JPH1081859A - アルミニウム粘着シート - Google Patents

アルミニウム粘着シート

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Publication number
JPH1081859A
JPH1081859A JP8237417A JP23741796A JPH1081859A JP H1081859 A JPH1081859 A JP H1081859A JP 8237417 A JP8237417 A JP 8237417A JP 23741796 A JP23741796 A JP 23741796A JP H1081859 A JPH1081859 A JP H1081859A
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JP
Japan
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monomer
carbon
oil
sensitive adhesive
group
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Pending
Application number
JP8237417A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Kano
美紀 鹿野
Yoshihisa Fukuchi
良寿 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撥油、撥水性に優れ、油汚れがつき難く、かつ
付着した油分の除去が容易であるといった、撥油、撥
水、防汚機能を有するアルミニウム粘着シートを提供す
ること。 【解決手段】一方の表面に粘着剤層を有するアルミニウ
ム粘着シートの他方の表面に、炭素炭素不飽和二重結合
とパーフルオロアルキル基を有する含フッ素単量体
(a)20〜80重量%、および炭素炭素不飽和二重結
合と架橋性の官能基を有する単量体(b)80〜20重
量%、および(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重
結合を有する単量体(c)0〜50重量%からなる重合
体(A)と、炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基
を有する単量体(b)20〜100重量%と、(a)と
(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体
(c)0〜80重量%との重合体(B)からなるコーテ
ィング剤を有するアルミニウム粘着シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムシー
ト基材の一方の表面に撥油、撥水コーティング層を有
し、他方の表面に粘着剤層を有してなる撥水、撥油、防
汚機能を有するアルミニウム粘着シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、食品加工場や一般家庭の厨房など
で、流し台、レンジ台、及び各種器具、装置等、それぞ
れ設置されているものとものの間や、ものと壁面との間
の隙間に、スプーンや箸等の小さな調理用器具、ゴミ等
の異物や、水分、油分等が、侵入したり挟まったりする
のを防止するために、隙間を埋めるという目的でそれら
の間に貼り付ける、難燃性のアルミニウムシートの裏面
に粘着剤をつけたものを任意の幅に切断したテープ状の
アルミニウム粘着シートが利用されている。また、厨房
の壁が調理中に調理器具から飛散した油分や水分、煮汁
などで汚染されるのを防ぐために、難燃性のアルミニウ
ムシートの裏面に粘着剤をつけた、耐火性のシート等を
壁面に貼り付けて、防汚シートとしたものが利用されて
いる。しかし、これらの製品に使用されているアルミニ
ウム表面は油分が付着しやすいため汚れやすく、また付
着した油分を完全に拭き取る事が困難であるため、短期
間で汚れてしまったり、またアルミニウム粘着シートを
取り替える際に、表面に付着した油や調味料等で手や調
理台、周辺の調理器具、壁などが汚染されてしまうとい
う問題があった。
【0003】
【従来の技術】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撥
油、撥水性に優れ、油汚れ等がつき難く、かつ付着した
油分、水分の除去が容易であるといった、撥油、撥水、
防汚機能を有するアルミニウム粘着シートを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一方の表
面に粘着剤層を有する粘着性アルミシートの他方の表面
に、撥油、撥水性を有するコーティング剤をコーティン
グする事により、上記課題を解決した。すなわち本発明
は、アルミニウムシート基材の一方の表面に撥油、撥水
コーティング層を有し、他方の表面に粘着剤層を有して
なるアルミニウム粘着シートに関する。また、本発明
は、撥油、撥水コーティング剤が、フッ素原子含有重合
体を含むコーティング剤である上記アルミニウム粘着シ
ートに関する。
【0006】さらに、本発明は、撥油、撥水コーティン
グ剤が、炭素炭素不飽和二重結合とパーフルオロアルキ
ル基を有する含フッ素単量体(a)20〜80重量%、
および炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基を有す
る単量体(b)80〜20重量%、および(a)と
(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体
(c)0〜50重量%からなる重合体(A)と、炭素炭
素不飽和二重結合と架橋性の官能基を有する単量体
(b)20〜100重量 %と、(a)と(b)以外の
炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜80
重量%との重合体(B)からなるコーティング剤である
上記アルミニウム粘着シートに関する。
【0007】さらに、単量体(b)の架橋性の官能基
が、加水分解性シリル基である上記アルミニウム粘着シ
ートに関する。さらに、本発明は、炭素炭素不飽和二重
結合と架橋性の官能基を有する単量体(b)の架橋性の
官能基が、カルボキシル基、イソシアノ基、エポキシ
基、N−メチロール基、N−アルコキシメチル基、また
はヒドロキシル基から選ばれる少なくとも1種の官能基
である上記アルミニウム粘着シートに関する。さらに、
本発明は、重合体(A)と重合体(B)の合計に対し
て、含フッ素単量体(a)が0.1〜10重量%である
上記アルミニウム粘着シートに関する。
【0008】さらに、本発明は、架橋剤として、重合体
(A)及び重合体(B)の架橋性の官能基と反応可能な
反応性官能基を有する化合物を1種類以上含む上記アル
ミニウム粘着シートに関する。さらに、本発明は、架橋
触媒を含む上記アルミニウム粘着シートに関する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のアルミニウム粘着シート
は、食品加工場や一般家庭の厨房などで、流し台、レン
ジ台、及び各種器具、装置等、それぞれ設置物と設置物
との間や、設置物と壁面との間の隙間に、スプーンや箸
等の小さな調理用器具、ゴミ等の異物や、水分、油分等
が、侵入したり挟まったりするのを防止するために、隙
間を埋めるという目的でそれらの間に貼り付けたり、厨
房の壁が調理中に調理器具から飛散した油分や水分、煮
汁などで汚染されるのを防止するために、壁面に張り付
けてたりして使用する、難燃性のアルミニウムシートの
一方の表面に粘着剤をつけたアルミニウム粘着シートで
あって、他方の表面に、撥油、撥水コーティング剤を施
すことにより、撥油、撥水、防汚機能を有することを特
徴とするアルミニウム粘着シートである。
【0010】本発明のアルミニウム粘着シートの一方の
表面に設けられる粘着剤層は、一般的な天然ゴム、合成
イソプレンゴム、再生ゴム、スチレン- ブタジエンゴ
ム、ポリイソプレンゴム、スチレン- イソプレン- スチ
レンゴム等を主成分とするゴム系粘着剤や、(メタ)ア
クリル酸エステル(C 2〜C 12)を主体にアクリル
酸、メタクリル酸、アクリルアミド、酢酸ビニル、スチ
レン等のモノマーを共重合した重合体を主成分とするア
クリル系粘着剤を、アルミニウムシート基材上に、粘着
剤の種類、塗工適性に応じ、溶剤型塗工法、エマルジョ
ン型塗工法、ホットメルト型塗工法、カレンダー型塗工
法等の従来の塗工方法で塗工してなる粘着剤層である。
また、必要に応じ、基材と粘着剤層との間に、基材と粘
着剤の接着性向上を目的として、粘着剤に応じた、イソ
シアネート、活性水素含有物、塩化ゴムの混合物や、天
然ゴム、NBR 、メチルメタクリレートの共重合体とエポ
キシ樹脂、アミンの混合物などの下塗り層を設けても構
わない。
【0011】アルミニウムシートの他方の表面に施され
る撥油、撥水コーティング剤には、フッ素原子含有重合
体を含むコーティング剤が用いられることが好ましい。
具体的には、フッ素原子含有重合体を含むコーティング
剤として例えば、炭素炭素不飽和二重結合とパーフルオ
ロアルキル基を有する含フッ素単量体(a)20〜80
重量%、および炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能
基を有する単量体(b)80〜20重量%、および
(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有する
単量体(c)0〜50重量%からなる重合体(A)と、
炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基を有する単量
体(b)20〜100重量 %と、(a)と(b)以外
の炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜8
0重量%との重合体(B)からなるコーティング剤を用
いる事が出来る。
【0012】上記撥油、撥水コーティング剤を構成する
(A)成分で用いられる炭素炭素不飽和二重結合を有す
るパーフルオロアルキル基を有する含フッ素単量体
(a)の例としてパーフルオロメチルメチル(メタ)ア
クリレート、パーフルオロエチルメチル(メタ)アクリ
レート、2−パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリ
レート、2−パーフルオロヘキシルエチル(メタ)アク
リレート、2−パーフルオロオクチルエチル(メタ)ア
クリレート、2−パーフルオロイソノニルエチル(メ
タ)アクリレート、2−パーフルオロノニルエチル(メ
