JPH1086901A - 希釈使用溶液注入装置および希釈使用溶液の注入方法 - Google Patents

希釈使用溶液注入装置および希釈使用溶液の注入方法

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JPH1086901A
JPH1086901A JP20044597A JP20044597A JPH1086901A JP H1086901 A JPH1086901 A JP H1086901A JP 20044597 A JP20044597 A JP 20044597A JP 20044597 A JP20044597 A JP 20044597A JP H1086901 A JPH1086901 A JP H1086901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希釈液と共に濃縮液を注入して希釈使用溶液
を生成し瓶に注入する装置および方法。 【解決手段】 注入装置はアスピレータ60とコントロ
ーラ50で構成される。コントローラ50は、第一の方
向に押し下げられることによって操作可能な起動スイッ
チを含む。スライドアクチュエータ80がコントローラ
に対応して装着され、第二の方向に動くようになってい
る。注入装置はまたロックアウト部材を含み、それによ
って希釈使用溶液を間違った瓶に不注意で注入されるの
を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希釈使用溶液注入
装置に関するものであり、より詳細には生成物ロックア
ウト部材を有する希釈使用溶液注入装置および他の改良
を施した希釈使用溶液注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】濃縮液を希釈液で希釈して希釈使用溶液
を生成する目的で、アスピレータを用いて構成される希
釈装置が長年使用されている。当初、そのようなシステ
ムは、配管、接合部、アスピレータ等を、緩く組み立て
た特別のものであった。従来の希釈ステーションは、大
きな濃縮液貯留槽、希釈液源、普通の水道水、および希
釈使用溶液を入れる受流容器で構成されている。そのよ
うな希釈装置は、水道水もしくは他の水流を、ベンチュ
リ管を備えたアスピレータに通すことによって操作され
る。濃縮液をベンチュリ管によって濃縮液貯留槽から導
き出して水系希釈流に接触させ、希釈剤と濃縮液とを混
合して希釈使用溶液を生成し、それを希釈使用溶液容器
に移す。そのような希釈装置の構造には様々な種類があ
る。濃縮液容器、移送機構、アスピレータ調節手段、希
釈使用溶液容器およびこれらの要素を様々に組み合わせ
た数多くの実施態様がこれまで試されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の希釈システムに
は希釈使用溶液を注入するために、ベンチュリ管の末端
にホースや導管が備えられている。この導管は、希釈使
用溶液を入れるために瓶や容器内部に設置されているに
過ぎず、複数の化学成分用に複数の注入装置が用いられ
た場合、最初の成分が、次の成分用としてデザインされ
ラベリングされた瓶に入ってしまうのを防止する調節装
置や機構はない。
【0004】その上、注入装置を起動させる際に、導管
を瓶内に設置してからもう一方の手で注入装置を起動さ
せなければならないことがよくある。従来の注入装置の
中には、注入装置を起動させるスイッチを押す必要があ
る時に瓶を後ろ向きに同一方向でプレスする手段によっ
て起動させるものもある。しかしながら、デザインの観
点からは、起動ボタンと瓶とを別々の方向に動かしたほ
うが好都合であることが多い。しかしながら、従来の装
置では、瓶の動きとは異なる方向にスイッチを起動させ
ることは不可能である。
【0005】従って実際に、新型万能希釈装置および希
釈装置を一つ以上持つ希釈ステーションへの需要があ
る。そのようなステーションでは、理論上様々な化学成
分がそれに対応する鍵付瓶に注入され、それによって確
実に正確な希釈使用溶液を正確な瓶に注入することが可
能である。瓶を希釈装置に向けて一方向に動かすだけで
スイッチが起動し、それが別方向に動いて希釈使用溶液
の注入を開始するような希釈装置への需要もある。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るためになされたもので、生成された希釈使用溶液がそ
の希釈使用溶液が注入されるべき正しい瓶に注入され、
起動ボタンと瓶とを別々の方向に動かすことにより希釈
使用溶液が瓶に注入される、希釈使用溶液注入装置およ
び希釈使用溶液の注入方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、濃縮液を希釈
