JPH1081674A - テトラゾリノン類及び除草剤 - Google Patents

テトラゾリノン類及び除草剤

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JPH1081674A
JPH1081674A JP13294597A JP13294597A JPH1081674A JP H1081674 A JPH1081674 A JP H1081674A JP 13294597 A JP13294597 A JP 13294597A JP 13294597 A JP13294597 A JP 13294597A JP H1081674 A JPH1081674 A JP H1081674A
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JP
Japan
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alkyl
compound
dimethyl
tetrazolinone
formula
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Pending
Application number
JP13294597A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Goshima
敏男 五島
Yoshinori Kitagawa
芳則 北川
Nariyuki Itou
整志 伊藤
Natsuko Minegishi
なつこ 峯岸
Katsuhiko Shibuya
克彦 渋谷
Tatsuya Yamaoka
達也 山岡
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重要作物に対する選択性に優れ、より高い殺
草力をもつ、除草剤として優れた活性を示す化合物を提
供する。 【解決手段】 本発明は式: 【化1】 式中、R1及びはR2は、各々独立して、C1-6アルキ
ル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C2-6
アルケニル、C2-6ハロアルケニル、C3-6アルキニル、
又は場合により置換されていてもよいフェニルを示し;
あるいはR1とR2は、それらが結合している窒素原子と
共に5員又は6員の複素環を形成し、該複素環はベンゾ
縮合していてもよく、又はハロゲンもしくはC1-4アル
キルによって置換されていてもよく;R3は水素又はC
1-6アルキルを示し;R4は水素又はC1-6アルキルを示
し;あるいはR3及びR4は、それらがそれぞれ結合して
いる炭素と共にシクロペンチリデン又はシクロヘキシリ
デンを形成し;R5はC1-6アルキル、C3-6アルケニル
又はベンジルを示す、で表される化合物及び幾何異性体
の混合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテトラゾリノン誘導
体、その製法及び除草剤としての利用並びにその製造中
間体に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種のテトラゾリノン誘導体が除草活
性を有することはすでに知られている(ヨーロッパ特許
出願公開第146279号(=米国特許第461836
5号、同第4826529号、同第4830661号、
同第4956469号、同第5003075号、同第5
019152号)、特開平5−331153号公報、特
開平5−331154号公報、特開平5−339249
号公報、特開平6−199818号公報、特開平6−3
0601号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、環境及
び栽培作物に対し安全で、不要な植物に対しては強力な
殺草作用のある薬剤を創製すべく研究を続けてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者等は
今回下記式(I)で表わされるテトラゾリノン誘導体を
見出した。
【0005】すなわち、本発明は式:
【0006】
【化10】
【0007】式中、R1及びR2は、各々独立して、C
1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキ
ル、C2-6アルケニル、C2-6ハロアルケニル、C3-6
ルキニル又は場合により置換されていてもよいフェニル
を示し、あるいはR1とR2は、それらが結合している窒
素原子と共に5員又は6員の複素環を形成し、該複素環
はベンゾ縮合していてもよく、又はハロゲンもしくはC
1-4アルキルによって置換されていてもよく、R3は水素
又はC1-6アルキルを示し、R4は水素又はC1-6アルキ
ルを示し、あるいはR3およびR4は、それらがそれぞれ
結合している炭素と共にシクロペンチリデン又はシクロ
ヘキシリデンを形成し、R5はC1-6アルキル、C3-6
ルケニル又はベンジルを示し、そして、
【0008】
【化11】
【0009】はアンチ(Anti)又はシン(Syn)
配置の単結合を示す、で表される化合物及び幾何異性体
の混合物を提供するものである。
【0010】本発明の上記式(I)の化合物は、例え
ば、下記の製法によって得ることができる。
【0011】製法(a):
【0012】
【化12】
【0013】式中、R3、R4およびR5は前記と同義で
ある、で表される化合物を式
【0014】
【化13】
【0015】式中、R1及びR2は前記と同義であり、h
alは塩素原子、臭素原子等の脱離性の基を示す、で表
される化合物と反応させる方法か、或は、製法(b):
【0016】
【化14】
【0017】式中、R1、R2、R3およびR4は前記と同
義である、で表される化合物を式 R5−O−NH2 (V) 式中、R5は前記と同義である、で表される化合物とを
反応させる。
【0018】本発明の式(I)の化合物は強力な殺草作
用を示す。
【0019】本発明によれば、式(I)の化合物は、意
外にも驚くべきことには、例えば、前述の文献に具体的
に記載されている本発明の化合物に類似する化合物と比
較し、実質的に極めて卓越した除草作用を示す。
【0020】本発明の式(I)の化合物並びに製造中間
体の各式において、ハロゲン並びにハロアルキル及びハ
ロアルコキシにおけるハロゲンはフルオル、クロル、ブ
ロム又はヨードを示し、好ましくはクロル又はフルオル
を示す。
【0021】アルキルは、直鎖状又は分岐状であること
ができ、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−、iso−、sec−もしくはtert−ブ
チル、n−、iso−、sec−、tert−もしくは
neo−ペンチル、n−、iso−、sec−、ter
t−もしくはneo−ヘキシル等が挙げられる。
【0022】ハロアルキルは、ハロゲンによって置換さ
れた上記アルキルを示し、複数のハロゲンによって置換
されている場合にはそれらのハロゲン原子は同一であっ
ても異なっていてもよく、例えば、トリフルオロメチ
ル、2−クロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチ
ル等が包含される。
【0023】シクロアルキルとしては、例えば、シクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、シクロヘプチル、シクロオクチル等が挙げられ
る。
【0024】アルケニルは、直鎖状又は分岐状であるこ
とができ、例えば、ビニル、アリル、イソプロペニル、
1−メチル−2−プロペニル、2−(3−)ブテニル、
2−(3−、4−)ペンテニル等が挙げられる。
【0025】ハロアルケニルは、ハロゲンによって置換
された上記アルケニルを示し、複数のハロゲンによって
置換されている場合にはそれらのハロゲン原子は同一で
あっても異なっていてもよく、例えば、2−クロロ−2
−プロペニル等が包含される。
【0026】アルキニルは、例えば、プロパルギルを示
す。
【0027】フェニルは場合により置換されていてもよ
く、その置換基の例としては、ハロゲン(フロロ、クロ
ロ、ブロモ等)、シアノ、ニトロ、アルキル(メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル等)、ハロアルキル
(トリフルオロメチル等)、アルコキシ(メトキシ、エ
トキシ等)、ハロアルコキシ(トリフルオロメトキシ
等)及びアルキルチオ(メチルチオ等)等を挙げること
ができる。
【0028】5員又は6員の複素環は、ヘテロ原子とし
て少なくとも1個の窒素原子を含み、窒素原子、酸素原
子又は硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子をさらに
含んでいてもよい5員又は6員の複素環を示し、該複素
環は、場合により、ハロゲン(フロロ、クロロ、ブロモ
等)又はC1-4アルキル(メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル等)によって置換されていてもよく、ある
いはベンゾ縮合していてもよい。5員又は6員の複素環
の例としては、ピロリジニル、2,5−ジメチルピロリ
ジニル、ピロリニル、2,5−ジメチル−3−ピロリニ
ル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニ
ル、ピペリジル、2−メチルピペリジル、2,6−ジメ
チルピペリジル、ピペラジニル、インドリニル、モルホ
リニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、2−
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリル、2,
2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ル、2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロヒドロキノリ
ル、6−フルオロ−2,2−ジメチル−1,2−ジヒド
ロヒドロキノリル等を挙げることができる。
【0029】アルコキシは、直鎖状又は分岐状であるこ
とができ、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、n−、iso−、sec−もしくはt
ert−ブトキシ、n−、iso−、sec−、ter
t−もしくはneo−ペントキシ、n−、iso−、s
ec−、tert−もしくはneo−ヘキトキシ等が挙
げられる。
【0030】本発明の式(I)において、その好ましい
例としては、R1及びR2が、各々独立して、C1-4アル
キル、C1-4ハロアルキル、シクロプロピル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、C2-4アルケニル、C2-4ハロ
アルケニル又はC3-4アルキニルを示すか、あるいはハ
ロゲン又はC1-4アルキルによって置換されていてもよ
