JPH10846A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH10846A
JPH10846A JP17575596A JP17575596A JPH10846A JP H10846 A JPH10846 A JP H10846A JP 17575596 A JP17575596 A JP 17575596A JP 17575596 A JP17575596 A JP 17575596A JP H10846 A JPH10846 A JP H10846A
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plate
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cylinder
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Masashi Iizuka
昌志 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の版胴を同時に出し入れできるように工
夫し、それによって、使い勝手の良い孔版印刷装置を提
供すること。 【解決手段】 印刷装置本体と、印刷装置本体に対して
出し入れ可能に取り付けられ、内部には製版された孔版
原紙が巻回される版胴を備える複数個の版胴ユニット
と、1個の版胴ユニットが印刷装置本体から引き出す
際、前記版胴ユニット内の版胴が所定の回転位置に位置
したときその他の版胴ユニットも印刷装置本体から引出
可能となるよう他の版胴ユニット内の版胴も所定の回転
位置に位置するように各版胴を同期回転させる駆動手段
と、を具備したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置に係
り、特に、印刷用紙の表面及び裏面の両面に対して印刷
を施すことができると共に、複数の版胴を当時に出し入
れできるように構成し、それによって、例えば、インク
の補充、色換えのための版胴の交換、印刷用紙や孔版原
紙のジャミング処理、等の作業の作業性を向上させるこ
とができるように工夫したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製版した孔版原紙を巻回した
版胴を用いて印刷用紙に印刷を施す孔版印刷装置があ
る。上記孔版印刷装置は、一般事務所内で使用できる程
操作が簡単であり、いわゆる「複写機」と同じ感覚で使
用することができるという利点がある。そこで、従来の
孔版印刷装置の構成を図17を参照して説明する。ま
ず、原稿読取手段301があり、この原稿読取手段30
1は、ブックタイプのイメージスキャナーユニットとし
て構成されていて、印刷するための原稿を原稿セット面
303の所定位置にセットし、カバー305によってそ
の原稿を固定する。そして、図示しないイメージスキャ
ナーを動作させて原稿に示されているデータを印刷デー
タとして読み取っていく。
【0003】上記原稿読取手段301の下方位置には、
製版手段307が配置されている。すなわち、まず原紙
ロール309があり、この原紙ロール309には孔版原
紙(以下、原紙と略称する)311が巻回されている。
上記原紙ロール309の図17中左側には、ラインサー
マルヘッド313とプラテンローラ315が対向・配置
されている。さらに、孔版原紙カッタ317、孔版原紙
送りローラ319、321が対向・配置されている。
又、版胴323が配置されていて、この版胴323を挟
んで図17中左側には、排版手段325が設置されてい
る。この排版手段325には、排版ボックス327が設
置されていて、この排版ボックス327の入口には排版
送りローラ329、331が対向・配置されている。
【0004】上記構成をなす製版手段307において
は、既に説明した原稿読取手段301によって読み取ら
れた印刷データに基づいて、ラインサーマルヘッド31
3に設けられた複数個の点状発熱体が選択的に発熱し、
それによって、原紙ロール309より供給される原紙3
11に穿孔・製版を施す。すなわち、原紙311は、例
えば、不織布の一面側にPETフィルムを貼付けた構成
になっていて、上記PETフィルムの部分が上記点状発
熱体の発熱によって溶融して穿孔され、それによって、
製版が施されるものである。
【0005】上記穿孔・製版された原紙311は、プラ
テンローラ315、孔版原紙送りローラ319、321
によって、版胴323方向に搬送され、その先端が、版
胴323に設けられたクランプ機構333によってクラ
ンプされる。そして、版胴323が回転することによ
り、原紙311は版胴323の外周面に巻回されてい
く。そして、原紙311は予め設定されている長さの箇
所において、原紙カッタ317によって切断されること
になる。
【0006】一方、給紙手段335があり、この給紙手
段335は給紙台337を備えていて、この給紙台33
7上には、複数枚の印刷用紙339が積層された状態で
載置されている。又、上記印刷用紙339の上方であっ
て、版胴323側には、ピックアップローラ341、サ
バキローラ343が配置されている。上記サバキローラ
343の下方にはサバキ用パット345が配置されてい
る。上記サバキローラ345の版胴323側には、レジ
ストローラ347、349が対向・配置されている。そ
して、上記給紙台337は、図示しない駆動モータ及び
センサによって昇降可能に構成されていて、常時、最上
位の印刷用紙339をピックアップローラ341に接触
させるようにしている。そして、印刷用紙339を供給
する場合には、まず、ピックアップローラ341とサバ
キローラ343が図示しない駆動モータによって回転
し、最上位の印刷用紙339を送り出す。その際、仮
に、2枚以上の印刷用紙339が重送されたような場合
には、サバキローラ343とサバキ用パット345によ
って、重送された印刷用紙339を分離させる。尚、版
胴323内には印刷手段351が設けられているととも
に、版胴323の図17中下方には別の胴353が対向
配置されている。又、印刷用紙339の排出側には排紙
手段355と排紙ストッカ357が設置されている。
【0007】上記構成によると、原稿読取手段301に
よって印刷データを読み取り、それを製版手段307に
転送する。製版手段307は転送された印刷データに基
づいて、原紙311に穿孔・製版を施す。穿孔・製版を
施された原紙311は、版胴323に巻回される。一
