JPH109630A - レンジフードカバー - Google Patents

レンジフードカバー

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Publication number
JPH109630A
JPH109630A JP8162785A JP16278596A JPH109630A JP H109630 A JPH109630 A JP H109630A JP 8162785 A JP8162785 A JP 8162785A JP 16278596 A JP16278596 A JP 16278596A JP H109630 A JPH109630 A JP H109630A
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JP
Japan
Prior art keywords
monomer
polymer
carbon
oil
range hood
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Pending
Application number
JP8162785A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kano
美紀 鹿野
Yoshihisa Fukuchi
良寿 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication of JPH109630A publication Critical patent/JPH109630A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撥油、撥水性に優れ、油汚れがつき難く、かつ
付着した油分の除去が容易であるといった、撥油、撥
水、防汚機能を有するレンジフードカバーを提供する。 【解決手段】レンジフードカバーのアルミニウムシート
部分の表面に、撥油、撥水性を有するコーティング剤を
コーティングする事により、レンジフードカバーのアル
ミニウムシート部分に撥油、撥水、防汚機能を付与す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムシー
ト部分の表面に撥油、撥水コーティングを施してなるレ
ンジフードカバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食品産業分野の作業所や、一般家
庭の厨房で使用されているレンジフードには、調理中の
油分などでレンジフードが直接汚染されるのを防ぐため
に、レンジフードカバー、例えばアルミニウムシート製
の枠に不繊布等のフィルターをとりつけたレンジフード
カバーが利用されている。しかし、アルミニウム表面は
油分が付着しやすいため汚れやすく、また付着した油分
を完全に拭き取る事が困難である。そのため、レンジフ
ードカバーを取り替える際に、アルミニウム部分に付着
した油分等で手やレンジフード周辺の壁、器具などが汚
染されてしまうという問題や、フィルターとしては未だ
十分使用可能であってもアルミニウム部分が汚れてしま
っているため外観を清潔に保ったまま長期間使用するの
が困難であるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撥
油、撥水性に優れ、油汚れがつき難く、かつ付着した油
分の除去が容易であるといった、撥油、撥水、防汚機能
を有するレンジフードカバーを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、レンジフ
ードカバーのアルミニウムシート部分の表面に、撥油、
撥水性を有するコーティング剤をコーティングする事に
より、上記課題を解決した。すなわち本発明は、アルミ
ニウムシート部分の表面に撥油、撥水コーティングを施
してなるレンジフードカバーに関する。また、撥油、撥
水コーティング剤が、フッ素原子含有重合体を含むコー
ティング剤である上記レンジフードカバーに関する。
【0005】さらに、撥油、撥水コーティング剤が、炭
素炭素不飽和二重結合とパーフルオロアルキル基を有す
る含フッ素単量体(a)20〜80重量%、および炭素
炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基を有する単量体
(b)80〜20重量%、および(a)と(b)以外の
炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜50
重量%からなる重合体(A)と、炭素炭素不飽和二重結
合と架橋性の官能基を有する単量体(b)20〜100
重量 %と、(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重
結合を有する単量体(c)0〜80重量%との重合体
(B)からなるコーティング剤である上記レンジフード
カバーに関する。
【0006】さらに、単量体(b)の架橋性の官能基
が、加水分解性シリル基である上記レンジフードカバー
に関する。さらに、炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の
官能基を有する単量体(b)の架橋性の官能基が、カル
ボキシル基、イソシアノ基、エポキシ基、N−メチロー
ル基、N−アルコキシメチル基、またはヒドロキシル基
から選ばれる少なくとも1種の官能基である上記レンジ
フードカバーに関する。さらに、重合体(A)と重合体
(B)の合計に対して、含フッ素単量体(a)が0.1
〜10重量%である上記ガレンジフードカバーに関す
る。
【0007】さらに、架橋剤として、重合体(A)及び
重合体(B)の架橋性の官能基と反応可能な反応性官能
基を有する化合物を1種類以上含む上記レンジフードカ
バーに関する。さらに、架橋触媒を含む上記レンジフー
ドカバーに関する。
【0008】
【発明実施の形態】本発明のレンジフードカバーは、食
品産業分野の作業所や、一般家庭の厨房で使用されてい
るレンジフードが油により汚染されるのを防止するレン
ジフードカバーであって、アルミニウムシート部分の表
面に撥油、撥水コーティングを施すことにより、撥油、
撥水、防汚機能を有することを特徴とするレンジフード
カバーである。本発明のレンジフードカバーのアルミニ
