JPH1081620A - 無溶媒でコーティングされた固形製剤及びその後処理方法 - Google Patents

無溶媒でコーティングされた固形製剤及びその後処理方法

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JPH1081620A
JPH1081620A JP30101996A JP30101996A JPH1081620A JP H1081620 A JPH1081620 A JP H1081620A JP 30101996 A JP30101996 A JP 30101996A JP 30101996 A JP30101996 A JP 30101996A JP H1081620 A JPH1081620 A JP H1081620A
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直亮 丸山
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裕一 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形薬剤に高製品収率で短時間に乾燥工程を
必要としない高分子被覆剤の無溶媒コーティングを可能
にすること。さらに固形製剤に無溶媒でコーティングさ
れた高分子被膜を緻密で完全なフィルム層にすること。 【解決手段】 固形薬剤に、高分子被覆剤に対する接触
角が10°以下である液状物質と可塑剤との混合物を連
続的に噴霧しながら、微粉末状の高分子被覆剤を散布被
覆することにより製造されることを特徴とする無溶媒で
コーティングされた固形製剤である。無溶媒でコーティ
ングされた固形製剤に対して1〜10重量%の水または
水溶性物質の水溶液を添加または噴霧させ該被覆層を一
旦湿潤後、乾燥させることを特徴とする乾式コーティン
グされた固形製剤の後処理方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形製剤に関する
もので、さらに詳しくは、固形薬剤のコーティングを無
溶媒で行った固形製剤、特には腸溶性製剤に関するもの
である。さらに、本発明は、無溶媒でコーティングすな
わち乾式コーティングされた固形製剤の後処理方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術】コーティングされた固形製剤は、腸溶性、
徐放性、防湿性、光分解性、苦みマスク等種々の目的に
使われる。例えば、腸溶性製剤の場合、酸に弱い薬物を
胃酸から保護する、あるいは胃壁に対する刺激、傷害を
有する薬物から胃粘膜を保護するために、また、徐放性
製剤では、薬物の有効血中濃度を保ち、機能性を持たせ
るために、さらに、防湿性製剤では、水分により分解を
起こしてしまう薬物を保護するために固形製剤にコーテ
ィングが行われている。
【0003】腸溶性コーティング剤としては、セルロー
ス系では、セルロースアセテートフタレート(CA
P)、セルロースアセテートトリメリテート(CA
T)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
アセテートサクシネート(HPMCAS)、カルボキシ
メチルエチルセルロース(CMEC)等が、ビニル系で
は、ポリビニルアルコールアセテートフタレート(PV
AP)等が、アクリル系では、メタアクリル酸とアクリ
ル酸エチルの共重合体等が使われている。
【0004】徐放性コーティング剤としては、エチルセ
ルロース、アクリル酸系共重合体、ワックス類が使われ
ている。ワックス類は、疎水性で水に溶解しない性質か
ら徐放性製剤の溶出コントロールに汎用されている。
【0005】腸溶性製剤の水を溶媒として用いるコーテ
ィングには、特公昭56−12614号公報に平均粒子
径100μm以下のセルロース系高分子を、沸点100
℃ゲル化剤(可塑剤)を含む水中に分散させる方法が記
載されている。特公昭57−53329号公報、特公昭
58−55125号公報には、可塑剤としてトリアセチ
レン、クエン酸トリエチルを使用することが記載されて
いるが、何れの方法においても可塑剤が溶解した水に腸
溶性高分子を分散した状態であるため、分散液の温度安
定性が悪く、加熱により凝集が発生してコーティング不
能になる問題があった。また、コーティング液中の高分
子濃度は上記の分散液の安定性の問題から限界があり、
高濃度でのコーティングができないという問題点があっ
た。そのため溶媒として用いる水の乾燥に多量のエネル
ギーが必要になる。
【0006】ワックス類と腸溶性コーティング剤との組
み合わせは、例えば、特開昭第56−164114号で
は、高級脂肪酸またはその金属塩を含む組成で湿式造粒
した顆粒に従来公知の方法で腸溶コーティングする方法
が、特開昭第62−33128号では、インターフェロ
ンの腸溶性製剤として、不飽和脂肪酸と界面活性剤から