液で希釈して希釈使用溶液を生成し瓶に注入する装置に
関するものである。その装置は、希釈液入口部、濃縮液
用入口部および希釈使用溶液用出口部を備えたアスピレ
ータを用いて構成されている。コントローラが、希釈液
源からアスピレータの希釈液入口部への希釈液の流れを
調節する手段によって、アスピレータに効果的に接続さ
れている。その調節手段は、第一の方向に押し下げられ
ることによって操作可能な起動スイッチを有する。ま
た、その起動スイッチを押し下げる手段も備わってい
る。押し下げ手段の第一端部はアスピレータの希釈使用
溶液用出口部近傍に、第二端部は起動スイッチ近傍にあ
る。押し下げ手段はコントローラに合わせて装着されて
いるので、第二の方向に動く。この時、一本の瓶が第一
端部に面して配置され、第二の方向に動かされる。それ
によって、起動スイッチが押し下げられ希釈使用溶液が
瓶内に流れ込む。
【0008】本発明はまた、濃縮液を希釈液で希釈して
希釈使用溶液を生成し瓶に注入する別の装置に関する。
この装置は、壁面もしくはそれ以外の装着用表面に合わ
せて形成・装着されるハウジングを含む。アスピレータ
には希釈液入口部、濃縮液用入口部、および希釈使用溶
液用出口部が含まれる。アスピレータは、ハウジング内
に設置されている。効果的にそのアスピレータに接続さ
れているコントローラには、希釈液源からアスピレータ
の希釈液入口部までの希釈液の流れを調節する手段が含
まれている。その調節手段は、第一の方向に押し下げら
れることによって操作可能な起動スイッチを有する。コ
ントローラはハウジング内に設置されている。マウンテ
ィングブラケットがコントローラに固定されている。そ
のマウンティングブラケットは、第一・第二の端部を有
する。第二の方向に動くことのできるスライド部材がマ
ウンティングブラケット上に設置されている。スライド
部材には傾斜部があり、第一のポジションでその起動ス
イッチが非使用ポジションにある時および、スライド部
材が第二のポジションまで動く時、傾斜部が起動スイッ
チを使用ポジションまで移動させ、それによって希釈使
用溶液が出口部から流れ出る。
【0009】本発明はまた、液体をネック部付瓶に供給
する注入装置を含む。そのネック部の断面は幾何学的形
状となっている。この注入装置は、内部空洞と排出孔を
持つハウジングを含む。注入機構がハウジング内に設置
されている。ロックアウト部材が排出孔に効果的に接続
されている。ロックアウト部材には開口部があり、その
断面は瓶のネック部の断面に合う幾何学的形状になって
いる。異なる形状の断面を持った瓶のネック部をその排
出口に入れることはできない。
【0010】本発明はまた、複数の瓶に注入するシステ
ムに関する。この注入システムは、複数の注入装置を含
む。注入装置にはそれぞれハウジングが付いており、そ
のハウジングは内部空洞と排出孔、ハウジング内に設置
された注入機構と排出孔に効果的に接続されたロックア
ウト部材、開口部を設けたアウトレット部材で構成され
ている。複数の瓶のネック部はそれぞれ、異なる幾何学
模様の断面形状になっている。複数のロックアウト部材
断面はそれぞれ、各瓶の幾何学形状に一致する幾何学形
状になっているため、異なる形状の断面を持った瓶のネ
ック部を排出口に入れることはできない。したがって、
複数の化学成分用に複数の注入装置が用いられても、注
入装置を構成しているロックアウト部材の開口部の形状
と、その注入装置に対応した瓶のネック部の断面形状と
を同一形状にすることにより、希釈使用溶液が他の瓶に
入ってしまうことを防止することができる。
【0011】本発明はまた、濃縮液を希釈液で希釈して
希釈使用溶液を生成し瓶に注入するための別の装置に関
する。この装置は、希釈液入口部、濃縮液用入口部およ
び希釈使用溶液用出口部を有するアスピレータを含む。
導管が流体を介してアスピレータの希釈使用溶液出口部
とつながっている。この導管は縦軸を有する。コントロ
ーラが、希釈液源からアスピレータの希釈液入口部への
希釈液の流れを調節する手段によってアスピレータに効
果的に接続されている。調節手段は起動スイッチを持
ち、起動スイッチを押し下げる手段が備えられている。
その押し下げ手段は導管の縦軸にほぼ平行に動くように
コントローラに装着されている。
【0012】本発明はまた、希釈使用溶液を注入装置か
ら瓶に注入する方法に関する。注入装置は、アスピレー
タ、アスピレータと流体を介してつながっている導管お
よびアスピレータの希釈液入口部への流れを調節するコ
ントローラを有する。その方法には、瓶を注入装置の下
に配置することも含まれる。その後、注入装置のアウト
レット導管を瓶に挿入してから、瓶をアウトレット導管
の縦軸にほぼ平行な線に沿って移動させ、希釈使用溶液
の注入を起動する。
【0013】
【発明の実施の形態】アスピレータを用いて構成されて
