JPH1086350A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1086350A
JPH1086350A JP8243386A JP24338696A JPH1086350A JP H1086350 A JPH1086350 A JP H1086350A JP 8243386 A JP8243386 A JP 8243386A JP 24338696 A JP24338696 A JP 24338696A JP H1086350 A JPH1086350 A JP H1086350A
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JP8243386A
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Osamu Sato
佐藤  修
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被記録材の搬送方向長さの設定が正しく実施
されないまま記録が行われても、プラテンへのインクの
吐出や形成画像の品位低下、用紙後端の余白拡大を防止
する手段を提供する。 【解決手段】 搬送方向上流側に紙の有無を検知する手
段2ケを記録ヘッド幅の間隔で設け、被記録材が上流側
の検知手段の検知位置を通過して以降の搬送量を、記録
ヘッド幅より小さくして用紙の最後端部の記録を行うよ
う構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録材の搬送方
向と交差する方向に記録ヘッドを走査して画像を記録す
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、様々な画像形成手段を用いた
画像形成装置が実用化されており、それらの中でも、イ
ンクジェット記録方式は、比較的安価で小型化、静音化
が可能で、個人的利用から事務所利用まで多岐に亘って
用いられている。
【0003】インクジェット記録方式による画像形成
は、記録ヘッドを往復走査すると共に、被記録材を記録
ヘッドの走査方向と直交する方向にヘッドの記録部全幅
Xに等しい量だけ間欠的に搬送して、画像を順次帯状に
形成する、いわゆるシリアルスキャン(走査)方式が一
般的である。
【0004】従来、この方式の画像形成装置は、電子写
真方向に比べ、画像形成速度が遅いのが欠点であった。
しかしながら、昨今では記録ヘッドの集積化が進み、5
12ノズル(400dpi)の記録ヘッドも実用化され
つつある。
【0005】前記シリアルスキャン方式で画像を形成す
る場合、通常、被記録材の搬送部は、画像の記録が実行
される記録部近傍の上流側と下流側とに配設された2組
の搬送ローラ対と、これらのローラ対を駆動するための
1つ以上の駆動源と、この駆動源から駆動力を各ローラ
対に伝達する駆動伝達手段等で構成されている。この種
の駆動源としては、プーリとゴムベルト等が一般的に使
用されている。
【0006】良好な画像を得るためには、被記録材を正
確に所定量X(記録ヘッドの記録部全幅)づつ搬送する
必要があるが、被記録材の搬送量が前記所定量Xより僅
かでも不足すると、隣接画像の重なる(黒すじ)が発生
し、逆に、その搬送量が所定Xより僅かでも大きくなる
と、隣接画像間の隙間(白すじ)が発生する。例えば、
400dpiの画像の場合、搬送量誤差が僅か半画素程
度(約30μm)発生しただけで、上述の白すじの発生
は視認可能になり、画像品位が著しく低下する。
【0007】この搬送量誤差の要因は、被記録材の搬送
ローラやプーリの加工精度、駆動源の停止精度、ベルト
やプーリの歯の加工精度等であり、その中でも特に搬送
ローラと、そのローラと同軸上に配される従動プーリと
の偏心が搬送量誤差を支配している。
【0008】上記偏心の影響を低減するためには、搬送
ローラの周長をヘッドの記録部全幅と一致させることが
最適である。すなわち、400dpi、512ノズルの
記録ヘッドの記録部全幅は32.512mmであるか
ら、周長がこの長さに相当する直径10.349mmに
略等しい搬送ローラを用いれば、その搬送ローラと、従
動プーリとの偏心の影響を殆ど排除することができる。
【0009】また、駆動源側の駆動プーリに対する従動
プーリの減速比を整数に設定することにより、パルスモ
ータによる駆動プーリの振れや、パルスモータ自身の停
