JPH1083778A - フラット・ディスプレイ・パネルにおけるスペーサの固着方法 - Google Patents

フラット・ディスプレイ・パネルにおけるスペーサの固着方法

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JPH1083778A
JPH1083778A JP9180383A JP18038397A JPH1083778A JP H1083778 A JPH1083778 A JP H1083778A JP 9180383 A JP9180383 A JP 9180383A JP 18038397 A JP18038397 A JP 18038397A JP H1083778 A JPH1083778 A JP H1083778A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラット・パネル・ディスプレイにおいてス
ペーサの高さの均一性を高めるスペーサ固着方法を提供
する。 【解決手段】 電界放出ディスプレイ(160)内にお
ける複数のスペーサ(102)の固着方法は、(i)複
数の部材(104)を設ける段階,(ii)複数の部材
(104)の各々の縁部(106)を金属で被覆してボ
ンディング層(108)を設ける段階,(iii)陽極
(130)の内表面に金属ボンディング・パッド(13
2)を形成して変更陽極(130)を設ける段階,(i
v)ボール結合技法を用いて、ボンディング層(10
8)に複数の金属柔軟部材(112)を固着する段階,
および(v)熱圧着金属結合技法により、変更陽極(1
30)に対してスペーサ(102)を垂直に配置しなが
ら、金属ボンディング・パッド(132)に金属柔軟部
材(112)を固着する段階から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラット・パネル
・ディスプレイにおいてスペーサを設ける方法に関し、
更に特定すれば、金属間結合を用いて、フラット・パネ
ル・ディスプレイの表示板にスペーサを固着する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術において、電界放出ディスプレ
イ等のフラット・パネル・ディスプレイ用のスペーサが
知られている。電界放出ディスプレイは、2枚の表示板
の間に真空空間領域(evacuated interspace region) を
有するエンベロープ構造(envelope structure)を含む。
電子はこの空間領域を、スピント・チップ(Spindt tip
s) 等の電子―エミッタ構造が形成された陰極板(陰極
またはバック・プレートともいわれる)から、発光物質
すなわち「蛍光体」の堆積を含む陽極板(陽極またはフ
ェース・プレートともいわれる)まで移動する。典型的
に、陰極板と陽極板との間の真空空間領域内の圧力は、
約10-6Torrである。
【0003】ディスプレイの軽量化を図るために、陰極
板と陽極板を薄くしている。対角線が1" のディスプレ
イ(diagonal display)のように表示面積が小さく、かつ
約0.04" の厚さの典型的なガラス・シートを板とし
て利用する場合、ディスプレイの著しいへこみや曲がり
は生じない。しかし、表示面積が大きくなると、薄い板
は圧力差に耐える、空間領域の減圧の際のへこみや曲が
りを防ぐには不十分である。例えば、対角線が30" の
スクリーンには数トンの気圧がかかる。この莫大な圧力
のため、大きな面積を有する軽量ディスプレイにおい
て、スペーサが重要な役割を果たす。スペーサは、陽極
板と陰極板との間に組み込まれた構造となっている。ス
ペーサが、薄い軽量の板と共に、気圧に耐えることによ
り、板の厚さをほとんどまたは全く増すことなく、表示
面積を増大させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スペーサを設けるため
のいくつかの方式が提案されている。これらの方式の内
のいくつかには、一方の表示板の内表面への構造部材の
固着が含まれる。かかる従来技術の方式においてガラス
・ロッドまたはポストを一方の表示板に固着するには、
かかるロッドまたはポストの一端に失透ソルダ・ガラス
・フリットを塗布し、このフリットを一方の表示板の内
表面に結合する。この方式は、結合のもろさ,微粒子汚
染,画素へのスミアリング(smearing),ロッドまたはポ
ストの初期高のばらつきによる、フリットを塗布したス
ペーサ高の不均一性,および、フリットの冷却中の変位
による非垂直性等の問題を含む。表示板にスペーサを結
合するために提案されている他の方式には、有機接着剤
(organic glues) の使用が含まれる。しかし、有機接着
剤は、パッケージが密封される前に焼き払われ、差圧が
かかることにより、ディスプレイのエンベロープ内でス
ペーサがゆるんだり、位置がずれることがある。
【0005】電界放出ディスプレイ用のスペーサは、複
数のスペーサ間でほぼ等しい差圧荷重を受けなければな
らない。そうでなければ、不均等な荷重の分布によっ
て、スペーサの破損または表示板の破損が生じ得る。こ
のため、ディスプレイ内に異物が混入し、または完全に
ディスプレイを破壊することがある。スペーサの製造に
固有の問題の1つに、構造部材の製造プロセスにおける
誤差により、構造部材の高さにばらつきが出ることがあ
げられる。しかしながら、荷重を受けるスペーサの高さ
には均一性が要求される。複数のスペーサ間で均一な荷
重の分布を実現するため、スペーサ高の裕度が小さいこ
とが必要がある。スペーサを設ける従来技術の方式にお
ける別の問題は、微粒子汚染が潜在的に有害な影響を持
つことである。スペーサの縁部がディスプレイ内で汚染
物質微粒子に接触すれば、微粒子との接触点に荷重が集
中する。これは、スペーサにおいて応力上昇点(stress
riser)となり、破損を生じる可能性がある。従って、ス
ペーサ間で荷重の分布をほぼ均一とすることができ、後
の処理段階の温度に適合し、また、電界放出ディスプレ
イ内の清浄かつ高真空環境にも適合する、フラット・パ
ネル・ディスプレイ内におけるスペーサの固着方法が要
望されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるフラット・
