JPH1081461A - エレベータの制動力測定装置 - Google Patents
エレベータの制動力測定装置Info
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- JPH1081461A JPH1081461A JP23687096A JP23687096A JPH1081461A JP H1081461 A JPH1081461 A JP H1081461A JP 23687096 A JP23687096 A JP 23687096A JP 23687096 A JP23687096 A JP 23687096A JP H1081461 A JPH1081461 A JP H1081461A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elevator
- brake
- braking force
- sheave
- opening
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- Pending
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- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータの制動機を所定の時間開放するだ
けで制動機の制動力とその演算に必要なエレベータの慣
性能率を算出し、制動機の制動力を判定することが可能
なエレベータの制動力測定装置の提供。 【解決手段】 エレベータの制動機３をある所定の時間
開放し、その時、速度検出手段１１、１２で検出した速
度データをデータ処理部１５のマイクロコンピュータ１
７を介して、パーソナルコンピュータ１６に通信し、演
算部１９によってエレベータの慣性能率と制動機３の制
動力を算出し、制動力を判定する。 【効果】 保守作業の効率向上と乗りかご制動時の安全
性を向上できる。
けで制動機の制動力とその演算に必要なエレベータの慣
性能率を算出し、制動機の制動力を判定することが可能
なエレベータの制動力測定装置の提供。 【解決手段】 エレベータの制動機３をある所定の時間
開放し、その時、速度検出手段１１、１２で検出した速
度データをデータ処理部１５のマイクロコンピュータ１
７を介して、パーソナルコンピュータ１６に通信し、演
算部１９によってエレベータの慣性能率と制動機３の制
動力を算出し、制動力を判定する。 【効果】 保守作業の効率向上と乗りかご制動時の安全
性を向上できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗りかご及びつり
合いおもりを主ロープを介して駆動する電動機と、この
電動機に対して制動力を付与する制動機とを有するエレ
ベータの制動力測定装置に関する。
合いおもりを主ロープを介して駆動する電動機と、この
電動機に対して制動力を付与する制動機とを有するエレ
ベータの制動力測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】エレベータを非常停止して制動機の制動
力を算出する装置において、エレベータの慣性能率を測
定する際は、制動機を開放して算出するが、制動機の制
動力を算出する時は、エレベータを下降運転させ非常停
止を行う必要があった。これは、エレベータを上昇運転
中に非常停止すると、停止時に主ロープとシーブ間に滑
りが発生し、制動機の制動力を算出することができない
ためである。
力を算出する装置において、エレベータの慣性能率を測
定する際は、制動機を開放して算出するが、制動機の制
動力を算出する時は、エレベータを下降運転させ非常停
止を行う必要があった。これは、エレベータを上昇運転
中に非常停止すると、停止時に主ロープとシーブ間に滑
りが発生し、制動機の制動力を算出することができない
ためである。
【０００３】一般にエレベータでは、運転効率を考慮し
て乗りかごよりもつり合いおもりの方が重く、制動機を
開放すると乗りかごは、つり合いおもりに引かれて上昇
するため、制動機の開放を止め非常停止を行うと主ロー
プとシーブ間に滑りが発生してしまう。よって、制動機
を開放してエレベータの慣性能率を測定する時に同時に
制動機の制動力を算出することが不可能であった。
て乗りかごよりもつり合いおもりの方が重く、制動機を
開放すると乗りかごは、つり合いおもりに引かれて上昇
するため、制動機の開放を止め非常停止を行うと主ロー
プとシーブ間に滑りが発生してしまう。よって、制動機
