JPH10818A - テープ印刷装置 - Google Patents

テープ印刷装置

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JPH10818A
JPH10818A JP9017524A JP1752497A JPH10818A JP H10818 A JPH10818 A JP H10818A JP 9017524 A JP9017524 A JP 9017524A JP 1752497 A JP1752497 A JP 1752497A JP H10818 A JPH10818 A JP H10818A
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printing
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tape
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Application number
JP9017524A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Kurashina
弘康 倉科
Takeshi Hosokawa
豪 細川
Kenji Watanabe
健二 渡邊
Takanobu Kameda
登信 亀田
Tomoyuki Niimura
朋之 新村
Chieko Aida
智恵子 会田
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見出し山用ラベルの作成や、縦書や横書とい
ったキャラクタ配列方向、すなわちキャラクタ印刷方向
が混在する組み合わせで印刷されたラベルの作成など
の、特定用途のための印刷にも対応可能な、テープ印刷
装置を提供する。 【解決手段】 複数種類の印刷フォームから指定印刷フ
ォームを選択する印刷フォーム指定手段と、入力キャラ
クタを並べてキャラクタ列を作成する入力手段と、指定
印刷フォームに基づきキャラクタ列を編集した印刷画像
データを作成する印刷画像作成手段と、印刷画像データ
に基づきテープ状記録媒体に印刷する印刷手段とを備
え、複数種類の印刷フォームには、各キャラクタをテー
プ長さ方向以外に並べる印刷フォーム、所定印刷領域に
配置する印刷フォーム、および、キャラクタ列や各キャ
ラクタを複数回配置する印刷フォームのいずれかと、各
キャラクタの向きを変更して印刷する印刷フォームが含
まれていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、印刷ラベ
ルなどを得るために、入力された文字、記号などのキャ
ラクタを、テープ状の記録媒体に印刷するテープ印刷装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テープ状の記録媒体に印刷を行
う、ラベルプリンタやラベルワープロなどと呼ばれる小
型のテープ印刷装置が市販されている。この種のテープ
印刷装置では、印刷後に記録媒体を所定の長さに切断す
る機能を備えている。この場合、記録媒体の裏面は一般
的に接着面になっていて、切断された記録媒体は、印刷
ラベルなどとして、希望の場所に貼り付けることができ
る。
【0003】例えば、一般に、書類ファイルなどの整理
の際には、必要な書類等を見つけ出すのに便利な索引用
のインデックス(見出し)を、各書類等より突出するよ
うに設けられた山(以下「見出し山」という)に付し
て、整理する場合が多い。このような場合、両側から見
出しが認識できるように、同じ内容を印刷した同一長さ
の2枚のラベルを作成し、これら2枚を背中合わせとな
るように、上記の見出し山そのものとして書類に貼り付
けて利用したり、または、すでに形成された見出し山表
面に貼りつけて利用したりすることができる。
【0004】これらのテープ印刷装置は、ワードプロセ
ッサやタイプライタなどとは異なり、細長い帯状のテー
プを一方向に送りながら、固定位置にある印刷ヘッドで
印刷を行う構成になっていて、入力されたキャラクタを
テープ長さ方向に順次、並べて、縦書または横書のキャ
ラクタ列を印刷するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のテープ印刷装置では、見出し山用のラベルを作成
する場合、上述したように、同じ内容を印刷した同一長
さの2枚のラベルを作成し、これらを背中合わせとなる
ように貼る必要があり、2重のキャラクタ入力、印刷長
さ設定、および貼り合わせなどの手間がかかる。
【0006】一方、印刷の主目的が、一般的なラベル作
成であることから、テープ幅方向にキャラクタを並べて
印刷する必然性がなかった。このため、例えば、テープ
幅方向に印刷した横書の郵便番号の下に、テープ長さ方
向に印刷した縦書の住所や氏名を配置した1枚のラベル
を作成することなどは不可能であり、また、歌詞、俳
句、短歌などのような、1行の文字数が比較的少ない縦
書の、多行に渡る文章なども、1枚のラベルに印刷する
ことは不可能である。すなわち、これらの場合、複数枚
のラベルを別々に作成し、所望の形式(フォーム)にぴ
ったり合うように位置合わせをしながら、希望の場所に
貼る必要がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、見出し山用ラベルの作成や、縦
書や横書といったキャラクタ配列方向、すなわちキャラ
クタ印刷方向が混在する組み合わせで印刷されたラベル
の作成などの、特定用途のための印刷にも対応可能な、
テープ印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1のテープ印刷装置は、複数種類の
印刷フォームから指定印刷フォームとして1種類の印刷
フォームを選択する印刷フォーム指定手段と、入力され
たキャラクタを並べてキャラクタ列を作成する入力手段
と、前記指定印刷フォームに基づいて、前記キャラクタ
列を編集した印刷画像データを作成する印刷画像作成手
段と、前記印刷画像データに基づいて、走行するテープ
状の記録媒体に印刷を行う印刷手段と、を備えたテープ
印刷装置であって、前記複数種類の印刷フォームには、
前記キャラクタ列の各キャラクタを前記記録媒体のテー
プ長さ方向以外の方向に並べて印刷する印刷フォーム、
前記各キャラクタを所定の印刷領域に配置して印刷する
印刷フォーム、および、前記キャラクタ列若しくは前記
各キャラクタを複数回配置して印刷する印刷フォームの
いずれかの印刷フォームと、前記各キャラクタの向きを
前記キャラクタ列内での向きと異なる向きに変更して印
刷する印刷フォームが含まれていることを特徴とする。
【0009】この装置では、複数種類の印刷フォームを
有し、その中から選択した指定印刷フォームに基づいて
キャラクタ列を編集した印刷画像データを作成し、その
印刷画像データに基づいて印刷を行う。このため、ニー
ズに合わせた多様な印刷フォーム、すなわち、各キャラ
クタをテープ長さ方向以外の方向に並べて印刷する印刷
フォーム、各キャラクタを所定の印刷領域に配置して印
刷する印刷フォーム、キャラクタ列若しくは各キャラク
タを複数回配置して印刷する印刷フォーム、各キャラク
タの向きを入力状態とは異なる向きに変更して印刷する
印刷フォーム、などを用意しておくことにより、同一の
テープ状記録媒体に様々な形態の印刷を行うことができ
る。したがって、印刷を行った記録媒体の部分を切りと
ってラベルとすれば、様々な用途のラベルを作成するこ
とができる。
【0010】請求項1のテープ印刷装置において、前記
複数種類の印刷フォームは、前記キャラクタ列の各キャ
ラクタの横方向を前記記録媒体のテープ幅方向と一致さ
せて、前記各キャラクタをテープ長さ方向に並べたキャ
ラクタ列を印刷する縦書の印刷フォーム、および、前記
キャラクタ列の各キャラクタの縦方向を前記記録媒体の
テープ幅方向と一致させて、前記各キャラクタをテープ
長さ方向に並べたキャラクタ列を印刷する横書の印刷フ
ォームから成る第1印刷フォームと、前記縦書および前
記横書以外の印刷フォームから成る第2印刷フォーム
と、に分類されていることが好ましい。
【0011】この構成によれば、各キャラクタをテープ
長さ方向に並べたキャラクタ列の縦書および横書の印刷
フォームから成る第1印刷フォーム、すなわち、キャラ
クタ列の一般的な印刷形態と同一の印刷フォームに加
え、それ以外の印刷フォームから成る第2印刷フォー
ム、すなわち、例えば、キャラクタ列の並び方向が異な
る縦書と横書とを組み合わせるなどの特殊な印刷形態