パネル・ディスプレイ内におけるスペーサの固着方法
は、表示板の内表面とスペーサとの間において金属柔軟
部材を用いてスペーサを固着する。陽極上に形成した金
属ボンディング・パッドと、部材の縁部に形成した金属
ボンディング層とを、金属柔軟部材を介して、金属結合
により結合する。金属柔軟部材は降伏力の小さい金属か
ら成るので十分に変形し、部材の高さの裕度に対処し、
部材の高さに均一性が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、本発明による
フラット・パネル・ディスプレイにおけるスペーサ10
2の固着方法の好適実施例の種々の工程を実施すること
によって実現される構造100の等幅図が示されてい
る。構造100の製造において、最初に複数の部材10
4を設ける。部材104は、ほぼ均一な高さと、約1な
いし100ミリメートルの範囲の長さを有する。均一な
高さは0.1 ないし3ミリメートルの範囲であり、フラ
ット・パネル・ディスプレイの表示板間の所定の高さに
よって異なる。フラット・パネル・ディスプレイ内にお
いて、スペーサ102への均一な荷重を実現できるよう
に、複数の部材104の高さの均一性が良好であること
が望ましいが、典型的に、部材104の高さには、約1
ないし5マイクロメートルの範囲でばらつきがある。し
かし、部材104の公知の固着方法では、個々の部材1
04の間の高さの変動性を補うのに十分なコンプライア
ンス(compliance)は得られない。例えば、フリットによ
り取り付けたガラス・スペーサでは、電界放出ディスプ
レイ内におけるスペーサの標準的な荷重条件のもとで、
約0.1マイクロメートルのコンプライアンスが得られ
るに過ぎない。本発明による方法の実施例は、スペーサ
の均一性が実現するよう、十分なコンプライアンスを与
え、部材104における高さの裕度を最大35マイクロ
メートルにまで高める。部材104は、25ないし25
0マイクロメートルの範囲の幅を有する。この幅は、画
素間の間隔等、スペーサ102の配置に利用できるスペ
ースの大きさによって異なる。部材104は誘電材料か
ら成り、好適実施例においてはセラミックを含む。ガラ
ス・セラミック,ガラスまたは石英等、他の適当な誘電
材料を用いてもよい。この特定実施例においては、セラ
ミック・シートをリブのような断片に切断することによ
って、部材104を形成する。好適実施例において、ス
ペーサ102は平面構造である。しかし、本発明による
方法の他の実施例において、スペーサ102は他の形状
を有する。切断は、Norton and Manufacturing Technol
ogy,Inc.等の企業により供給されるダイヤモンド・ソー
等、いくつかの入手可能な精密のこぎりの内1つを用い
て、行うことができる。この方法の好適実施例におい
て、部材104は高さが1ミリメートル、幅が0.1ミ
リメートル、および長さが5ミリメートルである。これ
らの寸法は、表示板間の所定の間隔、表示板の内表面に
スペーサを配置するため利用できるスペースの大きさ、
および、各スペーサ102の荷重耐久要求によってそれ
ぞれ異なる。好適実施例において、部材104は、火入
れされ、両側ラップ盤でラップされたテープ状のほうけ
い酸化アルミニウム材を含み、厚さは0.1ミリメート
ルである。かかるテープは、DuPontにより供給される。
部材104を設けた後、それらの側面105が当接係合
し、かつそれらの縁部106が露出するように、部材1
04を積み重ねる。次いで、部材104の縁部106を
適当な金属で被覆して、ボンディング層108を設け
る。この被覆工程を実施するには、部材104をバネ荷
重マスク固定具(spring-loaded mask fixture)に部材1
04に挿入し、部材104を適切な位置に保持し、部材
104の縁部106以外の部分の被覆を防ぐ。縁部10
6は、真空蒸着を含む多くの標準的な堆積技法の内いず
れか1つにより被覆する。この特定実施例では、ボンデ
ィング層108は金から成り、厚さは0.3ないし2マ
イクロメートルである。本発明による方法の他の実施例
においては、縁部106に、アルミニウム等他の金属を
堆積する。ボンディング層108の厚さは、用いる金属
の種類、および後にこれを結合させる金属の種類によっ
て異なる。ボンディング層108を構成する金属は、熱
圧着,超音波ボンディングおよび熱音波ボンディング(t
hermosonic bonding) 等、多数の標準的な方法の内1つ
により、金属間結合を形成するのに適するものでなけれ
ばならない。次いで、側面105に対応する位置でボン
ディング層108を割ることにより、構造100を、個
々の被覆済みスペーサ102に分離する。本方法の別の
実施例においては、構造100をスペーサ102に分離
する工程の前に、部材104の対向縁部109を同様の
方法でメタライズして、縁部109においても金属間結
合を形成可能とする。
【0008】次に図2を参照すると、本発明によるフラ
ット・パネル・ディスプレイにおけるスペーサの固着方
法の実施例の種々な工程を実施することよって実現され
る構造110の等幅図が示されている。構造110は、
スペーサ102,および2個の金属柔軟部材112を含
む。金属柔軟部材112は、金属間結合を介して、スペ
ーサ102のボンディング層108に固着される。本発
明の他の実施例では、金属柔軟部材を1個のみ、または
2個以上用いてもよい。金属柔軟部材112は、降伏力
の小さい金属を含むので、以下で更に詳しく説明するよ
うに、フラット・パネル・ディスプレイの表示板間に均
一な間隔を得るための適当なコンプライアンスを有する
材料として機能する。また、金属柔軟部材112は、金
属間結合を容易にする幾何学的形状を有する。金属柔軟
部材112の幾何学的形状は、これらにより形成される
金属結合に必要な力の量に影響する。また、金属柔軟部
材112の幾何学的形状は、金属柔軟部材112の歩留
まりにも影響を及ぼし、その値が好適であれば、金属柔
軟部材112の所望のコンプライアンスが得られる。こ
の特定実施例において、金属柔軟部材112は、ほぼ球
形のボールを含む。ほぼ円形のワイヤまたは球形のボー
ルという形状を用いると、結合力が小さくて済み、結合
工程中のスペーサ102の破損を防げる可能性があり、
また、降伏力(yield force) すなわち塑性変形を起こす
のに十分な力が小さいので、金属柔軟部材112を十分