タ)アクリレート、2−パーフルオロデシルエチル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロプロピルプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルアミル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルウンデシル
(メタ)アクリレート等の炭素数1〜20のパーフルオ
ロアルキル基を有するパーフルオロアルキルアルキル
(メタ)アクリレート類;
【0013】パーフルオロブチルエチレン、パーフルオ
ロヘキシルエチレン、パーフルオロオクチルエチレン、
パーフルオロデシルエチレン等のパーフルオロアルキ
ル、アルキレン類が挙げられ、要求性能に応じてこれら
の内から1種類、あるいは2種類以上を混合して使用で
き、20〜80重量%の共重合比率で用いられるが、十
分な撥水、撥油性を得るためには40重量%以上共重合
する事が望ましく、さらにハロゲン原子を含まない溶剤
に溶解させるためには60重量%以下の共重合比率にす
ることが望ましい。
【0014】炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基
を有する単量体(b)は、塗工後に架橋させて、塗膜と
基材とを密着させるために用いられる。架橋性の官能基
としては、加水分解性シリル基、カルボキシル基、イソ
シアノ基、エポキシ基、N−メチロール基または、N−
アルコキシメチル基、ヒドロキシ基が挙げられ、特に加
水分解性シリル基を有する単量体を用いた場合には、密
着性に優れた塗膜が得られる。加水分解性シリル基を有
する単量体(b)の例としては、γ−(メタ)アクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リルオキシプロピルメチルジメトキシシランなどの(メ
タ)アクリルオキシアルキルアルコキシシラン、(メ
タ)アクリルオキシアルキルアルコキシアルキルシラ
ン、トリメトキシビニルシラン、ジメトキシエチルシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、トリエトキシアリルシ
ラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジ
エトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキ
シ)シランなどが挙げられる。
【0015】また、カルボキシル基を有する単量体
(b)の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸
などが挙げられる。また、イソシアノ基を有する単量体
(b)の例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルイソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルイソシアネートなどの他、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレートなどのヒドロキシ(メタ)アクリレートを、ト
ルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、コロネートLなどのポリイシアネートと反応させて
得られるものが挙げられる。
【0016】また、エポキシ基を有する単量体(b)の
例としては、グリシジルメタクリレート、グリシジルシ
ンナメート、グリシジルアリルエーテル、グリシジルビ
ニルエーテル、ビニルシクロヘキサンモノエポキサイ
ド、1、3−ブタジエンモノエポキサイドなどが挙げら
れる。
【0017】また、N−メチロール基またはN−アルコ
キシメチル基を有する単量体(b)の例としては、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミドなどのN−モノアルコキシメチル基を有する(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジ(メトキシメチル)(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチル)(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジ(プロポキシメチル)
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ブトキシメチ
ル)(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルコキ
シメチル基を有する(メタ)アクリルアミドが挙げられ
る。
【0018】またヒドロキシル基を有する単量体(b)
の例としては、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、1ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4ーヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシス
チレン等が挙げられる。
【0019】要求性能に応じてこれらの内から1種、ま
たは2種以上を混合して用いることができる。また、重
合体(A)中で用いるものと、重合体(B)中で用いる
ものとは、必ずしも同一である必要はない。単量体
(b)は、重合体(A)中では、80〜20重量%の共