ウムシート部分の表面に施される撥油、撥水コーティン
グ剤には、フッ素原子含有重合体を含むコーティング剤
が用いられることが好ましい。
【0009】具体的には、フッ素原子含有重合体を含む
コーティング剤として例えば、炭素炭素不飽和二重結合
とパーフルオロアルキル基を有する含フッ素単量体
(a)20〜80重量%、炭素炭素不飽和二重結合と架
橋性の官能基を有する単量体(b)80〜20重量%、
および(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を
有する単量体(c)0〜50重量%からなる重合体
(A)と、炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基を
有する単量体(b)20〜100重量 %および(a)
と(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体
(c)0〜80重量%との重合体(B)とからなるコー
ティング剤を用いる事が出来る。
【0010】上記撥油、撥水コーティング剤を構成する
(A)成分で用いられる炭素炭素不飽和二重結合を有す
るパーフルオロアルキル基を有する含フッ素単量体
(a)の例としてパーフルオロメチルメチル(メタ)ア
クリレート、パーフルオロエチルメチル(メタ)アクリ
レート、2−パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリ
レート、2−パーフルオロヘキシルエチル(メタ)アク
リレート、2−パーフルオロオクチルエチル(メタ)ア
クリレート、2−パーフルオロイソノニルエチル(メ
タ)アクリレート、2−パーフルオロノニルエチル(メ
タ)アクリレート、2−パーフルオロデシルエチル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロプロピルプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルプロピル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルアミル(メ
タ)アクリレート、パーフルオロオクチルウンデシル
(メタ)アクリレート等の炭素数1〜20のパーフルオ
ロアルキル基を有するパーフルオロアルキルアルキル
(メタ)アクリレート類;
【0011】パーフルオロブチルエチレン、パーフルオ
ロヘキシルエチレン、パーフルオロオクチルエチレン、
パーフルオロデシルエチレン等のパーフルオロアルキ
ル、アルキレン類が挙げられ、要求性能に応じてこれら
の内から1種類、あるいは2種類以上を混合して使用で
き、20〜80重量%の共重合比率で用いられるが、十
分な撥水、撥油性を得るためには40重量%以上共重合
する事が望ましく、さらにハロゲン原子を含まない溶剤
に溶解させるためには60重量%以下の共重合比率にす
ることが望ましい。
【0012】炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基
を有する単量体(b)は、塗工後に架橋させて、塗膜と
基材とを密着させるために用いられる。架橋性の官能基
としては、加水分解性シリル基、カルボキシル基、イソ
シアノ基、エポキシ基、N−メチロール基または、N−
アルコキシメチル基、ヒドロキシ基が挙げられ、特に加
水分解性シリル基を有する単量体を用いた場合には、密
着性に優れた塗膜が得られる。加水分解性シリル基を有
する単量体(b)の例としては、γ−(メタ)アクリル
オキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リルオキシプロピルメチルジメトキシシランなどの(メ
タ)アクリルオキシアルキルアルコキシシラン、(メ
タ)アクリルオキシアルキルアルコキシアルキルシラ
ン、トリメトキシビニルシラン、ジメトキシエチルシラ
ン、トリエトキシビニルシラン、トリエトキシアリルシ
ラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジ
エトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキ
シ)シランなどが挙げられる。
【0013】また、カルボキシル基を有する単量体
(b)の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸
などが挙げられる。また、イソシアノ基を有する単量体
(b)の例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルイソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルイソシアネートなどの他、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレートなどのヒドロキシ(メタ)アクリレートを、ト
ルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、コロネートLなどのポリイシアネートと反応させて
得られるものが挙げられる。
【0014】また、エポキシ基を有する単量体(b)の
例としては、グリシジルメタクリレート、グリシジルシ
ンナメート、グリシジルアリルエーテル、グリシジルビ
ニルエーテル、ビニルシクロヘキサンモノエポキサイ
ド、1、3−ブタジエンモノエポキサイドなどが挙げら
れる。
【0015】また、N−メチロール基またはN−アルコ
キシメチル基を有する単量体(b)の例としては、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミドなどのN−モノアルコキシメチル基を有する(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジ(メトキシメチル)(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチル)(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジ(プロポキシメチル)
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ブトキシメチ
