JPH1081958A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JPH1081958A
JPH1081958A JP23330196A JP23330196A JPH1081958A JP H1081958 A JPH1081958 A JP H1081958A JP 23330196 A JP23330196 A JP 23330196A JP 23330196 A JP23330196 A JP 23330196A JP H1081958 A JPH1081958 A JP H1081958A
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征典 植田
Toshio Yasuda
登志夫 安田
Yoshihisa Higashida
佳久 東田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ローラや印刷ローラの押圧力調整を容易
にする真空蒸着装置、印刷ローラのオイルマスクとフィ
ルムのローラ軸方向位置との相対位置調整を容易にする
真空蒸着装置を提供する。 【解決手段】 オイルマスク形成機において、転写ロー
ラ2を印刷ローラ方向へ、印刷ローラ1をバックアップ
ローラ方向へそれぞれ移動させる押圧駆動手段33,3
4,35,36とガイド機構32を設け、該押圧駆動手
段と転写ローラ2および印刷ローラ1との間にそれぞれ
押圧力検出器31を設け、押圧力検出器31の信号に基
づいて押圧駆動手段の駆動量を制御する。また、印刷ロ
ーラ1と転写ローラ2の両軸端支持部を支持するフレー
ム21をローラ軸方向へ移動させる駆動手段40,41
とガイド機構39を設け、フレーム21のローラ軸方向
の位置を検出する変位測定器43を設け、変位測定器4
3の信号に基づいてフレーム21の軸方向の移動量を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着前のフィルム
にオイルマスクを形成して非蒸着部分を有する真空蒸着
フィルムを製造する真空蒸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空蒸着装置内で蒸着フィルムに幾何学
模様の非蒸着部を形成する方法としては、物理的マスク
蒸着法やオイルマスク法等があり、また蒸着後では、蒸
着フィルム上の金属をレーザーで蒸発させるレーザーマ
ージン法等がある。これらの方法のうち、特にオイルマ
スク法は安価な設備で実施できるため広く使用されてい
る。
【0003】図4は、真空蒸着装置に設けられる従来の
オイルマスク形成機を示す。転写ローラ2の表面にオイ
ルノズル3から噴射したオイルを塗布し、その転写ロー
ラ2を印刷ローラ1に押圧して、印刷ローラ表面の凸状
の幾何学模様上にオイル被膜を形成し、その印刷ローラ
1をバックアップローラ4に押圧した状態で、両ローラ
1,4の間にフィルム11を通して、そのフィルム11
上に幾何学模様のオイル被膜を転写するようになってい
る。
【0004】上記のようにオイル被膜を転写するときの
転写性を良好にするため、転写ローラ2を印刷ローラ1
に対し、また印刷ローラ1をバックアップローラ4に対
してそれぞれ押圧力を与えるようにしてある。その押圧
機構として、印刷ローラ1および転写ローラ2の各々の
軸端部に、軸と直交する方向に螺進する押しボルト12
をボルトホルダー13に保持するように設けており、こ
の押しボルト12を手動で回転させることにより、それ
ぞれのローラ軸端を案内バー14に沿って押し込み、押
圧力を発生させるようにしている。
【0005】印刷ローラ1や転写ローラ2の押圧力の調
整は、真空蒸着運転する前の大気開放状態のとき作業者
が手動で押しボルト12を回動させて行い、その回転角
度で押圧力を管理するようにしていた。しかし、高いバ
ネ定数のローラを押しボルトで位置決めし、押圧力を付
与しようとするため、適正押圧力に合わせることが非常
に困難となり、実際の押圧力の定量値や押したローラが
受ける軸方向の押圧力バランスは分からないため、作業
