JPH1085401A - 弾球遊技機の表示装置 - Google Patents

弾球遊技機の表示装置

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JPH1085401A
JPH1085401A JP9303580A JP30358097A JPH1085401A JP H1085401 A JPH1085401 A JP H1085401A JP 9303580 A JP9303580 A JP 9303580A JP 30358097 A JP30358097 A JP 30358097A JP H1085401 A JPH1085401 A JP H1085401A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動図柄表示手段の変動回数を画像表示手段
に絵画像により間接的に表示して、遊技者がその絵画像
から変動図柄表示手段の変動回数を推測し思考力を働か
せながらゲームを行うことができる弾球遊技機の表示装
置を提供する。 【解決手段】 遊技盤に、変動図柄表示手段25の図柄と
異なる絵図柄を表示するための画像表示手段24を設け、
変動図柄表示手段25の変動回数を計数して設定変動回数
になる毎に、その変動回数に応じた絵画像を画像表示手
段24に順次表示させると共に、変動図柄表示手段25の停
止図柄が大当たり図柄となった時に前記計数をリセット
させる制御手段38を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0004】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機等における弾球遊技機の表示装置に関する
ものである。
【0005】
【従来の技術】従来、各種の弾球遊技機、例えばパチン
コ機において、遊技盤に、複数個の図柄表示部を有する
変動図柄表示手段と、遊技球を検出して変動図柄表示手
段の各図柄表示部の図柄を一定時間変動させる始動ゲー
トとを備え、始動ゲートが遊技球の入球又は通過を検出
した時に、変動図柄表示手段の各図柄表示部の図柄を変
動させて、その変動後の停止図柄が予め定められた当た
り図柄の組み合わせとなった時に、大入賞手段を所定回
数開放するか、又は他の入賞手段に入球した遊技球がそ
の内部の作動領域を通過した後、特定の入球口に遊技球
が入球することを条件に、その入球口に遊技球が入球す
る毎に他の入賞手段を所定回数開閉する等、遊技者に利
益を還元するようにしたものがある。変動図柄表示手段
の変動制御に際しては、例えば0〜249までの乱数を
発生させておき、始動ゲートが遊技球の入球又は通過を
検出した時に、その時の乱数を読み込んで乱数処理によ
り変動図柄表示手段の各図柄表示部の停止図柄を決定
し、これに基づいて変動図柄表示手段の各図柄表示部を
一定時間変動させる制御方法を採っており、始動ゲート
が遊技球を検出する毎に、これを繰り返すだけである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の変動図柄表示
手段を備えたパチンコ機では、通常、変動図柄表示手段
の各図柄表示部の図柄の変動処理を前述の如く乱数処理
によって行っており、予め定められた確率で当たりが発
生するようになっている。このため、パチンコ機によっ
ては、始動ゲートに遊技球が入り易いか否かの差はある
が、始動ゲートが遊技球を検出して変動図柄表示手段の
図柄の変動が続くならば、所定の確率で当たりが発生す
ることになる。従って、変動図柄表示手段の図柄の変動
がある程度続き、未だ当たりが発生していなければ、そ
のパチンコ機は、その後、変動図柄表示手段の図柄が数
回乃至十数回変動する間に、実際に当たりが発生するか
否かはともかくとして、確率的には当たりの出る可能性
が非常に高い状況にあるということができる。しかし、
従来のパチンコ機では、始動ゲートが遊技球を検出した
時に、変動図柄表示手段の各図柄表示部の図柄が一定時
間変動する動作を繰り返すだけであって、変動図柄表示
手段の変動回数を表示するようにはなっていない。
【0007】このため、変動図柄表示手段の変動回数が
増えれば増える程、数学上の確率からすれば、当たりの
発生確率が大になってくるにも拘わらず、従来では変動
図柄表示手段の変動回数が全く不明であるので、遊技者
は、変動図柄表示手段の変動回数を勘によって判断せざ
るを得ないという問題がある。また始動ゲートが遊技球