を、完全に分離し区別して使用することができる。これ
により、上位互換性が完全に保たれ、この結果、従来の
テープ印刷装置に慣れ親しんだユーザーにも、受け入れ
易いテープ印刷装置とすることができる。
【0012】請求項1または2のテープ印刷装置におい
て、前記複数種類の印刷フォームには、見出し山用ラベ
ルを作成するための縦書見出し山フォームおよび横書見
出し山フォームが含まれており、前記印刷画像作成手段
は、前記指定印刷フォームとして、前記縦書見出し山フ
ォームおよび前記横書見出し山フォームのいずれかが選
択された場合に、前記記録媒体への印刷長さを、見出し
山用の所定の長さに自動設定し、前記キャラクタ列の各
キャラクタに相当する各キャラクタ画像データを、前記
所定の長さに相当する領域に配置した、前記印刷画像デ
ータを作成することが、好ましい。
【0013】この構成によれば、指定印刷フォームが見
出し山用ラベル作成の印刷フォームの場合に、印刷長さ
を見出し山に合わせて自動設定し、その長さに合わせて
各キャラクタの画像データを配置する。したがって、配
置後の印刷画像データに基づいて印刷を行うことによ
り、見出し山の長さにあった印刷を行うことができ、そ
の長さ設定およびキャラクタ配置に要する手間を省略で
きるとともに、これを切断してラベルとすれば、見栄え
の良い見出し山用ラベルを作成できる。
【0014】請求項1ないし3のいずれかのテープ印刷
装置において、前記複数種類の印刷フォームには、縦書
見出し山フォームが含まれており、前記印刷画像作成手
段は、前記指定印刷フォームとして、前記縦書見出し山
フォームが選択された場合に、前記キャラクタ列の各キ
ャラクタに相当する各キャラクタ画像データの横方向
を、前記記録媒体のテープ幅方向に相当する方向と一致
させて、前記各キャラクタ画像データを、テープ長さ方
向に相当する方向に並べた縦書キャラクタ列画像データ
を作成するとともに、前記テープ幅方向の中心線の右側
に相当する位置および左側に相当する位置の両方に、前
記縦書キャラクタ列画像データを配置した、前記印刷画
像データを作成することが、好ましい。
【0015】この構成によれば、記録媒体のテープ幅方
向の中心線の右側と左側に相当する位置の両方に、同一
内容の縦書のキャラクタ列画像データを配置した、印刷
画像データを作成する。これにより、この印刷画像デー
タに基づいて印刷を行えば、記録媒体のテープ幅方向の
中心線の両側に、同一内容の縦書のキャラクタ列を印刷
することになる。したがって、このようにしてラベルを
作成すれば、その中心線で折曲げて貼ることにより、同
一の文字、記号などのキャラクタ列が両面に印刷された
縦書の見出し山を、容易に作成することができる。この
結果、従来のテープ印刷装置における、前述の同一内容
のキャラクタの2重の入力と貼り合わせの手間を省略で
きる。
【0016】請求項1ないし3のいずれかのテープ印刷
装置において、前記複数種類の印刷フォームには、横書
見出し山フォームが含まれており、前記印刷画像作成手
段は、前記指定印刷フォームとして、前記横書見出し山
フォームが選択された場合に、前記キャラクタ列の各キ
ャラクタに相当する各キャラクタ画像データの縦方向
を、前記記録媒体のテープ幅方向に相当する方向と一致
させて、前記各キャラクタ画像データを、テープ長さ方
向に相当する方向に並べた第1横書キャラクタ列画像デ
ータと、前記各キャラクタ画像データのそれぞれを点対
称で上下逆さまにした各キャラクタ回転画像データを、
前記テープ長さ方向の逆方向に相当する方向に並べた第
2横書キャラクタ列画像データと、を作成するととも
に、前記テープ幅方向の中心線の上側に相当する位置お
よび下側に相当する位置のいずれか一方に、前記第1横
書キャラクタ列画像データを配置し、他方に、前記第2
横書キャラクタ列画像データを配置した、前記印刷画像
データを作成することが、好ましい。
【0017】この構成によれば、記録媒体のテープ幅方
向の中心線の上側と下側に相当する位置の両方に、同一
内容の横書のキャラクタ列画像データを互いに点対称に
配置した、印刷画像データを作成する。すなわち、中心
線の上側と下側に相当する位置の一方、例えば、下側
に、各キャラクタ画像データをテープ長さ方向に相当す
る方向に並べた第1横書キャラクタ列画像データを配置
し、他方に、例えば、上側に、各キャラクタ画像データ
を点対称に回転させた各キャラクタ回転画像データを逆
方向に並べて、結果として第1横書キャラクタ列画像デ
ータを点対称に回転させた第2キャラクタ列画像データ
を配置する。これにより、この印刷画像データに基づい
て印刷を行えば、記録媒体のテープ幅方向の中心線の両
側に、同一内容の横書のキャラクタ列を、点対称に印刷
することになる。したがって、その中心線で折曲げて貼
ることにより、同一の文字、記号などのキャラクタ列が
両面に印刷された横書の見出し山を、容易に作成でき
る。この結果、前述の2重のキャラクタ入力と貼り合わ
せの手間を省略できる。また、この場合、用途に合わせ
て上記の上側と下側の関係を逆にしたラベルを作成する
ように設定しても良いし、それらを別の印刷フォームと
して、選択可能に設定しておいても良い。
【0018】請求項1または2のテープ印刷装置におい
て、前記複数種類の印刷フォームには、縦型横書フォー
ムが含まれており、前記印刷画像作成手段は、前記指定
印刷フォームとして、前記縦型横書フォームが選択され
た場合に、前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する
各キャラクタ画像データの横方向を、前記記録媒体のテ
ープ幅方向に相当する方向と一致させて、前記各キャラ
クタ画像データを、前記テープ幅方向に相当する方向に
並べて配置した、前記印刷画像データを作成すること
が、好ましい。
【0019】この構成によれば、記録媒体のテープ幅方
向に相当する方向に、横書の各キャラクタの画像データ
を並べて配置した印刷画像データを作成し、この印刷画
像データに基づいて印刷を行うことにより、記録媒体の
テープ幅方向に横書のキャラクタ列を印刷することがで
きる。これにより、例えば、この印刷フォームで、横書
の郵便番号を印刷し、続いて、従来と同様のテープ長さ
方向に並べた縦書で、住所・氏名などを印刷するなど、
前述の従来のテープ印刷装置ではできなかった、縦書や
横書のキャラクタ列が縦方向と横方向とに混在するラベ
ルを作成することができる。この結果、複数のラベルを
別々に作成し、それらを位置合わせしながら貼るなどの
手間が省略できる。
【0020】請求項1または2のテープ印刷装置におい
て、前記複数種類の印刷フォームには、横型縦書フォー
ムが含まれており、前記印刷画像作成手段は、前記指定
印刷フォームとして、前記横型縦書フォームが選択され
た場合に、前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する
各キャラクタ画像データの縦方向を、前記記録媒体のテ
ープ幅方向に相当する方向と一致させて、前記各キャラ
クタ画像データを、前記テープ幅方向に相当する方向に
並べて配置した、前記印刷画像データを作成すること
が、好ましい。
【0021】この構成によれば、記録媒体のテープ幅方
向に相当する方向に、縦書の各キャラクタの画像データ
を並べて配置した印刷画像データを作成し、この印刷画
像データに基づいて印刷を行うことにより、記録媒体の
テープ幅方向に縦書のキャラクタ列を印刷することがで
きる。これにより、前述の従来のテープ印刷装置では印
刷できなかった、例えば、歌詞、俳句、短歌などのよう
な、1行の文字数が比較的少ない縦書の、多行に渡る文
章なども、1枚のラベルに印刷することができ、複数枚
のラベルを作成して行間がぴったり合うように貼る手間
が不要になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】図1および図2は、本発明の一実施形態に
よるテープ印刷装置の全体構成を示している。両図に示
すように、このテープ印刷装置1は、その上面の手前側
部分にキーボード2を、奥右側に液晶表示器9を備え、
奥左側には蓋3が取り付けられている。液晶表示器9
は、通常のテキスト表示の状態で行番号および6キャラ
クタ分を1行とする4行分が表示可能な表示画面9aを
有している。
【0024】キーボード2には、アルファベットキーや
記号キーなどを含む文字キー群21、各種の動作モード
などを指定するための機能キー群などが配列されてい
る。機能キー群には、ファイル操作や印刷フォーム選択
のためのファイル・フォームキー24、それぞれ右
(「→」)、下(「↓」)、上(「↑」)、左
