JPH1084987A - 光学活性化合物の製造法 - Google Patents

光学活性化合物の製造法

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JPH1084987A
JPH1084987A JP24668796A JP24668796A JPH1084987A JP H1084987 A JPH1084987 A JP H1084987A JP 24668796 A JP24668796 A JP 24668796A JP 24668796 A JP24668796 A JP 24668796A JP H1084987 A JPH1084987 A JP H1084987A
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JP24668796A
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Toru Yamano
徹 山野
Katsuhiko Miwa
勝彦 三輪
Mitsuru Kawada
満 川田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】糖尿病治療剤として有用なオキサゾリジンジオ
ン誘導体の原料化合物として有用な光学活性化合物の製
造法を提供する。 【解決手段】一般式(I) 【化1】 〔式中、Rはそれぞれ置換されていてもよい炭化水素ま
たは複素環基を;Yは−CO−等を;mは0または1
を;nは0,1または2を;R1およびR4は同一又は異
なって水素原子等を;Aは2価のC1-7脂肪族炭化水素
基を;環Eはさらに1ないし2個の置換基を有していて
もよいベンゼン環を示す。〕で表される化合物を、パン
酵母および加水分解酵素阻害剤の存在下に、還元反応に
付すことを特徴とする一般式(IV) 【化2】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物の光学活性体の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血糖および血中脂
質低下作用を有し、糖尿病治療剤として有用なオキサゾ
リジンジオン誘導体の原料化合物として有用な光学活性
化合物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】血糖および血中脂質低下作用を有し、糖
尿病治療剤として有用なオキサゾリジンジオン誘導体と
しては、例えばEP-A 710659に記載の化合物が知られて
いる。該化合物のなかでも、とりわけ光学活性体のなか
に、優れた活性を有するものがある。EP-A 710659に
は、該光学活性体を製造する際に原料化合物として用い
られる光学活性化合物の製造法として、例えばパン酵母
によるケトンのアルコールへの不斉還元、光学活性−DI
OP/〔Rh(COD)Cl22,Ph2SiH2によるケトンのアルコー
ルへの不斉還元、キラル触媒〔(Cinchonidine, Pt-Al2O
3)、(Quinidine, Pt-Al2O3)、(Cinchonidine, Pt-Al
2O3)、(光学活性-BINAP, RuCl2)等〕を用いる不斉水素
添加によるケトンのアルコールへの不斉還元等が挙げら
れる旨記載されている。しかし、EP-A 710659には、一
般的な不斉還元法が列挙されているに過ぎず、具体的な
実施例や実施態様の記載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】糖尿病治療剤として有
用なオキサゾリジンジオン誘導体の原料化合物として用
いられる光学活性化合物を製造するにあたり、高収率か
つ高純度で目的物を得ることのでき、工業的な大量生産
に有利な製造法が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(I)
【化4】 〔式中、Rはそれぞれ置換されていてもよい炭化水素ま
たは複素環基を;Yは−CO−,−CH(OH)−また
は−NR3−(R3は置換されていてもよいC1-4アルキ
ル基を示す)で示される基を;mは0または1を;nは
0,1または2を;R1およびR4は同一又は異なって水
素原子またはC1-4アルキル基を;Aは2価のC1-7脂肪
族炭化水素基を;環Eはさらに1ないし2個の置換基を
有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合
物を、パン酵母および加水分解酵素阻害剤の存在下に、
還元反応に付すことを特徴とする一般式(IV)
【化5】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物の光学活性体の製造法に関する。
【0005】一般式(I)中、Rで表される置換されて
いてもよい炭化水素基における炭化水素基としては、脂
肪族炭化水素基、脂環族炭化水素基、脂環族−脂肪族炭
化水素基、芳香脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基が
挙げられる。該脂肪族炭化水素基としては、炭素数1〜
8のもの、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、t.−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t.−ペン
チル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチルな
ど炭素数1〜8の飽和脂肪族炭化水素基(例、アルキル
基等)、およびエテニル、1−プロペニル、2−プロペ
ニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2
−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペン
テニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチル
−2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチ
ニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニ
ル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニ
ル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘ
プチニル、1−オクチニルなど炭素数2〜8の不飽和脂
肪族炭化水素基(例、アルケニル基、アルキニル基等)
が挙げられる。該脂環族炭化水素基としては、炭素数3
〜7のもの、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど炭
素数3〜7の飽和脂環族炭化水素基(例、シクロアルキ
ル基等)および1−シクロペンテニル、2−シクロペン
テニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニ
ル、2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1
−シクロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シク
ロヘプテニル、2,4−シクロヘプタジエニルなど炭素
数5〜7の不飽和脂環族炭化水素基(例、シクロアルケ
ニル基、シクロアルカジエニル基等)が挙げられる。
【0006】該脂環族−脂肪族炭化水素基としては、上
記脂環族炭化水素基と脂肪族炭化水素基とが結合したも
の(例、シクロアルキル−アルキル基、シクロアルケニ