いる本発明に係る装置は、濃縮液を希釈して使用希釈溶
液にするものである。アスピレータは、水圧で作動して
濃縮液を導くベンチュリ管デバイスを備えている。ベン
チュリ管デバイスは、濃縮溶液を貯留している容器につ
ながっているノズル開口部を有している。そのノズルを
通過する希釈剤の速度によって圧力が減少し、濃縮液が
アスピレータに導かれる。それによって、濃縮液と希釈
液が、圧力、管径、および長さによってほぼ一定の割合
で混合される。希釈・混合されるとすぐ、希釈使用溶液
は専用の出口部を経てアスピレータを離れる。この出口
部は、流体を介して希釈使用溶液容器とつながってい
る。アスピレータのサイズは通常希釈液圧に合わせ、約
10〜60psigとなっている。水道水はほとんどの
自治体において約20〜40psigで供給されてい
る。本発明の装置は、そのような圧力下で最高の性能が
得られるが、水圧を変化させても対応可能である。
【0014】本発明の濃縮液材料には、一般的な用途の
清掃・衛生用品、コーティング組成や他の有用な業務用
および産業用濃縮液が含まれる。そのような物質は、窓
用洗剤、ハンドソープ、硬面用洗剤、フロア用洗剤、シ
ンク用洗剤、タイル用洗剤、下水用洗剤、ガラス用洗
剤、台所用洗剤、殺菌剤、消毒薬、水系コーティング組
成、水で薄められる濃縮液、水で薄められる床面仕上げ
剤、水系ワックス分散剤、エアーフレッシュナー、防臭
剤その他、水溶液、水系アルコール溶液、水系分散剤、
水系希釈可能溶液あるいは分散剤等として生成され得る
同様の濃縮液である。
【0015】希釈使用溶液用の希釈液として有用な液体
は、一般的には、清掃或いは衛生用化学成分の水系溶
液、水系懸濁液、水で希釈できる濃縮液、水系アルコー
ル濃縮液等である。その濃縮液は、20〜90wt%程
度の活性洗浄剤を含有していてもよい。濃縮液の粘性
は、通常約1〜400cPである。その化学成分の系統
には、界面活性剤系洗浄剤、抗菌性物質、床面仕上げ剤
などが含まれる。洗剤は、一般に中性系、相溶性界面活
性剤を含む酸系、共溶剤およびアルカリ度の原料、相溶
性界面活性剤、共溶剤等を含むその他の添加剤あるいは
アルカリ系であってもよい。
【0016】装置は通常様々な濃縮液を希釈し有用な希
釈使用溶液を得るために調整および構成されている。複
合汚染は避けねばならない。酸性洗剤が原因で塩基性洗
剤が不活性になる恐れがある。その上、塩素原料を酸に
添加すると有毒ガスが発生する恐れもある。これ以外に
も様々な不適相互作用が起こり、結局当初の目的に合わ
ない希釈使用溶液が形成される可能性がある。
【0017】図1に示されている装置10は、濃縮液を
希釈液で希釈して生成された希釈使用溶液を瓶に注入す
るための装置のほぼ全体像である。注入装置10は、カ
バー21とベース31とを含むハウジング20で構成さ
れている。カバー21とベース31は適当な成型プラス
チック等、適合性があればどのような材料で形成しても
よい。カバー21は、ネジ22のような適切な手段によ
ってベース31に固定される。カバーの側面には、二つ
の進入用開口部23が設けられている。図1には、1つ
の進入用開口部23のみが見える。しかし後に詳しく述
べるように、同様の進入用開口部がカバー21の反対側
に設けられており、そこから希釈液が入れられるように
なっている。カバー21の底部に開口部24が形成され
ている。この開口部24が一番よく分かるのは図8であ
る。ハウジング20の底部には、第一の面25があり、
それは装着時には水平方向にわずかに傾斜している。第
二の面26には開口部24が形成されており、注入装置
10が装着されている時はほぼ水平になっている。レッ
ジ(ledge)27は、第一の面25と第二の面26
との間に形成されている。レッジ(ledge)27に
は矩形の細長い穴(以下「矩形穴」ともいう)27aが
形成されている。ネジ孔26aが第二の面26に形成さ
れている。この構造は様々なロックアウト部材を装着す
るための基礎となる。
【0018】以下に、ロックアウト部材の実施態様を幾
つか示す。図5に第一のロックアウト部材100、図6
に第二のロックアウト部材200、図7には第三のロッ
クアウト部材300を示す。図7、図8、および図10
を参照して、第三のロックアウト部材(以下、単に「ロ
ックアウト部材」ともいう)300についてさらに詳し
く説明する。ロックアウト部材300は、ほぼ平坦な表
面301を有し、そこには窓部302が形成されてい
る。平坦面301には、ネジを通すための開口部(以下
「ネジ開口部」という)304と、タブ303とが設け
られている。タブ303は矩形穴27aに挿入され、ネ
ジ305はネジ開口部304を介して挿入され、ネジ孔
26aに締められており、それによってロックアウト部
材300がハウジング20に固定されている。ロックア
