JP3507393B2 - スペーサの製造方法および電子源装置の製造方法 - Google Patents

スペーサの製造方法および電子源装置の製造方法

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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願に係わる発明は、電子源
装置で用いるスペーサ、及びその製造方法及び、電子源
装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば表面伝導型放出素子や、電界放出型
素子(以下FE型と記す)や、金属/絶縁層/金属型放
出素子(以下MIM型と記す)などが知られている。
【0003】表面伝導型放出素子としては、例えば、M.
I.Elinson,Radio Eng.Electron Phys.,10,1290,(1965)
や、後述する他の例が知られている。
【0004】表面伝導型放出素子は、基板上に形成され
た小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことにより
電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面
伝導型放出素子としては、前記エリンソン等によるSn
2薄膜を用いたものの他に、Au薄膜によるもの[G.D
ittmer:”Thin Solid Films”,9,317(1972)]や、In2
3/SnO2薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.Fon
stad:”IEEE Trans.ED Conf.”,519(1975)]や、カーボ
ン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1
号、22(1983)]等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型放出素子の素子構成の
典型的な例として、図9に前述のM.Hartwellらによる素
子の平面図を示す。同図において、3001は基板で、
3004はスパッタで形成された金属酸化物よりなる導
電性薄膜である。導電性薄膜3004は図示のようにH
字形の平面形状に形成されている。この導電性薄膜30
04に、後述の通電フォーミングと呼ばれる通電処理を
施すことにより、電子放出部3005が形成される。図
中の間隔Lは、0.5〜1[mm],幅Wは、0.1
[mm]に設定されている。尚、図示の便宜から、電子
放出部3005は導電性薄膜3004の中央に矩形の形
状で示したが、これは模式的なものであり、実際の電子
放出部の位置や形状を忠実に表現しているわけではな
い。
【0006】M. Hartwellらによる素子をはじめとして
上述の表面伝導型放出素子においては、電子放出を行う
前に導電性薄膜3004に通電フォーミングと呼ばれる
通電処理を施すことにより電子放出部3005を形成す
るのが一般的であった。即ち、通電フォーミングとは、
導電性薄膜3004の両端に一定の直流電圧、もしく
は、例えば1V/分程度の非常にゆっくりとしたレート
で昇圧する直流電圧を印加して通電し、導電性薄膜30
04を局所的に破壊もしくは変形もしくは変質せしめ、
電気的に高抵抗な状態の電子放出部3005を形成する
ことである。尚、局所的に破壊もしくは変形もしくは変
質した導電性薄膜3004の一部には亀裂が発生する。
この通電フォーミング後に導電性薄膜3004に適宜の
電圧を印加した場合には、亀裂付近において電子放出が
行われる。
【0007】FE型の例としては、例えば、W. P. Dyke
& W. W. Dolan,”Field emission”, Advance in Elec
tron Physics, 8, 89 (1956)や、或は、C. A. Spindt,
”Physical properties of thin-film field emission
cathodes with molybdenumcones”, J. Appl. Phys.,
47, 5248 (1976)などが知られている。
【0008】このFE型の素子構成の典型的な例とし
て、図10に前述のC. A. Spindtらによる素子の断面図
を示す。同図において、3010は基板で、3011は
導電材料よりなるエミッタ配線、3012はエミッタコ
ーン、3013は絶縁層、3014はゲート電極であ
る。本素子は、エミッタコーン3012とゲート電極3
014の間に適宜の電圧を印加することにより、エミッ
タコーン3012の先端部より電界放出を起こさせるも
のである。
【0009】また、FE型の他の素子構成として、図1
0のような積層構造ではなく、基板上に基板平面とほぼ
平行にエミッタとゲート電極を配置した例もある。
【0010】また、MIM型の例としては、例えば、C.
A. Mead, ”Operation of tunnel-emission Device
s”, J. Appl. Phys., 32,646 (1961)などが知られてい
る。
【0011】MIM型の素子構成の典型的な例を図11
に示す。同図は断面図であり、図において、3020は
基板で、3021は金属よりなる下電極、3022は厚
さ100Å程度の薄い絶縁層、3023は厚さ80〜3
00Å程度の金属よりなる上電極である。MIM型にお
いては、上電極3023と下電極3021の間に適宜の
電圧を印加することにより、上電極3023の表面より
電子放出を起こさせるものである。
【0012】上述の冷陰極素子は、熱陰極素子と比較し
て低温で電子放出を得ることができるため、加熱用ヒー
タを必要としない。従って、熱陰極素子よりも構造が単
純であり、微細な素子を作成可能である。また、基板上
に多数の素子を高い密度で配置しても、基板の熱溶融な
どの問題が発生しにくい。また、熱陰極素子がヒータの
加熱により動作するため応答速度が遅いのとは異なり、
冷陰極素子の場合には応答速度が速いという利点もあ
る。
【0013】このため、冷陰極素子を応用するための研
究が盛んに行われてきている。例えば、表面伝導型放出
素子は、冷陰極素子の中でも特に構造が単純で製造も容
易であることから、大面積にわたり多数の素子を形成で
きる利点がある。そこで、例えば本願出願人による特開
