JP5703482B1 - 法面の滑落防止工法 - Google Patents

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【課題】豪雨や地震等による法面の表層滑落を防止することができる安価な法面補強方法を提供する。【解決手段】法面に成育する立木1間に植生マット体2を千鳥足状に配置して複数本のL型アンカーピン3にて固定し、更に該植生マット体の中心部に長さ1〜1.5メートルのアンカー(表面のフシが全ネジ状の異形鉄筋でナットや継手を使ってネジの原理で手軽に接合できる鉄筋)を地山の基礎層まで羽根付継手を用いて打設する。該アンカーの上部に四つ角に係止部が形成されたプレート6をワッシャーとロックナット8にて締付固定し、各植生マットに形成されたプレート同士の係止部にワイヤー9を張りターンバックル11でワイヤーを張り詰め、植生マット体と該アンカーとワイヤーの構成による法面の滑落防止工法。【選択図】図1

Description

本発明は、法面の表層滑落を防止する補強工法に関するものである。
立木が生育する自然法面や人の手が加えられた切土法面、盛土法面は、近年異常気象が続く中そのまま放置すると豪雨や地震等によって浸食、滑落等の表層崩壊が生じる恐れがある。そこで、法面の土壌を保護するために型枠とコンクリート吹き付けによる法面保護(特許文献1)や法面にアンカーボルトと型枠を形成しての法面補強(特許文献2)方法が提案されている。
特許文献1は、法面の表土が雨水などによって侵食されて崩壊するおそれのある法面に複数のセルから構成される型枠を設置してからセメント、骨材及び水を圧縮空気とともに前記セル内に吹き付け、透水性を有するコンクリート層を形成する吹き付け工法が記載されている。
特許文献2は、相互に隣接する帯状シート同士が長手方向に間隔をおいて複数の部位で接合されてなる帯状シート束から形成された型枠が法面上に設置され、セル内に充填材が充填された法面補強構造であって、セルの形成に伴って離間方向の一方に延存する部位及び他方に延存する部位が順に連続する波状とされた帯状シートに対して、長手方向に沿いかつ延存する部位を順に通る長尺部材が取付けられ、この長尺部材と連結されることで相互に隣接する長尺部材の離間距離を固定する固定部材が取付けられ、セル内において法面に補強材が建て込まれ、この補強材の頭部に押圧板が固定され、この押圧板がセル内に充填された充填材を押圧する構成による法面補強構造及び法面補強工法が記載されている。
しかし、特許文献1の工法は、大型の機材を使用しての施工となるため施工場所が限定される他に、コンクリート吹き付け後、枠内に植生基材を吹き付けての緑化を図るため、施工単価が高額なものとなっている。また特許文献2の工法も、大型の機材を使用しての施工となるため施工場所が限定される他、施工後に土砂、砕石、モルタル等で覆われるため景観上緑化工事が必要となり、工事単価が高額な状態となっている。
特開2005−009146号広報 特開2014−020079号広報
自然状態の景観を残しながら法面の崩落を防止できるほか、大型の機材を搬入しにくい法面であっても適用可能であり、既存立木等の植物をそのまま残しながら法面の表層滑落を防止する安価な法面の滑落防止工法の提供。
法面に成育する立木間に植生マット体を千鳥足状に配置して複数本のL型アンカーピンにて固定し、更に該植生マット体の中心部に長さ1〜1.5メートルのアンカー(表面のフシが全ネジ状の異形鉄筋でナットや継手を使ってネジの原理で手軽に接合できる鉄筋)を地山の基礎層まで羽根付継手を用いて打設する。該アンカーの上部に四つ角に係止部が形成されたプレートをワッシャーとロックナットにて締付固定し、各植生マットに形成されたプレート同士の係止部にワイヤーを張りターンバックルでワイヤーを張り詰め、植生マット体と該アンカーとワイヤーの構成による法面の滑落防止工法。
法面に生育する既存の立木等の植物を残すことで、立木等の植物根と敷設された植生マット体により、法面の表層部の崩壊を防止し、同時に打設した多数のアンカーとワイヤーによる結束により地山の滑り層の移動を抑え、土砂等の滑落を防止できる滑落防止工法である。
また、従来地山に挿入されるアンカーは、ドリルで孔を開け引抜防止にセメントミルク等の固化剤で地山にアンカーを定着させていたが本工法では、長さ1〜1.5メートル間隔で継手に引き抜け防止用の羽根板が形成され、打設のみで地山にアンカーを定着することが可能である。
法面上で枠組の組立てやコンクリート打設等が不要なため、施工管理が容易で工期も短縮できコスト削減ができる。さらに、コンクリート構造物を一切使用せず、立木等の植物を残すので自然環境形態を守ることができる。
法面に本工法の滑落防止工法による植生マット体とアンカーとワイヤーを施工した斜視図である。 (イ)は植生マット体を示す斜視図、(ロ)は植生マット体の構造を示す断面図である。 植生マット体上から打設されたアンカーに係止付プレートをワッシャーとロックナットで固定した状態を示す断面図である。 アンカーを接続結合する羽根付継手を示す斜視図である。 係止付プレート同士間に張られるワイヤーと、このワイヤーを張り詰める金具を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を詳述する。
