽性を確実なものとするため
に、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を一層のみとする場合
には隠蔽性に優れる顔料を使用するとよく、また、隠蔽
用紫外線硬化型インキ層を2層以上の複数層を積層する
場合には、顔料として隠蔽性の高い銀インキ等に特定さ
れず、例えば一層目を下地に合わせた色インキとし、第
二層目を墨色インキを使用して形成することにより隠蔽
性を高めることができる。また、その他、第1層を墨色
インキ、第二層を銀色インキとしてもよく、また、第1
層を白色インキ、第二層を銀色インキとしてもよい。
2μm程度であるが、隠蔽性を確実なものとするため
に、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を一層のみとする場合
には隠蔽性に優れる顔料を使用するとよく、また、隠蔽
用紫外線硬化型インキ層を2層以上の複数層を積層する
場合には、顔料として隠蔽性の高い銀インキ等に特定さ
れず、例えば一層目を下地に合わせた色インキとし、第
二層目を墨色インキを使用して形成することにより隠蔽
性を高めることができる。また、その他、第1層を墨色
インキ、第二層を銀色インキとしてもよく、また、第1
層を白色インキ、第二層を銀色インキとしてもよい。
【0019】本発明の隠蔽情報を有する印刷物において
は、剥離ニス層と隠蔽用紫外線硬化型インキ層との低接
着性を利用してそれらの間での剥離を可能とするもので
あるが、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を最表層とするこ
とにより、接着テープを希望する剥離部分に接着させて
引き剥がせば確実に隠蔽用紫外線硬化型インキ層と剥離
ニス間での剥離を可能とする。また、隠蔽用紫外線硬化
型インキ層自体は硬度があり、爪やコインでの単なる引
っ掻き程度では剥離できないものであり、また、本や雑
誌内に綴じ込んでも、製本時での擦れ等による剥離を防
止できる。
は、剥離ニス層と隠蔽用紫外線硬化型インキ層との低接
着性を利用してそれらの間での剥離を可能とするもので
あるが、隠蔽用紫外線硬化型インキ層を最表層とするこ
とにより、接着テープを希望する剥離部分に接着させて
引き剥がせば確実に隠蔽用紫外線硬化型インキ層と剥離
ニス間での剥離を可能とする。また、隠蔽用紫外線硬化
型インキ層自体は硬度があり、爪やコインでの単なる引
っ掻き程度では剥離できないものであり、また、本や雑
誌内に綴じ込んでも、製本時での擦れ等による剥離を防
止できる。
【0020】次に、図2に示す隠蔽情報を有する印刷物
について説明する。図2中、図1と同一符号は同一内容
を示す。
について説明する。図2中、図1と同一符号は同一内容
を示す。
【0021】図2に示す印刷物は、紙1上に剥離ニス層
3が設けられ、該剥離ニス上に文字、記号、図形等の隠
蔽情報を表示するインキ層2が設けられ、更に、該イン
キ層2上及びインキ層2を有していない剥離ニス層上も
含めて隠蔽用紫外線硬化型インキ層4が設けられてなる
ものである。
3が設けられ、該剥離ニス上に文字、記号、図形等の隠
蔽情報を表示するインキ層2が設けられ、更に、該イン
キ層2上及びインキ層2を有していない剥離ニス層上も
含めて隠蔽用紫外線硬化型インキ層4が設けられてなる
ものである。
【0022】隠蔽情報を表示するインキ層2、剥離ニス
層3、隠蔽用紫外線硬化型インキ層4は、いずれも、上
述した図1に示すものと同様のインキ組成、形成方法を
使用できる。
層3、隠蔽用紫外線硬化型インキ層4は、いずれも、上
述した図1に示すものと同様のインキ組成、形成方法を
使用できる。
【0023】図2に示す隠蔽情報を有する印刷物におい
ては、隠蔽用紫外線硬化型インキ層と隠蔽情報を表示す
るインキ層や剥離ニス層との間の低接着性を利用して、
隠蔽用紫外線硬化型インキ層の剥離を可能とするもので
ある。
ては、隠蔽用紫外線硬化型インキ層と隠蔽情報を表示す
るインキ層や剥離ニス層との間の低接着性を利用して、
隠蔽用紫外線硬化型インキ層の剥離を可能とするもので
ある。
【0024】
【発明の効果】本発明の隠蔽情報を有する印刷物は、接
着テープによる剥離性が良好で、かつ隠蔽情報の隠蔽性
を確保できるものである。特に、硬度を有する隠蔽用紫
外線硬化型インキ層を最表層とするものであり、爪やコ
インでの単なる引っ掻き程度では剥離できないものとで
き、本や雑誌内に綴じ込んでも、製本時での擦れ等によ
る剥離を防止できる。また、各層をオフセット印刷によ
り形成することにより、生産性の向上、製造コストの低
減化、小ロット化対応を可能とする。
着テープによる剥離性が良好で、かつ隠蔽情報の隠蔽性
を確保できるものである。特に、硬度を有する隠蔽用紫
外線硬化型インキ層を最表層とするものであり、爪やコ
インでの単なる引っ掻き程度では剥離できないものとで
き、本や雑誌内に綴じ込んでも、製本時での擦れ等によ
る剥離を防止できる。また、各層をオフセット印刷によ
り形成することにより、生産性の向上、製造コストの低
減化、小ロット化対応を可能とする。
【図1】 図1は、本発明の隠蔽情報を有する印刷物を
その断面により説明するための図である。
その断面により説明するための図である。
【図2】 図2は、本発明の隠蔽情報を有する印刷物の
他の例をその断面により説明するための図である。
他の例をその断面により説明するための図である。
1は紙、2は隠蔽情報を表示するインキ層、3は剥離ニ
ス層、4は隠蔽用紫外線硬化型インキ層である。
ス層、4は隠蔽用紫外線硬化型インキ層である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 押木 健一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 関根 清 神奈川県横浜市緑区青砥町450番地 ザ・ インクテック株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 紙上に設けられた文字、記号、図形等の
隠蔽情報を表示するインキ層と、該インキ層上を含めて
紙上に設けられた剥離ニス層と、該剥離ニス層上に設け
られ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量%含有する隠
蔽用紫外線硬化型インキ層とからなり、該隠蔽用紫外線
硬化型インキ層を最表層とすることを特徴とする隠蔽情
報を有する印刷物。 - 【請求項2】 紙上に設けられた剥離ニス層と、該剥離
ニス層上に設けられた文字、記号、図形等の隠蔽情報を
表示するインキ層と、該インキ層上を含めて前記剥離ニ
ス層上に設けられ、隠蔽用顔料を10重量%〜40重量
%含有する隠蔽用紫外線硬化型インキ層とからなり、該
隠蔽用紫外線硬化型インキ層を最表層とすることを特徴
とする隠蔽情報を有する印刷物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8154070A JPH10887A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 隠蔽情報を有する印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8154070A JPH10887A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 隠蔽情報を有する印刷物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10887A true JPH10887A (ja) | 1998-01-06 |
Family
ID=15576245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8154070A Pending JPH10887A (ja) | 1996-06-14 | 1996-06-14 | 隠蔽情報を有する印刷物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10887A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003145969A (ja) * | 2001-11-16 | 2003-05-21 | Toppan Printing Co Ltd | スクラッチ隠蔽層付印刷物 |
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