ル)(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルコキ
シメチル基を有する(メタ)アクリルアミドが挙げられ
る。
【0016】またヒドロキシル基を有する単量体(b)
の例としては、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、1ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4ーヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシス
チレン等が挙げられる。
【0017】要求性能に応じてこれらの内から1種、ま
たは2種以上を混合して用いることができる。また、重
合体(A)中で用いるものと、重合体(B)中で用いる
ものとは、必ずしも同一である必要はない。単量体
(b)は、重合体(A)中では、80〜20重量%の共
重合比率で用いられる。20重量%より小さい場合は、
充分な基材との密着性が得られず、80重量%より大き
い場合は、撥水、撥油性が低下する。また、重合体
(B)中では、20〜100重量%の共重合比率で用い
られる。20重量%より小さい場合は、充分な基材との
密着性が得られない。
【0018】上記撥油、撥水コーティング剤で用いられ
る(a)、(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有す
る単量体(c)は、硬度、強靭性、耐擦傷性、光沢向上
等の物性付与のために用いられる。この単量体として
(i) (メタ)アクリル酸誘導体、(ii)芳香族ビニル単量
体、(iii) オレフィン系炭化水素単量体、(iv)ビニルエ
ステル単量体、(v) ビニルハライド単量体、(vi)ビニル
エーテル単量体等があげられる。 (i) (メタ)アクリル酸誘導体の例として、(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリル酸塩、メチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2,
2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレ
ート、1H,1H5H−オクタフルオロペンチル(メ
タ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロ
ヘプチル(メタ)アクリレート、1H,1H,9H−ヘ
キサデカフルオロノニル(メタ)アクリレート、2,
2,3,4,4,4−ヘキサフルオルブチル(メタ)ア
クリレートなどの一部水素がフッ素置換されたアルキル
(メタ)アクリレート等が上げられる。 (ii)芳香族ビニル単量体の例として、スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、クロロスチレン、モノフル
オロメチルスチレン、ジフルオロメチルスチレン、トリ
フルオロメチルスチレ等の一部の水素がフッ素置換され
たスチレン類等が上げられる。 (iii) オレフィン系炭化水素単量体の例として、エチレ
ン、プロピレン、ブタジエン、イソブチレン、イソプレ
ン、1、4−ペンタジエン等が上げられる。 (iv)ビニルエステル単量体の例として、酢酸ビニル等が
上げられる。 (v) ビニルハライド単量体の例として、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、モノフルオロエチレン、ジフルオロエチ
レン、トリフルオロエチレン等が上げられる。 (vi)ビニルエーテル単量体の例として、ビニルメチルエ
ーテル等が上げられる。これらは、2種以上用いても良
い。
【0019】単量体(c)は、重合体(A)に対して、
0〜30重量%で用いられる。また、重合体(B)に対
して、0〜80重量%で用いる。80重量%より大きい
場合は、基材との十分な密着性が得られない。また、重
合体(A)との相溶性が低下し、均一かつ良好な塗膜が
得られない。
【0020】重合体(A)および重合体(B)は、公知
の方法、例えば、溶液重合で得られる。用いる溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールメチルエーテルなどのアルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族
類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などの使
用が可能である。溶媒は2種以上の混合物でもよい。合
成時の単量体の仕込み濃度は、0〜80重量%が好まし
い。
【0021】重合開始剤としては、通常の過酸化物また
はアゾ化合物、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾイソブ
チルバレノニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエー
ト、t−ブチルペルオクトエート、クメンヒドロキシペ
ルオキシドなどが用いられ、重合温度は、50〜140
℃、好ましくは70〜140℃である。得られる重合体
の好ましい平均重量分子量は、重合体(A)、重合体
(B)共に、2,000〜100,000である。
【0022】また、上記撥油、撥水コーティング剤にお
いては、組成物中の架橋性の官能基を架橋させるため
に、種々の架橋剤を必要に応じて用いることができる。
代表的な架橋剤としては、ヘキサメチロール化メラミ
ン、ヘキサメトキシメチル化メラミン、ヘキサブトキシ
メチル化メラミンなどのアルキロール基またはアルコキ
シ基を有するメラミン系化合物、シアヌール酸、アンメ
リド、メラミン、ベンゾグアナミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、ジアミノピリジン、ベンゾ
グアナミン樹脂、メタノール変性メラミン樹脂、尿素樹
脂などのアミノ樹脂、ヒドラジン、ADHなどのヒドラ
ジン系化合物、エチレンジアミン、プロパンジアミン、
ブタンジアミン、ペンタンジアミン、ヘキサンジアミ
ン、ジアミノオクタン、ジアミノデカン、ジアミノドデ
カン、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレンジア
ミン、ポリオキシプロピレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミンなどの直鎖状ジアミン、メンセンジアミン、イソ
ホロンジアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、
1,4−ビス(2−アミノ−2−メチルプロピル)ピペ
ラジン、m−キシレンジアミン、ポリシクロヘキシルポ
リアミン、ビス(アミノメチル)ビシクロ[2・2・
1]ヘプタン、メチレンビス(フランメタンアミン)な
どの環状ジアミン1,6−ヘキサメチレンジアミン、ト
リエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ジ
エチレントリアミンなどのポリアミン、
【0023】トルイレンジイソシアネート、ナフチレン
−1,5−ジイソシアネート、o−トルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシレ
ンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート
などのジイソシアネート、あるいは、これらとグリコー
ル類またはジアミン類との両末端イソシアネートアダク
ト体、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート、コロネートLなど
の多価イソシアネート、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、ヘキサン二酸、クエン酸、マレイン
酸、メチルナディク酸、ドデセニルコハク酸、セバシン
酸、ピロメリット酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒ
ドロフタル酸などのジカルボン酸、及びこれらの酸無水
物グリオキザル、テレフタルアルデヒドなどのジアルデ
ヒド、グリシン、アラニンなどのアミノ酸および、その
ラクタム、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、6
−ヒドロキシペンタン酸などのヒドロキシカルボン酸お
よびそのラクトン、
【0024】1,4−ブタンジオール、2,3−ブタン
ジオール、などのジオール、1,1,1−トリメチロー
ルプロパンエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシ
リトール、ソルビトール、ズルシトール、マンニトー
ル、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、グアヤコ
ール、ヘキシルレゾルシン、ピロガロール、トリヒドロ
キシベンゼン、フロログルシン、ジメチロールフェノー
ルなどの多価アルコール、または多価フェノール系化合
物、またはこれらのアルコキシ変性物、エチレングリコ
ールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエ
ーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテ
ル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、
1、6ーヘキサンジオールジグリシジルエーテル、フタ
ル酸ジグリシジルエステルなどのビスエポキシ化合物、
油化シェルエポキシ社製、商品名エピコート801、8
02,807,815,827,828,834,81
5X,815XA1、828EL,828XA、100
1、1002、1003、1055、1004、100
4AF、1007、1009、1010、1003F、
1004F,1005F,1100L,834X90,
1001B80,1001X70,1001X75,1
001T75,5045B80,5046B80,50
48B70,5049B70、5050T60、505
0、5051、152、154、180S65,180
H65,1031S,1032H60、604、157
S70などのエポキシ樹脂、ピロりん酸、亜りん酸エチ
ル、ビスフェノールA変性ポリりん酸、亜りん酸トリフ
ェニルなどのりん化合物、りん酸ジクロリド化合物など
が挙げられる。
【0025】これらの架橋剤の中で、カルボキシル基を
有する単量体(b)を用いた場合は、フェノール樹脂、
アミノ樹脂、ジアミン、ポリアミン、ジイソシアネー
ト、ビスエポキシ化合物、エポキシ樹脂などの使用が好
ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)を用
いた場合は、ヒドラジン系化合物、ジアミン類、ジカル
ボン酸およびその無水物、ジオール、多価アルコールま
たは多価フェノール系化合物、ビスエポキシ化合物、エ
ポキシ樹脂などの使用が好ましい。また、エポキシ基を
有する単量体(b)を用いた場合は、ジカルボン酸およ
びその無水物、多価アルコールまたは多価フェノール系
化合物、またはこれらのアルコキシ変性物、アミノ樹
脂、ジイソシアネート、多価イソシアネート、アミノ酸
および、そのラクタム、ヒドロキシカルボン酸およびそ
のラクトン、ジアミン、ポリアミンなどの使用が好まし
い。
【0026】また、N−メチロール基または、N−アル
コキシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
ジカルボン酸、アルキロール基またはアルコキシ基を有
するメラミン系化合物、アミノ樹脂系化合物などの使用
が好ましい。また、ヒドロキシル基を有する単量体
(b)を用いた場合は、アミノ樹脂、ジアミン、ポリア
ミン、ジイソシアネート、ジアルデヒド、ビスエポキシ
化合物、エポキシ樹脂、りん化合物、りん酸ジクロリド
化合物などの使用が好ましい。これらの架橋剤は2種類
以上使用してもよく、その総使用量は樹脂組成物100
重量%に対して1〜500重量%、好ましくは10〜2
00重量%の範囲である。
【0027】また、上記撥油、撥水コーティング剤にお
いては、組成物中の架橋性の官能基の架橋反応、もしく
は架橋性の官能基と架橋剤との架橋反応を促進させるた
めに、それぞれの官能基に応じて、種々の架橋触媒を用
いることができる。代表的な架橋触媒としては、アルミ
ニウムトリアセチルアセトネート、鉄トリアセチルアセ