重合比率で用いられる。20重量%より小さい場合は、
充分な基材との密着性が得られず、80重量%より大き
い場合は、撥水、撥油性が低下する。また、重合体
(B)中では、20〜100重量%の共重合比率で用い
られる。20重量%より小さい場合は、充分な基材との
密着性が得られない。
【0020】上記撥油、撥水コーティング剤で用いられ
る(a)、(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有す
る単量体(c)は、硬度、強靭性、耐擦傷性、光沢向上
等の物性付与のために用いられる。この単量体として
(i) (メタ)アクリル酸誘導体、(ii)芳香族ビニル単量
体、(iii) オレフィン系炭化水素単量体、(iv)ビニルエ
ステル単量体、(v) ビニルハライド単量体、(vi)ビニル
エーテル単量体等があげられる。 (i) (メタ)アクリル酸誘導体の例として、(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリル酸塩、メチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート、1H,1H5H−オクタフルオロペンチル(メ
タ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロ
ヘプチル(メタ)アクリレート、1H,1H,9H−ヘ
キサデカフルオロノニル(メタ)アクリレート、2,
2,3,4,4,4−ヘキサフルオルブチル(メタ)ア
クリレートなどの一部水素がフッ素置換されたアルキル
(メタ)アクリレート等が上げられる。 (ii)芳香族ビニル単量体の例として、スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、クロロスチレン、モノフル
オロメチルスチレン、ジフルオロメチルスチレン、トリ
フルオロメチルスチレ等の一部の水素がフッ素置換され
たスチレン類等が上げられる。 (iii) オレフィン系炭化水素単量体の例として、エチレ
ン、プロピレン、ブタジエン、イソブチレン、イソプレ
ン、1、4−ペンタジエン等が上げられる。 (iv)ビニルエステル単量体の例として、酢酸ビニル等が
上げられる。 (v) ビニルハライド単量体の例として、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、モノフルオロエチレン、ジフルオロエチ
レン、トリフルオロエチレン等が上げられる。 (vi)ビニルエーテル単量体の例として、ビニルメチルエ
ーテル等が上げられる。 これらは、2種以上用いても良い。
【0021】単量体(c)は、重合体(A)に対して、
0〜30重量%で用いられる。また、重合体(B)に対
して、0〜80重量%で用いる。80重量%より大きい
場合は、基材との十分な密着性が得られない。また、重
合体(A)との相溶性が低下し、均一かつ良好な塗膜が
得られない。
【0022】重合体(A)および重合体(B)は、公知
の方法、例えば、溶液重合で得られる。用いる溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールメチルエーテルなどのアルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族
類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などの使
用が可能である。溶媒は2種以上の混合物でもよい。合
成時の単量体の仕込み濃度は、0〜80重量%が好まし
い。
【0023】重合開始剤としては、通常の過酸化物また
はアゾ化合物、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾイソブ
チルバレノニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエー
ト、t−ブチルペルオクトエート、クメンヒドロキシペ
ルオキシドなどが用いられ、重合温度は、50〜140
℃、好ましくは70〜140℃である。得られる重合体
の好ましい平均重量分子量は、重合体(A)、重合体
(B)共に、2,000〜100,000である。
【0024】また、上記撥油、撥水コーティング剤にお
いては、組成物中の架橋性の官能基を架橋させるため
に、種々の架橋剤を必要に応じて用いることができる。
代表的な架橋剤としては、ヘキサメチロール化メラミ
ン、ヘキサメトキシメチル化メラミン、ヘキサブトキシ
メチル化メラミンなどのアルキロール基またはアルコキ
シ基を有するメラミン系化合物、シアヌール酸、アンメ
リド、メラミン、ベンゾグアナミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ジアミノピリジン、ベンゾ
グアナミン樹脂、メタノール変性メラミン樹脂、尿素樹
脂などのアミノ樹脂、ヒドラジン、ADHなどのヒドラ
ジン系化合物、エチレンジアミン、プロパンジアミン、
ブタンジアミン、ペンタンジアミン、ヘキサンジアミ
ン、ジアミノオクタン、ジアミノデカン、ジアミノドデ
カン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレンジア
ミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミンなどの直鎖状ジアミン、メンセンジアミン、イソ
ホロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、
1,4−ビス(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペ
ラジン、m−キシレンジアミン、ポリシクロヘキシルポ
リアミン、ビス(アミノメチル)ビシクロ[2・2・
1]ヘプタン、メチレンビス(フランメタンアミン)な
どの環状ジアミン1,6−ヘキサメチレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジ
エチレントリアミンなどのポリアミン、
【0025】トルイレンジイソシアネート、ナフチレン
−1,5−ジイソシアネート、o−トルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシレ
ンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート
などのジイソシアネート、あるいは、これらとグリコー
ル類またはジアミン類との両末端イソシアネートアダク
ト体、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート、コロネートLなど
の多価イソシアネート、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、ヘキサン二酸、クエン酸、マレイン
酸、メチルナディク酸、ドデセニルコハク酸、セバシン
酸、ピロメリット酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒ
ドロフタル酸などのジカルボン酸、及びこれらの酸無水
物 グリオキザル、テレフタルアルデヒドなどのジアルデヒ
ド、グリシン、アラニンなどのアミノ酸および、そのラ
クタム、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、6 −
ヒドロキシペンタン酸などのヒドロキシカルボン酸およ
びそのラクトン、
【0026】1,4−ブタンジオール、2,3−ブタン
ジオール、などのジオール、1,1,1−トリメチロー
ルプロパンエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシ
リトール、ソルビトール、ズルシトール、マンニトー
ル、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、グアヤコ
ール、ヘキシルレゾルシン、ピロガロール、トリヒドロ
キシベンゼン、フロログルシン、ジメチロールフェノー
ルなどの多価アルコール、または多価フェノール系化合
物、またはこれらのアルコキシ変性物、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1、6ーヘキサンジオールジグリシジルエーテル、フタ
ル酸ジグリシジルエステルなどのビスエポキシ化合物、
油化シェルエポキシ社製、商品名エピコート801、8
02,807,815,827,828,834,81
5X,815XA1、828EL,828XA、100
1、1002、1003、1055、1004、100
4AF、1007、1009、1010、1003F、
1004F,1005F,1100L,834X90,
1001B80,1001X70,1001X75,1
001T75,5045B80,5046B80,50
48B70,5049B70、5050T60、505
0、5051、152、154、180S65,180
H65,1031S,1032H60、604、157
S70などのエポキシ樹脂、ピロりん酸、亜りん酸エチ
ル、ビスフェノールA変性ポリりん酸、亜りん酸トリフ
ェニルなどのりん化合物、りん酸ジクロリド化合物など
が挙げられる。
【0027】これらの架橋剤の中で、カルボキシル基を
有する単量体(b)を用いた場合は、フェノール樹脂、
アミノ樹脂、ジアミン、ポリアミン、ジイソシアネー
ト、ビスエポキシ化合物、エポキシ樹脂などの使用が好
ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)を用
いた場合は、ヒドラジン系化合物、ジアミン類、ジカル
ボン酸およびその無水物、ジオール、多価アルコールま
たは多価フェノール系化合物、ビスエポキシ化合物、エ
ポキシ樹脂などの使用が好ましい。また、エポキシ基を
有する単量体(b)を用いた場合は、ジカルボン酸およ
びその無水物、多価アルコールまたは多価フェノール系
化合物、またはこれらのアルコキシ変性物、アミノ樹
脂、ジイソシアネート、多価イソシアネート、アミノ酸
および、そのラクタム、ヒドロキシカルボン酸およびそ
のラクトン、ジアミン、ポリアミンなどの使用が好まし
い。
【0028】また、N−メチロール基または、N−アル
コキシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
ジカルボン酸、アルキロール基またはアルコキシ基を有
するメラミン系化合物、アミノ樹脂系化合物などの使用
が好ましい。また、ヒドロキシル基を有する単量体
(b)を用いた場合は、アミノ樹脂、ジアミン、ポリア
ミン、ジイソシアネート、ジアルデヒド、ビスエポキシ
化合物、エポキシ樹脂、りん化合物、りん酸ジクロリド
化合物などの使用が好ましい。これらの架橋剤は2種類
以上使用してもよく、その総使用量は樹脂組成物100