水系でミセルを調製し、このものを凍結乾燥し、顆粒等
に成形した後、腸溶コーティングを施すことが、特開昭
第59−20219号では、腸溶性製剤のアンダーコー
ティングに高級脂肪酸を含む組成でコーティングするこ
とが、特開昭第58−46019号では、ニフェジピン
の徐放性製剤の徐放部のコーティングに腸溶性コーティ
ング剤と油脂類を共通の溶剤(エタノール、ジクロロエ
タン等)に溶解してコーティングする方法が提案されて
いる。
【0007】しかしながら、これらのコーティング方法
は何れもワックス類と腸溶コーティングを併用している
が、腸溶コーティング自体は溶剤を用いた従来公知の方
法であり、コーティングと乾燥に長時間を要する。
【0008】ワックス類をコーティングする方法として
は、例えば、特開平第1−287019号では、融点4
0℃以上の脂質性物質として、高級脂肪酸、高級アルコ
ール、高級脂肪酸エステル類などを融点以上加熱するか
有機溶剤に溶解して、コーティングパンあるいは遠心流
動型コーティング造粒装置を用いて、スプレーにより被
覆した後エチルセルロースあるいは腸溶性コーティング
を施す方法が、特開平第1−287021号では、粉末
またはペレット状の融点40〜90℃のワックス類を流
動層コーティング装置を用いてワックスの融点以上に加
熱し被覆する方法が、特開平第2−142735号で
は、機械的攪拌により融点40℃以上の脂質粉状体をコ
ーティングする方法が提案されている。
【0009】また、特開平第2−292229号では、
難溶性薬物と常温で固体の高級脂肪酸と腸溶性コーティ
ング剤と界面活性剤の混合物を加熱し、高級脂肪酸の溶
融下に練合して顆粒剤を製することで持続性製剤が得ら
れることが開示されている。さらに、特開昭第62−1
81214号においても、融点30〜100℃の低融点
物質として油脂類、脂肪酸類、高級アルコール類があげ
られ、これらの紛粒状の低融点物質を核としてそのまわ
りに薬物を溶融により付着造粒させ、さらに攪拌転動下
に得られた粒子を加熱しタルク等を散布し被覆すること
で、徐放性粒状物を製する方法が開示されており、この
方法では、タルクでの被覆に際して、10μm 以下に微
粉砕した腸溶性コーティング剤を併用することで、被膜
が緻密化するとしている。
【0010】特公昭63−40131号においては、被
覆高分子と可塑剤を順次コーティングすることにより、
被覆することが記載されているが、連続コーティングは
記載されていない。また、添加される可塑剤が少ない場
合、製品収率が低くなる。また、可塑剤量を被覆剤に対
して多くすることにより、皮膜の造膜性は向上するが製
剤同士の付着が激しくなる問題があった。
【0011】水溶性コーティング剤としては、ヒドキシ
プロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、メチルセルロース、プルラン、ポリビニルアルコ
ール、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙げ
られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】これらのコーティング
剤は、有機溶剤または水に溶解して使用するかまたは水
性ラテックスあるいは水分散液としてコーティングに用
いられてきた。いずれの方法においても、有機溶剤また
は水に高分子被覆剤を溶解するか分散させたものをコー
ティング液としてこれをスプレーコーティングするため
その高分子被覆剤の溶解液の粘性の限界や、水性ラテッ
クスや水分散液の場合には可塑剤がコーティング液と共
存するためある濃度以上ではコーティングが不可能とな
る。そのため、高分子被覆剤のコーティング液中の濃度
が低いため処理時間が長く、短時間でコーティングでき
る方法の開発が望まれていた。
【0013】本発明者らは、可塑剤を連続的に噴霧しな
がら、粉末状の高分子被覆剤を散布被覆することによ
り、短時間で乾燥工程を必要としない無溶媒コーティン
グが可能であることを見いだした。しかし、通常の溶媒
を用いるコーティングと比較して無溶媒でコーティング
する方法では、被覆粉体が微粒子であっても散布される
ときには凝集状態にあり、可塑剤が粉体に噴霧されても
中の方まで浸透せず、そのため、製品収率が低くなる問
題点があった。
【0014】一方、通常の溶媒を用いるコーティングと
比較して無溶媒でコーティングする方法では、溶剤また
は水を使用するコーティングと比較して同一の可塑剤量
でコーティングした場合、得られたコーティング製剤は
その表面は粉の堆積状であって、緻密で完全なフィルム
層を形成することができず、目的のコーティング膜性能
を得ることができない場合がある。
【0015】この理由については、乾式でコーティング
する場合フィルム層を形成するには、可塑剤により被覆
高分子が軟化融着を起こしてフィルム層が形成される。
それに対して、水系コーティングの様に多量の水を使用