ウト部材300には、カラー306が設けられている。
カラー306は、ハウジング20の内側の空洞に向かっ
て延びている。カラー306は、スライドアクチュエー
タ80を構成している部材80dの近傍に配置されてい
る。図7に最もよく示されているように、窓部302の
断面は六角形の幾何学形状である。図1に示すように、
ロックアウト部材300は、瓶40と共に使用されるよ
う設計されている。瓶40は、希釈使用溶液を注入する
ための瓶である。瓶40には、希釈使用溶液を入れるた
めのほぼ円筒形の部分が設けられている。瓶40には、
その直径が円筒部の直径より小さいネック部41が設け
られている。ネック部41の断面は六角形の幾何学的な
構成になっており、ロックアウト部材300の窓部30
2の形状と一致する。よって、断面が一致するネック部
41は、窓部302を通過することができる。ネック部
41の頂部には、キャップ(図示省略)を受けるための
ネジ山を有する開口部42が設けられている。
【0019】図5に、第一のロックアウト部材100を
示す。第一のロックアウト部材100は第三のロックア
ウト部材300と同様に、平坦面101、窓部102、
タブ103、ネジ開口部104で構成されている。窓部
102の断面は円形で90°の角を有するタブが内側に
向かって4箇所に突き出している。カラー106は内側
に延びておりその断面形状は孔102と一致する。
【0020】図6に、もう一つのロックアウト部材(第
二のロックアウト部材)200の例を示す。第二のロッ
クアウト部材200は、平坦面201、窓部202、タ
ブ203およびネジ開口部204で構成されている。窓
部202の幾何学的断面形状はほぼ円形で6つのタブが
内側に突き出している。カラー206の断面形状は窓部
202と同様である。
【0021】図2は、第一のロックアウト部材100と
共に使用される瓶40′を開示している。瓶40′は、
希釈使用溶液を受けるために底部がほぼ円筒形になって
おり、ネック部41′の断面は第一のロックアウト部材
100の窓部形状と一致する幾何学形状になっている。
他にも様々な形状が使用できることは当然である。ロッ
クアウト部材の窓部の断面を設計する際、同じ大きさで
あってもそれと一致する幾何学的形状以外は通過させな
いようにすることが重要である。すなわち、瓶40′は
第三のロックアウト部材300あるいは第二のロックア
ウト部材200を通過しない。同様に、瓶40は第一の
ロックアウト部材100あるいは第二のロックアウト部
材200を通過しない。このことは、後により詳細に述
べるが、ある瓶を誤った化学使用溶液(希釈使用溶液)
で満たすことを防止する上で重要である。
【0022】ドリップトレー38はハウジング20の下
方に配置されている。ベース31には矩形の細長い穴3
1aが形成されており、その下部にドリップトレー38
のリップ部38aが挿入されている。このかみ合わせに
よって、ドリップトレー38をハウジング20の底面に
保持する。ドリップトレー38にはベース部材38bが
設けられていて、その上に液体を満たすための瓶を載せ
ておくことができる。ベース部材38b頂部とハウジン
グ20の底部と間の距離は、希釈使用溶液を入れる瓶の
高さ以上である。ベース31は2つのキー溝31bを有
し、それらのスロットは注入装置10を適当な装着面
(壁面99等)に装着する際に用いられる。
【0023】コントローラあるいはバルブ50は、ネジ
51によってベース31に装着される。コントローラあ
るいはバルブ50は、適合するバルブであれば特に制限
はなく、例えばミズーリ州セントルイスのデマ・エンジ
ニアリング(Dema Engineering)製モ
デル633B−ELバルブアセンブリーを用いてもよ
い。コントローラ50は、弁体52と側面装着板53と
を有している。ネジ51は、側面装着板53と弁体52
との間に設けられている。パイプ栓54は弁体52に効
果的に接続されている。バルブ(コントローラ)50に
は希釈液入口部が設けられ、それにコネクタ56が装着
されている。希釈液入口部とコネクタ56は進入用開口
部23と同じサイズ・形状の開口部を介してハウジング
20から延びている。コネクタ56は希釈液インレット
ホース57を受け入れられるように調整される。弁体5
2に装着されているのは起動スイッチ58である。起動
スイッチ58の胴体58aには、押し下げることのでき
るプッシュボタン58bが装着されている。ボタン58
bには弁体からオフポジションまでスプリングが斜めに
かけられていて、それによってボタンが胴体に装着され
ている。弁体52にはネジ式出口部59が設けられてい
る。
【0024】アスピレータ60は、流体を介して出口部
(ネジ式出口部)59とつながっている。アスピレータ
60は適合するモデルであれば何でもよく、例えばオハ
イオ州シンシナティのハイドロ・システムズ・カンパニ