を開放してエレベータの慣性能率を測定する時に同時に
制動機の制動力を算出することが不可能であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エレベ
ータの制動機の制動力の測定は、乗客の安全を確保する
ためにも大変重要であり、正確な制動力を把握すること
が必要不可欠である。
ータの制動機の制動力の測定は、乗客の安全を確保する
ためにも大変重要であり、正確な制動力を把握すること
が必要不可欠である。
【０００５】また、保守員の測定作業の軽減、簡易化を
図ることも必要である。
図ることも必要である。
【０００６】そこで本発明は、このような実情に鑑みて
なされたものであり、その目的は、ある所定の時間制動
機を開放するだけで、エレベータの慣性能率と制動機の
制動力を算出することができるエレベータの制動力測定
装置を提供するものである。
なされたものであり、その目的は、ある所定の時間制動
機を開放するだけで、エレベータの慣性能率と制動機の
制動力を算出することができるエレベータの制動力測定
装置を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、乗りかごおよびつり合いおもりを主ロー
プを介して駆動する電動機と、この電動機に対して制動
力を付与する制動機とを有するエレベータと、前記乗り
かごおよびつり合いおもりを懸垂する主ロープおよび主
ロープが巻き掛けられるシーブとビームプーリに対し
て、前記シーブとビームプーリの速度を検出して速度デ
ータを出力する速度検出手段と、前記データを記憶する
記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータから前記エレ
ベータの慣性能率と前記制動機の制動力を演算する演算
部と、前記制動機の開放を行う開放手段と、予め設定し
た時間に達すると開放を止める開放停止手段を備えたエ
レベータの制動力測定装置において、前記制動機を開放
してエレベータを上昇させた時の加速度とエレベータ諸
定数データに基づいて前記エレベータの慣性能率を演算
すると共に、前記制動機の開放を止めエレベータを停止
する時の減速度と前記エレベータの慣性能率および前記
エレベータの不平衡トルクに基づいて前記制動機の制動
力を演算する構成としたものである。
に、本発明は、乗りかごおよびつり合いおもりを主ロー
プを介して駆動する電動機と、この電動機に対して制動
力を付与する制動機とを有するエレベータと、前記乗り
かごおよびつり合いおもりを懸垂する主ロープおよび主
ロープが巻き掛けられるシーブとビームプーリに対し
て、前記シーブとビームプーリの速度を検出して速度デ
ータを出力する速度検出手段と、前記データを記憶する
記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータから前記エレ
ベータの慣性能率と前記制動機の制動力を演算する演算
部と、前記制動機の開放を行う開放手段と、予め設定し
た時間に達すると開放を止める開放停止手段を備えたエ
レベータの制動力測定装置において、前記制動機を開放
してエレベータを上昇させた時の加速度とエレベータ諸
定数データに基づいて前記エレベータの慣性能率を演算
すると共に、前記制動機の開放を止めエレベータを停止
する時の減速度と前記エレベータの慣性能率および前記
エレベータの不平衡トルクに基づいて前記制動機の制動
力を演算する構成としたものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの制動
力測定装置の実施の形態を図面によって説明する。
力測定装置の実施の形態を図面によって説明する。
【０００９】図１はエレベータの全体構成および制動力
測定装置を示す図、図２、図３は本装置による処理フロ
ーチャート、図４〜図７は本装置の表示画面を示してい
る。
測定装置を示す図、図２、図３は本装置による処理フロ
ーチャート、図４〜図７は本装置の表示画面を示してい
る。
【００１０】ここで、図２から図３に示す作業手順Ｓ１
〜Ｓ１４はＡの部分で連結している。
〜Ｓ１４はＡの部分で連結している。
【００１１】一般にエレベータは、図１に示すように、
上部の機械室１に、電動機２、制動機３などが設けられ
ており、主電源から電力を供給することにより制動機３
が開放されると共に電動機２が起動され、前記機械室１
下方に形成される昇降路４内を乗りかご５、つり合いお
もり６が昇降するようになっている。これらの乗りかご
５、つり合いおもり６を懸垂する主ロープ７は、前記の