いフェニルを示し、あるいはR1とR2が、それらが結合
している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、2,
5−ジメチルピロリジン−1−イル、3−ピロリン−1
−イル、2,5−ジメチル−3−ピロリン−1−イル、
ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2,6−ジメチル
ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、2−メ
チル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イ
ル、2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
キノリン−1−イル、2,2−ジメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン−1−イル又は6−フルオロ−2,2−ジ
メチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−イルを示し、
3が水素又はC1-4アルキルを示し、R4が水素又はC
1-4アルキルを示し、あるいはR3及びR4が、それらが
それぞれ結合している炭素原子と共にシクロペンチリデ
ン又はシクロヘキシリデンを形成し、R5がC1-4アルキ
ル、C2-4アルケニル又はベンジルを示し、そして、
【0031】
【化15】
【0032】はアンチ(Anti)又はシン(Syn)
配置の単結合を示す、化合物及び幾何異性体の混合物を
挙げることかできる。
【0033】本発明の式(I)において、更に好ましい
例には、R1及びR2は、各々独立して、C1-4アルキ
ル、C1-4ハロアルキル、シクロプロピル、シクロペン
チル、シクロヘキシル、C2-4アルケニル、C2-4ハロア
ルケニル又はC3-4アルキニルを示すか、あるいは、メ
チル、フルオロ、クロロ又はブロモによって置換されて
いてもよいフェニルを示し、あるいはR1とR2が、それ
らが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イ
ル、2,5−ジメチルピロリジン−1−イル、3−ピロ
リン−1−イル、2,5−ジメチル−3−ピロリン−1
−イル、ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2,6−
ジメチルピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリ
ノ、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イ
ル、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン−1−イル、2,2−ジメチル−1,2,3,4−テ
トラヒドロキノリン−1−イル、2,2−ジメチル−
1,2−ジヒドロキノリン−1−イル又は6−フルオロ
−2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−
イルを示し、R3が水素又はメチルを示し、R4が水素、
メチル又はエチルを示し、あるいはR3及びR4が、それ
らがそれぞれ結合している炭素原子と共にシクロペンチ
リデン又はシクロヘキシリデンを形成し、R5がメチ
ル、エチル、アリル又はベンジルを示し、そして、
【0034】
【化16】
【0035】は、アンチ(Anti)又はシン(Sy
n)配置の単結合を示す化合物および幾何異性体の混合
物を挙げることができる。
【0036】本発明の式(I)の化合物の例として、後
記実施例にあげた化合物に加え、次の第1表、第2表お
よび第3表に示す化合物を挙げることができる。R1
2、R3及びR4が、それぞれ独立した基を示す場合の
本発明の化合物を第1表に示し、R1及びR2が、それぞ
れ独立した基を示しかつR3およびR4が、それらがそれ
ぞれ結合している炭素原子と共に、シクロペンチリデン
又はシクロヘキシリデンを示す場合の本発明化合物を第
2表に示し、R1及びR2が、それらが結合している窒素
原子と共に複素環を示す場合の本発明の化合物を第3表
に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【表5】
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】
【表11】
【0048】
【表12】
【0049】上記製法(a)は、原料として、例えば、
1-(2−メトキシイミノプロピル)−5(4H)−テトラ
ゾリノンとN−(4−フルオロフェニル)−N−イソプ
ロピルカルバモイルクロライドとを用いると下記反応式
1で表される。
【0050】反応式1
【0051】
【化17】
【0052】上記製法(b)は、原料として、例えば、
1-(アセトニル)−4−(N−イソプロピル−N−フェニ
ルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリノンとO−
メチルヒドロキシルアミンとを用いると下記反応式2で
表される。
【0053】反応式2
【0054】
【化18】
【0055】上記製法(a)において原料として用いら
れる式(II)の化合物の例としては下記の化合物を挙げる
ことができる。
【0056】1−(2−メトキシイミノエチル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(2−エトキシイミノ
エチル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−ア
リルオキシイミノエチル)−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(2−ベンジルオキシイミノエチル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(2−メトキシイミノプロ
ピル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−エト
キシイミノプロピル)−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(2−アリルオキシイミノプロピル)−5(4H)
−テトラゾリノン、1−(2−ベンジルオキシイミノプ
ロピル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−メ
トキシイミノブチル)−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(2−エトキシイミノブチル)−5(4H)−テト
ラゾリノン、1−(1−メチル−2−メトキシイミノプ
ロピル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−エ
トキシイミノ−1−メチルプロピル)−5(4H)−テ
トラゾリノン、1−(1−エチル−2−メトキシイミノ
プロピル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(1−
エチル−2−エトキシイミノプロピル)−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(1−メチル−2−メトキシイミ
ノブチル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(1−
エチル−2−エトキシイミノブチル)−5(4H)−テ
トラゾリノン、1−(2−メトキシイミノシクロペンチ
ル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−メトキ
シイミノシクロヘキシル)−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(2−エトキシイミノシクロペンチル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(2−エトキシイミノ
シクロヘキシル)−5(4H)−テトラゾリノン等。
【0057】式(II)の化合物は新規な化合物であり、例
えば、下記の方法(c)により製造することができる。
【0058】製法(c):
【0059】
【化19】
【0060】式中、R3およびR4は前記と同義である、
であらわされる化合物を前記式(V)で表される化合物
とを反応させる。
【0061】上記製法(c)は、後述する製法(b)の
反応と同様の条件下で実施することができる。製法
(c)において原料として用いられる式(VI)の化合物の
例としては、1−ホルミルメチル−5(4H)−テトラ
ゾリノン、1−アセトニル−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(2−オキソブチル)−5(4H)−テトラゾ
リノン、1−(1−メチル−2−オキソプロピル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(1−エチル−2−オ
キソプロピル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−
(1−メチル−2−オキソブチル)−5(4H)−テト
ラゾリノン、1−(1−エチル−2−オキソブチル)−
5(4H)−テトラゾリノン、1−(シクロペンタン−
2−オン)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(シク
ロヘキサン−2−オン)−5(4H)−テトラゾリノン
等を挙げることができる。
【0062】製法(c)において、原料の式(VI)の化合
物もまた新規な化合物であり、例えば、下記の方法
(d)によって得ることができる。
【0063】製法(d):
【0064】
【化20】
【0065】式中、R3およびR4は前記と同義であり、
そしてX1およびX2は、各々独立して、水素又はC1-4
アルキルを示す、で表される化合物をトリメチルシリル
アジドと反応させるか、或は、製法(e):3およびR4が水素を示す場合 式
【0066】
【化21】
【0067】式中、X1およびX2は前記と同義である、
で表される化合物を加水分解する。
【0068】上記製法(d)は、例えば、Journal of t
he Chemical Society, PerkinTransactions 1,199
5,1101−1104等に記載された方法に準じ、該
文献中のクロライド類の代わりに上記式(VII)で表さ
れる化合物を用いることにより実施することができる。
そして、原料として用いられる式(VII)で表される化
合物は、有機化学の分野ではよく知られたものであり、
その例としては、2,2,6−トリメチル−4H−1,
3−ジオキシン−4−オンを挙げることができる。
【0069】上記製法(e)は、反応それ自体は有機化
学の分野ではよく知られたものである。原料として用い
られる式(VIII)の化合物は新規な化合物であり、例え
