JPH108677A - 水回り部材の設置構造 - Google Patents

水回り部材の設置構造

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JPH108677A
JPH108677A JP15829596A JP15829596A JPH108677A JP H108677 A JPH108677 A JP H108677A JP 15829596 A JP15829596 A JP 15829596A JP 15829596 A JP15829596 A JP 15829596A JP H108677 A JPH108677 A JP H108677A
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Takuji Koyanagi
卓治 小柳
Motohiko Hattori
元彦 服部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立ち座り補助バー等の水回り部材を長期間に
わたって堅固に壁面に固定できるようにする。 【解決手段】 壁面51の取り付け孔51aに、ブラケ
ット21と一体のコラム23が挿入され、ロックナット
31で固定される。コラム23に水栓ソケット32が挿
入され、配管継手33で固定される。ソケット32に対
し水栓30の本体部分が固定される。一対のブラケット
21の上部同士の間に握り棒22が架け渡される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室、キッチン、
洗面室などの衛生設備室における立ち座り補助バー等の
水回り部材の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】高齢者等が浴室内で立ち座りするのを補
助するために、浴室壁面に立ち座り補助バーを取り付け
ることが一般に行われている。この立ち座り補助バーの
取り付け構造として、浴室壁面に立ち座り補助バー専用
の取り付け孔を穿つことなく立ち座り補助バーを取り付
けることができる浴室用立ち座り補助バーの取り付け構
造が実開平7−3479号公報に記載されている。同号
公報の構造は、図5に示す立ち座り補助バーを、図6〜
8の如く水栓の取り付けと併せて壁面に取り付けるよう
にしたものである。
【0003】この浴室用立ち座り補助バー1は、浴室壁
面51と平行に配設されるコの型をした握り棒部2と、
握り棒部2の両端それぞれから壁面に向かって延出され
る連結端部3,3とからなっている。連結端部3,3の
先端それぞれは互い接近する方向に屈曲されており、そ
の屈曲先端部3aには連結部4が一体に取り付けられて
いる。連結部4は壁面51にさらに近接する方向に屈曲
形成されており、壁面51と平行になったその先端部に
は結合リング5,5が設けられている。結合リング5,
5の間隔は浴室の水栓50に外部から湯水を引き込む貫
通金具7の配設間隔と同一に設定されている。
【0004】貫通金具7は湯用、水用の引き込み配管
(図示省略)の先端にそれぞれ設けられたL型パイプ部
材からなっており、水栓50に湯水を導入する水栓ソケ
ット12に連結されるようになっている。これら貫通金
具7,7は壁面51の取り付け孔51a内に浴室外部側
から挿入されている。貫通金具7の先端の内外周面には
水栓ソケット取り付け用の雌ネジ部8および壁面固定用
の雄ネジ部9が形成されている。立ち座り補助バー1の
結合リング5を貫通金具7の先端に外嵌したのち、雄ネ
ジ部9に締め付けリング10を螺合させることにより、
締め付けリング10と貫通金具7のフランジ11とで壁
面51を挟持して貫通金具7を壁面51に固定する。こ
のとき同時に、結合リング5が締め付けリング10と壁
面51との間で挟持固定されるので、立ち座り補助バー
1は水栓50上方の壁面51に取り付けられる。
【0005】次いで、貫通金具7の雌ネジ部8に水栓ソ
ケット12の雄ネジ部13を螺合させることによって水
栓ソケット12を貫通金具7に連結し、さらにこの水栓
ソケット12に水栓50を連結する。なお、締め付けリ
ング10はカバー14によって覆われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の水回り部材
の設置構造においては、結合リング5が締め付けリング
10によって壁面51に押し付けられることにより該壁