方、給紙手段335より印刷用紙339が、版胴323
と胴353の間に供給され、そこを通過する間に、印刷
手段351によって印刷が施され、排紙手段355によ
って排紙ストッカ357内に排紙されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。昨今、資源の有効利用の観
点から、印刷においても、表面だけに印刷を施すのでは
なく、裏面に対しても印刷を施すことが要求されてい
る。ところが、既に説明した従来の孔版印刷装置におい
ては、印刷用紙339の表面及び裏面の両方に印刷を施
す場合には、作業として、印刷用紙339の反転セット
作業が必要となってしまう。つまり、一旦表面に印刷を
施された印刷用紙339を表裏逆向きにして、再度、給
紙手段335にセットする必要があり、煩雑な作業を余
儀無くされてしまうという問題があった。又、孔版印刷
装置において、両面印刷を行うものとして、例えば、特
願平4−232283号の願書に添付した明細書等に示
すものが提案されている。これは、2個の版胴を対向・
配置させて、夫々の版胴に表面印刷用の原紙と裏面印刷
用の原紙を巻回し、それら2個の版胴間に印刷用紙を供
給し、その両面に印刷を同時に施そうとするものであ
る。しかしながら、そのような構成のものにおいては、
別の問題があった。すなわち、2個の版胴を印刷装置本
体に対して、同時に出し入れできるような構成になって
おらず、そのため、例えば、インクの補充、色換えのた
めの版胴の交換、印刷用紙や孔版原紙のジャミング処
理、等の作業において、多くの労力と時間を要してしま
うものである。例えば、孔版原紙がジャミングしてしま
った場合を想定する。この場合には、2個の版胴の何れ
において孔版原紙がジャミングしているか判別できない
ために、まず、一方の版胴を出し入れ可能な位置まで回
転させて引き出してジャミングの有無を確認する。そし
て、仮に、その版胴ではなかった場合には、その版胴を
装着した後、他方の版胴を出し入れ可能な位置まで回転
させて、同様に、ジャミングの有無を確認しなければな
らないからである。これは、他の作業、インクの補充、
色換えのための版胴の交換等に関しても同様であり、一
方の版胴を出し入れ可能な位置まで回転させて所望の作
業を行ない、その後、その版胴を装着した後、他方の版
胴を出し入れ可能な位置迄回転させて、同様の作業を行
わなければならないものである。尚、版胴1個の構成で
あるが、本願に関連する先行技術として、例えば、特公
平4−46236号公報に示すようなものがある。
【0009】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、複数の版胴を同時に出
し入れできるように工夫し、それによって、使い勝手の
良い孔版印刷装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願の請求項1の発明による孔版印刷装置は、印刷装置
本体と、上記印刷装置本体に対して出し入れ可能に取り
付けられ、内部に製版された孔版原紙が巻回される版胴
を備える複数個の版胴ユニットと、1個の版胴ユニット
を印刷装置本体から引き出す際、前記版胴ユニット内の
版胴が所定の回転位置に位置したとき、その他の版胴ユ
ニットも印刷装置本体から引出可能となるように、その
他の版胴ユニット内の版胴も所定の回転位置に位置する
ように各版胴を同期回転させる駆動手段と、を具備した
ことを特徴とするものである。その際、各版胴ユニット
に、版胴ユニットの印刷装置本体からの出し入れを規制
するロック手段を設けて、1個の版胴ユニットが印刷装
置本体から引出可能となるように、前記版胴ユニット内
の版胴を所定の回転位置に位置して前記ロック手段が解
除されたとき、その他の版胴ユニットのロック手段も同
期して解除されるようにすることが考えられる。又、版
胴ユニットと共に版胴を引き出したとき、版胴の回転方
向位置が変動しないように版胴の回転を規制する回転規
制手段を前記版胴ユニットに設けることが考えられる。
又、版胴ユニットと共に版胴を引き出したとき、版胴へ
回転を与える孔版印刷装置本体側の上記駆動手段の回転
方向位置が変わらないように、上記駆動手段の回転を規
制する駆動規制手段を設けることが考えられる。
【0011】
【作用】すなわち、本願発明による孔版印刷装置の場合
には、1個の版胴ユニットが印刷装置本体から引出可能
となるうよに、その版胴ユニットの版胴が回転方向所定
位置に位置したときに、その他の版胴ユニットも同様に
印刷装置から引出可能となるように、その他の版胴ユニ
ットの版胴も回転方向所定な位置に位置するように構成
したものであり、それによって、複数個の版胴を同時に
出し入れすることができる。又、各版胴にロック手段を
設けた場合においては、1個の版胴ユニットが印刷装置
本体から引出可能な位置に位置してそのロック手段が解
除されたとき、その他の版胴のロック手段も同期して解
除されるように構成することにより、複数個の版胴ユニ
ットを同時に出し入れすることができる。又、版胴ユニ
ットと共に版胴を引き出したときその回転方向位置が変
動しないように版胴の回転を規制する回転規制手段を設
けた場合には、版胴の回転方向位置の変動を防止するこ
とができるので、引き出した版胴を挿入する場合に、そ
の回転方向位置を探す等のの煩雑な作業が不要となる。
又、駆動手段規制手段を設けた場合には、引き出した版
胴ユニットを挿入する場合、版胴の回転方向の位置ず
れ、すなわち、印刷の天地方向のずれの発生を防止する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図13を参照し
て、本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本
実施の形態による孔版印刷装置の外観を示す図であり、
その内部構造は図2に示すようになっている。本実施の
形態による孔版印刷装置は、基本的に、2個の版胴1、
3(第1の版胴1と第2の版胴3)、これら2個の版胴
1、3の間に配置された転写胴5を備えていて、これら
2個の版胴1、3と転写胴5の回りに、原稿読取手段
7、製版手段9、排版手段11、13、給紙手段15、
印刷手段17、19、排紙手段21、クリーニング手段
22等を配置した構成になっている。尚、上記版胴1、
3と転写胴5は全て同じ外径となっている。
【0013】以下、各部の構成を詳細に説明していく
と、まず、原稿読取手段7は、ブックタイプのイメージ
スキャナーユニットとして構成されていて、印刷するた