する場合、可塑剤による被覆高分子の軟化融着だけでは
なく、水の乾燥により被覆高分子同士の分子間距離を狭
め、より最密充填状態になるものと考えられ水系コーテ
ィングにおいては乾式コーティングと比較して完全なフ
ィルム層を形成するための必要可塑剤量が少ないものと
考えられる。従って低い可塑剤量で製剤の粘着がなく完
全なフィルム層となるようなコーティング方法を見いだ
すことが課題であった。
【0016】本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意研究し
た結果、接触角が10°以下である液状物質と可塑剤と
の混合物を連続的に噴霧しながら、粉末状の高分子被覆
剤を散布被覆することにより、高製品収率で短時間に乾
燥工程を必要としない無溶媒コーティングが可能である
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0017】さらに、本発明者らは、上記課題を解決す
るために鋭意検討を行なった結果、固形薬剤に可塑剤を
噴霧しながら、微粉末状の被覆高分子を散布被覆するこ
とにより製造された固形製剤に対して1〜10重量%の
水または水溶性物質の水溶液を添加または噴霧させ該被
覆層を一旦湿潤後、乾燥させることによって、少ない可
塑剤量で完全なフィルム層が形成することができ、無溶
媒コーティングの問題であったコーティング被膜が完全
なフィルムではなく粉体の堆積状であった点を改善でき
ることを見いだした。このことにより、高製品収率で短
時間にコーティングができる生産性の高い無溶媒コーテ
ィングされた固形製剤を提供できることを見いだし、本
発明を完成させたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、固
形薬剤に、高分子被覆剤に対する接触角が10°以下で
ある液状物質と可塑剤との混合物を連続的に噴霧しなが
ら、粉末状の高分子被覆剤を散布被覆することにより製
造されることを特徴とする無溶媒でコーティングされた
固形製剤を提供するものである。
【0019】また、本発明は、上記高分子被覆剤に対す
る接触角が10°以下である液状物質が、アセチル化モ
ノグリセライド、流動パラフィンから選ばれる1種また
は2種以上である上記記載の固形製剤を提供するもので
ある。
【0020】さらに、本発明は、上記粉末状の高分子被
覆剤の粒子径が10μm以下である上記記載の固形製剤
を提供するものである。
【0021】また、本発明は、上記高分子被覆剤がヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
トである上記記載の固形製剤を提供するものである。
【0022】さらに、本発明は、上記記載の可塑剤がク
エン酸トリエチルである上記記載の固形製剤を提供する
ものである。
【0023】また、本発明は、上記記載の固形製剤が腸
溶性製剤である上記記載の固形製剤を提供するものであ
る。
【0024】さらに、本発明は、固形薬剤に可塑剤を噴
霧しながら、微粉末状の被覆高分子を散布被覆すること
により製造された固形製剤に対して1〜10重量%の水
または水溶性物質の水溶液を添加または噴霧させ該被覆
層を一旦湿潤後、乾燥させることを特徴とする乾式コー
ティングされた固形製剤の後処理方法を提供するもので
ある。
【0025】また、本発明は、水溶性物質が水溶性高分
子及び/または水溶性糖類であることを特徴とする請求
項7記載の乾式コーティングされた固形製剤の後処理方
法を提供するものである。
【0026】さらに、本発明は、上記水溶性高分子がヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、プルランから選ばれる少なくとも1種であり、水
溶性糖類がシュークロースであることを特徴とする上記
記載の乾式コ−ティングされた固形製剤の後処理方法を
提供するものである。
【0027】また、本発明は、上記被覆高分子がヒドロ
キシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート
であることを特徴とする上記記載の乾式コーティングさ
れた固形製剤の後処理方法を提供するものである。
【0028】さらに、本発明は、上記可塑剤がクエン酸
トリエチルであることを特徴とする上記記載の乾式コー
ティングされた固形製剤の後処理方法を提供するもので
ある。
【0029】以下本発明を詳述する。本発明に使用され
る高分子被覆剤との接触角が10°以下である液状物質
としては、高分子被覆剤の種類により異なるが、アセチ
ル化モノグリセライド、ジエチルフタレート、ポリオキ
シエチレンソルビタン、流動パラフィン、オリーブオイ
ル等の油状物、プロピレングリコール等のグリコール類
が挙げられる。特に、アセチル化モノグリセライドまた
は流動パラフィンが好ましい。
【0030】高分子被覆剤への濡れ易さは、その接触角
が低いほどよく、散布剤に均一に可塑剤を分布させ、製