に変形させて、部材104において典型的に見られる高
さの裕度に調整させることができるため有利である。こ
の特定実施例において、金属柔軟部材112は、1ない
し2%のパラジウムを含む金合金から成る。本発明によ
る方法の他の実施例においては、金属柔軟部材112
は、ほぼ純金から成る。ボール結合の間にワイヤからボ
ールが離脱すると、ブレイク・オフ・テイル(break-off
tail)が形成される。金―パラジウム合金は、ブレイク
・オフ・テイルの均一性が高く、またボールの真上で破
断するという利点がある。この特定実施例において、Hy
bond,K&S ,およびHughesにより製造されるもの等、多
数の標準的な金ボール結合機の内の1つを用いて、金属
柔軟部材112をボンディング層108上に形成し、こ
れに結合する。HydrostaticsまたはAmerican Fine Wire
が供給するような0.7ミルの金ワイヤを介して、金を
配する。標準的な金ワイヤ結合装置を用いることによ
り、ボンディング層108上に金ボールを配置し、種々
の金属圧縮結合技法の内の1つにより固着する。金は降
伏力が適度に小さいので、スペーサ102を破損させる
ことなく、コンプライアンスが実現される。金属柔軟部
材112が含む金ボールは、結合後の幾何学的形状にお
いて、電界放出ディスプレイの表示板の画素行間の利用
可能なスペース内に収容されるように、約75マイクロ
メートルの直径を有する。本方法の他の実施例におい
て、結合のために利用できる空間の大きさに応じて、異
なるサイズのボール結合を用いる。ボールを作るワイヤ
の直径を変えることにより、ボールのサイズを変えるこ
とができる。
【0009】本発明による方法の他の実施例において、
金属柔軟部材112は、部材104上に形成された金属
の堆積を含む。この堆積は、半球形、またはそうでなけ
れば同様の形状の架台(pedestal)としてもよい。ボンデ
ィング層に選択的に金を電気めっきすることにより、架
台を堆積させることができる。ボンディング層は、部材
104の縁部に形成された接着層、およびかかる接着層
上に形成されたシード層(seed layer)を含む。接着層は
チタニウム等の適当な金属を含み、また、シード層は金
等の適当なシーディング材(seeding material)から成
る。金属柔軟部材112は、また、無電解めっき溶液に
よって選択的に金属をめっきすることにより、縁部10
6上に成長させた金属構造を含んでもよい。また、シャ
ドー・マスク堆積(shadow mask deposition)またはパタ
ーン・エッチング・プロセスにより、金属柔軟部材11
2を設けることもできる。
【0010】次に図3および図4を参照すると、電界放
出ディスプレイの標準的な陽極120の一部を表す等幅
図および断面図がそれぞれ示されている。陽極120
は、典型的にガラスから成る透明板122を含む。陽極
120は更に、陰極ルミネセンス材または蛍光体等の発
光材の堆積を含む複数の画素124を有する。画素12
4は、行および列を含む配列に配される。画素124の
行と列との間に、複数の領域126が存在する。ディス
プレイの発光機能を妨害せず、陽極120と陰極表示板
との間に所定の間隔を保持するように、領域126を、
スペーサと物理的に接触させるのに利用することができ
る。図4は、画素124の1つを通る陽極120の断面
図を示す。典型的に、陽極120は、その内表面に形成
された層127,128,129を含む。層127は酸
化クロムを含み、層128はクロムを含み、層129
は、厚さが約700オングストロームで、また光反射器
として機能するアルミニウムの薄い層を含む。アルミニ
ウムのワイヤを含む金属柔軟部材は、超音波によって層
128および129に結合することができる。しかし、
金ボールを含む金属柔軟部材112は、熱圧着技法では
層129に適切に結合されない。層129は、金属柔軟
部材112と熱圧着金属結合を形成するのに十分な厚さ
を有していない。しかしながら、金属柔軟部材がアルミ
ニウム・ワイヤを含む場合は、超音波により層129に
結合することができる。この方法の欠点は、ディスプレ
イ・エンベロープにおいて、ワイヤ端が突き出たままに
なることがあり得ることである。また、層129はあら
ゆる電界放出ディスプレイに含まれるわけではない。層
129は、放出された電子が蛍光体堆積物に達する前に
層129を横切る時に生じる電位の損失に耐えることが
できる、高圧電界放出ディスプレイのみに含まれる。図
2の構造110を電界放出ディスプレイの陽極に固着す
るため、標準的な陽極120には変更が必要であるが、
これについては以下で図5および図6を参照して更に詳
しく説明する。
【0011】図5を参照すると、本発明によるフラット
・パネル・ディスプレイにおけるスペーサ102の固着
方法の実施例の種々の工程を実施することによって実現
される陽極130の変更例が等幅図で示されている。変
更陽極130は、複数の金属ボンディング・パッド13
2を含み、かかる金属ボンディング・パッド132は、
画素124間のスペーサ102を固着する位置に配置さ
れる。電界放出ディスプレイ全体に渡るスペーサ102
の適当なレイアウトは、変更陽極130と陰極板との間
に十分な構造的支持が得られるように、予め定められて
いる。この特定実施例において、金属ボンディング・パ
ッド132は、画素124の行間に配置されたアルミニ
ウムのストリップを含む。また、変更型の陽極130
は、金属ボンディング・パッド間の距離が15ミリメー
トルになるように、厚さが1.1ミリメートルのガラス
板から成る透明板122を含む。他の寸法を有する透明
板を用いてもよいが、その場合は、スペーサの異なるレ
イアウトが必要となる。金属ボンディング・パッド13
2は、適当なマスクを設けてスパッタリングを行う等、
多くの適当な堆積法の内1つを用いて、堆積させる。金
属ボンディング・パッド132は、厚さが約2マイクロ
メートル、幅が約100マイクロメートルである。
【0012】次に図6を参照すると、本発明による方法
の別の実施例の種々の工程を実施することによって実現
される陽極140の断面図が、図4と同様に示されてい
る。この特定実施例においては、画素124間の領域1
26内のいずれの位置でも金属柔軟部材112を結合可
能となるように、金属ボンディング・パッド142を領