ル−アルキル基、シクロアルキニル−アルキル基等)の
うち、炭素数4〜9のもの、例えばシクロプロピルメチ
ル、シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シク
ロペンチルメチル、2−シクロペンテニルメチル、3−
シクロペンテニルメチル、シクロヘキシルメチル、2−
シクロヘキセニルメチル、3−シクロヘキセニルメチ
ル、シクロヘキシルエチル、シクロヘキシルプロピル、
シクロヘプチルメチル、シクロヘプチルエチルなどが挙
げられる。該芳香脂肪族炭化水素基としては、炭素数7
〜13のもの、例えばベンジル、フェネチル、1−フェ
ニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、1−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、α
−ナフチルエチル、β−ナフチルメチル、β−ナフチル
エチルなどが挙げられる。該芳香族炭化水素基として
は、炭素数6〜14のもの、例えばフェニル、ナフチル
(α−ナフチル,β−ナフチル)などが挙げられる。
【0007】一般式(I)中、Rで表される置換されて
いてもよい複素環基における複素環基としては、例えば
1個の硫黄原子、窒素原子または酸素原子を含む5〜7
員複素環基、2〜4個の窒素原子を含む5〜6員複素環
基、1〜2個の窒素原子および1個の硫黄原子または酸
素原子を含む5〜6員複素環基が挙げられ、これらの複
素環基は2個以下の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環
または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合していてもよ
い。このような複素環基の具体例としては、例えば、2
−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミ
ジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピ
リミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2
−ピラジニル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−イミ
ダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、3−
ピラゾリル、4−ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオ
キサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チ
アゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−
オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イ
ル、1,2,4−トリアゾ−ル−3−イル、1,2,3
−トリアゾ−ル−4−イル、テトラゾ−ル−5−イル、
ベンズイミダゾ−ル−2−イル、インド−ル−3−イ
ル、1H−インダゾ−ル−3−イル、1H−ピロロ
〔2,3−b〕ピラジン−2−イル、1H−ピロロ
〔2,3−b〕ピリジン−6−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−b〕ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−c〕ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−b〕ピラジン−2−イル等が挙げられる。こ
れらの中でもオキサゾリル、チアゾリルおよびトリアゾ
リルが好ましい。一般式(I)中、Rは好ましくは置換
されていてもよい複素環基である。Rはさらに好ましく
は置換されていてもよいオキサゾリル基である。
【0008】一般式(I)中、Rで表される炭化水素基
および複素環基は、それぞれ置換可能な位置に置換基を
1〜3個有していてもよい。かかる置換基としては、例
えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭化水素基、アリー
ル基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、ハロゲン原
子、ニトロ基、置換されていてもよいアミノ基、置換さ
れていてもよいアシル基、置換されていてもよいヒドロ
キシル基、置換されていてもよいチオール基、エステル
化されていてもよいカルボキシル基が挙げられる。該脂
肪族鎖式炭化水素基としては、炭素数1〜15の直鎖状
または分枝鎖状の脂肪族炭化水素基、例えば炭素数1〜
10のアルキル基、炭素数2〜10のアルケニル基、炭
素数2〜10のアルキニル基などが挙げられる。アルキ
ル基の好適な例としては、例えばメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチ
ル、t.−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチ
ル、t.−ペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イ
ソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチル
ブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、
ヘキシル、ペンチル、オクチル、ノニル、デシルなどが
挙げられる。アルケニル基の好適な例としては、例えば
ビニル、アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2
−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、3−メ
チル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニ
ル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3
−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−
ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどが挙
げられる。アルキニル基の好適な例としては、例えばエ
チニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニ
ル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2
−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−
ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘ
キシニル、5−ヘキシニルなどが挙げられる。
【0009】該脂環式炭化水素基としては、炭素数3〜
12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素基、例えばシ
クロアルキル基、シクロアルケニル基、シクロアルカジ
エニル基などが挙げられる。シクロアルキル基の好適な
例としては、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチル、ビシクロ
〔2.2.2〕オクチル、ビシクロ〔3.2.1〕オクチ
ル、ビシクロ〔3.2.2〕ノニル、ビシクロ〔3.3.