品収率が向上させる効果がある。この接触角が10゜よ
い大きいと濡れが悪く均一で生産性が高いコーティング
ができない。
【0031】本発明を実施するにおいて、この接触角の
測定は、協和界面科学社製の接触角測定装置により測定
できる。その方法として、例えば、被覆剤/タルク=1
00/50の粉体を1錠中200mgで0.5t/Pで
作製した錠剤へ測定液50μリットル滴下したときの接
触角により測定できる。
【0032】液状物質と可塑剤との混合物中での液状物
質の添加量は、可塑剤に対して10〜40重量%が好ま
しい。また、高分子被覆剤に対して、1〜40重量%が
好ましい。可塑剤に対して10重量%未満では濡れ性が
改善されず、40重量%より多いと皮膜形成に悪影響を
与える。
【0033】本発明に使用される可塑剤としては、被覆
剤の軟化温度を低下させ造膜性を向上させるものなら特
に限定されないが、常温で液体で揮発性の少ないクエン
酸トリエチル、トリアセチン等が挙げられ、特に、その
造膜性が優れる点から、クエン酸トリエチルが好まし
い。
【0034】これらの可塑剤は1種または2種以上を混
合して使用でき、その固形製剤への添加量は被覆された
高分子被覆剤に対して10〜80重量%が望ましく、さ
らには30〜50重量%が好ましい。
【0035】本発明に使用する高分子被覆剤としては、
セルロース系では、セルロースアセテートフタレート
(CAP)、セルロースアセテートトリメリテート(C
AT)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト(HPMCP)、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スアセテートサクシネート(HPMCAS)、カルボキ
シメチルエチルセルロース(CMEC)等が、ビニル系
では、ポリビニルアルコールアセテートフタレート(P
VAP)等が、アクリル系では、メタアクリル酸とアク
リル酸エチルの共重合体等が使用できる。
【0036】徐放性コーティング剤として使用する場合
は、エチルセルロース、アクリル酸系共重合体等、ワッ
クス類があげられ、水溶性コーティング剤として使用す
る場合は、ヒドキシプロピルメチルセルロース、ヒドロ
キシプロピルセルロース、メチルセルロース、プルラ
ン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム等が挙げられる。
【0037】本発明で使用される高分子被覆剤は粉末で
散布被覆されなければならず、均一にコーティングされ
るには微粒子である必要があり微粉末が好ましくその平
均粒子径は10μm以下が好ましい。
【0038】特に、造膜温度が低く、微粉末状のものが
簡単に入手できる点からヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートサクシネートが本発明に使用する高分
子被覆剤として適している。
【0039】また、上記の高分子被覆剤の中の2種以上
を混合物で使用するのは自由である。高分子被覆剤のコ
ーティング量は、概ね、固形薬剤に対して、重量比で1
0〜50重量%の範囲である。
【0040】なお、本発明では高分子被覆剤を散布コー
ティングするためコーティング量が増加しても短時間で
コーティングが可能となる。
【0041】本発明を実施するには、溶媒を用いないた
め多大な乾燥能力を必要とせず、散布した粉末状の高分
子被覆剤が軟化するために、ある程度の加熱と攪拌能力
を有することが好ましく、例えば、遠心流動コーティン
グ装置、パンコーティング装置、流動層コーティング装
置などが挙げられる。これらの中で適度な攪拌能力を有
する遠心流動コーティング装置が適している。
【0042】高分子被覆剤の被覆は、例えば、顆粒ある
いは細粒剤の固形製剤を前述のように、遠心流動コーテ
ィング装置で攪拌しながら、高分子被覆剤との接触角が
10°以下である液状物質と液状可塑剤の混合物を噴霧
しながら、粉末状高分子被覆剤を散布被覆する。これら
の一連の操作は、数回に分けてそれぞれの組成を変化さ
せて実施することもできる。
【0043】コーティング後、顆粒付着防止剤として、
タルク、カープレックス(SiO2)、ステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム等の無機物または
有機酸金属塩、ヒドロキシプロピルメチルセルロース,
ヒドロキシプロピルセルロース,ポレエチレングリコー
ル等の水溶性高分子、カルナバロウ、サラシミツロウ、
パラフィン等のワックスから選ばれる1種または2種以
上の混合物で、高分子被覆剤でコーティングされた固形
製剤をさらに被覆するのは自由である。
【0044】また、顆粒付着防止剤のコーティングに、
通常製剤学的に認められる薬物、添加剤(着色剤、顔料
他)を加えても良い。
【0045】また、高分子被覆剤のコーティング後にキ