めの原稿を原稿セット面23の所定位置にセットし、カ
バー25によってその原稿を固定する。そして、図示し
ないイメージスキャナーを動作させて原稿に示されてい
るデータを読み取っていく。或いは、シート状の原稿で
あれば、原稿トレイ24にシート状の原稿を載置し、図
示しない搬送手段によって原稿セット面23の所定位置
に搬送し、セットを行ない、上記と同様にデータを読み
取っていく。
【0014】上記原稿読取手段1の下方位置には、既に
述べた製版手段9が配置されている。すなわち、まず原
紙ローラ27があり、この原紙ローラ27には原紙29
が巻回されている。上記原紙ローラ27の図2中左側に
は、ラインサーマルヘッド31とプラテンローラ35が
対向・配置されている。さらに、孔版原紙カッタ37、
孔版原紙送りローラ39、41が対向・配置されてい
る。又、上記版胴1を挟んで図2中左側には、既に述べ
た排版手段11が設置されていて、この排版手段11
は、排版ボックス43を備えていて、この排版ボックス
43の入口には排版送りローラ45、47が対向・配置
されている。
【0015】上記構成をなす製版手段9においては、既
に説明した原稿読取手段7によって読み取られた印刷デ
ータに基づいて、ラインサーマルヘッド31に設けられ
た複数個の点状発熱体が選択的に発熱し、それによっ
て、原紙ローラ27側より供給される原紙29に穿孔・
製版を施す。すなわち、原紙29は、例えば、不織布の
一面側にPETフィルムを貼付けた構成になっていて、
上記PETフィルムの部分が上記点状発熱体の発熱によ
って溶融して穿孔され、それによって、製版が施される
ものである。
【0016】上記穿孔・製版された原紙29は、プラテ
ンローラ35、孔版原紙送りローラ39、41によっ
て、版胴1方向に搬送され、その先端が、版胴1に設け
られたクランプ機構49によってクランプされる。そし
て、版胴1が回転することにより、原紙29は版胴1の
外周面に巻回されていく。そして、予め設定されている
長さのところにおいて、原紙カッタ37によって切断さ
れることになり、版胴1への着版が完了する。尚、排版
手段13については、上記排版手段11と同様の構成に
なっているので、図中同一部分には同一符号を付して示
しその説明は省略する。
【0017】次に、給紙手段15の構成について説明す
る。まず、給紙台51があり、この給紙台51上には、
複数枚の印刷用紙53が積層された状態で載置されてい
る。又、上記印刷用紙53の上方であって、転写胴5側
には、ピックアップローラ55、サバキローラ57が配
置されている。上記サバキローラ57の下方にはサバキ
用パット59が配置されている。上記サバキローラ57
の転写胴5側には、レジストローラ61、63が対向・
配置されている。そして、上記給紙台51は、図示しな
い駆動モータ及びセンサによって昇降可能に構成されて
いて、常時、最上位の印刷用紙53をピックアップロー
ラ55に接触させるようにしている。
【0018】そして、印刷用紙53を供給する場合に
は、まず、ピックアップローラ55とサバキローラ57
が図示しない駆動モータによって回転し、最上位の印刷
用紙53を送り出す。その際、仮に、2枚以上の印刷用
紙53が重送されたような場合には、サバキローラ57
とサバキ用パット59によって、重送された印刷用紙5
3を分離させる。つまり、サバキローラ57とサバキ用
パット59との間は1枚の印刷用紙53のみが通過でき
るように設定されている。よって、レジストローラ6
1、63側には1枚の印刷用紙53のみが供給されるこ
とになる。そして、供給された印刷用紙53の先端が、
上記レジストローラ61、63との接点位置まで到った
ところで、上記ピックアップローラ55とサバキローラ
57の回転駆動を一旦停止させて待機状態にする。そし
て、版胴1、3、転写胴5側の回転のタイミングに合わ
せて、給紙のタイミングに到ったところで、上記レジス
トローラ61、63を図示しない駆動モータによって回
転させ、印刷用紙53を版胴1と転写胴5の間に供給す
る。
【0019】ここで、版胴1、3、転写胴5の回転駆動
について説明すると、図3に示すように、まず、駆動モ
ータ65があり、この駆動モータ65の回転軸にはプー
リ67が固着されている。一方、転写胴5側にもプーリ
69が同軸に固着されていて、このプーリ69と上記プ
ーリ67にはベルト71が巻回されている。よって、駆
動モータ65が回転駆動することにより、プーリ67、
ベルト71、プーリ69を介して、転写胴5が図3中矢
印aで示す方向に回転することになる。又、転写胴5に
はギヤ73が同軸に固着されていて、このギヤ73には
ギヤ75が噛合していて、このギヤ75にはギヤ77が
噛合している。このギヤ77には、図5に示すように、
別のギヤ78、80が同軸に配置されている。そして、
版胴1にはギヤ79、79が同軸に固着されていて、こ
のギヤ79、79が上記ギヤ78、80に噛合してい
る。よって、転写胴5が回転することにより、ギヤ7
3、75、77、78、80、79、79を介して、版
胴1が図3中矢印bで示す方向に回転することになる。
【0020】同様に、上記ギヤ73にはギヤ81が噛合
していて、このギヤ81にはギヤ83が噛合している。
このギヤ83には、図5に示す場合と同様に、ギヤ7
8、80が同軸に配置されている。又、版胴3には、ギ
ヤ85、85が同軸に固着されていて、このギヤ85、
85が上記ギヤ78、80に噛合している。よって、転
写胴5が回転することにより、ギヤ73、81、83、
78、80、85、85を介して、版胴3が、図3中矢
印cで示す方向に回転することになる。尚、上記駆動伝
達機構に関しては、あくまで一例を示すものであって、
様々な回転伝達の構成が考えられるものである。又、こ
の実施の形態においては、版胴1、3と、転写胴5と
は、同径であって、その外周長が同じになっていて、駆
動モータ67によって転写胴5を一周させたとき、版胴
1、3も同様に一周するように設定されている。
【0021】次に、印刷手段17、19の構成について
説明する。尚、印刷手段17、19は同じ構成をなして
いるので、印刷手段17を例にとって説明していく。図
2、図4に示すように、版胴1内には、スキージーロー
ラ87、ドクターローラ89、リフトローラ91、リフ
トカム93、リフトレバー95、レバー戻しバネ97、
レバー検出センサー99が内蔵されている。又、図5に
示すように、版胴1内には、フレーム101、103が
内蔵されていて、別のフレーム105、107がアング
