JP2850809B2 - 2,4−オキサゾリジンジオン誘導体およびそれを含んでなる医薬組成物 - Google Patents

2,4−オキサゾリジンジオン誘導体およびそれを含んでなる医薬組成物

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JP2850809B2
JP2850809B2 JP7284106A JP28410695A JP2850809B2 JP 2850809 B2 JP2850809 B2 JP 2850809B2 JP 7284106 A JP7284106 A JP 7284106A JP 28410695 A JP28410695 A JP 28410695A JP 2850809 B2 JP2850809 B2 JP 2850809B2
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隆 左右田
裕之 小高
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血糖および血中脂質
低下作用を有する新規オキサゾリジンジオン誘導体お
びそれを含んでなる糖尿病治療剤に関するものであり、
医薬の分野において用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の治療剤としては、従来から種々
のビグアナイド系化合物およびスルホニルウレア系化合
物が用いられてきた。しかし、ビグアナイド系化合物は
乳酸アシド−シスを引き起こすため現在ほとんど用いら
れておらず、またスルホニルウレア系化合物は強力な血
糖低下作用を有するが、しばしば重篤な低血糖を引き起
こし、使用上の注意が必要である。またこのような欠点
のない血糖および血中脂質低下作用を有するチアゾリジ
ンジオン誘導体およびオキサゾリジンジオン誘導体が知
られている。たとえば、5位に置換基を有する2,4−
オキサゾリジンジオン誘導体として、公開特許公報平3
−170478、WO9202520−A1に一連の5
−(置換ベンジル)−2,4−オキサゾリジンジオン誘
導体が、特許公報昭62−30993に5位が脂環式炭
化水素で置換された2,4−オキサゾリジンジオン誘導
体が、また特許公報昭63−35632に5位が置換芳
香環等で置換された2,4−オキサゾリジンジオン誘導
体が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、2,4
−オキサゾリジンジオン誘導体について種々検討を加え
た結果、2,4−オキサゾリジンジオン環の5位置換基
として、たとえば2−(置換フェニル)エチル基、3−
(置換フェニル)プロピル基、4−(置換フェニル)ブ
チル基、5−(置換フェニル)ペンチル基など、末端に
置換フェニルを有する2価の直鎖状または分枝状の炭素
鎖を有する新規誘導体が血糖及び血中脂質低下作用を有
することを見いだし、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は(1)(R)−(+)−5−〔3−〔4−〔2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−
3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンまたはその塩、および (2)(R)−(+)−5−〔3−〔4−〔2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−
3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンまたはその薬理学的に許容しうる塩を有効
成分として含有してなる医薬組成物に関する。 以下に、 1.一般式
【化1】 〔式中、Rはそれぞれ置換されていてもよい炭化水素残
基または複素環基を、Yは−CO−,−CH(OH)−
または−NR3−(ただしR3は置換されていてもよいア
ルキル基を示す。)で示される基を、mは0または1
を、nは0,1または2を、Aは炭素数1〜7の2価の
脂肪族炭化水素残基をそれぞれ示す。R1は水素原子ま
たはアルキル基を、環Eは1ないし2個の置換基を有す
るベンゼン環を示す。LおよびMはそれぞれ水素原子を
示すかまたはLとMが互いに形成して両者で1個の結合
手を形成していてもよい。ただし、部分構造式
【化2】 (式中、R’はアルキル基を示す。)で表される場合を
除く。〕で表される2,4−オキサゾリジンジオン誘導
体またはその塩、 2.一般式(I)で表される2,4−オキサゾリジンジ
オン誘導体またはその薬理学的に許容しうる塩を有効成
分として含有してなる医薬組成物、および 3.一般式(I)で表わされる化合物の製造法について
詳述する
【0005】上記一般式(I)で表わされる化合物は次
の式で表わされる化合物を含む。
【化21】 〔式中、各記号は前記と同意義である。〕 化合物の薬効および毒性などを考慮すると一般式(I−
A1),(I−A2)および(I−A3)で表わされる
化合物の中でも(I−A1)および(I−A2)で表わ
される化合物が好ましく、(I−A1)で表わされる化
合物が最も好ましい。上記一般式(I)中、LとMが互
いに結合して両者で1個の結合手を形成する場合、一般
式(I)は一般式
【化22】 〔式中、各記号は前記と同意義である。〕を意味し、ま
たLおよびMがそれぞれ水素原子を示すとき、一般式
(I)は一般式
【化23】 〔式中、各記号は前記と同意義である。〕を意味する。
前記一般式(I−B1)で表わされる化合物にはオキサ
ゾリジンジオン環の5位の二重結合に関し、(E)体お
よび(Z)体が存在する。前記一般式(I−B2)で表
わされる化合物にはオキサゾリジンジオン環の5位不斉
炭素による(R)−体および(S)−体の光学異性体が
存在する。前記一般式(I−B2)で表わされる化合物
は、これら(R)−体および(S)−体の光学異性体お
よびラセミ体を含む。一般式(I−B1)および(I−
B2)で表わされる化合物の中でも一般式(I−B2)
で表わされる化合物が好ましい。
【0006】Rで表される置換されていてもよい炭化水
素残基における炭化水素残基としては、脂肪族炭化水素
残基、脂環族炭化水素残基、脂環族−脂肪族炭化水素残
基、芳香脂肪族炭化水素残基、芳香族炭化水素残基が挙
げられ、該脂肪族炭化水素残基としては炭素数1〜8の
もの、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、t.−ブチル、
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t.−ペンチ
ル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチルなど
炭素数1〜8の飽和脂肪族炭化水素残基(例、アルキル
基等)、たとえばエテニル、1−プロペニル、2−プロ
ペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、
2−メチル−1−プロペニル、1−ペンテニル、2−ペ
ンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、3−メチ
ル−2−ブテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテ
ニル、1−オクテニル、エチニル、1−プロピニル、2
−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチ
ニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニ
ル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、3−ヘキシニ
ル、2,4−ヘキサジイニル、5−ヘキシニル、1−ヘ
プチニル、1−オクチニルなど炭素数2〜8の不飽和脂
肪族炭化水素残基(例、アルケニル基、アルキニル基
等)が、該脂環族炭化水素残基としては炭素数3〜7の
もの、たとえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど炭素数
3〜7の飽和脂環族炭化水素残基(例、シクロアルキル
基等)および1−シクロペンテニル、2−シクロペンテ
ニル、3−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニル、
2−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、1−シ
クロヘプテニル、2−シクロヘプテニル、3−シクロヘ
プテニル、2,4−シクロヘプタジエニルなど炭素数5
〜7の不飽和脂環族炭化水素残基(例、シクロアルケニ
ル基、シクロアルカジエニル基等)が、該脂環族−脂肪
族炭化水素残基としては上記脂環族炭化水素残基と脂肪
族炭化水素残基とが結合したもの(例、シクロアルキル
−アルキル基、シクロアルケニル−アルキル基、シクロ
アルキニル−アルキル基等)のうち、炭素数4〜9のも
の、たとえばシクロプロピルメチル、シクロプロピルエ
チル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2
−シクロペンテニルメチル、3−シクロペンテニルメチ
ル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキセニルメチ
ル、3−シクロヘキセニルメチル、シクロヘキシルエチ
ル、シクロヘキシルプロピル、シクロヘプチルメチル、
シクロヘプチルエチルなどが、該芳香脂肪族炭化水素残
基としては、たとえばベンジル、フェネチル、1−フェ
ニルエチル、3−フェニルプロピル、2−フェニルプロ
ピル、1−フェニルプロピルなど炭素数7〜9のフェニ
ルアルキル、α−ナフチルメチル、α−ナフチルエチ
ル、β−ナフチルメチル、β−ナフチルエチルなど炭素
数11〜13のナフチルアルキルが、該芳香族炭化水素
残基としては、炭素数6〜14のもの、たとえばフェニ
ル、ナフチル(α−ナフチル,β−ナフチル)などが挙
げられる。
【0007】前記一般式(I)中、Rで表される置換さ
れていてもよい複素環基における複素環基としては、た
とえば1個の硫黄原子、窒素原子または酸素原子を含む
5〜7員複素環基、2〜4個の窒素原子を含む5〜6員
複素環基、1〜2個の窒素原子および1個の硫黄原子ま
たは酸素原子を含む5〜6員複素環基が挙げられ、これ
らの複素環基は2個以下の窒素原子を含む6員環、ベン
ゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環と縮合してい
てもよい。このような複素環基の具体例としては、例え
ば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、
6−ピリミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニ
ル、2−ピラジニル、2−ピロリル、3−ピロリル、2
−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリ
ル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、イソチアゾリ
ル、イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリ
ル、5−チアゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾ
リル、5−オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾー
ル−5−イル、1,2,4−トリアゾ−ル−3−イル、
1,2,3−トリアゾ−ル−4−イル、テトラゾ−ル−
5−イル、ベンズイミダゾ−ル−2−イル、インド−ル
−3−イル、1H−インダゾ−ル−3−イル、1H−ピ
ロロ〔2,3−b〕ピラジン−2−イル、1H−ピロロ
〔2,3−b〕ピリジン−6−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−b〕ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−c〕ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ
〔4,5−b〕ピラジン−2−イル等が挙げられる。こ
れらの中でもオキサゾリル、チアゾリルおよびトリアゾ
リルが好ましい。一般式(I)中、Rは好ましくは置換
されていてもよい複素環基である。Rはさらに好ましく
は置換されていてもよいオキサゾリル基である。
【0008】前記一般式(I)中、Rで表される炭化水
素残基および複素環基は、それぞれ置換可能な位置に置
換基を1〜3個有していてもよい。かかる置換基として
は、例えば脂肪族鎖式炭化水素基、脂環式炭化水素基、
アリール基、芳香族複素環基、非芳香族複素環基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、置換されていてもよいアミノ基、
置換されていてもよいアシル基、置換されていてもよい
ヒドロキシ基、置換されていてもよいチオール基、エス
テル化されていてもよいカルボキシル基が挙げられる。
かかる脂肪族鎖式炭化水素基としては、炭素数1〜15
の直鎖状または分枝鎖状の脂肪族炭化水素基、例えばア
ルキル基、好ましくは炭素数1〜10のアルキル基、ア
ルケニル基、好ましくは炭素数2〜10のアルケニル
基、アルキニル基、好ましくは炭素数2〜10のアルキ
ニル基などが挙げられる。アルキル基の好適な例として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec.−ブチル、t.−ブチル、ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、t.−ペンチル、1
−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−
ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメ
チルブチル、2−エチルブチル、ヘキシル、ペンチル、
オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。アルケニ
ル基の好適な例としては、例えばビニル、アリル、イソ
プロペニル、1−プロペニル、2−メチル−1−プロペ
ニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2
−エチル−1−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、
1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4
−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキ
セニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセ
ニル、5−ヘキセニルなどが挙げられる。アルキニル基
の好適な例としては、例えばエチニル、1−プロピニ
ル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3
−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペ
ンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキ
シニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシ
ニルなどが挙げられる。該脂環式炭化水素基としては、
炭素数3〜12の飽和または不飽和の脂環式炭化水素
基、例えばシクロアルキル基、シクロアルケニル基、シ
クロアルカジエニル基などが挙げられる。シクロアルキ
ル基の好適な例としては、例えばシクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘ
プチル、シクロオクチル、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプチ
ル、ビシクロ〔2.2.2〕オクチル、ビシクロ〔3.2.
1〕オクチル、ビシクロ〔3.2.2〕ノニル、ビシクロ
〔3.3.1〕ノニル、ビシクロ〔4.2.1〕ノニル、ビ
シクロ〔4.3.1〕デシルなどが挙げられる。シクロア
ルケニル基の好適な例としては、例えば2−シクロペン
テン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−
シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−
イルなどが挙げられる。シクロアルカジエニル基の好適
な例としては、例えば2,4−シクロペンタジエン−1
−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5
−シクロヘキサジエン−1−イルなどが挙げられる。該
アリール基とは、単環式または縮合多環式芳香族炭化水
素基を意味し、好適な例としては炭素数6〜14のも
の、例えばフェニル、ナフチル、アントリル、フェナン
トリル、アセナフチレニルなどが挙げられ、なかでもフ
ェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが好ましい。
【0009】該芳香族複素環基の好適な例としては、例
えばフリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソ
オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾ
リル、ピラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,
2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリ
ル、フラザニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4
-チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,
3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾ
リル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジ
ニル、トリアジニルなどの芳香族単環式複素環基;例え
ばベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾ〔b〕
チエニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダ
ゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、
1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、
1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−ベンゾトリアゾ
リル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、キナゾ
リニル、キノキサリニル、フタラジニル、ナフチリジニ
ル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、α−カル
ボリニル、β−カルボリニル、γ−カルボリニル、アク
リジニル、フェノキサジニル、フェノチアジニル、フェ
ナジニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、フェ
ナトリジニル、フェナトロリニル、インドリジニル、ピ
ロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピラゾロ〔1,5−
a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリジル、イミ
ダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−b〕ピ
リダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピリミジニル、1,
2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリジル、1,2,4−
トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニルなどの芳香族縮
合複素環基などが挙げられる。
【0010】該非芳香族複素環基の好適な例としては、
例えばオキシラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チ
エタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフリル、チオラ
ニル、ピペリジル、テトラヒドロピラニル、モルホリニ
ル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピロリジノ、ピ
ペリジノ、モルホリノなどが挙げられる。該ハロゲン原
子の例としてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素があげ
られ、とりわけフッ素および塩素が好ましい。該置換さ
れていてもよいアミノ基としては、無置換のアミノの
他、炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアル
ケニル、炭素数1〜10のアシルまたは芳香族基が1ま
たは2個アミノ基(−NH2基)に置換したもの(例、
メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ジブチルアミノ、ジアリルアミノ、シクロヘ
キシルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、
ベンゾイルアミノ、フェニルアミノ、N−メチル−N−
フェニルアミノ等)があげられる。該置換されていても
よいアシルには無置換のアシルおよび置換されたアシル
があり、無置換のアシルとしては、ホルミルの他たとえ
ば炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルケ
ニルまたは炭素数6〜12の芳香族基とカルボニル基の
結合したもの(例、アセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイ
ル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、シク
ロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シク
ロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル、ク
ロトニル、2−シクロヘキセンカルボニル、ベンゾイ
ル、ニコチノイル等)があげられる。置換されたアシル
としては、前記無置換のアシルにたとえば炭素数1〜3
のアルキル、たとえば炭素数1〜3のアルコキシ、ハロ
ゲン(例、塩素,フッ素,臭素など)、ニトロ、ヒドロ
キシ、アミノなど置換したものが挙げられる。
【0011】該置換されていてもよいヒドロキシ基とし
ては、無置換のヒドロキシ基の他に置換されたヒドロキ
シ基すなわちヒドロキシ基に適宜の置換基を有するもの
があり、置換されたヒドロキシ基としては、例えばアル
コキシ、アルケニルオキシ、アラルキルオキシ、アシル
オキシなどに加えてアリールオキシなど水酸基の保護基
で保護されたものがあげられる。該アルコキシとして
は、炭素数1〜10のアルコキシ(例、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、sec.−ブトキシ、t.−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシ、シクロブト
キシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシな
ど)が好ましい。アルケニルオキシとしては、アリル
(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオ
キシ、3−ヘキセニルオキシ、2−シクロペンテニルメ
トキシ、2−シクロヘキセニルメトキシなど炭素数2〜
10のものが、アラルキルオキシとしては、例えばフェ
ニル−C1-4アルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フ
ェネチルオキシなど)があげられる。アシルオキシとし
ては、炭素数2〜4のアルカノイルオキシ(例、アセチ
ルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソ
ブチリルオキシなど)が好ましい。アリールオキシとし
てはフェノキシ、4−クロロフェノキシなど炭素数6〜
14のものがあげられる。
【0012】該置換されていてもよいチオール基として
は、チオール基の他にこのチオール基に適宜の置換基を
有したもの、特にチオール基の保護基で保護されたもの
が挙げられる。その具体例としては、例えばアルキルチ
オ、アラルキルチオ、アシルチオなどがあげられる。ア
ルキルチオとしては、炭素数1〜10のアルキルチオ
(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec.−ブチ
ルチオ、t.−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチル
チオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチ
オ、ノニルチオ、シクロブチルチオ、シクロペンチルチ
オ、シクロヘキシルチオなど)が好ましい。アラルキル
チオとしては、例えばフェニル−C1-4アルキルチオ
(例、ベンジルチオ、フェネチルチオなど)があげられ
る。アシルチオとしては、炭素数2〜4のアルカノイル
チオ(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリル
チオ、イソブチリルチオなど)が好ましい。該エステル
化されていてもよいカルボキシル基としては、無置換の
カルボキシル基の他にたとえばアルコキシカルボニル
(たとえばメトキシカルボニル,エトキシカルボニル,
プロポキシカルボニル,ブトキシカルボニルなどの炭素
数2〜5のもの),アラルキルオキシカルボニル(たと
えばベンジルオキシカルボニルなど炭素数8〜10のも
の),アリールオキシカルボニル(たとえばフェノキシ
カルボニル,p−トリールオキシカルボニルなど炭素数
7〜15のもの)などがあげられる。Rで示される炭化
水素残基上および複素環基上の置換基の中でもフェニ
ル、ナフチル、フリル、チエニル、C1-3アルキルが特
に好ましい。
【0013】前記一般式(I)中、Rで表される炭化水
素残基および複素環基上の置換基は、それらが脂環式炭
化水素基,アリール基,芳香族複素環基,非芳香族複素
環基であるときはさらにそれぞれ適当な置換基を1個以
上、好ましくは1〜3個有していてもよく、該置換基と
しては、例えば低級アルキル基(炭素数1〜6のも
の)、低級アルケニル基(炭素数2〜6のもの)、低級
アルキニル基(炭素数2〜6のもの)、シクロアルキル
基(炭素数3〜7のもの)、アリール基(フェニル,ナ
フチルなど)、芳香族複素環基(チエニル,フリル,ピ
リジル,オキサゾリル,チアゾリルなど)、非芳香族複
素環基(テトラヒドロフリル,モルホリノ,ピペリジ
ノ,ピロリジノ,ピペラジノなど)、アラルキル基(炭
素数7〜9のもの)、アミノ基、N−モノ(C1-4)ア
ルキルアミノ基、N,N−ジ(C1-4)アルキルアミノ
基、炭素数2〜8のアシルアミノ基(アセチルアミノ,
プロピオニルアミノ,ベンゾイルアミノなど)、アミジ
ノ基、炭素数2〜8のアシル基、カルバモイル基、N−
モノ(C1-4)アルキルカルバモイル基、N,N−ジ
(C1-4)アルキルカルバモイル基、スルファモイル
基、N−モノ(C1-4)アルキルスルファモイル基、
N,N−ジ(C1-4)アルキルスルファモイル基、カル
ボキシル基、低級アルコキシカルボニル基(炭素数2〜
8のもの)、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基(炭素数
1〜4のもの)、低級アルケニルオキシ基(炭素数2〜
5のもの)、シクロアルキルオキシ基(炭素数3〜7の
もの)、アラルキルオキシ基(炭素数7〜9のもの)、
アリールオキシ基(フェニルオキシ,ナフチルオキシな
ど)、メルカプト基、低級アルキルチオ基(炭素数1〜
4のもの)、アラルキルチオ基(炭素数7〜9のも
の)、アリールチオ基(フェニルチオ,ナフチルチオな
ど)、スルホ基、シアノ基、アジド基、ニトロ基、ニト
ロソ基、ハロゲン(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素)など
が挙げられる。一般式(I)中、Rは特に好ましくはフ
ェニル基、ナフチル基、フリル基、チエニル基またはC
1-3アルキル基から選ばれる1〜3個の置換基を有して
いてもよいオキサゾリル,チアゾリルまたはトリアゾリ
ル基である。
【0014】前記一般式(I)中、R1で示されるアル
キル基としてはたとえばメチル,エチル,プロピル,イ
ソプロピル,ブチル,イソブチル,sec.−ブチル,t.−
ブチルなどの炭素数1〜4のものがあげられる。R1
しては水素原子が好ましい。mは0または1を示すが0
が好ましい。nは0,1または2を示すが0または1が
好ましく0が最も好ましい。mが0、かつnが0のとき
はR1が置換している炭素とRとが直接結合しているこ
とを示す。mが0でnが1または2のときはRと−(C
2n−が直接結合していることを、またmが1でnが
0のときはR1が置換している炭素とYが直接結合して
いることを示す。Yは−CO−,−CH(OH)−また
は−NR3−を示すが、−CH(OH)−または−NR3
−が好ましい。ここにおいて、R3で示される置換され
ていてもよいアルキル基におけるアルキル基としては、
たとえばメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブ
チル,イソブチル,sec.−ブチル,t.−ブチルなど炭素
数1〜4のものがあげられ、置換基としては、たとえば
ハロゲン(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素),炭素数1〜
4のアルコキシ基(たとえばメトキシ,エトキシ,プロ
ポキシ,ブトキシ,イソブトキシ,sec.−ブトキシ,t.