ュアリング処理(加熱処理)を行うことにより、コーテ
ィング膜が均一になり、さらに優れたコーティン固形製
剤となる。キュアリング温度は使用した固形製剤の基材
が軟化する温度以上でよく、概ね40℃以上でよい。
【0046】特に、無溶媒で微粉末状の被覆高分子を散
布被覆することにより製造された固形製剤に対して1〜
10重量%の水または水溶性物質の水溶液を添加または
噴霧させ該被覆層を一旦湿潤後、乾燥させることからな
る後処理方法を行うと、被覆高分子を緻密で完全なフィ
ルム層とすることが出来る。
【0047】ここで使用される水または水溶性物質の水
溶液の量は固形製剤に対して1〜10重量%である。1
重量%以下では上記の効果が不完全で完全なフィルム層
とはならない。また10重量%以上では製剤中に水分が
浸透してしまい水に敏感な薬剤においては問題となる。
【0048】ここで使用される水溶性物質としては、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、プルラン等の水溶性高分子またはシュークロース
等の水溶性糖類の1種または2種以上が使用できる。ま
た上記のような水溶性物質の水溶液を使用することによ
り、単に水を使用した場合と比較してコーティング製剤
同士の付着防止層を形成する点で有利となる。
【0049】ここで使用される水溶液中の水溶性物質の
濃度は、その物質により異なるが、2〜10重量%が好
ましい。2重量%以下では処理後のコーティング製剤同
士の付着防止効果が薄くなる。また、10重量%以上で
は溶液粘性が高くなり過ぎるため、コーティング製剤の
表面状態が悪くなることがある。
【0050】その後処理方法としては、乾式でコーティ
ングされた固形製剤に所定量の水または水溶性物質の水
溶液を添加し、一旦湿潤後乾燥することにより行われる
が、この湿潤期間中は乾燥熱風を送らず製剤を攪拌して
行う。この時間は概ね攪拌中に製剤表面に水がなくなる
程度まででよい。その後乾燥熱風を送ることにより乾燥
を行うが、その温度は通常の加熱乾燥の温度でよい。こ
こで使用される水の量は極微量であるため、この処理時
間は短いものであり、乾燥に必要な熱量も微量でよい。
通常処理時間は10分程度である。
【0051】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてさらに詳細に
説明を行うが、本発明はこれらの実施例にのみ限定され
るものではない。
【0052】実験例1[固形薬剤(VB2含有顆粒)の
作製] 核顆粒(ノンパレル101 20〜24#フロイント産
業(株)社製)2000gを遠心流動コーティング装置
(CFcoater CF−360フロイント産業
(株)社製)に仕込み、ヒドロキシプロピルセルロース
5%水溶液を噴霧しながら、VB275g、コーンスタ
ーチ1175gを均一に混合した粉体を散布して顆粒を
作製した。この顆粒中のVB2含量は2重量%であっ
た。
【0053】実験例2[固形薬剤(錠剤)の作製] 下記組成の錠剤を8mmφARの杵にて1錠あたり18
0mgで1t/P.で作製した。その錠剤硬度は10k
gで日本薬局方第1液(pH:1.2)での崩壊時間は
6minであった。 (錠剤組成) spray dried lactose 70 parts corn starch 30 L−HPC (LH−11) 10 Mg−st 0.5
【0054】[実施例1]実験例1で作製したVB2
有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFco
ater CF−360フロイント産業(株)社製)に
仕込み、吸気温度80℃、品温45℃、回転数150r
pmで、クエン酸トリエチル/アセチル化モノグリセラ
イド=5/2の混合液42gをスプレー速度11.2g
/minで噴霧しながらヒドロキシプロピルメチルセル
ロースアセテートサクシネート(HPMCAS 平均粒
子径:5μm AS-MF 信越化学工業(株)社製)
60gとタルク30gを均一に混合した粉体を24g/
minで散布してコーティングを行った。製品収率は9
8%で、コーティング顆粒の日本薬局方 第1液(p
H;1.2) 2時間後のVB2溶出率は0.1%で耐酸
性が優れるものであった。
【0055】[実施例2]クエン酸トリエチル/流動パ
ラフィン=5/2の混合液を使用すること以外は実施例
1と同様にコーティングを実施した。製品収率は97%
で、コーティング顆粒の日本薬局方 第1液(pH;
1.2)2時間後のVB2溶出率は0.8%で耐酸性が
優れるものであった。
【0056】[実施例3]実験例2で作製した錠剤40
0gを遠心流動コーティング装置(CFcoater
CF−360フロイント産業(株)社製)に仕込み、吸
気温度80℃、品温45℃、回転数150rpmで、ク
エン酸トリエチル/アセチル化モノグリセライド=5/
2の混合液20gをスプレー速度11.2g/minで
噴霧しながらヒドロキシプロピルメチルセルロースアセ