昭64−31332号公報において開示されるように、
多数の素子を配列して駆動するための方法が研究されて
いる。
【0014】また、表面伝導型放出素子の応用について
は、例えば画像表示装置、画像記録装置などの画像形成
装置や、荷電ビーム源等が研究されている。
【0015】特に、画像表示装置への応用としては、例
えば本願出願人による米国特許5,066,883号や
特開平2−257551号公報や特開平4−28137
号公報において開示されているように、表面伝導型放出
素子と電子との衝突により発光する蛍光体とを組み合わ
せて用いた画像表示装置が研究されている。表面伝導型
放出素子と蛍光体とを組み合わせて用いた画像表示装置
は、従来の他の方式の画像表示装置よりも優れた特性が
期待されている。例えば、近年普及してきた液晶表示装
置と比較しても自発光型であるためバックライトを必要
としない点や、視野角が広い点が優れているといえる。
【0016】また、FE型を多数個ならべて駆動する方
法は、例えば本願出願人による米国特許4,904,8
95号に開示されている。また、FE型を画像表示装置
に応用した例として、例えば、R. Mayerらにより報告さ
れた平板型の表示装置が知られている。[R.Meyer:”Re
cent Development on Microtips Display at LETI”,Te
ch. Digest of 4th Int. Vacuum Microelectronics Con
f.,Nagahama,pp.6〜9(1991)] また、MIM型を多数個並べて画像表示装置に応用した
例は、例えば本願出願人による特開平3−55738号
公報に開示されている。
【0017】上記のような電子放出素子を用いた画像形
成装置のうちで、奥行きの薄い平面型表示装置は省スペ
ースかつ軽量であることから、ブラウン管型の表示装置
に置き換わるものとして注目されている。
【0018】このような電子放出素子をマトリクス状に
配設した電子源基板を気密容器内に収容した平面型の表
示パネル部が提案されており、この気密容器の内部は1
-6[torr]程度の真空に保持されている。従って、この
表示パネルの表示面積が大きくなるに従って、この気密
容器内部と外部の気圧差によるリアプレート及びフェー
スプレートの変形、或は破壊を防止するための手段が必
要となる。そこで従来は、比較的薄いガラス板からなる
大気圧に耐えるための構造支持体(スペーサ或はリブと
呼ばれる)が、前述の電子源基板とフェースプレートと
の間に設けられている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本願では、スペーサの
製造方法としてより好適な製造方法を実現することを課
題とする。また、好適な電子源装置を実現することを課
題とする。
【0020】特に具体的には、例えば、簡便にスペーサ
を製造することができる製造方法を実現することを課題
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願に係わるスペーサの
製造方法の発明の一つは以下のように構成される。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】 電子線放出素子を有する電子源と、前記
電子源と対向する対向部材と、前記電子源と前記対向部
材の間に配置されたスペーサとを有する電子源装置に用
いられるスペーサの製造方法であって、前記スペーサを
構成するスペーサ基板に膜を設ける被膜工程を有してお
り、該被膜工程は、スペーサ基板の被膜領域を含み該被
膜領域よりも広い領域に前記膜の材料を付与する付与工
程と、スペーサ基板に付与された膜の材料のうち、被膜
領域に付与された膜の材料を選択的に加熱して被膜領域
のみに膜を形成する膜形成工程とを有することを特徴と
するスペーサの製造方法。
【0036】この発明の場合、材料を付与した後に、所
定の位置のみに付与された材料による膜を形成する工程
を有するので、材料付与時の厳密な付与位置制御が不要
となる。この発明は、上述の各発明の範囲には限定され
ないが、それらと組み合わせて用いると好適である。
【0037】前記膜は前記付与された材料を加熱するこ
とによって得られるものであり、前記位置選択的な膜形
成工程は、前記所定の位置の付与された前記材料を選択
的に加熱する工程であると好適である。膜を形成すべき
位置のみが膜を形成するに足る温度に加熱されると良
い。ただし、膜を形成しない位置に付与された材料が加
熱される構成を排除するものではなく、その場合は、膜
を形成しない位置に付与された材料が膜を形成するに足
る条件の加熱を受けないようにすれば良い。
【0038】前記選択的な加熱は、光照射。特にはレー
ザー光を照射することで達成することができる。また、
選択的な加熱位置に対応する形状の熱源部を有するヒー
ターにより行なうこともできる。
【0039】 記被膜工程で設けられた膜は、前記電
荷を移動させる膜と電気的に接続される膜であると良
い。
【0040】ここで、電荷を移動させる膜(本願明細書
では、高抵抗膜もしくは帯電防止膜とも言う。)がスペ
ーサ基板に設けられていることにより、帯電もしくは帯
電による影響を抑制することができる。特には、該電荷
を移動させる膜を介して、電子源に設けられる電極と、
対向部材に設けられる電極の間で電流が流れる構成にす
ることにより、帯電量を抑制することができる。前記被
膜工程で設けられる膜は、この電荷を移動させる膜と電
気的に接続するものであると良い。具体的には、前記被
膜工程で設けられる膜は、その存在によって、前記電荷
を移動させる膜の電位を均すことができる導電性を有す
るものが好適に用いられる。特に被膜工程で設けられる
膜の抵抗値、特にはシート抵抗値を電荷を移動させる膜
のものよりも小さくすることにより、電荷を移動させる
膜の電位を均す効果を好適に得る事ができる。特には、
前記被膜工程で設けられる膜のシート抵抗値は、前記電
荷を移動させる膜もしくはスペーサ全体のシート抵抗値
の10分の1以下であり、かつ107[Ω/□]以下であ
ることが望ましい。
【0041】またここで、電荷を移動させる膜の材料と
しては、酸化スズ、酸化インジウム、これら2種の混晶
薄膜、Cr-Al合金窒化膜、金属酸化膜、非晶質カーボン
等が前記被膜工程で設けられる膜との組み合わせを考慮