トネート、マンガンテトラアセチルアセトネート、ニッ
ケルテトラアセチルアセトネート、クロムヘキサアセチ
ルアセトネート、チタンテトラアセチルアセトネート、
コバルトテトラアセチルアセトネートなどの金属錯化合
物、アルミニウムエトキシド、アルミニウムプロポキシ
ド、アルミニウムブトキシド、チタンエトキシド、チタ
ンプロポキシド、チタンブトキシドなどの金属アルコキ
シド、酢酸ナトリウム、オクチル酸錫、オクチル酸鉛、
オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸カル
シウム、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、ジブチル
錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫
マレートジブチル錫ジ(2−エチルヘキソエート)など
の金属塩化合物、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、p−トル
エンスルホン酸、トリクロロ酢酸、リン酸、モノアルキ
ルリン酸、ジアルキルリン酸、β−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレートのリン酸エステル、モノアルキル
亜リン酸、ジアルキル亜リン酸などの酸性化合物、p−
トルエンスルホン酸、無水フタル酸、安息香酸、ベンゼ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、ギ酸、酢
酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン酸などの酸及びそ
れらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩、水
酸化ナトリウム、リチウムクロライド、ジエチル亜鉛、
テトラ(n−ブトキシ)チタン、などの有機金属化合
物、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、N,
N−ジメチルベンジルアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチル−1,3−ブタンジアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルエチルア
ミンなどのアミン類などが挙げられる。
【0028】これらの架橋触媒の中で、加水分解性シリ
ル基を有する単量体(b)を用いた場合は、金属錯化合
物、金属アルコキシド、金属塩化合物、酸性化合物など
の使用が好ましい。特に、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫ジマレートなどの錫化合物およびp−トルエンス
ルホン酸などの使用が好ましい。また、カルボキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸及びそれらの
アンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩などの使用
が好ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)
を用いた場合は、アミン類、金属塩化合物などの使用が
好ましい。
【0029】また、エポキシ基を有する単量体(b)を
用いた場合は、有機金属化合物、アミン類などの使用が
好ましい。また、N−メチロール基または、N−アルコ
キシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
酸、およびそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多
価金属塩などの使用が好ましい。また、ヒドロキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸性化合物、酸
及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属
塩、などの使用が好ましい。
【0030】これらの架橋触媒は2種類以上使用しても
よく、その総使用量は樹脂組成物100重量%に対して
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の
範囲である。
【0031】上記撥油、撥水コーティング剤を構成する
うえで、必要に応じ上記撥油、撥水コーティング剤によ
る効果を妨げない範囲で、充填剤、チクソトロピー付与
剤、着色顔料、体質顔料、染料、老化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導性改良剤、可塑剤、ダ
レ防止剤、防汚剤、防腐剤、殺菌剤、消泡剤、レベリン
グ剤、硬化剤等の各種の添加剤を添加してもよい。
【0032】上記撥油、撥水コーティング剤は、重合体
(A)、重合体(B)、必要に応じて架橋剤、架橋触
媒、シランカップリング剤および、添加剤を溶剤に混合
溶解して得られる。溶剤は、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール、エチレングリコールメチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエーテルなどの
アルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエー
テルなどのエーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタン
などの炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ク
メンなどの芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル類などの内から樹脂の組成に応じて使用する。溶
剤は2種以上の用いてもよい。混合方法に特に限定はな
いが、通常は、重合時に使用した重合体溶液をそのまま
混合し、攪拌羽根、振とう攪拌機、回転攪拌機などで攪
拌すればよい。塗工性などの向上のために、さらに溶媒
を追加したり、濃縮してもよい。また、重合体(A)と
重合体(B)の混合比率は、含フッ素単量体(a)が、
