JPH108504A - 油圧ショベル制御回路 - Google Patents
油圧ショベル制御回路Info
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- JPH108504A JPH108504A JP8159633A JP15963396A JPH108504A JP H108504 A JPH108504 A JP H108504A JP 8159633 A JP8159633 A JP 8159633A JP 15963396 A JP15963396 A JP 15963396A JP H108504 A JPH108504 A JP H108504A
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Abstract
「ふわふわ感」の防止を同時に解決した操作性の優れた
制御回路を提供することを課題としている。 【解決手段】 ブーム用駆動油路とアーム用駆動油路と
を連通させ、該連通油路上に可変絞り弁または切換絞り
弁を設け、前記絞り弁の閉側パイロットポートにブーム
上向側パイロット圧が作用するように配管接続し、かつ
該絞り弁の開側パイロットポートにアームパイロット圧
が作用するように配管接続したことを特徴とする。
Description
制御回路の技術分野に属する。さらに、詳細には油圧シ
ョベルの水平引き等の操作における操作特性を改良した
油圧回路の技術分野に属する。
操作をする場合に、これらの操作をオペレータがスムー
スに行ない得るように油圧制御回路に工夫がなされてい
た。図2は従来の油圧制御回路のうち本発明に関連する
要部を示した図である。図3は上記油圧制御回路を備え
た油圧ショベルの1例を示した図である。図2におい
て、第1油圧ポンプ1は、センタ油路2によりアームシ
リンダ用切換弁3の左側入力ポートに接続されており、
左側出力ポートは絞り4及び油タンク5に順次接続され
ている。また、センタ油路2からの分岐路6により第1
油圧ポンプ1はチェック弁7を介して切換弁3の中央入
力ポートに接続されており、中央出力ポートはアームシ
リンダ8の伸長側ポート8aに接続されている。アーム
シリンダ8の縮小側ポート8bは切換弁3の右側出力ポ
ートに接続されており、右側入力ポートは油タンクに接
続されている。
よりブームシリンダ用切換弁13の左側入力ポートに接
続されており、左側出力ポートは合流用切換弁14、絞
り15及び油タンク16に順次接続されている。合流用
切換弁14の右側パイロットポートはアームパイロット
圧で作動するように接続されており、アームパイロット
圧が作用すると合流用切換弁14の入出ポートの油路は
遮断される。また、センタ油路12からの分岐油路17
により第2油圧ポンプ11はチェック弁17を介して切
換弁13の中央入力ポートに接続されており、中央出力
ポートはブ゛ームシリンダ19の伸長側ポート19aに
接続されている。ブームシリンダ19の縮小側ポート1
9bは切換弁13の右側出力ポートに接続されており、
右側入力ポートは油タンクに接続されている。
ートの下流で合流油路21がセンタ油路12から分岐
し、チェック弁22を介して分岐油路6のチェック弁7
の下流に合流している。さらに、第2油圧ポンプ11の
下流から制御油路23が分岐し、チェック弁24及び絞
り25を介して分岐油路6上のチェック弁7の下流に合
流している。
に作用する。即ち、アームを単独で操作するときは、切
換弁13のセンタ油路12(左側入出力ポート)が連通
し、合流用切換弁14の油路(入出力ポート)は遮断状
態になる。従って、センタ油路12の圧油は合流油路2
1を経由して分岐油路6に合流し、アームシリンダの移
動速度を速める。一方、制御油路23からも第2油圧ポ
ンプ11の圧油は供給されるが絞り25による抵抗のた
め合流油路からの圧油供給量に比べて小さい。
ンタ油路12は切換弁13で遮断され(左側入出力ポー
トは遮断)、また制御油路23も切換弁3により遮断さ
れる。従って、このときは、第2油圧ポンプ11からの
圧油は全てブームシリンダの操作に使用される。このた
め、ブームシリンダはより速い速度で移動可能となる。
されるときは、第2油圧ポンプ11からの圧油は一部制
御油路を経由して分岐油路6に合流し、アームシリンダ
の移動速度を速める。しかし、センタ油路12は切換弁
13で遮断されているので合流油路21を経由する増速
は起こらない。また、ブームシリンダの移動速度は制御
油路を流れる圧油の分だけ移動速度が遅くなる。
合の作業について図3を用いて説明する。図3は油圧シ
ョベルの全体概略を示したものであり、図3において、
走行車両41上に上部施回体42が設けられている。上
部施回体42の正面適宜の位置にブーム43が回動自圧
に設けられ、ブーム43の先端部にアーム44及び、バ
ケット45が順次回動自圧に連結されている。ブーム4
3、アーム44及び、バケット45は各々ブーム用シリ
ンダ19、アーム用シリンダ8、バケット用シリンダに
よってその回動角及び速度が制御されている。
はブーム43、アーム44及びバケット45を同時に操
作しながら、バケット45の先端を図の矢印方向に移動
する必要がある。即ち、アーム閉じ操作、ブーム上げ操
作を同時に行いながら、バケットの回動操作を行う。水
平引作業の初期段階ではバケット45は施回体42から
最も遠い位置にあり、ここから水平引き作業を行うには
アーム44の閉じ操作(アームシリンダ46の伸長操
作)を行う。この場合バケット45の下向き速度が大き
い為、ブーム43の上げ操作を高速度で行う必要があ
る。
き寄せられた状態では、バケットの下向き速度は小さく
なる。従って、ブームの上げ操作量も小さくなり、ブー
ムの上げ操作は微妙な操作が必要となる。即ちブーム用