(「←」)方向へのカーソル移動用の4個のカーソル移
動キー25、26、27、28、印刷動作を開始させる
印刷キー29、および各種モードの選択やテキスト入力
時の改行のための選択キー30が含まれる。
【0025】図2に示すように、蓋3の下側には、テー
プカートリッジ4を装着するための装着部5が設けられ
ている。テープカートリッジ4には、一定の幅のテープ
状の記録媒体(テープ)Tが内蔵されている。このテー
プTは、裏面に接着面が形成され、それが剥離紙によっ
て覆われた構成になっている。テープカートリッジ4内
には、テープTとともに、インクリボンRが収納されて
いる。テープTとインクリボンRは、そのケース41に
形成した窓42の位置で相互に重なり合った状態で走行
するとともに、テープTのみが外部に排出され、インク
リボンRは内部で巻き取られるようになっている。
【0026】装着部5には、サーマルヘッド6が配置さ
れており、テープカートリッジ4が装着部5に装着され
た状態で、サーマルヘッド6(印刷手段)が、テープカ
ートリッジ4の窓42から露出しているインクリボンR
の裏面に当たるようになっている。そして、サーマルヘ
ッド6を発熱駆動することにより、所望の文字などがテ
ープTの表面に印刷される。また、装着部5には、装着
されたテープカートリッジ4の被駆動部が係合する駆動
軸7、8などが設けられており、これらの駆動軸7、8
により、テープカートリッジ4内のテープTおよびイン
クリボンRの搬送が行われる。
【0027】次に、図3を参照して、テープ印刷装置1
の制御系の構成を説明する。制御系は、CPU40、R
OM50、RAM60およびキャラクタジェネレータR
OM(以下「CG−ROM」という)70を有する制御
回路80を備えている。制御回路80の入力ポート側に
は、キーボード2が接続されている。また、制御回路8
0の出力ポート側には、ヘッド駆動用のドライバ81を
介してサーマルヘッド6が接続され、表示駆動用のドラ
イバ82を介して液晶表示器9が接続されている。
【0028】ROM50は、プログラムメモリ領域51
を有し、ここには、サーマルヘッド6や液晶表示器9を
制御する制御プログラムや、後述する各処理プログラム
などを記憶している。RAM60は、キーボード2から
入力された文字、記号などのテキストデータを一時的に
記憶するテキストメモリ61、液晶表示器9の表示画面
9aの表示内容に対応する画像データを記憶する表示画
像データメモリ62、CPU40の処理結果を一次的に
記憶するレジスタ群63、後述する各種処理において画
像データ等を作成するための作業領域64、などを備え
ている。CG−ROM70は、テープ印刷装置1に用意
されている文字や記号などのフォントデータを記憶して
いて、文字などを特定するコードデータが与えられたと
きに、対応するフォントデータを出力する。
【0029】次に、図4以降を参照して、テープ印刷装
置1の制御全体の処理フローを説明する。但し、カーソ
ルキー25等によるカーソルの移動などの基本的動作
や、その他、本発明に直接、関係しない機能キー等によ
る動作の処理フローは、まとめて「他の機能キー等に対
応する処理(S11)」として表示し、詳細な説明は省
略する。
【0030】電源ONなどにより処理が開始すると、図
4に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前回の電
源OFF時の状態などに戻すために、退避していた各制
御フラグを復旧するなどの初期設定を行い(S1)、次
に、表示画面処理を行う(S2)。ここでは、説明の便
宜上、従来のテープ印刷装置と同じ印刷を行う通常印刷
フォーム(第1印刷フォーム)が指定されていて、キー
入力待ちの状態に初期設定されたものとして説明する。
【0031】通常印刷フォームが指定されているとき
の、表示画面9aは、図5(a)に示すように、行番号
と6キャラクタ分のテキストデータが表示可能になって
いて、例えば、同図(b)のように、表示される。(以
下、この表示画面9aの状態を画面Txxで表現し、ま
たその参照番号で図示する。)
【0032】図6(a)は、図5(b)の画面T01と
同じ画面T01を示していて、この場合、テキストデー
タとして入力された実際の内容は、例えば、同図(d)
のようになっている。ここで、このテキストデータを例
として、通常印刷フォームの場合のテキストデータ入力
時の処理手順を、図4および図7を参照して説明してお
く。
【0033】図7に示すように、例えば、初期状態が画
面T11の場合に、「た」をキー入力すると、図4に示
すように、キー入力有と判別し(S3:Yes)、機能
キーの入力ではないことを判別した(S4:No)後、
キャラクタ入力処理を行う(S5)。このキャラクタ入
力処理(S5)では、そのテキストデータの「た」をテ
キストメモリ61に取り込み、対応するフォントデータ
をCG−ROM70から読み出して、対応する「た」の
反転画像データを、表示画像データメモリ62に記憶さ
れた表示画像データのカーソルに対応する位置に格納す
る。これにより、次に、再度、表示画面処理(S2)を
行うと、図7の画面T12が表示される。ここで、
「た」が反転表示されているのは、この「た」がまだ未
確定データであることを示している。
【0034】次に、この「た」を確定するために選択キ
ー30を押すと、図4に示すように、キー入力有と判別
し(S3:Yes)、機能キーであることを判別し(S
4:Yes)、ファイル・フォームキー24ではないこ
とを判別し(S6:No)、印刷キー29ではないこと
を判別した(S8:No)後、「た」を確定する処理を
行う(S11)。すなわち表示画像データメモリ62内
の「た」の反転画像データを正画像データに交換する。
この結果、再度、表示画面処理(S2)を行ったとき
に、図7の画面T13の表示となる。
【0035】同様に、続いて、1行目のテキストデータ
の残り「てとよこ。」を入力し(画面T14〜T1
6)、選択キー30を押すと、この選択キー30は改行
キーを兼ねているので、2行目の入力を促す画面T17
が表示される。そこで、同様に、2行目のテキストデー
タ「印刷フォームの設定」を入力し(画面T18〜T1
9)、改行すると、3行目の入力を促す画面20が表示
される。同様に、6行目まで入力(画面T21)後、改
行キー30押下により、7行目の入力を促す画面T22
となり、予定のテキストデータ入力が終了する。
【0036】このテキストデータ入力の処理では、入力
を案内するカーソル位置の次のキャラクタとして、常
に”Null”=(0000)HEX のコードデータ(以
下「Nullデータ」という)が配置されていて、テキ
ストデータは、常にこのNullデータの前に入力され
る。すなわち、このNullデータがテキストデータの
末尾を示すコードデータとなっている。
【0037】このテキストデータ入力後は、それぞれ右
(「→」)、下(「↓」)、上(「↑」)、左
(「←」)方向へのカーソル移動用の4個のカーソル移
動キー25、26、27、28(以下、それぞれ「カー
ソル「→」キー25」、「カーソル「↓」キー26」、
「カーソル「↑」キー27」、および「カーソル「←」
キー28」という)によって、テキストデータ全体の確
認をすることができる。例えば、図6(a)でカーソル
「→」キー25を押していくと、現カーソルの行の末尾
方向が確認できるように表示を替えることができ(図6
(b)の画面T02)、カーソル「↓」キー26を押し
ていくと、下の行を(同図(c)の画面T03)、カー
ソル「↑」キー27によって、上の行を、カーソル
「←」キー28によって、その行の先頭を確認すること
ができる。
【0038】これらの表示状態となっているときに、印
刷キー29を押すと、図4に示すように、キー入力有と
判別し(S3:Yes)、機能キーであることを判別し
(S4:Yes)、ファイル・フォームキー24ではな
いことを判別し(S6:No)、印刷キー29であるこ
とを判別した(S8:Yes)後、後述する印刷画像作
成処理(S9)によって、印刷画像データを作成し、そ
の印刷画像データに基づいて、印刷を行う(S10)。
そして、その後、再度、次のキー入力待ちの状態の表示
を行う(S2)。
【0039】この通常印刷フォームにおける印刷画像作
成処理(S9)は、後述の図20の文字列画像配置処理
(S96)において、テープ長さ方向に配置(S96
2)が行われることにより、横書が指定されているとき
には、図6(e)に示すように、縦書が指定されている
ときには、同図(f)のように、テープTが走行する
(←の)方向に並行に印刷される。
【0040】次に、特殊印刷フォーム(第2印刷フォー
