JPH108277A - 鋼板脱脂装置 - Google Patents

鋼板脱脂装置

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JPH108277A
JPH108277A JP15647796A JP15647796A JPH108277A JP H108277 A JPH108277 A JP H108277A JP 15647796 A JP15647796 A JP 15647796A JP 15647796 A JP15647796 A JP 15647796A JP H108277 A JPH108277 A JP H108277A
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JP
Japan
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degreasing
electron beam
line
steel sheet
equipment
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15647796A
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English (en)
Inventor
Koichi Kurita
耕一 栗田
Ikuo Wakamoto
郁夫 若元
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH108277A publication Critical patent/JPH108277A/ja
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱脂ラインの短縮化及び高速度化とランニン
グコストの低減が図れる鋼板脱脂装置を提供する。 【解決手段】 脱脂装置12内部に所定の混合比を持つ
ガスを供給するガス供給装置16と脱脂すべき鋼板10
に対して電子線14を照射することが可能な電子線照射
装置13を備えると共に、圧延油を分解した後に発生す
る物質を排気するガス排気装置17を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄プロセスにお
いて、鋼板上の圧延油を脱脂する鋼板脱脂装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の鋼板の脱脂方法について、その従
来法のプロセスを示す図3を用いて説明する。缶用薄物
鋼板は圧延後に鋼板表面に圧延油が付着しているため、
鋼板をそのまま焼鈍すると圧延油が炭化する。そこで、
焼鈍の前に、アルカリ脱脂が施され、鋼板表面の圧延油
が脱脂される。
【0003】その圧延油の脱脂は、従来法では電解洗浄
ラインと呼ばれるクリーニングラインに鋼板を通して実
施される。このラインには、スクラバタンク間に電解洗
浄槽と呼ばれるクリーニングタンクが設置されており、
このタンク内部には電気伝導度の高い洗浄液が入ってい
る。
【0004】鋼板が電極グリッド間を通過するとき、電
極に電圧20〜40[V]の直流電流を流し、水を電気
分解する。この電気分解により鋼板表面で発生する水素
や酸素の微細気泡により、鋼板表面の凹凸に付着した圧
延油や強固に付着した汚れを取り除く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の脱脂装置では、
前記のように水の電気分解で鋼板の脱脂を行うため、以
下に示す問題があった。 洗浄ラインのクリーニングタンク巨大化 鋼板を洗浄する時間を長くするためには、クリーニング
タンクが巨大化する。従来法で使用されているタンクの
鋼板走行方向の長さは、約100[m]にも及び、電解
洗浄ラインの約1/3を占めている。 ライン速度の高速度化不可能 鋼板のライン速度を高速化するためには、ライン速度に
比例してクリーニングタンクの鋼板搬送方向の長さが増
加するため、鋼板洗浄ラインの大規模な改造が必要とな
る。従って、従来の洗浄法で実質的に鋼板の高速度化に
対応することは不可能である。 発泡問題 電解洗浄ラインでは、水を電極で電気分解するため、洗
浄液から大量の泡が発生し問題視されている。この発泡
問題は、ラインの高速度化や電流量増加に伴い深刻にな
る。 ランニングコストが高い タンクが巨大であるため、電解洗浄液の交換は膨大な量
が必要となり、廃液処理に要する費用もランニングコス
トを高くする要因の一つとなっている。
【0006】そこで、本発明の目的は、脱脂ラインの短
縮化及び高速度化とランニングコストの低減が図れる鋼
板脱脂装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る鋼板脱脂装置は、鋼板に付着している圧
延油などの汚れを脱脂する装置において、脱脂すべき鋼
板に対して大気中で電子線又は紫外線を照射することが
可能な電子線照射装置又は紫外線照射装置を備えると共
に、圧延油を分解した後に発生する物質を排気する排気
装置を備えたことを特徴とする。
【0008】また、脱脂装置内部に所定の混合比を持つ
ガスを供給するガス供給装置を備えたことを特徴とす
る。
【0009】[作用]紫外線又は電子線が鋼板上の圧延
油に照射されると、以下の過程を経て圧延油は水や窒
素、二酸化炭素などに分解される。 電子線又は紫外線が空気中の酸素を解離し、オゾン
や酸素原子ラジカルを発生させる。 電子線又は紫外線照射は同時に圧延油の分子を励起
し活性化させる。 オゾンや酸素原子ラジカルが圧延油の分子と反応
し、水や窒素、二酸化炭素に変化し揮発する。 以上のメカニズムにより、鋼板上の圧延油は分解され、
脱脂される。
【0010】また、所定の混合比を持つガス(例えば窒
素ガス95%と酸素ガス5%の混合ガス)を供給するガ
ス供給装置により、オゾンや酸素原子ラジカルの発生量
がコントロールされる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鋼板脱脂装置
を実施例により詳細に説明する。
【0012】「第1実施例」図1は電子線照射ドライ脱
脂装置の概略構成図である。
【0013】図示のように、鋼板10は、適宜偏向ロー
ラ11を介して、脱脂装置12に対し搬入,搬出される
ようになっている。脱脂装置12の内部には電子線照射
装置13が内蔵され、該電子線照射装置13により、脱