方向切換弁13の上げ操作と遮断操作の切換を頻繁に行
う必要がある。これにより、ブームシリンダ19の上げ
側入口ポート19aへの供給油量の流入/遮断の変化が
頻繁に行われる。また方向切換弁19の右側中間入出力
ポートの開口面積は中央左側入出力ポートの開口面積に
比べて大きい為、供給油の油圧が振動的になる。このた
めブームが振動的になり、これが操作者に「ふわふわ
感」を与える。
ンプ11からの圧油供給量を一部アーム側へ直接逃がし
てブームシリンダの上げ側ポートへの供給油量の変化を
少なくすれば良い。このために従来、回路では絞り25
を介して油圧ポンプからの圧油の一部をアーム側へ供給
する油路が設けられている。
路では、絞り25の作用により、ブームシリンダの移動
速度を抑え、油圧ショベルで水平引き動作を行うときに
起こるブームの「ふわふわ感」を防止すると同時にアー
ムの移動速度の上昇を図っていた。しかし、絞り25は
固定絞りであり、かつアームとブームを同時に操作した
場合は第2油圧ポンプ11からの圧油がこの絞り25を
介してアームシリンダ8に流れる。
水平引き等のフル操作時には第2ポンプ11からの圧油
が低圧のアームシリンダ側に流れ込んでしまい、ブーム
が上がらず、アームのみが高速で移動する結果、バケッ
トが地面に食い込んでしまうという不都合が発生した。
これを防止するために、アームシリンダ用切換弁3の開
度を絞り込む操作をするとアームの移動速度が落ちて作
業能率の向上が図れないという不都合がある。また、絞
り25の抵抗を大きくするとブームの移動速度は上昇す
るが、ゲインが大きいため、ブーム操作に「ふわふわ
感」が生じたり、アームシリンダへの圧油供給量不足に
よるアームの瞬間的停止又は減速するいわゆる「息継
ぎ」という現象が起こり操作性が悪くなるという不都合
が再発する。
従来回路では絞り25が固定絞りであったため、水平引
き作業等における作業能率の向上と「ふわふわ感」等の
防止を同時に解決することができなかった。本発明は上
記課題を解決し、操作性の優れた油圧ショベルの制御回
路を提供することを目的とし、このため、可変絞り弁ま
たは切換絞り弁を採用した。
に、請求項1記載の制御回路は、ブーム用駆動油路とア
ーム用駆動油路とを連通させ、該連通油路上に可変絞り
弁または切換絞り弁を設け、前記絞り弁の閉側パイロッ
トポートにブーム上向側パイロット圧が作用するように
配管接続し、かつ該絞り弁の開側パイロットポートにア
ームパイロット圧が作用するように配管接続したことを
特徴としている。
作業の初期操作段階のようにアーム閉じ操作とブームの
上げ操作の操作量がほぼ同じかまたはそれ以上の場合は
該絞り弁を閉状態にし、作業の途中又は最終段階のよう
にブームの上げ速度が低速でよく、アームの移動速度を
速くしたい場合は該絞り弁を開状態に移し、ブーム側の
圧油供給量の一部をアーム側に流入させ、ブームのゲイ
ンを下げる。これにより、初期段階ではブームはよく上
がり、バケットの食い込みは防止できる。また、後半の
段階では、アームの速度上昇が図られ、作業能率が向上
すると共に、ブームのゲインが小さくなるため「ふわふ
わ感」が生じず、操作性が良くなる。
制御回路で該絞り弁を、アームパイロット圧がブーム上
向き側パイロット圧に比較して所定圧以上に達したとき
に連通状態になるようにしたことを特徴としている。請
求項2の制御回路では、アームパイロット圧がブームパ
イロット圧より所定圧だけ上昇したときに初めて絞り弁
が閉状態から開状態に移行する。従って、所定圧を大き
くとるとブームの上げ速度を操作の途中まで高速に維持
することができる。
施形態を説明する。図1は本発明の実施形態の概略構成
を示す図である。図1において、従来回路(図2参照)
で説明したと同じ構成要素については同じ参照番号を付
して詳細な説明は省略する。図1と図2を比較すれば分
かるように、この実施形態では、絞り25(図2参照)
の代わりに切換弁31を利用している。この切換弁31
は遮断状態と絞り付きの開状態との切換が可能な弁で絞
りの抵抗は適切なものが選択される。また、この切換弁
のスプールの閉側はスプリング31cにより加圧されて
いる。切換弁31の閉側パイロットポート31aにはブ
ーム用リモコン弁32のブーム上げ操作側のパイロット
油圧を作用させ、開側パイロットポート31bにはアー
ム操作用リモコン弁パイロット油圧をシャトル弁34を
介して作用させている。
に機能する。即ち、床掘開始時等の操作では、アーム閉
じ操作(アーム引き操作)とブーム上げ操作を同時に行
うが、両操作量は略同じである。即ち、アームリモコン
33のパイロット油圧とブームリモコン32のパイロッ
ト油圧は略同程度である。従って、切換弁31は、ばね
31Cの力が作用しているため、遮断状態にある。この
状態では第2油圧ポンプ11からの圧油は切換弁13を
介して全てブーム用シリンダ19に供給されるため、ブ
ームはよく上がる。
げ速度を小さくするため、ブーム上げ操作を戻し始め
る。これにより、ブーム用リモコン32のパイロット油
圧が下がり、切換弁31は閉状態から開状態に移動し始
める。これにより、油圧ポンプ11の圧油が一部アーム
用切換弁3に流れ始め、アームの速度が増加し、作業能
率が向上すると共に、ブームのゲインが下がる(ブーム
切換弁13に流れる圧油の割合が減少する。)ため、ブ
ームの「ふわふわ感」がなくなり、更に、アームシリン
ダへの圧油供給量は増加するため息継ぎのような現象は
発生せず、操作性が良くなる。
ば、床堀等の初期操作の段階ではブームはスムースに上
がるため、バケットが地面等に食い込むことはない。ま
た、中間段階ではアームの移動速度が増加するため作業
能率も向上し、かつブームのゲインが下がるため、ふわ
ふわ感等がなく、操作性が良くなるという効果がある。