域126の全域に配置する。陽極140の製造におい
て、最初に、透明プレート122上に酸化クロム層,ク
ロム層を堆積し、次いで、厚さが約10,000オング
ストロームのアルミニウム層を堆積する。この後、画素
124の蛍光体堆積物のための所望の位置に、エッチン
グ技法を用いて、酸化クロム,クロムおよびアルミニウ
ムの層を貫通する穴を形成することにより、層127,
128,および金属ボンディング・パッド142を設け
る。高圧電界放出ディスプレイにおいては、この後、厚
さが約700オングストロームの薄いアルミニウム層を
含む層129を、内表面全体に堆積させる。構造110
の金属柔軟部材112(図2)が、金属ボンディング・
パッド142と適当な金属結合を形成することができる
よう、金属ボンディング・パッド142は十分な厚さで
なければならない。本発明による方法の別の実施例にお
いて、層128のクロムを堆積させるのに用いた選択堆
積マスクを利用することにより、金属ボンディング・パ
ッドを設けることができる。
【0013】次に図7を参照すると、本発明によるフラ
ット・パネル・ディスプレイにおけるスペーサの固着方
法の実施例の種々の工程を実施することによって、いく
つかの構造110(図2)を、変更型の陽極130(図
5)の一部に固着して実現される構造150の等幅図が
示されている。構造150内において、金属柔軟部材1
12を金属ボンディング・パッド132の一部に固着す
ることにより、スペーサ102を変更陽極130に固着
して、フラット・パネル・ディスプレイの製造における
この後のパッケージング工程の間、変更陽極130の内
表面に対して垂直方向にスペーサ102を保持する。金
属柔軟部材112と金属ボンディング・パッド132と
の間の金属結合は、熱圧着,熱音波ボンディング(therm
osonic bonding) ,超音波ボンディング等、多数の標準
的な金属間結合技法の内1つを用いることによって形成
することができる。この特定実施例においては熱圧着機
を用いる。構造110を、加熱固定具によって配置する
が、この際、真空を用いて、変更陽極130に対して構
造110を垂直方向に保持し、また、金属柔軟部材11
2を金属ボンディング・パッド132と物理的に接触さ
せて配置することにより、金属柔軟部材112と金属ボ
ンディング・パッド132との間の所与の接触場所にお
いて、金属柔軟部材112,金属ボンディング・パッド
132,およびボンディング層108を含む柔軟領域1
52が設けられる。金属柔軟部材112と金属ボンディ
ング・パッド132との間の金属間結合は、高温におい
て実施する。高温の最大値は、摂氏20ないし500度
の範囲である。この特定実施例では、最高温度は約摂氏
350度である。金属柔軟部材112と金属ボンディン
グ・パッド132との間に、結合力を加える。これは、
図7において下向き矢印で示すように、構造110の対
向縁部109に荷重をかけることにより行う。適当な荷
重は、1個のボール結合当たり、約80ないし350グ
ラムを与える質量を含む。この特定実施例においては、
これにより、構造110当たり、約160ないし700
グラムの荷重となる。この特定実施例において、構造1
10は個別に取り付けられる。先に特定した温度および
力の条件は、部材104にとって容易に耐えられるもの
である。結合力の値は、結合面積によって異なり、ま
た、当業者によって容易に規定される。その計算は、金
属柔軟部材の特定の形状および結合面積に基づく。結合
力の作用と同時に、柔軟領域152を加熱することによ
り、柔軟領域152を変形させ、また、金属間結合を形
成する。金属柔軟部材112と金属ボンディング・パッ
ド132との間の物理的接触点における変形により、ア
ルミニウム上の表面酸化物に破損が生じ、これにより、
金とアルミニウム金属との間の結合が可能となる。本方
法の他の実施例においては、用いる金属は表面酸化を生
じないので、この特定実施例における程変形に対する要
件は重要ではない。本方法の更に別の実施例において
は、超音波または熱音波ボンディング(thermosonic bon
ding) を用いることができ、この場合、接触工程におい
て、構造110または変更陽極130を、約60キロヘ
ルツで振動する超音波ホーンに固定する(clamp) 。上記
の温度および結合力の値では、最大結合力をくわえる場
合の結合時間は、約5ないし10秒である。この結合時
間が経過した後、それまでの真空状態を解除し、結合力
すなわち荷重を除く。続いて、各々のスペーサ102を
同様に取り付ける。対向縁部109と変更型の陽極13
0の内表面との間におけるスペーサ102の高さの均一
性は、変更型の陽極130に構造110を結合させるプ
ロセスの間に実現することができる。これを行うには、
結合工程において、対向縁部109と変更陽極130と
の間の距離を測定し、この距離が所定の値となった時に
荷重の作用を除く。次いで、柔軟領域152を周囲温度
まで冷却することにより、この後のディスプレイ製造工
程を通して、柔軟領域152が塑性変形した構成を維持
するように、柔軟領域152を硬化させる。好適実施例
では、この距離の均一性は、以降のディスプレイ組み立
てのパッケージング工程において実現されるが、これに
ついては以下で図8を参照して更に詳しく説明する。柔
軟領域152のコンプライアンスによって、表示板間に
均一な間隔を与える一方、部材104の高さにおける裕
度の調整、および部材104の縁部と表示板との間に混
入した微粒子に対する処置が可能となる。
【0014】次に図8を参照すると、本発明による方法
の実施例の種々の工程を図7の構造150上に実施する
ことによって実現される、電界放出ディスプレイ160
の一部を表す断面図が示されている。この特定実施例で
は、対向縁部109と変更陽極130の内表面との間の
距離において必要な均一性を結合工程では意図的に与え
ずに、構造110を変更型の陽極130に固着する。こ
の均一性を得るのは、スペーサ固着工程後のパッケージ
ング工程である。電界放出ディスプレイ160の製造に
おいて、最初に構造150を形成する。ここでは、柔軟
領域152は既に変形されているが、完全には圧縮され
ておらず、部材104は変更陽極130上に直立したま
まである。この後、変更陽極130に対向するように陰
極164を配置し、変更陽極130と陰極164との間