して用いられる。この電荷を移動させる膜はスパッタ
法、反応性スパッタ法、イオンプレーティング法、電子
ビーム蒸着法、イオンアシスト蒸着法等で成膜してもよ
い。
【0042】 上記発明において、シート抵抗値が10
7[Ω/□]以上、1014[Ω/□]以下であると好適
である。又、前記スペーサ基板が絶縁体であると好適で
ある。又、前記スペーサ基板が、材質がガラスまたはセ
ラミックであると好適である。
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】 また、本発明は、電子放出素子を有する
電子源、前記電子源と対向する対向部材、及び前記電子
源と前記対向部材との間に配置されたスペーサを有する
電子源装置を製造する方法において、前記スペーサを形
成する工程が、前記スペーサを構成するスペーサ基板に
膜を設ける被膜工程を有しており、該被膜工程は、スペ
ーサ基板の被膜領域を含み該被膜領域よりも広い領域に
前記膜の材料を付与する付与工程と、スペーサ基板に付
与された膜の材料のうち、被膜領域に付与された膜の材
料を選択的に加熱して被膜領域のみに膜を形成する膜形
成工程とを有し、その後、形成されたスペーサと前記電
子源あるいは前記対向部材とを組み合わせることを特徴
とする電子源装置の製造方法に関する
【0049】
【0050】
【発明の実施の形態】まず、以下に、本発明により改善
できる具体的な問題点の例を説明する。
【0051】第1に、スペーサ近傍の電子放出素子から
放出された電子の一部がスペーサに当たることにより、
或は放出された電子の作用によりイオン化したイオンが
スペーサに付着することにより、スペーサの帯電を引き
起こす可能性がある。このスペーサの帯電により電子放
出素子から放出された電子はその軌道を曲げられ、フェ
ースプレートに設けられた蛍光体上の正規な位置とは異
なる場所に到達し、スペーサ近傍の画像がゆがんで表示
されてしまう。
【0052】第2に、電子放出素子から放出された電子
を加速するために、電子源基板とフェースプレートとの
間には数百V以上の高電圧(即ち、1kV/mm以上の
高電界)が印加されるため、スペーサの表面での沿面放
電が懸念される。特に上記のようにスペーサが帯電して
いる場合は、放電が誘発される可能性がある。
【0053】この問題点を解決するために、スペーサに
微小電流が流れるようにして帯電を除去する提案がなさ
れている(特開昭57−118355号公報、特開昭6
1−124031号公報)。そこでは絶縁性のスペーサ
の表面に高抵抗膜を形成することによりスペーサ表面に
微小電流が流れるようにしている。ここで用いられてい
る高抵抗膜(帯電防止膜)は酸化スズ、或は酸化スズと
酸化インジウム混晶薄膜や金属膜である。
【0054】また、画像の種類によっては、多数の電子
が放出されるので、半導電性膜による帯電を除去する方
法だけでは画像のゆがみの低減が不十分であることがあ
った。この問題は、半導電性膜つきスペーサと上下基
板、即ち、フェースプレート(以下FP)およびリアプ
レート(以下RP)との間の電気的接合が不十分であ
り、その接合部付近に帯電が集中することが要因として
考えられる。この点を解決する提案として(特開平8−
180821号公報)等のように、スペーサの、FP側
およびRP側との接合部を白金などの金属、又は半導電
性膜等の導電率の高い材料を成膜することにより、上下
基板との電気的コンタクトを確保することが提案されて
いる。これらの導電性膜の成膜法として、スパッタ成
膜、抵抗加熱蒸着等の気相成膜手法によるメタライゼー
ションが一般的であった。これらは実験上、均一な混合
薄膜の材料組成設計が簡便に行えるという理由等により
用いられてきた。しかしながら、このような手法は真空
減圧工程を必要とし、バッチ処理のタクトタイムがかか
ること、装置コストが大きいこと、原料の利用効率が低
いことなどの理由から、大量生産時にコストの点で大き
な問題となる。従って、これらの導電性膜を、簡便で安
価に、かつ一度に大量に作成できる作成プロセスが要求
されていた。
【0055】
【実施例】以下の実施例1〜5においては、本件特許請
求の範囲に係る発明の実施例は実施例3および実施例5
であり、それ以外は参考例である。まず本実施例1(参
考例)で用いるスペーサの作製法について述べ、次にそ
のスペーサを用いた画像表示装置の表示パネルの構成と
その製造法について述べる。
【0056】 (実施例1:参考例) 本実施例1で用いるスペーサを以下のように作成した。
図1に示すように、スペーサ基板201として、40m
m×3mm、厚み0.2mmの薄板矩形状のソーダライ
ムガラスを用いた。3mmは、表示パネルの厚みに相当
する。本実施例では、スペーサ基板は、厚さ0.2mm
のソーダライム板ガラスを切り出すことで作製した。な
お、板ガラスからの切り出しに限らず、例えば加熱延伸
法等により所望の形に加工してもよい。また、図1のよ
うにXYZ方向を定める。
【0057】次にスペーサ基板の所望の位置に、導電性
膜を成膜する。導電性膜は、図1において203に示す
40mm×0.2mmの面、すなわちスペーサと上下プ
レートの当接面に成膜される。この位置関係について詳
しくは後述する。
【0058】導電性膜の成膜の準備として、まずフィル
ム状材料を作製する。その手順は以下の通りである。 (1)Snのカルボン酸塩と、バインダとしてのアクリ
ル樹脂を溶媒であるキシレンに溶解し、(2)この溶液
を適当な基板上(本実施例ではポリテトラフルオロエチ
レン基板)にスピナー塗布し、(3)オーブン中で12
0℃の温度で10分間乾燥させ、(4)ポリテトラフルオ
ロエチレン基板から剥がす。
【0059】以上でバインダ(アクリル樹脂)中にSn
のカルボン酸塩が分散した、フィルム状材料が完成す
る。上記中Snカルボン酸塩とアクリル樹脂の混合比は
重量比で1対1、またSnカルボン酸塩とアクリル樹脂の
混合物とキシレンの混合比は、重量比で3対7である。
【0060】次にフィルム状材料を用い、スペーサ基板
の所望の場所に導電性膜を成膜する。その手順は以下の
通りである(図2参照)。 (1)200枚のスペーサ基板を成膜面が一方向に揃
い、かつ平面となるように束ね、バラバラにならないよ
うに適当な束ね用治具204で固定し、(図2a) (2)成膜面と略同じ形(40mm×40mm)にカッ