ば、特開平8−82258号公報に記載されている方法
に準じて製造することができる。
【0070】すなわち、2,2−ジアルコキシアミンを
ニ硫化炭素と反応させ、反応生成物にジメチル硫酸を反
応させてメチル N−(2,2−ジアルコキシエチル)
ジチオカーバメートを得る。次に、アジ化ナトリウムと
反応させて1−(2,2−ジアルコキシエチル)−(4
H)−テトラゾリン−5−チオンを得る。これにプロピ
レンオキシドを反応させることにより、目的の式(VII
I)で表される化合物を得ることができる。式(VIII)
で表される化合物の例としては、1−(2,2−ジメト
キシエチル)−5(4H)−テトラゾリノンを挙げるこ
とができる。
【0071】上記製法(c)において原料として用いら
れる式(V)の化合物は、後で説明する製法(b)におけ
る原料と同じものである。
【0072】上記製法(a)において原料として用いら
れる式(III)の化合物は、有機化学の分野ではよく知ら
れたものであり、その例としては下記の化合物を挙げる
ことができる。
【0073】ジイソプロピルカルバモイルクロライド及
びブロマイド、ジエチルカルバモイルクロライド及びブ
ロマイド、ジメチルカルバモイルクロライド及びブロマ
イド、N-メチル-N-エチルカルバモイルクロライド及び
ブロマイド、N-メチル-N-n-プロピルカルバモイルクロ
ライド及びブロマイド、N-メチル-N-イソプロピルカル
バモイルクロライド及びブロマイド、N-メチル-N-シク
ロプロピルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N-
メチル-N-sec-ブチルカルバモイルクロライド及びブロ
マイド、N-メチル-N-シクロペンチルカルバモイルクロ
ライド及びブロマイド、N-メチル-N-シクロヘキシルカ
ルバモイルクロライド及びブロマイド、N-メチル-N-フ
ェニルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N-メチ
ル-N-1-メチル-2-プロペニルカルバモイルクロライド及
びブロマイド、N-エチル-N-n-プロピルカルバモイルク
ロライド及びブロマイド、N-エチル-N-イソプロピルカ
ルバモイルクロライド、及びブロマイド、N-エチル-N-
シクロプロピルカルバモイルクロライド及びブロマイ
ド、N-エチル-N-sec-ブチルカルバモイルクロライド及
びブロマイド、N-エチル-N-シクロペンチルカルバモイ
ルクロライド及びブロマイド、N-エチル-N-シクロヘキ
シルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N-エチル
-N-フェニルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N
-n-プロピル-N-イソプロピルカルバモイルクロライド及
びブロマイド、N-n-プロピル-N-シクロプロピルカルバ
モイルクロライド及びブロマイド、N-n-プロピル-N-sec
-ブチルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N-n-
プロピル-N-シクロペンチルカルバモイルクロライド及
びブロマイド、N-n-プロピル-N-シクロヘキシルカルバ
モイルクロライド及びブロマイド、N-イソプロピル-N-
シクロヘキシルカルバモイルクロライド及びブロマイ
ド、N-イソプロピル-N-フェニルカルバモイルクロライ
ド及びブロマイド、N-イソプロピル-N-アリルカルバモ
イルクロライド及びブロマイド、N-イソプロピル-N-プ
ロパルギルカルバモイルクロライド及びブロマイド、N-
イソプロピル-N-(2-クロロ-2-プロペニル)カルバモイル
クロライド及びブロマイド、N-イソプロピル-N-(2-メチ
ル-2-プロペニル)カルバモイルクロライド及びブロマイ
ド、N,N-ジアリルカルバモイルクロライド及びブロマイ
ド、N,N-ジプロパルギルカルバモイルクロライド及びブ
ロマイド、N,N-ジ(2-クロロエチル)カルバモイルクロラ
イド及びブロマイド、モルホリノカルボニルクロライド
及びブロマイド、2-メチルピペリジノカルボニルクロラ
イド及びブロマイド、2,5-ジメチルピロリジン-1-イル
カルボニルクロライド及びブロマイド、2,6ージメチルピ
ペリジノカルボニルクロライド及びブロマイド、2-メチ
ル-1,2,3,4-テトラヒドロキノリン-1-イルカルボニルク
ロライド及びブロマイド、2,2-ジメチル-1,2-ジヒドロ
キノリン-1-イルカルボニルクロライド及びブロマイ
ド、ピロリジン-1-イルカルボニルクロライド及びブロ
マイド、ピペリジノカルボニルクロライド及びブロマイ
ド、2,5-ジメチル-3-ピロリン-1-イルカルボニルクロラ
イド及びブロマイド。
【0074】上記製法(b)において原料として用いら
れる式(IV)の化合物の例としては下記の化合物を挙げ
ることができる。
【0075】1−(ホルミルメチル)−4−(N−イソ
プロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(ホルミルメチル)−4−(N−
イソプロピル−N−(4−フルオロフェニル)カルバモ
イル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(ホルミル
メチル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−クロロ
フェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(ホルミルメチル)−4−{N−イソプロピル
−N−(4−メチルフェニル)カルバモイル}−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(ホルミルメチル)−4−
(N−エチル−N−フェニルカルバモイル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(ホルミルメチル)−4−
(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン
−1−イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(ホルミルメチル)−4−(2,2−ジメチル
−1,2−ジヒドロキノリン−1−イルカルボキシ)−
5(4H)−テトラゾリノン、1−(ホルミルメチル)
−4−(2,2−ジメチル−6−フルオロ−1,2−ジ
ヒドロキノリン−1−イルカルボキシ)−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−(N−イソ
プロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−{N−イソ
プロピル−N−(4−フルオロフェニル)カルバモイ
ル}−5(4H)−テトラゾリノン、1−(アセトニ
ル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−クロロフェ
ニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(アセトニル)−4−{N−イソプロピル−N−
(4−メチルフェニル)カルバモイル}−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−(N−エチ
ル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−テトラ
ゾリノン、1−(アセトニル)−4−{N−エチル−N
−(4−フルオロフェニル)カルバモイル}−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−(N
−sec−ブチル−N−フェニルカルバモイル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−
{N−sec−ブチル−N−(4−フルオロフェニル)
カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノン、1−
(アセトニル)−4−(2−メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロキノリン−1−イルカルボキシ)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(アセトニル)−4−
(2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−
イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノン、1−
(アセトニル)−4−(2,2−ジメチル−6−フルオ
ロ−1,2−ジヒドロキノリン−1−イルカルボキシ)
−5(4H)−テトラゾリノン、1−(アセトニル)−
4−(N−イソプロピル−N−メチルカルバモイル)−
5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−オキソブチ
ル)−4−(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモ
イル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−オキ
ソブチル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フル
オロフェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾ
リノン、1−(2−オキソブチル)−4−{N−イソプ
ロピル−N−(4−クロロフェニル)カルバモイル}−
5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−オキソブチ
ル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−メチルフェ
ニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(2−オキソブチル)−4−(N−エチル−N−フ
ェニルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(2−オキソブチル)−4−(2−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルカルボキ
シ)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2−オキソ
ブチル)−4−(2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロ
キノリン−1−イルカルボキシ)−5(4H)−テトラ
ゾリノン、1−(2−オキソブチル)−4−(2,2−
ジメチル−6−フルオロ−1,2−ジヒドロキノリン−
1−イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノン、