止精度等により発生する搬送誤差も殆ど排除することが
可能となり、被記録材を記録ヘッドの記録部全幅Xに等
しい量だけ搬送する限り、実用上十分な搬送精度が達成
できる。
【0010】一方、搬送方向長さから先端と後端の余白
の長さに対して、一般的に使用される様々な定形サイズ
の被記録材間に存在する差異は、ヘッドの記録部全幅の
整数倍に一致しないので、各回の記録をヘッドの記録部
全幅で実行されると、被記録材の搬送方向長さによって
余白の長さが異なることになる。
【0011】そこで、複数のサイズの異なる被記録材に
対応する画像形成装置では、被記録材のサイズによらず
余白の長さを同一にするために、複数回の記録動作の内
の1回は、被記録材のサイズに応じて、ヘッドの記録部
全幅より短い幅で記録を行うことで余白の長さを調節し
ている。以下においては、この1回の記録を“半端量記
録”と呼び、その時の記録に使用できるヘッドの記録部
の幅を“半端記録量”と呼ぶ。
【0012】以上述べたように、各回の搬送量を所定量
Xに一致させ、記録量を1回だけ所定量Xより短くする
ことで、高い搬送精度と被記録材のサイズに寄らず余白
の量を一定にすることが可能になる。
【0013】以下に、図を用いて従来の記録と搬送との
具体的方法を説明する。
【0014】図15に、従来の画像形成装置で形成され
た画像の一例の説明図を示す。被記録材の先端の余白a
に続いてヘッドの記録部全幅Xの記録を繰り返し実行
し、半端量記録を最後端部で行った場合の記録領域を図
15の斜線部に示す。この搬送と記録の方法を(A)と
する。X,N,J,a,b,Lはそれぞれ、Xはヘッド
の記録部全幅、Nは、記録ヘッドの記録部全幅での記録
回数、Jは半端記録量、aは先端の余白長さ、bは後端
の余白長さ、Lは被記録材の搬送方向長さである。各回
の記録領域を、先端から1,2……、N,N+1の記録
回と呼ぶこととする。
【0015】次に、前記方法(A)によるn(1≦n≦
N−1)回目、N回目、N+1回目の記録時における、
被記録材と記録ヘッド5、搬送ローラ対P1,P2の位
置関係を、それぞれ図16−(a),(b),(c)に
示す。Mは、キャリッジ11上の記録ヘッド5の搬送方
向上流端と上流側の搬送ローラ対P1の中心間の距離で
ある。10はプラテンを示す。
【0016】(a)図から分かるように、この状態で
は、被記録材9は、それぞれ、ばねによる圧接ローラ
と、下の搬送ローラとより成る2組の搬送ローラ対P1
及びP2に挟持されている。上流側のローラ対P1の挟
持圧は、搬送量を支配するために下流側の搬送ローラ対
P2のそれより大きく設定してある(P1>P2)。さ
らに、被記録材がこの状態から次の記録回位置まで搬送
される間に、下流側の搬送ローラP1は、被記録材を引
張るよう、下流側の搬送ローラ対P2の搬送量を上流側
のそれより多くしている(l1<l2)。
【0017】これは、記録後インクによって被記録材に
生じた伸びを、下流側に引張りきることで、所定の搬送
量Xより伸び分だけ搬送量が減じてしまうことを防ぐた
めである。インクの吸収によって、被記録材9に生ずる
伸び量は、被記録材9のすき目方向、吐出インク量、及
び被キロク材の種類によって大きく異なり、例えば、被
記録材が伸びの少ないインクジェット専用紙の場合は、
記録幅の0.1%(30μm)程度、普通紙に至っては
記録幅の1%(300μm)程度の伸びが発生する。普
通紙の場合は300μmも搬送量が所定の搬送量より減
ずることになり、下流側の搬送ローラによって被記録材
9を引張り切らないと、はっきりと黒すじが発生するこ
とになる。
【0018】(b)図は、N回目の記録を行った状態図
である。被記録材9の後端は上流側の搬送ローラP1を
抜けているので、(a)図で説明したような、下流側の
搬送ローラP2によって被記録材9を引張ることができ
なくなる。もちろん、上流側の搬送ローラ対P1が被記
録材9の後端を挟持できるまで、上流側の搬送ローラP
1を記録部5まで近付けることが可能であれば良い(上
流側の搬送ローラP1が破線:M′)が、実際には、記
録ヘッド5を載せるキャリッジや上流側の上加圧ローラ
対P1の大きさを考慮すると、上流側の搬送ローラP1
をM′まで近付けることは不可能である。
【0019】例えば、X=32.512mm、a=5m
m、b=5mm、M=20mmとして、A4の被記録材
が短手方向に搬送される場合、L=210mmであるの
で、N=6,J=4.928mmとなり、J+b=9.