者の経験や感に依存するところが多く非常に困難な作業
であった。
【0006】したがって、押しボルトの回転角度による
管理には非常な熟練を要し、作業者の技術レベルにより
設定押圧力が変わったり、或いは正確に設定したとして
も、各ローラの温度上昇によってローラ径が膨張するこ
とにより蒸着運転中に押圧力が過大になり、最後にはロ
ーラを損傷してしまう問題を起こすことがあった。これ
は押しボルトで押されるローラと対向ローラとの間でバ
ネ要素となるものがゴムローラのゴム厚み程度のものし
かなく、しかもゴム硬度が高いため、非常に高いバネ定
数となっていることにも原因がある。
【0007】従来では、上記のようなトラブルが発生す
ると、蒸着作業を一時中断して真空蒸着装置を大気開放
状態に戻し、再度押しボルトの回転角度を調整し直すよ
うに対応していた。また、印刷ローラの幾何学模様とフ
ィルムのローラ軸方向位置との相対位置関係は高い精度
を要求されるが、従来装置では蒸着運転前の大気開放状
態において、印刷ローラの軸方向位置をスケールで測定
して位置合わせすることにより相対位置関係を設定して
いた。そして、蒸着作業の予備運転を行うことによっ
て、フィルムとオイルマスクの相対的な位置関係を確認
するようにし、この時に幾何学模様のオイルマスクとロ
ーラ軸方向位置とがずれていたり、フィルムへのオイル
転写量の分布が悪い場合には、蒸着作業を一時中止し、
再度手動による調整をする必要があった。
【0008】このようなオイルマスクのローラ軸方向調
整を大気中で手動調整する作業には限界があり、これら
作業効率の悪いことが、オイルマスク蒸着フィルムの生
産効率がオイルマスクのない一般蒸着フィルムにくらべ
て大きく低下する原因になっていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の問題を解決し、真空蒸着運転を中断すること
なく転写ローラや印刷ローラの押圧力調整を容易に実施
することができる真空蒸着装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、真空蒸着作業を中断することなく
印刷ローラのオイルマスクとフィルムのローラ軸方向位
置との相対位置の調整を容易に実施することができる真
空蒸着装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明の真空蒸着装置は、オイル転写用の転写ローラ
を印刷ローラに押圧し、該印刷ローラをバックアップロ
ーラに押圧し、該印刷ローラとバックアップローラとの
間にフィルムを走行させて、該フィルム上に非蒸着部と
なるオイルマスクを形成するオイルマスク形成機を設け
た真空蒸着装置において、前記転写ローラを前記印刷ロ
ーラ方向へ、前記印刷ローラを前記バックアップローラ
方向へそれぞれ移動させる押圧駆動手段とガイド機構を
設け、前記押圧駆動手段と前記転写ローラおよび印刷ロ
ーラとの間にそれぞれ押圧力検出器を設け、該押圧力検
出器の押圧力信号に基づいて前記押圧駆動手段の駆動量
を制御する制御部を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】このように押圧力検出器の押圧力信号に基
づいて押圧駆動手段の駆動量を制御するので、真空蒸着
運転を中断することなく転写ローラや印刷ローラの押圧
力調整を容易に実施することができるようになる。また
上記第2の目的を達成する本発明の真空蒸着装置は、オ
イル転写用の転写ローラを印刷ローラに押圧し、該印刷
ローラをバックアップローラに押圧し、該印刷ローラと
バックアップローラとの間にフィルムを走行させて、該
フィルム上に非蒸着部となるオイルマスクを形成するオ
イルマスク形成機を設けた真空蒸着装置において、前記
印刷ローラと転写ローラの両軸端支持部をそれぞれフレ
ームで支持し、該フレームをローラ軸方向へ移動させる
駆動手段とガイド機構を設けると共に、前記フレームの
ローラ軸方向の位置を検出する変位測定器を設け、該変
位測定器の位置信号に基づいて前記フレームの軸方向の
移動量を制御する制御部を設けたことを特徴とするもの
である。