1〕ノニル、ビシクロ〔4.2.1〕ノニル、ビシクロ
〔4.3.1〕デシルなどが挙げられる。シクロアルケニ
ル基の好適な例としては、例えば2−シクロペンテン−
1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロ
ヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イルな
どが挙げられる。シクロアルカジエニル基の好適な例と
しては、例えば2,4−シクロペンタジエン−1−イ
ル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シ
クロヘキサジエン−1−イルなどが挙げられる。該アリ
ール基としては炭素数6〜14のもの、例えばフェニ
ル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフ
チレニルなどが挙げられ、なかでもフェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチルなどが好ましい。
【0010】該芳香族複素環基の好適な例としては、例
えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソ
オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾ
リル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,
2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリ
ル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4
-チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,
3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾ
リル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、トリアジニルなどの芳香族単環式複素環基;例え
ばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕
チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダ
ゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、
1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、
1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾ
リル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾ
リニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニ
ル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カル
ボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アク
リジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェ
ナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェ
ナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピ
ロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミ
ダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピ
リダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−
トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルなどの芳香族縮
合複素環基などが挙げられる。
【0011】該非芳香族複素環基の好適な例としては、
例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チ
エタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラ
ニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノなどが挙げられる。該ハロゲン原
子の例としてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げ
られ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。該置換さ
れていてもよいアミノ基としては、炭素数1〜10のア
ルキル、炭素数2〜10のアルケニル、炭素数1〜10
のアシルまたは芳香族基によりモノ−もしくはジ−置換
されていてもよいアミノ基が挙げられる。置換されたア
ミノ基としては、例えばメチルアミノ、ジメチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、ジブチルアミノ、
ジアリルアミノ、シクロヘキシルアミノ、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ベンゾイルアミノ、フェニル
アミノ、N−メチル−N−フェニルアミノ等が挙げられ
る。