928mm<M=20mmの関係になる。従って、被記
録材9の後端は、N回目の記録時には上流側の搬送ロー
ラ対P1に挟持されず、記録による伸びは除去できな
い。そのため、搬送量が減じてN回目の画像の重なりが
生じて黒すじが生ずる。A4以外のサイズの被記録材9
についても同様の結果に成る。
【0020】また、bを15mmより大きくすれば、J
+b>Mが成立するが、余白を大きくすることは、記録
される画像の大きさに制限を設けることになり、画像形
成装置の使用頻度や使用者数を大きく低下させることに
つながるので、実施できない。
【0021】(c)図は、N+1回目の記録すなわち半
端記録時の状態である。記録ヘッド5の下流端から半端
量分の領域を記録に使用している。これ以降の記録はな
いので、被記録材9の伸びは画像にすじを生じさせな
い。
【0022】方法(A)に鑑み、半端量記録を被記録材
の先端部で実行し、かつ記録後の搬送量が常に記録ヘッ
ドの記録部全幅に一致している方法(B)を提案する。
この方法(B)による1、N−1回目の記録時におけ
る、被記録材9と記録ヘッド5、上流側搬送ローラP1
の位置関係を、それぞれ図17−(a),(b),
(c)に示す。
【0023】(a)図に示すように、半端量記録に使用
する記録ヘッド5の記録領域は上流端からの半端量分の
部分である。もし、(b)図に示すように、半端量記録
に使用する記録ヘッド5の記録領域を下流端からの半端
量分の部分にすると、1回目の記録後の搬送量が半端量
Jになって、ローラ対P1回転での搬送ができなくな
り、ローラやプーリの偏心による搬送誤差を生じてしま
う。また、(a)図の場合、被記録材9のサイズによっ
て半端量Jが異なるので、被記録材9の先端の位置も被
記録材9のサイズによって異なる。
【0024】そして、(c)図のように、N−1回目の
記録時の被記録材9の後端は、被記録材9のサイズによ
らず、上流側の搬送ローラ対P1に挟持される。したが
って、N−1回目の記録による被記録材9の伸びは、下
流側の搬送ローラP2対の引張りによって除去され画像
にすじは生じない。
【0025】このように、方法(B)を採用すれば、搬
送ローラや駆動プーリの偏心から生ずる搬送量の誤差
と、被記録材9の伸びで生ずる画像のすじとを最小限に
抑えることが可能になる。ただし、半端記録量Jが被記
録材9のサイズで異なり、半端量記録が被記録材9の先
端で行われるので、半端記録を行うためには、被記録材
9の搬送方向長さLを、半端記録を実行する前に検知
し、被記録材9の先端を上流側の搬送ローラ対P1から
半端量記録できる位置まで搬送するための上流側の搬送
ローラ対P1の駆動量Sと半端記録時の記録ヘッド5の
使用領域長さJとを算出することが必要になる。Lの検
知方法と、それによって算出されるSとJとの算出論理
をそれぞれ図18及び図19で説明する。
【0026】図18は、従来の画像形成装置の記録部
(プリンタ部)の動作説明図、図19は、リーダ部で読
み取った原稿の画像をプリンタ部で被記録材9に記録す
ることが可能なインクジェット方式の複写機の概略断面
図である。図19において、プリンタ部1は、リーダ部
2の下に位置し、被記録材9に記録を行う記録部は、プ
リンタ部1の中央に位置し、被記録材9は、図中で右か
ら左に搬送される。記録部は紙面と垂直方向に走査する
キャリッジ11と、被記録材9とを挟んでキャリッジ1
1と対向するプラテン10と、被記録材3を搬送方向の
上下流側で挟持する2組の搬送ローラ対6a,6bから
成る。
【0027】記録ヘッド5は、キャリッジ11に配設さ
れている。記録前の被記録材9を積載しておく積載手段
は、印字部の上流側に位置し、この装置では2つのカセ
ット17a,17bと1つの手差し部18とがある。計
3つの積載手段の直下流には、被記録材9を給紙する給
紙手段19a,19b,19cを配設する。前記方法
(B)のために必要となる被記録材の搬送方向長さの検
知手段として、各カセットには後端検知板30を、手差
し部には被記録材サイズ入力部(不図示)を配備してい
る。後端検知板30はカセット内の被記録材9の後端に
突き当てて、被記録材9の搬送方向長さを検出してい
る。
【0028】被記録材サイズ入力部は、操作部(不図
示)の1部分に配設されていて、この装置の使用者が、
手差し部18に積載した被記録材9の搬送方向長さを操
作部のテンキーで入力したり、あるいは被記録材サイズ
を代表するキーを押すことで被記録材9の搬送方向長さ
を検出している。
【0029】上記の検知手段によって検出された被記録
材9の搬送方向長さLと、装置固有の定数X,a,bと
から、前記図18の論理で、記録ヘッド5の記録部全幅
Xでの記録回数Nがまず算出され、次に半端量Jが算出
される。
【0030】しかしながら、後端検知板30と被記録材
サイズ入力との設定が正しくなされないと、被記録材9
に対する正しい半端量Jの値を認識することができず、
図19に示すように、後端の位置が所定位置A(後述図
2参照)から外れることになる。所定位置Aは、記録ヘ
ッド5の記録素子の搬送方向最上流端から後端余白b分
上流の位置である。そして、そのまま記録を実行すると
プラテン10上にインクを吐出することになり、被記録
材9の接触面であるプラテン10の表面の摩擦係数を変
化させ、搬送精度の低下を招き画像に黒すじや白すじを
発生させる。また、プラテン10上のインクが次の被記