重合体(A)と重合体(B)の合計の0.1〜10重量
%となるようにすることが好ましい。0.1重量%より
小さい場合は、充分な撥水、撥油効果が得られず、10
重量%より大きい場合はコストが高くなる。
【0033】こうして得られたコーティング剤は、アル
ミ基材に塗布され、基材との密着性、撥水、撥油性に優
れ、防汚性、付着した油分の除去性等の機能を有するコ
ーティングがなされる。塗布方法には特に限定はない
が、浸漬塗装、吹き付け塗装、刷毛塗り、アプリケータ
ー、バーコーターなどで塗布ができる。塗装されたコー
ティング剤は、風乾または30〜220℃で数秒〜数週
間加熱することにより、基材との密着性に優れた塗膜を
得ることができる。
【0034】
【作用】本発明のレンジフードカバーによれば、レンジ
フードカバーのアルミニウムシート部分の表面に表面エ
ネルギーの低いフッ素原子を含むコーティング剤をコー
ティングすることにより、油や水とレンジフードカバー
のアルミニウムシート部分の表面との表面エネルギーの
差を大きくし、容易に撥油、撥水する事が可能となり、
レンジフードカバーのアルミニウムシート部分への油分
等の付着を防止し、さらに油分が付着した場合にも付着
した油分を容易に拭き取る事が出来る。そのため、レン
ジフードカバーを取り替える際に、アルミニウム部分に
付着した油分等で手やレンジフード周辺の壁、器具など
が汚染されることがなく、また外観を清潔に保ったまま
長期間使用することが可能になるものである。
【0035】
【実施例】 以下、実施例により、本発明を詳細に説明
する。 (合成例A1)2−(パーフルオロオクチル)エチルメ
タクリレート50g、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン50g、酢酸エチル200gを冷却
管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込
み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾ
ビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反
応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部
を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約15,00
0の重合体(A1)溶液を得た。 (合成例A2)2−(パーフルオロオクチル)エチルメ
タクリレート40g、γ−メタクリルオキシプロピルト
リメトキシシラン40g、メチルメチルメタクリレート
20g、イソプロピルアルコール200gを冷却管、攪
拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素
気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソ
ブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行
い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加え
て2時間重合を行い重量平均分子量約12,000の重
合体(A2)溶液を得た。
【0036】(合成例A3)2−(パーフルオロオクチ
ル)エチルメタクリレート50g、2−メタクリルオキ
シエチルメタクリレート50g、酢酸エチル200gを
冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕
込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してア
ゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合
反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4
部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約15,0
00の重合体(A3)溶液を得た。
【0037】(合成例A4)2−(パーフルオロオクチ
ル)エチルメタクリレート45g、グリシジルメタクリ
レート55g、酢酸エチル200gを冷却管、攪拌装
置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流
下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチ
ロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時
間重合を行い重量平均分子量約13,000の重合体
(A4)溶液を得た。
【0038】(合成例A5)2−(パーフルオロオクチ
ル)エチルメタクリレート45g、N,N−ジ(メトキ
シメチル)メタクリルアミド55g、イソプロピルアル
コール200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4
つ口フラスコに仕込み、攪拌しながら80℃まで昇温し
てアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間
重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル
0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約1
8,000の重合体(A5)溶液を得た。
【0039】(合成例B1)γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン100g、酢酸エチル200g
を冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに
仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温して
アゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重
合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.