電動機２の回転軸と一体的に回転するシーブ８に巻きか
けられ、ビームプーリ９を介して乗りかご５、つり合い
おもり６に接続しており、乗りかご５、つり合いおもり
６より補償ロープ１０が垂れ下げられている。
上部の機械室１に、電動機２、制動機３などが設けられ
ており、主電源から電力を供給することにより制動機３
が開放されると共に電動機２が起動され、前記機械室１
下方に形成される昇降路４内を乗りかご５、つり合いお
もり６が昇降するようになっている。これらの乗りかご
５、つり合いおもり６を懸垂する主ロープ７は、前記の
電動機２の回転軸と一体的に回転するシーブ８に巻きか
けられ、ビームプーリ９を介して乗りかご５、つり合い
おもり６に接続しており、乗りかご５、つり合いおもり
６より補償ロープ１０が垂れ下げられている。
【００１２】本実施形態のエレベータの制動力測定装置
は、図１に示すように、シーブ８の速度を検出して速度
データを出力する速度検出手段１１と、ビームプーリ９
つまり乗りかご５に繋げられた主ロープ７の速度を検出
して速度データを出力する速度検出手段１２と、制動機
３に対して開放を行う開放手段１３と、予め設定して時
間が経過すると制動機３の開放を停止する開放停止手段
１４とを備えており、これらの速度検出手段１１、１２
および制動機３の開放手段１３、開放停止手段１４に接
続されるデータ処理部１５と、このデータ処理部１５に
接続され、前記の速度データを処理するパーソナルコン
ピュータ１６とを備えている。
は、図１に示すように、シーブ８の速度を検出して速度
データを出力する速度検出手段１１と、ビームプーリ９
つまり乗りかご５に繋げられた主ロープ７の速度を検出
して速度データを出力する速度検出手段１２と、制動機
３に対して開放を行う開放手段１３と、予め設定して時
間が経過すると制動機３の開放を停止する開放停止手段
１４とを備えており、これらの速度検出手段１１、１２
および制動機３の開放手段１３、開放停止手段１４に接
続されるデータ処理部１５と、このデータ処理部１５に
接続され、前記の速度データを処理するパーソナルコン
ピュータ１６とを備えている。
【００１３】上述したデータ処理部１５は、マイクロコ
ンピュータ１７を有し、このマイクロコンピュータ１７
により、速度検出手段１１、１２から出力される速度デ
ータをパーソナルコンピュータ１６に送信するタイミン
グの制御や送受信の切り換え制御を行うと共に、制動機
３の開放手段１３と開放停止手段１４の動作の制御を行
っている。
ンピュータ１７を有し、このマイクロコンピュータ１７
により、速度検出手段１１、１２から出力される速度デ
ータをパーソナルコンピュータ１６に送信するタイミン
グの制御や送受信の切り換え制御を行うと共に、制動機
３の開放手段１３と開放停止手段１４の動作の制御を行
っている。
【００１４】上述したパーソナルコンピュータ１６は、
前記速度データやエレベータ毎に決まっているシーブ８
の直径、乗りかご５の積載荷重など、エレベータ慣性能
率や制動機３の制動力を演算するために必要な諸定数を
記憶する記憶部１８を備えている。また、これらのデー
タに基づいて乗りかご５とカウンタウェート６の不平衡
トルクを演算し、速度検出装置１１から出力される速度
データよりエレベータの慣性能率や制動機３の制動力を
演算し、速度検出装置１１、１２から出力される速度デ
ータを比較して、主ロープ７とシーブ８の間に滑りが発
生した点を演算する演算部１９、この演算部１９の演算
結果などを表示する表示部２０とを有している。
前記速度データやエレベータ毎に決まっているシーブ８
の直径、乗りかご５の積載荷重など、エレベータ慣性能
率や制動機３の制動力を演算するために必要な諸定数を
記憶する記憶部１８を備えている。また、これらのデー
タに基づいて乗りかご５とカウンタウェート６の不平衡
トルクを演算し、速度検出装置１１から出力される速度
データよりエレベータの慣性能率や制動機３の制動力を
演算し、速度検出装置１１、１２から出力される速度デ
ータを比較して、主ロープ７とシーブ８の間に滑りが発
生した点を演算する演算部１９、この演算部１９の演算
結果などを表示する表示部２０とを有している。
【００１５】図２、図３に示す処理手順Ｓ１〜Ｓ１４に
従って本発明の装置による処理を示す。
従って本発明の装置による処理を示す。
【００１６】まず、Ｓ１において、エレベータ主電源を
遮断する。そして、Ｓ２において、マイクロコンピュー
タ１７から開放手段１３に対して、制動機３を開放する
指令が出される。この時、乗りかご５はつり合いおもり
