JPH1086179A - 部分加飾成形品の製造方法 - Google Patents

部分加飾成形品の製造方法

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JPH1086179A
JPH1086179A JP26774596A JP26774596A JPH1086179A JP H1086179 A JPH1086179 A JP H1086179A JP 26774596 A JP26774596 A JP 26774596A JP 26774596 A JP26774596 A JP 26774596A JP H1086179 A JPH1086179 A JP H1086179A
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JP
Japan
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sheet
preformed
injection
resin
mold
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Pending
Application number
JP26774596A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Arai
博孝 荒井
Masataka Kanayama
賢教 金山
Takemoto Nakai
壯元 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が部分的に加飾された射出成形品を効率
よく製造すること。 【解決手段】 予め加飾したい形状に予備成形された加
飾シートを位置決め、固定した金型とゲートより射出注
入される溶融樹脂が前記予備成形された加飾シートに向
って流れるように開口したゲートを少くとも1つ有する
金型とを型締めし、樹脂を射出、注入することを特徴と
する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形品の製造
方法に関し、特に部分的に加飾された表面を有する射出
成形品の製造方法に関するものである。特に予備成形さ
れた加飾シートが、部分的に表面に一体的に貼着されて
いる部分加飾射出成形品を製造する方法を提供するもの
である。特に射出成形と部分加飾を同時に行う部分加飾
射出成形品の効率的な製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、成形品の成形と同時にその表
面に模様等をシートの積層あるいは転写によって設ける
射出成形同時加飾方法が各種の方法で行われている。特
開昭48−43760号公報には、射出成形の雌雄金型
間に支持体シート上に絵柄等の転写層を設けてなる転写
シートを挿入して、型締めし、しかる後に溶融樹脂を射
出し、射出樹脂の熱と圧力によって転写シートを金型形
状に成形すると同時に射出樹脂と一体化し、冷却、型開
きの後、転写シートの支持体シートのみを剥離して表面
を加飾する技術が開示されている。
【0003】また、特公昭50−19132号公報には
射出成形用の金型に真空成形用の通気孔を設け、真空成
形を兼用し、これで予め加飾シートを予備成形してキャ
ビィティ面に沿わせてから射出成形することで加飾シー
トを積層一体化させる方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の射出成形同時加飾方法では成形品の表面の
全体あるいは広い範囲を加飾することはできても所望箇
所に部分的に加飾することはできなかった。そのため、
成形品表面を部分的に加飾する為には、加飾シートの裏
面に粘着剤層を設けたシートを加飾したい形状に成形、
あるいは切断したものを、成形品表面に貼りつける方法
がとられたり、または、加飾したい部分に、予め別工程
で加飾成形された成形品をはめ込む等の方法がとられて
いるが、工程数が多い等の問題があり、また粘着剤を使
用するタイプでは粘着剤の耐熱性不足による剥離等の問
題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するために研究を重ねた結果、射出成形金型内
に、必要に応じて模様付けや文字、記号等を印刷した、
着色加飾シートを予め所望の形状に成形した予備成形加
飾シートを配置、固定し、もう一つの射出成形金型に設
けられたゲートより溶融樹脂を射出、注入して前記予備
成形シートを金型のキャビティ面に押しつけるようにし
て、予備成形シートが射出成形品の表面に一体に貼着さ
れ、部分加飾された表面を有する射出成形品が得られる
との知見を基に本発明を完成した。
【0006】即ち、本発明は、予め加飾したい形状に予
備成形した加飾シートの予備成形シートを、キャビティ
面の加飾したい部分に挿入し、位置決め、固定した射出
成形金型Aと、ゲートより射出、注入される溶融樹脂が
前記予備成形シートを金型Aのキャビティ面に押しつけ
るようにして流れるように開口している少くとも一つの
ゲートを有する射出成形金型Bとを型締めし、次いで溶
融樹脂を射出、注入することを特徴とする成形品表面が
部分的に加飾された部分加飾・射出成形品を製造する方
法を要旨とするものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる加飾シートは、主
として基材層、好ましくは射出成形品を形成する樹脂と
同じ樹脂よりなる基材層と着色剤を含む着色層からな
り、更に好ましくは着色層を保護し、より美しい加飾部
分を形成するための透明層を有する積層シートであり、
更に好ましくは基材層、必要に応じて設けられる着色層
と基材層の接着を助ける接着層、顔料などの着色剤を含
有する着色層、必要に応じて設けられる着色層と透明層
の接着を助ける接着層及び着色層を保護し、美麗な加飾
部分を構成するための透明層から成っている。
【0008】着色層を形成する樹脂としてはアクリル樹
脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂等が主として用いら
れる。基材層と着色層を接着する接着層を形成する樹脂
としては基材層を形成する樹脂と着色層を形成する樹脂
の種類により選択される。例えば、基材層がポリオレフ
ィン系樹脂、着色層を形成する樹脂がポリ塩化ビニル系
樹脂の場合には、塩素化ポリオレフィン樹脂層を接着層
とする。
【0009】着色層と透明層を接着する接着層を形成す
る樹脂も、着色層を形成する樹脂と透明層に用いられる
樹脂の種類により適宜選択される。加飾シートの厚さは
100μm〜1mm程度である。加飾シートは着色材を
含有する単なる着色層に必要に応じて模様や文字、図
形、それらを組合せた印刷を施こしたシート等を組合せ
たものも含まれる。
【0010】更に、後述する埋め込み部分と射出成形樹
