JPH1088577A - 斜面安定工法 - Google Patents

斜面安定工法

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JPH1088577A
JPH1088577A JP26352196A JP26352196A JPH1088577A JP H1088577 A JPH1088577 A JP H1088577A JP 26352196 A JP26352196 A JP 26352196A JP 26352196 A JP26352196 A JP 26352196A JP H1088577 A JPH1088577 A JP H1088577A
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slope
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pressure receiving
fixed
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Kozo Ito
孝三 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜面の安定をはかるようにする。 【解決手段】 斜面11に縦横方向にワイヤ12を沿わ
せると共に、ワイヤの端末を定着し、かつワイヤの交差
部分を結合し、次いでワイヤ上に受圧材Aを載置すると
共に、引張材17を介し定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オープンカット
工法などにより構成した高速道路や各種施設などに面す
る傾斜した法面或いは崩壊のおそれのある急傾斜地など
の斜面安定工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の斜面安定方法は、斜面上に左右方
向及び上下方向に所定の間隔を存してワイヤを沿わせる
と共に、斜面にアンカーを介し緊張状態に各ワイヤの端
末を止める。
【0003】また、上記緊張状態の縦方向のワイヤと横
方向のワイヤとの交差部分は、クロスクリップを介し結
合し、各ワイヤの交差部分や途中は、アンカーを介し斜
面に支持させてある。
【0004】さらに、張設したワイヤ上にネットを敷設
すると共に、コイルクリップなどの止具を介してワイヤ
にネットを止める。
【0005】上記のような施行によって、ワイヤや、ワ
イヤとネットとの組み合わせにより落石などを防止する
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような斜面安定
方法によると、縦横に沿わせたワイヤの斜面に対する支
持は、ワイヤの交差する部分やワイヤの途中に係合した
アンカで行なうようにしてあるので、強力な安定力が得
られない。すなわち、斜面に対するワイヤの押し付け力
が弱い。
【0007】勿論、併用したネットの場合でも同様であ
る。
【0008】そこで、この発明の課題は、斜面に対する
ワイヤやワイヤ及びネットの支持力を向上すると共に、
斜面の安定性をアップするようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、斜面に縦方向と横方向とのワイヤを
沿わせると共に、斜面にアンカーを介し上記所望のワイ
ヤの端末を定着し、かつ縦方向のワイヤと横方向のワイ
ヤとの交差部分をクリップを介し結合し、次いでワイヤ
の所定位置に下面が開放する中空の円錐状や角錐状の受
圧板と、この受圧板の頂部に設けた透孔とで構成した受
圧材を載置すると共に、上記斜面に適宜の手段により定
着してある引張り材を上記透孔に貫通させ、そして上記
引張り材にねじ込む締付具により斜面に上記受圧材を介
し上記ワイヤを押し付けたことを特徴とする工法を採用
する。
【0010】また、斜面に受圧材を固定して、この受圧
材の受圧板にワイヤを固定したり、受圧材内に自硬性硬
化材を充填した工法や、ワイヤの上にネットを敷設する
と共に、適宜の手段により上記ワイヤに上記ネットを係
止した工法を採用することもある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0012】この発明の第1の実施形態では、図1に示
すような受圧材Aが使用される。
【0013】上記の受圧材Aは、下面が開放する中空の
円錐状や角錐状の受圧板1と、この受圧板1の頂部に設
けた透孔2とで構成され、図示の場合強度の増加をはか
るために、径の異なる内と外との二個の受圧板1を組み
合わせたが、個数は限定されない。
【0014】なお、受圧板1の頂部を裁頭状にして、重
なりの安定化をはかったが、かならずしも限定されない
と共に、材質は鋼板や補強材を埋設した合成樹脂製があ
る。
【0015】次に上記受圧材Aを用いた斜面の安定工法
を説明する。
【0016】図2から図4に示すように、まず斜面11
に並列する縦方向のワイヤ12と横方向のワイヤ12と
を沿わせると共に、所望のワイヤ12の端末を、斜面1
1にアンカー13を介し止める。
【0017】上記のアンカー13は、斜面11に打ち込
む場合と、図4に示すように斜面11にボーリング穴4
1設けて、この穴41に挿入すると共に、セメントミル
クなどのグラント材42を注入しながら定着し、アンカ
ー13に対するワイヤ12の端末は、公知の巻回係止
や、ワイヤ12の端末金具にアンカー13を貫通させ、
そしてアンカー13の上端ネジ部にねじ込むナットによ
り止めるなどの方法がある。
【0018】また、縦方向のワイヤ12と横方向のワイ
ヤ12との交差部分は、クリップ14を介し結合してあ
る。
【0019】上記のクリップ14は、例えば二枚の挟持
板15と、この挟持板15に挿通して互いに挟持板15
を引き寄せるボルトとナットとから成る締付具16とに
よって構成されている。
【0020】その後に、ワイヤ12の交差部分などに受