ム)について、説明する。図4に示すように、通常印刷
フォームにおける表示画面処理(S2)が行われている
状態で、ファイル・フォームキー24を押すと、キー入
力有と判別し(S3:Yes)、機能キーであることを
判別し(S4:Yes)、ファイル・フォームキー24
であることを判別した(S6:Yes)後、印刷フォー
ム選択・指定処理を行う(S7)。そして、この印刷フ
ォーム選択・指定処理(S7)で、後述のように特殊印
刷フォームが選択・指定された後は、前述のキャラクタ
入力処理(S5)や表示画面処理(S2)も、特殊印刷
フォーム用のキャラクタ入力処理(S5)または表示画
面処理(S2)となる。
【0041】そこで、以下、特殊印刷フォームの選択・
指定処理(S7)と、そのときのキャラクタ入力処理
(S5)、および表示画面処理(S2)について、前述
の図7と同様の画面表示のイメージで説明し、その後
に、そのときの特殊印刷フォームにおける印刷画像作成
処理(S9)について説明する。
【0042】図8に示すように、通常印刷フォームのテ
キスト入力画面表示(画面T21:以下、「画面」を省
略)のときに、ファイル・フォームキー24を押すと、
ファイル操作や印刷フォーム選択が可能になる(T2
2)。すなわち、特殊フォーム、フォーム、ファ
イル登録、ファイル読出、ファイル消去、および
ファイル復帰の6つのうちのいずれか1つを、カーソル
「↓」キー26またはカーソル「↑」キー27の操作に
よって反転表示させ、選択キー30を押すことによっ
て、反転表示されたものを選択・指定することができ
る。この場合、フォームを選択すると、前述の通常印
刷フォームを選択・指定でき、〜では、それぞれの
ファイル操作を選択できる。そして、特殊フォーム
が、本発明の特徴となる特殊印刷フォームの指定となっ
ている。
【0043】同図に示すように、ファイル・フォームキ
ー24を押した直後は、デフォルトのファイル登録と
なっている(T22)ので、カーソル「↑」キー27を
押すと、フォームが反転表示され(T23)、さらに
カーソル「↑」キー27を押すことによって、特殊フ
ォームが反転表示される(T24)。ここで、選択キー
30を押すと、特殊印刷フォームが選択され、特殊印刷
フォームのうちの各印刷フォームが選択可能になる(T
25)。特殊印刷フォームとしては、見出し/縦、
見出し/横、縦型よこ書、および横型たて書のいず
れかを選択することができる。
【0044】例えば、見出し/横を選択するときは、
最初の見出し/縦を選択する表示状態、すなわちその
反転表示状態(T25)でカーソル「↓」キー26を押
すことによって、見出し/横を選択する表示(T2
6)に替え、選択キー30を押すことによって、同図に
示すように、見出し/横の特殊印刷フォームのテキスト
入力画面表示(T27)となる。この画面T27は、図
示のように、”タイトル[”と表示され、カーソル位
置、すなわち”[”の位置の後ろにテキストデータの入
力を促している状態なので、ここに、例えば、「消耗備
品費」と入力することにより、この見出し/横の印刷フ
ォームにおけるキャラクタ入力処理(S5)が行われ、
前述した通常印刷フォームにおけるテキストメモリ61
への取り込み以降と同様の処理がなされる。また、テキ
ストデータの末尾には、通常印刷フォームのときと同様
に、Nullデータが配置されている。
【0045】ここで、特殊印刷フォームの4種類の印刷
フォームの概略の仕様を、図9〜図12を参照して説明
しておく。まず、見出し/縦の印刷フォームでは、図9
に示すように、入力ガイドの”タイトル[”と表示され
た画面で、”[”の後ろに10文字以内のテキストデー
タを入力できる。例えば、「消耗備品費」と入力する
と、同図の印刷イメージMa1に示すように、テープT
が走行する(図示の←の)方向に並行に、かつ、テープ
幅方向の中心線に対して線対称に、2つの同じ内容の
「消耗備品費」の文字列が縦書で印刷される。(以下、
このテープT上の印刷イメージをMxxで表現し、また
その参照番号で図示する。)
【0046】この場合、「消耗備品費」の文字列は、定
められた長さの領域に、例えば、一般的な見出し山ラベ
ルの4.5cmの長さの領域に、自動的に配置されて
(図22参照)印刷され、この印刷イメージMa1の状
態で、テープTをカット(切断)してラベルとすると、
同図のラベルイメージRa1となる。(以下、同様に、
テープTをカットしてラベルとしたときのラベルイメー
ジをRxxで表現し、またその参照番号で図示する。)
【0047】同様に、”タイトル[”の入力ガイドの後
ろに「交通費」と入力すると、印刷イメージMa2、お
よびラベルイメージRa2となる。また、この見出し/
縦の印刷フォーム、および後述の図10の見出し/横の
印刷フォームでは、見出し山用のラベルとしたときに、
文字列の各文字、例えば、「交通費」の「交」、
「通」、および「費」をラベルの長さの領域に、均等割
付により配置したラベル(例えばそのラベルイメージR
a2)の他、その文字列を中央部に配置した「中よせ」
のラベル(例えば、そのラベルイメージRa3)、前方
部に配置した「前よせ」のラベル(例えば、そのラベル
イメージRa4)、および後方部に配置した「後よせ」
のラベル(例えば、そのラベルイメージRa5)とする
こともできる。
【0048】この場合には、前述の図8の画面T28に
相当する画面で、テキスト入力後にファイル・フォーム
キー24を再度、押すと、同図の画面T26と同様の選
択画面となるので、その画面で選択・指定可能であり、
その選択によって、予めその指定を設定フラグにセット
することによって、後述の図22の見出し用後処理(S
97)のキャラクタ割付処理(S973)で、いずれか
の配置指定に従って割り付けられる。何も指定しない場
合のデフォルト指定は均等割付(例えば、そのラベルイ
メージRa2)となっている。
【0049】次に、見出し/横の印刷フォームでは、図
10に示すように、入力ガイドの”タイトル[”と表示
された画面で、例えば、「消耗備品費」と入力すると、
テープTが走行する(図示の←の)方向に並行に、か
つ、テープ幅方向の中心線上の点に対して点対称に、2
つの同じ内容の「消耗備品費」の文字列が横書で印刷さ
れる。この印刷の長さも、見出し山/縦と同様に自動設
定され、この印刷イメージMb1の状態で、テープTを
カットすると、デフォルトでラベルイメージRb1とな
る。他のラベルイメージRb2〜Rb5は、図9の見出
し/縦の印刷フォームのそれぞれラベルイメージRa2
〜Ra5と同様なので説明は省略し、ラベルイメージR
a6〜Ra7については後述する。
【0050】次に、縦型よこ書の印刷フォームでは、図
11に示すように、入力ガイドの”1行目[”と表示さ
れた画面で、1行当たり10文字以内のテキストデータ
が入力できる。そして、例えば、1行目に「たてとよ
こ。」と入力して、選択(確定)キー30を押すと、次
の行の入力を案内する入力ガイドの”2行目[”が表示
されるので、1行目と同様に、2行目のテキストデータ
を入力できる。
【0051】図11の例では、図6(d)で前述した通
常印刷フォームの場合と対比できるように、同じ内容の
テキストデータを入力する例について図示している。こ
の場合、図6(e)の横書の印刷フォームがテープ長さ
方向に横書に並んだ文字列を印刷したのに対して、この
縦型よこ書の印刷フォームでは、図11の印刷イメージ
Mc1に示すように、テープ幅方向、すなわちテープT
が走行する(図示の←の)方向に対して直交する方向に
横書に並んだ文字列を印刷する。また、図11のテキス
トデータの入力例で、3、4、および6行目の”]”
は、その行に10文字入力されたときに自動的に挿入さ
れ、そのときには、選択キー30を押さなくても、次の
行への入力が案内される。この本実施形態では、図11
に示すように、最大32行まで入力可能なように規定さ
れている。
【0052】そして、最後に、横型たて書の印刷フォー
ムでは、図12に示すように、入力ガイドの”1行
目[”と表示された画面で、1行当たり10文字以内の
テキストデータが入力でき、10文字入力後、または選
択キー30の押下により、次の行の入力を案内する入力
ガイドの”2行目[”が表示され、以下、図11の縦型
よこ書と同様に入力できる。ここでも、図6(d)の例
と同じテキストデータを入力する例について図示してお
り、この場合、図6(f)の縦書の印刷フォームがテー
プ長さ方向に縦書に並んだ文字列を印刷したのに対し
て、この横型たて書の印刷フォームでは、図12の印刷
イメージMd1に示すように、テープ幅方向に縦書に並
んだ文字列を印刷する。
【0053】次に、印刷画像作成処理(S9)につい