脂装置12内を走行する鋼板10に、該鋼板10の板幅
方向に長いリニア状の電子線14が照射されるようにな
っている。
【0014】また、脱脂装置12の内部は、所定のガス
混合比を持つガス(例えば窒素ガス95%と酸素ガス5
%の混合ガス)で満たされており、常に一定量がガスボ
ンベ15a,15bからガス供給装置16を経て供給さ
れている。
【0015】一方、電子線照射により圧延油を分解する
ことにより発生した揮発性の物質(水,窒素,二酸化炭
素)や、電子線14により生成された余剰オゾンは、ガ
ス排気装置17により回収され、触媒18によりオゾン
分解された後、大気に放出される。
【0016】このように構成されるため、電子線照射装
置13から電子線14が鋼板10上に照射されると、先
ず、電子線14は混合ガス中の酸素を解離し、オゾンや
酸素原子ラジカルを発生させる。同時に、鋼板10上の
圧延油の分子を励起し活性化させる。
【0017】次いで、オゾンや酸素原子ラジカルが圧延
油の分子と反応し、水や窒素、二酸化炭素に変化し揮発
する。そして、これらは電子線14により生成された余
剰オゾンと共にガス排気装置17により回収される。
【0018】以上のメカニズムにより、鋼板10上の圧
延油は分解され、脱脂される。表1に電子線照射により
鋼板上の圧延油を脱脂した結果の一例を示す。
【表1】
【0019】尚、本実施例では、電子線照射装置13を
1台のみ設置した例を示したが、ライン速度や脱脂性能
を向上させるためには、場合によっては、電子線照射装
置13を複数台設置する場合もある。
【0020】[第2実施例]図2は電子線照射ドライ脱
脂装置の外観図である。
【0021】これは、先の実施例における脱脂装置12
Aをフード状に形成し、該脱脂装置12A内に図示しな
い電子線照射装置13を鋼板10の表裏側にそれぞれ設
け、鋼板10の脱脂が表裏同時に行い得るようにした例
である。
【0022】尚、上記各実施例では、電子線照射装置に
ついてのみ具体的に説明したが、電子線だけでなく紫外
線においても同様の効果が期待でき、適用が可能であ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鋼
板に付着している圧延油などの汚れを脱脂する装置にお
いて、脱脂すべき鋼板に対して大気中で電子線又は紫外
線を照射することが可能な電子線照射装置又は紫外線照
射装置を備えると共に、圧延油を分解した後に発生する
物質を排気する排気装置を備えたので、以下に示す効果
が得られる。 脱脂ラインの短縮化 脱脂ラインが従来の電解洗浄ラインの約1/10に短縮
されるため、脱脂ライン建設コストが大幅に低減でき
る。 ライン高速度化への対応可能 脱脂ラインが短縮化されたため、ライン内部に脱脂装置
を複数台設置することが可能となり、ラインの高速度化
に対応することが可能となる。依って、生産性を向上さ
せる効果がある。 発泡問題解決 従来技術で問題視されていた、電解洗浄ラインで発生す
る発泡問題が、原理的に全く発生しない。 ランニングコストの低減 電子線照射による方法は、従来法で必要不可欠であった
電解洗浄液を必要としないため、洗浄液の交換や廃液の
処理に要する費用が全く不要となり、大幅なランニング
コストの低減を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電子線照射ドライ脱
脂装置の概略構成図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る電子線照射ドライ脱
脂装置の外観図である。
【図3】従来の電解洗浄ラインのプロセス図である。
【符号の説明】
10 鋼板 11 ローラ 12,12A 脱脂装置 13 電子線照射装置 14 電子線 15a,15b ガスボンベ 16 ガス供給装置 17 ガス排気装置 18 触媒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板に付着している圧延油などの汚れを
    脱脂する装置において、脱脂すべき鋼板に対して大気中
    で電子線又は紫外線を照射することが可能な電子線照射
    装置又は紫外線照射装置を備えると共に、圧延油を分解
    した後に発生する物質を排気する排気装置を備えたこと
    を特徴とする鋼板脱脂装置。
  2. 【請求項2】 脱脂装置内部に所定の混合比を持つガス
    を供給するガス供給装置を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の鋼板脱脂装置。
JP15647796A 1996-06-18 1996-06-18 鋼板脱脂装置 Withdrawn JPH108277A (ja)

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ID=15628621

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063661A3 (en) * 2001-01-16 2003-12-18 Applied Materials Inc Method and apparatus for removal of surface contaminants from substrates in vacuum applications
JP2005527700A (ja) * 2002-02-19 2005-09-15 ユジノール 有機物質でコーティングされた材料の表面をプラズマクリーニングするための方法、およびこの方法を実行するための装置
KR100803977B1 (ko) * 2001-12-19 2008-02-15 주식회사 포스코 탈지라인의 순수 절감시스템
US20090161719A1 (en) * 2007-12-21 2009-06-25 Applied Materials, Inc. Linear electron source, evaporator using linear electron source, and applications of electron sources
KR101271791B1 (ko) * 2009-12-29 2013-06-07 주식회사 포스코 오존 마이크로 버블을 이용한 강판 표면 청정방법

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Effective date: 20030902