ー(Hydro Systems Company)製
エア・ギャップ・プロポーショナー(Air GapP
roportioner)4GPM number 1
0070400が挙げられる。この実施態様では、アス
ピレータ60はエアギャップアスピレータである。アス
ピレータ60の入口部61は、流体を介して弁体52の
出口部59とつながっている。アスピレータ60はベン
チュリ管を含み、そのベンチュリ管はエルボ69と流動
的につながっている入口部を有する。エルボ69の一端
はベンチュリ管の入口部に接続されており、他端には導
管(図示省略)に接続するために鉤付接続部が設けられ
ている。導管は、先に説明した濃縮液(図示省略)の容
器に順番に設置される。アスピレータには、アウトレッ
ト導管63と流体を介してつながった出口部62が設け
られている。この特定のアスピレータモデルでは、アウ
トレット導管63は二重導管である。内側の導管は希釈
使用溶液を注入し、外側の導管は、漏れた希釈液を瓶4
0に導く。
【0025】ブラケット70は、図2と図4に最もよく
示されている通り、孔部71を介してネジ72によって
固定されている。ネジ72はブラケット70をコントロ
ーラ50に接続している。ブラケット70は、中間部材
75によって第二の側面部材74に接続されている第一
の側面部材73を有している。第一の側面部材73には
矩形の細長い穴73aが、第二の側面部材74には矩形
の細長い穴74aが設けられている。中間部材75には
開口部75aが形成されており、その開口部を介して起
動スイッチ58aが挿入されている。また、やはり中間
部材75に形成されている矩形開口部75bを介してア
スピレータ60の一部が延びている。加えて、進入ホー
ル75cも形成されている。進入ホール75cによっ
て、コントローラ50をベース31に接続するネジ51
を進入させ締め付けることができる。矩形穴73aは矩
形穴74aに比べ、中間部材75のより近くに配置され
ている。
【0026】スライドアクチュエータ80は三つの部分
で構成されており、第一構成部80aは、角度の付いた
(或いは傾斜した)中間構成部80cにより、第二構成
部80bに接続している。第一構成部80aの端部は、
下垂部材80dである。図9に示すように、この下垂部
材80dにはスロット80eが形成されており、そのス
ロットを介してアウトレット導管63を挿入することが
できる。第一構成部80aは矩形穴73aを介して挿入
され、第二構成部80bはスロット74aに挿入されて
いる。ブラケット70は通常はプラスチック製なので、
ブラケット70を変形させて第二構成部80bをこの矩
形穴74aに挿入することができる。二つの動作制限ス
トップ部81が第一構成部80aのエントリーホールを
介して設けられている。これらのストップ部81は、ス
ライドアクチュエータの線運動を制限している。詳細は
後に記す。
【0027】図2を参照して、使用中、適切なロックア
ウト部材100に対応するキードカラー(ネック部)4
1′を有する瓶40′は、ドリップトレー38のベース
部材38b上に配置されている。この位置では、瓶の頂
部はハウジング20の底部から離れている。導管63が
瓶40′の内側に設置されている。通常、瓶がベース3
8a上に配置されている時に導管63は瓶の内部に延び
ているので、瓶がハウジング20下方かつドリップトレ
ーの上に設置されている時には、瓶に導管を挿入してお
くのが望ましい。その後、瓶40′は図2の仮想線で示
すように上方に動く。この動きは導管の縦軸にほぼ平行
である。瓶40′はロックアウト部材の窓部102を通
過しスライドアクチュエータ80の下垂部材80dと接
触するように、ネック部41′の向きを調整する必要が
ある。その後、図2の仮想線で示すように、瓶が上方に
動き続けるにつれてスライドアクチュエータ80も上方
に動く。
【0028】スライドアクチュエータが第一ポジション
(非使用)にある時、ボタン58bは十分に延ばされ第
二構成部80bの下部に位置している。スライドアクチ
ュエータが第二ポジション(使用)に移動すると、スラ
イドブラケットが導管63の縦軸とほぼ平行の方向に動
くため、中間構成部(傾斜部)80cがボタン80bに
接触し、ボタンを下向きに押す。ボタン80bの動きは
瓶40′の動作の方向とほぼ直角である。しかしなが
ら、他の角度関係であっても、本発明で利用できること
は明白である。傾斜角度は約30度である。スライドア
クチュエータの移動が約3/4インチの時、ボタンが約
1/2インチ動くのが望ましい。ボタンはその後、この
1/2インチの運動によって押し下げられ、注入装置が
起動する。従って、コントローラ50によって、使用溶
液が希釈液入口部を介して弁体52に入る。それから水
がノズルを通って出口部59から出され、アスピレータ
60のベンチュリ管から噴出される。これにより、濃縮