【0012】該置換されていてもよいアシル基におい
て、アシル基としては、(i)ホルミルの他、(ii)例えば
炭素数1〜10のアルキル、炭素数2〜10のアルケニ
ルまたは炭素数6〜12の芳香族基がカルボニル基と結
合したもの(例、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、
ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、シクロブ
タンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘ
キサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル、クロト
ニル、2−シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイル、ニ
コチノイル等)が挙げられる。置換されたアシルとして
は、前記アシル基に例えば炭素数1〜3のアルキル、炭
素数1〜3のアルコキシ、ハロゲン(例、塩素,フッ
素,臭素など)、ニトロ、ヒドロキシル、アミノなどが
置換したものが挙げられる。
【0013】該置換されていてもよいヒドロキシル基に
おいて、置換されたヒドロキシル基としては、例えばア
ルコキシ、アルケニルオキシ、アラルキルオキシ、アシ
ルオキシ、アリールオキシなどが挙げられる。アルコキ
シの好適な例としては、炭素数1〜10のもの、例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ、t.−ブトキ
シ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチ
ルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオ
キシ、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロ
ヘキシルオキシなどが挙げられる。アルケニルオキシの
好適な例としては、炭素数2〜10のもの、例えばアリ
ル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニル
オキシ、3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニル
メトキシ、2−シクロヘキセニルメトキシなどが挙げら
れる。アラルキルオキシの好適な例としては、炭素数7
〜10のもの、例えばベンジルオキシ、フェネチルオキ
シなどが挙げられる。アシルオキシの好適な例として
は、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ(例、アセチル
オキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブ
チリルオキシなど)などが挙げられる。アリールオキシ
の好適な例としては、炭素数6〜14のもの、例えばフ
ェノキシ、4−クロロフェノキシなどが挙げられる。
【0014】該置換されていてもよいチオール基として
は、例えばアルキルチオ、アラルキルチオ、アシルチオ
などが挙げられる。アルキルチオの好適な例としては、
炭素数1〜10のアルキルチオ、例えばメチルチオ、エ
チルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、イソブチルチオ、sec.−ブチルチオ、t.−ブチルチ
オ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチ
オ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ、シクロ
ブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ
などが挙げられる。アラルキルチオの好適な例として
は、炭素数7〜10のもの、例えばベンジルチオ、フェ
ネチルチオなどが挙げられる。アシルチオの好適な例と
しては、炭素数2〜4のアルカノイルチオ、例えばアセ
チルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチ
リルチオなどが挙げられる。
【0015】該エステル化されていてもよいカルボキシ
ル基において、エステル化されたカルボキシル基として
は、例えば炭素数2〜5のアルコキシカルボニル(例え
ばメトキシカルボニル,エトキシカルボニル,プロポキ
シカルボニル,ブトキシカルボニルなど),炭素数8〜
10のアラルキルオキシカルボニル(例えばベンジルオ
キシカルボニルなど),炭素数7〜15のアリールオキ
シカルボニル(例えばフェノキシカルボニル,p−トリ
ールオキシカルボニルなど)などが挙げられる。Rで示
される炭化水素基上および複素環基上の置換基の中でも
フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、C1-3アルキ
ルが特に好ましい。
【0016】一般式(I)中、Rで表される炭化水素基
および複素環基上の置換基は、それらが脂環式炭化水素
基,アリール基,芳香族複素環基,非芳香族複素環基で
あるときはさらにそれぞれ適当な置換基を1個以上、好
ましくは1〜3個有していてもよく、該置換基として
は、例えば炭素数1〜6のアルキル基、炭素数2〜6の
アルケニル基、炭素数2〜6のアルキニル基、炭素数3
〜7のシクロアルキル基、炭素数6〜14のアリール基
(例、フェニル,ナフチルなど)、芳香族複素環基
(例、チエニル,フリル,ピリジル,オキサゾリル,チ
アゾリルなど)、非芳香族複素環基(例、テトラヒドロ
フリル,モルホリノ,ピペリジノ,ピロリジノ,ピペラ
ジノなど)、炭素数7〜9のアラルキル基、アミノ基、