ル109にネジ111、113によって固定されてい
る。上記アングル109は、フレーム115、117の
間にネジ119、121によって固定されたレール12
3上を、ローラ125、127を介して、図5中左右方
向に移動可能に配置されている。
【0022】上記ドクターローラ89は、上記フレーム
101、103の間において、軸受部材129、131
によって、軸89a、89aを介して、回転可能に支持
されている。又、スキージーローラ87は、リフトレバ
ー95、95の間において、軸受部材133、135に
よって、軸87a、87aを介して、回転可能に支持さ
れている。又、上記ドクターローラ89とスキージーロ
ーラ87との接点部には、図示しないインク供給機構部
よりインク137が適宜供給されるようになっている。
【0023】そして、印刷待機時には、図4に示すよう
な状態になっていて、リフトカム93の凸面がリフトロ
ーラ91を押し上げていて、リフトレバー95がセンサ
ー99を遮蔽した状態になっている。一方、印刷時にお
いては、図6及び図7に示すように、まず、ギヤ139
が図示しない駆動モータによって回転され、それによっ
て、噛合しているギヤ141が回転する。リフトカム9
3は、上記ギヤ141に対して同軸に固着されているの
で、ギヤ141の回転によってリフトカム93も回転す
ることになる。そして、図4に示す状態から180°だ
け、リフトカム93が回転する。このリフトカム93の
回転によって、リフトローラ91に対する押上付勢が解
除されるので、リフトレバー95がレバー戻しバネ97
のバネ力によって軸89aを回動中心として回動し、そ
れによって、スキージーローラ87が図6に示すよう
に、図中下方に移動することになる。そてし、版胴1を
転写胴5に押し付けるように作用する。それと同時に、
センサー99の遮蔽も解除される。このような状態で印
刷が実施されることになる。尚、既に述べたように、印
刷手段19側についても同様の構成になっており、同一
部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。但
し、版胴1側における印刷は、版胴1と転写胴5との間
に給紙手段15によって供給される印刷用紙53の表面
に対して行われるものであり、これに対して、版胴3側
における印刷は転写胴5に対して行われるものであり、
その転写胴5に一旦転写された画像が上記印刷用紙53
の裏面に印刷されるものである。
【0024】次に、排紙手段21の構成を説明する。排
紙手段21は、印刷用紙分離爪143と、排紙ガイド1
45と、排紙台147と、排紙ストッパ149とから構
成されている。印刷された印刷用紙53は、転写胴5に
設けられた印刷用紙保持手段151がその先端を開放す
ることにより、上記用紙分離爪143によって、転写ド
ラム5より剥がされる。剥がされた印刷用紙53は、排
紙ガイド145によってガイドされながら、排紙ストッ
パ149に衝突するまで飛翔することになり、排紙スト
ッパ149に衝突した後排紙台147上に積層されてい
く。尚、上記印刷用紙保持手段151の構成については
追って詳細に説明する。
【0025】次に、クリーニング手段22の構成につい
て説明する。クリーニング手段22は、図2に示すよう
に、クリーニング液153を収容した槽155、クリー
ニングローラ157、159、161、洗浄布163、
洗浄布巻取ローラ165、従動ローラ167、押圧ロー
ラ169等から構成されている。上記構成のクリーニン
グ手段22によって洗浄を行う場合には、まず、版胴
1、3と転写胴5とを離間させた状態とし、転写胴5を
駆動モータ65によって矢印aの方向に回転させる。次
に、図示しない駆動モータとクラッチによって、クリー
ニングローラ161と押圧ローラ169を転写胴5に押
し付けた状態とする。それによって、まず、クリーニン
グ液153が、クリーニングローラ157、159、1
61を介して、転写ドラム5の外周面に塗布されてい
く。このクリーニング液153の塗布によって、転写胴
5の外周面に付着しているインクが拭き取りやすい状態
となる。この状態で、クリーニングローラ161の転写
胴5に対する押圧を解除する。
【0026】次に、押圧ローラ169を転写胴5に押し
付け、押圧ローラ169を介して洗浄布163が転写胴
5に押し付けられ、拭き取りやすくなったインクを塗布
された洗浄液153と共に拭き取っていく。そして、洗
浄液153の塗布及び拭き取り作業が所定範囲で終了し
たら、押圧ローラ169の転写胴5に対する押圧を解除
する。次に、図示しない駆動モータによって洗浄布巻取
ローラ165を回転させてインクを拭き取って汚れた洗
浄布163を巻き取ると同時に、従動ローラ167によ
って、未使用の洗浄布163を押圧ローラ169の部分
に供給して、次の洗浄に備える。
【0027】次に、前述した転写胴5がホームポジショ
ンに位置しているか否かを検出する構成について説明す
る。すなわち、図2に示すように、転写胴5側には検出
部171が設置されていて、一方、対向する側であって
所定位置には位置検出センサ173が設置されている。
そして、上記位置検出センサ173によって検出部17
1を検出することにより、転写胴5がホームポジション
に位置していることを検出するものである。そして、転
写胴5がホームポジションに位置しているときには、版
胴1、版胴3が印刷装置本体より出し入れ可能な位置に
位置するように構成されている。
【0028】次に、版胴1、版胴3の引き抜きを規制す
る電気式ロック手段175の構成について、図8及び図
9を参照して説明する。まず、版胴アングル109内に
は、爪レバー177が、軸部材180を中心にして回動
可能に取り付けられている。上記爪レバー177は、先
端(図8中左端)に係止部179を備えているととも
に、基端(図8中右端)には穴181が形成されてい
る。一方、版胴アングル109側にも穴183が形成さ
れていて、これら穴181、183の間にはコイルスプ
リング185が張設されている。そして、爪レバー17
7は、上記コイルスプリング185のスプリング力によ
って、図8中反時計方向に常時付勢されている。又、上
記係止部179の先端側には傾斜面187が形成されて
いる。
【0029】版胴アングル109の外側には、ソレノイ
ドバー189が、軸部材191を中心にして回動可能に
取り付けられている。上記ソレノイドレバー189は、
図9に示すように、先端(図9中右端)がL字上に折曲
・形成されていて、その部分が係止部193となってい