【0012】このように位置検出器の位置信号に基づい
てフレームの軸方向の移動量を制御するので、真空蒸着
作業を中断することなく印刷ローラのオイルマスクとフ
ィルムのローラ軸方向位置との相対位置の調整を容易に
実施することができるようになる。さらに、本発明の真
空蒸着装置によれば、押圧駆動手段の駆動量の制御やフ
レームの軸方向の移動量の制御を真空蒸着作業を中段す
ることなく容易に実施することができるため、非蒸着部
を有する蒸着フィルムを効率よく生産することが可能に
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の真空蒸着装置の全
体を示し、図2は同装置におけるオイルマスク形成機の
部分を示し、図3は図2のX−X矢視による断面を制御
部と共に示したものである。図1に示すように、真空蒸
着装置は、真空槽10の内部に巻き出しロール5をセッ
トし、この巻き出しロール5に続いてオイルマスク形成
機100を設け、続いて冷却ロール7と巻き取りロール
6を設けている。冷却ロール7の下方には、アルミニウ
ムなどの蒸着用金属棒8を加熱ボート9により蒸発させ
る蒸着部が設けられている。
【0014】巻き出しロール5から巻き出されたフィル
ム11は、オイルマスク形成機100において幾何学模
様のオイルマスクを転写される。次いで冷却ロール7に
おいて、加熱ボート9で溶融蒸発した金属粒子がフィル
ム11のオイルマスクされた片面に密着して蒸着が施さ
れる。金属の蒸発源は特に限定されるものではなく、加
熱ボート以外に従来公知のものがいずれも適用可能であ
り、例えばルツボ、エレクトロンビームガンなどを使用
することができる。
【0015】オイルマスク形成機100は、図2に示す
ように、印刷ローラ1、転写ローラ2、バックアップロ
ーラ4を有し、印刷ローラ1とバックアップローラ4と
の間に被処理用の樹脂フィルム11を挟むようにしてい
る。これらローラのうち転写ローラ2とバックアップロ
ーラ4とは平滑なローラ表面を有するが、印刷ローラ1
は表面に幾何学模様の凸部を有している。
【0016】印刷ローラ1と転写ローラ2とは、対向す
る一対のプレート状のフレーム21に回転自在に支持さ
れ、かつ転写ローラ2は背面の圧縮コイルバネ33によ
って印刷ローラ1を押圧するようにしている。また、バ
ックアップローラ4は真空槽10のフレームに回転自在
に支持され、かつ印刷ローラ1によって押圧されるよう
になっている。
【0017】印刷ローラ1、転写ローラ2、バックアッ
プローラ4は駆動のないフリーローラであり、そのため
相互の押圧によりフィルム11から回転力を受け、フィ
ルム11と同じ周速で回転するようになっている。但
し、これらローラはフィルムの走行速度と同じ周速にな
れば必ずしもフリーローラである必要はなく、駆動ロー
ラであっても差し支えない。
【0018】転写ローラ2の下方にはオイルノズル3が
設置され、温度80〜180℃に加熱されたオイルを噴
射あるいは蒸発によって転写ローラ2の表面に軸方向に
均一に塗布するようになっている。転写ローラ2に塗布
されたオイルは、回転接触によって印刷ローラ1の幾何
学模様の凸部に転写される。印刷ローラ1の凸部に転写
されたオイルの被膜は、バックアップローラ4との間を
走行するフィルム11の表面に転写されてオイルマスク
を形成する 図3は、オイルマスク形成機100において、バックア
ップローラ4に対する印刷ローラ1の押圧力調整機構
と、フィルム11に対する印刷ローラ1の軸方向の位置
調整機構との詳細を、制御部20と共に示すものであ
る。
【0019】左右のフレーム21にそれぞれモータ36
が固定され、そのモータ軸38が印刷ローラ1の方向に
向けられており、制御部20のモータコントローラ20
5から入力する駆動信号により正逆に回転するようにな
っている。モータ軸38にはボールネジ軸37が連結さ
れ、そのボールネジ軸37の中間部にボールネジナット
34を介して直動転がり軸受け35が連結されている。
【0020】また、ボールネジ軸37の先端部にもバカ
孔を介して別の直動転がり軸受け32が支持され、上下