面51に固定されているのであるが、該結合リング5の
固定が緩くなりがちであることが見出された。
【0007】この原因は、締め付けリング10が結合リ
ング5に直に接しており、しかも該締め付けリング10
が雄ネジ部9以外には結合リング5にしか接していない
ため、結合リング5から締め付けリング10に振動や緩
み方向の力が加えられると該締め付けリング10が比較
的簡単に緩んでしまうためであろうと推察される。
【0008】本発明は、立ち座り補助バー等の水回り部
材を水栓と共に壁面等に堅固に取り付けることができる
水回り部材の設置構造を提供することを第1の目的とす
る。
【0009】ところで、上記従来の立ち座り補助バー1
は結合リング5,5間の間隔が不変であるため、取り付
け孔51a,51a間の間隔の誤差が大きいと、立ち座
り補助バー1を取り付けできないという不具合があっ
た。
【0010】本発明は、取り付け孔の間隔の誤差が大き
くても立ち座り補助バー等の水回り部材を設置できる水
回り部材の設置構造を提供することを第2の目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の水回り部材の設
置構造は、衛生設備室内の壁面又は上向き面に設けられ
た水栓取付孔に対し筒状部材を挿入して固定し、該筒状
部材に対し水栓を取り付けると共に、該筒状部材によっ
て水回り部材を衛生設備室に固定設置した構造におい
て、該筒状部材と水回り部材とが一体となっていること
を特徴とするものである。
【0012】かかる水回り部材の設置構造にあっては、
壁面又は上向き面に挿入されて固定された筒状部材と立
ち座り補助バー等の水回り部材を一体としているため、
水回り部材の固定が長期間にわたって堅固なものとな
る。
【0013】この水回り部材としては、立ち座り補助バ
ーのほか、タオル掛け、小物置き(例えば石鹸置き)な
どを採用しうる。
【0014】筒状部材を水栓取付孔に固定するには、こ
の筒状部材の外周面に雄ネジを設けておき、筒状部材を
衛生設備室内から該水栓取付孔に挿入し、次いで筒状部
材の先端にロックナットを締め込むのが簡便で好まし
い。
【0015】このように水栓取付孔に固定された筒状部
材に対し水栓ソケット等の水栓流入口部分を挿入し、こ
の流入口部分の先端にエルボ等の配管継手を螺じ込んで
該流入口部分を筒状部材に固定することにより、流入口
部分を筒状部材に堅固に固定できる。
【0016】この場合、筒状部材の内周面に雌ネジを設
けると共に流入口部分の外周面に雄ネジを設けておき、
流入口部分を筒状部材に螺じ込むことにより、流入口部
分を筒状部材にきわめて堅固に固定できる。
【0017】本発明の好ましい態様においては、水栓が
湯水混合水栓であり、前記水栓取付孔が2個設けられ、
各水栓取付孔にそれぞれ筒状部材が固定されており、前
記水回り部材の一部を構成するブラケットが該筒状部材
と一体に設けられ、各ブラケットが筒状部材から上方に
立ち上げられており、該水回り部材の一部を構成する棒
が該ブラケットの上部同士の間に渡されている。そし
て、さらに好ましくは、ブラケットの上部に、それぞれ
前記棒の延在方向に通し孔が設けられ、各通し孔に前記
棒の端部が挿入され、該ブラケットに螺じ込まれた固定
ネジによって該棒が該ブラケットに固定されている。
【0018】かかる態様にあっては、ブラケット同士の
間隔の誤差が大きくても、該棒の通し孔への差し込み深
さを調節することにより棒をブラケット同士の間に渡す
ことができ、立ち座り補助バーやタオル掛け等の水回り
部材を設置することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して発明の実施の
形態について説明する。図1(a)は本発明の第1の実
施の形態に係る水回り部材の設置構造を示す縦断面図、
図1(b)はこの実施の形態に用いられる水回り部材と
しての立ち座り補助バーの側面図(部分的に断面として
いる。)、図1(c)は図1(b)のC−Cに沿う矢視
図である。図2は実施の形態に係る構造を示す分解斜視
図である。
【0020】図2に示される通り、この立ち座り補助バ
ー20は、一対のブラケット21,21の上部同士の間
に握り棒22を架け渡した構成のものであり、各ブラケ
ット21の下部に筒状部材としてのコラム23が該ブラ
ケット21と一体に設けられている。この実施の形態に
係るブラケット21及びコラム23は鋳造により一体に
形成されている。
【0021】このコラム23の浴室側の端部にはフラン