脂との接着性が十分でない場合には、接着を良好にする
ために、透明層の表面に更に両樹脂に親和性のある樹脂
層よりなる接着層を設けることもある。この加飾シート
は、射出成形品の表面に施こされる部分加飾部分形状に
合わせて、真空成形、圧空成形あるいは圧空真空成形に
より予め予備成形しておく。なお、予備成形シートを、
その周縁端部が射出成形品の表面に露出することなく樹
脂中に埋め込まれるように埋め込み部分を設けた形状に
成形しておくことにより、より美しい部分加飾部分が形
成される。
【0011】この予備成形シートを金型内に固定させる
には、キャビティー面からの吸引や形状によっては嵌め
込みにより行われる。予備成形シートを金型Aのキャビ
ティ面に押しつけるような樹脂の流れをつくるには、金
型Bに設けるゲートの位置とその開口方向を特定する必
要があり、予備成形シートの中心部に対してほぼ垂直方
向に開口したゲートを少くとも一つ設けることが必要で
あり、また、予備成形シートの周縁端部と金型Aのキャ
ビティ面の間に樹脂が入り込むような強い樹脂の流れを
つくるような方向に開口したゲートを設けることは避け
るべきである。本発明の部分加飾射出成形品の製造方法
によれば、極めて効率的に美麗に部分加飾された外観の
優れた射出成形品を製造することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面と共に本発明を更に具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではな
い。図1は本発明で使用される加飾シートの説明図、図
2は予備成形された加飾シートの説明図、図3は型締め
前の射出成形金型と予備成形加飾シートの状態を示す説
明図、図4は部分加飾射出成形品の説明図である。先ず
図1に示すように加飾シート1を得るには基材層11を
形成する樹脂、具体的にはアクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂あるいは
ポリオレフィン系樹脂等を100μm〜1mmの厚さに
シート化する。
【0013】この基材層に積層される着色層12は、ア
クリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂あるいはポリウレタン
系樹脂等に着色剤、具体的にはカーボンブラック、酸化
チタン、カオリンクレー、ベンガラ、群青あるいはキナ
クリドンなどの有機又は無機顔料を配合した均一着色
層、またはこれら顔料による模様、文字、図形を配した
もの、更に均一着色層に各種印刷を施したものとするこ
ともできる。
【0014】着色層の厚みは5μm〜50μm程度とす
る。これらの着色層の表面にこれを保護するアクリル系
樹脂などの透明度のよい樹脂層を積層して、より光沢の
ある優れた加飾部分を形成することもできる。(図示せ
ず) 次に、得られた加飾シート1を真空成形や圧空成形また
は圧空真空成形により、所望の形状に成形した予備成形
シート2を得る。なお予備成形シートはその周縁端部が
射出成形品を構成する樹脂層中に埋め込まれるように埋
め込み部21を形成することにより、より体裁のよい、
しかも加飾部が剥離するようなことのない堅牢な優れた
部分加飾部分を形成することができる。
【0015】次に図3に示すように射出成形金型3のキ
ャビティ内に予備成形シート2を挿入し、固定する。ゲ
ート41を有する射出成形金型4と前記金型3を型締め
し、両金型により形成されるキャビティ内にゲート41
より溶融樹脂を射出、注入する。樹脂は予備成形シート
の裏面に向って流れ、予備成形シート2を射出成形金型
3に押しつけるようにしながらキャビティ内に充満す
る。この時予備成形シート2は射出成形品の表面を形成
することになるが、予備成形シート2の埋め込み部21
は射出成形樹脂中に埋め込まれてしまう。最後に冷却し
て型を開き、成形品を取り出し、予備成形品2により部
分的に加飾された成形品5が得られる。
【0016】
【発明の効果】本発明の部分加飾射出成形品の製造方法
によれば、一度の射出成形により、成形品表面を部分的
に加飾することができるため、後工程による加飾フィル
ム等の貼り付けや別部品のはめ込みの必要がない。ま
た、一体成形となるため、加飾部分の剥離等の問題もな
い。従って、OA機器、家電製品、自動車部品等に有用
な、部分加飾された成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する加飾シートの斜視図。
【図2】本発明で使用する予備成形加飾シートの斜視
図。
【図3】本発明の実施例を示す断面説明図。
【図4】本発明で得られた部分加飾射出成形品の斜視
図。
【符号の説明】
1 加飾シート 2 予備成形シート 3 射出成形金型 4 射出成形金型 5 部分加飾射出成形品本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 壯元 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め加飾したい形状に予備成形した加飾
    シートの予備成形シートを、キャビティ面の加飾したい
    部分に挿入し、位置決め、固定した射出成形金型Aと、
    ゲートより射出、注入される樹脂が前記予備成形シート
    を金型Aのキャビティ面に押しつけるようにして流れる
    ように開口している少くとも一つのゲートを有する射出
    成形金型Bとを型締めし、次いで溶融樹脂を射出、注入
    することを特徴とする成形品表面が部分的に加飾された
    部分加飾・射出成形品を製造する方法。
  2. 【請求項2】 周縁端部が射出成形樹脂中に埋め込まれ
    るような形状に成形した予備成形した予備成形シートを
    用いる請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 射出成形樹脂からなる基材層、着色材を
    含む着色層及び透明層から主としてなる加飾シートを用
    いる請求項1又は2記載の方法。
JP26774596A 1996-09-19 1996-09-19 部分加飾成形品の製造方法 Pending JPH1086179A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020075376A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 本田技研工業株式会社 樹脂成形品及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020075376A (ja) * 2018-11-06 2020-05-21 本田技研工業株式会社 樹脂成形品及びその製造方法

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