−ブトキシなど),ヒドロキシ基,ニトロ基,炭素数1
〜4のアシル基(たとえばホルミル,アセチル,プロピ
オニルなど)などがあげられる。
【0015】Aで示される炭素数1〜7の2価の脂肪族
炭化水素残基は直鎖状、分枝状のいずれでもよく、また
飽和不飽和のいずれでもよい。その具体例としては、た
とえば−CH2−,−CH(CH3)−,−(CH2
2−,−CH(C25)−,−(CH23−,−(C
24−,−(CH25−,−(CH26−,−(CH
27−の飽和のもの、たとえば−CH=CH−,−C
(CH3)=CH−,−CH=CH−CH2−,−C(C
25)=CH−,−CH2−CH=CH−CH2−,−C
2−CH2−CH=CH−CH2−,−CH=CH−C
H=CH−CH2−,−CH=CH−CH=CH−CH
=CH−CH2−などの不飽和のものがあげられる。な
かでも炭素数1〜4の飽和のものが好ましく、−CH2
−または−CH2CH2−がさらに好ましい。Aは特に好
ましくは−CH2CH2−である。
【0016】一般式(I)中、環Eは置換可能な任意の
位置に1ないし2個の置換基を有する。このような置換
基としては、アルキル基、置換されていてもよいヒドロ
キシ基,ハロゲン原子,置換されていてもよいアシル
基,および置換されていてもよいアミノ基が挙げられ
る。これらは、いずれもRで示される炭化水素残基およ
び複素環基の置換基として述べたものと同様のものが用
いられる。環Eすなわち部分構造式
【化24】 〔式中、R2は置換されていてもよいヒドロキシ基,ハ
ロゲン原子,置換されていてもよいアシル基,ニトロ基
または置換されていてもよいアミノ基を示す。〕を示
す。R2で示される置換されていてもよいヒドロキシ
基,ハロゲン原子,置換されていてもよいアシル基,お
よび置換されていてもよいアミノ基としては、いずれも
Rで示される炭化水素残基および複素環基の置換基とし
て述べたものと同様のものがあげられる。R2は、好ま
しくは置換されていてもよいヒドロキシ基またはハロゲ
ン原子である。R2は、さらに好ましくは置換されてい
てもよいヒドロキシ基であり、特に好ましくは炭素数1
〜4のアルコキシ基である。
【0017】一般式(I)中、部分構造式
【化25】 〔式中、R’はアルキル基を示す。〕で表される化合物
は、本発明化合物から除かれるが、R’で示されるアル
キル基としては、Rで示される炭化水素残基および複素
環基の置換基として述べたものと同様のものがあげられ
る。
【0018】一般式(I)で表される化合物の好ましい
例としては、例えば、Rがフェニル,ナフチル,フリ
ル,チエニルおよびC1-3アルキルから選ばれる1〜3
個の置換基を有していてもよいオキサゾリル、チアゾリ
ルまたはトリアゾリル;mが0;nが0または1;R1
が水素原子;環Eすなわち部分構造式
【化26】 かつR2がC1-4アルコキシ基;Aが−CH2CH2−;L
およびMが水素原子である化合物があげられる。
【0019】一般式(I)で表される化合物の好ましい
具体例としては、例えば(R)−(+)−5−〔3−
〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕
−2,4−オキサゾリジンジオン,(S)−(−)−5
−〔3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4
−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プ
ロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオン,5−〔3−
〔3−フルオロ−4−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,
4−オキサゾリジンジオン,5−〔5−〔3−メトキシ
−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)フェニル〕ペンチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオン,5−〔3−〔3,5−ジメトキシ−4−
〔2−〔(E)−スチリル〕−4−オキサゾリルメトキ
シ〕フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オンなどが挙げられ、なかでも、(R)−(+)−5−
〔3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロ
ピル〕−2,4−オキサゾリジンジオンが特に好まし
い。
【0020】本発明の化合物(I)の塩としては薬学的
に許容される塩が好ましく、例えば無機塩基との塩、有
機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性ま
たは酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機塩基と
の塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびにアルミニウム
塩、アンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩
の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエ
チルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N,N'-ジベンジルエチレンジアミン
などとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例とし
ては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸な
どとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例として
は、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール
酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p-トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩
基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギ
ニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性
アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギ
ン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。これらの
塩の中でもナトリウム塩、カリウム塩が最も好ましい。
【0021】本発明の化合物(I)またはその薬理学的
に許容しうる塩は毒性が低く血糖および血中脂質低下作
用およびインスリン感受性増強作用を有し、そのままも
しくは自体公知の薬理学的に許容しうる担体、賦形剤、
増量剤などと混合して哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラ
ット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル
等)に対して糖尿病治療剤、血圧降下剤として用いるこ
とができる。さらに、本発明の化合物(I)またはその
薬理学的に許容しうる塩は癌細胞増殖抑制作用を有し、
抗癌剤としても用いることができる。本発明化合物
(I)は低毒性で、例えば、実施例22の化合物を1日
当たり10mg/kgの割合で14日間マウスに経口投与し
た場合、死亡例はなく、また体重および肝臓重量には、
コントロールに対し何等変化は認められなかった。さら
に、後述の実施例13および実施例24で得られた化合
物を、それぞれ1日当たり30mg/kgの割合で4週間ラ
ットに経口投与した場合、死亡例は認められなかった。
投与方法は通常例えば錠剤、カプセル剤(ソフトカプセ
ル、マイクロカプセルを含む)、散剤、顆粒剤などとし
て経口的に用いられるが、場合によっては注射剤、坐
剤、ペレットなどとして非経口的に投与できる。投与量
は成人に経口投与する場合1日0.05〜10mg/kgであ
り、この量を1日1回〜3回投与するのが望ましい。本
発明の化合物(I)は、薬学的に許容される担体と配合
し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤などの固形製剤;
またはシロップ剤、注射剤などの液状製剤として経口ま
たは非経口的に投与することができる。
【0022】薬学的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等
張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また
必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤など
の製剤添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例
としては、例えば乳糖、白糖、D-マンニトール、デン
プン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられ
る。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例として
は、例えば結晶セルロース、白糖、D-マンニトール、
デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げ
られる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、ア
ルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ
油、トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤の好
適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、D-マンニトール、安息香酸ベンジ
ル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロー
ル、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例とし
ては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例
えば塩化ナトリウム、グリセリン、D-マンニトールな
どが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリ
ン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液など
が挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベ
ンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例
としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロ
ロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコ
ール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗
酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコル
ビン酸などが挙げられる。
【0023】以下に本発明の化合物(I)の製造法につ
いて述べる。A法
【化27】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 化合物(I−B1)は、化合物(II)と2,4−オキサ
ゾリジンジオンの縮合により製造される。この反応は塩
基の存在下溶媒中で行われる。該溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
2−メトキシエタノール等のアルコール類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、エチルエー
テル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、酢酸が挙げられる。該塩基
としては、ナトリウムアルコキシド(例、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシド等)、炭酸カリウム、
炭酸ナトリウム、水素化ナトリウム、酢酸ナトリウムや
ピペリジン、ピペラジン、ピロリジン、モルホリン、ジ
エチルアミン、ジイソプロピルアミン等の2級アミン類
が用いられる。2,4−オキサゾリジンジオンの使用量
は、化合物(II)に対して1〜10モル当量、好ましく
は1〜5モル当量である。塩基の使用量は、化合物(I
I)に対して0.01〜5モル当量、好ましくは0.0
5〜2モル当量である。本反応は0〜150℃、好まし
くは20〜100℃で0.5〜30時間かけて行われ
る。本法により製造される化合物(I−B1)は、2,
4−オキサゾリジンジオン環5位の二重結合に関し、
(E)体および(Z)体の混合物として得られることも
ある。このようにして得られる2,4−オキサゾリジン
ジオン誘導体(I−B1)は公知の分離精製手段例えば
濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロ
マトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0024】B法
【化28】 〔式中、Zは水素原子、低級アルキル基またはアラルキ
ル基を示し、その他の記号は前記と同意義を有する。〕 前記一般式(III)中、Zで表わされる低級アルキル基
としては、炭素数1〜4のアルキル(例、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c.−ブチル、t.−ブチルなど)が挙げられる。Zで表わ
されるアラルキル基としては、アリール基を置換基とし
て有するアルキル基(アリールアルキル基)を意味す
る。該アリール基としては、例えば、フェニル、ナフチ
ルなどが挙げられ、これらは前記低級アルキル基(炭素
数1〜4のもの)、ハロゲン原子(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素)、ヒドロキシ基、ニトロ基等の置換基を有
していてもよい。該アルキル基としてはメチル、エチ
ル、プロピルなど炭素数1〜4のものがあげられる。該
アラルキル基の好適な例としては、例えば、ベンジル、
フェネチル、3−フェニルプロピル、(1−ナフチル)
メチル、(2−ナフチル)メチルなどが挙げられ、なか
でもベンジル、フェネチルなどが好ましい。化合物(II
I)をシアン酸アルカリ金属、例えばシアン酸カリウム
またはシアン酸ナトリウムと反応させることにより化合
物(I−B2)のアルカリ金属塩が得られ、これを酸で
処理することにより化合物(I−B2)を製造すること
ができる。化合物 (III) とシアン酸アルカリ金属の反
応は適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては、通常メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、2−メトキシエタノール、ブタノール等のアルコー
ル類、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリルまたはこれらの混合溶媒
が用いられる。シアン酸アルカリ金属の使用量は、化合
物(III)に対し、1〜10モル当量、好ましくは1〜
5モル当量である。反応温度は、0〜180℃、好まし
くは30〜150℃、反応時間は0.5〜100時間で
ある。このようにして得た化合物(I−B2)のアルカ
リ金属塩は、常法により酸で処理して化合物(I−B
2)を製造する。本酸処理は、適宜の溶媒あるいは溶媒
なしで行われる。該溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、2−メトキシ
エタノール、ブタノール等のアルコール類、ベンゼン、
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、エチルエー
テル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチル、アセトニトリルまたはこれ
らの混合溶媒が挙げられる。酸としては、塩酸、硫酸、
硝酸、臭化水素酸等の無機酸を過剰に用いることが好ま
しいが、酢酸、クエン酸、酒石酸等の有機酸も用いるこ
とができる。このようにして得られる2,4−オキサゾ
リジンジオン誘導体(I−B2)は公知の分離精製手段
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
【0025】C法
【化29】 〔式中、A1は炭素数1〜7の直鎖状または分枝状の2
価の飽和脂肪族炭化水素残基を、他の記号は前記と同意
義を示す。〕 A1で示される炭素数1〜7の直鎖状または分枝状の2
価の飽和脂肪族炭化水素残基としてはAで示される2価
の脂肪族炭化水素残基のうち飽和のものが挙げられる。
化合物(I−B1)を還元反応に付すことにより化合物
(I−B2a)を製造することができる。本還元反応
は、常法に従い溶媒中、触媒の存在下、1〜150気圧
の水素雰囲気中で行われる。該溶媒としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2
−メトキシエタノール等のアルコール類、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン等のハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチル、酢酸、N,N−ジメチルホ
ルムアミドまたはこれらの混合溶媒が挙げられる。触媒
としては、ニッケル化合物などの金属、パラジウム、白
金、ロジウムなどの遷移金属触媒等を用いることにより
有利に行われる。反応温度は、0〜150℃、好ましく
は10〜120℃、反応時間は0.5〜100時間であ
る。このようにして得られる2,4−オキサゾリジンジ
オン誘導体(I−B2a)は公知の分離精製手段例えば
濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロ
マトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0026】D法
【化30】 〔式中、Bは低級アルコキシ、低級アルキルチオまたは
低級アシルオキシを、他の記号は前記と同意義を有す
る。〕 Bで表わされる低級アルコキシとしてはたとえばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ
など炭素数1〜4のものが、低級アルキルチオ基として
はたとえばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イ
ソプロピルチオ、ブチルチオなど炭素数1〜4のもの
が、低級アシルオキシとしてはたとえばアセチルオキ
シ、プロピオニルオキシなど炭素数1〜4のものが挙げ
られる。2つのBが互いに結合してエチレンジオキシ、
プロピレンジオキシ、ジチオトリメチレン等を形成して
いてもよい。すなわち、式(IV)の−CH(B)2 は保護
されたアルデヒド基を意味する。化合物(IV)と2,4
−オキサゾリジンジオンとを縮合して化合物(I−B
1)を製造する。本縮合反応は、A法における化合物
(II)と2,4−オキサゾリジンジオンの反応と同様に
して行なわれる。本法により製造される化合物(I−B
1)は、2,4−オキサゾリジンジオン環5位の二重結
合に関し(E)体および(Z)体の混合物として得られ
ることもある。このようにして得られる2,4−オキサ
ゾリジンジオン誘導体(I−B1)は公知の分離精製手
段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
【0027】E法
【化31】 〔式中、Qは脱離基を、他の記号は前記と同意義を有す
る。〕 Qで表わされる脱離基としては、ハロゲン原子(塩素、
臭素、ヨウ素)、メタンスルホニルオキシ、ベンゼンス
ルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等が挙
げられる。化合物(V)と化合物(VI)とを縮合して化
合物(I−C1)を製造する。この反応は、常法に従い
塩基の存在下適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては
例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシ
エタンなどのエーテル類、アセトン、2−ブタノンなど
のケトン類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2
−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ンおよびこれらの混合溶媒があげられる。該塩基として
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、
炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ピリジン、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのア
ミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの金属
水素化物、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシ
ド、カリウム t.-ブトキシドなどがあげられる。これ
ら塩基の使用量は化合物(V)に対し1〜5モル当量程
度が好ましい。本反応は通常−50℃〜150℃好まし
くは約−10℃〜100℃で行われる。反応時間は、
0.5〜50時間である。このようにして得られる2,
4−オキサゾリジンジオン誘導体(I−C1)は公知の
分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、
再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製
することができる。また、E法で製造した化合物(I−
C1)のうちRが不飽和結合(炭素−炭素二重結合、炭
素−炭素三重結合)を含む化合物は、C法と同様の還元
反応に付すことによりRの不飽和結合(炭素−炭素二重
結合、炭素−炭素三重結合)が還元された化合物を製造
することができる。
【0028】E法で製造した化合物のうち(I−C2)
は、さらに還元することにより、化合物(I−C3)を
製造することができる。F法
【化32】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 本法では、E法で製造した化合物(I−C2)を還元し
て化合物(I−C3)を製造する。本還元反応はそれ自
体公知の方法で行うことができる。例えば、金属水素化
物による還元、金属水素錯化合物による還元、ジボラン
および置換ボランによる還元、接触水素添加等が用いら
れる。すなわち、この反応は化合物(I−C2)を還元
剤で処理することにより行われる。還元剤としては、水
素化ホウ素アルカリ金属(例、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム等)、水素化リチウムアルミ
ニウムなどの金属水素錯化合物、水素化ナトリウムなど
の金属水素化物、有機スズ化合物(水素トリフェニルス
ズ等)、ニッケル化合物、亜鉛化合物などの金属および
金属塩、パラジウム、白金、ロジウムなどの遷移金属触
媒と水素とを用いる接触還元剤およびジボランなどが挙
げられるが、なかでも水素化ホウ素アルカリ金属(例、