図1の斜視図において、1は法面に生育する立木であり、この立木1を残すように厚さ3センチ、大きさが1メートル四方の植生マット体2を約5〜6メートルの間隔で立木を避けて千鳥足状に配置して、太さ16ミリ、長さ60センチで頭部にフックが形成されたL型アンカーピン3で植生マット体2の縁周りを50センチ間隔で打設固定する。なお、植生マット体2は法面に密着するように敷設箇所の凹凸を整正後に敷設して、L型アンカーピン3にて固定する。
上記の植生マット体2は、図2で示す構成からなる植生マット体2で(イ)は、植生マット体2の斜視図であり、(ロ)は植生マット体2の構造を示す断面図である。構成は、いずれも植物の芽・根を通し、腐植しにくい材質で形成され、下部よりポリエチレン製ラッセルネット2a、ポリエチレン製平織ネット状シート2b、ポリエステル製不織布2cの順に重ねて底部を形成し、その底部上に植生基盤土2d(ココピート、水苔、バーク堆肥、ピートモス、木草炭粒の混合土に種子、有機肥料、遅効性肥料、化成肥料を添加した人工土壌)を6センチ厚で敷き詰め、圧縮して3センチ厚の植生基盤土に形成し、その上にポリエステル製不織布2c、ポリエチレン製平織ネット状シート2b、ポリエチレン製ラッセルネット2aの順に重ねて上部を形成し、底部と上部が一体化し植生基盤土の植生基盤体内移動を抑え、構造体を堅持するように縦横所定間隔で腐蝕しにくい縫い糸2eを用いて縫製して腐蝕しにくい植生マット体2とする。
千鳥足状に固定された植生マット体2の中心部に図3の断面図で示す太さ19ミリ、長さ1〜1.5メートルで先端を先鋭化したアンカー4をエアーピックで打ち込みつつ、アンカー4を結合可能な羽根付継手5を用いて所要長さに繋ぎ合わせながら表層と基盤層との間の滑り層を貫通して、基盤層にアンカー4を打設する。上記基盤層に打設されたアンカー4は、プレート6、ワッシャー7、ロックナット8が取り付け可能な長さを残して頭部を切りそろえ、この頭部の四隅に係止部6a、中心部に21ミリの孔が形成されプレート6、ワッシャー7の順で設置し、ロックナット8にて締め付け植生マット体2とプレート6を基盤層へ固定する。
ロックボルトを結合する羽根付継手5は、図4で示すように継手の上部付近から外側に数度開いた羽根状のステンレス板5aが数枚形成された羽根付継手5で、ロックボルトに引抜作用が働いたとき、羽根状に形成されたステンレス板5aが土中で大きな係止抵抗を有することでロックボルトが土中で定着され法面の補強材の働きをする。
固定された各プレート6をワイヤー9で放射状に繋ぎ合わせ植生マット体と打設されたアンカーを一体化させるとともに地表面の崩落と岩石の落下防止を図るためにプレート状に形成された係止部に図5の(イ)で示すワイヤー引留具の巻付グリップ10と(ロ)で示すワイヤーの張りを調整するターンバックル11を用いて千鳥足状に固定されている各プレートの上下斜線状にワイヤーを張り詰め、植生マット体とアンカーとワイヤーの構成による一体化を図る。
巻付グリップは、プレート間の相互間に配置されたワイヤー9の両端部にそれぞれ巻付グリップ10を巻き付けてワイヤー9を掌握保持する。この掌握保持されたワイヤーの片方をプレートの係止部にもう一方を相対するプレートの係止部に係止されたターンバックルの引っ掛け部に引っ掛けターンバックルの胴を回転させてワイヤーの張力を調整そる。
上記手順で形成される滑落防止工法は、1メートル四方の植生マット体が表層部の崩落を防止し、アンカーが地中の滑り層部分の滑落を防止し、放射状に張られたワイヤーが岩石の落下を防止するとともに各プレートをワイヤーで連結したことにより打設されたアンカーが一体となり豪雨に伴う地下水の増加等による滑り層の滑り発生を一体となったアンカーにより未然に防止できる。
また、立木等を伐採することなく、法面に形成されるロープやプレート等の補強物は既存の植物や植生マット体に内包された芝種子等の発芽生育によって補強具が芝草等に覆われるため自然景観を損ねることなく自然形態を守ることができる。なお、使用されるアンカー、ワイヤー、プレート、ワッシャー、ロックナット、巻付グリップ、ターンバックル等は、防錆のために亜鉛メッキ処理またはステンレス製の物を使用する。
本法面滑落防止工法は、法面に生育する立木を伐採することなく、自然の状態を保ちながら法面を補強する法面の補強工法として自然環境保護工事に今後利用される可能性の高い工法である。
1 立木
2 植生マット体
2a ラッセルネット
2b 平織ネット状シート
2c 不織布
2d 植生基盤土
2e 縫い糸
3 L型アンカーピン
4 アンカー
5 羽根付継手
6 プレート
6a 係止部
7 ワッシャー
8 ロックナット
9 ワイヤー
10 巻付グリップ
11 ターンバックル

Claims (1)

  1. 法面に千鳥足状に固定された複数の植生マット体の中心部に表面のフシが全ネジ状の異形鉄筋でナットや継手を使ってネジの原理で手軽に接合できる鉄筋を使用したアンカーを羽根付継手にて所要長さに結合しつつ打設し、四隅に係止部が形成されたプレートを該アンカーの上部にロックナットにて固定し、各プレートの係止部にワイヤーを放射状に張り詰めたことを特徴とする植生マット体と該アンカーとワイヤーの構成による法面の滑落防止工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1088577A (ja) * 1996-09-11 1998-04-07 Dairin:Kk 斜面安定工法
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