ジ24が設けられている。コラム23の外周面には雄ネ
ジが刻設されている。コラム23の内孔は、雌ネジ等が
設けられていない素孔となっている。
【0022】ブラケット21の上部には通し孔25が設
けられており、握り棒22が該通し孔25に挿通され、
該握り棒22の軸心方向と直交方向に固定ネジ26を該
ブラケット21に螺じ込むことにより、該握り棒22が
ブラケット21の上部に固定される。なお、通し孔25
には化粧キャップ27が装着され、通し孔25内を隠す
よう構成されている。
【0023】湯水混合水栓30を壁面51に取り付ける
ために、この壁面51に2個の取り付け孔51aが設け
られ、各取り付け孔51aにコラム23が挿通される。
このコラム23の先端側に対し、壁面51の裏側からロ
ックナット31が螺じ込まれることにより、該コラム2
3及び該コラム23と一体のブラケット21が壁面51
に固定されている。
【0024】このコラム23に湯水混合水栓30のソケ
ット32が挿通され、該ソケット32の先端に配管継手
(この実施の形態にあってはエルボ)33が螺じ込まれ
ることにより、該ソケット32が固定されている。
【0025】このソケット32は水栓30の本体部分に
対し袋ナット32aで固定されている。
【0026】なお、この実施の形態にあっては、フラン
ジ24に凹部34が設けられ、この凹部34に嵌合する
わん座35がソケット32に設けられている。
【0027】湯水混合水栓30の設置作業を行うには、
ブラケット21と握り棒22とが分離された状態におい
て、コラム23を取り付け孔51aに固定し、次いで水
栓30の本体部分から分離されたソケット32をコラム
23に固定する。双方の取り付け孔51a,51aに固
定されたソケット32,32の流出口部分の高さ及び間
隔を揃えた後、水栓30の本体部分を該ソケット32,
32に対し袋ナット32aで連結、固定する。また、こ
の水栓30の取り付けの前又は後に、ブラケット21の
通し孔25に握り棒22を通し、固定ネジ26で握り棒
22をブラケット21に固定する。次いで、化粧キャッ
プ27を通し孔25に装着する。
【0028】このように構成された立ち座り補助バー2
0の固定構造にあっては、ブラケット21とコラム23
とが鋳造により一体とされ、このコラム23が取り付け
孔51a内に挿入され、ロックナット31によって壁面
51に固定されているため、ブラケット21の壁面51
に対する取り付け強度がきわめて高い。即ち、ロックナ
ット31は壁面51の裏面に接しているため、コラム2
3から振動を受けても回転することがなく、コラム23
を壁面51に対し長期間にわたって堅固に固定すること
ができる。また、握り棒22を通し孔25に挿入し、固
定ネジ26によって該握り棒22を固定する構造として
いるため、取り付け孔51a,51a同士の間隔の誤差
が大きくても、握り棒22の通し孔25内への挿入深さ
を調節することによりこの誤差を吸収し、立ち座り補助
バー20を取り付けることができる。
【0029】図3、4は本発明の第2の実施の形態を示
すものであり、図3(a)は縦断面図、図3(b)は立
ち座り補助バーの側面図、図3(c)は同(b)のC−
Cに沿う正面図、図4は水栓の設置状態を示す水平断面
図である。
【0030】この実施の形態にあっては、コラム23A
の内周面に雌ネジ23aが設けられている。この雌ネジ
23aに対し、ソケット32の外周面の雄ネジが螺合す
る。なお、この実施の形態にあっては、上記の凹部34
及びわん座35が設けられていない。その他の構成は図
1,2の実施の形態と同様である。
【0031】このように構成された図3,4の実施の形
態においても、立ち座り補助バー20の取り付けが長期
間にわたってきわめて堅固であると共に、取り付け孔5
1a,51aの間隔の誤差が大きくても、立ち座り補助
バー20を取り付けることができる。
【0032】上記実施の形態にあっては、水回り部材と
して立ち座り補助バーが採用されているが、この立ち座
り補助バー20の握り棒22をタオル掛けとして利用し
ても良い。また、握り棒22の他にタオル掛け専用のタ
オル掛け棒を設けても良い。
【0033】また、本発明にあっては、ブラケット21
を利用して石鹸置き等の小物置きを設置するようにして
も良い。
【0034】上記実施の形態はいずれも壁面51に浴室
用部材を取り付けているが、カウンターの上面など上向
き面(水平面、傾斜面のいずれでも良い。)に水栓を設