二つの直動転がり軸受け32,35の間に圧縮コイルバ
ネ33が介在している。さらに、ボールネジ軸37の上
端に設けた直動転がり軸受け32は、ロードセル等の押
圧力検出器31と球面軸受け30とを介して印刷ローラ
1の軸端を支持するようにしている。
【0021】上記構成において、モータ36、ボールネ
ジ軸37、ボールネジナット34、圧縮コイルバネ33
などは、本発明の押圧駆動手段を構成し、また直動転が
り軸受け32,35とこれをガイドするフレーム21の
内面などは、本発明のガイド機構を構成する。押圧駆動
手段におけるモータ36によりボールネジ軸37が回転
し、ボールネジナット34が印刷ローラ1に近づく方向
に進むと、ガイド機構の直動転がり軸受け35はフレー
ム21の内面をガイド面として直進し、圧縮コイルバネ
33を圧縮する。この圧縮コイルバネ33の圧縮による
反発弾性力により直動転がり軸受け32が押圧力検出器
31を押圧し、さらに球面軸受け30を介して印刷ロー
ラ1の軸端を押圧する。
【0022】この押圧力に対して、球面軸受け30は球
面すべり接触により印刷ローラ1の軸端を角度自由に支
持しているので、軸端での押圧力のこじれをなくし、ロ
ーラ軸方向に対して押圧力を分散平均化する。したがっ
て、印刷ローラ1はバックアップローラ4との間に挟持
するフィルム11に対してローラ軸方向に均一な押圧力
を与えることができる。
【0023】押圧力の検出は押圧力検出器31によりな
される。押圧力検出器31が検知した押圧力信号は真空
槽10の外側に設置した制御部20内の押圧力検出器ア
ンプ201に送られ、アンプ201は信号を増幅してコ
ントローラ202へ送る。さらに押圧力信号はコントロ
ーラ202から表示器203に送られて表示されるの
で、作業者は常にこれをモニターすることができるよう
になっている。
【0024】また、作業者は予め押圧力設定器204に
任意の設定押圧力を入力しておくことにより、その押圧
力設定信号がコントローラ202に送信される。コント
ローラ202は、押圧力設定信号と押圧力検出器31で
検知された実際の押圧力信号との差を演算し、その差を
フィードバック信号としてモータコントローラ205へ
発信することによりモータ36を駆動させ、演算差が0
に近くなったときフィードバック信号が停止され、モー
タ36が停止するようになっている。したがって、印刷
ローラ1の軸端には常に設定押圧力を適正に負荷するこ
とができる。
【0025】さらに、本発明のオイルマスク形成機10
0では、フレーム21が真空槽10のフレームに直動転
がり軸受け39を介して支持され、印刷ローラ1の軸方
向へ移動可能になっている。真空槽10のフレームにモ
ータ40が支持され、そのモータ軸端にボールネジ軸4
1が連結され、そのボールネジ軸41に螺合させたボー
ルネジナット42がフレーム21に連結するようになっ
ている。また、真空槽10のフレームに変位測定器43
が設けられ、この変位測定器43が印刷ローラ1の軸方
向に対するフレーム21の位置を検出するようになって
いる。
【0026】上記構成において、モータ40、ボールネ
ジ軸41、ボールネジナット42などは、本発明の駆動
手段を構成し、また直動転がり軸受け39や真空槽10
のフレームのガイド面などは、本発明のガイド機構を構
成している。作業者が、予め印刷ローラ1の軸方向位置
を設定して制御部20の軸方向位置設定器206に入力
すると、コントローラ202が上述した押圧力調整の場
合と同様にモータコントローラ205を介しモータ40
を駆動させ、ボールネジ軸41を回転させることによ
り、フレーム21全体を印刷ローラ1の軸方向に作業者
が設定した軸方向位置に移動させる。
【0027】このフレーム21の移動量は変位測定器4
3によって検出され、その信号が位置検出器アンプ20
7を通してコントローラ202に送られる。この信号は
表示器203に表示されるので、作業者は現在のフレー
ム位置から印刷ローラ1の位置を常に確認することがで
きる。コントローラ202は、上述した押圧力調整と同
様に、軸方向位置設定器206の信号と変位測定器43
が検出した信号との演算差をとり、0付近になるまでモ