る。こり係止部193が、既に説明した爪レバー177
の係止部179に係合することになる。上記ソレノイド
レバー189の基端(図8、図9中左端)は、ソレノイ
ド195のプランジャー197に回転可能に連結されて
いる。又、ソレノイドレバー189は、コイルスプリン
グ199によって、図9中時計方向に常時付勢された状
態にある。そして、ソレノイド189が非励磁の状態の
場合には、プランジャ197が突出していて、ソレノイ
ドレバー189はコイルスプリング199によって、図
9中時計方向に回動した状態にある。これに対して、ソ
レノイド189が励磁された場合には、プランジャ19
7が引き戻され、それによって、ソレノイドレバー18
9は、コイルスプリング199のスプリング力に抗し
て、図9中反時計方向に回動することになる。
【0030】そして、版胴1を装着した状態において、
爪レバー177の係止部179と、ソレノイドレバー1
89の係止部193が係合している場合には、版胴1の
引き抜きはロックされることになり、逆に、爪レバー1
77の係止部179と、ソレノイドレバー189の係止
部193の係合が解除されることにより、版胴1の引き
抜きが許容されることになる。尚、上記した電子式ロッ
ク手段175は、版胴1側及び版胴3側において、同様
に設けられているものである。
【0031】次に、版胴1、版胴3を所定の回転位置に
おいて、引き出した場合において、その回転方向位置の
不用意な変動を規制する回転規制手段201の構成を、
図5、図10、図11を参照して説明する。まず、既に
説明した版胴フレーム107には、ロックレバー203
が、軸部材205を中心にして回動可能に取り付けられ
ている。一方、版胴1側には凹溝207が形成されてい
る。上記ロックレバー203は、上記凹溝207に選択
的に係合する係止部209を備えているとともに、フレ
ーム117側の立設部211に係止する別の係止部21
3を備えている。上記ロックレバー203は、図示しな
い弾性部材(例えば、コイルスプリング)によって、図
10中時計方向に常時付勢された状態にある。
【0032】そして、図5に示す状態から、版胴1を引
き抜いていくと、ロックレバー203の係止部213の
立設部211に対する係合が徐々に解除されていくの
で、ロックレバー203は、図示しないコイルスプリン
グによって、図5、図10中時計方向に回動していく。
このロックレバー203の回動によって、ロックレバー
203の係止部209が、版胴1側の凹溝207内に徐
々に係合していく。そして、図10に示すような状態と
なる。それによって、引き出された版胴1の回転は規制
されることになり、版胴1を引き出した状態において、
版胴1が不用意に回転すること防止することができる。
尚、版胴3側についても、同様の回転規制手段201が
設けられている。
【0033】次に、版胴1、版胴3が装置本体内に装着
されているか否かを判別する構成を説明する。すなわ
ち、図5に示すように、版胴アングル部材109の先端
に対向する位置であって、フレーム115の所定位置に
は検出センサー215が設置されている。そして、版胴
1が装置本体内に装着されている場合には、上記版胴ア
ングル部材109の先端が上記検出センサー215に当
接し、それによって、版胴1が装置本体内に装着されて
いることを検出する。尚、版胴3側についても、同様の
構成の検出センサー215が設置されている。
【0034】以上の構成を基に、両面印刷を行う場合の
作用を説明する。まず、印刷用紙53の表面に印刷する
ための原稿を原稿セット面23上にセットして、カバー
25によってカバーをし、その状態で、図示しないイメ
ージスキャナによって原稿を読み取る。読み取った印刷
データは電気信号に変換されて製版手段9のラインサー
マルヘッド31に転送される。一方、原紙ローラ27に
巻回されている原紙29が供給され、その原紙29に対
して、ラインサーマルヘッド31により穿孔・製版を施
す。穿孔・製版された原紙29は、ローラ39、41に
よって版胴1方向に搬送され、版胴1のクランプ機構4
9によって吸着・保持される。後は、版胴1が回転する
ことにより、穿孔・製版された原紙29が版胴1の外周
に巻回され、表面に付着しているインクによって吸着・
保持され着版が完了する。
【0035】次に、印刷用紙53の裏面に印刷するため
の原稿を原稿セット面23上にセットして、カバー25
によってカバーをし、その状態で、図示しないイメージ
スキャナによって原稿を読み取る。読み取った印刷デー
タは電気信号に変換されて製版手段9のラインサーマル
ヘッド31に転送される。一方、原紙ローラ27側から
は原紙29が供給され、その原紙29に対して、ライン
サーマルヘッド31により穿孔・製版を施す。穿孔・製
版された原紙29は、ローラ39、41によって版胴1
方向に搬送され、版胴1のクランプ機構49によって吸
着・保持される。ここまでは表面印刷用の場合と同じで
あるが、そこから、上記穿孔・製版された原紙29を、
転写胴5を介して、別の版胴3に受渡して巻回すること
になる。つまり、版胴1のクランプ機構49によって保
持された原紙29は、転写胴5の静電吸着プレート21
7に受け渡され、次いで、版胴3のクランプ機構49に
受け渡されることになり、後は、版胴3の外周面に巻回
され着版が完了することになる。尚、版胴1、転写胴
5、版胴3は外径が等しく、同期して回転駆動される構
成になっており、よって、夫々のクランプ機構49、静
電吸着機構217、クランプ機構49を受渡し可能な位
置に配置することにより、上記受渡し動作が可能になる
ものである。
【0036】次に、印刷動作について説明する。まず、
給紙手段15より印刷用紙53が、版胴1と転写胴5の
間に供給される。供給された印刷用紙53は、その先端
を印刷用紙保持手段151によって、転写胴5上に保持
される。そして、印刷用紙53は版胴1と転写胴5とで
挟持され通過していき、その際、印刷用紙53の表面側
には版胴1側より印刷手段17によって印刷が施され、
一方、印刷用紙53の裏面側には版胴3より一旦転写胴
5側に転写された画像が印刷されることになる。そし
て、印刷を施された印刷用紙53は、所定のタイミング
で印刷用紙保持手段151の保持が解除され、排紙手段
21を介して、排紙されることになる。印刷終了後、版
胴1、3に巻回されていた原紙29は、夫々排版手段1
1、13によって排版されるとともに、転写胴5にはク
リーニング手段22によってクリーニングが施されるこ
とになる。
【0037】次に、図12及び図13を参照して、版胴