録材9の裏面に付着し、被記録材9の品位を低下させ
る。
【0031】また、図20に示す従来図に対して、図2
1に示すように、被記録材9の有無を識別する検出手段
21を記録領域の直上流側に設けて、被記録材9の後端
が所定の位置Aより上流側に有ることを確認してから、
印字を実行するという制御を行う装置においては、被記
録材9の後端がAからBまでの間に位置するとその回の
記録は実行されず、後端の余白が最大で32.512m
mに達する。
【0032】以上述べたように、従来の方法において
は、被記録材9の搬送方向長さの検知が正しくなされな
いと、被記録材9の画像、品位を著しく損なったり、後
端の余白を非常に大きくしてしまうという欠点があっ
た。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】上述した搬送と記録の
方法で、高精度の搬送と記録とを実現することが可能に
なるが、半端量を算出するための搬送方向長さの検知方
法が、基本的に装置の使用者の設定によるものであるた
め、設定ミスの発生を防ぐことが不可能であり、そのた
めプラテンにインクを吐出し、被記録材の画像、品位を
著しく損ったり、後端の余白を非常に大きくしてしま
う。
【0034】本発明は、以上のような局面にかんがみて
なされたもので、被記録材の搬送方向の設定が正しく実
行されなかった場合でもプラテン上にインクが吐出され
ることを防止し、後端の余白を極力小さくする手段の提
供を目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、次の(1),(2)項のいずれかの画像形成装置
を提供することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。
【0036】(1)複数の記録素子が設けられた記録ヘ
ッドを被記録材の搬送方向と交差する方向に走査し、か
つ前記被記録材を間欠的に搬送してその被記録材に1行
分宛画像を記録する画像形成装置において、前記画像の
記録が実行される記録部より、前記被記録材の搬送方向
上流側へ所定距離bだけ隔てた地点における被記録材の
有無を識別する第1の検知手段を配設し、この第1の検
知手段の検知位置より、搬送方向上流側へ前記記録ヘッ
ドの記録部全幅X分隔てた地点における被記録材の有無
を識別する第2の検知手段を配設し、前記被記録材が搬
送され、前記第2の検知手段によってこの被記録材が
“有”から“無”と判別されてから以降の被記録材の各
回の搬送量を前記所定距離b以下の所定量kとし、前記
第1の検知手段によって被記録材が“有”から“無”と
判別されるまでは前記所定量kの搬送を続け、前記所定
量kの搬送回数をnとすると、搬送方向上流端から幅n
×k分の記録素子を使用して前記被記録材の最後端部に
記録を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0037】(2)複数の記録素子が設けられた記録ヘ
ッドを被記録材の搬送方向と交差する方向に走査し、か
つ前記被記録材を間欠的に搬送して、その被記録材に1
行分宛画像を記録する画像形成装置において、前記画像
の記録が実行される記録部より、前記被記録材の搬送方
向上流側へ記録ヘッドの記録部全幅X以上の距離Y隔て
た地点における前記被記録材の有無を識別する検知手段
を配設し、前記被記録材が搬送され、前記検知手段によ
ってこの記録材が“有”から“無”と判別される時刻か
らその回の搬送が終了する時刻までの間にこの被記録材
が搬送された距離Pを認識する手段を持ち、前記距離Y
と前記距離Pとの値から、それ以降の回の搬送量を算出
することを特徴とする画像形成装置。
【0038】
【作用】以上のような本発明構成によれば、最後端部に
記録を行う回において、被記録材の後端をおおよそ適正
な位置に停止させることが可能になり、被記録材の画像
品位を低下させることなく、かつ後端の余白を最小限度
の大きさに抑えることが可能になる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、複
数の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0040】
【実施例】
(実施例1)図1ないし図5は、本発明に係る第一の実
施形態の説明図である。本例は、インクジェット記録装
置としての適用例である。
【0041】図1は、本例のインクジェット記録装置に
おけるプリンタ部の斜視図、図2は、同装置の主要断面
図である。
【0042】図1において、1は、記録部上流に配され
た駆動ローラ、2は駆動ローラ1に対向して付勢される
従動ローラである。本装置の場合、記録ヘッド5の全ノ
ズルによる1走査分の記録幅は、32.512mmであ
り、駆動ローラ1の周長は、その記録幅に等しくなるよ
うに直径D1が10.349mmとなっている。
【0043】同様に、記録部下流には排紙ローラ3と、
この排紙ローラ3に対向して付勢される従動ローラ4と
が配設されている。排紙ローラ3の直径D2は、前記直
径D1より2%大きく設定されている。また、上流側の
従動ローラ2の付勢圧力と下流側の従動ローラ4のそれ
との比を約4:1としているので、被記録材9が2組の
ローラ対に挟持されている状態での被記録材9の搬送量
は、駆動ローラ1に依存する。
【0044】駆動ローラ1と排紙ローラ3とは、駆動プ