を検出する毎に、単に変動図柄表示手段が変動動作を繰
り返すに過ぎないので、遊技者は変動図柄表示手段の変
動回数を勘で判断しながら、ただ当たりの発生を待つだ
けになり、ゲーム自体が非常に単調になる欠点がある。
即ち、変動図柄表示手段の変動回数がある程度分かれ
ば、遊技者は、その変動回数を一応の目安にして通常の
当たりの発生確率を推測し、これから先どの程度の回数
だけ変動図柄表示手段を変動させれば、当たりが発生す
ることになるのか等と、その時の状況に応じて先の当た
り発生までの過程を予測し、又は考えながらゲームを行
うことが可能になる。しかし、従来のパチンコ機では、
ゲーム中の遊技者は、変動図柄表示手段の変動回数を知
り得ないので、遊技者が変動図柄表示手段の変動回数を
考慮して思考力を働かせながらゲームを行うようにはな
っておらず、ゲーム自体が非常に単調であり興趣に欠け
る欠点がある。本発明は、このような従来の課題に鑑
み、変動図柄表示手段の変動回数を画像表示手段に絵画
像により間接的に表示して、遊技者がその絵画像から変
動図柄表示手段の変動回数を推測し思考力を働かせなが
らゲームを行うことができる弾球遊技機の表示装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技盤5 に変
動図柄表示手段25と、遊技球を検出して変動図柄表示手
段25の図柄を変動させる始動ゲート13とを備え、変動図
柄表示手段25の変動後の停止図柄が大当たり図柄となっ
た時に遊技者に利益を発生させるようにした弾球遊技機
において、遊技盤5 に、変動図柄表示手段25の図柄と異
なる絵図柄A 〜E を表示するための画像表示手段24を設
け、変動図柄表示手段25の変動回数を計数して設定変動
回数になる毎に、その変動回数に応じた絵画像A 〜E を
画像表示手段24に順次表示させると共に、変動図柄表示
手段25の停止図柄が大当たり図柄となった時に前記計数
をリセットさせる制御手段38を設けている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1乃至図4は本発明をパチンコ機
に採用した場合の第1実施形態を例示する。図1におい
て、1 は前枠で、パチンコ機本体2 の前面側に開閉自在
に枢着されている。前枠1 にはガラス扉3 及び前面板4
が装着され、またこれらの後側に遊技盤5 が着脱自在に
装着されている。前面板4 には上皿6 が装着され、この
上皿6 の前縁部に球払いレバー7 が設けられている。前
枠1 の下部には下皿8 と発射手段9 の操作ハンドル10と
が設けられ、操作ハンドル10を操作した時に、上皿6 か
ら遊技球が1個ずつ発射部に供給され、その遊技球を発
射モータの作動により遊技盤5 側に発射するようになっ
ている。
【0010】遊技盤5 の前面には、図2に示すように、
発射された遊技球を案内するガイドレール11が設けられ
ると共に、遊技盤5 の左右方向の中央部に表示ユニット
12、始動ゲート13、入賞口14及び下中央入賞手段15が上
下方向に配置され、これらの左右両側に風車16、上入賞
手段17、下入賞手段18及び下入賞口19とが配置されてい
る。表示ユニット12は、図3に示すように、前方に突出
する廂部21を有する表示ケース20と、廂部21の下側で表
示ケース20に上下に装着された画像表示手段24及び変動
図柄表示手段25とを備え、その表示ケース20が遊技盤5
に取り付けられている。変動図柄表示手段25は、左右方
向に3個の図柄表示部26,27,28を備え、始動ゲート13を
遊技球が通過して、この始動ゲート13が遊技球を検出し
た時に、各図柄表示部26,27,28の表示図柄が所定時間だ
け変動するように構成されている。なお、各図柄表示部
26,27,28は、例えば0〜9までの数字図柄をセグメント
方式又はドット方式によって表示するようになってい
る。
【0011】画像表示手段24は、変動図柄表示手段25の
図柄が変動した時の変動回数を動画等の絵画像で間接的
に表示するためのものであり、液晶等の表示手段により
構成されている。この画像表示手段24には、変動図柄表
示手段25が所定変動回数だけ変動する毎に、乱数処理に
従って図5に示すような統一性ある絵画像A 〜E を表示
するようになっている。下中央入賞手段15は、変動図柄
表示手段25の各図柄表示部26,27,28の停止図柄が当たり
図柄の組み合わせとなった時に、開閉板29が一定時間だ
け解放して、上方から落下する遊技球を開閉板29により
案内し入球させるようになっている。この下中央入賞手