テートサクシネート(HPMCAS平均粒子径:5μm
AS−MF 信越化学工業(株)社製)40gとタル
ク20gを均一に混合した粉体を24g/minで散布
してコーティングを行った。製品収率は95%で、コー
ティング顆粒の日本薬局方 第1液(pH;1.2)
に食用色素を加えた液で2時間後のピンホール試験を行
ったが、変化は全く観察されず耐酸性が優れるものであ
った。
【0057】[比較例1]実験例1で作製したVB2
有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFco
ater CF−360フロイント産業(株)社製)に
仕込み、吸気温度80℃、品温45℃、回転数150r
pmで、クエン酸トリエチル21.4gをスプレー速度
5.7g/minで噴霧しながらヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS
平均粒子径:5μm AS−MF信越化学工業(株)
社製)60gとタルク30gを均一に混合した粉体を2
4g/minで散布してコーティングを行った。製品収
率は74%で、コーティング中に粉立ちが目立った。
【0058】[比較例2]実験例1で作製したVB2
有顆粒400gを遠心流動コーティング装置(CFco
ater CF−360フロイント産業(株)社製)に
仕込み、吸気温度80℃、品温45℃、回転数150r
pmで、クエン酸トリエチル42gをスプレー速度1
1.2g/minで噴霧しながらヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS
平均粒子径:5μm AS−MF信越化学工業(株)
社製)60gとタルク30gを均一に混合した粉体を2
4g/minで散布してコーティングを行った。製品収
率は71%であったこれは、コーティング中の顆粒の団
粒が発生してしまったためによる(団粒率24%)。
【0059】実験例3[液状物質の接触角と製品収率と
の関係]可塑剤に添加される液状物質の高分子被覆剤に
対する接触角と製品収率の関係を評価した。 (接触角の測定) 使用機器:接触角計 協和界面科学社製 測定方法:HPMCAS AS−MF(信越化学工業社
製)/タルク=100/50の粉体を1錠中200mg
で0.5t/Pで作製した錠剤への接触角を上記装置に
て測定した。また、その液を実施例1と同様にコーティ
ング を実施した時の製品収率の結果を「表1」にまと
めた。
【0060】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 液状物質 接触角(°) 製品収率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− クエン酸トリエチル 12.0 84 アセチル化モノグリセライド/クエン酸トリエチル =2/5 4.6 98 流動パラフィン/クエン酸トリエチル=2/5 6.2 97 オリーブオイル/クエン酸トリエチル=2/5 7.9 95 グリセリン/クエン酸トリエチル=2/5 36.8 72 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0061】上記「表1」から分かるように接触角10
℃以下の液状物質を使用した場合は、製品収率が向上す
ることが判った。
【0062】次に、本発明の固形製剤の後処理方法を実
施例によって説明する。
【0063】実験例4 核顆粒(ノンパレル101 20〜24#フロイント産
業(株)社製)2000gを遠心流動コーティング装置
(CFcoater CF−360:フロイント産業
(株)社製)に仕込み、ヒドロキシプロピルセルロース
5%水溶液を噴霧しながら、パンクレアチン日本薬局方
4倍品2000g、コーンスターチ1000gを均一に
混合した粉体を散布して顆粒を作製した。この顆粒中の
パンクレアチン含量は39%であった。この顆粒にヒド
ロキシプロピルメチルセルロース2910(商品名TC
−5MW 信越化学工業(株)社製)で固形分5%のア
ンダーコーティングを施した。
【0064】実験例5 下記組成の錠剤を8mmφARの杵にて1錠あたり18
0mgで1t/P.で作製した。その錠剤硬度は10k
gで日本薬局方第1液(pH1.2)に対する崩壊時間
は6分であった。この錠剤にヒドロキシプロピルメチル
セルロース2910(商品名TC−5MW 信越化学工
業(株)社製)で固形分2%のアンダーコーティングを
施した。 スプレードライラクトース 70部 コーンスターチ 30部 低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 10部 (商品名LH−11 信越化学工業社製) ステアリン酸マグネシウム 0.5部
【0065】「実施例4」実験例4で作製したパンクレ
アチン含有顆粒500gを遠心流動コーティング装置
(CF−360フロイント産業(株)社製)に仕込み、