水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム等)を
用いることにより有利に行われる。この反応は、反応に
影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒として
は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール、2−メトキシエタノールなどのアルコール
類、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類、あ
るいはこれらの混合溶媒などが還元剤の種類により適宜
選択して用いられる。反応温度は−20℃〜150℃,
とくに0℃〜100℃が好適であり、反応時間は、約1
〜24時間程度である。このようにして得られる化合物
(I−C3)は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧
濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフ
ィーなどにより単離精製することができる。
【0029】A法の原料化合物(II)は、例えばG法に
よって製造される。G法
【化33】 〔式中、R5およびR6は同一または異なって低級アルキ
ル基を、R4は水素原子または低級アルキル基を、qは
0、1または2を表し、他の記号は前記と同意義を有す
る。〕 R4、R5およびR6で表わされる低級アルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチルなど炭素数1〜4のものが挙げられる。この方法
では、まずカルボニル誘導体(VII−1)をホスホノカ
ルボン酸誘導体(VIII−1)と反応させて不飽和エステ
ル誘導体(IX−1)を製造する。(VII−1)と(VIII
−1)の反応は、常法に従い塩基の存在下適宜の溶媒中
で行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類、
メタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコー
ル類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジク
ロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタン及びこ
れらの混合溶媒があげられる。該塩基としては水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩、ピリ
ジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン等
のアミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの
金属水素化物、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメト
キシド、カリウム t.-ブトキシド等が挙げられ、これ
ら塩基の使用量は化合物(VIII−1)に対し1〜5モル
当量程度が好ましい。化合物(VIII−1)の使用量は、
化合物(VII−1)に対し1〜5モル当量、好ましくは
1〜3モル当量程度である。本反応は通常−50℃〜1
50℃、好ましくは約−10℃〜100℃で行われる。
反応時間は、0.5〜30時間である。
【0030】ついで化合物(IX−1)を還元反応に付
し、アルコール誘導体(X−1)を製造する。本還元反
応は、自体公知の方法で行うことができる。例えば、金
属水素化物による還元、金属水素錯化合物による還元、
ジボランおよび置換ボランによる還元等が用いられる。
すなわち、この反応は化合物(IX−1)を還元剤で処理
することにより行われる。還元剤としては、水素化ホウ
素アルカリ金属(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素リチウム等)、水素化リチウムアルミニウムなど
の金属水素錯化合物およびジボランなどが挙げられる
が、水素化ジイソブチルアルミニウムを用いることによ
り有利に行われる。この反応は、反応に影響を及ぼさな
い有機溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、
クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2−
ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンな
どのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、2
−メトキシエタノールなどのアルコール類、N,N−ジ
メチルホルムアミドなどのアミド類、あるいはこれらの
混合溶媒などが還元剤の種類により適宜選択して用いら
れる。反応温度は−20℃〜150℃、とくに0℃〜1
00℃が好適であり、反応時間は、約1〜24時間程度
である。
【0031】ついで化合物(X−1)を酸化反応に付
し、不飽和アルデヒド誘導体(II−1)を製造する。本
酸化反応は、自体公知の方法で行うことができる。例え
ば、二酸化マンガンによる酸化、クロム酸による酸化、
ジメチルスルホキシドによる酸化等が用いられる。すな
わち、この反応は化合物(X−1)を酸化剤で処理する
ことにより行われる。酸化剤としては、二酸化マンガ
ン、無水クロム酸等が用いられるが、二酸化マンガンを
用いることにより有利に行われる。この反応は、反応に
影響を及ぼさない有機溶媒中で行われる。該溶媒として
は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族炭化水素類、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロメ
タン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル
類、ジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒な
どが酸化剤の種類により適宜選択して用いられる。反応
温度は−20℃〜150℃、とくに0℃〜100℃が好
適であり、反応時間は、約1〜24時間程度である。つ
いで化合物(II−1)を還元反応に付し、化合物(II−
2)を製造する。本還元反応はC法と同様に行なわれ
る。このようにして得られるアルデヒド誘導体(II−
1),(II−2)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減
圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラ
フィーなどにより単離精製することができる。
【0032】G法で製造される化合物のうち(II−3)
は、例えばH法に従い炭素鎖を延長した化合物(II−
4)および化合物(II−5)とすることができる。H法
【化34】 本法では、G法と同様にして行われる。すなわち、化合
物(II−3)と化合物(VIII−2)との反応は、G法に
おける化合物(VII−1)と化合物(VIII−1)との反
応と同様に、化合物(IX−2)の還元反応はG法におけ
る化合物(IX−1)の還元反応と同様にして行われる。
さらに化合物(X−2)の酸化反応は、G法における化
合物(X−1)の酸化反応と同様にして化合物(II−
4)に、さらにG法における化合物(II−1)の還元反
応と同様にして化合物(II−5)とすることができる。
このようにして得られるアルデヒド誘導体(II−4)お
よび(II−5)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧
濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフ
ィーなどにより単離精製することができる。
【0033】B法に用いられる化合物 (III) は、例
えばI法に従って製造される。I法
【化35】 〔式中、A2は結合手または炭素数1〜6の2価の脂肪
族炭化水素残基を、A3は結合手または炭素数1〜6の
2価の飽和脂肪族炭化水素残基を示し、その他の記号は
前記と同意義を有する。〕 A2で示される炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素残
基はAで示される2価の脂肪族炭化水素残基のうち炭素
数1〜6のものを、A3で示される炭素数1〜6の2価
の飽和脂肪族炭化水素残基はA2で示されるもののうち
飽和のものをいう。
【0034】本法では、まず化合物(VII−2)とピル
ビン酸を縮合して化合物(XI)を製造する。化合物(VI
I−2)とピルビン酸を縮合反応は、A法における化合
物(II)と2,4−オキサゾリジンジオンの反応と同様
にして行われる。ついで化合物(XI)をエステル化反応
に付し、化合物(XII)を製造する。本エステル化反応
はそれ自体公知の方法で行うことができ、例えば化合物
(XI)とアルコール(R6OH)を酸の存在下に直接反
応させてエステル化する方法あるいは化合物(XI)の反
応性誘導体、例えば酸無水物、酸ハライド(酸クロリ
ド、酸ブロミド)、イミダゾリドあるいは混合酸無水物
(例、メチル炭酸との無水物、エチル炭酸との無水物、
イソブチル炭酸との無水物など)などをアルコール(R
6OH)と適宜反応させる方法などが用いられる。つい
で化合物(XII)を接触還元反応に付し、化合物(XII
I)を製造する。本接触還元反応はC法と同様に行われ
る。ついで化合物(XIII)を還元反応に付し、化合物
(III−1)を製造する。本還元反応は、F法と同様に
して行うことができる。このようにして得られる化合物
(III−1)は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧
濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフ
ィーなどにより単離精製することができる。
【0035】D法に用いられる化合物(IV)は、例えば
J法に従って製造される。J法
【化36】 〔式中、Wはハロゲン原子を、tは1から6の整数を示
し、その他の記号は前記と同意義を有する。〕 Wで示されるハロゲン原子としては、塩素、臭素、ヨウ
素が挙げられる。本法では、まず化合物(VII−1)と
化合物(XIV)との反応で化合物(IV−1)を製造す
る。本反応は、G法における化合物(VII−1)と化合
物(VIII−1)の反応と同様にして行われる。ついで、
化合物(IV−1)を還元反応に付し、(IV−2)を製造
する。本還元反応は、C法と同様にして行われる。この
ようにして得られる化合物(IV−1)および(IV−2)
は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどによ
り単離精製することができる。また化合物(IV−1)お
よび(IV−2)は、それぞれを含水溶媒中酸で処理する
ことにより脱保護基を行い、アルデヒド誘導体(II−
6)および(II−7)とすることができる。該溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、プロパノール等のアル
コール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類、アセトニトリル、アセトン、2−ブタノン、酢酸
等と水との混合溶媒が挙げられる。酸としては、塩酸、
硫酸、硝酸、臭化水素酸等の無機酸の他、p−トルエン
スルホン酸等が挙げられる。
【化37】
【0036】A法に用いられるアルデヒド誘導体(II)
は、K法に従っても製造される。K法
【化38】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 本法ではまず、たとえば化合物(IX−1)や化合物(IX
−2)の接触還元反応によって製造される化合物(IX−
3)を還元することにより化合物(X−3)を製造す
る。本還元反応は、G法における化合物(IX−1)の還
元反応と同様にして行われる。ついで、化合物(X−
3)を酸化反応に付し、(II−8)を製造する。化合物
(X−3)から(II−8)への酸化反応は、自体公知の
酸化反応に従って行われる。例えば、酸化クロム−硫酸
−ピリジンからなるジョーンズ(Jones)酸化、酸化ク
ロム−ピリジン錯体を用いるコリンズ(Collins)酸
化、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)による酸化、
二クロム酸ピリジニウム(PDC)による酸化等のクロム
酸酸化、活性化DMSOによる酸化、オキソアンモニウ
ム塩による酸化等が用いられるが、活性化DMSOによ
る酸化により有利に行われる。活性化ジメチルスルホキ
シド(DMSO)酸化は、DMSOと親電子試薬の共存
下溶媒中で行われる。該溶媒としては、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ピリジン、ジメチルスルホキシド等が
挙げられ、親電子試薬の種類により適宜選択されて使用
される。このようにして得られる化合物(II−8)は、
公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、
晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単
離精製することができる。なお、化合物(II−8)は、
常法によりアルデヒド基をアセタール化、ジチオアセタ
ール化等を行ってD法に用いることができる。
【0037】G法の中間体(IX−1)やK法の原料化合
物(IX−3)の一部は、例えばL法によっても製造され
る。L法
【化39】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 本法では、まず化合物(XV)と化合物(XVI)との反応
により化合物(XVII)を製造する。本反応は、E法と同
様にして行われる。ついで化合物(XVII)を還元反応に
付し、化合物(XVIII)を製造する。本還元反応は、自
体公知の方法で行うことができるが、C法に従うことに
より有利に行われる。
【0038】ついで化合物(XVIII)を自体公知のメー
ルワイン アリレーション(Meerwein Arylation)反応
に付し(XIX)を製造する。本反応では、まず化合物(X
VIII)を溶媒中ハロゲン化水素酸(HCl, HBr, HI 等)
の存在下亜硝酸ナトリウム(NaNO2)水溶液を滴下する
ことによりジアゾ化し、ついで銅触媒(例、酸化第一
銅、酸化第二銅、塩化第一銅、塩化第二銅、臭化第一
銅、臭化第二銅など)の存在下アクリル酸エステル(CH
2=CHCOOR6)と反応させ化合物(XIX)を製造する。該
溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール等のアルコール類、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル類、アセトン、2−ブ
タノンあるいはこれらの混合溶媒が挙げられる。反応温
度は、−50〜100℃、好ましくは−20〜60℃,
反応時間は0.5〜20時間である。ついで化合物(XI
X)を脱ハロゲン化水素反応に付し(IX−4)を製造す
る。本反応は、適宜の溶媒中、塩基の存在下に行われ
る。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノー
ル、エタノール、プロパノールなどのアルコール類、酢
酸エチル、アセトニトリル、ピリジン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,
1,2,2−テトラクロロエタン、アセトン、2−ブタ
ノン及びこれらの混合溶媒があげられる。該塩基として
は、たとえばアルカリ金属水酸化物(たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ土類金属水
酸化物(たとえば水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ムなど)、アルカリ金属炭酸塩(たとえば炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムなど)、アルカリ土類金属炭酸塩(た
とえば炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなど)、アル
カリ金属重炭酸塩(重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム
など)、アルカリ金属酢酸塩(たとえば酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム等)などの無機塩基、トリアルキルア
ミン(たとえばトリメチルアミン、トリエチルアミンな
ど)、ピコリン、N−メチルピロリジン、N−メチルモ
ルホリン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−
5−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕ノン−
5−エン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−
ウンデセンなどの有機塩基が挙げられる。これら塩基の
使用量は化合物(XIX)に対し1〜5モル当量程度が好
ましい。本反応は通常−20℃〜150℃、好ましくは
約−10℃〜100℃で行われる。化合物(IX−4)
は、C法に従って(IX−5)とすることができる。この
ようにして得られる化合物(IX−4)および(IX−5)
は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどによ
り単離精製することができる。
【0039】G法の原料化合物(VII−1)は、例えば
M法によって製造される。M法
【化40】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 本法では、化合物(XX)と化合物(XXI)との反応によ
り化合物(VII−1)を製造する。本反応は、E法と同
様にして行われる。このようにして得られる化合物(VI
I−1)は、公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃
縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィ
ーなどにより単離精製することができる。
【0040】化合物(I−B2)は、以下に記載するN
法に従って製造することもできる。本製造法は、特に
2,4−オキサゾリジンジオン環5位の不斉炭素に関す
る光学活性体の製造に有利である。N法
【化41】 〔一般式 (XXIII) 中、R7は低級アルキル基または置換
フェニル基を示し、他の記号は前記と同意義を有す
る。〕 上記一般式(XXII),(III),(XXIII)および(XXI
V)で表される化合物は、エステル残基α−位の不斉炭
素による、また一般式(I−B2)で表される化合物は
2,4−オキサゾリジンジオン環5位の不斉炭素による
光学活性体を含む。一般式(XXIII)中、R7で表される
低級アルキル基としては、炭素数1〜4のアルキル
(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチルなど)が挙げられる。R7で表される置
換フェニル基における置換基としては、前記低級アルキ
ル基(炭素数1〜4のもの)、ハロゲン原子(フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素)、水酸基、ニトロ基等が挙げられ
る。
【0041】本法は、一般式(XXII)で表されるα−ア
セトキシエステルを出発化合物とする2,4−オキサゾ
リジンジオン誘導体(I−B2)の製造法を提供する。
本法ではまず化合物(XXII)より、α−ヒドロキシカル
ボン酸エステル誘導体(III)を製造する。本反応は自
体公知の方法に従いアルコール(Z-OH)中、酸の存在下
に行われる。アルコール(Z-OH)および酸の使用量は、
通常大過剰である。本反応は通常−80℃〜100℃、
好ましくは約−50℃〜30℃で行われる。反応時間
は、0.5〜100時間である。ついで化合物(III)
とクロル炭酸エステル(ClCOOR7)との反応後アンモニ
アとの反応により化合物(XXIV)を製造する。化合物
(III)とクロル炭酸エステル(ClCOOR7)との反応は、
常法に従い塩基の存在下適宜の溶媒中で行われる。該溶
媒としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタンなどのエーテル類、クロロホルム、ジク
ロロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロ
ロエタン及びこれらの混合溶媒があげられる。該塩基と
しては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカ
リ金属塩、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチル
アニリン等のアミン類等が挙げられ、これら塩基の使用
量は化合物(III)に対し2〜5モル当量程度が好まし
い。ピリジン、トリエチルアミン等の塩基を溶媒として
使用することもできる。クロル炭酸エステル(ClCOO
R7)の使用量は、化合物(III)に対し1〜5モル当
量、好ましくは1〜3モル当量程度である。本反応は通
常−80℃〜100℃、好ましくは約−50℃〜50℃
で行われる。反応時間は、0.5〜30時間である。
【0042】ついで生成物(XXIII)をアンモニアとの
反応に付し、化合物(XXIV)を製造する。本反応は通常
適宜の溶媒中でアンモニアの存在下に行われる。該溶媒
としては例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタンなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、1,2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロ
エタン、酢酸エチル及びこれらの混合溶媒があげられ
る。アンモニアとしては、アンモニアガスの導入または
アンモニア水を使用し−100℃〜50℃、好ましくは
約−80℃〜30℃で行われる。反応時間は、0.5〜
30時間である。このようにして得られる化合物(XXI
V)を閉環反応に付すことにより 2,4-オキサゾリジンジ
オン誘導体(I−B2)を製造する。該閉環反応は、常
法に従い適宜の溶媒中化合物(XXIV)を塩基で処理する
ことにより行われる。該溶媒としては例えばベンゼン、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなどのエー
テル類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2-ジクロロ
エタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、アセトニトリル
及びこれらの混合溶媒があげられる。該塩基としては水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属
塩、ピリジン、トリエチルアミン、N,N-ジメチルアニリ
ン、1,8-ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ-7-エン(DB
U)、1,5-ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン-5-エン(DBN)
等のアミン類、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメト
キシド、カリウム t.-ブトキシド等が挙げられ、これら
塩基の使用量は化合物(XXIV)に対し1〜5モル当量程
度が好ましい。本反応は通常−80℃〜50℃、好まし
くは約−50℃〜30℃で行われる。反応時間は、0.