段15の内部は3個の通路に分割されており、その3個の
通路の内、何れか1個の通路を作動領域とし、その作動
領域を遊技球が通過した時に、遊技者に有利な利益状態
を発生させるようになっている。
【0012】図4は制御系のブロック図である。図4に
おいて、30は変動処理手段で、始動ゲート13が遊技球の
通過を検出した時に、その検出時点の乱数値を読み込ん
で、その乱数を処理することによって変動図柄表示手段
25の各図柄表示部26,27,28の表示図柄を変動させ、所定
時間の経過後に、その乱数に応じて予め定められた組み
合わせの図柄で停止させるようになっている。31は図柄
判定手段で、変動処理手段30からの乱数により、変動図
柄表示手段25の各図柄表示部26,27,28の変動後における
停止図柄が所定の当たり図柄の組み合わせか否かを判定
して、当たりの時に下中央入賞手段15を開放させるため
のものである。なお、当たり図柄の組み合わせは、例え
ば、各図柄表示部26,27,28の表示が「7・7・7」のよ
うに全て一致する場合等である。この当たりが発生する
確率は、例えば乱数発生手段で発生する乱数が0〜24
9までとし、その内の1個を当たり乱数とした場合に
は、1/250となる。従って、確率的には平均すると
変動図柄表示手段25が250回変動すれば、当たりが1
回発生することになる。
【0013】32は権利状態発生手段で、図柄判定手段31
が当たり図柄と判定して下中央入賞手段15が開放し、遊
技球が作動領域を通過した時に、遊技者に有利な権利状
態を発生させるようになっている。即ち、権利状態発生
手段32は、遊技球が下中央入賞手段15の作動領域を通過
すれば、その後、右上の上入賞手段17に遊技球が入る毎
に、右下の下入賞手段18を一定時間開放し、この下入賞
手段18の開閉動作を最大16回まで繰り返すようになっ
ている。なお、右下の下入賞手段18はチューリップ式の
ものが用いられている。
【0014】33は計数手段で、始動ゲート13が遊技球の
通過を検出した時の信号により、変動処理手段30の図柄
が変動する変動回数を計数し、予め設定された変動回数
毎に、その計数出力を出すようになっている。例えば、
図6に示すように、当たりの発生確率を1/250とし
て、変動図柄表示手段25が最初に変動してから1250
回程度変動を繰り返せば、1回程度当たりが発生するも
のと仮定した場合、計数手段33が計数する1回目から1
250回目までの変動回数を第1ブロックから第5ブロ
ックの5つのブロックに分割して、その各ブロック毎に
予め設定された変動回数で1回だけ計数出力を出すよう
になっている。なお、この実施形態では、変動図柄表示
手段25の最初の変動から51回目、251回目、501
回目、751回目及び1001回目に、夫々計数手段33
が計数出力を出すようになっている。計数手段33は図柄
判定手段31が当たり図柄と判定した当たり時に、その図
柄判定手段31からの信号により計数値がリセットされる
ようになっている。
【0015】34は絵画像表示用の乱数発生手段で、例え
ば当たりの発生確率を1/250とする場合には、0〜
249の乱数を常時発生するようになっている。35は乱
数抽出手段で、計数手段33からの計数出力があった時
に、乱数発生手段34からの乱数を抽出して、各ブロック
毎に画像表示手段24に絵画像を表示すべき時点の変動回
数を決定するようになっている。36は画像データ記憶手
段で、この画像データ記憶手段36には画像表示手段24に
表示すべき絵画像のデータが記憶されている。例えば、
変動図柄表示手段25の変動回数の各ブロック毎に、図5
に示すような絵画像A 〜E を順次表示する場合には、こ
れらの各絵画像A 〜E のデータが夫々記憶されている。
【0016】37は画像表示手段24を制御する表示制御手
段で、乱数抽出手段35で抽出された乱数を記憶してお
き、計数手段33からの変動回数の計数が記憶乱数値と一
致した時に、画像データ記憶手段36に記憶する絵画像A
〜E の中から、その時のブロックにおける画像データを
読み出して、画像表示手段24に絵画像を一定時間表示さ
せ、一定時間の経過後に、その表示を自動的に消すよう
になっている。なお、絵画像A 〜E は、「浦島太郎物
語」についての画像で統一されており、その絵画像A は
主人公の浦島太郎が子供にいじめられている亀を助ける
場面、絵画像Bは浦島太郎が助けた亀に連れられて龍宮
城へと行く場面、絵画像Cは龍宮城に着いた浦島太郎が
御馳走を前にしながら乙姫様等の歓待を受ける場面、絵