吸気温度80℃、品温45℃、回転数150rpmで、
クエン酸トリエチル/アセチル化モノグリセライド:3
/1の混合液60gをスプレー速度4.0g/minで
噴霧しながら平均粒子径5μmのヒドロキシプロピルメ
チルセルロースアセテートサクシネート(商品名AS−
MF 信越化学工業(株)社製)150gとタルク45
gを均一に混合した粉体を13.0g/minで散布し
てコーティングを行った。尚、アセチル化モノグリセラ
イドの接触角は4.6度であった。製品収率は95%で
あったがコーティング層は粉体堆積状であった。そこ
で、仕込み顆粒の重量に対して8%の水を添加後、吸気
温度60℃で10分間乾燥を行った。この処理によりコ
ーティング被膜は完全なフィルムとなり、コーティング
顆粒の日本薬局方第1(pH1.2)に対する2時間後
の薬物溶出率は2.0%で耐酸性が優れるものであっ
た。
【0066】「実施例5」コーティング後ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース2910(商品名TC−5R
信越化学工業(株)社製)4%水溶液を仕込み、顆粒に
対して8%添加した以外は実施例1と同様にコーティン
グを実施した。実施例4と同様に処理後のコーティング
被膜は完全なフィルムとなっていることが観察された。
コーティング顆粒の日本薬局方第1液(pH1.2)に
対する2時間後の薬物溶出率は2.5%で耐酸性が優れ
るものであった。
【0067】「実施例6」実験例5で作製した錠剤5k
gを通気式パンコーティング機器(Hicoater
HCT−48N フロイント産業(株)社製)に仕込
み、吸気温度80℃、品温45℃、回転数20rpm
で、クエン酸トリエチル/流動パラフィン/ソルビタン
セスキオレート:2/1/0.13の乳化液180gを
スプレー速度4.5g/minで噴霧しながら平均粒子
径5μmヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテー
トサクシネート(商品名AS−MF 信越化学工業
(株)社製)400gとタルク120gを均一に混合し
た粉体を13g/minで散布してコーティングを行っ
た。尚、流動パラフィン/ソルビタンセスキオレ−トの
接触角は5.2度であった。製品収率は90%であっ
た。
【0068】次に50%シロップを仕込み錠剤に対して
3%添加後、60℃で10分間乾燥することにより目的
の腸溶性錠剤を得た。コーティング錠剤を日本薬局方第
1液(pH1.2)に食用色素を加えた液で2時間後の
ピンホール試験を行ったが、変化は全く観察されず耐酸
性が優れるものであった。また、コーティング錠剤を日
本薬局方第2液(pH6.8)で崩壊時間を測定したと
ころ7分であり優れた腸溶性を示すものであった。
【0069】「実施例7」50%シロップの代わりに2
5%シロップと2%ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス2208(商品名SB−4 信越化学工業(株)社
製)水溶液の等量混合液を使用した以外は実施例3と同
様のコーティングを行った。コーティング錠剤を日本薬
局方第1液(pH1.2)に食用色素を加えた液で2時
間後のピンホール試験を行ったが、変化は全く観察され
ず耐酸性が優れるものであった。
【0070】「比較例3」実験例4で作製したパンクレ
アチン含有顆粒500gを遠心流動コーティング装置
(CFcoater CF−360フロイント産業
(株)社製)に仕込み、吸気温度80℃、品温45℃、
回転数150rpmで、クエン酸トリエチル/アセチル
化モノグリセライド:3/1の混合液60gをスプレー
速度4.0g/minで噴霧しながら、平均粒子径5μ
mのヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート(AS−MF 信越化学工業(株)社製)1
50gとタルク45gを均一に混合した粉体を13.0
g/minで散布してコーティングを行った。その後、
実施例4のようなコーティング後の処理をまったく行わ
なかった。コーティング顆粒表面は粉体堆積状であり、
コーティング顆粒の日本薬局方第1液(pH1.2)で
の2時間後の薬物溶出率は55.2%で不十分な耐酸性
のものしか得られなかった。
【0071】「比較例4」実験例4で作製したパンクレ
アチン含有顆粒500gを遠心流動コーティング装置
(CFcoater CF−360フロイント産業
(株)社製)に仕込み、吸気温度80℃、品温45℃、
回転数150rpmで、クエン酸トリエチル/アセチル
化モノグリセライド:3/1の混合液60gをスプレー
速度4.0g/minで噴霧しながら平均粒子径5μm
ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシ
ネート(商品名AS−MF 信越化学工業(株)社製)
150gとタルク45gを均一に混合した粉体を13.