液が順に入口部61を通して濃縮液の貯留槽(図示省
略)から吸い上げられる。当該技術では、導管をエルボ
69の鉤付端部に接続し濃縮液貯留槽内に設置する方法
は周知である。その後、希釈使用溶液は出口部62を出
てアウトレット導管63に向かい、最終的に瓶40′に
入る。ストップ部81はスライドアクチュエータの余分
な動きを抑制し、スライドアクチュエータを適切な位置
にセットする。
【0029】第一のロックアウト部材100、第二のロ
ックアウト部材200、および第三のロックアウト部材
300は、瓶毎に色分けされている。すなわち、共通の
幾何学断面形状を持つ瓶とロックアウト部材とに同色の
標識を付ける。これにより、操業者が確実に正しい希釈
使用溶液を瓶に詰めることが可能になる。
【0030】図3に注入システムを示す。このシステム
は、複数の注入装置10、10′および10″から構成
されている。注入装置10′および10″は、注入装置
10と同一物であるが、異なるロックアウト部材が用い
られている。図3に示すようなシステムを使用すれば、
3種類の濃縮液の注入を行うことができる。注入装置1
0、10′、10″にはそれぞれに合ったロックアウト
部材が設置されている。従って、ロックアウト部材の開
口部(窓部)と共通の断面形状を持つ3本の瓶を各注入
装置に使用することができる。注入装置10′用の瓶を
注入装置10や10″の開口部(窓部)に挿入すること
はできない。ゆえに、瓶が誤って注入装置を起動させて
しまうことはない。瓶がロックアウト部材の開口部(窓
部)を通らなければスライドアクチュエータ80が作動
することはありえないからである。
【0031】本発明のもう一つの特徴は、ロックアウト
部材が置換性を有するという点である。もちろん正しい
瓶を使用するのが望ましいのであるが、操業者がある種
の瓶を持ち合わせていないという状況も有り得る。その
ような場合、ネジを外してタブを開口部から持ち上げる
だけで簡単にロックアウト部材を外すことができる。そ
のようにすれば、開口部24全体に瓶を挿入しスライド
アクチュエータ80を起動させることが可能になる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生成された希釈使用溶液がその希釈使用溶液が注入され
るべき正しい瓶に注入され(希釈使用溶液が間違った瓶
に不注意で注入されるのを防止し)、起動ボタンと瓶と
を別々の方向に動かすことにより希釈使用溶液が瓶に注
入される、希釈使用溶液注入装置および希釈使用溶液の
注入方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る注入装置(希釈使用溶液注入装
置)の斜視図
【図2】図1に示した注入装置の左側側面図(ハウジン
グを仮想線で図示)
【図3】図1に示した注入装置の正面図(ハウジングを
取り外した状態で、追加の注入装置を仮想線で図示)
【図4】図2に示したブラケットとスライドアクチュエ
ータの拡大斜視図
【図5】本発明に係る注入装置で使用されるロックアウ
ト部材の第一の実施態様(第一のロックアウト部材)の
平面図
【図6】本発明に係る注入装置で使用されるロックアウ
ト部材の第二の実施態様(第二のロックアウト部材)の
平面図
【図7】本発明に係る注入装置で使用されるロックアウ
ト部材の第三の実施態様(第三のロックアウト部材)の
平面図
【図8】図1に示した注入装置の底部拡大斜視図(ロッ
クアウト部材を分解して図示)
【図9】本発明に係る注入装置を構成するスライドアク
チュエータを示した図
【図10】図7に示したロックアウト部材の右側側面図
【符号の説明】
10,10′,10″ 注入装置 20 ハウジング 21 カバー 22,51,72,305 ネジ 23 進入用開口部 24 開口部 25 第一の面 26 第二の面 26a ネジ孔 27 レッジ(ledge) 27a,31a,73a,74a 矩形の細長い穴
(矩形穴) 31 ベース 31b キー溝 38 ドリップトレー 38a リップ部 38b ベース部材 40,40′ 瓶 41,41′ ネック部(キードカラー) 42 ネジ山を有する開口部 50 バルブ 52 弁体 53 側面装着板 54 パイプ栓 55 希釈液入口部 56 コネクタ 57 希釈液インレットホース 58 起動スイッチ 58a 起動スイッチの胴体 58b プッシュボタン 59 ネジ式出口部 60 アスピレータ 61 入口部 62 出口部 63 アウトレット導管 69 エルボ 70 ブラケット 71 孔部 73 第一の側面部材 74 第二の側面部材 75 中間部材 75a 開口部 75b 矩形開口部 75c 進入ホール 80 スライドアクチュエータ 80a 第一構成部 80b 第二構成部 80c 中間構成部 80d 下垂部材 80e スロット 81 