重量%に対して1〜500重量%、好ましくは10〜2
00重量%の範囲である。
【0029】また、上記撥油、撥水コーティング剤にお
いては、組成物中の架橋性の官能基の架橋反応、もしく
は架橋性の官能基と架橋剤との架橋反応を促進させるた
めに、それぞれの官能基に応じて、種々の架橋触媒を用
いることができる。代表的な架橋触媒としては、アルミ
ニウムトリアセチルアセトネート、鉄トリアセチルアセ
トネート、マンガンテトラアセチルアセトネート、ニッ
ケルテトラアセチルアセトネート、クロムヘキサアセチ
ルアセトネート、チタンテトラアセチルアセトネート、
コバルトテトラアセチルアセトネートなどの金属錯化合
物、アルミニウムエトキシド、アルミニウムプロポキシ
ド、アルミニウムブトキシド、チタンエトキシド、チタ
ンプロポキシド、チタンブトキシドなどの金属アルコキ
シド、酢酸ナトリウム、オクチル酸錫、オクチル酸鉛、
オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カル
シウム、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、ジブチル
錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
マレートジブチル錫ジ(2−エチルヘキソエート)など
の金属塩化合物、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、p−トル
エンスルホン酸、トリクロロ酢酸、リン酸、モノアルキ
ルリン酸、ジアルキルリン酸、β−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートのリン酸エステル、モノアルキル
亜リン酸、ジアルキル亜リン酸などの酸性化合物、p−
トルエンスルホン酸、無水フタル酸、安息香酸、ベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢
酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン酸などの酸及びそ
れらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩、水
酸化ナトリウム、リチウムクロライド、ジエチル亜鉛、
テトラ(n−ブトキシ)チタン、などの有機金属化合
物、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、N,
N−ジメチルベンジルアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,3−ブタンジアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルエチルア
ミンなどのアミン類などが挙げられる。
【0030】これらの架橋触媒の中で、加水分解性シリ
ル基を有する単量体(b)を用いた場合は、金属錯化合
物、金属アルコキシド、金属塩化合物、酸性化合物など
の使用が好ましい。特に、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫ジマレートなどの錫化合物およびp−トルエンス
ルホン酸などの使用が好ましい。また、カルボキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸及びそれらの
アンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩などの使用
が好ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)
を用いた場合は、アミン類、金属塩化合物などの使用が
好ましい。
【0031】また、エポキシ基を有する単量体(b)を
用いた場合は、有機金属化合物、アミン類などの使用が
好ましい。また、N−メチロール基または、N−アルコ
キシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
酸、およびそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多
価金属塩などの使用が好ましい。また、ヒドロキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸性化合物、酸
及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属
塩、などの使用が好ましい。
【0032】これらの架橋触媒は2種類以上使用しても
よく、その総使用量は樹脂組成物100重量%に対して
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の
範囲である。
【0033】上記撥油、撥水コーティング剤を構成する
うえで、必要に応じ上記撥油、撥水コーティング剤によ
る効果を妨げない範囲で、充填剤、チクソトロピー付与
剤、着色顔料、体質顔料、染料、老化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導性改良剤、可塑剤、ダ
レ防止剤、防汚剤、防腐剤、殺菌剤、消泡剤、レベリン
グ剤、硬化剤等の各種の添加剤を添加してもよい。
【0034】上記撥油、撥水コーティング剤は、重合体
(A)、重合体(B)、必要に応じて架橋剤、架橋触