トしたフィルム状材料205を貼り付け、(図2b) (3)オーブン中で450℃で2時間焼成し、 (4)室温にした後、束ね用治具204を外し、1枚1枚
に分離する。(図2c) 上記焼成中に、フィルム状材料中のバインダが除去され
るとともに、熱分解反応によりSnO2が形成される。
【0061】これらの操作により、当接面の片方に導電
性膜206が成膜されたスペーサ基板201が、一度に
200枚得られる。
【0062】また上記手順中、スペーサ基板201とフ
ィルム状材料205の位置関係は反対、すなわち下に引
いたフィルム状材料205の上に束ねたスペーサ基板2
01を乗せてもよい。
【0063】これら成膜の操作を対向する面に対しても
う一度行うことで、両当接面に導電性膜206を成膜し
たスペーサ基板201を形成する。
【0064】また上記手順中、下にひいたフィルム状材
料205の上に束ねたスペーサ基板201を乗せ、さら
にその上にフィルム状材料205を貼り付けたものを焼
成することで、両面を同時に成膜する事も可能である。
【0065】この後、スペーサ基板201を分離後、ス
ペーサ基板201の表面に高抵抗膜(帯電防止膜)11と
して(図8参照)、CrおよびAlのターゲットを高周
波電源で同時スパッタすることにより、Cr-Al合金
窒化膜を膜厚200nmを形成した。このときのスパッ
タガスは、Ar:N2が1:2の混合ガスで、全圧力は
10m[torr]である。上記条件で同時成膜した膜のシー
ト抵抗Rは2×1011[Ω/□]であった。これに限ら
ず本実施例では種々の高抵抗膜(帯電防止膜)を使用す
ることが可能である。
【0066】以上のようにしてスペーサを作製した。
【0067】次に、上述したスペーサを用いた、本発明
の表示パネルの製造方法を詳述する。
【0068】図6は、本実施の形態に用いた表示パネル
101の外観斜視図であり、その内部構造を示すために
表示パネル101の一部を切り欠いて示している。図7
は1個の表面伝導型素子1012の行方向配線電極10
13に平行な方向における断面図である。
【0069】まず予め基板1011上に行方向配線電極
1013、列方向配線電極1014、電極間絶縁層(不
図示)、及び表面伝導型放出素子の素子電極1102,
1103と導電性薄膜1104を形成した基板1011
を、RP1015に固定した。次に、前述した方法で作
成されたスペーサ1020を基板1011の行方向配線
1013上に等間隔で、行方向配線1013と平行に固
定した。その後、基板1011の約5mm上方に、内面
に蛍光膜1018とメタルバック1019が付設された
FP1017を側壁1016を介して配置し、RP10
15、FP1017、側壁1016およびスペーサ10
20の各接合部を固定した。基板1011とRP101
5の接合部、RP1015と側壁1016の接合部、お
よびFP1017と側壁1016の接合部は、フリット
ガラス(不図示)を塗布し、大気中で400℃乃至50
0℃で10分以上焼成することで封着した。また、スペ
ーサ1020は、基板1011側では行方向配線101
3(線幅約300μm)上に、FP1017側ではメタ
ルバック1019面上に、導電性のフィラー或は金属等
の導電材を混合した導電性フリットガラス(不図示)を
介して配置し、上記気密容器の封着と同時に、大気中で
400℃乃至500℃で10分以上焼成することで接着
し、かつ電気的な接続も行った。
【0070】以上のようにして完成した気密容器内を排
気管(不図示)を通じ真空ポンプにて排気し、十分な真
空度に達した後、容器外端子Dx1〜DxmとDy1〜Dynを
通じ、行方向配線電極1013および列方向配線電極1
014を介して各素子に給電して前述の通電フォーミン
グ処理を行うことによりマルチ電子源を製造した。次
に、10-6[torr]程度の真空度で、不図示の排気管を
ガスバーナで熱することで溶着し外囲器(気密容器)の
封止を行った。そして最後に、封止後の真空度を維持す
るために、ゲッター処理を行った。
【0071】以上の表示パネルでは、前述した、電極間
の導電性微粒子膜に電子放出部を有する表面伝導型放出
素子をn×m個(n=3072、m=1024)、m本
の行方向配線とn本の列方向配線とによりマトリクス状
に配線(図6参照)したマルチ電子源を用いた。
【0072】次にスペーサ近傍の構成を図8を用いて詳
細に説明する。
【0073】図8は図6のA−A’の断面模式図であ
り、各部の番号は図6に対応している。
【0074】スペーサ1020は、上述の通り、スペー
サ基板201の表面に帯電防止を目的とした高抵抗膜1
1を成膜し、かつFP1017の内側(メタルバック1
019等)及び基板1011の表面(行方向配線101
3または列方向配線1014)に面したスペーサの当接
面203に前述の方法で導電性膜206を成膜した部材
であり、耐大気圧構造を達成するのに必要な数だけ、か
つ必要な間隔をおいて配置され、FP1017の内側及
び基板1011の表面に接合材1041により固定され
る。また高抵抗膜11は、スペーサ基板201の表面の
うち、少なくとも気密容器内の真空中に露出している面
に成膜されており、スペーサ1020上の導電性膜20
6および接合材1041を介して、FP1017の内側
(メタルバック1019等)及び基板1011の表面
(行方向配線1013または列方向配線1014)に電
気的に接続される。ここで説明される態様においては、
スペーサ1020の形状は平板状であり、行方向配線1
013に平行に配置され、行方向配線1013に電気的
に接続されている。スペーサ1020としては、基板1
011上の行方向配線1013および列方向配線101
4とFP1017内面のメタルバック1019との間に
印加される高電圧に耐えるだけの絶縁性を有し、かつス
ペーサ1020の表面への帯電を防止する程度の導電性
を有することが望ましい。
【0075】スペーサ基板201としては、ソーダライ
ムガラスに限らず、例えば石英ガラス、Na等の不純物
含有量を減少したガラス、アルミナ等のセラミックス部
材等が挙げられる。なお、スペーサ基板201はその熱
膨張率が気密容器および基板1011を成す部材と近い
ものが好ましい。
【0076】高抵抗膜11及び導電性膜206は、上記
の方法で作られたが、以下のような基準により、適宜選
択される。
【0077】スペーサ1020の高抵抗膜11には、高
電位側のFP1017(メタルバック1019等)に印
加される加速電圧Vaを帯電防止膜である高抵抗膜11