ータ40を回転させる。
【0028】図3の実施形態は、印刷ローラ1の押圧力
調整と軸方向位置調整とを行う制御機構について示した
ものであるが、この制御機構は転写ローラ2を印刷ロー
ラ1に対して押圧力調整する機構にも同様に適用でき
る。ただし、軸方向位置調整機構は、転写ローラ2と印
刷ローラ1とが同じフレーム21に支持されているため
個々に調整する必要はない。
【0029】本発明において、印刷ローラは様々な幾何
学模様毎に用意されており、異なる幾何学模様のオイル
マスクを転写するときは別のローラに置き換える必要が
あるため、ローラの脱着は簡易にできるようになってい
ることが望ましい。図1,2の実施形態では、印刷ロー
ラ1、転写ローラ2、バックアップローラ4はL状の軸
配置になっていて、同一直線上に配置するようになって
いないが、設置スペースが許容される場合には同一直線
上に配置することができる。このように3本のローラの
軸を同一直線上に配置した場合は、実施形態のように各
ローラ毎に押圧力調整をするよりも、印刷ローラ1と転
写ローラ2の組合せ体に対して本発明の調整機構を設置
し、さらにフレームをバックアップローラ4の方向へ移
動させる機構を設けて、ローラ間の押圧力調整を互いに
干渉し合わないようにすることが望ましい。
【0030】このように3本のローラの軸を同一直線上
に配置する場合は、互いの押圧力が過大な場合でもロー
ラにたわみが起こりにくくし、ローラ軸方向のオイルマ
スクむらを低減する利点がある。本発明において、ガイ
ド機構としては、実施形態で挙げたフレームのガイド面
に対して直動転がり軸受けを使用する例示したが、この
軸受けは直動スベリ軸受けでもあってもよい。また、磁
気浮上などを利用した非接触タイプのガイドレールであ
ってもよい。また、押圧駆動手段は、実施形態のように
モータにより送りネジを駆動させるものが好ましいが、
真空対応で位置決め可能な油圧シリンダ、空圧シリンダ
やリニアモータなどでもよい。但し、油圧シリンダや空
圧シリンダは、真空中では作動油、空気の漏れが完全に
無視できないため、モータを用いることが最も適してい
る。
【0031】また、印刷ローラ、転写ローラと押圧駆動
手段との間に設ける押圧検出器としては、一般に計量用
に用いられるロードセルが好ましいが、重量、力を計測
できるものであれば、他のいかなる手段も使用すること
ができる。また、印刷ローラ、転写ローラと押圧駆動手
段との間に設ける弾性体としては、コイルバネが最も適
しているが、板バネや硬度の低いゴムのようなものでも
代用することができる。また、この弾性体に力を加えた
ときの変形量を測定し、近似的に押圧力検出手段とする
こともできる。また印刷ローラ、転写ローラの軸支持
は、球面軸受けで行うことが最も好ましいが、支持角度
自在に支持できるものであれば、例えばゴムのような弾
性体を支持部材に用いるようにしてもよい。
【0032】また、本発明において、印刷ローラ、転写
ローラを支持するフレームを真空槽のフレームからロー
ラ軸方向へ移動可能に支持するガイド機構としては、押
圧力調整に使用するガイド機構と同様に、直動転がり軸
受けが最も好ましいが、直動スベリ軸受けや磁気浮上な
ど非接触タイプのガイドレールであってもよい。フレー
ムをガイド機構上に移動させる駆動手段も、押圧力調整
に使用する押圧駆動手段と同様に、モータにより送りネ
ジを駆動させるものが最も好ましいが、油圧シリンダ・
空圧シリンダやリニアモータなどでも可能である。
【0033】また、その移動量を検出する変位測定器
は、測定方法は問わず真空状態で安定して使えれるもの
であればいかなるものでもよい。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本発明の真空蒸着装置
によれば、蒸着作業を中断することなく、オイルマスク
形成機のローラ押圧力の調整を、作業者の技術や勘に頼
らずに制御部への設定値入力のみで容易に行うことがで
きる。また、本発明によれば、印刷ローラの軸方向位置
合わせも、押圧力調整と同様に設定値を入力するのみで
容易に自動調整することができる。また、本発明の真空