媒、シランカップリング剤および、添加剤を溶剤に混合
溶解して得られる。溶剤は、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール、エチレングリコールメチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエーテルなどの
アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テルなどのエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
などの炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル類などの内から樹脂の組成に応じて使用する。溶
剤は2種以上の用いてもよい。混合方法に特に限定はな
いが、通常は、重合時に使用した重合体溶液をそのまま
混合し、攪拌羽根、振とう攪拌機、回転攪拌機などで攪
拌すればよい。塗工性などの向上のために、さらに溶媒
を追加したり、濃縮してもよい。また、重合体(A)と
重合体(B)の混合比率は、含フッ素単量体(a)が、
重合体(A)と重合体(B)の合計の0.1〜10重量
%となるようにすることが好ましい。0.1重量%より
小さい場合は、充分な撥水、撥油効果が得られず、10
重量%より大きい場合はコストが高くなる。
【0035】こうして得られたコーティング剤は、アル
ミニウム基材に塗布され、基材との密着性、撥水、撥油
性に優れ、防汚性、付着した油分の除去性等の機能を有
するコーティングがなされる。塗布方法には特に限定は
ないが、浸漬塗装、吹き付け塗装、刷毛塗り、アプリケ
ーター、バーコーターなどで塗布ができる。塗装された
コーティング剤は、風乾または30〜220℃で数秒〜
数週間加熱することにより、基材との密着性に優れた塗
膜を得ることができる。こうして、撥油、撥水コーティ
ング層/ アルミニウムシート/ 粘着剤層の三層で構成さ
れたアルミニウム粘着シートは、用途に応じた、幅、長
さにカッティングされ、使用される。又、テープ状の形
態としてもよい。
【0036】
【作用】本発明のアルミニウム粘着シートによれば、ア
ルミニウム粘着シートの粘着層と反対側の表面に、表面
エネルギーの低いフッ素原子を含むコーティング剤をコ
ーティングすることにより、油や水とアルミニウムシー
トの表面との表面エネルギーの差を大きくし、容易に撥
油、撥水する事が可能となり、アルミニウム粘着シート
への油分等の付着を防止し、さらに油分が付着した場合
にも付着した油分等を容易に拭き取る事が出来る。その
ため、アルミニウム粘着シートを長期間、外観的な清潔
さを保ったまま使用することが可能となるものであり、
また、アルミニウム粘着シートを取り替えたりする際に
も、アルミニウム粘着シートに付着した油分等で手や調
理台、収納場所、周辺の調理器具、壁などが汚染される
ことなく作業を行うことが可能となるものである。
【0037】
【実施例】次に本発明の実施例について更に具体的に説
明する。なお実施例中の部数はすべて重量部を示してい
る。また合成はすべて窒素雰囲気下で行った。 実施例1〜9の合成法 冷却管、攪拌装置、温度計、窒素導入管を備えた4つ口
フラスコを2器用意して、A成分、B成分それぞれ別々
に、表1に示した配合比に基づいて仕込み、溶媒として
酢酸エチルを200部加えた。攪拌しながら80度まで昇
温してアゾビスイソブチロニトリルを1.6 部加えて2 時
間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル
0.4 部を加えて2 時間重合を行いポリマー溶液を得た。
【0038】
【表1】
【0039】このようにして得られた、A成分のポリマ
ー溶液と、B成分のポリマー溶液を、固形分換算で1:99
の割合で混合した。それぞれ架橋剤、架橋触媒として表
2に示した化合物を、溶液の固形分に対して表2に示し
た割合で加え、さらに酢酸エチルを加えて固形分10% の
塗液とし、回転振盪機で攪拌した。この塗液を膜厚10
0μmのアルミシートにNo5のバーコーターを用いて塗
工し、実施例1〜3については室温で30分間放置した
後、実施例4〜9については塗工後直ちに、200℃で
3分加熱硬化させた。
【0040】 表2 ────────────────────────────────── サンプル 架橋剤、架橋触媒 添加量(対固形分) ────────────────────────────────── 実施例1 架橋触媒;パラトルエンスルホン酸 1% 実施例2 架橋触媒;パラトルエンスルホン酸 1% 実施例3 架橋触媒;パラトルエンスルホン酸 1% 実施例4 架橋触媒;DESMORAPID PP 0.1% 架橋剤 ;SUMIDURE L-75 30% 実施例5 架橋触媒;DESMORAPID PP 0.1% 架橋剤 ;SUMIDURE L-75 30% 実施例6 架橋触媒;トリエチルアミン 1% 架橋剤 ;エピコート828 60% 実施例7 架橋触媒;オクチル酸スズ 1% 架橋剤 ;ヘキサメチレングリコール 19% 実施例8 架橋触媒;トリエチルアミン 1% 架橋剤 ;アジピン酸 25% 実施例9 架橋触媒;パラトルエンスルホン酸 1% ────────────────────────────────── *DESMORAPID PP:住友バイエルウレタン(株)社製アミン系触媒 SUMIDURE L-75:住友バイエルウレタン(株)社製イソシアネート系硬化剤 エピコート828 :油化シェルエポキシ(株)社製エポキシ樹脂