の抵抗値Rsで除した電流が流される。そこで、スペー
サ1020の抵抗値Rsは帯電防止及び消費電力から、
その望ましい範囲に設定される。帯電防止の観点からシ
ート抵抗は1014[Ω/□]以下であることが好まし
い。更には、十分な帯電防止効果を得るためには1012
[Ω/□]以下が好ましい。尚、このシート抵抗の下限
はスペーサ1020の形状とスペーサ1020間に印加
される電圧により左右されるが、107[Ω/□]以上
であることが好ましい。
【0078】スペーサ基板上201に形成された高抵抗
膜(帯電防止膜)の厚みtは、10nm〜1μmの範囲
が望ましい。高抵抗膜(帯電防止膜)の厚みは、該スペ
ーサ基板上201の材料の表面エネルギーおよび基板と
の密着性や基板温度によっても異なるが、一般的に10
nm以下の薄膜は島状に形成され、抵抗が不安定で再現
性に乏しい。一方、膜厚tが1μm以上では膜応力が大
きくなって膜はがれの危険性が高まり、かつ成膜時間が
長くなるため生産性が悪い。
【0079】従って、高抵抗膜(帯電防止膜)の膜厚は
50〜500nmであることが望ましい。シート抵抗
は、ρ/tであり、以上に述べたシート抵抗と膜厚tと
の好ましい範囲から、高抵抗膜(帯電防止膜)の比抵抗
ρは10[Ω・cm]〜108[Ω・cm]が好ましい。更
にシート抵抗と膜厚tのより好ましい範囲を実現するた
めには、ρは104[Ω・cm]〜106[Ω・cm]とする
のが良い。
【0080】導電性膜のシート抵抗値はスペーサに蓄積
する電荷を速やかに流す必要より、前記高抵抗膜のシー
ト抵抗値よりも一桁以上低い値であることが望ましく、
さらに107[Ω/□]以下であることが望ましい。
【0081】また、高抵抗膜をスペーサ表面に製膜しな
い場合においても、導電性膜のシート抵抗値はスペーサ
基板に対して一桁以上低く、絶対値は107[Ω/□]以
下であることが好適である。
【0082】スペーサ1020は上述したように、その
上に形成した高抵抗膜(帯電防止膜)を電流が流れるこ
とにより、或は表示パネル101全体が動作中に発熱す
ることにより、その温度が上昇する。この高抵抗膜(帯
電防止膜)の抵抗温度係数が大きな負の値であると温度
が上昇した時に抵抗値が減少し、スペーサ1020に流
れる電流が増加し、更に温度上昇をもたらす。そして電
流は電源の限界を越えるまで増加し続ける。このような
電流の暴走が発生する抵抗温度係数の値は経験的に負の
値で絶対値が1%以上である。即ち、高抵抗膜(帯電防
止膜)の抵抗温度係数は−1%より大きい値であること
が望ましい。
【0083】このような帯電防止特性を有する高抵抗膜
11の材料としては、例えば金属酸化物を用いることが
できる。金属酸化物の中でも、クロムまたはニッケルま
たは銅の酸化物が好ましい材料である。その理由はこれ
らの酸化物は二次電子放出効率が比較的小さく、電子放
出素子1012から放出された電子がスペーサ1020
に当たった場合においても帯電しにくいためと考えられ
る。金属酸化物以外にも炭素は二次電子放出効率が小さ
く好ましい材料である。特に、非晶質カーボンは高抵抗
であるため、スペーサ1020の抵抗を所望の値に制御
しやすい。
【0084】帯電防止特性を有する高抵抗膜11の他の
材料として、アルミニウムと遷移金属合金の窒化物は遷
移金属の組成を調整することにより、良導体から絶縁体
まで広い範囲に抵抗値を制御できるので好適な材料であ
る。更にアルミニウムと遷移金属合金の窒化物は後述す
る表示装置の作製工程において抵抗値の変化が少なく安
定な材料である。かつ、その抵抗温度係数が−1%より
大きい値であり、実用的に使いやすい材料である。遷移
金属元素としてはTi,Cr,Ta等があげられる。
【0085】合金窒化膜はスパッタ、窒素ガス雰囲気中
での反応性スパッタ、電子ビーム蒸着、イオンプレーテ
ィング、イオンアシスト蒸着法等の薄膜形成手段により
絶縁性部材上に形成される。金属酸化膜も同様の薄膜形
成法で作製することができるが、この場合窒素ガスに代
えて酸素ガスを使用する。その他、CVD法、アルコキ
シド塗布法でも金属酸化膜を形成できる。カーボン膜は
蒸着法、スパッタ法、CVD法、プラズマCVD法で作
製され、特に非晶質カーボンを作製する場合には、成膜
中の雰囲気に水素が含まれるようにするか、成膜ガスに
炭化水素ガスを使用する。
【0086】スペーサ1020を構成する導電性膜20
6は、高抵抗膜11を高電位側のFP1017(メタル
バック1019等)及び低電位側の基板1011(配線
1013、1014等)と電気的に接続するために設け
られたものである。
【0087】スペーサに設けられた導電性膜は以下に列
挙する複数の効果の少なくともいずれかを期待できる。 (1)高抵抗膜11の電位分布を均一化する。
【0088】電子放出素子1012より放出された電子
は、FP1017と基板1011の間に形成された電位
分布に従って電子軌道を成す。スペーサ1020の近傍
で電子軌道に乱れが生じないようにするためには、高抵
抗膜11の電位分布を全域に亙って制御する必要があ
る。高抵抗膜11をFP1017(メタルバック101
9等)及び基板1011(配線1013、1014等)
と直接或いは当接材1041を介して接続した場合、接
続部界面の接触抵抗のために接続状態のむらが発生し、
高抵抗膜11の電位分布が所望の値からずれてしまう可
能性がある。これを避けるために、スペーサ1020が
FP1017及び基板1011と当接するスペーサ端部
(当接面203)の全長域に低抵抗の導電性膜を設け、
この導電性膜部に所望の電位を印加することによって、
高抵抗膜11全体の電位を制御可能とした。 (2)高抵抗膜11をFP1017及び基板1011と
電気的に接続する。
【0089】既に記載したように、高抵抗膜11はスペ
ーサ1020表面での帯電を防止する目的で設けられた
ものであるが、高抵抗膜11をFP1017(メタルバ
ック1019等)及び基板1011(配線1013、1
014等)と直接或いは当接材1041を介して接続し
た場合、接続部界面に大きな接触抵抗が発生し、スペー
サ1020の表面に発生した電荷を速やかに除去できな
くなる可能性がある。これを避けるために、FP101
7、基板1011及び当接材1041と接触するスペー
サ1020の当接面203に低抵抗の導電性膜を設けた
導電性膜206は、本実施例で用いた材料に限らず、