置する場合にも本発明構造とすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上の通り、本発明の水回り部材の設置
構造によると、立ち座り補助バー等の水回り部材を、壁
面等に対し長期間に亘って堅固に取り付けておくことが
できる。なお、本発明によると、取り付け孔同士の間隔
の誤差が大きくても水回り部材を設置することも可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る構造を示すものであり、
(a)図は縦断面図、(b)図は立ち座り補助バーの側
面図、(c)図はブラケットの下部の正面図である。
【図2】図1の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図3】別の実施の形態を示すものであり、(a)図は
縦断面図、(b)図は立ち座り補助バーの側面図、
(c)図はブラケットの下部の正面図である。
【図4】図3の実施の形態を示す水平断面図である。
【図5】従来例に用いられている立ち座り補助バーの斜
視図である。
【図6】従来構造を示す正面図である。
【図7】従来構造を示す水平断面図である。
【図8】図7の要部拡大図である。
【符号の説明】
1,20 立ち座り補助バー 21 ブラケット 22 握り棒 23 コラム(筒状部材) 24 フランジ 25 通し孔 26 固定ネジ 27 化粧キャップ 30 湯水混合水栓 31 ロックナット 32 ソケット 33 配管継手

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衛生設備室内の壁面又は上向き面に設け
    られた水栓取付孔に対し筒状部材を挿入して固定し、該
    筒状部材に対し水栓を取り付けると共に、 該筒状部材によって水回り部材を衛生設備室に固定設置
    した構造において、 該筒状部材と水回り部材とが一体となっていることを特
    徴とする水回り部材の設置構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水回り部材は、
    立ち座り補助バー、タオル掛け又は小物置きであること
    を特徴とする水回り部材の設置構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記筒状部材
    は、外周面に雄ネジが設けられており、前記水栓取付孔
    に対し衛生設備室内から挿入され、先端からロックナッ
    トが螺じ込まれることによって前記壁面又は上向き面に
    固定されていることを特徴とする水回り部材の設置構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記水栓の流入口部
    分が前記筒状部材内を貫通しており、該流入口部分の先
    端に配管継手が螺じ込まれることにより該流入口部分が
    該筒状部材に固定されていることを特徴とする水回り部
    材の設置構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記筒状部材の内周
    面に雌ネジが設けられ、前記流入口部分の外周面に設け
    られた雄ネジが該雌ネジと螺合していることを特徴とす
    る水回り部材の設置構造。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、 前記水栓が湯水混合水栓であり、前記水栓取付孔が2個
    設けられ、各水栓取付孔にそれぞれ筒状部材が固定され
    ており、 前記水回り部材の一部を構成するブラケットが該筒状部
    材と一体に設けられ、各ブラケットが筒状部材から上方
    に立ち上げられており、 該水回り部材の一部を構成する棒が該ブラケットの上部
    同士の間に渡されていることを特徴とする水回り部材の
    設置構造。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ブラケットの上
    部に、それぞれ前記棒の延在方向に通し孔が設けられ、
    各通し孔に前記棒の端部が挿入され、該ブラケットに螺
    じ込まれた固定ネジによって該棒が該ブラケットに固定
    されていることを特徴とする水回り部材の設置構造。
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