1、版胴3を印刷装置本体から引き抜く場合の作用を説
明する。図12は、装着されている版胴1、版胴3を装
置外に引き出す場合の手順を示すものであり、又、図1
3は、版胴1、版胴3を印刷装置本体に挿入した後に版
胴1、版胴3を回転させる指令が入力された場合の手順
を示すものである。まず、ステツプS1において、版胴
1、版胴3のロック解除スイッチ6が操作されているか
否かを判別する。ロック解除スイッチ6は、図1に示す
ように、装置本体前面下方に設けられている。
【0038】ステップS1において、ロック解除スイッ
チ6が操作されている場合には、ステップS2に移行す
る。このステップS2においては、版胴1、版胴3が全
て印刷装置本体内に装着されているか否かが判別され
る。これは、図5に示した検出センサー215によって
検出される。このステップS2において、版胴1、版胴
3の両方が装置本体内に装着されていると判別された場
合には、ステップS3に移行する。これに対して、版胴
1、版胴3の両方が装置本体内に装着されていない場合
には、ステップS4に移行する。このステップS4にお
いては、版胴1、版胴3の一方でも装置本体内に装着さ
れているか否かが判別される。この判別も、上記検出セ
ンサー215からの信号によって判断される。そして、
一方の版胴1(又は3)が装着されている場合には、ス
テップS5に移行して、版胴未装着情報を表示させると
ともに、ステップS3に移行する。これに対して、両方
の版胴1、版胴3が装着されていないと判別した場合に
は、後述するステップS11に移行する。
【0039】ステップS3においては、スキージローラ
87が転写胴5より離間しているか否かが判別される。
この判別は、図4、図6に示したセンサー99が遮蔽さ
れているか否かによって行う。すなわち、スキージーロ
ーラ87が転写胴5より離間している場合には、上記セ
ンサー99が遮蔽されていることになる。このステップ
S3において、スキージーローラ87が転写胴5より離
間していると判別された場合には、ステップS6に移行
する。これに対して、スキージーローラ87が転写胴5
より離間していないと判別された場合には、ステツプS
7に移行し、スキージーローラ87のアップ動作が実行
される。
【0040】ステップS6においては、転写胴5がホー
ムポジションに位置しているか否かが判別される。この
判別は、図2に示した位置検出センサー173によって
検出部171を検出することにより行われる。このステ
ップS6において、転写胴5がホームポジションに位置
していると判別された場合には、ステツプS8に移行す
る。これに対して、転写胴5がホームポジションに位置
していないと判別された場合には、ステップS9に移行
して、転写胴5のホームポジション位置検出動作が行わ
れる。すなわち、転写胴5を回転させるとともに、上記
位置検出センサー173による検出部171の検出を行
ない、その位置で転写胴5の回転を停止させるものであ
る。そして、転写胴5の停止位置がずれないように、駆
動モータ65の停止信号を保持する。保持する手段は周
知のものが使え、例えば、駆動モータ65を、電気・機
械的にロックしてもよい。
【0041】ステップS8においては、版胴1、版胴3
の引き抜きを規制している電気式ロック手段175によ
るロックを解除する。つまり、図9において、ソレノイ
ド195が励磁され、プランジャ197が引き戻され、
ソレノイドレバー189が図9中反時計方向に回動し、
ソレノイドレバー189の係止部193と、ロックレバ
ー177の係止部179との係合が解除されるものであ
る。この時点で版胴1、版胴3の引き抜きが可能とな
る。次いで、ステップS10に移行して、新たに引き抜
かれた版胴が有るか否かが判別される。これは、前述し
た検出センサ215の信号によって判別する。そして、
引き抜かれた版胴が有ると判別された場合には、ステッ
プS11に移行して、版胴未装着情報を表示する。表示
は、図1に示すように、装置本体前面上部に設けられて
いる表示部8を用いて行う。以上の工程を経ることによ
り、版胴1、版胴3の引き抜きが行われたことになる。
【0042】版胴1、版胴3を引き抜いた状態で、各種
作業、例えば、インクの補充、印刷色の変更、印刷用紙
53のジャミング処理等が実行される。そして、所望の
作業を終了した後、版胴1、版胴3を装置本体内に戻す
場合を想定すると、装置本体の状態としては、3通りの
状態が考えられる。まず、版胴1、版胴3を引き抜いた
状態で、印刷装置本体の電源が常に「オン」になってい
る場合である。次に、版胴1、版胴3を引き抜いた後
は、印刷装置本体の電源を「オフ」にしてある場合であ
る。さらに、版胴1、版胴3を引き抜いた後は、印刷装
置本体の電源を一旦「オフ」にし、版胴1、版胴3を戻
す前に、再度電源を「オン」にする場合である。最初の
ケースの場合には問題ないが、第2、第3のケースの場
合には、電源が「オフ」になるために、電子式ロック手
段175のソレノイド195が非励磁となり、その結
果、ソレノイドレバー189がコイルスプリング199
のスプリング力によって回動されて、ロックレバー17
7の係止部179との係合位置に位置してしまうという
問題がある。
【0043】しかしながら、この実施の形態において
は、図8に示すように、ロックレバー177の係止部1
79に傾斜面187が設けられているので、ソレノイド
レバー189が上記したような位置に位置していたとし
ても、版胴1、版胴3の挿入動作が損なわれることはな
い。すなわち、版胴1、版胴3を挿入していくと、上記
傾斜面187がソレノイドレバー189の係止部193
に当接し、それによって、ロックレバー177が図8中
時計方向に強制的に回動され、傾斜面187が係止部1
93を通過した所で、ロックレバー177がコイルスプ
リング185のスプリング力によって回動され、その結
果、ロックレバー177の係止部179とソレノイドレ
バー189の係止部193が係合してロック状態とな
る。よって、印刷装置本体の電源が「オフ」になってい
るような場合でも、版胴1、版胴3の挿入は可能とな
る。
【0044】次に、図13を参照して、引き抜いた版胴
1、版胴3を印刷装置本体内に挿入・装着し、その後
に、版胴1、版胴3を回転させる指令が入力された場合
について説明する。まず、ステップS21において、印
刷動作、着版動作等、版胴1、版胴3を回転させるため
の命令が入力されたか否かが判別される。版胴1、版胴
3を回転させる命令が入力されたと判別した場合には、
ステップS22に移行する。このステップS22におい