フィルム状の原料から作製できるものでかつ、高抵抗膜
11に比べ十分に低い抵抗値を有する材料から選択され
うる。
【0090】またバインダや溶媒も上記の限りではな
い。例えば、上記実施例の、Snのカルボン酸塩の代わ
りにSnのアルコラート、キシレンの代わりにオクタン
を用いても、同様なSnO2膜が形成できる。
【0091】以上のように完成した図6に示されるよう
な表示パネル101を用いた画像表示装置において、各
冷陰極素子(表面伝導型放出素子)1012には、容器
外端子Dx1〜Dxm、Dy1〜Dynを通じ、走査信号及び変
調信号をそれぞれ印加することにより電子を放出させ、
メタルバック1019には、高圧端子Hvを通じて高圧
を印加することにより放出電子ビームを加速して蛍光膜
1018に電子を衝突させ、各色蛍光体(R、G、B)
を励起・発光させることで画像を表示した。なお、高圧
端子Hvへの印加電圧Vaは3[kV]〜12[kV]
の範囲で放電が発生する限界電圧まで印加し、各配線1
013、1014間への印加電圧Vfは14[V]とし
た。
【0092】また高圧端子Hvへの8kV以上電圧を印
加して連続駆動できた場合に、耐電圧良好と判断した。
【0093】本実施例では上記駆動条件で、スペーサ1
020の近傍で9KV駆動まで放電は発生しなかった。
更にスペーサ1020に近い位置にある冷陰極素子10
12からの放出電子による発光スポットも含め、2次元
状に等間隔の発光スポット列が形成され、鮮明で色再現
性のよいカラー画像表示ができた。このことは、スペー
サ1020を設置しても電子軌道に影響を及ぼすような
電界の乱れは発生しなかったことを示している。
【0094】 (実施例2:参考例) 本実施例2で用いるスペーサを以下のように作成した。
各部の番号は、実施例1に対応している。
【0095】スペーサ基板201として本実施例ではア
ルミナ基板を用いた。大きさは実施例1と同じである。
【0096】次にスペーサ基板201の所望の位置(実
施例1と同じ)に、導電性膜206を成膜する。
【0097】導電性膜の成膜の準備として、まずフィル
ム状材料205を作製する。その手順は以下の通りであ
る。 (1)SnO2微粒子と、バインダとしてのエチルセル
ロースを溶媒であるテレピン油に溶解し、(2)この溶
液を適当な基板上(本実施例ではポリテトラフルオロエ
チレン基板)にスクリーン印刷法により塗布し、(3)
オーブン中で120℃の温度で10分間乾燥させ、(4)
ポリテトラフルオロエチレン基板から剥がす。以上でバ
インダ(エチルセルロース)中にSnO2微粒子が分散
した、フィルム状材料205が完成する。上記中SnO
2微粒子とエチルセルロースの混合比は重量比で2対1、
またSnO2微粒子とエチルセルロースの混合物とテレ
ピン油の混合比は、重量比で3対7である。
【0098】次にフィルム状材料205を用い、スペー
サ基板201の所望の場所に導電性膜206を成膜す
る。その手順は実施例1と同様(図2参照)であり、焼
成中に、フィルム状材料中のバインダが除去されSnO
2膜が形成される。これら操作により、当接面の片方に
導電性膜が成膜されたスペーサが得られる。
【0099】また実施例1同様、スペーサ基板201と
フィルム状材料205の位置関係は反対でもよい。
【0100】これら成膜の操作を対向する面に対しても
う一度行うことで、両当接面に導電性膜を成膜したスペ
ーサを形成する。
【0101】また実施例1同様、両面を同時に成膜する
事も可能である。
【0102】この後、スペーサ基板201の表面に実施
例1と同様の方法で高抵抗膜(帯電防止膜)を成膜し、
本実施例のスペーサ1020とした。更に実施例1と同
様に、電子線放出素子を組み込んだRP等とともに表示
パネル101を作成し、実施例1と同条件で、高圧印加
および素子駆動を行った。
【0103】このときスペーサ1020近傍で9kV駆
動まで放電は発生しなかった。更にスペーサ1020に
近い位置にある冷陰極素子1012からの放出電子によ
る発光スポットも含め、2次元状に等間隔の発光スポッ
ト列が形成され、鮮明で色再現性のよいカラー画像表示
ができた。このことは、スペーサ1020を設置しても
電子軌道に影響を及ぼすような電界の乱れは発生しなか
ったことを示している。
【0104】 なお導電性膜206は、本実施例で用い
た材料に限らず、フィルム状の原料から作製できるもの
でかつ、高抵抗膜11に比べ十分に低い抵抗値を有する
材料から選択されうる。またバインダや溶媒も上記の限
りではない。例えば、上記実施例の、SnO2の代わり
にZnO、In23、Agを用いても、同様な効果を持
つ導電性膜が形成できる。 (実施例3:本発明の実施例) 本実施例3で用いるスペーサを以下のように作成した。
各部の番号は、実施例1及び2に対応している。
【0105】スペーサ基板201として実施例1と同様
のソーダライムガラス基板(図1参照)、導電性膜20
6の原料として、実施例1と同様の手順で作製したフィ
ルム状材料205を用いた。
【0106】次にスペーサ基板201の所望の位置(実
施例1と同じ)に、導電性膜206を成膜する。
【0107】その手順を図3を用いて説明する。 (1)水平板207(ここではポリテトラフルオロエチ
レン基板)上にスペーサと略同じサイズの穴208の開
いた保持用治具209を乗せ、(図3a) (2)その穴208の中にスペーサ基板201をセット
し、(図3b) (3)その上にフィルム状材料205を乗せ、(図3
c) (4)所望の成膜場所210にYAGレーザーを照射
し、(転写)、 (5)保持用治具と残ったフィルム状材料を取り去り、
(図3d) (6)最後に450℃で2時間焼成する。
【0108】上記保持用治具に設けられた穴は、幅と厚
みに関しては、スペーサ基板201が引っ掛かり無く通
過でき、かつフィルム状材料205に対してスペーサ基
板201をほぼ垂直に保持出来るサイズに、また高さに
関しては、フィルム状材料205とスペーサ基板201
を確実に接触させるため、スペーサ基板201の高さよ
り若干低めに設定される。
【0109】また上記YAGレーザーの照射条件は、出
力50W、スポット径100μmφ、スキャン速度10
00m/secである。またレーザー照射時間は長くなる
が、スキャン速度を100m/secにする事で、図4中
(5)の焼成を省く事も可能である。
【0110】上記(4)のレーザー照射で、照射された