６より軽いため、これに伴って生じる不平衡トルクによ
って加速しながら上昇する。続いてＳ３において、演算
部１９で速度検出手段１１により出力された速度データ
から乗りかご５が上昇したときの加速度を算出する。そ
して、Ｓ４において記憶部１８に記憶したシーブ８の直
径、乗りかご５の重量、およびつり合いおもり６の重量
などの諸定数データを用いてパーソナルコンピュータ１
６によりエレベータの不平衡トルクを次の（１）式にて
演算する。
遮断する。そして、Ｓ２において、マイクロコンピュー
タ１７から開放手段１３に対して、制動機３を開放する
指令が出される。この時、乗りかご５はつり合いおもり
６より軽いため、これに伴って生じる不平衡トルクによ
って加速しながら上昇する。続いてＳ３において、演算
部１９で速度検出手段１１により出力された速度データ
から乗りかご５が上昇したときの加速度を算出する。そ
して、Ｓ４において記憶部１８に記憶したシーブ８の直
径、乗りかご５の重量、およびつり合いおもり６の重量
などの諸定数データを用いてパーソナルコンピュータ１
６によりエレベータの不平衡トルクを次の（１）式にて
演算する。
【００１７】 Ｔｕｂ＝Ｄ・（Ｍｃｗ−Ｍｃ）／２…………（１） この（１）式において、Ｔｕｂは不平衡トルク、Ｄはシ
ーブ８の直径、Ｍｃｗはつり合いおもり６の重量、Ｍｃ
は乗りかご５の重量をそれぞれ示している。
ーブ８の直径、Ｍｃｗはつり合いおもり６の重量、Ｍｃ
は乗りかご５の重量をそれぞれ示している。
【００１８】次に、Ｓ５において、Ｓ３で算出した加速
度とＳ４で算出した不平衡トルクからエレベータの慣性
能率を演算部１９によって次の（２）式を用いて算出す
る。
度とＳ４で算出した不平衡トルクからエレベータの慣性
能率を演算部１９によって次の（２）式を用いて算出す
る。
【００１９】 Ｊ＝Ｔｕｂ／（ｄω／ｄｔ）…………（２） この（２）式において、Ｊはエレベータの慣性能率、ω
は電動機２の回転角速度、Ｔｕｂは不平衡トルク、ｔは
時間間隔をそれぞれ示している。算出したエレベータの
慣性能率は、記憶部１８に記憶される。続いてＳ６にお
いて、マイクロコンピュータ１７により、制動機３が開
放されてから予め設定されている開放設定時間になった
かどうかを判定する。その結果、設定時間になった場
合、Ｓ７において、マイクロコンピュータ１７から開放
停止手段１４に対して制動機３の開放停止の指令が出さ
れ、乗りかご５は停止される。
は電動機２の回転角速度、Ｔｕｂは不平衡トルク、ｔは
時間間隔をそれぞれ示している。算出したエレベータの
慣性能率は、記憶部１８に記憶される。続いてＳ６にお
いて、マイクロコンピュータ１７により、制動機３が開
放されてから予め設定されている開放設定時間になった
かどうかを判定する。その結果、設定時間になった場
合、Ｓ７において、マイクロコンピュータ１７から開放
停止手段１４に対して制動機３の開放停止の指令が出さ
れ、乗りかご５は停止される。
【００２０】次に、図３のＳ８として、速度検出手段１
１によりシーブ８の速度、速度検出手段１２によりビー
ムプーリ９の速度を検出し、Ｓ７で制動機３の開放が停
止された時の、乗りかご５の減速度を演算部１９で算出
する。
１によりシーブ８の速度、速度検出手段１２によりビー
ムプーリ９の速度を検出し、Ｓ７で制動機３の開放が停
止された時の、乗りかご５の減速度を演算部１９で算出
する。
【００２１】また、この時にＳ９で主ロープ７とシーブ
８間に滑りが発生したかどうかを判定する。停止時に主
ロープ７とシーブ８間に滑りが発生すると、制動機３の
制動力によってシーブ８は急停止するが、ビームプーリ
９は、主ロープ７が釣り下げられている状態なので、乗
りかご５が停止するまで回転し続ける。よって、シーブ
８の速度がビームプーリ９の速度よりも小さくなった点
が、主ロープ７とシーブ８間に滑りが発生した点であ
る。反対に滑りが発生していない場合は、シーブ８とビ
ームプーリ９の速度は一致する。
８間に滑りが発生したかどうかを判定する。停止時に主
ロープ７とシーブ８間に滑りが発生すると、制動機３の
制動力によってシーブ８は急停止するが、ビームプーリ
９は、主ロープ７が釣り下げられている状態なので、乗
りかご５が停止するまで回転し続ける。よって、シーブ
８の速度がビームプーリ９の速度よりも小さくなった点
が、主ロープ７とシーブ８間に滑りが発生した点であ
る。反対に滑りが発生していない場合は、シーブ８とビ
ームプーリ９の速度は一致する。
【００２２】そこで、Ｓ９において比較した結果、シー
ブ８の速度がビームプーリ９の速度と同じ場合は、主ロ