動作制限ストップ部(ストップ部) 99 壁面 100 第一のロックアウト部材 101,201,301 平坦面 102,202,302 窓部 103,203,303 タブ 104,204,304 ネジ開口部 106,206,306 カラー 200 第二のロックアウト部材 300 第三のロックアウト部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘンリー、ブルース アメリカ合衆国、ノースキャロライナ州 27127、ウィストン セーレム、ヒッコリ ー リッジ ドライブ 3104 (72)発明者 バルツ、エリック アール アメリカ合衆国、ミネソタ州 55123、イ ーガン、ハミルトン ドライブ 4368

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃縮液を希釈液で希釈して生成した希釈
    使用溶液を、瓶に注入する希釈使用溶液注入装置であっ
    て、 希釈液入口部、濃縮液入口部および希釈使用溶液出口部
    を有するアスピレータと、希釈液源から前記アスピレー
    タの希釈液入口部までの希釈液の流れを調節し第一の方
    向に押し下げることによって操作可能な起動スイッチが
    設けられた調節手段によって、前記アスピレータに効果
    的に接続されたコントローラと、前記起動スイッチを押
    し下げる押し下げ手段とを備え、前記押し下げ手段が前
    記希釈使用溶液用出口部の近傍の第一端部および前記起
    動スイッチの近傍の第二端部を有し、前記押し下げ手段
    が第二の方向に動くように前記コントローラに対応して
    装着され、前記瓶が第一端部に相対して配置されて第二
    の方向に動き、それによって前記起動スイッチを押し下
    げて希釈使用溶液が瓶内に流れ込むように構成されてい
    ることを特徴とする希釈使用溶液注入装置。
  2. 【請求項2】 前記押し下げ手段が、前記コントローラ
    に固定された第一端部および第二端部を有するマウンテ
    ィングブラケットと、前記マウンティングブラケット上
    に配置されて第二の方向に動かすことができるスライド
    部材とを備え、前記スライド部材が傾斜部を有し、それ
    によって第一ポジションで起動スイッチが非使用ポジシ
    ョンにある時および前記スライド部材が第二のポジショ
    ンに動いた時、前記傾斜部によって起動スイッチが使用
    ポジションに移動し、それによって前記希釈使用溶液が
    前記希釈使用溶液出口部から流れ出るように構成された
    請求項1に記載の希釈使用溶液注入装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材が前記傾斜部によって
    第二部材に効果的に接続されている第一部材を用いて構
    成され、前記第一部材が導管用の開口部を有する下垂部
    を備えた請求項2に記載の希釈使用溶液注入装置。
  4. 【請求項4】 前記マウンティングブラケットが、スロ
    ット付第一部材とスロット付第二部材とを用いて構成さ
    れ、前記スロット付第一部材には前記スライド部材の前
    記第一部材がスライドして通る穴が形成され、前記スロ
    ット付第二部材には前記スライド部材の前記第二部材が
    スライドして通る穴が形成されている請求項3に記載の
    希釈使用溶液注入装置。
  5. 【請求項5】 前記スライド部材に第一ストップ部と第
    二ストップ部とが効果的に接続され、前記第一ストップ
    部を前記マウンティングブラケットの前記第一部材の一
    面に配置し、前記第二ストップ部を前記マウンティング
    ブラケットの前記第一部材の他面に配置した請求項4に
    記載の希釈使用溶液注入装置。
  6. 【請求項6】 内部空洞と排出孔とを有するハウジング
    と、前記排出孔に効果的に接続されたロックアウト部材
    とを備え、前記ロックアウト部材の開口部断面の幾何学
    形状が瓶のネック部の断面形状に一致し、それによって
    断面の幾何学形状が異なる瓶のネック部が排出孔に挿入
    されないように構成されている請求項1に記載の希釈使
    用溶液注入装置。
  7. 【請求項7】 濃縮液を希釈液で希釈して生成した希釈
    使用溶液を、瓶に注入する希釈使用溶液注入装置であっ
    て、 壁面に装着できるように調整および形成されたハウジン
    グと、希釈液入口部、濃縮液入口部および希釈使用溶液
    出口部を有し前記ハウジング内に設けられたアスピレー
    タと、希釈液源から前記アスピレータの希釈液入口部ま
    での希釈液の流れを調節し第一の方向に押し下げること
    によって操作可能な起動スイッチが設けられた調節手段