場所のみ選択的に成膜材料がスペーサに転写され、
(6)の焼成により成膜材料中のバインダが除去される
とともに、熱分解反応によりSnO2が形成される。こ
れら操作により、当接面の片方に導電性膜が成膜された
スペーサが得られる。
【0111】これら成膜の操作を対向する面に対しても
う一度行うことで、両当接面に導電性膜を成膜したスペ
ーサを形成する。
【0112】また上記手順中、(6)の焼成前に、反対
側の当接面にも同様の手順でフィルム状材料205を転
写し、最後に焼成する事で、同時に両面の成膜も可能で
ある。
【0113】本実施例によって成膜された導電性膜20
6は、図4のように、スペーサ厚みより狭くする事が出
来る。これは、導電性膜の真空部分へのはみ出し(耐高
電圧低下の問題となり得る)に対して、マージンが広く
とれ、有利である。
【0114】また導電性膜の原料となるフィルム状材料
205は、上記の限りでなく、実施例1及び2に記載し
た全ての材料が選択可能である。
【0115】また、スペーサ基板201も、ソーダライ
ムガラスに限らず、種々のガラス、セラミックなどから
適宜選択される。
【0116】この後、スペーサ基板201の表面に実施
例1と同様の方法で高抵抗膜(帯電防止膜)11を成膜
し、本実施例のスペーサ1020とした。
【0117】更に実施例1と同様に、電子線放出素子を
組み込んだRP等とともに表示パネル101を作成し、
実施例1と同条件で、高圧印加および素子駆動を行っ
た。
【0118】このときスペーサ1020近傍で9kV駆
動まで放電は発生しなかった。更にスペーサ1020に
近い位置にある冷陰極素子1012からの放出電子によ
る発光スポットも含め、2次元状に等間隔の発光スポッ
ト列が形成され、鮮明で色再現性のよいカラー画像表示
ができた。このことは、スペーサ1020を設置しても
電子軌道に影響を及ぼすような電界の乱れは発生しなか
ったことを示している。
【0119】なお、本実施例では、レーザー光を用いて
所定の位置のフィルム状材料を加熱するようにしたが、
レーザー光に限らず非コヒーレント光を光学系を用いて
収束しても良い。また、ワイヤ状のヒーターを用いて、
該ワイヤ状のヒーターをフィルム状材料に接触もしくは
近接させて、該ワイヤ状のヒーターが接触もしくは近接
した領域のみを加熱し、ワイヤ状のヒーター形状に対応
してパターニングされた膜を成膜しても良い。ヒーター
の形状を所望のものとすることによって所望の形状の膜
を形成できる。
【0120】 (実施例4:参考例) 本実施例4で用いるスペーサを以下のように作成した。
各部の番号は、実施例1乃至3に対応している。
【0121】スペーサ基板201として実施例1と同様
のソーダライムガラス基板(図1参照)、導電性膜20
6の原料として、実施例1と同様の手順で作製したフィ
ルム状材料205を用いた。
【0122】次にフィルム状材料205を用い、スペー
サ基板201の所望の場所に導電性膜206を成膜す
る。その手順は以下の通りである(図5参照)。 (1)複数のスペーサ基板201を成膜面が一方向に揃
う様に束ね、バラバラにならないように適当な束ね用治
具204で固定し、(図5a) (2)束ね用治具ごとオーブン中で300℃に加熱し、 (3)フィルム状材料上に押し付け約1秒後に離し(転
写)(図5b) (4)オーブン中で450℃で2時間焼成し、 (5)室温にした後、束ね用治具外し、1枚1枚に分離す
る。(図5c) 上記(3)で、スペーサ基板201の所望の部位のみ選
択的にフィルム状材料205が転写され、(4)の焼成
によりフィルム状材料中のバインダが除去されるととも
に、熱分解反応によりSnO2が形成される。これら操
作により、当接面の片方に導電性膜206が成膜された
スペーサ基板201が得られる。
【0123】これら成膜の操作を対向する面に対しても
う一度行うことで、両当接面に導電性膜206を成膜し
たスペーサ基板201を形成する。
【0124】また上記手順中、(5)の焼成前に、反対
側の当接面にも同様の手順でフィルム状材料205を転
写し最後に焼成する事で、同時に両面の成膜も可能であ
る。
【0125】また導電性膜の原料となるフィルム状材料
は、上記の限りでなく、実施例1乃至3に記載した全て
の材料が使用できる。
【0126】また、スペーサとして用いる材料も、ソー
ダライムガラスに限らず、種々のガラス、セラミックな
どから適宜選択される。
【0127】この後、スペーサ基板201の表面に実施
例1と同様の方法で高抵抗膜(帯電防止膜)11を成膜
し、本実施例のスペーサ1020とした。
【0128】更に実施例1と同様にして、電子線放出素
子を組み込んだRP等とともに表示パネル101を作成
し、実施例1と同条件で、高圧印加および素子駆動を行
った。
【0129】このときスペーサ1020近傍で9kV駆
動まで放電は発生しなかった。更にスペーサ1020に
近い位置にある冷陰極素子1012からの放出電子によ
る発光スポットも含め、2次元状に等間隔の発光スポッ
ト列が形成され、鮮明で色再現性のよいカラー画像表示
ができた。このことは、スペーサ1020を設置しても
電子軌道に影響を及ぼすような電界の乱れは発生しなか
ったことを示している。
【0130】本実施の形態により形成される導電性膜2
06は、いずれも作成工程が簡便、かつ容易であり、ま
た得られた膜の電気的コンタクトも良好であり、かつ、
放電耐圧性も良好であるので、電子線による表示品位を
向上できる。また、量産性と低コスト性等を求められる
作製工程、及びこれを使用する電子源に対して特に有効
なものである。
【0131】 (実施例5:本発明の実施例) 以上述べた実施例においては、フィルム状材料を該フィ
ルム状材料の形成の際に用いた基板から剥離してからス
ペーサ基板に貼り付けたが、本実施例においては、フィ
ルム状材料を基材とともに扱い、基材とともにスペーサ
基板に貼り付けている。なお、基材としては、フィルム
状材料を形成する際に用いた基板を基材として用いてい
る。
【0132】本実施例5で用いるスペーサを以下のよう
に作成した。各部の記号は、実施例1乃至実施例4に対
応している。
【0133】スペーサ基板201として本実施例ではガ
ラス基板を用いた。形状は実施例1と同様のソーダライ
ムガラス基板(図1参照)と同じである。次にスペーサ
基板201の所望の位置(実施例1と同じ)に、導電性
膜206を形成する。