5〜30時間である。このようにして得られる2,4−
オキサゾリジンジオン誘導体(I−B2)は公知の分離
精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結
晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製する
ことができる。
【0043】N法に用いられる光学活性体を含む化合物
(XXII)および(III)は、例えばO法に従って製造す
ることができる。O法
【化42】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕 本法では化合物(IX-6)を塩基の存在下シュウ酸エステ
ル (COOR6)2 との反応に付す。化合物(IX-6)とシュウ
酸エステル (COOR6)2 との反応は、常法に従い塩基の存
在下適宜の溶媒中で行われる。該溶媒としては例えばメ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、2-メトキシエタノール等のアルコ−ル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、エチル
エーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン等のハロゲン化炭
化水素類、N,N-ジメチルホルムアミドおよびこれらの混
合溶媒が挙げられる。該塩基としてはナトリウムエトキ
シド、ナトリウムメトキシド、カリウム t.-ブトキシド
等が挙げられ、これら塩基の使用量は化合物(IX-6)に
対し1〜5モル当量程度が、(COOR6)2 の使用量は化合
物(IX-6)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。本反
応は通常−50℃〜150℃、好ましくは約−10℃〜
100℃で行われる。反応時間は、0.5〜50時間で
ある。
【0044】得られた縮合生成物は脱炭酸反応に付し、
α−ケトエステル(XIII-1)を製造する。本脱炭酸反応
は、含水ジメチルスルホキシド中塩化ナトリウムまたは
塩化リチウム等の存在下加熱することにより行われる。
塩化ナトリウムまたは塩化リチウムの使用量は1〜5モ
ル当量である。反応温度は、50℃〜150℃、好まし
くは約80℃〜120℃である。反応時間は、0.5〜
50時間である。ついで得られたα−ケトエステル(XI
II-1)を還元反応に付すことにより化合物(III-2)を
製造する。本還元反応はそれ自体公知の方法で行うこと
ができる。例えば、金属水素化物による還元、金属水素
錯化合物による還元、ジボランおよび置換ボランによる
還元、接触水素添加等が用いられる。すなわち、この反
応は化合物(XIII-1)を還元剤で処理することにより行
われる。還元剤としては、水素化ホウ素アルカリ金属
(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム
等)、水素化リチウムアルミニウムなどの金属水素錯化
合物、水素化ナトリウムなどの金属水素化物、有機スズ
化合物(水素トリフェニルスズ等)、ニッケル化合物、
亜鉛化合物などの金属および金属塩、パラジウム、白
金、ロジウムなどの遷移金属触媒と水素とを用いる接触
還元剤およびジボランなどが挙げられるが、なかでも水
素化ホウ素アルカリ金属(例、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム等)を用いることにより有利
に行われる。この反応は、反応に影響を及ぼさない有機
溶媒中で行われる。該溶媒としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロメタン、1,2-ジクロロ
エタン、1,1,2,2-テトラクロロエタンなどのハロゲン化
炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのエーテル類、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、2-メトキシエタ
ノールなどのアルコ−ル類、N,N-ジメチルホルムアミド
などのアミド類、あるいはこれらの混合溶媒などが還元
剤の種類により適宜選択して用いられる。反応温度は−
20℃〜150℃,とくに0℃〜100℃が好適であ
り、反応時間は、約1〜24時間程度である。
【0045】化合物(III-2)の光学活性体は、自体公
知の不斉還元反応に従い化合物(XIII-1)より製造する
ことができる。例えば、パン酵母によるケトンのアルコ
ールへの不斉還元、光学活性−DIOP/〔Rh(COD)Cl22,P
h2SiH2 によるケトンのアルコールへの不斉還元、キラ
ル触媒〔(Cinchonidine, Pt-Al2O3)、 (Quinidine, Pt-A
l2O3)、 (Cinchonidine, Pt-Al2O3)、 (光学活性-BINAP,
RuCl2) 等〕を用いる不斉水素添加によるケトンのアル
コールへの不斉還元等が挙げられる。化合物(XXII)の
光学活性体は、自体公知の酵素反応による速度論的光学
分割により製造することができる。例えば、化合物(II
I-2)のラセミ体をトルエン中、酢酸ビニル、リパーゼ
の存在下反応させ化合物(XXII)の光学活性体を得るこ
とができる。
【0046】O法に挙げられる一般式(IX-6)で表され
る化合物のうち、化合物(IX-9)はP法に従ってカルボ
ニル誘導体(VII-3)から誘導することができる。P法
【化43】
【化44】 〔式中、各記号は前記と同意義を有する。〕
【0047】本法では、まずカルボニル誘導体(VII-
3)をホスホノ酢酸誘導体(VIII-2)と反応させて不飽
和エステル誘導体(IX-7)を製造する。(VII-3)と(V
III-2)との反応は、G法における化合物(VII-1)と化
合物(VIII-1)との反応と同様にして行われる。ついで
化合物(IX-7)をG法における化合物(II-1)の接触還
元反応と同様に処理することにより化合物(IX-8)を製
造する。さらに化合物(IX-8)はG法における化合物
(IX-1)の還元反応と同様に処理することによりアルコ
ール誘導体(X-4)を製造する。アルコール誘導体(X-
4)は、自体公知の方法、例えば塩化チオニルによるク
ロル化、三臭化リンによるブロム化または塩化メタンス
ルホニルによるメシル化によりそれぞれ一般式(XXV)
のQが Cl, Brまたは OSO2CH3 の化合物を製造すること
ができる。化合物(XXV)は、適宜の溶媒中シアン化カ
リウムまたはシアン化ナトリウムとの反応で一般式(XX
VI)で表される化合物とする。該溶媒としては例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、ジ
オキサン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンなど
のエーテル類、メタノール、エタノール、プロパノール
などのアルコール類、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、クロロホルム、ジクロロメタン、1,
2-ジクロロエタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、アセ
トン、2-ブタノン及びこれらの混合溶媒があげられる。
シアン化カリウムまたはシアン化ナトリウムの使用量は
化合物(XXV)に対し1〜5モル当量程度が好ましい。
本反応は通常0℃〜150℃、好ましくは約20℃〜1
00℃で行われる。反応時間は、0.5〜30時間であ
る。ついで化合物(XXVI)を加水分解反応に付すことに
よりカルボン酸誘導体(XXVII)を製造する。本加水分
解反応は、好ましくは含水溶媒中水酸化カリウムまたは
水酸化ナトリウムの存在下に行われる。カルボン酸誘導
体(XXVII)は、I法における化合物(XI)のエステル
化反応と同様に処理することにより化合物(IX-9)を製
造する。このようにして得られるエステル誘導体(IX-
9)は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒
抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどに
より単離精製することができる。
【0048】A法の原料化合物 (II)、D法の原料化合
物 (IV)、G法およびJ法の原料化合物 (VII-1)、I法
の原料化合物 (VII-2)、化合物 (XIII)、K法の原料化
合物 (IX-3)、O法の原料化合物 (IX-6)、P法の原料化
合物 (VII-3)等は、Q法によっても製造することができ
る。Q法
【化45】 [式中、Fは -A-CHO、-A-CH(B)2、-C(R4)=O、-A2-CH
O、-A3-CH2CH2COOR6、-A1-COOR6 または -A-CH2COOR5
を示し、他の記号は前記と同意義を有する。] 本法では、化合物 (XXVIII) と化合物 (XXIX) との反応
により化合物 (XXX)を製造する。本法は自体公知
のミツノブ反応に従って行われる。本反応は、好ましく
はトリフェニルホスフィンおよびアゾジカルボン酸ジエ
チルエステルの存在下溶媒中で行われる。該溶媒として
は例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオ
キサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,1,2,2−テトラクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類およびこれらの混合溶
媒が挙げられる。トリフェニルホスフィンおよびアゾジ
カルボン酸ジエチルエステルの使用量は、それぞれ化合
物 (XXVIII) に対し1〜5モル当量程度が、化合物 (XX
IX) の使用量は化合物 (XXVIII) に対し1〜2モル当量
程度が好ましい。本反応は通常−50゜C〜100゜
C、好ましくは約−30゜C〜80゜Cで行われる。反
応時間は、0.5〜50時間である。このようにして得
られる化合物 (XXX) は公知の分離精製手段例えば濃
縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマ
トグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0049】E法の原料化合物 (V) は、例えば以下に
示すR法,S法およびT法によって製造される。R法
【化46】 [式中、各記号は前記と同意義を有する。] 本法では、A法、B法、D法、またはN法に従って製造
されるベンジル体 (I-C4) を脱ベンジル基反応に付すこ
とにより化合物 (V-1) を製造する。本法はC法と同様
にして行われる。このようにして得られる化合物 (V-1)
は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどによ
り単離精製することができる。
【0050】S法
【化47】 [式中、各記号は前記と同意義を有する。] 本法では、A法、B法、C法、D法、またはN法に従っ
て製造されるイソプロピル体 (I-C5) を脱イソプロピル
基反応に付すことにより化合物 (V) を製造する。本反
応は、溶媒中四塩化チタン、三塩化チタン、三塩化ホウ
素、または四塩化ケイ素等で処理することにより行われ
る。該溶媒としては、例えば四塩化炭素、クロロホル
ム、ジクロロメタン、1,1,2,2-テトラクロロエタン等の
ハロゲン化炭化水素類、アセトニトリルおよびこれらの
混合溶媒が挙げられる。四塩化チタン、三塩化チタン、
三塩化ホウ素、または四塩化ケイ素等の使用量は、化合
物 (I-C5) に含まれるイソプロポキシ基1個に対し1〜
6モル当量程度が好ましい。本反応は通常−80゜C〜
100゜C、好ましくは約−50゜C〜80゜Cで行わ
れる。反応時間は、0.5〜50時間である。C法と同
様にして行われる。このようにして得られる化合物 (V)
は公知の分離精製手段例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどによ
り単離精製することができる。
【0051】T法 本法では、A法、B法、C法、D法、E法、F法または
N法に従って製造される化合物が環Eの置換基としてメ
トキシ基を含む場合、脱メチル反応に付すことによりフ
ェノール誘導体を製造する。本反応は、溶媒中塩化アル
ミニウムの存在下アルキルメルカプタン(例、エチルメ
ルカプタン、ドデカメルカプタン等)との反応により行
われる。該溶媒としては例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素類、エチルエーテル、イソプ
ロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の
エーテル類、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,2,2-
テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類およびこ
れらの混合溶媒が挙げられる。塩化アルミニウムの使用
量は、メトキシ誘導体に対し5〜20モル当量程度が、
四塩化チタンの使用量は、メトキシ誘導体に対し5〜2
0モル当量程度が好ましい。本反応は通常−80゜C〜
100゜C、好ましくは約−50゜C〜50゜Cで行わ
れる。反応時間は、0.5〜50時間である。このよう
にして得られるフェノール誘導体は公知の分離精製手段
例えば濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転
溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することが
できる。
【0052】
【発明の効果】本発明にかかる化合物(I)またはその
塩はすぐれた血糖および血中脂質低下作用を有する。 実験例 マウスにおける血糖および脂質低下作用 被検化合物を粉末飼料(CE−2,日本クレア)に0.
005%混合し、KKAy−マウス(9〜14週令)に自由
に4日間与えた。この間、水は自由に与えた。血液を眼
窩静脈そうから採取し、血漿を用いてグルコースとトリ
グリセリドを酵素法により、それぞれイアトロケム−G
LU(A)およびイアトロ−MA701TGキット(ヤ
トロン社)を用いて定量した。それぞれの値は、薬物非
投与群に対する低下率(%)で表し、〔表1〕に示し
た。
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 化合物 血糖低下作用 トリグリセリド低下作用 (実施例番号) (%) (%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5 48 72 15 51 47 17 61 75 22 57 56 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このように本発明に係るオキサゾリジンジオン誘導体
(I)は、インスリン非依存性糖尿病モデルマウスにお
いて優れた血糖および血中脂質低下作用を有し、糖尿病
治療剤、高脂血症治療剤、高血圧症治療剤など医薬品と
して有用である。
【0053】
【実施例】
実施例1 3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)シンナムアルデヒド(5.5g)、2,4−
オキサゾリジンジオン(6.7g)、ピペリジン(1.
4g)および酢酸(120ml)の混合物を還流下に3日
間かきまぜた。反応混合物を冷却後、析出する結晶をろ
取、水、エタノール、イソプロピルエーテルの順に洗浄
し5−〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキ
サゾリルメトキシ)シンナミリデン〕−2,4−オキサ
ゾリジンジオン(2.9g,43%)を得た。クロロホ
ルム−メタノールから再結晶した。黄色針状晶。融点
227〜228℃。
【0054】実施例2〜実施例4 実施例1と同様にして、〔表2〕の化合物を得た。
【表2】
【0055】実施例5 5−〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)シンナミリデン〕−2,4−オキサゾ
リジンジオン(1.0g)、二酸化白金(PtO2)(0.2
g)およびテトラヒドロフラン(THF)−酢酸(4:1,
190ml)の混合物を、1気圧、室温で接触還元に付し
た。触媒をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮した。残留物を
クロロホルムに溶解し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液、水の順に洗浄、乾燥(MgSO4)した。クロロ
ホルム層は、減圧下に濃縮し残留物をシリカゲル カラ
ムクロマトグラフィーに付した。クロロホルム−酢酸エ
チル(4:1)で溶出する部分より5−〔3−〔3−メ
トキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オン(0.19g,19%)を得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 134〜
135℃。
【0056】実施例6 5−〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−チアゾ
リルメトキシ)シンナミリデン〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオン(0.76g)、パラジウム−炭素(5%,
1.0g)およびテトラヒドロフラン(THF)(100m
l)の混合物を、1気圧、室温で接触還元に付した。触
媒をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮した。残留物は、シリ
カゲル カラムクロマトグラフィーに付し、クロロホル
ム−酢酸エチル(4:1)で溶出する部分より5−〔3
−〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−チアゾリ
ルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオン(0.25g,32%)を得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点
96〜97℃。 実施例7 実施例6と同様にして、5−〔3−エトキシ−4−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)
シンナミリデン〕−2,4−オキサゾリジンジオンを接
触還元反応に付し、5−〔3−〔3−エトキシ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オンを得た。ジクロロメタン−エーテルから再結晶し
た。無色プリズム晶。融点 129〜130℃。
【0057】実施例8 5−(4−イソプロポキシ−3−メトキシシンナミリデ
ン)−2,4−オキサゾリジンジオン(7.1g)、パ
ラジウム−炭素(5%,7.1g)およびテトラヒドロ
フラン(THF)(150ml)の混合物を、1気圧、室温で
接触還元に付した。触媒をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮
した。残留物は、シリカゲル カラムクロマトグラフィ
ーに付し、クロロホルム−酢酸エチル(4:1)で溶出
する部分より5−〔3−(4−イソプロポキシ−3−メ
トキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾリジン
ジオン(4.3g,60%)を油状物として得た。NMR
(δ ppm in CDCl3): 1.35(6H,d,J=6Hz), 1.79-2.05(4
H,m), 2.62(2H,t,J=7Hz),3.84(3H,s), 4.47(1H,m), 4.8
4(1H,dd,J=7&5Hz), 6.67(1H,dd,J=8&2Hz), 6.69(1H,s),
6.82(1H,d,J=8Hz), 8.33(1H,s)。 実施例9 油性水素化ナトリウム(60%,0.32g)を5−
〔3−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)プロ
ピル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(1.0g)の
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(20ml)溶液に
0℃で加え、室温で1時間かきまぜた。ついで4−クロ
ロメチル−2−〔(E)−スチリル〕オキサゾ−ル
(0.87g)を加え90℃で3.5時間かきまぜた。
反応混合物を水に注ぎ2N HClで酸性化後、酢酸エ
チルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgS
4)後減圧下に濃縮し、5−〔3−〔3−メトキシ−
4−〔2−〔(E)−スチリル〕−4−オキサゾリルメ
トキシ〕フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジ
ンジオン(1.1g,66%)を得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 178
〜179℃。
【0058】実施例10 実施例9と同様にして、5−〔3−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンと4−クロロメチル−2−〔(E)−スチ
リル〕チアゾ−ルとの反応により、5−〔3−〔3−メ
トキシ−4−〔2−〔(E)−スチリル〕−4−チアゾ
リルメトキシ〕フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサ
ゾリジンジオンを得た。クロロホルム−メタノールから
再結晶した。無色プリズム晶。融点 202〜203
℃。 実施例11 3−エトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)シンナムアルデヒド(3.0g)、2,4−
オキサゾリジンジオン(1.7g)、ピペリジン(0.