4部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約10,
000の重合体(B1)溶液を得た。
【0040】(合成例B2)γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン70g、メチルメタクリレート
30g、イソプロピルアルコール200gを冷却管、攪
拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素
気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソ
ブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行
い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加え
て2時間重合を行い重量平均分子量約14,000の重
合体(B2)溶液を得た。
【0041】(合成例B3)γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン98g、アクリル酸2g、イソ
プロピルアルコール200gを冷却管、攪拌装置、温度
計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌
しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリ
ル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾ
ビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を
行い重量平均分子量約11,000の重合体(B3)溶
液を得た。
【0042】(合成例B4)γ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン100g、イソプロピルアルコ
ール200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ
口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃
まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加
えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分
子量約9,000の重合体(B4)溶液を得た。
【0043】(合成例B5)2−メタクリルオキシエチ
ルメタクリレート50g、ブチルメタクリレート50
g、酢酸エチル200gを冷却管、攪拌装置、温度計を
備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しな
がら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル
1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビ
スイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行
い重量平均分子量約14,000の重合体(B5)溶液
を得た。
【0044】(合成例B6)グリシジルメタクリレート
50g、ブチルメタクリレート50g、酢酸エチル20
0gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラス
コに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温
してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時
間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル
0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約1
7,000の重合体(B6)溶液を得た。
【0045】(合成例B7)N,N−ジ(メトキシメチ
ル)メタクリルアミド30g、メチルメタクリレート7
0g、イソプロピルアルコール200gを冷却管、攪拌
装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、攪拌し
ながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル
1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビ
スイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行
い重量平均分子量約20,000の重合体(B7)溶液
を得た。
【0046】(実施例1〜7 )固形分換算が表1に示し
た比率になるように、重合体(A)と重合体(B)のそ
れぞれの溶液を混合し、回転振盪機で一晩攪拌した後、
必要に応じて、表1に示した触媒を添加し、更に溶媒で
固形分濃度5%に希釈して、膜厚100μmのアルミシ
ートに1milのアプリケーターを用いて塗工した。そのの
ち、室温で30分放置後、150℃で10分加熱した。
このように塗工されたアルミシートについて、各種の試
験を行った。試験方法は以下の通りである。 接触角1(撥水性):接触角計で純水に対するコーティ
ングを施したアルミシート表面の接触角を測定した。 接触角2(撥油性):接触角計でn-オクタンに対するコ
ーティングを施したアルミシート表面の接触角を測定し
た。 油付着試験:コーティングを施したアルミシート上に液
状植物性油脂を滴下し、直後に紙ウェスで拭き取り、油
の残り具合を目視で評価した。 耐火試験:コーティングを施したアルミシートを300 ℃
のガスバーナー中で直火にさらした時のアルミシートの
変化(発火、発煙、焦げ)を目視で評価した。 剥離試験:塗膜をクロスカットした後セロハンテープ剥
離を行い塗膜の剥離した面積を%で示した。 結果を表2に示す。
【0047】(比較例1)撥水、撥油塗工を施していな
いアルミシートを用いて、実施例と同様の試験を行っ
た。その結果を表2にあわせて示す。
【0048】 表1 ────────────────────────────────── 実施例 重合体(A) 重合体(B) 触媒 (g) (g) (g) ────────────────────────────────── 1 重合体A1 0.2 重合体B1 9.8 パラトルエンスルホン酸 0.1 2 重合体A1 0.2 重合体B2 9.8 パラトルエンスルホン酸 0.1 3 重合体A1 0.2 重合体B3 9.8 パラトルエンスルホン酸 0.1 4 重合体A1 0.2 重合体B4 9.8 パラトルエンスルホン酸 0.1 5 重合体A2 0.2 重合体B5 9.8 ジブチル錫ジラウレート 0.1 6 重合体A3 0.2 重合体B6 9.8 トリエチレンテトラミン 1.2 7 重合体A4 0.2 重合体B7 9.8 パラトルエンスルホン酸 0.1 ──────────────────────────────────
【0049】 表2 ────────────────────────────────── 実施例 接触角(゜) 油脂付着試験 耐火試験 剥離試験(%) 1(撥水) 2(撥油) ────────────────────────────────── 1 112 50 残油なし 変化無し 0 2 108 48 残油なし 変化無し 0 3 107 46 残油なし 変化無し 0 4 109 43 残油なし 変化無し 0 5 108 49 残油なし 変化無し 0 6 105 45 残油なし 変化無し 0 7 106 44 残油なし 変化無し 0 比較例 1 48 0 残油あり 変化無し / ──────────────────────────────────