ーリとベルトとを介して同一のパルスモータ6によって
同じ回転量で駆動される。その結果、排紙ローラ3は、
駆動ローラ1に比べて直径が大きい分、スリップしなが
ら被記録材9を搬送し、記録部における被記録材9の浮
きやたるみの発生を防止している。
【0045】また、駆動ローラ1は、芯金の両端で支持
されていて、それにかかる付勢圧が大きいのでローラ1
は大きくたわむ。ローラ1がたわむと、ニップ量が軸方
向で不均一になり、紙幅によって紙にかかる圧が異な
り、紙幅によらない一定の搬送量が実現できなくなる。
それを防ぐために、駆動ローラ1の最大たわみが生ずる
る付近に、駆動ローラ1をその下から支持するバックア
ップ部材を設けている(図1−(a))。バックアップ
部材は、駆動ローラ1に当接される2つのコロ13a,
13bと、それを保持する土台14とから成り、コロ1
3a,13bは駆動ローラ1の下部を搬送方向上下流両
側から支持している。
【0046】駆動ローラ1と排紙ローラ3それぞれに圧
入固定されているプーリ7a,7bの歯数と、モータプ
ーリ8の歯数の比は6:1の整数比に設定されている。
通常の搬送時の駆動ローラ1の回転数は1回転であるの
で、モータプーリ8の回転数は6回転となる。したがっ
て、モータープーリ8の加工精度は搬送精度に影響を与
えない。
【0047】本例で使用したパルスモータ6には、この
種の駆動源としては安価で一般的な基本ステップ角が
1.8°の2相ハイブリット型ものを使用している。本
装置では、1−2相励磁で駆動され、1駆動パルス当た
りの被記録材9の搬送量は約13μmになる。
【0048】10は、記録部にて被記録材9を支持する
プラテン、11は、記録ヘッド5を搭載するキャリッ
ジ、記録ヘッド5は、フルカラー画像形成を行うので、
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のインク
を吐出する各記録ヘッド5a,5b,5c,5dからな
る。各色のインクは各記録ヘッドに1列に400dpi
のピッチで並んだ512ノズルから吐出される。
【0049】記録ヘッド5を搭載するキャリッジ11
は、案内レール12a,12bに沿って矢印Bの方向に
移動可能で、1走査毎に32.512mm幅記録を行うこ
とが可能である。その1走査分の記録を終了する毎に、
32.512mm幅の記録を行うことが可能である。そ
の1走査分の記録を終了する毎に、32.512mm幅
だけ被記録材9を矢印Aの方向に搬送する。このような
動作を繰り返して被記録材9上に画像を形成していく。
キャリッジ11の駆動は、パルスモータ(不図示)と駆
動ベルト(不図示)を介して行う。
【0050】図2は、リーダ部(不図示)で読み取った
原稿の画像をプリンタ部Pで被記録材9に記録すること
か可能なインクジェット方式の複写機のプリンタ部Pの
主断面図である。被記録材9に記録を行う記録部はプリ
ンタ部Pの中央に位置し、被記録材9は、図中で右から
左に搬送される。記録部は紙面と垂直方向に走査するキ
ャリッジ11と、被記録材9を挟んでキャリッジHと対
向するプラテン10と、被記録材9を搬送方向の上下流
側で挟持する2組の搬送ローラ一対15a,15bとか
ら成る。
【0051】記録ヘッド5は、キャリッジ11に配され
ている。記録前の被記録材を積載しておく積載手段は、
印字部の上流側に位置し、この装置では、2つのカセッ
ト17a,17bと1つの手差しトレイ部18とがあ
る。計3つの積載手段の直下流には被記録材を給紙する
給紙手段19a,19b,19cを配する。
【0052】上流側の搬送ローラ対15aと給紙手段1
9aとの間にある被記録材9の搬送経路内には、3組の
搬送サブローラ対20a,20bが配設されている。記
録ヘッド5から搬送方向上流側に5mmに位置で紙の有
り無しを識別する検出手段21aが設けて有る。検出手
段21aから搬送方向上流側にX=32.512mm離
れた位置で紙の有り無しを識別する検出手段21bが配
してある。検出手段21aと21bとの間に搬送ローラ
15aが位置することになる。2つのカセット17a,
17bと搬送ローラ15aとの間にも同様な搬送サブロ
ーラが配設してある。
【0053】検出手段21a,21bは、共に遮光形セ
ンサ22と、そのセンサの光路を遮ることができる部材
23とから成り、被記録材が部材23上に存在して、部
材23を倒すと、センサ22の光路を遮りCPUに
“1”の信号を伝達する。被記録材9が部材23の上に
存在しなくなると、部材23の遮光部が光路から離れC
PUに“0”の信号を伝達する。給紙手段19a,19
b,19cの直下流には紙の有り無しを識別する検知手
段21cが配設される。被記録材9の先端が検知手段2
1cを通過すると、すなわち紙有りと判断すると、搬送
サブローラ15a,bと搬送ローラ対20a,bの駆動
を始める。
【0054】上記の構成により被記録材は次のように搬
送される。
【0055】手差しトレイ部18に積載された被記録材
9は、操作部のスタートキー(不図示)及び紙サイズ設
定キーが押されてから給紙手段19aにより記録の方向
に搬送が開始される。2組の搬送サブローラ対20a,
20bも、被記録材2を記録の方向に搬送するように給
紙手段19aと同時に駆動を始める。
【0056】搬送は被記録材9の先端が搬送ローラ15
aのニップ部に到達するまで実行されるが、その途中で