73g)および酢酸(50ml)の混合物を還流下に24
時間かきまぜた。反応混合物は、減圧下に濃縮し析出結
晶をろ取した。ろ液は、酢酸エチルに溶解し、飽和炭素
水素ナトリウム水溶液、水、1N HCl、水の順に洗
浄し乾燥(MgSO4)した。酢酸エチル層を減圧下に
濃縮し、残留物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーに付した。クロロホルム−メタノール(50:1)で
溶出する部分よりさらに結晶を得た。この結晶と先に得
た結晶を合わせてテトラヒドロフラン(THF)(100m
l)に溶解、パラジウム−炭素(5%,1.0g)を加
えて1気圧、室温で接触還元に付した。触媒をろ別し、
ろ液を減圧下に濃縮した。残留物は、シリカゲル カラ
ムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノー
ル(50:1)で溶出する部分より5−〔3−〔3−エ
トキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オンを得た。クロロホルム−エーテルから再結晶した。
無色プリズム晶。融点 119〜120℃。
【0059】実施例12 実施例11と同様にして、4−〔5−メチル−2−(2
−ナフチル)−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メト
キシシンナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオ
ンを縮合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−
〔4−〔5−メチル−2−(2−ナフチル)−4−オキ
サゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。クロロホ
ルム−メタノール−エーテルから再結晶した。無色プリ
ズム晶。融点 173〜174℃。 実施例13 実施例11と同様にして、4−〔2−(2−フリル)−
5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキ
シシンナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオン
を縮合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−
〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕
−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。ジクロロメタ
ン−エーテルから再結晶した。無色プリズム晶。融点
127〜129℃。 実施例14 実施例11と同様にして、3−イソプロポキシ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)シンナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオ
ンを縮合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−
〔3−イソプロポキシ−4−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕
−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点 120〜
121℃。
【0060】実施例15 実施例11と同様にして、(E,E)−5−〔3−メト
キシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエン−1
−ア−ルと2,4−オキサゾリジンジオンを縮合後、生
成物を接触還元反応に付し、5−〔5−〔3−メトキシ
−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)フェニル〕ペンチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオンを得た。ジクロロメタン−エーテルから再結
晶した。無色プリズム晶。融点114〜115℃。 実施例16 実施例11と同様にして、4−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリルメトキシ)−3−プロポキシシ
ンナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオンを縮
合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−〔4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)−3−プロポキシフェニル〕プロピル〕−2,4−
オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−エーテルか
ら再結晶した。無色針状晶。融点 119〜120℃。 実施例17 実施例11と同様にして、3−メトキシ−4−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)シン
ナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオンを縮合
後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−〔3−メ
トキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶した。無色プリズム晶。融点 161〜162℃。
【0061】実施例18 2−〔5−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ペンチ
ル〕−1,3−ジオキソラン(3.6g)、2,4−オ
キサゾリジンジオン(1.7g)、ピペリジン(0.7
2g)および酢酸(50ml)の混合物を還流下に16時
間かきまぜた。反応混合物は減圧下に濃縮、残留物を酢
酸エチルに溶解し、飽和炭素水素ナトリウム水溶液、
水、1NHCl、水の順に洗浄し乾燥(MgSO4)し
た。酢酸エチル層を減圧下に濃縮し、残留物は、シリカ
ゲル カラムクロマトグラフィーに付した。クロロホル
ム−メタノール(50:1)で溶出する部分より5−
〔6−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘキシリデ
ン〕−2,4−オキサゾリジンジオンを油状物として得
た。この油状物をテトラヒドロフラン(THF)(80ml)
に溶解、パラジウム−炭素(5%,1.0g)を加えて
1気圧、室温で接触還元に付した。触媒をろ別し、ろ液
を減圧下に濃縮した。残留物は、シリカゲル カラムク
ロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール
(50:1)で溶出する部分より5−〔6−〔3−メト
キシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)フェニル〕ヘキシル〕−2,4−オキサ
ゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−イソプロピルエー
テルから再結晶した。無色プリズム晶。融点 113〜
117℃。 実施例19 実施例18と同様にして、2−〔6−〔3−メトキシ−
4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)フェニル〕ヘキシル〕−1,3−ジオキソラン
と2,4−オキサゾリジンジオンを縮合後、生成物を接
触還元反応に付し、5−〔7−〔3−メトキシ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕ヘプチル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無
色プリズム晶。融点 109〜111℃。
【0062】実施例20 実施例18と同様にして、2−〔3−〔3−メトキシ−
4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)フェニル〕プロピル〕−1,3−ジオキソラン
と2,4−オキサゾリジンジオンを縮合後、生成物を接
触還元反応に付し、5−〔4−〔3−メトキシ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕ブチル〕−2,4−オキサゾリジンジオ
ンを得た。ジクロロメタン−イソプロピルエーテルから
再結晶した。無色プリズム晶。融点135〜136℃。 実施例21 四塩化チタン(TiCl4)(1.1g)のジクロロメタン
(5ml)溶液を5−〔3−〔3−イソプロポキシ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オン(0.7g)のジクロロメタン(25ml)溶液に0
℃で滴下した。室温で1時間かきまぜた後、反応混合物
を2N HClに注ぎ、室温で15分間かきまぜた後有
機層を分取し、水層はクロロホルムで抽出した。有機層
を合わせ、水、2N HCl、水の順に洗浄し乾燥(M
gSO4)後濃縮、残留物をシリカゲル カラムクロマ
トグラフィーに付した。クロロホルム−メタノール(5
0:1)で溶出する部分より5−〔3−〔3−ヒドロキ
シ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオン(0.22g,34%)を得た。クロロホ
ルム−メタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融
点 162〜164℃。
【0063】実施例22 実施例11と同様にして、3−フルオロ−4−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)シン
ナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオンを縮合
後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−〔3−フ
ルオロ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを得た。ジクロロメタン−メタノール
から再結晶した。無色プリズム晶。融点 180〜18
1℃。 実施例23 実施例11と同様にして、4−メトキシ−3−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)シン
ナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオンを縮合
後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−〔4−メ
トキシ−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを得た。クロロホルム−メタノールか
ら再結晶した。無色プリズム晶。融点 185〜187
℃。
【0064】実施例24 (R)−(+)−2−カルバモイルオキシ−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕ペンタン酸メチル
(2.92g)のクロロホルム(100ml)溶液に、
1,8-ジアザビシクロ〔5.4.0〕-7-ウンデセン(DBU)
(1.54g)を−5〜0℃で滴下し同温度で1時間か
きまぜた。反応混合物は、2N HClおよび水で洗
浄、乾燥(MgSO4)後濃縮し、(R)−(+)−5
−〔3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4
−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プ
ロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(2.46
g,91%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテル
から再結晶した。無色針状晶。融点 122−123
℃。〔α〕D +39.4°(c=0.495,CHC
3)。 実施例25 実施例24と同様にして、(S)−(−)−2−カルバ
モイルオキシ−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5−
メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフ
ェニル〕ペンタン酸メチルより(S)−(−)−5−
〔3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロ
ピル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。アセト
ン−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色針状
晶。融点 122−123℃。〔α〕D −39.8°
(c=0.500,CHCl3)。
【0065】実施例26 実施例9と同様にして、5−〔2−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)エチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオンと4−クロロメチル−5−メチル−2−フェ
ニルオキサゾールとの反応により5−〔2−〔4−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)
−3−メトキシフェニル〕エチル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンを得た。酢酸エチル−クロロホルムから再
結晶した。無色プリズム晶。融点 194−195℃。 実施例27 実施例9と同様にして、5−〔3−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンと4−ブロモアセチル−5−メチル−2−
フェニルオキサゾールとの反応により5−〔3−〔3−
メトキシ−4−〔2−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)−2−オキソエトキシ〕フェニル〕プ
ロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを油状物とし
て得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.7-2.15(4H,m), 2.63
(2H,t,J=7Hz), 2.73(3H,s), 3.91(3H,s), 4.85(1H,dd,J
=6.5&5Hz), 5.43(2H,s), 6.65(1H,dd,J=8&2Hz), 6.73(1
H,d,J=2Hz), 6.79(1H,d,J=8Hz), 7.45-7.55(3H,m), 7.9
5(1H,br s), 8.0-8.1(2H,m)。 実施例28 水素化ホウ素ナトリウム(0.045g)を5−〔3−
〔3−メトキシ−4−〔2−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリル)−2−オキソエトキシ〕フェニ
ル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(0.
37g)のテトラヒドロフラン(THF)(5ml)−エタ
ノール(5ml)の溶液に室温で少量づつ加えた。さら
に室温で2時間かきまぜた後、反応混合物を水に注いで
2NHClで酸性化、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後溶媒を留去した。残留油
状物はシリカゲル カラムクロマトグラフィーに付し、
クロロホルム−メタノール(100:1,v/v)で溶
出する部分より、5−〔3−〔4−〔2−ヒドロキシ−
2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
エトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,
4−オキサゾリジンジオン(0.31g,83%)を得
た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。
無色プリズム晶。融点 151〜152℃。
【0066】実施例29 実施例11と同様にして、3−メトキシ−4−〔1−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ〕シンアムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジ
オンを縮合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3
−〔3−メトキシ−4−〔1−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリル)エトキシ〕フェニル〕プロピ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。NMR(δ p
pm in CDCl3): 1.73(3H,d,J=6.5Hz), 1.7-2.1(4H,m),
2.28(3H,s), 2.59(2H,t,J=7Hz), 3.85(3H,s), 4.82(1H,
dd,J=7&4.5Hz), 5.32(1H,q,J=6.5Hz), 6.59(1H,dd,J=8&
2Hz),6.68(1H,d,J=2Hz), 6.78(1H,d,J=8Hz), 7.35-7.5
(3H,m), 7.95-8.1(2H,m), 8.66(1H,br s)。 実施例30 5−〔3−〔3−メトキシ−4−〔2−〔(E)−スチ
リル〕−4−オキサゾリルメトキシ〕フェニル〕プロピ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(0.64g)、
パラジウム-炭素(5%,1.3g)およびテトラヒド
ロフラン(THF)(35ml)の混合物を室温、1気圧で
接触水素添加に付した。触媒をろ別し、ろ液を減圧下に
濃縮、5−〔3−〔3−メトキシ−4−〔2−(2−フ
ェニルエチル)−4−オキサゾリルメトキシ〕フェニ
ル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(0.
43g,67%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶した。無色針状晶。融点 122〜123℃。 実施例31 実施例30と同様にして、5−〔3−〔3−メトキシ−
4−〔2−〔(E)−スチリル〕−4−チアゾリルメト
キシ〕フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジン
ジオンを室温、1気圧で接触水素添加に付し、5−〔3
−〔3−メトキシ−4−〔2−(2−フェニルエチル)
−4−チアゾリルメトキシ〕フェニル〕プロピル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色針状晶。融点 136〜1
37℃。
【0067】実施例32 実施例9と同様にして、5−〔3−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンと4−クロロメチル−5−メチル−2−フ
ェニルチアゾールとの反応により、5−〔3−〔3−メ
トキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−チアゾ
リルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4−オキサ
ゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶した。無色プリズム晶。融点 128〜129℃。 実施例33 実施例9と同様にして、5−〔3−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾ
リジンジオンと5−クロロメチル−3−フェニル−1,
2,4−オキサジアゾールとの反応により、5−〔3−
〔3−メトキシ−4−(3−フェニル−1,2,4−オ
キサジアゾール−5−イルメトキシ)フェニル〕プロピ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点
110〜111℃。 実施例34 6−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
2−ヒドロキシヘキサン酸エチル(15.22g)、シ
アン酸カリウム(KCNO)(13.26g)およびブタノー
ル(180ml)の混合物を還流下に72時間かきまぜ
た。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物は水に注いで
2NHClで酸性とした後酢酸エチルで抽出した。酢酸
エチル層は、水洗後乾燥(MgSO4)、溶媒を留去、残留油
状物はシリカゲル カラムクロマトグラフィーに付し
た。酢酸エチル−ヘキサン(1:1,v/v)で溶出す
る部分より、5−〔4−(4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシフェニル)ブチル〕−2,4−オキサゾリジンジ
オン(11.22g,74%)を得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 92〜
93℃。
【0068】実施例35 実施例9と同様にして、5−〔4−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)ブチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオンと4−クロロメチル−5−メチル−2−
〔(E)−スチリル〕オキサゾールとの反応により、5
−〔4−〔3−メトキシ−4−〔2−〔(E)−スチリ
ル〕−4−オキサゾリルメトキシ〕フェニル〕ブチル〕
−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 17
1〜172℃。 実施例36 実施例9と同様にして、5−〔4−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)ブチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオンと4−クロロメチル−5−メチル−2−
〔(E)−スチリル〕チアゾールとの反応により、5−
〔4−〔3−メトキシ−4−〔2−〔(E)−スチリ
ル〕−4−チアゾリルメトキシ〕フェニル〕ブチル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 167
〜168℃。 実施例37 実施例34と同様にして、4−(4−ベンジルオキシ−
3−エトキシフェニル)−2−ヒドロキシブタン酸エチ
ルとシアン酸カリウム(KCNO)との反応により、5−〔2
−(4−ベンジルオキシ−3−エトキシフェニル)エチ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点
143〜144℃。
【0069】実施例38 実施例34と同様にして、4−(3−ベンジルオキシ−
4−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシブタン酸エチ
ルとシアン酸カリウム(KCNO)との反応により、5−〔2
−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)エチ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを油状物として得
た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.95-2.25(2H,m), 2.59-2.
84(2H,m), 3.87(3H,s), 4.58(1H,dd,J=8.2&4.8Hz), 5.1
5(2H,s),6.72-6.86(3H,m), 7.26-7.45(5H,m), 8.52(1H,
br s)。 実施例39 実施例9と同様にして、5−〔4−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)ブチル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオンと4−クロロメチル−2−〔(E)−2−
(2−ナフチル)エテニル〕オキサゾールとの反応によ
り、5−〔4−〔3−メトキシ−4−〔2−〔(E)−
2−(2−ナフチル)エテニル〕−4−オキサゾリルメ
トキシ〕フェニル〕ブチル〕−2,4−オキサゾリジン
ジオンを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。
無色プリズム晶。融点 169〜170℃。 実施例40 実施例1と同様にして、4−ベンジルオキシ−3,5−
ジメトキシシンアムアルデヒドと2,4−オキサゾリジ
ンジオンを縮合により、5−〔3−(4−ベンジルオキ
シ−3,5−ジメトキシ)シンナミリデン〕−2,4−
オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶した。黄色プリズム晶。融点181〜182
℃。
【0070】実施例41 実施例9と同様にして、5−〔3−(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オ
キサゾリジンジオンと4−クロロメチル−5−メチル−
2−〔(E)−スチリル〕オキサゾールとの反応によ
り、5−〔3−〔3,5−ジメトキシ−4−〔2−
〔(E)−スチリル〕−4−オキサゾリルメトキシ〕フ
ェニル〕プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを
得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリ
ズム晶。融点 94〜95℃。 実施例42 1−ドデカンチオール(2.37g)を塩化アルミニウ
ム(1.56g)のジクロロメタン(30ml)縣濁液
に0℃で加え10分間かきまぜた後、5−〔3−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,
4−オキサゾリジンジオン(0.5g)のジクロロメタ
ン(10ml)溶液を同温度で滴下した。反応混合物
は、室温で2時間かきまぜた後氷水に注いでジクロロメ
タンで抽出した。ジクロロメタン層は水洗、乾燥(MgS
O4)後溶媒を留去した。残留油状物はシリカゲル カラ
ムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−クロロホル
ム(1:3,v/v)で溶出する部分より5−〔3−
〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリルメトキシ〕−3−ヒドロキシフェニル〕プロピ
ル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(0.21g,4
3%)を得た。ジクロロメタン−メタノールから再結晶
した。無色プリズム晶。融点 152〜153℃。 実施例43 実施例11と同様にして、3−フルオロ−4−〔2−
〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕エトキ
シ〕シンナムアルデヒドと2,4−オキサゾリジンジオ
ンを縮合後、生成物を接触還元反応に付し、5−〔3−
〔3−フルオロ−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−
ピリジル)アミノ〕エトキシ〕フェニル〕プロピル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。 酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 12
4〜125℃。
【0071】 製剤例1(錠剤の製造例) (1)5−〔3−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4− オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4− オキサゾリジンジオン(実施例17で製造の化合物) 10g (2)乳糖 50g (3)トウモロコシデンプン 15g (4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44g (5)ステアリン酸マグネシウム 1g 1000錠 120g (1),(2),(3)の全量および30gの(4)を
水で練合し、真空乾燥後製粒を行う。この製粒末に14
gの(4)及び1gの(5)を混合し、打錠機で錠剤と
することにより、一錠当たり(1)10mgを含有する錠
剤1000錠を製造する。
【0072】 製剤例2(錠剤の製造例) (1)5−〔3−〔3−フルオロ−4−(5−メチル−2−フェニル−4− オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−2,4− オキサゾリジンジオン(実施例22で製造の化合物) 30g (2)乳糖 50g (3)トウモロコシデンプン 15g (4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44g (5)ステアリン酸マグネシウム 1g 1000錠 140g (1),(2),(3)の全量および30gの(4)を
水で練合し、真空乾燥後製粒を行う。この製粒末に14
gの(4)及び1gの(5)を混合し、打錠機で錠剤と
することにより、一錠当たり(1)30mgを含有する錠
剤1000錠を製造する。
【0073】参考例1 シンナムアミド(25.3g)および1,3−ジクロロ
アセトン(20.9g)の混合物を130℃で1時間加
熱した。反応混合物に水を注ぎ炭酸カリウムで中和後酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(Mg
SO4)後濃縮し、残留物をシリカゲル カラムクロマ
トグラフィーで精製した。エーテル−ヘキサン(1:
5,v/v)で溶出する部分より、4−クロロメチル−
2−〔(E)−スチリル〕オキサゾール(16.9g,
47%)を得た。エーテル−ヘキサンから再結晶した。
無色針状晶。融点 72〜73℃。 参考例2 チオシンナムアミド(11.7g)、1,3−ジクロロ
アセトン(9.1g)およびエタノール(145ml)の
混合物を還流下に1時間かきまぜた。反応混合物を氷−
水に注ぎ炭酸カリウムで中和後酢酸エチルで抽出した。
酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮し、残
留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィーで精製し
た。エーテル−ヘキサン(1:6,v/v)で溶出する
部分より、4−クロロメチル−2−〔(E)−スチリ
ル〕チアゾール(9.4g,56%)を得た。エーテル
−ヘキサンから再結晶した。無色板状晶。融点 88〜
89℃。
【0074】参考例3 4−クロロメチル−2−フェニルオキサゾール(10.