1−(1−メチル−2−オキソプロピル)−4−(N−
イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(1−メチル−2−オキソ
プロピル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フル
オロフェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾ
リノン、1−(1−メチル−2−オキソプロピル)−4
−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリ
ン−1−イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(1−メチル−2−オキソプロピル)−4−
(2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−
イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノン、1−
(1−エチル−2−オキソプロピル)−4−(N−イソ
プロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−
テトラゾリノン、1−(1−エチル−2−オキソプロピ
ル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フルオロフ
ェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノ
ン、1−(1−メチル−2−オキソブチル)−4−(N
−イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(1−メチル−2−オキソ
ブチル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フルオ
ロフェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリ
ノン、1−(1−エチル−2−オキソブチル)−4−
(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(1−エチル−2−オ
キソブチル)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フ
ルオロフェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラ
ゾリノン、1−(シクロペンタン−2−オン)−4−
(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(シクロペンタン−2
−オン)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フルオ
ロフェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリ
ノン、1−(シクロヘキサン−2−オン)−4−(N−
イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(シクロヘキサン−2−オ
ン)−4−{N−イソプロピル−N−(4−フルオロフ
ェニル)カルバモイル}−5(4H)−テトラゾリノン
等。
【0076】式(IV)の化合物は新規な化合物であり、
例えば、下記の製法(f)又は(g)により得ることが
できる。
【0077】製法(f):前記式(VI)で表される化合
物を前記式(III)で表される化合物と製法(a)の条件
下で反応させるか、或は製法(g):3及びR4が水素を示す場合 式
【0078】
【化22】
【0079】式中、R1、R2、X1およびX2は前記と同
義である、で表される化合物を加水分解する。
【0080】式(IX)で表される化合物は新規な化合物
であり、例えば、下記の化合物を挙げることができる。
【0081】1−(2,2−ジメトキシエチル)−4−
(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5
(4H)−テトラゾリノン、1−(2,2−ジメトキシ
エチル)−4−(N−イソプロピル−N−(4−フルオ
ロフェニル)カルバモイル)−5(4H)−テトラゾリ
ノン、1−(2,2−ジメトキシエチル)−4−(N−
イソプロピル−N−(4−クロロフェニル)カルバモイ
ル)−5(4H)−テトラゾリノン、1−(2,2−ジ
メトキシエチル)−4−(N−イソプロピル−N−(4
−メチルフェニル)カルバモイル)−5(4H)−テト
ラゾリノン、1−(2,2−ジメトキシエチル)−4−
(N−エチル−N−フェニルカルバモイル)−5(4
H)−テトラゾリノン、1−(2,2−ジメトキシエチ
ル)−4−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロキノリン−1−イルカルボキシ)−5(4H)−テト
ラゾリノン、1−(2,2−ジメトキシエチル)−4−
(2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−
イルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノン、1−
(2,2−ジメトキシエチル)−4−(2,2−ジメチ
ル−6−フルオロ−1,2−ジヒドロキノリン−1−イ
ルカルボキシ)−5(4H)−テトラゾリノン等。
【0082】式(IX)の化合物は、例えば、下記の製法
(h)により得ることができる。
【0083】製法(h):前記式(VIII)の化合物を前
記式(III)の化合物と製法(a)と同様の条件下で反応
させる。
【0084】製法(b)において原料として用いられる
式(V)の化合物は、有機化学の分野ではよく知られて
いるものであり、その例として下記の化合物を挙げるこ
とができる。
【0085】O−メチルヒドロキシルアミン及びその塩
酸塩、O−エチルヒドロキシルアミン及びその塩酸塩、
O−アリルヒドロキシルアミン及びその塩酸塩、O−ベ
ンジルヒドロキシルアミン及びその塩酸塩等。
【0086】本発明の式(I)の化合物の製造原料であ
る式(II)、(IV)、(VI)、(VIII)及び
(IX)で示される化合物はすべて新規な化合物であ
り、まとめて下記式(X)で表すことができる。
【0087】式:
【0088】
【化23】
【0089】式中、T1は水素、
【0090】
【化24】
【0091】を示し、T2は水素又は
【0092】
【化25】
【0093】を示し、但し、T1
【0094】
【化26】
【0095】を示す場合、T2は水素を示し、R1及びR
2は、各々独立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキ
ル、C3-8シクロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6
ロアルケニル、C3-6アルキニル又は場合により置換さ
れていてもよいフェニルを示し、あるいはR1とR2は、
それらが結合している窒素原子と共に5員又は6員の複
素環を形成し、該複素環はベンゾ縮合していてもよく、
又はハロゲンもしくはC1-4アルキルによって置換され
ていてもよく、R3は水素又はC1-6アルキルを示し、R
4は水素又はC1-6アルキルを示し、あるいはR3および
4は、それらがそれぞれ結合している炭素と共にシク
ロペンチリデン又はシクロヘキシリデンを形成し、R5
はC1-6アルキル、C3-6アルケニル又はベンジルを示
し、
【0096】
【化27】
【0097】はアンチ(Anti)又はシン(Syn)
配置の単結合を示し、そして、X1及びX2は、各々独立
して、水素又はC1-4アルキルを示す。
【0098】式(X)の化合物において、好ましい例と
しては、T1が水素、
【0099】
【化28】
【0100】を示し、T2が水素又は
【0101】
【化29】
【0102】を示し、但し、T1
【0103】
【化30】
【0104】を示す場合、T2は水素を示し、R1及びR
2が、各々独立して、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキ
ル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、C2-4アルケニル、C2-4ハロアルケニル又はC3-4
アルキニルを示すか、あるいは、ハロゲン又はC1-4
ルキルによって置換されていてもよいフェニルを示し、
あるいはR1とR2が、それらが結合している窒素原子と
共に、ピロリジン−1−イル、2,5−ジメチルピロリ
ジン−1−イル、3−ピロリン−1−イル、2,5−ジ
メチル−3−ピロリン−1−イル、ピペリジノ、2−メ
チルピペリジノ、2,6−ジメチルピペリジノ、ピペラ
ジン−1−イル、モルホリノ、1,2,3,4−テトラ
ヒドロキノリン−1−イル、2−メチル−1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−1−イル、2,2−ジメチ
ル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イ
ル、2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1
−イル又は6−フルオロ−2,2−ジメチル−1,2−
ジヒドロキノリン−1−イルを示し、R3が水素又はC
1-4アルキルを示し、R4が水素又はC1-4アルキルを示
し、あるいはR3およびR4が、それらがそれぞれ結合し
ている炭素原子と共にシクロペンチリデン又はシクロヘ
キシリデンを形成し、R5がC1-4アルキル、C2-4アル
ケニル又はベンジルを示し、
【0105】
【化31】
【0106】がアンチ(Anti)又はシン(Syn)
配置の単結合を示し、そして、X1及びX2が、各々独立
して、水素又はC1-3アルキルを示す化合物及び幾何異
性体の混合物を挙げることができる。
【0107】式(X)の化合物において、更に好ましい
例としては、T1が水素、
【0108】
【化32】
【0109】を示し、T2が水素又は
【0110】
【化33】
【0111】を示し、但し、T1
【0112】
【化34】
【0113】を示す場合、T2は水素を示し、R1及びR
2が、各々独立して、C1-4アルキル、C1-4ハロアルキ
ル、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル、C2-4アルケニル、C2-4ハロアルケニル又はC3-4
アルキニルを示すか、あるいは、メチル、フルオロ、ク
ロロ又はブロモによって置換されていてもよいフェニル
を示し、あるいは、R1とR2が、それらが結合している
窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、2,5−ジメ
チルピロリジン−1−イル、3−ピロリン−1−イル、
2,5−ジメチル−3−ピロリン−1−イル、ピペリジ