ープ７とシーブ８間に滑りは発生していないので、Ｓ１
１によって非常停止を実施した時点から、乗りかご５が
停止するまでの制動機３の制動力を、演算部１９におい
て（３）式により演算する。しかし、比較した結果シー
ブ８の速度がビームプーリ９の速度よりも小さい場合
は、主ロープ７とシーブ８間に滑りが発生しているの
で、Ｓ１０によって非常停止を実施した時点から、主ロ
ープ７とシーブ８間に滑りが発生するまでの制動機３の
制動力を、演算部１９において（３）式により演算す
る。
ブ８の速度がビームプーリ９の速度と同じ場合は、主ロ
ープ７とシーブ８間に滑りは発生していないので、Ｓ１
１によって非常停止を実施した時点から、乗りかご５が
停止するまでの制動機３の制動力を、演算部１９におい
て（３）式により演算する。しかし、比較した結果シー
ブ８の速度がビームプーリ９の速度よりも小さい場合
は、主ロープ７とシーブ８間に滑りが発生しているの
で、Ｓ１０によって非常停止を実施した時点から、主ロ
ープ７とシーブ８間に滑りが発生するまでの制動機３の
制動力を、演算部１９において（３）式により演算す
る。
【００２３】 Ｔｂ＝Ｊ・（ｄω／ｄｔ）−Ｔｕｂ…………（３） この（３）式において、Ｔｂは制動機３の制動力、Ｊは
Ｓ５で演算し記憶部１８に記憶したエレベータの演算能
率、ωは電動機２の回転角速度、ｔは時間間隔、Ｔｕｂ
は不平衡トルクをそれぞれ示している。
Ｓ５で演算し記憶部１８に記憶したエレベータの演算能
率、ωは電動機２の回転角速度、ｔは時間間隔、Ｔｕｂ
は不平衡トルクをそれぞれ示している。
【００２４】次にＳ１２において演算された制動機３の
制動力が規定の制動力よりも大きいかを判定する。判定
された結果は、図４〜図７に示すようにパーソナルコン
ピュータ１６の表示画面２０に表示される。Ｓ１３で合
格と判定された表示画面を図４と図６、Ｓ１４で不合格
と判定された表示画面を図５と図７に示す。
制動力が規定の制動力よりも大きいかを判定する。判定
された結果は、図４〜図７に示すようにパーソナルコン
ピュータ１６の表示画面２０に表示される。Ｓ１３で合
格と判定された表示画面を図４と図６、Ｓ１４で不合格
と判定された表示画面を図５と図７に示す。
【００２５】図４〜図７で２１１〜２１４は停止指令か
らのシーブ８の速度変化を示しており、２２１〜２２４
はビームプーリ９の速度変化、２３１〜２３４は制動機
３の制動力を示している。２４１〜２４４は制動力の規
定値であり、２５１〜２５４は制動機３の制動力の判定
結果である。尚、図４と図５は、停止時に主ロープとシ
ーブ間に滑りが発生した場合の表示であり、図４におい
て説明すると、シーブ８の速度２１１がビームプーリ９
の速度２１２よりも先に減速している。また、図６と図
７は、滑りが発生しなかった場合の表示であり、図６に
おいて説明すると、シーブ８の速度２３１とビームプー
リ９の速度２３２が一致している。
らのシーブ８の速度変化を示しており、２２１〜２２４
はビームプーリ９の速度変化、２３１〜２３４は制動機
３の制動力を示している。２４１〜２４４は制動力の規
定値であり、２５１〜２５４は制動機３の制動力の判定
結果である。尚、図４と図５は、停止時に主ロープとシ
ーブ間に滑りが発生した場合の表示であり、図４におい
て説明すると、シーブ８の速度２１１がビームプーリ９
の速度２１２よりも先に減速している。また、図６と図
７は、滑りが発生しなかった場合の表示であり、図６に
おいて説明すると、シーブ８の速度２３１とビームプー
リ９の速度２３２が一致している。
【００２６】上述のように、本実施形態では、制動機３
をある一定時間開放するだけで、制動機３の制動力とそ
の計算に必要なエレベータの慣性能率を算出することが
できる。
をある一定時間開放するだけで、制動機３の制動力とそ
の計算に必要なエレベータの慣性能率を算出することが
できる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように本発明のエレベータ
の制動力測定装置は、制動機を開放し、止めるだけでエ
レベータの慣性能率と制動機の制動力を算出することが
できる。従って、エレベータの保守作業の効率向上を図
れると共に、保守作業が短時間で済むのでエレベータ利
用者への迷惑が及ぶことを防止できる。
の制動力測定装置は、制動機を開放し、止めるだけでエ
レベータの慣性能率と制動機の制動力を算出することが
できる。従って、エレベータの保守作業の効率向上を図
れると共に、保守作業が短時間で済むのでエレベータ利
用者への迷惑が及ぶことを防止できる。