0g)、バニリン(7.9g)、炭酸カリウム(8.6
g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(90m
l)の混合物を100℃で2時間かきまぜた後、氷−水
に注いで析出結晶をろ取した。この結晶をクロロホルム
(400ml)に溶かし、クロロホルム層は、水洗、乾燥
(MgSO4)後濃縮した。残留する結晶をろ取し、3
−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)ベンズアルデヒド(15.4g,97%)を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色柱状
晶。融点 119〜120℃。 参考例4〜参考例12 参考例3と同様にして、〔表3〕の化合物を得た。
【0075】
【表3】
【0076】参考例13 水素化ナトリウム(油性、60%、1.93g)をホス
ホノ酢酸トリエチル(10.81g)および3−メトキ
シ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)
ベンズアルデヒド(14.62g)のN,N−ジメチル
ホルムアミド(DMF)(230ml)の溶液に0℃で少量づ
つ加え、室温で1時間かきまぜた。反応混合物は、氷−
水に注いで酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水
洗、乾燥(MgSO4)後濃縮し、3−メトキシ−4−
(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)けい皮酸
エチル(17.24g,96%)を得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点 128〜
129℃。 参考例14〜参考例15 参考例13と同様にして、〔表4〕の化合物を得た。
【表4】
【0077】参考例16 ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(28%、3.
4g)をホスホノ酢酸トリメチル(3.2g)および3
−エトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)ベンズアルデヒド(5.1g)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(DMF)(30ml)の氷冷溶液に滴下
し、氷冷下に5分間ついで室温で4時間かきまぜた。反
応混合物は、氷−水に注いで酢酸エチルで抽出した。酢
酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮し、3−
エトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメト
キシ)けい皮酸メチル(5.5g,91%)を得た。ク
ロロホルム−エーテルから再結晶した。無色プリズム
晶。融点 125〜126℃。 参考例17〜参考例22 参考例16と同様にして、〔表5〕の化合物を得た。
【0078】
【表5】
【0079】参考例23 参考例16と同様にして、3−メトキシ−4−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)シン
ナムアルデヒドとホスホノ酢酸トリメチルとの反応によ
り、(E,E)−5−〔3−メトキシ−4−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニ
ル〕−2,4−ペンタジエン酸メチルを得た。酢酸エチ
ルから再結晶した。無色プリズム晶。融点 166〜1
67℃。 参考例24 水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(1.
5M,72.2ml)を3−メトキシ−4−(2−フェニ
ル−4−オキサゾリルメトキシ)けい皮酸エチル(1
6.4g)のテトラヒドロフラン(THF)(240ml)溶
液に0℃で滴下した。室温で2時間かきまぜた後氷冷下
にメタノール(7ml)を加え、反応混合物を2NHCl
(600ml)に注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮し、(E)−3−
〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)フェニル〕−2−プロペン−1−オール
(14.4g,98%)を得た。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶した。無色針状晶。融点 113〜114
℃。 参考例25〜参考例32 参考例24と同様にして、〔表6〕の化合物を得た。
【0080】
【表6】
【0081】参考例33 参考例24と同様にして、(E,E)−5−〔3−メト
キシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエン酸メ
チルを水素化ジイソブチルアルミニウムによる還元反応
に付し、(E,E)−5−〔3−メトキシ−4−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フ
ェニル〕−2,4−ペンタジエン−1−オールを得た。
酢酸エチルから再結晶した。無色針状晶。融点 149
〜151℃。 参考例34 塩化アルミニウム(AlCl3)(6.1g)のエーテル(7
0ml)溶液を水素化リチウムアルミニウム(LiAlH4)
(6.4g)のエーテル(270ml)懸濁液に0℃で滴
下し、室温で10分間かきまぜた。ついで4−イソプロ
ポキシ−3−メトキシけい皮酸エチル(35.4g)の
エーテル−テトラヒドロフラン(THF)(3:1,220m
l)溶液を室温で滴下した。室温で2時間かきまぜた後
氷冷下に水(170ml)および6N H2SO4(230m
l)を滴下、有機層を分取し、水層はエーテルで抽出し
た。有機層を合わせ、水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮
した。残留物は、シリカゲル カラムクロマトグラフィ
ーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)で
溶出する部分より、(E)−3−(4−イソプロポキシ
−3−メトキシフェニル)−2−プロペン−1−オール
(27.0g,91%)を得た。NMR(δ ppm in CDC
l3): 1.37(6H,d,J=6Hz), 1.52(1H,s), 3.87(3H,s),4.30
(2H,dd,J=6&1Hz), 4.52(1H,m), 6.24(1H,dt,J=16&6Hz),
6.55(1H,d,J=16Hz), 6.83(1H,d,J=8Hz), 6.90(1H,dd,J
=8&2Hz), 6.94(1H,d,J=2Hz)。
【0082】参考例35 活性化二酸化マンガン(28.0g)を(E)−3−
〔3−メトキシ−4−(2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)フェニル〕−2−プロペン−1−オール
(13.6g)のクロロホルム(250ml)溶液に加
え、室温で8時間かきまぜた後、セライト層を通してろ
過した。ろ液を濃縮し、3−メトキシ−4−(2−フェ
ニル−4−オキサゾリルメトキシ)シンナムアルデヒド
(11.8g,88%)を得た。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶した。無色針状晶。融点 144〜145
℃。 参考例36〜参考例44 参考例35と同様にして、〔表7〕の化合物を得た。
【0083】
【表7】
【0084】参考例45 参考例35と同様にして、(E,E)−5−〔3−メト
キシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)フェニル〕−2,4−ペンタジエン−1
−オールを活性化二酸化マンガンによる酸化反応に付
し、(E,E)−5−〔3−メトキシ−4−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニ
ル〕−2,4−ペンタジエン−1−ア−ルを得た。酢酸
エチルから再結晶した。無色針状晶。融点 133〜1
34℃。 参考例46 四塩化チタン(TiCl4)(10.6g)のジクロロメタン
(10ml)溶液を5−〔3−(4−イソプロポキシ−3
−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オキサゾリ
ジンジオン(4.3g)のジクロロメタン(130ml)
溶液に0℃で滴下した。0℃で1時間かきまぜた後、反
応混合物を2N HClに注ぎ、室温で15分間かきま
ぜた後有機層を分取し、水層はクロロホルムで抽出し
た。有機層を合わせ、水、2N HCl、水の順に洗浄
し乾燥(MgSO4)後濃縮、5−〔3−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシフェニル)プロピル〕−2,4−オ
キサゾリジンジオン(2.8g,76%)を得た。エタ
ノール−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融
点 147〜148℃。
【0085】参考例47 3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ)シンナムアルデヒド(5.6
g)、パラジウム−炭素(5%,0.5g)およびテト
ラヒドロフラン(THF)(160ml)の混合物を、1気
圧、室温で接触還元に付した。触媒をろ別し、ろ液を減
圧下に濃縮した。残留物は、シリカゲル カラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1)
で溶出する部分より、3−〔3−メトキシ−4−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フ
ェニル〕プロピオンアルデヒドを得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色針状晶。融点 80〜81
℃。 参考例48 〔2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)エチル〕ト
リフェニルホスホニウム ブロミド(6.7g)のテト
ラヒドロフラン(THF)(60ml)懸濁液にn-ブチルリチ
ウムのヘキサン溶液(1.6M,9.4ml)を窒素気流
下、−30℃で滴下した。混合物を同温度で1時間かき
まぜた後、3−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プ
ロピオンアルデヒド(4.1g)のテトラヒドロフラン
(THF)(10ml)溶液を−30℃で滴下した。冷却浴を除
去し、さらに室温で1時間かきまぜた後、水に注いで酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgS
O4)後減圧下に溶媒を留去した。残留物は、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2)で溶出する部分より、2−〔5−〔3−
メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキ
サゾリルメトキシ)フェニル〕−3−ペンテニル〕−
1,3−ジオキソラン(4.5g)を油状物として得
た。この油状物をメタノール(50ml)−テトラヒドロ
フラン(THF)(30ml)に溶解し、パラジウム−炭素
(5%,0.5g)を加えて1気圧、室温で接触還元に
付した。触媒をろ別し、ろ液を減圧下に濃縮、2−〔5
−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ペンチル〕−
1,3−ジオキソラン(3.8g,75%)を得た。酢
酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点
81〜82℃。
【0086】参考例49 参考例48と同様にして、〔2−(1,3−ジオキソラ
ン−2−イル)エチル〕トリフェニルホスホニウム ブ
ロミドと3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニ
ル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンズアルデヒドとの
反応生成物を接触還元反応に付すことにより、2−〔3
−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピル〕−
1,3−ジオキソランを得た。酢酸エチル−ヘキサンか
ら再結晶した。無色プリズム晶。融点 74〜75℃。 参考例50 (5−エトキシカルボニルペンチル)トリフェニルホス
ホニウム ブロミド(3.0g)のテトラヒドロフラン
(THF)(70ml)懸濁液にn-ブチルリチウムのヘキサン
溶液(1.6M,3.9ml)を窒素気流下、−30℃で
滴下した。混合物を同温度で30分間かきまぜた後、3
−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリルメトキシ)ベンズアルデヒド(1.0g)の
テトラヒドロフラン(THF)(10ml)溶液を−30℃で滴
下した。50−60℃で4時間かきまぜた後、反応混合
物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は
水洗、乾燥(MgSO4)後減圧下に溶媒を留去した。残留物
は、シリカゲル カラムクロマトグラフィーに付し、酢
酸エチル−ヘキサン(1:4)で溶出する部分より、7
−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘプタン酸エチ
ル(9.7g,85%)を油状物として得た。NMR(δ
ppm in CDCl3): 1.25-1.75(11H,m), 2.29(2H,t,J=7.5H
z), 2.40(3H,s), 2.55(2H,t,J=7.6Hz), 3.86(3H,s), 4.
12(2H,q,J=7.1Hz), 5.03(2H,s), 6.65-6.75(2H,m), 6.9
5(1H,d,J=8Hz), 7.38-7.51(3H,m), 7.95-8.08(2H,m)。
【0087】参考例51 7−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘプタン酸エ
チル(9.6g)のテトラヒドロフラン(THF)(50m
l)溶液を水素化リチウムアルミニウム(0.96g)
のテトラヒドロフラン(THF)(50ml)懸濁液に室温で
滴下した。混合物を室温で30分間かきまぜた後、氷冷
下に水(6ml)を滴下した。不溶物をろ別し、ろ液を濃
縮した。残留物は、シリカゲル カラムクロマトグラフ
ィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3)で溶出す
る部分より、7−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕
ヘプタノールを得た。クロロホルム−エーテルから再結
晶した。無色針状晶。融点 78〜79℃。 参考例52 ジメチルスルホキシド(DMSO)(4g)のジクロロメタン
(10ml)溶液を塩化オキサリル〔(COCl)2〕(2.9
g)のジクロロメタン(100ml)溶液に−60〜−5
0℃で滴下し、同温度で10分間かきまぜた後、7−
〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘプタノール
(4.3g)のジクロロメタン(15ml)溶液を滴下し
た。混合物を0℃で30分間かきまぜた後、トリエチル
アミン(10.6g)を−20℃で滴下し、同温度でさ
らに30分間かきまぜた。反応混合物を水に注ぎ、酢酸
エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)
後減圧下に溶媒を留去した。残留物は、シリカゲル カ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:3)で溶出する部分より、7−〔3−メトキシ−
4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメ
トキシ)フェニル〕ヘプタナールを得た。酢酸エチル−
ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 64
〜65℃。
【0088】参考例53 7−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘプタナール
(3.8g)、エチレングリコール(1g)、p−トル
エンスルホン酸・1水和物およびトルエン(50ml)の
混合物を還流下に4時間かきまぜた。冷却後反応混合物
は、水洗、乾燥(MgSO4)後減圧下に溶媒を留去した。残
留物は、シリカゲル カラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3)で溶出する部分よ
り、2−〔6−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ヘ
キシル〕−1,3−ジオキソラン(3.9g,94%)
を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.20-
1.74(10H,m), 2.40(3H,s), 2.54(2H,t,J=7.6Hz), 3.72-
4.01(4H,m), 3.86(3H,s), 4.84(1H,t,J=4.7Hz), 5.02(2
H,s), 6.62-6.76(2H,m), 6.95(1H,d,J=7.8Hz), 7.36-7.
52(3H,m), 7.95-8.08(2H,m)。 参考例54 水素化ナトリウム(油性、60%、2.2g)を3,4
−ジフルオロニトロベンゼン(8.8g)および5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメタノール(1
0.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(1
00ml)の溶液に0℃で少量づつ加え、室温で3時間か
きまぜた。反応混合物は、氷−水に注ぎ2N HClで
酸性化し析出結晶をろ取、ジクロロメタン−メタノール
から再結晶して、3−フルオロ−4−(5−メチル−2
−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ニトロベンゼ
ン(14.0g,81%)を得た。無色プリズム晶。融
点155〜156℃。
【0089】参考例55 3−フルオロ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−
オキサゾリルメトキシ)ニトロベンゼン(13.6
g)、パラジウム−炭素(5%,2.0g)およびテト
ラヒドロフラン(THF)(200ml)の混合物を、1気
圧、室温で接触還元に付した。触媒をろ別し、ろ液を減
圧下に濃縮、3−フルオロ−4−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリルメトキシ)アニリンを油状物
として得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 2.38(3H,s), 3.53
(2H,broad s), 4.96(2H,s), 6.35(1H,ddd,J=8.5&3&1.5H
z), 6.46(1H,dd,J=12.5&3Hz), 6.91(1H,t,J=9Hz), 7.35
-7.5(3H,m), 7.95-8.1(2H,m)。 参考例56 亜硝酸ナトリウム(NaNO2)(3.1g)の水(5ml)溶
液を3−フルオロ−4−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)アニリン(12.3g)、
HBr水(47%,28.4g)およびアセトン(15
0ml)−メタノール(50ml)の混合物に0〜5℃で滴
下した。同温度で25分間かきまぜた後、アクリル酸メ
チル(21.3g)を加え30〜35℃に加熱、同温度
で酸化銅(Cu2O)(0.05g)を加え激しくかきまぜ
た。反応混合物は、さらに30分間かきまぜた後減圧下
に濃縮、残留物にアンモニア水を加え酢酸エチルで抽出
した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後減圧
下に溶媒を留去した。残留物は、シリカゲル カラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
4)で溶出する部分より、2−ブロモ−3−〔3−フル
オロ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾ
リルメトキシ)フェニル〕プロピオン酸メチル(14.
2g)を油状物として得た。NMR(δ ppm in CDCl3):
2.42(3H,s), 3.16(1H,dd,J=14&7Hz), 3.39(1H,dd,J=14&
8.5Hz), 3.73(3H,s), 4.34(1H,dd,J=8.5&7Hz), 5.05(2
H,s), 6.85-7.0(2H,m), 7.07(1H,t,J=8.5Hz), 7.35-7.5
(3H,m), 7.95-8.05(2H,m)。
【0090】参考例57 2−ブロモ−3−〔3−フルオロ−4−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕
プロピオン酸メチル(14.1g)、1,8−ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデ−7−セン(DBU)(4.8
g)およびトルエン(150ml)の混合物を80−90
℃で2時間かきまぜた。反応混合物は、2N HClに
注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥
(MgSO4)後減圧下に溶媒を留去し、3−フルオロ−4−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキ
シ)けい皮酸メチル(10.0g)を得た。ジクロロメ
タン−メタノールから再結晶した。無色プリズム晶。融
点 167〜168℃。 参考例58 水素化ジイソブチルアルミニウムのトルエン溶液(1.