に、かつそれらの周囲に、エンベロープ165が形成さ
れるように複数の側壁162を設ける。スペーサ102
はエンベロープ165に含まれる。陰極164は、図8
において概略的に表した複数のフィールド・エミッタ1
66を有する。電界放出ディスプレイ160の動作中
に、フィールド・エミッタ166から放出された電子を
画素124が受けるように、フィールド・エミッタ16
6は、変更陽極130の画素124に対応している。理
解を容易にするため、図8にはスペーサ102を2個の
み示す。スペーサの各対向縁部109と変更陽極130
の内表面との間の距離h1 およびh2 は異なっており、
図7を参照して説明したように、所定の数のスペーサ1
02を変更陽極130に固着する場合、この距離にばら
つきがあることを表している。この構成において、陰極
164はスペーサ102の一部のみと当接係合してい
る。従って、陰極164の重量はスペーサ102に均一
に加わらず、また、エンベロープ165が減圧されれ
ば、これにより生じる差圧は、スペーサ102に均一に
加わらない。これによって、変更陽極130において、
および/または陰極164およびスペーサ102におい
ても、応力上昇点を生じることになる。応力上昇点によ
って、電界放出ディスプレイ160は破損し易くなる。
スペーサ102に均一な荷重をかけるために、例えば、
加熱チャック(heated chuck)上または炉内に電界放出デ
ィスプレイ160を配置し、電界放出ディスプレイ16
0を摂氏250ないし500度の温度に加熱する。次い
で、陰極164の重量,エンベロープ165の減圧時に
生じる差圧,および/または陰極164にかかる付加的
な質量により、適当な変形荷重を与える。図8では、こ
の変形荷重を矢印で示す。変形荷重によって、最初に陰
極164に接触しているスペーサ102が、それぞれ対
応する柔軟領域152に向かって押し込まれる。柔軟領
域152は、高温条件によって既に軟化している。した
がって、これらの柔軟領域152は、最初は陰極164
との物理的な接触を妨げられていたスペーサ102が、
縁部109において陰極164と当接係合するまで塑性
変形される。また、変更陽極130および/または陰極
164の撓みにより、スペーサ102のいくつかは、最
初、他のスペーサよりも大きな荷重を受ける。最初に大
きな荷重を受けるこれらのスペーサ102は、より強く
押されることになり、このため表示板の著しい撓みが少
なくなる。尚、全てのスペーサ102において、対向縁
部109と変更陽極130の内表面との間の距離が均一
とした場合に、スペーサ102が電界放出ディスプレイ
160にかかる差圧を適当に受け、またスペーサ102
が変更型の陽極130および陰極160の有害かつ過剰
な撓みを防ぐように、スペーサ102の数およびレイア
ウトを予め定めてあることを注記しておく。厚さが1.
1ミリメートルのガラスを含む表示板において、約15
ミリメートルというスペーサ間距離は適切なレイアウト
であると考えられる。対角線が10インチのディスプレ
イでは、スペーサ102の適当な数は、約100ないし
200の範囲である。柔軟領域152の形状および材料
特性によって、適度な塑性変形が可能となり、材料が画
素124に広がるのを防ぎつつ、陰極164の内表面と
あらゆる部材104の縁部109との間の物理的接触が
得られる。この特定実施例では、金属柔軟部材112が
準球形の形状から偏平なボールへと変わるにつれて、所
与の圧縮量を達成するのに必要な力は増大する。柔軟領
域152の挙動により、全ての縁部109が陰極164
の内表面と当接係合した後、また、変更陽極130と陰
極164が、スペーサ102とこの接触を得て、有害か
つ過剰な撓みを呈しなくなったときに、圧縮または塑性
変形が終止する。金は降伏応力が小さく、また金属柔軟
部材112の球形の形状により、変形が容易であること
から、所与の温度において小さい降伏力が得られる。次
いで温度を制御して、上述の最終構成を実現する。この
挙動は、スペーサにおける高さの裕度を調整するには十
分に撓まないガラス・フリット,ガラス,またはセラミ
ックのスペーサ自体とは対照的である。スペーサ102
の均一な荷重は、エンベロープ165の減圧に先立っ
て、またはエンベロープ165の減圧中に実現すること
ができる。
【0015】次に図9を参照すると、図8の電界放出デ
ィスプレイ160の全素子を含む電界放出ディスプレイ
167の、図8と同様の断面図が示されている。電界放
出ディスプレイ167は更に、陰極164上に形成され
た複数の金属ボンディング・パッド168、および金属
柔軟部材112と金属ボンディング・パッド132との
間の結合と同様の方法で金属ボンディング・パッド16
8に固着させた、複数の金属柔軟部材169を含む。金
属柔軟部材169は、部材104の縁部109と物理的
に接触するように配置される。縁部109上にボンディ
ング層は何ら必要でなく、また縁部109と金属柔軟部
材169との間にも結合は何ら必要でない。金属柔軟部
材169は、部材104と陰極164との間にコンプラ
イアンスを与え、また、部材104および/または表示
板の破損およびチッピング(chipping)を防ぐ。本発明に
よるフラット・パネル・ディスプレイの別の実施例で
は、金属柔軟部材は一方の表示板の内表面の領域に堆積
した金属層を含み、部材104の被覆されていない縁部
がこれと接触する。この金属層は、アルミニウムまたは
金等の柔軟金属を含み、厚さは少なくとも1マイクロメ
ートルで、適当なコンプライアンスを与える。被覆され
ていない縁部に対向する縁部における他の部材によっ
て、部材104は直立状態に保持され、また、柔軟金属
層は、被覆されていない縁部と当接係合するように配置
される。したがって、このような構造がなければ生じる
可能性がある、部材104の硬い被覆されていない縁部
とこれに隣接する表示板の硬い表面との接触による応力
上昇点が減少する。これらの表面/縁部は、典型的に、
完全に平面または平滑ではないので、応力上昇点は一般
的に見られる。
【0016】次に図10を参照すると、距離h1 および
2 を等化する工程の後の、図8の電界放出ディスプレ
イ160の断面図が示されている。陰極164がスペー
サ102の対向縁部109の全てと当接係合した状態の
とき、図10において矢印で表す電界放出ディスプレイ
160にかかる差圧が、スペーサ102に均一に加わ