画像Dは時の経つのを忘れて遊び続けていた浦島太郎が
帰るに当たって、乙姫様から土産の玉手箱を受け取る場
面、絵画像E は帰って来た浦島太郎が玉手箱を開けた時
に、その玉手箱の中から立ちのぼる煙によって忽ちにお
爺さんになる場面であり、これらの各絵画像A 〜E は夫
々動画像により構成されている。計数手段33、乱数発生
手段34、乱数抽出手段35及び表示制御手段37により制御
手段38が構成されている。
【0017】次に上記パチンコ機における動作について
説明する。ゲームに際して、発射手段9 の操作ハンドル
10を操作すると、発射手段9 の発射動作に連動して発射
レールの発射位置に遊技球を1個ずつ供給し、その遊技
球をガイドレール11に沿って順次遊技盤5 の上部側に発
射させる。そして、この遊技盤5 の上部側に発射された
遊技球が遊技盤5 の盤面に沿って落下する間に、その遊
技球が始動ゲート13に入ると、変動処理手段30が働いて
変動図柄表示手段25の各図柄表示部26,27,28の図柄を変
動させ、所定の変動時間が経過した時に各図柄表示部2
6,27,28の図柄を停止させる。変動処理手段30により変
動図柄表示手段25が作動して各図柄表示部26,27,28の図
柄の変動が停止すれば、各図柄表示部26,27,28の停止図
柄が当たり図柄の組み合わせか否かを図柄判定手段31が
判定する。そして、各図柄表示部26,27,28の停止図柄が
当たり図柄以外であれば、図柄判定手段31が外れと判定
するので、下中央入賞手段15は開放しない。
【0018】一方、始動ゲート13が遊技球の通過を検出
すると、計数手段33が変動図柄表示手段25の図柄の変動
回数1を計数する。しかし、第1ブロックでは、変動図
柄表示手段25が最初の変動から50回変動動作を繰り返
すまでの間は、計数手段33が変動図柄表示手段25の変動
回数を計数するだけであって、画像表示手段24には絵画
像A 〜E の何れも全く表示されない。なお、この間は、
画像表示手段24に他の画像を表示するようにしても良
い。始動ゲートが51個目の遊技球を検出すると、変動
図柄表示手段25の各図柄表示部26,27,28の図柄が変動す
ると共に、その変動回数51を計数して計数出力を出す
ので、乱数発生手段34で発生する0〜249までの乱数
の内、その時点の乱数値を乱数抽出手段35が抽出して、
第1ブロックにおいて絵画像A を表示すべき変動回数N1
を決定し、表示制御手段37に記憶させる。但し、第1ブ
ロックでは、最初の50回は既に経過しているので、こ
の0〜50の乱数値は他の適当な乱数値に置換して、5
1〜250回目の何れかに表示させるようにする。
【0019】例えば、乱数抽出手段35で抽出した乱数値
がN1であれば、変動図柄表示手段25がN1回変動した時に
絵画像A を表示させるように、そのN1を表示制御手段37
に記憶させる。その後、変動図柄表示手段25が繰り返し
変動して、計数手段33が変動回数N1を計数すると、記憶
乱数値と一致するので、表示制御手段37が画像表示手段
24に記憶する絵画像A の画像データを読み出して、画像
データ記憶手段36にその絵画像A を一定時間表示させ
る。そして、一定時間が経過すれば、タイマー手段から
の出力によって表示制御手段37及び画像表示手段24の表
示が自動的に消える。なお、この時の表示時間は、遊技
者がその表示を確認するに十分な時間で、しかも余り長
過ぎないような適当な時間に適宜設定すれば良いが、変
動図柄表示手段25の各図柄表示部26,27,28の図柄が全て
停止して図柄判定手段31で外れの判定結果が出た後に、
表示制御手段37及び画像表示手段24の表示を消す。
【0020】この後、変動図柄表示手段25が変動するに
も拘わらず外れが連続しても、通常の当たり発生確率か
らすれば、変動図柄表示手段25が250回変動動作を繰
り返す間に1回程度の当たりが発生することになる。そ
して、変動図柄表示手段25の各図柄表示部26,27,28の停
止図柄が一致する当たりが発生すると、図柄判定手段31
での判定結果が当たりとなり、下中央入賞手段15が開放
して、上方から落下する遊技球を開閉板29で案内し入球
させる。また、下中央入賞手段15に入球した遊技球が作
動領域を通過すると、権利状態発生手段32が働いて遊技
者に有利な権利状態を発生させる。即ち、この権利状態
の発生後、右上の上入賞手段17に遊技球が入球すると、
その入球毎に右下の下入賞手段18が一定時間開放して、
この下入賞手段18に対して遊技球が入球し易くなる。こ