て、説明する。この処理は、図4で前述したように、印
刷キー29の押下により開始される。印刷画像作成処理
(S9)が開始すると、図13に示すように、まず、見
出し用準備処理を行い(S91)、次に、フォント展開
処理を行い(S92)、続いて、文字画像方向処理(S
94)、文字列画像配列処理(S96)、および見出し
用後処理(S97)を行って、終了する(S98)。以
下、これらの各処理について、具体例に沿って説明す
る。
【0054】すなわち、以下では、図9〜図12で前述
した各印刷フォームの入力例として示したテキストデー
タの入力例、すなわち特殊印刷フォームにおけるキャラ
クタ入力処理(S5)の処理結果のデータのうち、図1
5の左欄に示すキャラクタ入力について、具体的に説明
する。
【0055】見出し用準備処理(S91)を開始する
と、図14に示すように、まず、見出し用印刷フォーム
か否かを判別し(S911)、見出し用印刷フォーム、
すなわち前述の見出し/縦または見出し/横の印刷フォ
ーム以外の指定(S911:No)のときは、そのまま
終了する(S916)。
【0056】見出し/縦の印刷フォームが指定されてい
るときには、見出し用印刷フォームと判別し(S91
1:Yes)、次に、縦が指定されていることを判別し
た(S912:Yes)後、「交通費」のキャラクタ列
を2行にコピーして、図15に示すようなテキストデー
タUa1を準備して(S913)、処理を終了する(S
916)。(以下、作成する画像データに合わせて配置
したテキストデータをUxxで表現し、またその参照番
号で図示する。)
【0057】見出し/横の印刷フォームが指定されてい
るときには、見出し用印刷フォームと判別し(S91
1:Yes)、次に、縦ではないことを判別した(S9
12:No)後、「交通費」のキャラクタ列を、図15
に示すように、1行目には、逆順、すなわち「費通交」
と並べてコピーし、2行目には、そのままコピーして、
テキストデータUb1を準備する(S914)。次に、
1行目の180°回転設定を行った(S915)後、処
理を終了する(S916)。
【0058】このようにして、図15の左欄のキャラク
タ入力に対して、見出し用準備処理(S91)が終了す
ると、見出し/縦、見出し/横、縦型よこ書、および横
型たて書の各印刷フォーム指定のときに、図15の右欄
に示すような、それぞれテキストデータUa1、Ub
1、Uc1、およびUd1が作成される。
【0059】次に、これらのテキストデータUa1〜U
d1を入力として、フォント展開処理(S92)を開始
すると、図16に示すように、まず、前回使用した画像
サイズクリアを行う(S921)。この処理は、後述の
行列数カウント(S924)を経て、最終的に印刷画像
データとしての画像サイズを決定する(S932)ため
の変数等の初期化などから成る。
【0060】画像サイズクリアが終了すると、前述の図
15のテキストデータUa1〜Ud1のそれぞれの1行
目の1キャラクタ目を取得し(S922)、Nullデ
ータか否かを判別する(S923)。前述したように、
テキストデータの末尾には、Nullデータが配置され
ているので、取得したキャラクタがNullデータのと
き(S923:Yes)には、画像サイズセットを行い
(S932)、処理を終了する(S933)。但し、1
行目の1キャラクタ目がNullの場合、前述のテキス
トデータ入力(キャラクタ入力)または見出し用準備処
理(S91)が正常に行われていないことを示している
ので、図示しない割込によるエラー処理が行われて、印
刷画像作成処理(S9)全体が異常終了する。
【0061】取得したキャラクタがNullデータでな
いとき(S923:No)には、次に、行列数をカウン
トする(S924)。すなわち、画面サイズクリアでゼ
ロに初期化された行数のカウント用変数は、1行目の1
キャラクタを取得したときに1にカウントアップし、そ
の後は、改行のコードを取得する度に、インクリメント
していく。また、列数のカウント用変数には、改行の度
にクリアされ、通常の文字等のキャラクタを取得する度
にインクリメントされる変数と、そのインクリメントさ
れた値を改行する度に前の値と比較して、大きい方を保
持する変数とがあり、これらを使用して、テキストデー
タ中の最大の文字数を有する行の文字数、すなわち最長
行の文字数を保持しておく。したがって、テキストデー
タ中の全キャラクタを取得後、すなわちNullデータ
取得後には、そのテキストデータ全体の行数と列数を得
ることができ、それを格納するための画像データのサイ
ズを決定して、セットする(S932)ことができるよ
うになっている。
【0062】行列数カウント(S924)の終了後は、
次に、横書か否かの判別を行う(S925)。横書、す
なわち通常印刷フォームにおいては、横書の印刷フォー
ム、特殊印刷フォームにおいては、見出し/横または縦
型よこ書の印刷フォームが指定されているとき(S92
5:Yes)には、取得したキャラクタに対応するフォ
ントデータを、CG−ROM70から読み出して、画像
データとして展開する(S926)。この横書フォント
展開(S926)を、1キャラクタ取得(S922)〜
横書フォント展開(S926)のループ処理によって、
テキストデータ中の全キャラクタに対して行うことによ
り、横書が指定された場合のフォント展開処理(S9
2)後の画像データが作成される。
【0063】例えば、図17の左欄の(図15の右欄と
同じ)テキストデータUa1〜Ud1のうち、横書の、
すなわち見出し/横または縦型よこ書の印刷フォームに
おける、それぞれのテキストデータUb1またはUc1
に対して、上記のフォント展開処理(S92)を行う
と、図17の右欄に示すように、それぞれの入力のテキ
ストデータUb1またはUc1をそのまま展開した画像
データGb1またはGc1が作成される。(以下、画像
データをGxxで表現し、またその参照番号で図示す
る。)
【0064】これに対し、図16に示すように、縦書と
判別されたとき(S925:No)、すなわち通常印刷
フォームにおける縦書の印刷フォーム、および特殊印刷
フォームにおける見出し/縦または横型たて書の印刷フ
ォームが指定されているときには、次に、取得したキャ
ラクタが縦書専用文字か否かの判別を行う(S92
7)。
【0065】この縦書専用文字としては、例えば、図1
7の左欄のテキストデータUd1の1行目の「たてとよ
こ。」の最後のキャラクタ「。」、2行目の「フォー
ム」の「ォ」および「ー」などが該当する。すなわち縦
書にしたときに、横書のときと異なるフォントデータを
使用するキャラクタが該当する。1キャラクタ取得(S
922)で取得したキャラクタが、これらの縦書専用文
字に該当するとき(S927:Yes)には、次に、そ
の専用文字のフォントデータを読み出して、画像データ
に展開した(S928)後、次のキャラクタを取得する
(S922)。
【0066】また、図16に示すように、縦書専用文字
ではないと判別されたとき(S927:No)には、次
に、90°回転させる文字か否かを判別する(S92
9)。縦書にしても、横書と同じ向きの文字としては、
例えば、図17のテキストデータUd1の3行目の括
弧、すなわち「(」および「)」や、4行目の「=」な
どが該当する。取得したキャラクタが、これらに該当す
ると判別されたとき(S929:Yes)には、後述す
る図18の文字画像方向処理(S94)において、縦書
の印刷フォームのときの全キャラクタに対して、一律、
反時計方向への90°回転を行う(図18のS947)
ために、図16に示すように、次に横書フォント展開を
行った(S930)後、予め、逆方向、すなわち時計方
向への90°回転を行う(S931)。そして、その
後、次のキャラクタを取得する(S922)。
【0067】一方、これらのいずれの条件にも当てはま
らないキャラクタのとき(S927:No、かつ、S9
29:No)には、横書のときと同様に、横書フォント
展開を行った(S926)後、次のキャラクタを取得す
る(S922)。
【0068】以上の処理をテキストデータの全キャラク
タに対して行うことにより、縦書が指定されたときのフ
ォント展開処理(S92)後の画像データが作成され
る。例えば、図17の左欄の縦書用のテキストデータU
a1またはUd1に対して、上記のフォント展開処理
(S92)を行うと、同図の右欄の画像データGa1ま
たはGd1が作成される。
【0069】次に、これらの画像データGa1〜Gd1
を入力として、文字画像方向処理(S94)を開始する
と、図18に示すように、まず、1キャラクタ分の画像
データを取得し(S941)、取得したキャラクタの画
像データが全体の画像データの何行目の何列目のものか