る。柔軟領域152を冷却し、均一な荷重をかける構成
になるように硬化させた後、柔軟領域152の位置に、
複数の荷重伝達領域168が設けられる。荷重伝達領域
168の金属は脆くないので、電界放出ディスプレイ1
60内において微粒子の形成の一因とはならない。
【0017】本発明による方法の他の実施例では、スペ
ーサ102を陰極164に固着する。これらの実施例の
工程は、スペーサ102の変更型の陽極130への固着
に関して先に説明したものと同様である。しかしなが
ら、ゲート/抽出金属の酸化、および典型的にモリブデ
ンから成るフィールド・エミッタ166の酸化を防ぐた
めに、真空において熱圧着または熱音波ボンディング等
の高温結合を行わなければならない。超音波ボンディン
グのようなその他の金属間結合技法を用いて、陰極16
4にスペーサ102を固着する間、フィールド・エミッ
タ166の酸化を防ぐことができる。
【0018】次に図11を参照すると、本発明による方
法の別の実施例の種々の工程を実施することによって実
現される構造170の、図2と同様の等幅図が示されて
いる。構造170は、部材104,ボンディング層10
8,および、金またはアルミニウム等の柔軟金属から成
る、1本の金属ワイヤを含む金属柔軟部材172を含
む。1本のワイヤは、10ないし100マイクロメート
ルの範囲の直径を有する。金属柔軟部材172は、標準
的なワイヤ・ボンディング技法を用いて、ボンディング
層108に固着する。次いで、電界放出ディスプレイを
形成するために、図7ないし図9を参照して説明したの
と同様の方法で、構造170を変更型の陽極130に固
着する。
【0019】本発明による方法の他の実施例では、最初
に金属柔軟部材を一方の表示板の内表面に結合し、次い
で、表面にボンディング層を形成したスペーサを金属柔
軟部材に固着する。図12に、かかる一実施例の種々の
工程を実施することによって実現される構造180の一
部を表す等幅図を示す。構造180は、図5および図6
を参照して説明したのと同様の方法で設けられた、複数
の金属ボンディング・パッド184を有する、変更陽極
182を含む。隣接する金属ボンディング・パッド18
4が個別のストリップの形状である場合には、約3ない
し4ミリメートルだけ離間させて、金属ボンディング・
パッド184に対して垂直に配置された、長さ約5ミリ
メートルのスペーサ102を収容する。変更陽極182
上に金属ボンディング・パッド184を形成した後、何
本かの金またはアルミニウムのワイヤを含む複数の金属
柔軟部材186を、熱圧着等の金属結合技法により、金
属ボンディング・パッド184に結合する。この工程の
間、金属柔軟部材186に複数の圧縮領域188を形成
する。次いで、圧縮されていない位置で、スペーサ10
2のボンディング層108を、金属柔軟部材186と当
接係合するよう配置する。曲率が大きいため、位置18
9は結合にはより好適である。次いで、図7を参照して
説明したのと同様の方法で、スペーサ102を、金属柔
軟部材186に結合する。
【0020】次に図12ないし図15を参照すると、本
発明による電界放出ディスプレイ260内における複数
のスペーサ202の固着方法の別の実施例の種々の工程
を実施することによって実現される構造の等幅図および
断面図が示されている。まず図13を参照すると、複数
の画素224の間に、複数の金属ボンディング・パッド
232が形成された、変更陽極230の一部が示されて
いる。金属ボンディング・パッド232はアルミニウム
から成る。金ボールを含む複数の金属柔軟部材212
は、標準的な金ボール結合装置を用いることにより、金
属ボンディング・パッド232に固着する。次に図14
を参照すると、金属柔軟部材212における、変更陽極
230へのスペーサ202の固着が示されている。図1
4において一部を示す電界放出ディスプレイ260は、
スペーサ202がすでに形成された陰極264を含む。
陰極264上にスペーサ202を形成するには、いくつ
かの方法がある。かかる方法の1つが、1993年8月
3日に特許された米国特許番号第5,232,549号
に開示されている。その内容は本願でも使用可能であ
る。この中で述べられている方法は、陰極264の内表
面にすでに堆積された絶縁層上へのアルミニウムのパタ
ーン層の形成を含む。このアルミニウムが、スペーサ2
02の構成を規定する。ポストを含んでもよいスペーサ
202を絶縁層のレーザ切除(laser ablation)によって
形成した後、アルミニウムはスペーサ202の上部に残
っている。本発明による方法のこの特定実施例では、こ
のアルミニウムの残留層はボンディング層208を含
み、このボンディング層208に対して、例えば真空環
境における熱圧着によって、金属柔軟部材212を結合
する。この特定実施例では、本方法は主として、図8お
よび図9を参照して説明したものと同様の方法で、均一
の荷重を実現するためのコンプライアンスを与える。こ
の特定実施例は、変更陽極230および陰極264に対
するスペーサ202の垂直性を得るものではない。材
料,スペーサの形状寸法,および/または整合等の考慮
によっては、かかる実施が望ましい場合もある。次に図
15および図16を参照すると、図8および図9を参照
して説明したのと同様の方法で、スペーサ202に均一
な荷重をかけ、更にその結果として、スペーサ202の
各々において荷重伝達領域268を得る工程の間の電界
放出ディスプレイ260の断面図が、図8および図9と
同様に示されている。本発明の別の実施例では、スペー
サ202は表面に形成されたボンディング層208を有
しておらず、また、図9を参照して説明したような、金
属柔軟部材169と部材104との間にコンプライアン
スを得たのと類似の方法で、金属柔軟部材212をスペ
ーサ202の上縁部と当接係合するように配置して、ス
ペーサ202と変更陽極230との間にコンプライアン
スを得る。
【0021】次に図17を参照すると、フラット・パネ
ル・ディスプレイ内における複数のスペーサ302の固
着方法の別の実施例の種々の工程を実施することによっ
て実現される構造350の断面図が示されている。構造
350は、変更陽極330を含み、この変更陽極330
上には、アルミニウム等の適当な金属から成り、厚さが
約1マイクロメートルである、複数の金属ボンディング
・パッド332が堆積されている。スペーサ302は、