ノ、2−メチルピペリジノ、2,6−ジメチルピペリジ
ノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン−1−イル、2−メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、
2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−1−イル、2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロ
キノリン−1−イル又は6−フルオロ−2,2−ジメチ
ル−1,2−ジヒドロキノリン−1−イルを示し、R3
が水素又はメチルを示し、R4が水素、メチル又はエチ
ルを示し、あるいはR3およびR4が、それらがそれぞれ
結合している炭素原子と共にシクロペンチリデン又はシ
クロヘキシリデンを形成し、R5がメチル、エチル、ア
リル又はベンジルを示し、
【0114】
【化35】
【0115】がアンチ(Anti)又はシン(Syn)
配置の単結合を示し、そして、X1及びX2が、各々独立
して、水素又はメチルを示す化合物及び幾何異性体の混
合物を挙げることができる。
【0116】上記製法(a)は、特開平7−11824
6号公報に記載されているテトラゾリノン類の製造方法
に準じて行うことができる。
【0117】上記製法(a)は適当な希釈剤中で実施す
ることができ、使用しうる希釈剤の例としては、脂肪族、
環脂肪族及び芳香族炭化水素類(場合によっては塩素化
されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩
化炭素、1,2-ジクロロエタン、クロルベンゼン、ジクロ
ロベンゼン等;エーテル類、例えば、ジエチルエーテ
ル、メチルエチルエーテル、ジ-iso-プロピルエーテ
ル、ジブチルエーテル、ジオキサン、ジメトキシエタン
(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル(DGM)等;ニトリル類、例えば、ア
セトニトリル、プロピオニトリル等;酸アミド類、例え
ば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミ
ド(DMA)、N-メチルピロリドン、1,3-ジメチル-2-イミダ
ゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォリックトリアミド
(HMPA)等;スルホン、スルホキシド類、例えば、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等;塩基、例えば、
ピリジン等を挙げることができる。
【0118】製法(a)は、酸結合剤の存在下で行うこ
とができ、その際に使用しうる酸結合剤としては、無機
塩基として、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸
化物、炭酸塩又は重炭酸塩等、例えば、炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化カルシウム、ナトリウムメトキシド、カリウ
ムメトキシド、カリウムtert−ブトキシド等;無機
アルカリ金属アミド類、例えば、リチウムアミド、ナト
リウムアミド、カリウムアミド等;有機塩基として、第
3級アミン類、ジアルキルアミノアニリン類及びピリジ
ン類、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、
1,1,4,4−テトラメチルエチレンジアミン(TM
EDA)、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチ
ルアニリン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン
(DMAP)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]
オクタン(DABCO)及び1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデク−7−エン(DBU)等;有機
リチウム化合物類、例えば、メチルリチウム、n−ブチ
ルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチ
ルリチウム、フェニルリチウム、ジメチルカッパーリチ
ウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムシクロ
ヘキシルイソプロピルアミド、リチウムジシクロヘキシ
ルアミド、n−ブチルリチウム・DABCO、n−ブチ
ルリチウム・DBU、n−ブチルリチウム・TMEDA
等を挙げることができる。
【0119】製法(a)は、実質的に広い温度範囲内に
おいて実施することができるが、一般には、約−30〜
約200℃、好ましくは、約−20〜約130℃の範囲
内の温度で実施することができる。また、該反応は常圧
の下で行うことが望ましいが、場合によっては加圧又は
減圧下で操作することもできる。
【0120】製法(a)を実施するにあたって、例え
ば、式(II)の化合物1モルに対し、希釈剤、例え
ば、トルエン中、1モル量乃至1.5モル量の式(II
I)の化合物を、1モル量乃至1.5モル量の酸結合剤
の存在下で反応させることによって目的化合物を得るこ
とができる。
【0121】また、上記製法(b)は適当な希釈剤中で
実施することができ、使用しうる希釈剤の例としては、
水;脂肪族、環脂肪族および芳香族炭化水素類(場合に
よっては塩素化されてもよい)、例えば、ペンタン、ヘ
キサン、シクロヘキサン、石油エ−テル、リグロイン、
ベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、クロルベ
ンゼン、ジクロロベンゼン等;エ−テル類、例えば、エ
チルエ−テル、メチルエチルエ−テル、イソプロピルエ
−テル、ブチルエ−テル、ジオキサン、ジメトキシエタ
ン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチレングリコ
−ルジメチルエ−テル(DGM)等;ニトリル類、例えば、
アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル
等;アルコ−ル類例えば、メタノ−ル、エタノ−ル、イ
ソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレングリコ−ル等;
エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸アミル等;酸ア
ミド類、例えば、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチ
ルアセトアミド(DMA)、N-メチルピロリドン、1,3-ジメ
チル-2-イミダゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォリ
ックトリアミド(HMPA)等;スルホン、スルホキシド類、
例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等を
挙げることができる。
【0122】製法(b)は、触媒として酸性物質の存在
下で行うことができ、その際に使用しうる酸性物質の例
としては、鉱酸類、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、臭化水
素酸、亜硫酸水素ナトリウム等;有機酸類、例えば、蟻
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、メタンス
ルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸
等;有機アミン塩酸塩、例えば、ピリジン塩酸塩、トリ
エチルアミン塩酸塩等を挙げることができる。
【0123】製法(b)は、実質的に広い温度範囲内に
おいて実施することができるが、一般には、約−10〜
約200℃、好ましくは、約0〜約120℃の間が適当
である。また、該反応は常圧の下で行うことが望ましい
が、場合により加圧又は減圧下で操作することもでき
る。
【0124】製法(b)を実施するにあたって、例え
ば、式(IV)の化合物1モルに対し、希釈剤、例えば、
テトラヒドロフラン中で、1.0モル量乃至2.0モル
量の式(V)の化合物を、酢酸ナトリウム存在下に反応
させることによって目的化合物を得ることができる。
【0125】本発明の活性化合物は、除草剤として使用
することができる。
【0126】雑草とは広義には、望ましくない場所に生
育するすべての植物を意味する。
【0127】本発明の化合物は、使用濃度によって非選
択性又は選択性除草剤として作用する。
【0128】本発明の活性化合物は、例えば下記の雑草
と栽培植物との間で選択性除草剤として使用することが
できる。
【0129】双子葉雑草の属:カラシ(Sinapi
s)、マメグンバイナズナ(Lepidium)、ヤエ
ムグラキヌタソウ(Galium)、ハコベ(Stel
laria)、アカザ・アリタソウ(Chenopod
ium)、イラクサ(Urtica)、ハンゴンソウ・
ノボロギク・キオン(Senecio)、ヒユ・ハゲイ
トウ(Amaranthus)、スベリヒユ・マツバボ
タン(Portulaca)、オナモミ(Xanthi
um)、アサガオ(Ipomoea)、ミチヤナギ(P
olygonum)、ブタクサ(Ambrosia)、
ノアザミ・フジアザミ(Cirsium)、ノゲシ(S
onchus)、ナス・ジャガイモ(Solanu
m)、イヌガラシ(Rorippa)、オドリコソウ
(Lamium)、クワガタソウ・イヌノフグリ(Ve
ronica)、チョウセンアサガオ(Datur
a)、スミレパンジー(Viola)、チシマオドロ
(Galeopsis)、ケシ(Papaver)、ヤ
グルマギク(Centaurea)、ハキダメギク(G
alinsoga)、キカシグサ(Rotala)、ア
ゼナ(Lindernia)等。
【0130】双子葉栽培植物の属:ワタ(Gossyp
ium)、ダイズ(Glycine)、フダンソウ・サ
トウダイコン(Beta)、ニンジン(Daucu
s)、インゲンマメ・アオイマダ(Phaseolu
s)、エンドウ(Pisum)、ナス・ジャガイモ(S
olanum)、アマ(Linum)、サツマイモ・ア
サガオ(Ipomoea)、ソラマメ・ナンテンハギ
(Vicia)、タバコ(Nicotiana)、トマ
ト(Lycopersicon)、ナンキンマメ(Ar
achis)、アブラナ・ハクサイ・カブラ・キャベツ
(Brassica)、アキノノゲシ(Lactuc
a)、キュウリ・メロン(Cucumis)、カボチャ
(Cucurbita)等。
【0131】単子葉雑草の属:ヒエ(Echinoch
loa)、エノコロ・アワ(Setaria)、キビ
(Panicum)、メヒシバ(Digitari
a)、アワガエリ・チモシー(Phleum)、イチゴ