をカウントする(S942)。この処理で得た行列数
が、前述の図16のフォント展開処理(S92)の画像
サイズセット(S942)で決定されたサイズと一致し
たときに、後述の全画像データ終了と判別(S948:
Yes)されて、処理が終了する(S949)。
【0070】画像データ行列数カウント(S942)が
終了すると、次に、横書か否かを判別する(S94
3)。横書が指定されているとき(S943:Yes)
には、次に、見出し用印刷フォームか否かを判別し(S
944)、見出し用印刷フォームでないとき(S94
4:No)、すなわち見出し/横の印刷フォームでない
ときには、全画像データ終了か否かを判別して(S94
8)、全画像データ終了のとき(S948:Yes)に
は、処理を終了する(S949)。
【0071】例えば、図19の左欄の(図17の右欄と
同じ)画像データGa1〜Gd1のうち、横書で、か
つ、見出し山用ラベル作成の印刷フォームではない印刷
フォーム、すなわち縦型よこ書の印刷フォームの画像デ
ータGc1の入力に対して、文字画像方向処理(S9
4)を行うと、図19の右欄に示すように、単に入力の
画像データGc1をコピーした出力の画像データGc2
を作成する。
【0072】一方、図18に示すように、横書が指定さ
れ(S943:Yes)、ラベルと判別したとき(S9
44:Yes)、すなわち見出し/横の印刷フォームの
ときには、次に、取得したキャラクタ画像データが1行
目のものか否かを判別する(S946)。1行目のキャ
ラクタ画像データのとき(S946:Yes)には、前
述の図14の見出し用準備処理(S91)において、1
行目180°回転設定(S915)が行われているの
で、これに従って、取得したキャラクタ画像データを1
80°回転させる(S946)。1行目でないとき(S
945:No)には、そのまま出力の画像データとす
る。次に、全画像データ終了か否かを判別して(S94
8)、全画像データ終了のとき(S948:Yes)に
は、処理を終了する(S949)。
【0073】例えば、図19の左欄の見出し/横の印刷
フォームの画像データGb1の入力に対して、文字画像
方向処理(S94)を行うと、図19の右欄に示すよう
に、1行目の「費通交」の各キャラクタ画像データを1
80°回転させて、2行目の「交通費」のキャラクタ列
の画像データと点対称の、同じ「交通費」の横書のキャ
ラクタ列画像データを作成する。この結果、文字画像方
向処理(S94)の出力は、同じ内容の2つの「交通
費」のキャラクタ列画像データを点対称で配置した画像
データGb2となる。
【0074】また、図18に示すように、横書ではない
と判別したとき(S943:No)、すなわち縦書が指
定されているときには、次に、反時計方向に90°回転
の処理を行った(S947)後、全画像データ終了か否
かを判別して(S948)、全画像データ終了のとき
(S948:Yes)には、処理を終了する(S94
9)。
【0075】例えば、図19の左欄の見出し/縦または
横型たて書の印刷フォームの画像データGa1またはG
d1の入力に対して、文字画像方向処理(S94)を行
うと、図19の右欄に示すように、各キャラクタ画像デ
ータを反時計方向に90°回転させて縦書となった画像
データGa2またはGd2を作成する。
【0076】次に、これらの画像データGa2〜Gd2
を入力として、文字列画像配列処理(S96)を開始す
ると、図20に示すように、まず、文字列方向がテープ
長さ方向か否かを判別し(S962)、テープ長さ方向
のとき(S962:Yes)、すなわち見出し山ラベル
作成用の見出し/縦または見出し/横の印刷フォーム、
あるいは通常印刷フォームのときには、各キャラクタ列
画像データをテープ長さ方向に配置した(S962)
後、処理を終了する(S964)。一方、テープ長さ方
向でないとき(S962)、すなわち縦型よこ書または
横型たて書の印刷フォームのときには、各キャラクタ列
画像データをテープ幅方向に配置した(S963)後、
処理を終了する(S964)。
【0077】例えば、ここで、図示の上下方向(縦方
向)をテープ幅方向、左右方向(横方向)をテープ長さ
方向としたとき、図21の左欄の(図19の右欄と同
じ)画像データGa2〜Gd2のうち、見出し/縦また
は見出し/横の印刷フォームの画像データGa2または
Gb2の入力に対して、文字列画像配置処理(S96)
を行うと、図21の右欄に示すように、単に入力の画像
データGa2またはGb2をコピーした出力の画像デー
タGa3またはGb3を作成する。一方、縦型よこ書ま
たは横型たて書の印刷フォームの画像データGc2また
はGd2の入力に対しては、同図に示すように、画像デ
ータGc2またはGd2全体を反時計方向に90°回転
させた画像データGc3またはGd3を作成する。
【0078】次に、これらの画像データGa3〜Gd3
を入力として、見出し用後処理(S97)を開始する
と、図22に示すように、まず、見出し用か否かを判別
し(S971)、見出し用でないとき(S971:N
o)、すなわち見出し/縦および見出し/横のいずれの
印刷フォームでもないときには、そのまま終了する(S
974)。
【0079】例えば、図23の左欄の(図21の右欄と
同じ)画像データGa3〜Gd3のうち、見出し山ラベ
ル作成用ではない印刷フォーム、すなわち縦型よこ書き
または横型たて書の印刷フォームの画像データGc3ま
たはGd3の入力に対して、見出し用後処理(S97)
を行うと、図23の右欄に示すように、単に入力の画像
データGc3またはGd3をコピーした出力の画像デー
タGc4またはGd4を作成する。
【0080】一方、図22に示すように、見出し用と判
別したとき(S971:Yes)、すなわち見出し/縦
または見出し/横の印刷フォームのときには、次に、印
刷長さを見出し山用の所定の長さに自動設定し(S97
2)、その長さに相当する画像データの領域を確保した
後、その領域に対して、キャラクタ列画像データの各キ
ャラクタ画像データを割り付けて配置し(S973)、
処理を終了する(S974)。
【0081】例えば、図23の左欄の見出し/縦または
見出し/横の印刷フォームの画像データGa3またはG
b3の入力に対して、見出し用後処理(S97)を行う
と、デフォルト指定の均等割り付けの場合、図23の右
欄に示すように、見出し山用の画像データの領域に、
「交通費」のキャラクタ列の各キャラクタの間隔を均等
配分して、キャラクタ列の前後の余白を少なくするよう
に配置した画像データGa4またはGb4を作成する。
【0082】そして、これらの画像データGa4〜Gd
4を印刷画像データとして、前述の図4の印刷処理(S
10)を行うと、それぞれ図9〜図12で例示した印刷
イメージで印刷される。すなわち見出し/縦の印刷フォ
ームのときは、図9の印刷イメージMa2、見出し/横
の印刷フォームのときは、図10の印刷イメージMb
2、縦型よこ書の印刷フォームのときは、図11の印刷
イメージMc1、および、横型たて書の印刷フォームの
ときは、図12の印刷イメージMd1で印刷される。
【0083】以上に説明したように、本発明の一実施形
態によるテープ印刷装置1では、複数種類の印刷フォー
ムを有し、その中から選択した指定印刷フォームに基づ
いてキャラクタ列を編集した印刷画像データを作成し、
その印刷画像データに基づいて印刷を行う。この場合、
テープ長さ方向にキャラクタ列を印刷する縦書および横
書の印刷フォームなどの、従来のテープ印刷装置と同様
の通常印刷フォーム(第1印刷フォーム)の他、見出し
山用ラベルを作成するための見出し/縦および見出し/
横の印刷フォーム、並びに、テープ幅方向にキャラクタ
列を印刷する縦型よこ書および横型たて書の印刷フォー
ム、から成る特殊印刷フォーム(第2印刷フォーム)で
印刷を行うことができる。
【0084】すなわち、このテープ印刷装置1では、各
キャラクタをテープ長さ方向以外の方向に並べて印刷す
る印刷フォーム(縦型よこ書、横型たて書)、各キャラ
クタを所定の印刷領域に配置して印刷する印刷フォーム
(見出し/縦、見出し/横)、キャラクタ列若しくは各
キャラクタを複数回配置して印刷する印刷フォーム(見
出し/縦、見出し/横)、各キャラクタの向きを入力状
態とは異なる向きに変更して印刷する印刷フォーム(縦
書、見出し/縦、見出し/横、縦型よこ書、横型たて
書)などの、ニーズに合わせた多様な印刷フォームを用
意しておくことによって、同一のテープ状記録媒体に様
々な形態の印刷を行うことができ、その印刷部分を切り
とってラベルとすることにより、様々な用途のラベルを
作成することができる。
【0085】また、従来からの一般的なキャラクタ列の