被記録材9の先端が検出手段21bを通過すると同時に
CPUに“1”の信号を伝達し(図3)、その時刻から
搬送ローラ15aのニップ部に被記録材の先端が到達す
るまでの距離15mm分だけ、2組の搬送サブローラー
対20a,20bを駆動させた後、駆動を停止させる。
【0057】その後、被記録材の先端を搬送ローラ15
aのニップ部に突き当てたまま、搬送サブローラ対20
a,20bを搬送量にして3mm分駆動させ、被記録材
9の先端の全辺を確実にニップ部に進入させる。これに
よって、被記録材が搬送ローラ15aから斜めに記録部
に搬送され、被記録材に対して画像が斜めに形成される
ことを防止することができる。この動作を以下、“レジ
取り”と呼ぶこととする。
【0058】紙サイズ設定キーで被記録材5の搬送方向
長さはLと認識されているので、ヘッドの記録部全幅
X、先端の余白長さa、後端の余白長さbとLとから、
ヘッドの記録部全幅での記録回数Nと半端記録量Jとを
算出する(プリンタ部の動作説明図図4参照)。その
後、搬送ローラ15aを(a+J+M)だけ搬送させ
て、記録ヘッド5の上流端から半端量J分のノズルを用
いて半端記録を行う。この時のプリンタ部の拡大図を図
5に示す。
【0059】その後はヘッドの記録部全幅の搬送と記録
をN回繰り返し、被記録材9の後端部まで画像を形成す
るが、後端部に記録を行う前の被記録材9の位置を図6
に示す。被記録材9の後端は21bの部材23を倒して
いる。半端記録を先端部で実行しているので、搬送方向
長さによらず後端は図6に示した後端の位置に停止す
る。そして、次の回の送りを実行して後端部は、ヘッド
の搬送方向上流端から5mmの位置に停止(図7)し、
最後の記録が実行される。
【0060】以上述べた構成と方法は、手差し部18だ
けでなくカセット部17a,17bにも適用可能であ
る。
【0061】しかしながら、被記録材9に対してサイズ
設定を誤ると、正しいJの値が認識されず後端部に記録
を行う時の後端位置が前出図6のようにはならない。例
えば、Jの値が大きい被記録材と設定されると、後端部
に記録を行う前の被記録材の位置は図6のようになるは
ずの所、図8のようになる。
【0062】このとき、21bは紙が無いと検知し搬送
量をこれまでのXからbの搬送量に変化させ、bの搬送
量を繰り返し、21aの検知手段が紙無しと判断してか
ら、搬送量bの搬送を停止する。図8の回に記録された
領域の搬送方向上流端Pは記録ヘッドの記録部搬送方向
下流端より記録部内に位置することになる。したがっ
て、最終回の記録に必要になる画像情報は、図9に示し
たPの位置から記録ヘッドの記録部搬送方向上流端まで
の長さMをもち、記録ヘッドの記録部全幅X分必要では
ない。そこで、本実施例では長さMが判明したこの時点
で、原稿から長さM分の画像情報を読み取ることにして
いる。以上の制御順序フローチャートを図10に示す。
【0063】図10のフローチャートに従って、その制
御動作を簡単に説明する。まずステップS1において、
被記録材9(以下、単に“紙”という)を記録ヘッド5
の記録部全幅Xだけ送り、ステップ2で記録を行う。次
いで、ステップS3で紙の検知手段21bが紙有りを検
知すると、ステップS4で搬送量Xだけ送り、ステップ
S5で記録を行い、次いでステップS6で検知手段21
bで紙の有無を検知し、また、紙無しか検知されたとき
は、ステップSへ進む。また、一方、前記ステップS3
で紙無しが検知された場合は直接ステップ7に合流す
る。
【0064】ステップS7で、紙有りが検知されると、
ステップS8でCPUにI=1信号を伝達し、ステップ
S9でbだけ搬送し、次いでステップS10で検知手段
21aで紙の有無を検出し、紙有りの場合はステップS
12でI=I+1とし、ステップS9へ戻る。またステ
ップS10で紙無しの場合は次のステップS13へ進
む。また前記ステップS7において紙無しが検出された
場合は、ステップS12で、CPUにI=0信号を伝達
して、ステップS13へ合流する。
【0065】ステップS13では、b×Iを算出し、ス
テップS15でb×Iだけ搬送してステップS16へ進
むか、あるいはステップS14でb×I分読取って、ス
テップS16へ進む。ステップS16では、上流端から
b×I分で記録を行い、ステップS17で被記録材9を
排出する。
【0066】以上のように動作制御することによって、
被記録材9の後端は、記録ヘッド5の記録部搬送方向上
流端より記録部1側に進入しないで停止し、プラテンン
10にインクは吐出されないし、後端の余白を寸法b以
下の量に抑えることが可能になり、かつ記憶容量に余裕
を生み出すことが可能になる。
【0067】(実施例2)本発明に係る第2の実施形態
を以下に説明する。本実施例2の装置構成は、前記実施
例1とほぼ同様であり、実施例1と構成が異なる箇所の
みを説明する。図11に、実施例1の図2プリンタ部要
部相当図を示す。
【0068】記録ヘッド5の記録幅は実施例1のそれよ
り大きいので、記録ヘッド5を搭載するキャリッジ11
が大きくなり、記録領域の搬送方向上流端と上流側の搬
送ローラ対15aの間隔が実施例1より大きくなる。そ
のため、実施例1で間隔が記録部全幅であった紙の有無
検知手段21a,21bの間隔は、記録部全幅にはでき
ない。そこで検知手段21aと21bとの間隔を記録部
全幅の2倍にしている。
【0069】この場合、検知手段21a,21bが“紙