セラミック等の適当な誘電材料から成る部材304を含
む。スペーサ302の各々には、金等の適切な結合金属
を含み、厚さが約1マイクロメートルであるボンディン
グ層308がその一方の縁部に堆積されている。ボンデ
ィング層308は、図17において矢印で表す結合力の
作用を含めて、熱圧着等の適当な金属結合技法により、
また、同時に摂氏20ないし500度の範囲の温度に加
熱することにより、金属ボンディング・パッド332に
結合する。本方法のこの特定実施例では、スペーサ30
2は非常に均一な高さを有する。均一性が十分に良好で
あるので、コンプライアンスはほとんど必要でなく、ま
た、以降のディスプレイのパッケージング工程におい
て、スペーサ302が変更陽極に対する垂直性を保持す
るよう、金属間結合によりスペーサ302を変更陽極3
30に固着する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフラット・パネル・ディスプレイ
におけるスペーサの固着方法の実施例の種々の工程を実
施することによって実現される構造の等幅図。
【図2】本発明によるフラット・パネル・ディスプレイ
におけるスペーサの固着方法の実施例の種々の工程を実
施することによって実現される構造の等幅図。
【図3】標準的な陽極の等幅図。
【図4】標準的な陽極の断面図。
【図5】本発明によるフラット・パネル・ディスプレイ
におけるスペーサの固着方法の実施例の種々の工程を実
施することによって実現される陽極の等幅図。
【図6】本発明による方法の別の実施例の種々の工程を
実施することによって実現される陽極の、図4と同様の
断面図。
【図7】本発明の方法の実施例の種々の工程を実施し、
図5の構造に図2の構造を固着することによって実現さ
れる構造の等幅図。
【図8】図7の構造に、本発明による方法の実施例の種
々の工程を実施することによって実現される構造の断面
図。
【図9】本発明による方法の別の実施例の種々の工程を
実施することによって実現される構造の、図8と同様の
断面図。
【図10】本発明による方法の実施例の種々の工程を、
図8の構造に実施することによって実現される構造の図
8と同様の断面図。
【図11】本発明によるフラット・パネル・ディスプレ
イにおけるスペーサの固着方法の別の実施例の種々の工
程を実施することによって実現される構造の等幅図。
【図12】本発明によるフラット・パネル・ディスプレ
イにおけるスペーサの固着方法の別の実施例の種々の工
程を実施することによって実現される構造の等幅図。
【図13】本発明によるフラット・パネル・ディスプレ
イにおけるスペーサの固着方法の別の実施例の種々の工
程を実施することによって実現される構造の等幅図。
【図14】本発明によるフラット・パネル・ディスプレ
イにおけるスペーサの固着方法の別の実施例の種々の工
程を実施することによって実現される構造の等幅図。
【図15】図14に示した構造の断面図。
【図16】本発明による種々の工程を、図15に示した
構造に実施することによって実現される構造の断面図。
【図17】本発明によるフラット・パネル・ディスプレ
イにおけるスペーサの固着方法の別の実施例の種々の工
程を実施することによって実現される構造の断面図。
【符号の説明】
100 構造 102 スペーサ 104 部材 105 側面 106 縁部 108 ボンディング層 109 縁部 110 構造 112 金属柔軟部材 120 陽極 122 透明板 124 画素 126 領域 127 ,128,129 層 130 変更型陽極 132 金属ボンディング・パッド 140 陽極 142 金属ボンディング・パッド 150 構造 152 柔軟領域 160 電界放出ディスプレイ 162 側壁 164 陰極 165 エンベロープ 166 フィールド・エミッタ 167 電界放出ディスプレイ 168 金属ボンディング・パッド 169 金属柔軟部材 170 構造 172 金属柔軟部材 180 構造 182 変更型陽極 184 金属ボンディング・パッド 186 金属柔軟領域 188 圧縮領域 202 スペーサ 208 ボンディング層 212 金属柔軟部材 224 画素 230 陽極 232 金属ボンディング・パッド 260 電界放出ディスプレイ 264 陰極 268 荷重伝達領域 302 スペーサ 304 部材 308 ボンディング層 330 変更型陽極 332 金属ボンディング・パッド 350 構造

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2表示板(330)を有する
    フラット・パネル・ディスプレイ内における複数のスペ
    ーサ(302)の固着方法であって:0.5ないし3ミ
    リメートルの範囲の均一な高さを有し、25ないし25
    0マイクロメートルの範囲の幅を有し、誘電材料から成
    り、第1および第2縁部を有する複数の部材(304)
    を用意する段階;前記複数の部材(304)の各々の前
    記第1縁部に金属を被覆してボンディング層(308)
    を設ける段階;前記第1表示板(330)の内表面に金
    属ボンディング・パット(332)を形成する段階;前
    記金属ボンディング・パッド(332)に物理的に前記
    ボンディング層(308)を接触させる段階;および前
    記ボンディング層(308)と前記金属ボンディング・
    パッド(332)との間に圧力をかけることによって、
    前記ボンディング層(308)と前記金属ボンディング
    ・パッド(332)との間に金属結合を形成する段階;
    から成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】第1および第2表示板(330)を有する
    フラット・パネル・ディスプレイ内における複数のスペ
    ーサ(302)の固着方法であって:0.5ないし3ミ
    リメートルの範囲の均一な高さを有し、25ないし25
    0マイクロメートルの範囲の幅を有し、誘電材料から成
    り、第1および第2縁部を有する複数の部材(304)
    を設ける段階;前記複数の部材(304)の各々の前記
    第1縁部に金属を被覆してボンディング層(308)を
    設ける段階;前記第1表示板(330)の内表面に金属