5M,37.2ml)を3−フルオロ−4−(5−メチル
−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)けい皮酸
メチル(9.3g)のジクロロメタン(200ml)溶液
に0℃で滴下した。室温で2時間かきまぜた後氷冷下に
2NHCl(200ml)を滴下しジクロロメタンで抽出
した。ジクロロメタン層は水洗、乾燥(MgSO4)後
濃縮した。残留物は、シリカゲル カラムクロマトグラ
フィーに付し、酢酸エチル−クロロホルム(1:5)で
溶出する部分より、(E)−3−〔3−フルオロ−4−
(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニ
ル〕−2−プロペン−1−オール(6.9g,80%)
を得た。ジクロロメタン−イソプロピルエーテルから再
結晶した。無色針状晶。融点 134〜135℃。
【0091】参考例59 参考例35と同様にして、(E)−3−〔3−フルオロ
−4−(2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フ
ェニル〕−2−プロペン−1−オールを活性化二酸化マ
ンガンによる酸化反応に付し、3−フルオロ−4−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)
シンナムアルデヒドを得た。ジクロロメタン−メタノー
ルから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融点 133〜
134℃。 参考例60 参考例3と同様にして、4−クロロメチル−5−メチル
−2−フェニルオキサゾールとイソバニリンとの反応に
より、4−メトキシ−3−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメトキシ)ベンズアルデヒドを得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズ
ム晶。融点 121〜122℃。 参考例61 参考例16と同様にして、4−メトキシ−3−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベン
ズアルデヒドとホスホノ酢酸トリメチルとの反応によ
り、4−メトキシ−3−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)けい皮酸メチルを得た。酢
酸エチル−エーテルから再結晶した。無色針状晶。融点
135〜136℃。
【0092】参考例62 参考例24と同様にして、4−メトキシ−3−(5−メ
チル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)けい
皮酸メチルを水素化ジイソブチルアルミニウムによる還
元反応に付し、(E)−3−〔4−メトキシ−3−(5
−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)
フェニル〕−2−プロペン−1−オールを得た。酢酸エ
チル−エーテルから再結晶した。淡黄色プリズム晶。融
点 137〜138℃。 参考例63 参考例35と同様にして、(E)−3−〔4−メトキシ
−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル
メトキシ)フェニル〕−2−プロペン−1−オールを活
性化二酸化マンガンによる酸化反応に付し、4−メトキ
シ−3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリ
ルメトキシ)シンナムアルデヒドを得た。酢酸エチル−
エーテルから再結晶した。淡黄色針状晶。融点 136
〜137℃。
【0093】参考例64 参考例13と同様にして、4−〔2−(2−フリル)−
5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキ
シベンズアルデヒドとホスホノ酢酸トリエチルとの反応
により、4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシけい皮酸エチル
を得た。酢酸エチルから再結晶した。融点 142−1
43℃。 参考例65 参考例47と同様にして、4−〔2−(2−フリル)−
5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキ
シけい皮酸エチルを接触水素添加反応に付し、3−〔4
−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピオン酸エ
チルを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。融
点 88−89℃。 参考例66 3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロピ
オン酸エチル(20g)、水素化ホウ素ナトリウム
(9.8g)およびテトラヒドロフラン(THF)(200
ml)の混合物にメタノール(50ml)を還流下に2
時間で滴下した。反応混合物は水に注ぎ酢酸エチルで抽
出、酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮
し、3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4
−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プ
ロパノール(15.5g,87%)を得た。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 9
9−100℃。
【0094】参考例67 3−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕プロパ
ノール(14.5g),トリエチルアミン(5.16
g)および酢酸エチル(150ml)の混合物に氷冷
下、塩化メタンスルホニル(5.8g)の酢酸エチル
(10ml)溶液を滴下した。反応混合物は同温度で3
0分間かきまぜた後、水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮
し、メタンスルホン酸〔3−〔4−〔2−(2−フリ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−
メトキシフェニル〕プロピル〕(16.6g,94%)
を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プ
リズム晶。融点 100−101℃。 参考例68 メタンスルホン酸〔3−〔4−〔2−(2−フリル)−
5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキ
シフェニル〕プロピル〕(16.3g),シアン化ナト
リウム(3.9g)およびN,N-ジメチルホルムアミド(D
MF)(100ml)の混合物を80℃で2時間かきまぜ
た後、水に注ぎ析出する結晶をろ取、4−〔4−〔2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキ
シ〕−3−メトキシフェニル〕ブチロニトリル(12.
5g,91%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結
晶した。無色針状晶。融点 94−95℃。 参考例69 4−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕ブチロ
ニトリル(30.0g),4NKOH(150ml)お
よび 2-メトキシエタノール(150ml)の混合物を
還流下に2時間かきまぜた後、氷水に注ぎ濃塩酸で酸性
化して析出する結晶をろ取、4−〔4−〔2−(2−フ
リル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3
−メトキシフェニル〕ブタン酸(31.0g,98%)
を得た。酢酸エチルから再結晶した。無色プリズム晶。
融点 129−130℃。
【0095】参考例70 4−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕ブタン
酸(106g),ヨウ化イソプロピル(58.2g)、
炭酸カリウム(47.3g)および N,N-ジメチルホル
ムアミド(DMF)(100ml)の混合物を65−7
0℃で4時間かきまぜた後、氷水に注ぎ酢酸エチルで抽
出、酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮し
た。残留物はシリカゲル カラムクロマトグラフィ−に
付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2)で溶出する部分
より、4−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−
4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕
ブタン酸イソプロピル(107g,91%)を得た。ア
セトン−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点
45−46℃。 参考例71 4−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オ
キサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕ブタン
酸イソプロピル(100g)のトルエン(300ml)
−N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(30ml)溶
液を、シュウ酸ジイソプロピル(84.3g)、油性水
素化ナトリウム(60%,11.6g)およびトルエン
(300ml)−N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
(30ml)の混合物に100℃で滴下した。同温度で
1時間かきまぜた後反応混合物を氷水−2N HClと
酢酸エチルに分配、酢酸エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)
後濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(DMS
O)(400ml)−水(40ml)に溶解し、塩化ナ
トリウム(14.1g)を加え120℃で10時間かき
まぜた。反応混合物を水に注ぎ酢酸エチルで抽出、酢酸
エチル層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留
物をテトラヒドロフラン(100ml)−イソプロパノ
ール(200ml)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム
(NaBH4)(1.83g)を少量ずつ氷冷下に加えた。反
応混合物を0℃で90分間かきまぜた後氷−水に注ぎ、
2NHClで酸性化後酢酸エチルで抽出、酢酸エチル層
は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物はシリカゲル
カラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:2)で溶出する部分より、(±)−5−〔4
−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリ
ルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−ヒドロキ
シペンタン酸イソプロピル(35.1g,33%)を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズ
ム晶。融点 75−76℃。
【0096】参考例72 3Lフラスコに(±)−5−〔4−〔2−(2−フリ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−
メトキシフェニル〕−2−ヒドロキシペンタン酸イソプ
ロピル(33.0g)、LIP-301〔シュードモナス エ
スピー(Pseudomonas sp.)由来固定化リパーゼ,TOYOB
O CO., LTD〕(16.5g)、モレキュラー シーブ4
A(33g)、トルエン(1650ml)および酢酸ビ
ニル(158ml)を順次加え23℃で4時間かきまぜ
た。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下に濃縮した。残
留物はシリカゲル カラムクロマトグラフィ−に付し、
イソプロピルエーテルで溶出する部分より、(R)−
(+)−2−アセトキシ−5−〔4−〔2−(2−フリ
ル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−
メトキシフェニル〕ペンタン酸イソプロピル(15.9
g)を得た。本化合物は、HPLC によるキラル分析で9
6%eeであった。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.22(3H,d,
J=6Hz), 1.26(3H,d,J=6Hz), 1.6-1.95(4H,m), 2.13(3H,
s), 2.40(3H,s), 2.59(2H,t,J=8Hz), 3.86(3H,s), 4.95
(1H,t,J=6Hz), 4.95-5.15(2H,m), 5.03(2H,s), 6.52(1
H,dd,J=3.5&2Hz), 6.65-6.75(2H,m), 6.9-7.0(2H,m),
7.53(1H,dd,J=2&1Hz)。〔α〕D +12.4°(c=
2.0,2-propanol)。ついで溶出する部分より、
(S)−(−)−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5
−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシ
フェニル〕−2−ヒドロキシペンタン酸イソプロピル
(19.7g)を得た。本化合物は、HPLC によるキラ
ル分析で89%eeであった。 参考例73 3Lフラスコに参考例72で得た(S)−(−)−5−
〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサ
ゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−ヒド
ロキシペンタン酸イソプロピル(19.7g)、LIP-30
1〔シュードモナス エスピー(Pseudomonas sp.)由来
固定化リパーゼ,TOYOBO CO., LTD〕(16.5g)、
モレキュラー シーブ4A(33g)、トルエン(16
50ml)および酢酸ビニル(158ml)を順次加え
23℃で4時間かきまぜた。反応混合物をろ過し、ろ液
を減圧下に濃縮した。残留物はシリカゲル カラムクロ
マトグラフィ−に付し、イソプロピルエーテルで溶出す
る部分より、(S)−(−)−5−〔4−〔2−(2−
フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−
3−メトキシフェニル〕−2−ヒドロキシペンタン酸イ
ソプロピル(13.9g)を得た。本化合物は、HPLC
によるキラル分析で98%eeであった。2−プロパノ
ールから再結晶した。無色プリズム晶。融点 90−9
1℃。〔α〕D −2.35°(c=2.0,2-propano
l)。
【0097】参考例74 (R)−(+)−2−アセトキシ−5−〔4−〔2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキ
シ〕−3−メトキシフェニル〕ペンタン酸イソプロピル
(4.87g)をメタノール性塩酸(5%,100m
l)に溶解し室温で12時間かきまぜた後、水に注ぎ酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(Mg
SO4)後濃縮した。残留物はシリカゲル カラムクロ
マトグラフィ−に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
1)で溶出する部分より、(R)−(−)−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−ヒドロキシ
ペンタン酸メチル(3.2g,77%)を得た。酢酸エ
チル−イソプロピルエーテルから再結晶した。無色プリ
ズム晶。融点 83−84℃。〔α〕D −3.08°
(c=1.0,CHCl3)。 参考例75 (S)−(−)−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5
−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシ
フェニル〕−2−ヒドロキシペンタン酸イソプロピル
(3.55g)をメタノール性塩酸(5%,100m
l)に溶解し室温で10時間かきまぜた後、水に注ぎ酢
酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水洗、乾燥(Mg
SO4)後濃縮した。残留物はシリカゲル カラムクロ
マトグラフィ−に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:
1)で溶出する部分より、(S)−(+)−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−ヒドロキシ
ペンタン酸メチル(3.03g,91%)を得た。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融
点80−81℃。〔α〕D +3.03°(c=1.
0,CHCl3)。
【0098】参考例76 (R)−(−)−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5
−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシ
フェニル〕−2−ヒドロキシペンタン酸メチル(3.1
5g)のピリジン(50ml)溶液に、クロロ炭酸(4
−ニトロフェニル)(2.3g)を室温で少量づつ加え
1時間かきまぜた。反応混合物は、水に注ぎ2NHCl
で酸性化後酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は水
洗、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物はシリカゲ
ル カラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エチル−ヘ
キサン(1:2)で溶出する部分より、(R)−(+)
−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−
オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2
−(4−ニトロフェノキシカルボニルオキシ)ペンタン
酸メチル(4.3g,98%)を得た。NMR(δ ppm in
CDCl3): 1.7-2.05(4H,m), 2.41(3H,s), 2.63(2H,t,J=7H
z), 3.81(3H,s), 3.87(3H,s), 5.03(2H,s), 5.06(1H,t,
J=6Hz), 6.53(1H,dd,J=3.5&2Hz), 6.65-6.75(2H,m), 6.
9-7.0(2H,m), 7.41(2H,d,J=9Hz), 7.54(1H,dd,J=2&1H
z), 8.29(2H,d,J=9Hz)。〔α〕D +8.06°(c=
1.0,CHCl3)。 参考例77 参考例76と同様にして、(S)−(+)−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−ヒドロキシ
ペンタン酸メチルより(S)−(−)−5−〔4−〔2
−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメト
キシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−(4−ニトロフ
ェノキシカルボニルオキシ)ペンタン酸メチルを得た。
〔α〕D−8.09°(c=1.0,CHCl3)。
【0099】参考例78 (R)−(+)−5−〔4−〔2−(2−フリル)−5
−メチル−4−オキサゾリルメトキシ〕−3−メトキシ
フェニル〕−2−(4−ニトロフェノキシカルボニルオ
キシ)ペンタン酸メチル(4.25g)のテトラヒドロ
フラン(THF)(80ml)溶液にアンモニア(ガス)を
−65〜−70℃で10分間通じた。反応混合物は、水
−6NHClに注ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル
層は水洗、乾燥(MgSO4)後濃縮した。残留物はシ
リカゲル カラムクロマトグラフィ−に付し、酢酸エチ
ル−ヘキサン(1:1)で溶出する部分より、(R)−
(+)−2−カルバモイルオキシ−5−〔4−〔2−
(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキ
シ〕−3−メトキシフェニル〕ペンタン酸メチル(3.
0g,89%)を得た。アセトン−イソプロピルエーテ
ルから再結晶した。無色針状晶。融点 110−111
℃。〔α〕D +5.30°(c=1.0,CH3
H)。 参考例79 参考例78と同様にして、(S)−(−)−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕−2−(4−ニト
ロフェノキシカルボニルオキシ)ペンタン酸メチルより
(S)−(−)−2−カルバモイルオキシ−5−〔4−
〔2−(2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリル
メトキシ〕−3−メトキシフェニル〕ペンタン酸メチル
を得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶し
た。無色針状晶。融点 110−111℃。〔α〕D
−5.41°(c=1.0,CH3OH)。
【0100】参考例80 ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M,15.6m
l)を(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)トリ
フェニルホスホニウム ブロミド(10.74g)およ
びテトラヒドロフラン(110ml)の混合物に−15
℃で滴下した。この混合物を同温度で1時間かきまぜた
後、3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−
4−オキサゾリルメトキシ)ベンズアルデヒド(6.7
4g)を加え50℃で4時間かきまぜた。反応混合物を
氷水に注いで酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、
0.1NHCl、水及び飽和食塩水の順に洗浄後乾燥(M
gSO4)、溶媒を留去した。残留油状物はシリカゲル カ
ラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン
(1:2,v/v)で溶出する部分より、2−〔2−
〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕ビニル〕−1,3
−ジオキソラン(4.84g)を油状物として得た。こ
の油状物(4.84g)をテトラヒドロフラン(90m
l)に溶解し、パラジウム-炭素(5%,50% we
t,1.8g)を加え室温、1気圧で接触還元反応に付
した。触媒をろ別後、ろ液を濃縮し残留油状物はシリカ
ゲル カラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル
−ヘキサン(1:3,v/v)で溶出する部分より、2
−〔2−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェ
ニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕エチル〕
−1,3−ジオキソラン(3.03g,37%)を得
た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状
晶。融点 90〜91℃。 参考例81 2−〔2−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フ
ェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕エチ
ル〕−1,3−ジオキソラン(2.73g)および酢酸
水溶液(50%,75ml)の混合物を80℃で3時間
かきまぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物は水
に注いで炭酸カリウムで塩基性とした後酢酸エチルで抽
出した。酢酸エチル層は、水洗後乾燥(MgSO4)、溶媒を
留去し、3−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−
フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロ
ピオンアルデヒド(2.09g,86%)を得た。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点
85〜86℃。
【0101】参考例82 3−〔3−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル
−4−オキサゾリルメトキシ)フェニル〕プロピオンア
ルデヒド(1.79g)、シアン化ナトリウム(0.3
g)、無水酢酸(0.62g)、塩化ベンジルトリブチ
ルアンモニウム(0.79g)、水(12ml)および
ジクロロメタン(35ml)の混合物を室温で15時間
かきまぜた。有機層を分取し水洗後乾燥(MgSO4)、溶媒
を留去した。残留油状物はシリカゲル カラムクロマト
グラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3,v
/v)で溶出する部分より、2−アセトキシ−4−〔3
−メトキシ−4−(5−メチル−2−フェニル−4−オ
キサゾリルメトキシ)フェニル〕ブチロニトリル(2.
0g,94%)を得た。NMR(δ ppm in CDCl3) : 2.14
(3H,s), 2.12-2.31(2H,m), 2.41(3H,s), 2.78(2H,t,J=8
Hz), 3.87(3H,s), 5.04(2H,s), 5.27(1H,t,J=7Hz), 6.7
0(1H,dd,J=8&2Hz), 6.71(1H,d,J=2Hz), 7.00(1H,d,J=9H
z), 7.42-7.47(3H,m), 7.99-8.04(2H,m)。 参考例83 2−アセトキシ−4−〔3−メトキシ−4−(5−メチ
ル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)フェニ
ル〕ブチロニトリル(2.0g)、6NHCl(24m
l)およびジオキサン(12ml)の混合物を還流下に
4時間かきまぜた。反応混合物を水に注いで酢酸エチル
で抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後溶
媒を留去した。残留油状物にエタノール性塩酸(10
%,24ml)を加え、還流下に1.5時間かきまぜ
た。反応混合物を水に注いで酢酸エチルで抽出した。酢
酸エチル層は、水洗、乾燥(MgSO4)後溶媒を留去、残留
油状物はシリカゲル カラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2,v/v)で溶出す
る部分より、2−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−
3−メトキシフェニル)ブタン酸エチル(0.73g,
60%)を得た。NMR(δ ppm in CDCl3) : 1.29(3H,t,J
=7Hz), 1.81-2.17(2H,m), 2.70(2H,t,J=8Hz), 2.84(1H,
d,J=5Hz), 3.88(3H,s), 4.13-4.19(1H,m), 4.22(2H,q,J
=7Hz), 5.50(1H,s),6.70(1H,dd,J=7&2Hz), 6.72(1H,s),
6.84(1H,d,J=9Hz)。
【0102】参考例84 2−ヒドロキシ−4−(4−ヒドロキシ−3−メトキシ
フェニル)ブタン酸エチル(0.73g)、シアン酸カ
リウム(KCNO)(0.7g)およびブタノール(25m
l)の混合物を還流下に18時間かきまぜた。反応混合
物を減圧下に濃縮し、残留物は水に注いで2NHClで
酸性とした後酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、
水洗後乾燥(MgSO4)、溶媒を留去、残留油状物はシリカ
ゲル カラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル
−クロロホルム(1:4,v/v)で溶出する部分よ
り、5−〔2−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニ
ル)エチル〕−2,4−オキサゾリジンジオン(0.2
g,28%)を得た。NMR(δ ppm in CDCl3) : 2.12-2.