蒸着装置の使用により、蒸着ロス、時間ロスなしに常に
安定したオイルマスクを有する蒸着フィルムを製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる真空蒸着装置の断面
図である。
【図2】図1の装置のオイルマスク形成機部分を示す拡
大図である。
【図3】図2のX−X矢視による断面を制御部と共に示
した概略図である。
【図4】従来のオイルマスク形成機の断面図である。
【符号の説明】
1 印刷ローラ 2 転写ローラ 3 オイルノズル 4 バックアップローラ 10 真空槽 11 フィルム 20 制御部 31 押圧力検出器 32,35 直動転がり軸受け(ガイド機構) 33 圧縮コイルバネ(押圧駆動手段) 34 ボールネジナット(押圧駆動手段) 36 モータ(押圧駆動手段) 37 ボールネジ軸(押圧駆動手段) 39 直動転がり軸受け(ガイド機構) 40 モータ(駆動手段) 41 ボールネジ軸(駆動手段) 42 ボールネジナット(駆動手段) 43 変位測定器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル転写用の転写ローラを印刷ローラ
    に押圧し、該印刷ローラをバックアップローラに押圧
    し、該印刷ローラとバックアップローラとの間にフィル
    ムを走行させて、該フィルム上に非蒸着部となるオイル
    マスクを形成するオイルマスク形成機を設けた真空蒸着
    装置において、前記転写ローラを前記印刷ローラ方向
    へ、前記印刷ローラを前記バックアップローラ方向へそ
    れぞれ移動させる押圧駆動手段とガイド機構を設け、前
    記押圧駆動手段と前記転写ローラおよび印刷ローラとの
    間にそれぞれ押圧力検出器を設け、該押圧力検出器の押
    圧力信号に基づいて前記押圧駆動手段の駆動量を制御す
    る制御部を設けた真空蒸着装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧駆動手段と前記転写ローラおよ
    び前記印刷ローラとの間に、それぞれ圧縮弾性力を生ず
    る弾性体を介在させた請求項1に記載の真空蒸着装置。
  3. 【請求項3】 前記転写ローラと印刷ローラの両軸端支
    持部を、それぞれ角度調整自在に支持した請求項1又は
    2に記載の真空蒸着装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷ローラと転写ローラの両軸端支
    持部をそれぞれフレームで支持し、該フレームをローラ
    軸方向へ移動させる駆動手段とガイド機構を設けると共
    に、前記フレームのローラ軸方向の位置を検出する位置
    検出器を設け、該位置検出器の位置信号に基づいて前記
    フレームの軸方向の移動量を制御する請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の真空蒸着装置。
  5. 【請求項5】 オイル転写用の転写ローラを印刷ローラ
    に押圧し、該印刷ローラをバックアップローラに押圧
    し、該印刷ローラとバックアップローラとの間にフィル
    ムを走行させて、該フィルム上に非蒸着部となるオイル
    マスクを形成するオイルマスク形成機を設けた真空蒸着
    装置において、前記印刷ローラと転写ローラの両軸端支
    持部をそれぞれフレームで支持し、該フレームをローラ
    軸方向へ移動させる駆動手段とガイド機構を設けると共
    に、前記フレームのローラ軸方向の位置を検出する変位
    測定器を設け、該変位測定器の位置信号に基づいて前記
    フレームの軸方向の移動量を制御する制御部を設けた真
    空蒸着装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の真
    空蒸着装置を使用して、非蒸着部分を有する蒸着フィル
    ムを製造する蒸着フィルムの製造方法。
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