    ボンディング・パット(332)を形成する段階;前記
    金属ボンディング・パッド(332)に物理的に前記ボ
    ンディング層(308)を接触させる段階;前記ボンデ
    ィング層(308)と前記金属ボンディング・パッド
    (332)との間に圧力をかける段階;および圧力をか
    ける前記段階と同時に、前記ボンディング層(308)
    と前記金属ボンディング・パッド(332)を摂氏20
    ないし500度の範囲の温度に加熱することによって、
    前記ボンディング層(308)と前記金属ボンディング
    ・パッド(332)との間に金属結合を形成する段階;
    から成ることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】第1および第2表示板(130,164)
    を有するフラット・パネル・ディスプレイ(160,1
    67,260)内における複数のスペーサ(102,2
    02)の固着方法であって:0.1ないし3ミリメート
    ルの範囲の均一な高さを有し、25ないし250マイク
    ロメートルの範囲の幅を有し、誘電材料から成り、第1
    および第2縁部を有する複数の部材(104)を設ける
    段階;前記複数の部材(104)の各々の前記第1縁部
    を金属により被覆してボンディング層(108,20
    8)を設ける段階;前記第1表示板(130)の内表面
    に金属ボンディング・パッッド(132,142,18
    4,232)を形成する段階;金属柔軟部材(112,
    172,186,212)を設ける段階;前記金属柔軟
    部材(112,172,186,212)と前記第1ボ
    ンディング層(108,208)との間に第1金属結合
    を形成する段階;および前記金属柔軟部材(112,1
    72,186,212)と前記金属ボンディング・パッ
    ド(132,142,184,232)との間に第2金
    属結合を形成することによって、前記第1縁部と前記第
    1表示板(130)の前記内表面との間に柔軟領域(1
    52)を設ける段階;から成ることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】第1および第2表示板(130,164)
    を有するフラット・パネル・ディスプレイ(160,1
    67,260)内における複数のスペーサ(102,2
    02)の固着方法であって:0.1ないし3ミリメート
    ルの範囲の均一な高さを有し、25ないし250マイク
    ロメートルの範囲の幅を有し、誘電材料から成り、第1
    および第2縁部を有する複数の部材(104)を設ける
    段階;前記複数の部材(104)の各々の前記第1縁部
    に金属を被覆してボンディング層(108,208)を
    設ける段階;前記第1表示板(130)の内表面に金属
    ボンディング・パット(132,142,184,23
    2)を形成する段階;金属柔軟部材(112,172,
    186,212)を設ける段階;前記金属柔軟部材(1
    12,172,186,212)と前記第1ボンディン
    グ層(108,208)との間に第1金属結合を形成す
    る段階;前記金属柔軟部材(112,172,186,
    212)と前記金属ボンディング・パッド(132,1
    42,184,232)との間に第2金属結合を形成す
    ることによって、前記第1縁部と前記第1表示板(13
    0)の前記内表面との間に柔軟領域(152)を設ける
    段階;第2金属柔軟部材(169)を設ける段階;前記
    第2表示板(164)の内表面に第2金属ボンディング
    ・パッド(168)を形成する段階;前記第2金属柔軟
    部材(169)と前記第2金属ボンディング・パッド
    (168)との間に金属結合を形成する段階;および前
    記第2金属柔軟部材(169)を前記複数の部材(10
    4)の内1つの前記第2縁部(109)と当接係合する
    ように配置することによって、前記第2縁部(109)
    と前記第2表示板(164)の前記内表面との間に柔軟
    領域を設ける段階;から成ることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】フラット・パネル・ディスプレイ(16
    0,167,260)であって:内表面を有する第1表
    示板(164,264);前記第1表示板(164,2
    64)の前記内表面に対向し、かつこれと離間した内表
    面を有する第2表示板(130,230);第1および
    第2縁部を有するスペーサ(102,202)であっ
    て、前記スペーサ(102,202)は前記第1表示板
    (164,264)に対して垂直に配置されるように前
    記第1縁部が前記第1表示板(164,264)の前記
    内表面に物理的に接触し、0.1ないし3ミリメートル
    の範囲の高さおよび25ないし250マイクロメートル
    の範囲の幅を有する前記スペーサ(102,202);
    および前記第2表示板(130,230)と前記スペー
    サ(102,202)の前記第2縁部との間に配置され
    た金属柔軟部材(112,212)であって、前記スペ
    ーサ(102,202)および前記第2表示板(13
    0,230)の前記内表面と物理的に接触し、前記第2
    表示板(130,230)の前記内表面は前記スペーサ
    (102,202)の前記第2縁部から離間して少なく
    とも1マイクロメートルの間隔を設けることによって、
    前記第2表示板(130,230)と前記スペーサ(1
    02,202)の前記第2縁部との間にコンプライアン
    スを与え、かつ、前記スペーサ(102,202)なら
    びに前記第1および第2表示板(164,264,13
    0,230)の破損を防ぐ前記金属柔軟部材(112,
    212);から成ることを特徴とするフラット・パネル
    ・ディスプレイ(160,167,260)。
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