ては、版胴1、版胴3の両方が印刷装置本体内に装着さ
れているか否かが判別される。版胴1、版胴3の両方が
装置本体内に装着されていると判別された場合には、ス
テップS23に移行する。これに対して、版胴1、版胴
3の両方が装置本体内に装着されていると判別されなか
った場合には、ステップS24に移行して、版胴未装着
情報を表示する。次いで、ステップS25に移行して、
未装着の版胴が装着されたか否かが判別される。そし
て、装着されたと判別された場合には、ステップS23
に移行する。
【0045】ステツプS23においては、スキージロー
ラ87が転写胴5から離間しているか否かが判別され
る。これは、センサー99が遮蔽されているか否かによ
って判別される。そして、離間していないと判別された
場合には、ステツプS26に移行して、スキージローラ
87のアップ動作が実行される。又、スキージローラ8
7が離間している場合には、ステップS27に移行し
て、転写胴5がホームポジションに位置しているか否か
が判別される。この判別は、位置検出センサー173に
よって検出部171を検出することにより確認される。
ホームポジションに位置していない場合はに、ステップ
S28に移行して、転写胴5をホームポジションに位置
させるとともにそれを検出する動作が実行される。
【0046】次に、ステップS29に移行して、電気式
ロック手段175のソレノイド195が非励磁の状態に
あるか否かが判別される。ソレノイド195が非励磁で
あれば、ロックされていることを意味し、よって、ソレ
ノイド195が非励磁の状態にない場合には、ステップ
S30に移行して、ソレノイド195の通電を停止す
る。そして、ソレノイド195の非励磁が確認されたと
ころでステップS31に移行して、入力された命令を実
行するものである。
【0047】以上本実施の形態によると次のような効果
を奏することができる。まず、印刷用紙53に対して、
表面及び裏面の同時印刷を行うことができるようにな
り、その際、従来のように、印刷用紙53のリセットと
いった煩雑な作業をようすることもない。又、印刷用紙
53の裏面側に対する印刷は、版胴3より直接行うので
はなく、転写胴5を介して行うようにしているので、版
胴3より直接印刷する場合に比べて、印刷用紙53の裏
面に転写されるインクの量を適性な量とすることができ
る。つまり、印刷用紙53の裏面に余分なインクが付着
することを防止することができるので、印刷後における
印刷用紙53による汚れ、すなわち、既に印刷された印
刷用紙53の印刷面を汚してしまうこと等、を効果的に
防止して、印刷品質の向上を図ることができる。又、こ
の実施の形態においては、版胴1を出し入れ可能な位置
に位置させたとき、版胴3も同時に出し入れ可能な状態
になる。よって、例えば、インクの補充、色換えのため
の版胴の交換、印刷用紙や孔版原紙のジャミング処理、
等の作業を行う場合においても、従来のように、一方の
版胴を引き出して作業を行ない、それを装着した後、他
方の版胴を出し入れ可能な位置まで回転させて同様の作
業を行うといった煩雑な作業を行う必要はなく、作業性
を大幅に向上させることができるとともに、装置として
の稼働率を高めることができる。又、回転規制手段20
1によって、引き出した版胴1、3の回転を規制するよ
うにしているので、版胴1、3の回転方向位置の不用意
な変動を防止することができ、それによって、引き出し
た版胴を挿入・装着する場合に、その回転方向位置を探
すといったことを不要とすることができる。又、電気式
ロック手段175においては、印刷装置の電源がオフに
なっていても、版胴1、3の挿入・装着ができるように
なっている。
【0048】次に、図14を参照して、本発明の第2の
実施の形態を説明する。すなわち、前記第1の実施の形
態においては、印刷用紙53の裏面側の印刷に関しての
み、転写胴5を使用して印刷するようにしたものを例に
とって説明したが、図14に示すように、二つの転写胴
5、5を設置して、印刷用紙53の表面側の印刷につい
ても、転写胴5を介して印刷するように構成した。この
場合には、転写胴5の数が増える点において、装置の大
型化にはなるが、印刷用紙53の表面側及び裏面側の印
刷品質のバラツキを解消する上で、及び孔版原紙が印刷
用紙と接触しない構造であるため、印圧を高めることが
可能となり、転写効率を高める上で大きな効果がある。
又、このようなタイプの孔版印刷装置においても、第1
の実施の形態と同様にして、版胴1、版胴3を同時に着
脱できるように構成するものである。
【0049】次に、図15を参照して、本発明の第3の
実施の形態を説明する。この実施の形態では、いわゆる
転写胴を使用せず、版胴1、3によって、印刷用紙53
に直接両面印刷を施すように構成したものである。図1
5中、図2を用いて説明した第1の実施の形態と同一の
機能をもつ部品には、同一の符号を付してその説明は省
略する。このようなタイプの孔版印刷装置においても、
本願発明を適用することは可能である。
【0050】次に、図16を参照して、本発明の第4の
実施の形態を説明する。この場合は、複数の版胴1を直
列に配置して多色印刷を行うように構成したものであ
る。又、各版胴1の下側には、プレスローラ1aが配置
されている。因に、図16中左から「赤インク」、「青
インク」、「黒インク」となっている。他の構成要素
は、図2で説明した部品と同一の機能をもつもので、同
一符号を付してその説明は省略する。このような構成の
孔版印刷装置においても、本願発明を適用することがで
きる。
【0051】尚、本発明は前記第1乃至第4の実施の形
態に限定されるものではない。まず、孔版印刷装置の具
体的な構成としては、図示したものに限定されず、例え
ば、製版手段については、前記第1の実施の形態のよう
に、1個の製版手段によって、表面側及び裏面側用の製
版を行うようにしてもよいが、夫々別個の製版手段を設
けて別々に行うようにしてもよい。その場合には、裏面
用に原紙の受渡しは不要となる。又、版胴の引き出しを
規制するロック手段、引き出した版胴の回転を規制する
回転規制手段の構成についても様々なものが考えられ
る。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による孔版印
刷装置によると、1個の版胴ユニットが印刷装置本体か
ら引出可能となるように、版胴ユニット内の版胴を所定
の回転位置に位置したとき、その他の版胴ユニットも印
刷装置本体から引出可能となるように構成したので、複