無し”と検知してから、1回記録部全幅分の搬送を行
い、検知手段21aが“紙無し”を検知するまで、b分
の搬送を繰り返し実施することで、前記図9と同じ位置
に被記録材9の後端を停止させることが可能になり、実
施例1と同じ効果を得ることができる。
【0070】さらに、各検知手段21aと21bとの間
隔を記録部全幅のn倍にしなければならない場合でも、
検知手段21bが“紙無し”と検知してから、(n−
1)回の記録部全幅分の搬送を実施して、検知手段21
aが“紙無し”と検知するまでb分の搬送を続けること
で、図9と同じ位置に被記録材9の後端を停止させるこ
とが可能になり、実施例1と同じ効果を得ることかでき
る。
【0071】以上の制御順序フローチャートを図12に
示す。
【0072】図12のフローチャートに従って、その動
作を説明する。この動作は、前記第1実施例のフローチ
ャート図10に相当するもので、大筋は図10に準拠す
るため、その共通部分の重複説明は省略し、差異点のみ
を説明する。
【0073】図12において、ステップS21〜ステッ
プS26およびステップS28〜ステップS32は、そ
れぞれ第1実施例の図10におけるステップS1〜S6
およびステップS27〜S38と全く同様であり、本実
施例の図12においては、ステップS26とステップS
28間に、搬送量Xを(N−1)回送る動作のステップ
S27が挿入されていることのみが異なっている。
【0074】また、検知手段21bの配置に自由度を持
たせることが可能になり、記録部全幅によらない装置構
成を実現し得る。
【0075】(実施例3)本発明の第3の実施形態を以
下に説明する。本実施例3の装置構成は前記実施例1と
ほぼ同様であり、実施例1と構成が異なる箇所のみを説
明する。図13に実施例1の図2プリンタ部要部相当図
を示す。
【0076】紙の有無を検知する検知手段は、記録領域
の搬送方向上流端より記録ヘッド5の記録部全幅X以上
の距離Y離れた位置に1つだけ配される。前記実施例
1,2の装置に設けられた検知手段21aに相当する記
録領域直近傍で紙の有無を検知する検知手段は必要な
い。検知手段の検知タイミングに呼応して、上流側の搬
送ローラ対15aを駆動するパルスモータ(不図示)の
駆動パルス数をカウントする手段(不図示)を設けてい
る。
【0077】以上の構成の装置においての被記録材9の
搬送方法を、本実施例3の制御手順説明図図14によ
り、以下に説明する。給紙されて搬送と記録とを繰り返
し実行された被記録材9の後端が、検知手段21aを通
過してCPUに“紙無し”と認識される。この時刻を第
1の時刻とする。被記録材9の後端は検知手段21aと
記録領域の間で停止して、この回の搬送が終了する。こ
の時刻を第2の時刻とする。この時第1の時刻と第2の
時刻の間に搬送ローラ15aを駆動させたパルスモータ
の駆動パルス数Nをカウントする。駆動パルス数Nから
被記録材9が搬送された量Sを算出する。固定値Yから
測定値Sを減じて、被記録材の後端と記録領域の搬送方
向上流端の間の距離Zを算出する。
【0078】距離ZがXより大きい場合は、Z−Xxm
(≧0)を最少にして整数mを算出し、第2の時刻以
降、X分の搬送を複数回(m回)実行し、最後に(Z−
X×m)分の搬送を行う。こうすることによって、紙サ
イズの設定が不正確であっても、被記録材の後端を記録
領域の搬送方向の最上流端に停止させることが可能にな
り、記録領域内に停止した状態で記録が実行されること
を防ぐことができる。
【0079】また、距離ZがXより小さい場合は、第1
の時刻以降、X−Z分の搬送を行うことで、被記録材9
の後端を記録領域の搬送方向の最上流端に停止させるこ
とが可能になり、記録領域内に停止した状態で記録が実
行されることを防ぐことができる。
【0080】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、被記録材の搬送方向の長さの設定が正しく実行され
なかった場合でも、プラテン上にインクが吐出されるこ
とを防止し、後端部の余白を極力小さくすることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインクジェット記録装置のプリンタ
部の斜視図、(a)はプリンタ部の詳細図
【図2】 実施例のインクジェット記録装置のプリンタ
部の主要断面図
【図3】 プリンタ経過図
【図4】 プリンタ部の動作説明図
【図5】 プリンタの拡大図
【図6】 後端部に記録を行う前の被記録材の位置説明
【図7】 図6の次回送り時の被記録材の後端部位置説
明図
【図8】 J値の大きい被記録材の後端部の位置説明図
【図9】 最終回の被記録材位置の説明図
【図10】 実施例1のプリンタ部の制御動作シーケン
スフローチャート
【図11】 実施例2のプリンタ部の説明図
【図12】 図11の制御動作シーケンスフローチャー
【図13】 実施例3のプリンタ部の説明図
【図14】 実施例3のプリンタ部の制御動作説明図
【図15】 従来の画像形成装置で形成された画像の一
例の説明図
【図16】 従来の画像形成装置の記録部の動作説明図
【図17】 従来の画像形成装置の記録部の動作説明図
【図18】 従来の画像形成装置の記録部の動作説明図
【図19】 従来の画像形成装置の一例の概略断面図
【図20】 従来の画像形成装置の記録部の動作説明図