のため、下入賞手段18への遊技球の入球数が増大するの
で、遊技者には非常な利益が還元されることになる。
【0021】一方、図柄判定手段31が当たりと判定する
と、この図柄判定手段31からの信号によって計数手段33
の計数値をリセットする。このため、変動図柄表示手段
25の変動回数は自動的に0に戻り、また画像表示手段24
には当たりを讃える絵画像を表示する。そして、次に変
動図柄表示手段25の変動があった時に、その変動回数が
1となる。第1ブロックでの変動回数が250回の間、
全く当たりがなければ、その後の251回目に変動図柄
表示手段25が変動した時点で、第1ブロックから第2ブ
ロックに移行して、計数手段33からの251回目の計数
出力によって、乱数抽出手段35が乱数発生手段34の乱数
値を抽出して、第2ブロックにおいては何回目の変動時
に絵画像Bを表示させべきかを決定し、その乱数値を表
示制御手段37に記憶させる。そして、その乱数値に対応
する変動回数N2まで変動動作が続くと、その変動回数N2
になった時点で表示制御手段37が画像データ記憶手段36
の絵画像Bの画像データを読み出して画像表示手段24に
絵画像Bを一定時間表示させる。
【0022】以下、変動図柄表示手段25が外れ動作を繰
り返す限り、同様にして第3ブロックの変動回数501
回から750回の間の変動回数N3回目に絵画像Cを、7
51から1000回の間の変動回数N4回目に絵画像D
を、1001〜1250回の間の変動回数N5回目に絵画
像E を夫々画像表示手段24に1回ずつ表示させる。この
ように変動図柄表示手段25が外れ動作を繰り返す間に、
或る条件の下で画像表示手段24に統一性のある異なる各
絵画像A 〜E を順次表示するように構成しておけば、こ
のパチンコ機で何回かゲームを行った経験のある遊技者
であれば、その各絵画像A 〜E の変化によって、その時
点における変動図柄表示手段25の変動回数が略どの程度
であるかを経験的に推測し把握することができる。
【0023】即ち、画像表示手段24の表示が絵画像A の
間は、当たりの発生確率1/250の範囲内であるが、
この絵画像A から絵画像Bに変化し、又は絵画像Bから
絵画像Cに変化した場合には、それだけ変動図柄表示手
段25の変動回数が増えているので、実際に当たりが発生
するか否かはともかくとして、確率的には当たりの出る
可能性が非常に高いことを十分に予測し又は判断するこ
とができる。このため、遊技者は、画像表示手段24に表
示される絵画像A 〜E の状況に応じて、「当たりの発生
確率は未だ低く、更にゲームを続行すべきである。」、
「当たりの発生が近づいて来たのでは?」、「前回のゲ
ームの時には、お爺さんが出た直後に当たりが連続した
ので、もう少し。」等と考えながらゲームを行うことが
できる。従って、単に変動図柄表示手段25の各図柄表示
部26,27,28が変動するだけのものに比較して、遊技者は
絵画像A 〜E を目安として思考力を働かせながらゲーム
を行うことができるので、ゲームの単調さがなくなり、
ゲームを面白く行うことができる。
【0024】特に、絵画像A 〜E には、「浦島太郎物
語」の如く、それ自体で一つの物語性を持っており、前
の絵画像から次の絵画像を容易に予測可能な統一性のあ
るものを用いており、その物語の進行と共に数学的には
当たりの発生確率が順次大になって行くので、ゲーム中
の遊技者は、次の絵画像を想像し、又はその絵画像の出
現を待望しながらゲームを行うことができ、ゲームに対
する興趣が一段と向上する。しかも、絵画像A 〜E には
「浦島太郎物語」の如く容易に予測可能な予測性、統一
性のある物を使用しているが、その各絵画像A 〜E が出
る変動回数N は、或る特定回数の範囲内で、その範囲内
毎に乱数処理により決定しており、各絵画像A 〜E を画
像表示手段24に不規則に表示するようにしているので、
ゲーム中の遊技者にその時の変動回数N を確実に把握さ
れるようなこともない。つまり、画像表示手段24の絵画
像A 〜E により遊技者が把握できる変動回数Nは、あく
までも変動図柄表示手段25がどの程度変動を繰り返した
かという凡その回数に過ぎず、その絵画像A 〜E の表示
によって、その時点の変動回数N が完全に把握されるよ
うなことはない。
【0025】更に、画像表示手段24を遊技盤5 に配置す
れば、遊技者は、従来の島の上部に表示手段を配置した
ものに比較して、画像表示手段24の絵画像A 〜E の表示
が非常に見やすく、常に絵画像A 〜E の表示及びその表