【0041】このように塗工されたアルミシートについ
て、各種の試験を行った。試験方法は以下の通りであ
る。 接触角1(撥水性):接触角計で純水に対するコーティ
ングを施したアルミシート表面の接触角を測定した。 接触角2(撥油性):接触角計でn-オクタンに対するコ
ーティングを施したアルミシート表面の接触角を測定し
た。 油付着試験:コーティングを施したアルミシート上に液
状植物性油脂を滴下し、直後に紙ウェスで拭き取り、油
の残り具合を目視で評価した。 耐火試験:コーティングを施したアルミシートを300 ℃
のガスバーナー中で直火にさらした時のアルミシートの
変化(発火、発煙、焦げ)を目視で評価した。 剥離試験:塗膜をクロスカットした後セロハンテープ剥
離を行い塗膜の剥離した面積を%で示した。 結果を表3 に示す。
【0042】比較例1 撥水、撥油コーティングを施していないアルミシートを
用いて、実施例と同様の試験を行った。その結果を表3
にあわせて示す。
【0043】 表3 ────────────────────────────────── 実施例 接触角(゜) 油脂付着試験 耐火試験 剥離試験(%) 1(撥水) 2(撥油) ────────────────────────────────── 1 112 50 残油なし 変化無し 0 2 108 48 残油なし 変化無し 0 3 107 46 残油なし 変化無し 0 4 109 43 残油なし 変化無し 0 5 108 49 残油なし 変化無し 0 6 105 45 残油なし 変化無し 0 7 106 43 残油なし 変化無し 0 8 109 44 残油なし 変化無し 0 9 107 42 残油なし 変化無し 0 比較例 1 48 0 残油あり 変化無し / ──────────────────────────────────
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、一方の表面
に粘着剤層を有するアルミニウムシートのもう一方の表
面に、撥油、撥水性を有するコーティング剤をコーティ
ングする事により、撥油、撥水性に優れ、油汚れがつき
難く、かつ付着した油分の除去が容易であるといった、
撥油、撥水、防汚機能を有するアルミニウム粘着シート
を提供することができた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムシート基材の一方の表面に
    撥油、撥水コーティング層を有し、他方の表面に粘着剤
    層を有してなるアルミニウム粘着シート。
  2. 【請求項2】 撥油、撥水コーティング剤が、フッ素原
    子含有重合体を含むコーティング剤である請求項1記載
    のアルミニウム粘着シート。
  3. 【請求項3】 撥油、撥水コーティング剤が、炭素炭素
    不飽和二重結合とパーフルオロアルキル基を有する含フ
    ッ素単量体(a)20〜80重量%、および炭素炭素不
    飽和二重結合と架橋性の官能基を有する単量体(b)8
    0〜20重量%、および(a)と(b)以外の炭素炭素
    不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜50重量%か
    らなる重合体(A)と、炭素炭素不飽和二重結合と架橋
    性の官能基を有する単量体(b)20〜100重量%
    と、(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有
    する単量体(c)0〜80重量%との重合体(B)から
    なるコーティング剤である請求項2 記載のアルミニウム
    粘着シート。
  4. 【請求項4】 単量体(b)の架橋性の官能基が、加水
    分解性シリル基である請求項3 記載のアルミニウム粘着
    シート。
  5. 【請求項5】 炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能
    基を有する単量体(b)の架橋性の官能基が、カルボキ
    シル基、イソシアノ基、エポキシ基、N−メチロール
    基、N−アルコキシメチル基、またはヒドロキシル基か
    ら選ばれる少なくとも1種の官能基である請求項3 ない
    し4 いずれか記載のアルミニウム粘着シート。
  6. 【請求項6】 重合体(A)と重合体(B)の合計に対
    して、含フッ素単量体(a)が0.1〜10重量%であ
    る請求項3 ないし5 いずれか記載のアルミニウム粘着シ
    ート。
  7. 【請求項7】 架橋剤として、重合体(A)及び重合体
    (B)の架橋性の官能基と反応可能な反応性官能基を有
    する化合物を1種類以上含む請求項3 ないし6いずれか
    記載のアルミニウム粘着シート。
  8. 【請求項8】 架橋触媒を含む請求項3 ないし7 いずれ
    か記載のアルミニウム粘着シート。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013137097A1 (ja) * 2012-03-16 2013-09-19 日東電工株式会社 耐火性粘着テープ、耐火性構造材、および、耐火処理方法
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