【0050】(実施例8 〜14)アルミシート表面の右側
2 分の1 に実施例1 〜7 で用いた撥油、撥水塗料をコー
ティングしたアルミシートを成形加工して作成したレン
ジフードカバーを、一般家庭でレンジフードに取り付
け、約1 週間使用後、コーティング面と非コーティング
面の汚れのつき具合を目視で評価した。結果を表3 に示
す。また、表面を紙ウェスで拭いたあとの汚れ具合を目
視で評価した。結果を表4 に示す。
【0051】 表3 ────────────────────────────────── 実施例 塗料 汚れのつき具合 コーティング面 非コーティング面 ────────────────────────────────── 8 実施例1 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 9 実施例2 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 10 実施例3 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 11 実施例4 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 12 実施例5 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 13 実施例6 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り 14 実施例7 で使用の塗料 ほぼ油汚れなし 油汚れ有り ──────────────────────────────────
【0052】 表4 ────────────────────────────────── 実施例 塗料 汚れの残り具合 コーティング面 非コーティング面 ────────────────────────────────── 8 実施例1 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 9 実施例2 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 10 実施例3 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 11 実施例4 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 12 実施例5 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 13 実施例6 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る 14 実施例7 で使用の塗料 ほとんど残らない 拭いた後も油が残る ──────────────────────────────────
【0053】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、レンジフー
ドカバーのアルミニウムシート部分の表面に、撥油、撥
水性を有するコーティング剤をコーティングする事によ
り、撥油、撥水性に優れ、油汚れがつき難く、かつ付着
した油分の除去が容易であるといった、撥油、撥水、防
汚機能を有するガレンジフードカバーを提供することが
できた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムシート部分の表面に撥油、
    撥水コーティングを施してなるレンジフードカバー。
  2. 【請求項2】 撥油、撥水コーティング剤が、フッ素原
    子含有重合体を含むコーティング剤である請求項1記載
    のレンジフードカバー。
  3. 【請求項3】 撥油、撥水コーティング剤が、炭素炭素
    不飽和二重結合とパーフルオロアルキル基を有する含フ
    ッ素単量体(a)20〜80重量%、炭素炭素不飽和二
    重結合と架橋性の官能基を有する単量体(b)80〜2
    0重量%、および(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和
    二重結合を有する単量体(c)0〜50重量%からなる
    重合体(A)と、炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官
    能基を有する単量体(b)20〜100重量 %、およ
    び(a)と(b)以外の炭素炭素不飽和二重結合を有す
    る単量体(c)0〜80重量%との重合体(B)とから
    なるコーティング剤である請求項2 記載のレンジフード
    カバー。
  4. 【請求項4】 単量体(b)の架橋性の官能基が、加水
    分解性シリル基である請求項3 記載のレンジフードカバ
    ー。
  5. 【請求項5】 炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能
    基を有する単量体(b)の架橋性の官能基が、カルボキ
    シル基、イソシアノ基、エポキシ基、N−メチロール
    基、N−アルコキシメチル基、またはヒドロキシル基か
    ら選ばれる少なくとも1種の官能基である請求項3 また
    は4 記載のレンジフードカバー。
  6. 【請求項6】 重合体(A)と重合体(B)の合計に対
    して、含フッ素単量体(a)が0.1〜10重量%であ
    る請求項3 ないし5 記載のレンジフードカバー。
  7. 【請求項7】 架橋剤として、重合体(A)及び重合体
    (B)の架橋性の官能基と反応可能な反応性官能基を有
    する化合物を1種類以上含む請求項3 ないし6記載のレ
    ンジフードカバー。
  8. 【請求項8】 架橋触媒を含む請求項3 ないし7 記載の
    レンジフードカバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4666826A (en) * 1984-04-20 1987-05-19 Konishiroku Photo Industry Co., Ltd. Photographic light-sensitive material containing phenolic couplers and stabilizers
KR100602694B1 (ko) 2004-08-20 2006-07-20 삼성전자주식회사 밀폐형 압축기
KR100608130B1 (ko) 2004-08-24 2006-08-08 삼성전자주식회사 밀폐형 압축기
JP2018521290A (ja) * 2015-06-16 2018-08-02 ノバファーム リサーチ (オーストラリア) プロプライアタリー リミティッド 調理レンジ排気系を清掃するための方法及び組成物

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KR100602694B1 (ko) 2004-08-20 2006-07-20 삼성전자주식회사 밀폐형 압축기
KR100608130B1 (ko) 2004-08-24 2006-08-08 삼성전자주식회사 밀폐형 압축기
JP2018521290A (ja) * 2015-06-16 2018-08-02 ノバファーム リサーチ (オーストラリア) プロプライアタリー リミティッド 調理レンジ排気系を清掃するための方法及び組成物

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