0g/minで散布してコーティングを行った。その
後、実施例1のようなコーティング後の処理をまったく
行わなかった。コーティング顆粒表面は粉体堆積状であ
り、コーティング顆粒の日本薬局方第1液(pH1.
2)での2時間後の薬物溶出率は32.9%で不十分な
耐酸性のものしか得られなかった。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、短時間で乾燥工程を必
要としない無溶媒コーティングが可能となり、無溶媒コ
ーティングで製品収率が低くなる問題を、高分子被覆剤
に対する接触角が10゜以下の液状物質と可塑剤との混
合物を連続的に噴霧しながら粉末状の高分子被覆剤を散
布被覆することにより解決できる。さらに本発明の後処
理方法によれば、コーティングされた高分子被膜を緻密
で完全なフィルム層にすることが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/14 A61K 47/14 Z 47/38 47/38 D (72)発明者 小久保 宏恭 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形薬剤に、高分子被覆剤に対する接触
    角が10°以下である液状物質と可塑剤との混合物を連
    続的に噴霧しながら、粉末状の高分子被覆剤を散布被覆
    することにより製造されることを特徴とする無溶媒でコ
    ーティングされた固形製剤。
  2. 【請求項2】 前記高分子被覆剤に対する接触角が10
    °以下である液状物質が、アセチル化モノグリセライ
    ド、流動パラフィンから選ばれる1種または2種以上で
    ある請求項1記載の固形製剤。
  3. 【請求項3】 前記粉末状の高分子被覆剤の粒子径が1
    0μm以下である請求項1または2記載の固形製剤。
  4. 【請求項4】 前記高分子被覆剤がヒドロキシプロピル
    メチルセルロースアセテートサクシネートである請求項
    1、2または3記載の固形製剤。
  5. 【請求項5】 前記記載の可塑剤がクエン酸トリエチル
    である請求項1、2、3、または4記載の固形製剤。
  6. 【請求項6】 前記記載の固形製剤が腸溶性製剤である
    請求項1、2、3、4または5記載の固形製剤。
  7. 【請求項7】 固形薬剤に可塑剤を噴霧しながら、微粉
    末状の被覆高分子を散布被覆することにより製造された
    固形製剤に対して1〜10重量%の水または水溶性物質
    の水溶液を添加または噴霧させ該被覆層を一旦湿潤後、
    乾燥させることを特徴とする乾式コーティングされた固
    形製剤の後処理方法。
  8. 【請求項8】 水溶性物質が水溶性高分子及び/または
    水溶性糖類であることを特徴とする請求項7記載の乾式
    コーティングされた固形製剤の後処理方法。
  9. 【請求項9】 前記水溶性高分子がヒドロキシプロピル
    メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロ
    ピルセルロース、ポリビニルアルコール、プルランから
    選ばれる少なくとも1種であり、水溶性糖類がシューク
    ロースであることを特徴とする請求項8記載の乾式コ−
    ティングされた固形製剤の後処理方法。
  10. 【請求項10】 前記被覆高分子がヒドロキシプロピル
    メチルセルロースアセテートサクシネートであることを
    特徴とする請求項7記載の乾式コーティングされた固形
    製剤の後処理方法。
  11. 【請求項11】 前記可塑剤がクエン酸トリエチルであ
    ることを特徴とする請求項7記載の乾式コーティングさ
    れた固形製剤の後処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100804384B1 (ko) * 2000-08-25 2008-02-15 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 장용성 코팅용 분무 건 및 제제의 제조 방법

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