印刷形態である通常印刷フォーム(第1印刷フォーム)
と、特殊な印刷形態である特殊印刷フォーム(第2印刷
フォーム)とを、完全に分離し区別して使用できること
により、従来のテープ印刷装置に対して上位互換性が完
全に保たれ、この結果、従来のテープ印刷装置に慣れ親
しんだユーザーにも、受け入れ易いテープ印刷装置1と
なっている。
【0086】また、見出し/縦や見出し/横の見出し山
用ラベル作成の印刷フォームが指定されたときには、印
刷長さを見出し山に合わせて自動設定し、その長さに合
わせて各キャラクタの画像データを配置することによ
り、見出し山の長さにあった印刷を行うことができ、そ
の長さ設定およびキャラクタ配置に要する手間を省略で
きるとともに、これを切断してラベルとすることによ
り、見栄えの良い見出し山用ラベルを作成できる。
【0087】また、これらの見出し山用ラベル作成の印
刷フォームでは、テープT(記録媒体)のテープ幅方向
の中心線の両側に、同一内容の縦書または横書のキャラ
クタ列を印刷するため、これらの印刷フォームで印刷し
て作成したラベルを、例えば、図24(a)に示すよう
に、その中心線で折曲げて貼ることにより、同一の文
字、記号などのキャラクタ列(例えば、「交通費」の文
字列)が両面に印刷された縦書または横書の見出し山
を、容易に作成することができる。この結果、従来のテ
ープ印刷装置における同一内容のキャラクタの2重の入
力と貼り合わせの手間を省略できる。
【0088】また、縦型よこ書または横型たて書の印刷
フォームでは、テープT(記録媒体)のテープ幅方向に
横書または縦書のキャラクタ列を印刷することができ
る。これにより、例えば、図24(b)に示すように、
縦型よこ書の印刷フォームで、横書の郵便番号(例え
ば、「〒 100」)を印刷し、続いて、従来と同様の
テープ長さ方向に並べた縦書で、住所・氏名(例えば、
「千代田区霞が関……」・「特許太郎 様」)などを印
刷するなど、従来のテープ印刷装置ではできなかった、
縦書や横書のキャラクタ列が縦方向と横方向とに混在す
るラベルを作成することができる。
【0089】さらに、横型たて書の印刷フォームを指定
すれば、従来のテープ印刷装置では印刷できなかった、
例えば、歌詞、俳句、短歌などのような、1行の文字数
が比較的少ない縦書の多行に渡る文章なども、1枚のラ
ベルに印刷することができる。これらの場合、複数のラ
ベルを別々に作成したり、それらを行間がぴったり合う
ように位置合わせをして貼るなどの、余分な手間が不要
になる。
【0090】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0091】例えば、見出し/横の印刷フォームでは、
テキストデータの1行目を180°回転させて、文字列
の上側同士が中心線に近くなるような点対称としたが、
2行目の方を回転させて、文字列の下側同士が中心線に
近くなるように配置しても良いし、それらを別の印刷フ
ォームとして、用途に応じて選択可能に設定しておいて
も良い。
【0092】また、この見出し/横の印刷フォームで
は、図22の見出し用後処理(S97)のキャラクタ列
の割付処理(S973)の配置指定として、図10のラ
ベルイメージRb6またはRb7のように、上下の文字
列の下側から見て、前側または後側に配置する「片前よ
せ」または「片後よせ」を指定できるようにしても良
い。この2種の割付方法は、このまま切りとってラベル
とすれば、双方とも同じとなるが、他の印刷と組み合わ
せて、例えば、図9のラベルイメージRa5の後ろにラ
ベルイメージRb6、図9のラベルイメージRa4の前
にラベルイメージRb7、の印刷をした後に切りとれ
ば、縦横両方から読めるラベルとなるなど、趣向を凝ら
したラベルが作れる。
【0093】また、見出し/縦および見出し/横の印刷
フォームにおける印刷長さは、図22の見出し用後処理
(S97)の印刷長さ自動設定(S972)の処理の設
定を変えて、前述の4.5cm以外の任意の長さにする
こともできる。
【0094】また、図12の横型たて書の印刷フォーム
の仕様は、同図の印刷イメージMd2のように、末尾の
行から印刷するように規定しても良い。この場合、図2
0の文字列画像配置処理(S6)のテープ幅方向に配置
する処理(S963)において、図21の画像データG
d2を時計方向に90゜回転させるように設定すればで
きる。
【0095】また、特殊印刷フォームの4種の印刷フォ
ームでは、図9〜図12の仕様において、1行当たり1
0文字以内と規定していたが、これらは記録媒体となる
テープの種類やサーマルヘッドの性能などのシーズ、ま
たはラベルとしての使用場所や使用形態などのニーズに
応じて、任意に設定することができる。さらに、図4の
全体の処理フローでは、キー入力があったときに、機能
キー群の各機能キーの押下を順次、判別するようにした
が、各機能キーの押下によって個別の割込を発生させる
ようにして、各対応処理を割込処理によって行っても良
い。
【0096】また、上述したテープ印刷装置1に、各種
の警告機能を付加することもできる。例えば、印刷中の
テープの残りが必要な長さより短い場合、機械的にテー
プが歪んでしまって印刷不可となった場合、などの他、
テープの種類や印刷フォームの種類などにより行数や文
字数等の入力制限がある場合のも警告を行うのが好まし
い。入力制限等の場合には、入力時にその制限を越えた
時点で警告を行っても良いし、一通りの入力は可能にし
ておいて、印刷キー29を押したときに警告するように
しても良い。
【0097】また、警告方法としては、ブザー等の音に
よって警告する方法や液晶表示器9の表示画面9a上に
警告内容をメッセージ表示する方法等を採用することが
できる。さらに、行数や文字数の入力制限等に対して
は、表示画面9a上の各行の末尾や印刷可能な最後の行
末等に、それらを示すEND表示や印刷可能領域の境界
線を表示するなど、入力可能な残りの行数や文字数を分
かりやすくする工夫もできる。
【0098】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、細部の構成を任意に変更することが可能である。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明のテープ印刷装置
では、見出し山用ラベルの作成や、縦書や横書といった
キャラクタ配列方向、すなわちキャラクタ印刷方向が混
在する組み合わせで印刷されたラベルの作成などの、特
定用途のための印刷にも対応できる、などの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置の、蓋を開けた状態の斜
視図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の制御系を示す概略ブロ
ック図である。
【図4】図1のテープ印刷装置の制御全体の概略処理を
示すフローチャートである。
【図5】液晶表示器の表示画面を説明するための図であ
る。
【図6】図5の液晶表示器の表示画面の一例と、通常印
刷フォームにおける印刷イメージを示す図である。
【図7】通常印刷フォームにおけるテキストデータ入力
時の表示画面の一例を示す図である。
【図8】図4の印刷フォーム選択・指定処理を説明する
ための表示画面の一例を示す図である。
【図9】特殊印刷フォームの、見出し/縦の印刷フォー
ムの仕様を示す図である。
【図10】特殊印刷フォームの、見出し/横の印刷フォ
ームの仕様を示す図である。
【図11】特殊印刷フォームの、縦型よこ書の印刷フォ
ームの仕様を示す図である。
【図12】特殊印刷フォームの、横型たて書の印刷フォ
ームの仕様を示す図である。
【図13】図4の印刷画像作成処理のフローチャートで
ある。
【図14】図13の見出し用準備処理のフローチャート
である。
【図15】図14の見出し用準備処理の入出力データの
一例を示す図である。
【図16】図13のフォント展開処理のフローチャート
である。
【図17】図16のフォント展開処理の入出力データの
一例を示す図である。
【図18】図13の文字画像方向処理のフローチャート
である。
【図19】図18の文字画像方向処理の入出力データの
一例を示す図である。
【図20】図13の文字列画像配置処理のフローチャー
トである。
【図21】図20の文字列画像配置処理の入出力データ
の一例を示す図である。
【図22】図13の見出し用後処理のフローチャートで
ある。
【図23】図22の見出し用後処理の入出力データの一
例を示す図である。