【0134】本実施例においては、導電性膜206を形
成する時の手順として、以下の2点がこれまで述べてき
た実施例と異なる。 (1)フィルム状材料の形成の際に適当な平面を有する
透明ガラス基板を用いた。
【0135】本実施例において透明であるとは、後の工
程で用いる光刺激の加熱手段(例えばレーザー光)に対
して、裏面の含金属材が溶解し転写するに足る実効的な
光量が選られることを意味し、鏡面表面を有する必要
や、透過スペクトルが可視光に対してフラットである必
要はない。(2)転写する含金属フィルムは、ガラス基
板から剥がすことなく、スペーサ基板に貼り付けた。ま
た、ガラス基板に固定された状態で、膜形成面と反対側
よりレーザー光を照射することで、スペーサ基板201
の所望の位置に形成した。
【0136】上記の記載以外の形成手段としては、例え
ば導電性膜材料などは実施例1と同様である。
【0137】本方法のようにフィルム状材料を基材と重
ねて用いる構成に寄れば、フィルム状材料を単体で扱う
場合に比べて、転写後の膜厚として適当な数ミクロン以
下とりわけ、0.1ミクロン厚程度の導電性膜を形成す
るのに好適であるし、フィルム状材料を単体で扱う場合
にしばしば発生する破れ等の破損の影響を受け難い。
【0138】以上説明したように各実施例によれば、真
空減圧装置を必要とせずに、導電性膜を付与したスペー
サを容易に、かつ安価に作成でき、また帯電による発光
部の変位が抑えられた表示品位の高い画像表示装置を安
価に提供できるという効果がある。
【0139】
【発明の効果】本願に係わる発明においては、スペーサ
などの電子源装置において用いる部材への被膜工程にお
ける制限が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスペーサの形状を説明す
る図である。
【図2】本実施の形態の実施例1のスペーサの導電性膜
を付与する方法を示す図である。
【図3】本実施の形態の実施例3のスペーサの導電性膜
を付与する方法を示す図である。
【図4】 本実施の形態の実施例3のスペーサの導電性
膜の特徴を示す図である。
【図5】 本実施の形態の実施例4のスペーサの導電性
膜を付与する方法を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の画像表示装置の表示パネ
ルの一部を切り欠いて示した斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の表面伝導型放出素子の断
面図を示す図である。
【図8】図6の表示パネルのA−A’断面図である。
【図9】従来知られた表面伝導型放出素子の一例を示す
図である。
【図10】従来知られたFE型素子の一例を示す図であ
る。
【図11】従来知られたMIM型素子の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 高抵抗膜 201 スペーサ基板 203 スペーサ基板の導電性膜を設ける部位 204 束ね用治具 205 フィルム状材料 206 導電性膜 207 水平な板 208 穴 209 保持用治具 210 レーザー光照射部位 101 表示パネル 1011、3001、3010、3020 基板 1012 表面伝導型素子 1013 行方向配線 1014 列方向配線 1015 リアプレート 1016 側壁 1017 フェースプレート 1018 蛍光膜 1019 メタルバック 1020 スペーサ 1102、1103 表面伝導型放出素子の素子電極 1104、3004 導電性薄膜 1041 接合材 3005 電子放出部 3011 エミッタ配線 3012 エミッタコーン 3013、3022 絶縁層 3014 ゲート電極 3021 下電極 3023 上電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/87 H01J 31/12 H01J 5/03 H01J 9/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線放出素子を有する電子源と、前記
    電子源と対向する対向部材と、前記電子源と前記対向部
    材の間に配置されたスペーサとを有する電子源装置に用
    いられるスペーサの製造方法であって、前記スペーサを
    構成するスペーサ基板に膜を設ける被膜工程を有してお
    り、該被膜工程は、スペーサ基板の被膜領域を含み該被
    膜領域よりも広い領域に前記膜の材料を付与する付与工
    程と、スペーサ基板に付与された膜の材料のうち、被膜
    領域に付与された膜の材料を選択的に加熱して被膜領域
    のみに膜を形成する膜形成工程とを有することを特徴と
    するスペーサの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記選択的な加熱は、光照射により行な
    う請求項1記載のスペーサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記選択的な加熱は、レーザー光の照射
    により行なう請求項1記載のスペーサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記選択的な加熱は、選択的な加熱位置
    に対応する形状の熱源部を有するヒーターにより行なう
    請求項1記載のスペーサの製造方法。
  5. 【請求項5】 電子放出素子を有する電子源、前記電子
    源と対向する対向部材、及び前記電子源と前記対向部材
    との間に配置されたスペーサを有する電子源装置を製造
    する方法において、 前記スペーサを形成する工程が、前記スペーサを構成す
    るスペーサ基板に膜を設ける被膜工程を有しており、該
    被膜工程は、スペーサ基板の被膜領域を含み該被膜領域
    よりも広い領域に前記膜の材料を付与する付与工程と、
    スペーサ基板に付与された膜の材料のうち、被膜領域に
    付与された膜の材料を選択的に加熱して被膜領域のみに
    膜を形成する膜形成工程とを有し、 その後、形成されたスペーサと前記電子源あるいは前記
    対向部材とを組み合わせることを特徴とする電子源装置
    の製造方法。
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