示の変化を容易に確認しながらゲームを行うことができ
ると同時に、その絵画像A 〜E が他の遊技者からは位置
的に見にくくなるので、変動回数の間接的な表示と言え
ども、重要な遊技情報のひとつである変動回数の絵画像
A 〜E を他の遊技者に知られることが少なくなる。この
ため、遊技者は、そのゲームに集中することができる。
また画像表示手段24は、遊技盤5 の中でも、特にその略
中央部分に配置しているので、ゲーム中に常に容易に確
認することができる。しかも、画像表示手段24は、変動
図柄表示手段25と共に表示ケース20に組み込み、これら
全体でひとつの表示ユニット12を構成しているので、遊
技盤5 の略中央部に集約してコンパクトに配置すること
ができ、他の各種遊技部品の配置に対する影響も少なく
することができる。
【0026】更に、ゲーム中、遊技者が頻繁に又は必要
時に見る他の表示手段、特に変動図柄表示手段25と共に
画像表示手段24を表示ユニット12内に組み込んでいるた
め、変動図柄表示手段25の図柄を見る時に、画像表示手
段24の表示を見ることができ、この画像表示手段24の表
示のみを別に見て確認する必要がない。しかも画像表示
手段24には一定時間だけ各絵画像A 〜E を表示してお
き、一定時間の経過後に表示制御手段37のタイマー機能
により自動的に消すようになっており、変動図柄表示手
段25の変動回数に応じて各絵画像A 〜E を間欠的に表示
しているので、各絵画像A 〜E 自体に変化を持たせるこ
とができると共に、画像データを少なくすることが可能
である。また一定時間の経過後に表示制御手段37の絵画
像A 〜E を自動的に消すようにしているため、重要な遊
技情報である変動回数を他の遊技者に知られる恐れを更
に少なくすることができる。
【0027】図6及び図7は本発明の第2実施形態を示
し、変動図柄表示手段25の変動回数を計数手段33で計数
して、変動図柄表示手段25が250回変動する毎に、各
絵画像A 〜E を順次表示するようにしたものである。即
ち、変動図柄表示手段25が変動動作を繰り返すと、計数
手段33がその変動回数を順次計数し、変動回数が250
回になる毎に、計数手段33が計数出力を出す。そして、
表示制御手段37が画像データ記憶手段36に記憶された各
絵画像A 〜Eの画像データを読み出して、その各絵画像A
〜E を画像表示手段24に順次表示する。従って、この
場合にも、変動図柄表示手段25の変動回数に連動して、
画像表示手段24に各絵画像A 〜E を順次表示することに
なるので、第1実施形態と同様の利点がある。またこの
実施形態では、変動回数の250回毎に各絵画像A 〜E
が順次規則的に表示されることになるが、始動ゲート13
に対する遊技球の入球又は通過が不規則である上に、変
動図柄表示手段25の変動回数が250回と非常に多くの
回数に設定されているので、その時の変動回数を遊技者
に直ちに把握されるようなこともない。
【0028】以上、本発明の各実施形態を例示したが、
本発明はこの実施形態に限定されるものではない。例え
ば、実施形態では、画像表示手段24に表示する絵画像の
数を5個にしているが、その数は1個でも良いし、5個
以上の多数個でも良い。例えば、各ブロック毎に複数個
の絵画像を順次表示するようにすることもできる。また
異なる複数個の絵画像を用いる場合には、その各絵画像
は全体として統一性のあるものにすれば良く、実施形態
に限定されるものではない。各絵画像を物語性等で統一
する場合には、変動図柄表示手段25が変動する毎に、そ
の物語の進行に従った絵画像を順次表示するようにして
も良い。更に、第1実施形態のようにブロックに分割し
て絵画像を表示する場合、その第1ブロックから第5ブ
ロックへと移るに伴って、各ブロック毎の変動回数が次
第に少なくなるようにしても良い。実施形態では、画像
表示手段24と変動図柄表示手段25とを略同程度の大きさ
にして一つの表示ケース20に設けているが、画像表示手
段24側を大きく構成しても良いし、両者を別々に設けて
も良い。また実施形態では、パチンコ機について例示し
たが、アレンジボール機等の各種の弾球遊技機において
も、同様に実施することが可能である。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、遊技
盤5 に変動図柄表示手段25と、遊技球を検出して変動図
柄表示手段25の図柄を変動させる始動ゲート13とを備
え、変動図柄表示手段25の変動後の停止図柄が大当たり
図柄となった時に遊技者に利益を発生させるようにした