【図24】特殊印刷フォームにおける印刷結果の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 2 キーボード 3 蓋 4 テープカートリッジ 6 サーマルヘッド(印刷手段) 9 液晶表示器 21 文字キー群 24 ファイル・フォームキー 25、26、27、28 …… カーソル移動キー 29 印刷キー 30 選択キー 40 CPU 50 ROM 51 プログラムメモリ領域 60 RAM 61 テキストメモリ 62 表示画像データメモリ 63 レジスタ群 64 作業領域 70 キャラクタジェネレータROM 80 制御回路 R インクリボン T テープ(記録媒体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 健二 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 亀田 登信 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 新村 朋之 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内 (72)発明者 会田 智恵子 東京都千代田区東神田2丁目10番18号 株 式会社キングジム内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の印刷フォームから指定印刷フ
    ォームとして1種類の印刷フォームを選択する印刷フォ
    ーム指定手段と、 入力されたキャラクタを並べてキャラクタ列を作成する
    入力手段と、 前記指定印刷フォームに基づいて、前記キャラクタ列を
    編集した印刷画像データを作成する印刷画像作成手段
    と、 前記印刷画像データに基づいて、走行するテープ状の記
    録媒体に印刷を行う印刷手段と、を備えたテープ印刷装
    置であって、 前記複数種類の印刷フォームには、前記キャラクタ列の
    各キャラクタを前記記録媒体のテープ長さ方向以外の方
    向に並べて印刷する印刷フォーム、前記各キャラクタを
    所定の印刷領域に配置して印刷する印刷フォーム、およ
    び、前記キャラクタ列若しくは前記各キャラクタを複数
    回配置して印刷する印刷フォームのいずれかの印刷フォ
    ームと、前記各キャラクタの向きを前記キャラクタ列内
    での向きと異なる向きに変更して印刷する印刷フォーム
    が含まれていることを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記複数種類の印刷フォームは、 前記キャラクタ列の各キャラクタの横方向を前記記録媒
    体のテープ幅方向と一致させて、前記各キャラクタをテ
    ープ長さ方向に並べたキャラクタ列を印刷する縦書の印
    刷フォーム、および、前記キャラクタ列の各キャラクタ
    の縦方向を前記記録媒体のテープ幅方向と一致させて、
    前記各キャラクタをテープ長さ方向に並べたキャラクタ
    列を印刷する横書の印刷フォームから成る第1印刷フォ
    ームと、 前記縦書および前記横書以外の印刷フォームから成る第
    2印刷フォームと、に分類されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載のテープ印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の印刷フォームには、見出
    し山用ラベルを作成するための縦書見出し山フォームお
    よび横書見出し山フォームが含まれており、 前記印刷画像作成手段は、 前記指定印刷フォームとして、前記縦書見出し山フォー
    ムおよび前記横書見出し山フォームのいずれかが選択さ
    れた場合に、 前記記録媒体への印刷長さを、見出し山用の所定の長さ
    に自動設定し、 前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する各キャラク
    タ画像データを、前記所定の長さに相当する領域に配置
    した、前記印刷画像データを作成することを特徴とす
    る、請求項1または2に記載のテープ印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記複数種類の印刷フォームには、縦書
    見出し山フォームが含まれており、 前記印刷画像作成手段は、 前記指定印刷フォームとして、前記縦書見出し山フォー
    ムが選択された場合に、 前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する各キャラク
    タ画像データの横方向を、前記記録媒体のテープ幅方向
    に相当する方向と一致させて、 前記各キャラクタ画像データを、テープ長さ方向に相当
    する方向に並べた縦書キャラクタ列画像データを作成す
    るとともに、 前記テープ幅方向の中心線の右側に相当する位置および
    左側に相当する位置の両方に、前記縦書キャラクタ列画
    像データを配置した、前記印刷画像データを作成するこ
    とを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の
    テープ印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記複数種類の印刷フォームには、横書
    見出し山フォームが含まれており、 前記印刷画像作成手段は、 前記指定印刷フォームとして、前記横書見出し山フォー
    ムが選択された場合に、 前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する各キャラク
    タ画像データの縦方向を、前記記録媒体のテープ幅方向
    に相当する方向と一致させて、 前記各キャラクタ画像データを、テープ長さ方向に相当
    する方向に並べた第1横書キャラクタ列画像データと、 前記各キャラクタ画像データのそれぞれを点対称で上下
    逆さまにした各キャラクタ回転画像データを、前記テー
    プ長さ方向の逆方向に相当する方向に並べた第2横書キ
    ャラクタ列画像データと、を作成するとともに、 前記テープ幅方向の中心線の上側に相当する位置および
    下側に相当する位置のいずれか一方に、前記第1横書キ
    ャラクタ列画像データを配置し、他方に、前記第2横書
    キャラクタ列画像データを配置した、前記印刷画像デー
    タを作成することを特徴とする、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のテープ印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記複数種類の印刷フォームには、縦型
    横書フォームが含まれており、 前記印刷画像作成手段は、 前記指定印刷フォームとして、前記縦型横書フォームが
    選択された場合に、 前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する各キャラク
    タ画像データの横方向を、前記記録媒体のテープ幅方向
    に相当する方向と一致させて、 前記各キャラクタ画像データを、前記テープ幅方向に相
    当する方向に並べて配置した、前記印刷画像データを作
    成することを特徴とする、請求項1または2に記載のテ
    ープ印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記複数種類の印刷フォームには、横型
    縦書フォームが含まれており、 前記印刷画像作成手段は、 前記指定印刷フォームとして、前記横型縦書フォームが
    選択された場合に、 前記キャラクタ列の各キャラクタに相当する各キャラク
    タ画像データの縦方向を、前記記録媒体のテープ幅方向
    に相当する方向と一致させて、 前記各キャラクタ画像データを、前記テープ幅方向に相
    当する方向に並べて配置した、前記印刷画像データを作
    成することを特徴とする、請求項1または2に記載のテ
    ープ印刷装置。
JP9017524A 1996-04-15 1997-01-14 テープ印刷装置 Pending JPH10818A (ja)

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JP8-92894 1996-04-15
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