ツナギ・スズメノカタビラ(Poa)、ウシノケグザ・
トボシガラ(Festuca)、オヒシバ・シコクビエ
(Eleusine)、ドクムギ(Lolium)、キ
ツネガヤ・イヌムギ(Bromus)、カラスムギ・オ
ートムギ(エンバク)(Avena)、カヤツリグサ・
パピルス・シチトウイ・ハマスゲ(Cyperus)、
モロコシ(Sorghum)、カモジグザ(Agrop
yron)、コナギ(Monochoria)、テンツ
キ(Fimbristylis)、オモダカ・クワイ
(Sagittaria)、ハリイ・クログワイ(El
eocharis)、ホタルイ・ウキヤグラ・フトイ
(Scirpus)、スズメノヒエ(Paspalu
m)、カモノハシ(Ischaemum)、ヌカボ(A
grostis)、スズメノテッポウ(Alopecu
rus)、ギョウギシバ(Cynodon)等。
【0132】単子葉栽培植物の属:イネ(Oryz
a)、トウモロコシ・ホップコーン(Zea)、コムギ
(Triticum)、オオムギ(Hordeum)、
カラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena)、
ライムギ(Secale)、モロコシ(Sorghu
m)、キビ(Panicum)、サトウキビ・ワセオバ
ナ(Saccharum)、パイナップル(Anana
s)、アスパラガス(Asparagus)、ネギ・ニ
ラ(Allium)等。
【0133】本発明の化合物の使用は、上記の植物に限
定されるものではなく、他の植物に対しても同様に適用
され得る。また、使用濃度によって、活性化合物は、雑
草を非選択的に防除することができ、例えば、工場等の
産業用地、鉄道軌道、道路、植林地及び非植林地等にお
いて使用することができる。
【0134】更に、本発明の活性化合物は、多年性植物
栽培において、雑草防除のために使用することができ、
例えば、植林、観賞用植林、果樹園、ブドウ園、カンキ
ツ果樹園、ナッツ果樹園、バナナ栽培場、コーヒー栽培
場、茶栽培場、ゴム栽培場、ギネアアブラヤシ栽培場、
ココア栽培場、小果樹園及びホップ栽培地に適用するこ
とができ、また一年性植物栽培において、選択的雑草防
除のために適用することもできる。
【0135】本発明の活性化合物は通常の製剤形態に製
剤化することができる。その製剤形態としては、例え
ば、液剤、水和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉剤、泡沫
剤、ペースト、粒剤、錠剤(ジャンボ剤)、活性化合物浸
潤−天然及び合成物、マイクロカプセル、そしてULV
[コールドミスト(coldmist)、ウオームミスト (war
mmist)]等を挙げることができる。
【0136】これらの製剤は、それ自体既知の方法で製
造することができ、その方法としては、例えば、活性化
合物を、展開剤、即ち、液体希釈剤;固体希釈剤又は担
体、場合によっては界面活性剤、即ち、乳化剤及び/又
は分散剤及び/又は泡沫形成剤を用いて混合する等が挙
げられる。
【0137】展開剤として水を用いる場合には、例え
ば、有機溶媒はまた補助溶媒として使用することができ
る。
【0138】製剤化の際に使用しうる液体希釈剤又は担
体としては、一般に、芳香族炭化水素類(例えば、キシ
レン、トルエン、アルキルナフタレン等)、クロル化芳
香族又はクロル化脂肪族炭化水素類(例えば、クロロベ
ンゼン類、塩化エチレン類、塩化メチレン等)、脂肪族
炭化水素類[例えば、シクロヘキサン等、パラフィン類
(例えば鉱油留分等)]、アルコール類(例えば、ブタ
ノール、グリコール及びそれらのエーテル、エステル
等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、
強極性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド等)そして水も挙げることができる。
【0139】固体希釈剤としては、例えば、土壌天然鉱
物(例えば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石
英、アタパルガイド、モンモリロナイト又は珪藻土
等)、土壌合成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミ
ナ、ケイ酸塩等)などを挙げることができる。
【0140】粒剤のための固体担体としては、例えば、
粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理石、軽
石、海泡石、白雲石等)及び有機物質(例えば、おがく
ず、ココやしの実のから、とうもろこしの穂軸そしてタ
バコの茎等)の細粒体を挙げることができる。
【0141】乳化剤及び/又は泡沫剤としては、例え
ば、非イオン及び陰イオン乳化剤[例えば、ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポリグリ
コールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸
塩、アリールスルホン酸塩等)]、アルブミン加水分解
生成物等を挙げることができる。
【0142】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
ァイト廃液及びメチルセルロースが包含される。
【0143】固着剤も製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用
することができ、使用しうる固着剤としては、例えば、
カルボキシメチルセルロース、天然及び合成ポリマー
(例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルアセテート等)を挙げることができる。
【0144】着色剤を使用することもでき、斯る着色剤
としては、無機顔料(例えば、酸化鉄、酸化チタン、プ
ルシアンブルー等)、アリザリン染料、アゾ染料又は金
属フタロシアニン染料のような有機染料、そして更に、
鉄、マンガン、ボロン、銅、コバルト、モリブデン、亜
鉛等の金属の塩のような微量要素を挙げることができ
る。
【0145】該製剤は、一般に、前記活性成分を0.1
〜95重量%、好ましくは0.5〜90重量%含有するこ
とができる。
【0146】本発明の活性化合物はそれ自体で又はそれ
らの製剤の形態で、雑草防除のために使用することがで
き、また、公知の除草剤との混合剤としても使用するこ
とができ、かかる混合剤は予めその最終的製剤形態に調
製されたものであってもよく或いは使用時にタンクミッ
クスすることもできる。
【0147】混合剤として本発明の化合物と組み合わせ
ることのできる公知除草剤としては下記のものを例示す
ることができる。
【0148】禾穀類栽培における雑草防除に対して、4-
アミノ-6-(1,1-ジメチルエチル)-3-エチルチオ-1,2,4-
トリアジン-5(4H)-オン、1-アミノ-6-エチルチオ-3-(2,
2-ジメチルプロピル)-1,3,5-トリアジン-2,4(1H,3H)-ジ
オン、又はN-(2-ベンゾチアゾリル)-N,N'-ジメチル
ウレア等;さとうきび栽培における雑草防除に対して、
4-アミノ-3-メチル-6-フェニル-1,2,4-トリアジン-5(4
H)-オン等;大豆栽培における雑草防除に対して、4-ア
ミノ-6-(1,1-ジメチルエチル)-3-メチルチオ-1,2,4-ト
リアジン-5(4H)-オン等。
【0149】驚くべきことに、本発明の化合物のいくつ
かの混合剤はまた相乗効果を現す。
【0150】本発明の活性化合物は、そのまま直接使用
するか、又は散布用調製液、乳剤、懸濁剤、粉剤、ペー
スト及び粒剤のような製剤形態で使用するか、又は更に
希釈して調製された使用形態で使用することができ、ま
た、本発明の活性化合物は、液剤散布(watering)、噴
霧(spraying atomising)、散粒等の方法で施用するこ
とができる。
【0151】本発明の活性化合物は、植物の発芽前及び
発芽後のいずれにおいても施用することができ、また、
それらは播種前に土壊混和することもできる。
【0152】本発明の活性化合物の投薬量は、化合物の
種類、対象植物の種類、適用時期、適用場所、望むべき
効果の性質等に応じて広い範囲にわたって変えることが
できるが、一応の目安としては、1ヘクタール当たり活
性化合物として、約0.001〜約10kg、好ましくは
約0.01〜約5kgの範囲を例示することができる。
【0153】次に本発明の化合物の製造及び用途を下記
の実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明は
これらのみに限定されるべきものではない。
【0154】
【実施例】合成例1
【0155】
【化36】
【0156】1−(2,2−ジメトキシエチル)−4−
(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5
(4H)テトラゾリノン(5.8g)のテトラヒドロフ
ラン溶液(30ml)に濃塩酸(20ml)を加え1日
放置した。溶媒を留去して得られた油状物(5.1g)
にO−アリルヒドロキシアミン塩酸塩(2.4g)、酢
酸ナトリウム(2.0g)とエタノール(70ml)を
加え6時間加熱還流した。エタノールを減圧下に留去し
て得られた残渣を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル溶液
を水洗、乾燥した。酢酸エチルを減圧下で留去して得ら
れた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-
ヘキサン:酢酸エチル=2:1)に付し、1−(2−ア
リルオキシイミノエチル)−4−(N−イソプロピル−
N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリ
ノンの異性体混合物(3.1g)を油状物として得た。
【0157】屈折率=nD 20=1.5305合成例2
【0158】
【化37】
【0159】1−(アセトニル)−4−(N−イソプロ
ピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−テト
ラゾリノン(0.8g)、O−メチルヒドロキシルアミ
ン・塩酸塩(0.4g)および酢酸ナトリウム(0.4
g)をエタノール(50ml)に溶解し、4時間加熱還
流した。反応液を吸引ろ過し、結晶をろ去する。ろ液を
減圧下で留去し、得られた粗生成物をジクロロメタンで
抽出する。水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、
減圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:クロロフォルム=1:10
0)で精製すると、まず、Syn−1−(2−メトキシイ
ミノプロピル)−4−(N−イソプロピル−N−フェニ
ルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリノン(0.