開始時期をばね31Cにより調整しているが、本発明は
これに限るものではなく、ばね31Cの代わりにアーム
リモコン33とパイロットポート31bの油路上に減圧
弁を介在させても良いし、また、パイロットポート31
bの油圧の作用する面積をパイロットポート31aの面
積よりも小さくしてもよい。切換弁31の閉側から開側
への移動開始時期、即ち、ばね31cの押圧力等は操作
性を考慮して適切に定める。または、調整可能にする手
段を設けて調整しながら定めてもよい。
図面により詳細に説明してきたが、具体的な構成は以上
の説明又は例示されたものに限られるものではなく、こ
の発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても
この発明に含まれる。例えば、切換絞り弁31の代わり
に可変絞り弁を用いてもよいし、電磁比例弁等を用いて
同様な機能を行わせてもよい。
アームの速度増大による作業能率の向上が図られ、ブー
ム操作にふわふわ感やアームの息継ぎ現象がなくなり操
作性が良くなるという効果がある。
る。
を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ブーム用駆動油路とアーム用駆動油路と
を連通させ、該連通油路上に可変絞り弁または切換絞り
弁を設け、前記絞り弁の閉側パイロットポートにブーム
上向側パイロット圧が作用するように配管接続し、かつ
該絞り弁の開側パイロットポートにアームパイロット圧
が作用するように配管接続したことを特徴とする油圧シ
ョベル制御回路。 - 【請求項2】 前記絞り弁は、アームパイロット圧がブ
ーム上向き側パイロット圧に比較して所定圧以上に達し
たときに連通状態になるようにしたことを特徴とする請
求項1に記載の油圧ショベル制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15963396A JP3590197B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 油圧ショベル制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15963396A JP3590197B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 油圧ショベル制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH108504A true JPH108504A (ja) | 1998-01-13 |
JP3590197B2 JP3590197B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=15697984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15963396A Expired - Fee Related JP3590197B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | 油圧ショベル制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590197B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100559238B1 (ko) * | 1998-05-25 | 2006-05-25 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 엑츄에이터 연동기능을 갖는 건설기계용 유압회로 |
JP2009002441A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Yanmar Co Ltd | 掘削旋回作業車の油圧回路 |
JP2010229681A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の油圧回路 |
CN110296114A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-01 | 浙江省机械工业情报研究所 | 一种快速提升的农机悬挂机构液压水平控制系统 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP15963396A patent/JP3590197B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100559238B1 (ko) * | 1998-05-25 | 2006-05-25 | 볼보 컨스트럭션 이키프먼트 홀딩 스웨덴 에이비 | 엑츄에이터 연동기능을 갖는 건설기계용 유압회로 |
JP2009002441A (ja) * | 2007-06-21 | 2009-01-08 | Yanmar Co Ltd | 掘削旋回作業車の油圧回路 |
JP2010229681A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Co Ltd | 建設機械の油圧回路 |
CN110296114A (zh) * | 2019-07-29 | 2019-10-01 | 浙江省机械工业情报研究所 | 一种快速提升的农机悬挂机构液压水平控制系统 |
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---|---|
JP3590197B2 (ja) | 2004-11-17 |
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