弾球遊技機において、遊技盤5 に、変動図柄表示手段25
の図柄と異なる絵図柄A 〜E を表示するための画像表示
手段24を設け、変動図柄表示手段25の変動回数を計数し
て設定変動回数になる毎に、その変動回数に応じた絵画
像A 〜E を画像表示手段24に順次表示させると共に、変
動図柄表示手段25の停止図柄が大当たり図柄となった時
に前記計数をリセットさせる制御手段38を設けているの
で、変動図柄表示手段25の変動回数を画像表示手段24に
絵画像により間接的に表示して、遊技者がその絵画像A
〜E から変動図柄表示手段25の変動回数を推測し思考力
を働かせながらゲームを行うことができる。
【0030】また本発明によれば、画像表示手段24に統
一性のある異なる複数個の絵画像A〜E で表示させる表
示制御手段37を設けているので、遊技者は画像表示手段
24の絵画像A 〜E を目安として変動図柄表示手段25の変
動回数を予想し又は把握することができる。しかも、本
発明によれば、画像表示手段24に各絵画像A 〜E を間欠
的に所定時間表示させる表示制御手段37を設けているの
で、各絵画像A 〜E 自体に変化を持たせることができる
と共に、画像データを少なくすることができる。更に本
発明によれば、各絵画像A 〜E を予測可能性のあるもの
にしているので、各絵画像から次の絵画像を容易に予測
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すパチンコ機の斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す遊技盤の正面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態を示す表示ユニットの正
面図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明の第1実施形態を示す絵画像の説明図で
ある。
【図6】本発明の第1実施形態を示す絵画像表示の説明
図である。
【図7】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】本発明の第2実施形態を示す絵画像表示の説明
図である。
【符号の説明】
5 遊技盤 24 画像表示手段 25 変動図柄表示手段 26,27,28 図柄表示部 33 計数手段 34 乱数発生手段 35 乱数抽出手段 36 画像データ記憶手段 37 表示制御手段 38 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤(5) に変動図柄表示手段(25)と、
    遊技球を検出して変動図柄表示手段(25)の図柄を変動さ
    せる始動ゲート(13)とを備え、変動図柄表示手段(25)の
    変動後の停止図柄が大当たり図柄となった時に遊技者に
    利益を発生させるようにした弾球遊技機において、遊技
    盤(5) に、変動図柄表示手段(25)の図柄と異なる絵図柄
    (A) 〜(E) を表示するための画像表示手段(24)を設け、
    変動図柄表示手段(25)の変動回数を計数して設定変動回
    数になる毎に、その変動回数に応じた絵画像(A) 〜(E)
    を画像表示手段(24)に順次表示させると共に、変動図柄
    表示手段(25)の停止図柄が大当たり図柄となった時に前
    記計数をリセットさせる制御手段(38)を設けたことを特
    徴とする弾球遊技機の表示装置。
  2. 【請求項2】 画像表示手段(24)に統一性のある異なる
    複数個の絵画像(A)〜(E) で表示させる表示制御手段(3
    7)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技
    機の表示装置。
  3. 【請求項3】 画像表示手段(24)に各絵画像(A) 〜(E)
    を間欠的に所定時間表示させる表示制御手段(37)を設け
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機
    の表示装置。
  4. 【請求項4】 各絵画像(A) 〜(E) を予測可能性のある
    ものにしたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載
    の弾球遊技機の表示装置。
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