4g・融点82−84℃)、次いで、Anti−1−(2−
メトキシイミノプロピル)−4−(N−イソプロピル−
N−フェニルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリ
ノン(0.3g・融点84.5−92℃)が得られた。
Syn体のRf値は0.3、Anti体のRf値は0.2であっ
た。
【0160】合成例3
【0161】
【化38】
【0162】1−(2−メトキシイミノプロピル)−5
(4H)−テトラゾリノンのAnti異性体(0.7g)と
N−(4−フルオロロフェニル)−N−イソプロピルカ
ルバモイルクロライド(0.9g)のトルエン溶液に室
温下で4−ジメチルアミノピリジン(0.7g)を加え
た後、約60℃で8時間反応させた。反応液を水、希塩
酸、水と順次洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチル:クロロフォルム=1:10
0)で精製すると、1−(2−メトキシイミノプロピ
ル)−4−(N−(4−フルオロフェニル)−N−イソ
プロピルカルバモイル)−5(4H)−テトラゾリノン
のAnti異性体(1.2g)が結晶として得られた。
【0163】融点 82.5−83.5℃ 上記合成例1〜3と同様にして下記第4表及び第5表に
示す化合物を得た。上記合成例1〜3の化合物も併せて
第4表に示す。
【0164】
【表13】
【0165】
【表14】
【0166】
【表15】
【0167】中間体の合成 合成例4 (合成例1の化合物の製造原料の合成)
【0168】
【化39】
【0169】1−(2,2−ジメトキシエチル)−(4
H)−テトラゾリン−5−チオン(8.4g)のメタノ
ール(50ml)溶液を水酸化ナトリウム(2.2g)
の水溶液(5ml)に加えた後、氷冷撹袢下でプロピレ
ンオキシド(3.4g)を加え、室温下に一晩放置し
た。メタノールを留去して得た水溶液を酢酸エチルで洗
浄後、水を減圧下で留去した。残渣に無水メタノールを
加え、塩酸ガスを室温下で導入して酸性にした後、メタ
ノールを減圧下に留去して得られた残渣を酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチルを留去して得られた残渣(6.3
g)とN−イソプロピル−N−フェニルカルバモイルク
ロリド(7.2g)のトルエン溶液に4−ジメチルアミ
ノピリジンを加えて6時間約50℃で反応させた。反応
液を水、希塩酸、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した後、トルエンを留去して得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=
1:3)で精製し、1−(2、2−ジメトキシエチル)
−4−(N−イソプロピル−N−フェニルカルバモイ
ル)−5(4H)−テトラゾリノン(7.1g)を油状
物として得た。
【0170】屈折率 nD 20=1.5160合成例5 (合成例2の化合物の製造原料の合成)
【0171】
【化40】
【0172】1−アセトニル−5(4H)−テトラゾリ
ノン(5g)とN−イソプロピル−N−フェニルカルバ
モイルクロライド(7.3g)のトルエン溶液に4−ジ
メチルアミノピリジン(6.8g)を加え65℃で10
時間反応させた。反応液を吸引ろ過し、ろ液を水、希塩
酸、水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:クロロフォルム=1:25)
に付し精製すると、1−(アセトニル)−4−(N−イ
ソプロピル−N−フェニルカルバモイル)−5(4H)
−テトラゾリノン(9.1g)が得られた。
【0173】屈折率 nD 20=1.5228 合成例5と同様にして、1−(2−オキソプロピル)−
4−(2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
リン−1−イルオキシ)−5(4H)−テトラゾリノン
を得た。融点 103〜105℃。
【0174】合成例6
【0175】
【化41】
【0176】1−アセトニル−5(4H)−テトラゾリ
ノン(1.4g)、O−アリルヒドロキシルアミン・塩
酸塩(2.4g)および酢酸ナトリウム(1.8g)の
エタノール溶液を4時間加熱還流した。エタノールを減
圧留去し、残渣を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽
出物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)に付し、1−(2−アリルオキ
シイミノプロピル)テトラゾリン−5−オン(anti:sy
n=5:1)(1.8g)を得た。
【0177】融点 57−60.5℃ 合成例6と同様にして、主生成物として、1−(2−メ
トキシイミノプロピル)テトラゾリン−5−オンの(an
ti異性体)(融点 99.5−101℃)を得た。
【0178】合成例7 (合成例6の化合物の製造原料
の合成)
【0179】
【化42】
【0180】2,2,6−トリメチル−4H−1,3−
ジオキサン−4−オン(14.2g)とトリメチルシリ
ルアジド(25.0g)との混合溶液に、室温下で触媒
量のボラントリフロライド・エーテルコンプレックスを
加え、100〜110℃で6時間反応させた。未反応の
トリメチルシリルアジドを減圧下に留去して得られた残
渣にメタノールを加えて溶解した後、メタノールを減圧
下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル)に付し、1−アセトニル−5(4
H)−テトラゾリノン(10.6g)の無色結晶として
得た。
【0181】融点120〜122℃。
【0182】合成例7と同様にして、1−(2−オキソ
ブチル)−5(4H)−テトラゾリノン(融点 99〜
111.5℃)を無色結晶として得た。
【0183】合成例8
【0184】
【化43】
【0185】1−(2,2−ジメトキシエチル)−4
(H)−テトラゾリン−5−チオン(8.7g)のメタ
ノール溶液を水酸化ナトリウム(2.3g)の水溶液
(水5ml)に加えた後、氷冷撹拌下でプロピレンオキ
シド(3.5g)を加え室温下に一晩放置した。メタノ
ールを減圧下に留去した後、濃塩酸で酸性にしてメタノ
ール:クロロホルム(1:10)溶液で抽出した。溶媒
を留去して得られた残渣(6.1g)に、O−メチルヒ
ドロキシルアミン・塩酸塩(8.6g)、酢酸ナトリウ
ム(8.6g)およびエタノールを加え、4時間加熱還
流した。エタノールを減圧留去して得られた油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキ
サン=1:1)に付し、酢酸エチル:トルエン混合液よ
り結晶化させ、主生成物として1−(2−メトキシイミ
ノエチル)−5(4H)−テトラゾリン(3.3g)の
Anti異性体を得た。
【0186】融点 115−116.5℃合成例9 (合成例8の化合物の製造原料の合成)
【0187】
【化44】
【0188】メチル N−(2,2−ジメトキシエチ
ル)ジチオカーバメート(9.8g)とナトリウムアジ
ド(3.7g)の水溶液を100℃に加温した。メチル
メルカプタンの発生が終了した後、反応液を室温に冷却
して酢酸エチルで洗浄した。水溶液に酢酸エチルをは
り、希塩酸を用いて酸性にして酸性物質を酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル溶液を飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを留去して1−
(2,2−ジメトキシエチル)−(4H)−テトラゾリ
ン−5−チオン(8.4g)を得た。
【0189】屈折率 nD 20=1.5264合成例10 (合成例9の化合物の製造原料の合成)
【0190】
【化45】
【0191】2,2−ジメトキシエチルアミン(14.
5g)とニ硫化炭素(15.0g)のメタノール溶液に
氷冷、撹拌下でカリウム・tert-ブトキシド(17.1
g)を加え、30分後に同条件下でジメチル硫酸(1
7.5g)を加えて1時間反応させた。反応終了後、反
応液に水を加えてトルエンを減圧下に留去すると、メチ
ル N−(2,2−ジメトキシエチル)ジチオカーバメ
ート(22.5g)が黄色油状物として得られた。この
ものは精製することなく合成例9の反応に用いた。
【0192】生物試験例 試験例1: 畑地雑草に対する発芽前土壌処理試験 活性物質の調合剤の調製 担体(アセトン):5重量部 乳化剤(ベンジルオキシポリグリコ−ルエ−テル):1
重量部 1重量部の活性化合物を、上記の分量の担体及び乳化剤
と混合し、活性物質の調合剤を得る。その調合剤の所定
薬量を水で希釈して試験用薬液とする。
【0193】試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた120cm2ポットの
表層に、ヒエ及びイヌビユの各種子を播種覆土し、上記
方法により調製した所定量の薬液を各試験ポットの土壌
表層に均一に散布した。散布4週間後に除草効果を調査
した。
【0194】本試験において、例えば、上記化合物番号
1、2、14、21、23及び25の本発明化合物は、
薬量1.0kg/haでヒエ及びイヌビユに対し100
%の除草率を示した。
【0195】試験例2: 畑地雑草に対する発芽後茎葉
処理試験 試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた120cm2ポットに
ヒエ及びイヌビユの種子を播き覆土した。播種覆土10
日後(雑草は平均2葉期)に、上記試験例1と同様にし
て調製した所定量の薬液を各試験ポットの供試植物の茎
葉部に均一に散布した。散布3週間後に除草効果を調査
した。
【0196】本試験において、例えば、上記化合物番号
1、10、13、21及び25の本発明化合物は薬量
2.0kg/haでヒエ及びイヌビユに対し90%以上
の除草率を示した。
【0197】試験例3: 水田雑草に対する除草効果試
験 活性物質の調合剤調製 担体(アセトン):5重量部 乳化剤(ベンジルオキシポリグリコ−ルエ−テル):1
重量部 1重量部の活性化合物を、上記の分量の担体及び乳化剤
と混合し、活性物質の調合剤を得る。その調合剤の所定
薬量を水で希釈して試験用薬液とする。
【0198】試験方法 温室内において、水田土壌を詰めた1/2000ア−ル(25
×20×9cm)ポットに、2.5葉期の(草丈15c
m)の水稲苗(品種:日本晴)を1ポット当たり1株3
本植えとし2ヶ所移植した。次いで、タイヌビエ、タマ
ガヤツリ、コナギ、広葉雑草(アゼナ、キカシグサ、ミ
ゾハコベ、ヒメミゾハギ、アブノメ等)、ホタルイの各
種子とウリカワの塊茎を播種し、約2〜3cm潅水し
た。水稲移植7日後、前記調製法に従って調製した薬液
を水面処理した。処理後、3cmの潅水状態を保ち、散
布3週間後に除草効果及び作物に対する薬害の程度を調
査した。除草効果の評価は、完全枯死を100%とし、
0%を除草効果なし又は薬害無しとした。
【0199】本試験において、例えば、上記化合物番号
1、2、6、9、13、14、22、23及び24の本
発明化合物は、薬量0.5kg/haでタイヌビエ、タ
マガヤツリ、コナギ、広葉雑草、ホタルイおよびウリカ
ワに対し90%以上の除草率を示した。
【0200】製剤例1(粒剤) 化合物No.3(10部)、ベントナイト(モンモリト
ナイト)(30部)、タルク(滑石)(58部)及びリ
グニンスルホン酸塩(2部)の混合物に、水(25部)
を加え、良く捏化し、押し出し式造粒機により、10〜
40メッシュの粒状として、40〜50℃で乾燥して粒
剤とする。
【0201】製剤例2(粒剤) 0.2〜2mmに粒度分布を有する粘土鉱物粒(95
部)を回転混合機に入れ、回転下、液体希釈剤とともに
化合物No.1(5部)を噴霧し均等に湿らせた後、4
0〜50℃で乾燥し粒剤とする。
【0202】製剤例3(乳剤) 化合物No.3(30部)、キシレン(5部)、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル(8部)及びア
ルキルベンゼンスルホン酸カルシウム(7部)を混合攪
拌して乳剤とする。
【0203】製剤例4(水和剤) 化合物No.5(15部)、ホワイトカーボン(含水無
結晶酸化ケイ素微粉末)と粉末クレーとの混合物(1:
5)(80部)、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(2部)及びアルキルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ムホルマリン重合物(3部)を粉末混合し、水和剤をす
る。
【0204】製剤例5(水和顆粒) 化合物No.2(20部)、リグニンスルホン酸ナトリ
ウム(30部)、ベントナイト(15部)及び焼成ケイ
ソウ土粉末(35部)を十分に混合し、水を加え、0.