【図21】 図20に検知手段を設けた図
【符号の説明】
1 駆動ローラ 2 従動ローラ 3 排紙ローラ 4 従動ローラ 5,5a,5b,5c,5d 記録ヘッド 6 パルスモータ 7a,7b プーリ 8 モータプーリ 9 被記録材 10 プラテン 11 キャリッジ 12a,12b 案内レール 13a,13b コロ 14 土台 15a,15b 搬送ローラ対 17a,17b カセット 18 手差しトレイ 19a,19b,19c 給紙手段 20a,20b 搬送サブローラ対 21,21a,21b 検出手段 22 遮光形センサ 23 部材 a 先端余白長さ b 後端余白長さ J 半端記録量 L 搬送方向長さ N 記録回数 X 記録部全幅 P プリント部(記録部) P1,P2 搬送ローラ対

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録素子が設けられた記録ヘッド
    を被記録材の搬送方向と交差する方向に走査し、かつ前
    記被記録材を間欠的に搬送してその被記録材に1行分宛
    画像を記録する画像形成装置において、 前記画像の記録が実行される記録部より、前記被記録材
    の搬送方向上流側へ所定距離bだけ隔てた地点における
    被記録材の有無を識別する第1の検知手段を配設し、 この第1の検知手段の検知位置より、搬送方向上流側へ
    前記記録ヘッドの記録部全幅X分隔てた地点における被
    記録材の有無を識別する第2の検知手段を配設し、 前記被記録材が搬送され、前記第2の検知手段によって
    この被記録材が“有”から“無”と判別されてから以降
    の被記録材の各回の搬送量を前記所定距離b以下の所定
    量kとし、前記第1の検知手段によって被記録材が
    “有”から“無”と判別されるまでは前記所定量kの搬
    送を続け、 前記所定量kの搬送回数をnとすると、搬送方向上流端
    から幅n×k分の記録素子を使用して前記被記録材の最
    後端部に記録を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の検知手段の検知位置と前記第
    2の検知手段の検知位置との間の距離が、前記記録全幅
    Xの整数倍であることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 複数の記録素子が設けられた記録ヘッド
    を被記録材の搬送方向と交差する方向に走査し、かつ前
    記被記録材を間欠的に搬送して、その被記録材に1行分
    宛画像を記録する画像形成装置において、 前記画像の記録が実行される記録部より、前記被記録材
    の搬送方向上流側へ記録ヘッドの記録部全幅X以上の距
    離Y隔てた地点における前記被記録材の有無を識別する
    検知手段を配設し、 前記被記録材が搬送され、前記検知手段によってこの記
    録材が“有”から“無”と判別される時刻からその回の
    搬送が終了する時刻までの間にこの被記録材が搬送され
    た距離Pを認識する手段を持ち、 前記距離Yと前記距離Pとの値から、それ以降の回の搬
    送量を算出することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記距離Pを認識する手段として、搬送
    ローラを駆動するパルスモータの駆動パルス数をカウン
    トする手段を用いることを特徴とする請求項3記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 画像を読み取る読み取り手段を持ち、こ
    の読み取り手段で読み取った画像情報を被記録材に記録
    する画像形成装置において、 前記被記録材の最後端部の記録可能幅n×kが算出され
    てからはじめて、その幅n×k分の画像の読み取りを実
    行することを特徴とする請求項1,2のいずれかに記載
    の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像を読み取る読み取り手段を持ち、前
    記読み取り手段で読み取った画像情報を前記被記録材に
    記録する画像形成装置において、 前記読み取った前記幅Xの画像情報のうち、前記幅n×
    k分の情報を記録に使用することを特徴とする請求項
    1,2のいずれかに記載の画像形成装置。
JP8243386A 1996-09-13 1996-09-13 画像形成装置 Withdrawn JPH1086350A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006655A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Canon Inc 記録装置
US7660544B2 (en) 2006-07-11 2010-02-09 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7660544B2 (en) 2006-07-11 2010-02-09 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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