N−モノ(C1-4)アルキルアミノ基、N,N−ジ(C
1-4)アルキルアミノ基、炭素数2〜8のアシルアミノ
基(例、アセチルアミノ,プロピオニルアミノ,ベンゾ
イルアミノなど)、アミジノ基、炭素数2〜8のアシル
基、カルバモイル基、N−モノ(C1-4)アルキルカル
バモイル基、N,N−ジ(C1-4)アルキルカルバモイ
ル基、スルファモイル基、N−モノ(C1-4)アルキル
スルファモイル基、N,N−ジ(C1-4)アルキルスル
ファモイル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコ
キシカルボニル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜4のア
ルコキシ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基、炭素
数3〜7のシクロアルキルオキシ基、炭素数7〜9のア
ラルキルオキシ基、炭素数6〜14のアリールオキシ基
(例、フェニルオキシ,ナフチルオキシなど)、メルカ
プト基、炭素数1〜4のアルキルチオ基、炭素数7〜9
のアラルキルチオ基、炭素数6〜14のアリールチオ基
(例、フェニルチオ,ナフチルチオなど)、スルホ基、
シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニトロソ基、ハロゲン
(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)などが挙げられる。一
般式(I)中、Rはさらに好ましくはフェニル、ナフチ
ル、フリル、チエニルまたはC1-3アルキル基から選ば
れる1〜3個の置換基を有していてもよいオキサゾリ
ル,チアゾリルまたはトリアゾリル基である。一般式
(I)中、Rは特に好ましくはフェニル、ナフチル、フ
リル、チエニルまたはC1-3アルキル基で置換されてい
てもよいオキサゾリル基である。
【0017】一般式(I)中、R1またはR4で示される
1-4アルキル基としては、メチル,エチル,プロピ
ル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec.−ブチ
ル,t.−ブチルが挙げられる。R1としては水素原子が
好ましい。R4としては、C1-4アルキル基が好ましい。
mは0または1を示すが0が好ましい。nは0,1また
は2を示すが0または1が好ましく0が最も好ましい。
Yは−CO−,−CH(OH)−または−NR3−を示
すが、−CH(OH)−または−NR3−が好ましい。
3で示される置換されていてもよいC1-4アルキル基に
おいて、C1-4アルキル基としては、前記したR1または
4で示されるC1-4アルキル基と同様のものが用いられ
る。また、その置換基としては、例えばハロゲン原子
(例、フッ素,塩素,臭素,ヨウ素),炭素数1〜4の
アルコキシ基(例えばメトキシ,エトキシ,プロポキ
シ,ブトキシ,イソブトキシ,sec.−ブトキシ,t.−ブ
トキシなど),ヒドロキシル基,ニトロ基,炭素数1〜
4のアシル基(例えばホルミル,アセチル,プロピオニ
ルなど)などが挙げられる。
【0018】Aで示される2価のC1-7脂肪族炭化水素
基は直鎖状、分枝状のいずれでもよく、また飽和不飽和
のいずれでもよい。その具体例としては、例えば−CH2
−,−CH(CH3)−,−(CH2)2−,−CH(C2H5)−,−(CH2)
3−,−(CH2)4−,−(CH2)5−,−(CH2)6−,−(CH2)7
−の飽和のもの、例えば−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,
−CH=CH−CH2−,−C(C2H5)=CH−,−CH2−CH=CH−C
H2−,−CH2−CH2−CH=CH−CH2−,−CH=CH−CH=CH
−CH2−,−CH=CH−CH=CH−CH=CH−CH2−などの不飽
和のものが挙げられる。なかでも炭素数1〜4の飽和の
ものが好ましく、−CH2−または−(CH2)2−がさらに好
ましい。Aは特に好ましくは−(CH2)2−である。
【0019】一般式(I)中、環Eは置換可能な任意の
位置に1ないし2個の置換基を有する。このような置換
基としては、アルキル基、置換されていてもよいヒドロ
キシル基,ハロゲン原子,置換されていてもよいアシル
基,ニトロ基および置換されていてもよいアミノ基が挙
げられる。これらは、いずれもRで示される炭化水素基
および複素環基の置換基として述べたものと同様のもの
が用いられる。環Eすなわち部分構造式
【化6】 〔式中、R2は置換されていてもよいヒドロキシル基,
ハロゲン原子,置換されていてもよいアシル基,ニトロ
基または置換されていてもよいアミノ基を示す。〕を示
す。R2で示される置換されていてもよいヒドロキシル
基,ハロゲン原子,置換されていてもよいアシル基,お
よび置換されていてもよいアミノ基としては、いずれも
Rで示される炭化水素基および複素環基の置換基として
述べたものと同様のものが挙げられる。R2は、好まし
くは置換されていてもよいヒドロキシル基またはハロゲ
ン原子である。R2は、さらに好ましくは置換されてい
てもよいヒドロキシル基であり、特に好ましくはC1-4
アルコキシ基である。
【0020】一般式(I)で表される化合物(以下、化
合物(I)と略記する)の好ましい例としては、例え
ば、Rがフェニル,ナフチル,フリル,チエニルまたは
1-3アルキルで置換されていてもよいオキサゾリル
基;mが0;nが0または1;R1が水素原子;環Eす
なわち部分構造式
【化7】 かつR2がC1-4アルコキシ基;Aが−(CH2)2−である化
合物が挙げられる。
【0021】化合物(I)の好ましい具体例としては、
例えば5-[4-[2-(2-フリル)-5-メチル-4-オキサゾリルメ
トキシ]-3-メトキシフェニル]-2-オキソペンタン酸エチ