数個の版胴ユニットを同時に出し入れすることができる
ようになり、それによって、例えば、インクの補充、色
換えのための版胴の交換、印刷用紙や孔版原紙のジャミ
ング処理、等の作業の作業性が大幅に向上する、等、そ
の取扱が容易になる。又、各版胴ユニットにロック手段
を設けた場合においては、1個の版胴ユニットが印刷装
置本体から引出可能となるようにそのロック手段が解除
されたとき、その他の版胴ユニットのロック手段も同期
して解除されるように構成すれば、複数個の版胴ユニッ
トを同時に出し入れすることができる。又、版胴ユニッ
トを引き出したときその版胴ユニット内の版胴の回転方
向位置が変動しないように版胴の回転を規制する回転規
制手段を設けた場合には、版胴の回転方向位置の変動を
防止することができるので、引き出した版胴ユニットを
挿入する場合に、その回転方向位置を探す等のの煩雑な
作業が不要となる。又、版胴ユニットを引き出したと
き、孔版印刷装置本体側の駆動手段の回転方向位置が変
わらないように、駆動規制手段が設けられた場合には、
引き出した版胴ユニットを挿入して印刷した場合の印刷
ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、孔版印
刷装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、孔版印
刷装置の内部構成の概略を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、孔版印
刷装置の内部構成の概略及び版胴と転写胴を回転させる
回転伝達機構の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、版胴内
部の構成を非印刷時の印刷手段の構成を中心にして示す
側面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、版胴内
部の構成であって印刷手段を中心にして示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、版胴内
部の構成を印刷時の印刷手段の構成を中心にして示す側
面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、印刷手
段のリフトカムの回転動作を示す側面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、電気式
ロック手段の構成を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図8の
A矢視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態を示す図で、回転
規制手段の構成を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1
0のB矢視断面図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態を示す図で、版胴
の引抜動作を工程順に示すフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態を示す図で、引き
抜いた版胴を装着した後版胴を回転させる指令が入力さ
れた場合の動作を工程順に示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態を示す図で、孔版
印刷装置の要部を模式的に示す側面図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態を示す図で、孔版
印刷装置の要部を模式的に示す側面図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態を示す図で、孔版
印刷装置の要部を模式的に示す側面図である。
【図17】従来例を示す図で、孔版印刷装置の内部構成
の概略及び版胴と転写胴を回転させる回転伝達機構の構
成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 版胴(第1の版胴) 3 版胴(第2の版胴) 5 転写胴 7 原稿読取手段 9 製版手段 11 排版手段 13 排版手段 15 給紙手段 17,19 印刷手段 21 排紙手段 22 クリーニング手段 151 印刷用紙保持手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置本体と、 上記印刷装置本体に対して出し入れ可能に取り付けら
    れ、内部に製版された孔版原紙が巻回される版胴を備え
    る複数個の版胴ユニットと、 1個の版胴ユニットを印刷装置本体から引き出す際、前
    記版胴ユニット内の版胴が所定の回転位置に位置したと
    き、その他の版胴ユニットも印刷装置本体から引出可能
    となるように、その他の版胴ユニット内の版胴も所定の
    回転位置に位置するように各版胴を同期回転させる駆動
    手段と、 を具備したことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    各版胴ユニットには版胴ユニットの印刷装置本体からの
    出し入れを規制するロック手段が設けられていて、1個
    の版胴ユニットが印刷装置本体から引出可能となるよう
    に前記版胴ユニット内の版胴を所定の回転位置に位置さ
    せて前記ロック手段が解除されたとき、その他の版胴ユ
    ニットのロック手段も同期して解除されることを特徴と
    する孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    版胴ユニットと共に版胴を引き出したとき、版胴の回転
    方向位置が変動しないように版胴の回転を規制する回転
    規制手段が前記版胴ユニットに設けられていることを特
    徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    版胴ユニットと共に版胴を引き出したとき、版胴へ回転
    を与える孔版印刷装置本体側の上記駆動手段の回転方向
    位置が変わらないように、上記駆動手段の回転を規制す
    る駆動規制手段が設けられていることを特徴とする孔版
    印刷装置。
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