圧材Aを載置すると共に、透孔2に斜面11に定着して
ある引張材17を貫通させる。
【0021】なお、受圧材Aの配置は、図示の千鳥状に
限定されず、ワイヤ12の全ての交差部分やワイヤ12
の交差しない位置に配置することもある。
【0022】上記引張材17の定着は、図3に示すよう
に斜面11にボーリング穴41を設けて、この穴41に
挿入すると共に、穴にセメントミルクなどのグラント材
42を注入しながら行なう。
【0023】その後に、受圧板1から突出する引張材1
7に座金を嵌装し、次いでナット18をねじ込みながら
締め付けて、斜面11に受圧材Aによりワイヤ12を押
し付ける。
【0024】この発明の第2の実施形態では、図5から
図7に示すように、第1の実施形態と同様の方法で張設
したワイヤ12の所定位置の近辺の斜面11に受圧材A
を載置すると共に、引張材17及びナット18のねじ込
みによって斜面11に受圧材Aを固定する。
【0025】また、受圧材Aにワイヤ12を適宜の手段
で固定(支持)する。
【0026】上記の固定手段は、図6及び図7に示すよ
うに、受圧板1の開放後縁から突出する突片31と、こ
の突片31の上に置く押え片32とでワイヤ12を挟み
込むと共に、突片31と押え片32とのワイヤ12を挟
んで対向する二箇所にボルトとナットとから成る締付具
33を挿通すると共に、締付けにより受圧材Aにワイヤ
12を固定するようにしたが、上記以外の方法、例えば
クリップを介し固定することもある。
【0027】この発明の第3の実施形態では、受圧材A
内にセメントミルクなどの自硬性硬化材Bを充填する。
【0028】この充填方法は、図1及び図3に示すよう
に受圧板1に設けてある注入口3から行ない、注入後に
注入口3を栓4により閉鎖しておけばよい。
【0029】この発明の第4の実施形態では、図8から
図10に示すようにワイヤ12の上に落石防止のネット
21を敷設しておく。
【0030】勿論、ネット21は、ワイヤ12と同様に
受圧材Aを介し斜面11に押し付けておく。
【0031】また、ワイヤ12にコイルクリップ22を
介しネット21を所々止めておく。
【0032】なお、第3の実施形態の斜面安定工法にあ
っては、ワイヤ12の上にネット21を敷設し、ネット
21の網目から受圧材Aにワイヤ12を固定作業する。
【0033】勿論、ネット21は、受圧材Aにより斜面
11に押し付けられる。
【0034】
【発明の効果】この発明の斜面安定工法は、以上のよう
に施工するので、斜面に受圧材を介しワイヤ或はワイヤ
及びネットを押し付けたり、或いは斜面にワイヤを接近
させて沿わせることができる。
【0035】このため、ワイヤやネットを安定よく支持
することができると共に、常に安定した緊張力を保持す
ることができる。
【0036】また、受圧材内に自硬性硬化材を充填して
あるので、受圧板の保形並びに著しい強度の増加をはか
り、なお一層ワイヤやネットの支持力が安定する。
【0037】さらに、斜面に受圧材を介しワイヤやネッ
トを押し付けたり、或いは斜面にワイヤやネットが接近
するので、斜面の良好な安定をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に使用する受圧材の一
部切欠斜視図
【図2】施工状態の平面図
【図3】図2のX−X線に沿う断面図
【図4】図2のY−Y線に沿う断面図
【図5】第2実施形態の平面図
【図6】要部を示す拡大平面図
【図7】縦断側面図
【図8】第4の実施形態の平面図
【図9】図8のZ−Z線に沿う断面図
【図10】コイルクリップの使用部分を示す平面図
【符号の説明】
A 受圧材 1 受圧板 2 透孔 3 注入口 4 栓 11 斜面 12 ワイヤ 13 アンカー 14 クリップ 15 挟持板 16 締付具 17 引張材 18 ナット B 硬化材 21 ネット 22 コイルクリップ 31 突片 32 押え片 33 締付具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜面に縦方向と横方向とのワイヤを沿わ
    せると共に、斜面にアンカーを介し上記所望のワイヤの
    端末を定着し、かつ縦方向のワイヤと横方向のワイヤと
    の交差部分をクリップを介し結合し、次いでワイヤの所
    定位置に下面が開放する中空の円錐状や角錐状の受圧板
    と、この受圧板の頂部に設けた透孔とで構成した受圧材
    を載置すると共に、上記斜面に適宜の手段により定着し
    てある引張り材を上記透孔に貫通させ、そして上記引張
    り材にねじ込む締付具により斜面に上記受圧材を介し上
    記ワイヤを押し付けたことを特徴とする斜面安定工法。
  2. 【請求項2】 斜面に縦方向と横方向とのワイヤを沿わ
    せると共に、斜面にアンカーを介し上記所望のワイヤの
    端末を定着し、かつ縦方向のワイヤと横方向のワイヤと
    の交差部分をクリップを介し結合し、次いでワイヤの所
    定位置の近辺の斜面に下面が開放する中空の円錐状や角
    錐状の受圧板と、この受圧板の頂部に設けた透孔とで構
    成した受圧材を載置すると共に、上記斜面に適宜の手段
    により定着してある引張り材を上記透孔に貫通させ、そ
    して上記引張り材にねじ込む締付具により斜面に上記受
    圧材を固定すると共に、上記受圧板の開放辺縁に適宜の
    手段を介し上記ワイヤを固定したことを特徴とする斜面
    安定工法。
  3. 【請求項3】 上記の受圧材内に自硬性硬化材を充填し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の斜面安定工
    法。
  4. 【請求項4】 上記ワイヤの上にネットを敷設すると共
    に、適宜の手段により上記ワイヤに上記ネットを係止し
    たことを特徴とする請求項1または2記載の斜面安定工
    法。
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