ルエステルが挙げられる。一般式(I)で表される化合
物は、EP-A 612743およびEP-A 710659に記載の方法によ
り製造することができる。
【0022】本発明の製造法において、化合物(I)
を、パン酵母および加水分解酵素阻害剤の存在下に、還
元反応に付すことにより、化合物(IV)が製造される。
パン酵母は、試薬として市販されているものを用いれば
よい。また、パン酵母の形状は、特に限定されず、乾燥
状またはペースト状のいずれであってもよい。パン酵母
の使用量は、化合物(I)に対し、1〜100重量倍、好
ましくは5〜20重量倍である。
【0023】パン酵母を用いる場合、適当な担体に固定
化して用いることが好ましい。該担体としては、例えば
ポリウレタン、アルギン酸塩(例、アルギン酸ナトリウ
ム、アルギン酸マグネシウム等)、ポリアクリルアミド
ゲル、セルロース等が挙げられる。また、固定化は自体
公知の方法により行えばよい。例えば、パン酵母をポリ
ウレタンに固定化して用いる場合は、パン酵母を水に懸
濁し、得られる懸濁液とポリウレタンプレポリマーとを
混合することにより、パン酵母を固定化したポリウレタ
ンを製造することができる。このように、パン酵母を適
当な担体に固定化して用いることにより、さらに高純度
で、目的とする光学活性化合物を製造することができ
る。
【0024】加水分解酵素阻害剤は、加水分解を阻害す
る酵素を失活させ、実質的に加水分解を阻害する化合物
であり、該加水分解酵素阻害剤としては、例えばブタン
スルホニルフルオライド、ジイソプロピルフルオロリン
酸、フェニルメチルスルホニルフルオライド、ヨードア
セトアミド、二価の金属塩(例、ZnCl2,CaCl2,MgCl2
等)等が挙げられ、なかでもブタンスルホニルフルオラ
イドが好ましい。加水分解酵素阻害剤の使用量は、化合
物(I)に対し、0.01〜10重量倍、好ましくは0.1〜1
重量倍である。
【0025】還元反応は、化合物(I)、パン酵母およ
び加水分解酵素阻害剤を、水または有機溶媒中で混合す
ることにより行われる。該有機溶媒は、反応を阻害しな
いものであればよく、具体的には、メタノール,エタノ
ール,プロパノール,イソプロパノール等のアルコール
類;ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素
類;ジエチルエーテル,ジイソプロピルエーテル,ジオ
キサン,テトラヒドロフラン等のエーテル類;クロロホ
ルム,ジクロロメタン,1,1,2,2-テトラクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類;酢酸エチル,酢酸メチル等の
エステル類;酢酸;N,N-ジメチルホルムアミド,ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等
のスルホキシド類等が挙げられる。有機溶媒は、好まし
くはエーテル類であり、とりわけジエチルエーテルが好
ましい。上記した水または有機溶媒は、その2種以上を
適宜の割合で混合して用いてもよい。水または有機溶媒
の使用量は、化合物(I)1重量部に対し、通常1〜10
000倍容量、好ましくは10〜1000倍容量である。反応温
度は、通常0〜100℃、好ましくは5〜40℃、さらに好
ましくは15〜30℃である。反応時間は、通常0.5〜100時
間、好ましくは1〜50時間、さらに好ましくは5〜20時
間である。還元反応において、化合物(I)、パン酵母
および加水分解酵素阻害剤の添加時期は特に限定されな
いが、あらかじめパン酵母と加水分解酵素阻害剤とを混
合し、ついで化合物(I)を添加することにより、より
高収率で目的化合物を得ることができる。このようにし
て得られる化合物(IV)は、公知の分離精製手段、例え
ば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、ク
ロマトグラフィーなどにより単離精製することができ
る。
【0026】本発明の製造法によれば、血糖および血中
脂質低下作用を有し、糖尿病治療剤として有用なオキサ
ゾリジンジオン誘導体、とりわけ(R)-(+)-5-[3-[4-[2-
(2-フリル)-5-メチル-4-オキサゾリルメトキシ]-3-メト
キシフェニル]プロピル]-2,4-オキサゾリジンジオンの
原料化合物として用いられる光学活性化合物を実質的に
純粋に得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、実施例および参考例を挙
げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではなく、また本発明の範囲を逸脱
しない範囲で変化させてもよい。NMRスペクトルは内
部または外部基準として、テトラメチルシランを用い
て、日立社製、R−90H型スペクトロメーターで測定
し、全δ値をppmで示した。光学活性体の光学純度は、
鏡像体過剰率(%e.e.)で評価した。該鏡像体過剰率
は、以下に示す条件下での高速液体クロマトグラフィー
を用い、次式により求めた。 鏡像体過剰率(%e.e.)=[(R)−(S)]/
[(R)+(S)] [式中、(R)および(S)は、鏡像体の絶対配置、お
よび各鏡像体の高速液体クロマトグラフィーにおける面
積を示す] (高速液体クロマトグラフィー条件) カラム:CHIRALPAK AD(ダイセル化学工業株式会社製)
(粒径:10μm; カラム径:4.6mm; カラム長:250m
m) 移動層:n-ヘキサン/2-プロパノール=80/20(v/v) 流速:0.5ml/min 温度:35℃ 検出:UV254nm なお、実施例中の各記号は次の意味を示す。 s:シングレット(singlet) dd:ダブル・ダブレット(double doublet) m:マルチプレット(multiplet) t:トリプレット(triplet) q:カルテット(quartet) br:ブロード(broad) J:カップリング定数(coupling constant) Hz:ヘルツ(Herz)