16(2H,m), 2.73-2.83(2H,m), 3.89(3H,s), 4.80(1H,dd,
J=8&5Hz), 5.53(1H,s), 6.70(1H,d,J=2Hz), 6.72(1H,d
d,J=7&2Hz), 6.86(1H,d,J=9Hz), 8.21(1H,br s)。 参考例85 水素化ホウ素ナトリウム(1.41g)を4−アセチル
ー5−メチル−2−フェニルオキサゾール(15.0
g)のエタノール(100ml)溶液に0℃で少量づつ
加えた。さらに同温度で1時間、室温で1時間かきまぜ
た後、反応混合物を水に注いで2NHClで中和し1−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エタ
ノール(13.0g,86%)を得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 101
〜102℃。 参考例86 1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)
エタノール(5.0g)、バニリン(3.75g)、ト
リフェニルホスフィン(Ph3P)(7.1g)およびテトラ
ヒドロフラン(THF)(80ml)の混合物に氷冷下アゾ
ジカルボン酸ジエチル(DEAD)(4.71g)を滴下し
た。室温で8時間かきまぜた後、反応混合物を減圧下に
濃縮し、残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィ
ーに付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:4,v/v)
で溶出する部分より、3−メトキシ−4−〔1−(5−
メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ〕
ベンズアルデヒド(4.48g,54%)を得た。酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点
104〜105℃。
【0103】参考例87 参考例13と同様にして、3−メトキシ−4−〔1−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ〕ベンズアルデヒドとホスホノ酢酸トリエチルとの
反応により、3−メトキシ−4−〔1−(5−メチル−
2−フェニル−4−オキサゾリル)エトキシ〕けい皮酸
エチルを得た。アセトン−イソプロピルエーテルから再
結晶した。無色針状晶。融点 121−122℃。 参考例88 参考例24と同様にして、3−メトキシ−4−〔1−
(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)エト
キシ〕けい皮酸エチルを水素化ジイソブチルアルミニウ
ムによる還元反応に付し、(E)−3−〔3−メトキシ
−4−〔1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ〕フェニル〕−2−プロペン−1−オ
ールを得た。NMR(δ ppm in CDCl3) : 1.44(1H,br t,J=
6.5Hz), 1.75(3H,d,J=6.5Hz), 2.28(3H,s), 3.88(3H,
s), 4.25-4.35(2H,m), 5.37(1H,q,J=6.5Hz), 6.23(1H,d
t,J=16&6Hz), 6.52(1H,dt,J=16&1.5Hz), 6.8-6.95(3H,
m), 7.35-7.5(3H,m), 7.95-8.05(2H,m)。 参考例89 参考例35と同様にして、(E)−3−〔3−メトキシ
−4−〔1−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサ
ゾリル)エトキシ〕フェニル〕−2−プロペン−1−オ
ールを活性二酸化マンガンによる酸化反応に付し、3−
メトキシ−4−〔1−(5−メチル−2−フェニル−4
−オキサゾリル)エトキシ〕シンナムアルデヒドを得
た。アセトン−イソプロピルエーテルから再結晶した。
無色針状晶。融点 152−153℃。
【0104】参考例90 水素化ナトリウム(油性、60%、8.43g)を4−
ベンジルオキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(4
6.4g)およびホスホノクロトン酸トリエチル(5
0.3g)のN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(1
90ml)の溶液0℃で少量づつ加えた。この混合物を
室温で15時間かきまぜた後、1NHCl(1L)に注
いで酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層は、水洗、乾
燥(MgSO4)後溶媒を留去した。残留油状物はシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキ
サン(1:3,v/v)で溶出する部分より、(E,
E)−5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニ
ル)−2,4−ペンタジエン酸エチル(38.3g,5
9%)を得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。
淡黄色針状晶。融点 85〜86℃。 参考例91 参考例47と同様にして、(E,E)−5−(4−ベン
ジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2,4−ペンタ
ジエン酸エチルを接触還元反応に付し、5−(4−ヒド
ロキシ−3−メトキシフェニル)ペンタン酸エチルを得
た。NMR(δ ppmin CDCl3): 1.25(3H,t,J=7Hz), 1.61-1.
66(4H,m), 2.32(2H,t,J=7Hz), 2.56(2H,t,J=7Hz), 3.88
(3H,s), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.46(1H,s), 6.66(1H,dd,J
=8&2Hz), 6.83(1H,d,J=9Hz)。
【0105】参考例92 5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ペンタ
ン酸エチル(27.92g)、臭化ベンジル(20.8
2g)、炭酸カリウム(22.9g)およびN,N−ジ
メチルホルムアミド(DMF)(140ml)の混合物を9
0℃で15時間かきまぜた後、反応混合物を減圧下に濃
縮し、残留物をシリカゲル カラムクロマトグラフィー
に付した。酢酸エチル−ヘキサン(1:6,v/v)で
溶出する部分より、5−(4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシフェニル)ペンタン酸エチル(31.64g,8
4%)を得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.25(3H,t,J=7H
z), 1.61-1.66(4H,m), 2.32(2H,t,J=7Hz), 2.56(2H,t,J
=7Hz), 3.88(3H,s), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.12(2H,s),
6.64(1H,dd,J=8&2Hz), 6.72(1H,d,J=2Hz), 6.80(1H,d,J
=8Hz), 7.28-7.47(5H,m)。 参考例93 参考例71と同様にして、5−(4−ベンジルオキシ−
3−メトキシフェニル)ペンタン酸エチルをシュウ酸ジ
エチルと縮合後生成物を脱炭酸反応に付し、さらに水素
化ホウ素ナトリウムによる還元により、6−(4−ベン
ジルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−ヒドロキシ
ヘキサン酸エチルを得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.27
(3H,t,J=7Hz), 1.43-1.79(6H,m), 2.55(2H,t,J=8Hz),
2.73(1H,d,J=6Hz), 3.88(3H,s), 4.12-4.17(1H,m), 4.2
3(2H,q,J=7Hz), 5.12(2H,s), 6.63(1H,dd,J=8&2Hz), 6.
72(1H,d,J=2Hz), 6.79(1H,d,J=8Hz), 7.26-7.46(5H,
m)。
【0106】参考例94 参考例47と同様にして、5−〔4−(4−ベンジルオ
キシ−3−メトキシフェニル)ブチル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを接触還元反応に付し、5−〔4−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)ブチル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。 融点 115〜116℃。 参考例95 参考例13と同様にして、4−ベンジルオキシ−3−エ
トキシベンズアルデヒドとホスホノ酢酸トリエチルとの
反応により、4−ベンジルオキシ−3−エトキシけい皮
酸エチルを得た。イソプロピルエーテル−ヘキサンから
再結晶した。無 色針状晶。融点 74.5−75℃。 参考例96 参考例47と同様にして、4−ベンジルオキシ−3−
キシけい皮酸エチルを接触還元反応に付し、3−(3
−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エ
チルを得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.24(3H,t,J=7H
z), 1.44(3H,t,J=7Hz), 2.57(2H,t,J=7.7Hz), 2.87(2H,
t,J=7.7Hz), 4.09(2H,q,J=7Hz), 4.13(2H,q,J=7Hz), 5.
54(1H,s), 6.69(1H,d,J=8.4Hz), 6.70(1H,s), 6.84(1H,
d,J=8.4Hz)。
【0107】参考例97 参考例92と同様にして、3−(3−エトキシ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオン酸エチルと臭化ベンジル
との反応により、3−(4−ベンジルオキシ−3−エト
キシフェニル)プロピオン酸エチルを得た。NMR(δ ppm
in CDCl3): 1.23(3H,t,J=7Hz), 1.45(3H,t,J=7Hz), 2.
58(2H,t,J=7.6Hz), 2.87(2H,t,J=7.6Hz), 4.09(2H,q,J=
7Hz), 4.12(2H,q,J=7Hz), 5.11(2H,s), 6.66(1H,dd,J=
8.3&1.9Hz), 6.76(1H,d,J=1.9Hz), 6.82(1H,d,J=8.3H
z), 7.23-7.61(5H,m)。 参考例98 参考例93と同様にして、3−(4−ベンジルオキシ−
3−エトキシフェニル)プロピオン酸エチルより、4−
(4−ベンジルオキシ−3−エトキシフェニル)−2−
ヒドロキシブタン酸エチルを得た。酢酸エチル−イソプ
ロピルエーテル−ヘキサンから再結晶した。無色針状
晶。融点 62−63℃。 参考例99 参考例47と同様にして、5−〔2−(4−ベンジルオ
キシ−3−エトキシフェニル)エチル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを接触還元反応に付し、5−〔2−
(4−ヒドロキシ−3−エトキシフェニル)エチル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。酢酸エチル−ヘ
キサンから再結晶した。無色プリズム晶。融点 15
4.5〜155℃。
【0108】参考例100 参考例13と同様にして、3−ベンジルオキシ−4−メ
トキシベンズアルデヒドとホスホノ酢酸トリエチルとの
反応により、4−ベンジルオキシ−3−メトキシけい皮
酸エチルを得た。エーテル−ヘキサンから再結晶した。
無色針状晶。融点 95−96℃。 参考例101 参考例47と同様にして、4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシけい皮酸エチルを接触還元反応に付し、3−(3
−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)プロピオン酸エ
チルを得た。NMR(δ ppm in CDCl3): 1.24(3H,t,J=7H
z), 2.57(2H,t,J=7.6Hz), 2.86(2H,t,J=7.6Hz), 3.86(3
H,s), 4.13(2H,q,J=7.2Hz), 5.58(1H,s),6.68(1H,dd,J=
8.2&2Hz), 6.77(1H,d,J=8.2Hz), 6.78(1H,d,J=2Hz)。
【0109】参考例102 参考例92と同様にして、3−(3−ヒドロキシ−4−
メトキシフェニル)プロピオン酸エチルと臭化ベンジル
との反応により、3−(3−ベンジルオキシ−4−メト
キシフェニル)プロピオン酸エチルを得た。ヘキサンか
ら再結晶した。無色針状晶。融点 49.5−50.5
℃。 参考例103 参考例93と同様にして、3−(3−ベンジルオキシ−
4−メトキシフェニル)プロピオン酸エチルより、4−
(3−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−
ヒドロキシブタン酸エチルを得た。酢酸エチル−ヘキサ
ンから再結晶した。無色針状晶。融点 93−94℃。 参考例104 参考例47と同様にして、5−〔2−(3−ベンジルオ
キシ−4−メトキシフェニル)エチル〕−2,4−オキ
サゾリジンジオンを接触還元反応に付し、5−〔2−
(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)エチル〕−
2,4−オキサゾリジンジオンを得た。イソプロピルエ
ーテル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム晶。融
点 121〜122℃。
【0110】参考例105 参考例92と同様にして、シリングアルデヒドと臭化ベ
ンジルとの反応により、4−ベンジルオキシ−3,5−
ジメトキシベンズアルデヒドを得た。酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶した。無色柱状晶。融点 65−66
℃。 参考例106 参考例13と同様にして、4−ベンジルオキシ−3,5
−ジメトキシベンズアルデヒドとホスホノ酢酸トリエチ
ルとの反応により、4−ベンジルオキシ−3,5−ジメ
トキシけい皮酸エチルを得た。エーテル−ヘキサンから
再結晶した。無色板状晶。融点 68−69℃。 参考例107 参考例34と同様にして、4−ベンジルオキシ−3,5
−ジメトキシけい皮酸エチルを還元反応に付し、(E)
−3−(4−ベンジルオキシ−3,5−ジメトキシフェ
ニル)−2−プロペン−1−オールを得た。酢酸エチル
−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融点 72−
73℃。
【0111】参考例108 参考例35と同様にして、(E)−3−(4−ベンジル
オキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−2−プロペン
−1−オールを活性二酸化マンガンによる酸化反応に付
し、4−ベンジルオキシ−3,5−ジメトキシシンナム
アルデヒドを得た。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
た。無色板状晶。融点 114−115℃。 参考例109 参考例47と同様にして、5−〔3−(4−ベンジルオ
キシ−3,5−ジメトキシ)シンナミリデン〕−2,4
−オキサゾリジンジオンを接触還元反応に付し、5−
〔3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニ
ル)プロピル〕−2,4−オキサゾリジンジオンを得
た。エタノール−ヘキサンから再結晶した。無色プリズ
ム晶。融点 155〜156℃。
【0112】参考例110 参考例54と同様にして、3,4−ジフルオロニトロベ
ンゼンと2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミ
ノ〕エタノールとの反応により、3−フルオロ−4−
〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕エ
トキシ〕ニトロベンゼンを得た。酢酸エチル−ヘキサン
から再結晶した。黄色プリズム晶。融点95−96℃。 参考例111 参考例55と同様にして、3−フルオロ−4−〔2−
〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕エトキ
シ〕ニトロベンゼンを接触水素添加反応に付し、3−フ
ルオロ−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジ
ル)アミノ〕エトキシ〕アニリンを油状物として得た。
NMR(δ ppm in CDCl3): 3.15(3H, s), 3.40-3.55(2H, b
rs), 3.96(2H, t, J=5.4Hz), 4.16(2H, t, J=5.4Hz),
6.30-6.37(1H, m), 6.41-6.58(3H, m), 6.73-6.83(1H,
m), 7.40-7.50(1H, m), 8.12-8.17(1H, m)。 参考例112 参考例56と同様にして、3−フルオロ−4−〔2−
〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕エトキ
シ〕アニリンより2−ブロモ−3−〔3−フルオロ−4
−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕
エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチルを油状物とし
て得た。NMR(δ ppm in CDCl3): : 3.14(1H,dd, J=7.0H
z, 14.0Hz), 3.15(3H, s), 3.37(1H, dd, J=8.2Hz, 14.
0Hz), 3.73(3H, s), 4.00(2H, t, J=5.4Hz), 4.23(2H,
t, J=5.4Hz), 4.32(1H, dd, J=7.0Hz, 8.2Hz), 6.49-6.
58(2H, m), 6.86-6.96(3H, m), 7.45(1H, ddd, J=1.8H
z, 6.8Hz, 8.8Hz), 8.12-8.16(1H, m)。
【0113】参考例113 参考例57と同様にして、2−ブロモ−3−〔3−フル
オロ−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)
アミノ〕エトキシ〕フェニル〕プロピオン酸メチルより
3−フルオロ−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピ
リジル)アミノ〕エトキシ〕けい皮酸メチルを得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色プリズム
晶。融点 110−111℃。 参考例114 参考例58と同様にして、3−フルオロ−4−〔2−
〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ〕エトキ
シ〕けい皮酸メチルを水素化ジイソブチルアルミニウム
による還元反応に付し、(E)−3−〔3−フルオロ−
4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミ
ノ〕エトキシ〕フェニル〕−2−プロペン−1−オール
を得た。 酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色
針状晶。融点80−81℃。 参考例115 参考例35と同様にして、(E)−3−〔3−フルオロ
−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジル)アミ
ノ〕エトキシ〕フェニル〕−2−プロペン−1−オール
を活性化二酸化マンガンによる酸化反応に付し、3−フ
ルオロ−4−〔2−〔N−メチル−N−(2−ピリジ
ル)アミノ〕エトキシ〕シンナムアルデヒドを得た。
酢酸エチル−ヘキサンから再結晶した。無色針状晶。融
点 93−94℃。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−192091(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(R)−(+)−5−〔3−〔4−〔2−
    (2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキ
    シ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,4−オ
    キサゾリジンジオンまたはその塩。
  2. 【請求項2】(R)−(+)−5−〔3−〔4−〔2−
    (2−フリル)−5−メチル−4−オキサゾリルメトキ
    シ〕−3−メトキシフェニル〕プロピル〕−2,4−オ
    キサゾリジンジオンまたはその薬理学的に許容しうる塩
    を有効成分として含有してなる医薬組成物。
  3. 【請求項3】血糖低下作用剤である請求項2記載の医薬
    組成物。
  4. 【請求項4】血中脂質低下作用剤である請求項2記載の
    医薬組成物。
  5. 【請求項5】糖尿病治療剤である請求項2記載の医薬組
    成物。
  6. 【請求項6】高脂血症治療剤である請求項2記載の医薬
    組成物。
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