    によって、前記アスピレータに効果的に接続され、前記
    ハウジング内に設けられたコントローラと、前記コント
    ローラに固定され、第一端部および第二端部を有するマ
    ウンティングブラケットと、前記マウンティングブラケ
    ット上に設けられ、第二の方向に動かすことのできるス
    ライド部材とを備え、前記スライド部材が傾斜部を有
    し、それによって第一のポジションで起動スイッチが非
    使用ポジションにある時および前記スライド部材が第二
    のポジションに動いた時、前記傾斜部によって起動スイ
    ッチが使用ポジションに移動し、それによって前記希釈
    使用溶液が前記希釈使用溶液出口部から流れ出るように
    構成された希釈使用溶液注入装置。
  8. 【請求項8】 流体を幾何学的形状断面を有するネック
    部付瓶に供給する希釈使用溶液注入装置であって、 内部空洞と排出孔とを有するハウジングと、前記ハウジ
    ング内に設けられた注入機構と、前記排出孔に効果的に
    接続されたロックアウト部材とを備え、前記ロックアウ
    ト部材の開口部断面の幾何学形状が前記瓶の前記ネック
    部の断面形状に実質的に一致し、それによって断面の幾
    何学形状が異なる瓶のネック部が排出孔に挿入されない
    ように構成されている希釈使用溶液注入装置。
  9. 【請求項9】 前記注入機構において、前記瓶が前記排
    出孔へ向け動くことによって起動し、それによって流体
    を適切な瓶のみに注入するように構成された請求項8に
    記載の希釈使用溶液注入装置。
  10. 【請求項10】 前記注入機構において、前記ロックア
    ウト部材が置き換え可能な状態で前記注入機構に接続さ
    れている請求項9に記載の希釈使用溶液注入装置。
  11. 【請求項11】 選択的に複数の瓶に複数の希釈使用溶
    液を供給する希釈使用溶液注入装置であって、 複数の注入装置が、それぞれ、内部空洞と排出孔を有す
    るハウジングと、前記ハウジング内に設けられた注入機
    構と、前記排出孔に効果的に接続されかつ開口部を有す
    るロックアウト部材とを用いて構成され、複数の瓶はそ
    れぞれ異なる幾何学的断面形状のネック部を有し、それ
    ぞれの瓶の幾何学形状に一致する幾何学的断面形状を持
    つ複数のロックアウト部材によって、異なる形状を有す
    る瓶のネック部が排出口に挿入されることを防ぐように
    構成された希釈使用溶液注入装置。
  12. 【請求項12】濃縮液を希釈液で希釈して生成した希釈
    使用溶液を、瓶に注入する希釈使用溶液注入装置であっ
    て、 希釈液入口部、濃縮液入口部および希釈使用溶液出口部
    を有するアスピレータと、流体を介してアスピレータの
    希釈使用溶液出口部とつながっており、縦軸を有する導
    管と、希釈液源から前記アスピレータの希釈液入口部ま
    での希釈液の流れを調節する手段によって前記アスピレ
    ータに効果的に接続されている、起動スイッチを有する
    コントローラと、前記起動スイッチを押し下げる押し下
    げ手段とを備え、前記押し下げ手段が前記コントローラ
    に装着され、前記導管の縦軸にほぼ平行に動くように構
    成されている希釈使用溶液注入装置。
  13. 【請求項13】希釈使用溶液を注入装置から瓶に注入す
    る希釈使用溶液の注入方法であって、 前記注入装置が、アスピレータと、導管と、コントロー
    ラとを用いて構成され、前記アスピレータには希釈液入
    口部、濃縮液用入口部および希釈使用溶液用出口部が備
    えられ、縦軸を有する前記導管は流体を介して前記アス
    ピレータの希釈使用溶液用出口部に接続され、前記コン
    トローラは希釈液源から前記アスピレータの希釈液入り
    口部までの希釈液の流れを調節する手段によって効果的
    に前記アスピレータに接続され、その調節手段は起動ス
    イッチを有し、前記起動スイッチを押し下げる手段が前
    記コントローラに装着されることによって導管の縦軸に
    ほぼ平行に移動され、 前記瓶を前記注入装置の下部に配置し、前記アウトレッ
    ト導管を前記瓶に挿入し、前記瓶を前記アウトレット導
    管の縦軸とほぼ平行な線に沿って動かし、希釈使用溶液
    の注入を行うことを特徴とする希釈使用溶液の注入方
    法。
JP20044597A 1996-07-26 1997-07-25 希釈使用溶液注入装置 Expired - Lifetime JP3818746B2 (ja)

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