【0028】
【実施例】
実施例1(R)-5-[4-[2-(2-フリル)-5-メチル-4-オキサゾリルメト
キシ]-3-メトキシフェニル]-2-ヒドロキシペンタン酸エ
チルエステル(以下、化合物Aと略記する)の製造 化合物Aの製造 パン酵母 400mgを水 10mlに懸濁させ、さらにブタンス
ルホニルフルオライド5mgを添加し、25℃で1時間撹拌
した。懸濁液に、5-[4-[2-(2-フリル)-5-メチル-4-オキ
サゾリルメトキシ]-3-メトキシフェニル]-2-オキソペン
タン酸エチルエステル(以下、化合物A’と略記する)
20mgおよびエタノール 2mlを加え、25℃で18時間撹拌し
た。反応液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、濃縮乾固した。
残渣をHPLCにより分析したところ、実質的に純粋な
標記化合物 16.8mg(収率84.0%)を得た。鏡像体過剰
率は、91.0%e.e.であった。さらに、シリカゲルクロマ
トグラフィー(60mg、ヘキサン−酢酸エチル混合溶媒
(容積比=1:1))を用いて精製を行い、標記化合物
の針状白色結晶15.2mgを得た。
【0029】参考例1化合物Aの製造 ブタンスルホニルフルオライドを添加しない以外は実施
例1と同様にして、実質的に純粋な標記化合物 9.6mg
(収率48.0%)を得た。さらに、実施例1と同様にして
精製を行い、標記化合物の針状白色結晶 8mgを得た。1 H-NMR(CDCl3 90MHz):δ 1.2(1H,t,J=7Hz),1.5-1.9
(4H,m),2.4(3H,s),2.5-2.9(3H,m),3.8(3H,s),4.2(2
H,q,J=7Hz),4.2(1H,br,s),5.0(2H,s),6.5(1H,dd,J=
2,3Hz),6.7(2H,m),6.9(2H,m),7.5(1H,m) IR(KBr):3300,1730 cm-1 m.p.:69-71℃
【0030】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、血糖および血
中脂質低下作用を有し、糖尿病治療剤として有用なオキ
サゾリジンジオン誘導体の原料化合物として用いられる
光学活性化合物を、高収率かつ高純度で得ることがで
き、工業的な大量生産に有利である。また、本発明の製
造法によれば、光学活性化合物を簡便な操作で、効率よ
く得ることができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 〔式中、Rはそれぞれ置換されていてもよい炭化水素ま
    たは複素環基を;Yは−CO−,−CH(OH)−また
    は−NR3−(R3は置換されていてもよいC1-4アルキ
    ル基を示す)で示される基を;mは0または1を;nは
    0,1または2を;R1およびR4は同一又は異なって水
    素原子またはC1-4アルキル基を;Aは2価のC1-7脂肪
    族炭化水素基を;環Eはさらに1ないし2個の置換基を
    有していてもよいベンゼン環を示す。〕で表される化合
    物を、パン酵母および加水分解酵素阻害剤の存在下に、
    還元反応に付すことを特徴とする一般式(IV) 【化2】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
    物の光学活性体の製造法。
  2. 【請求項2】Rが置換されていてもよい複素環基である
    請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】Rがフェニル、ナフチル、フリル、チエニ
    ルまたはC1-3アルキル基で置換されていてもよいオキ
    サゾリルである請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】部分構造式 【化3】 〔式中、R2は置換されていてもよい水酸基、ハロゲン
    原子、置換されていてもよいアシル基、ニトロ基または
    置換されていてもよいアミノ基を示す。〕である請求項
    1記載の製造法。
  5. 【請求項5】R2が置換されていてもよい水酸基である
    請求項4記載の製造法。
  6. 【請求項6】R2がC1-4アルコキシ基である請求項5記
    載の製造法。
  7. 【請求項7】mが0である請求項1記載の製造法。
  8. 【請求項8】R1が水素原子である請求項1記載の製造
    法。
  9. 【請求項9】一般式(I)で表される化合物が5−[4
    −[2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
    ルメトキシ]−3−メトキシフェニル]−2−オキソペ
    ンタン酸エチルエステルである請求項1記載の製造法。
  10. 【請求項10】加水分解酵素阻害剤がブタンスルホニル
    フルオライドである請求項1記載の製造法。
  11. 【請求項11】パン酵母を担体に固定化して用いる請求
    項1記載の製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7598240B2 (en) 2004-03-02 2009-10-06 Dainippon Sumitomo Pharma Co., Ltd. Benzothiazin-3-one compound and intermediate therefor
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