3mmのスクリーンで押し出し乾燥して、水和顆粒とす
る。
【0205】
【発明の効果】本発明の新規な除草性テトラゾリノン誘
導体は、上記の実施例に示されているとおり、一般的製
法により合成することができるとともに、除草剤として
有効な作用を現す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 401/06 215:06 257:04) (C07D 401/06 211:14 257:04) (C07D 403/06 209:08 257:04) (C07D 403/06 207:20 257:04) (72)発明者 渋谷 克彦 栃木県河内郡南河内町緑6−14−4 (72)発明者 山岡 達也 栃木県小山市大字神鳥谷934−7

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 式中、R1及びR2は、各々独立して、C1-6アルキル、
    1-6ハロアルキル、C3-8シクロアルキル、C2-6アル
    ケニル、C2-6ハロアルケニル、C3-6アルキニル又は場
    合により置換されていてもよいフェニルを示し、あるい
    はR1とR2は、それらが結合している窒素原子と共に5
    員又は6員の複素環を形成し、該複素環はベンゾ縮合し
    ていてもよく、又はハロゲンもしくはC1-4アルキルに
    よって置換されていてもよく、R3は水素又はC1-6アル
    キルを示し、R4は水素又はC1-6アルキルを示し、ある
    いはR3およびR4は、それらがそれぞれ結合している炭
    素と共にシクロペンチリデン又はシクロヘキシリデンを
    形成し、R5はC1-6アルキル、C3-6アルケニル又はベ
    ンジルを示し、そして、 【化2】 はアンチ(Anti)又はシン(Syn)配置の単結合
    を示す、で表される化合物及び幾何異性体の混合物。
  2. 【請求項2】 R1及びR2が、各々独立して、C1-4
    ルキル、C1-4ハロアルキル、シクロプロピル、シクロ
    ペンチル、シクロヘキシル、C2-4アルケニル、C2-4
    ロアルケニル又はC3-4アルキニルを示すか、あるいは
    ハロゲン又はC 1-4アルキルによって置換されていても
    よいフェニルを示し、あるいはR1とR2が、それらが結
    合している窒素原子と共に、ピロリジン−1−イル、
    2,5−ジメチルピロリジン−1−イル、3−ピロリン
    −1−イル、2,5−ジメチル−3−ピロリン−1−イ
    ル、ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2,6−ジメ
    チルピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、
    1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イル、2
    −メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1
    −イル、2,2−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロキノリン−1−イル、2,2−ジメチル−1,2−
    ジヒドロキノリン−1−イル又は6−フルオロ−2,2
    −ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−イルを示
    し、R3が水素又はC1-4アルキルを示し、R4が水素又
    はC1-4アルキルを示し、R3およびR4が、それらがそ
    れぞれ結合している炭素原子と共にシクロペンチリデン
    又はシクロヘキシリデンを形成し、R5がC1-4アルキ
    ル、C2-4アルケニル又はベンジルを示し、そして、 【化3】 がアンチ(Anti)又はシン(Syn)配置の単結合
    を示す化合物および幾何異性体の混合物である請求項1
    記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1及びR2が、夫々独立して、C1-4
    ルキル、C1-4ハロアルキル、シクロプロピル、シクロ
    ペンチル、シクロヘキシル、C2-4アルケニル、C2-4
    ロアルケニル又はC3-4アルキニルを示すか、あるいは
    メチル、フルオロ、クロロ又はブロモによって置換され
    ていてもよいフェニルを示し、あるいは、R1とR2が、
    それらが結合している窒素原子と共に、ピロリジン−1
    −イル、2,5−ジメチルピロリジン−1−イル、3−
    ピロリン−1−イル、2,5−ジメチル−3−ピロリン
    −1−イル、ピペリジノ、2−メチルピペリジノ、2,
    6−ジメチルピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モル
    ホリノ、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−
    イル、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノ
    リン−1−イル、2,2−ジメチル−1,2,3,4−
    テトラヒドロキノリン−1−イル、2,2−ジメチル−
    1,2−ジヒドロキノリン−1−イル又は6−フルオロ
    −2,2−ジメチル−1,2−ジヒドロキノリン−1−
    イルを示し、R3が水素又はメチルを示し、R4が水素、
    メチル又はエチルを示し、あるいはR3およびR4が、そ
    れらがそれぞれ結合している炭素原子と共にシクロペン
    チリデン又はシクロヘキシリデンを形成し、R5がメチ
    ル、エチル、アリル又はベンジルを示し、そして、 【化4】 がアンチ(Anti)又はシン(Syn)配置の単結合
    を示す化合物および幾何異性体の混合物である請求項1
    又は2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物
    を有効成分として含有する農薬。
  5. 【請求項5】 式: 【化5】 式中、T1は水素、 【化6】 を示し、T2は水素又は 【化7】 を示し、但し、T1が 【化8】 を示す場合、T2は水素を示し、R1及びR2は、各々独
    立して、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-8
    クロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6ハロアルケニ
    ル、C3-6アルキニル又は場合により置換されていても
    よいフェニルを示し、あるいはR1とR2は、それらが結
    合している窒素原子と共に5員又は6員の複素環を形成
    し、該複素環はベンゾ縮合していてもよく、又はハロゲ
    ンもしくはC1-4アルキルによって置換されていてもよ
    く、R3は水素又はC1-6アルキルを示し、R4は水素又
    はC1-6アルキルを示し、あるいはR3およびR4は、そ
    れらがそれぞれ結合している炭素と共にシクロペンチリ
    デン又はシクロヘキシリデンを形成し、R5はC1-6アル
    キル、C3-6アルケニル又はベンジルを示し、 【化9】 はアンチ(Anti)又はシン(Syn)配置の単結合
    を示し、そして、X1及びX2は、各々独立して、水素又
    はC1-4アルキルを示す、で表わされる化合物及び幾何
    異性体の混合物。
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