【図１】エレベータの全体構成および制動力測定装置の
構成図である。
構成図である。
【図２】処理フローチャートである。
【図３】処理フローチャートである。
【図４】表示画面を示す説明図である。
【図５】表示画面を示す説明図である。
【図６】表示画面を示す説明図である。
【図７】表示画面を示す説明図である。
１ 機械室 ２ 電動機 ３ 制動機 ４ 昇降路 ５ 乗りかご ６ つり合いおもり ７ 主ロープ ８ シーブ ９ ビームプーリ １０ 補償ロープ １１ 速度検出装置 １２ 速度検出装置 １３ 開放手段 １４ 開放停止手段 １５ データ処理部 １６ パーソナルコンピュータ １７ マイクロコンピュータ １８ 記憶部 １９ 演算部 ２０ 表示部 ２１１〜２１４ シーブ速度 ２２１〜２２４ ビームプーリ速度 ２３１〜２３４ 制動力 ２４１〜２４４ 制動力規定値 ２５１〜２５４ 判定結果
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢川 昌二 東京都千代田区神田錦町１丁目６番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内
Claims (2)
- 【請求項１】 乗りかごおよびつり合いおもりを主ロー
プを介して駆動する電動機と、この電動機に対して制動
力を付与する制動機とを有するエレベータと、前記乗り
かごおよびつり合いおもりを懸垂する主ロープおよび主
ロープが巻き掛けられるシーブとビームプーリに対し
て、前記シーブとビームプーリの速度を検出して速度デ
ータを出力する速度検出手段と、前記データを記憶する
記憶部と、前記記憶部に記憶されたデータから前記エレ
ベータの慣性能率と前記制動機の制動力を演算する演算
部と、前記制動機の開放を行う開放手段と、予め設定し
た時間に達すると開放を止める開放停止手段を備えたエ
レベータの制動力測定装置において、前記制動機を開放
してエレベータを上昇させた時の加速度とエレベータ諸
定数データに基づいて前記エレベータの慣性能率を演算
すると共に、前記制動機の開放を止めエレベータを停止
する時の減速度と前記エレベータの慣性能率および前記
エレベータの不平衡トルクに基づいて前記制動機の制動
力を演算することを特徴とするエレベータの制動力測定
装置。 - 【請求項２】 前記制動機の開放を止めエレベータを停
止する時に前記主ロープとシーブ間に滑りが生じた場合
でも、前記制動機の制動力を算出することが可能な請求
項１記載のエレベータの制動力測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23687096A JPH1081461A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | エレベータの制動力測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23687096A JPH1081461A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | エレベータの制動力測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1081461A true JPH1081461A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17007020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23687096A Pending JPH1081461A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | エレベータの制動力測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1081461A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008162776A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータのブレーキ試験装置及びその試験方法 |
| JP2012526984A (ja) * | 2009-05-15 | 2012-11-01 | グミョン ゼネラル カンパニー リミテッド | 制動性能試験装置及び方法 |
| CN105731205A (zh) * | 2016-04-13 | 2016-07-06 | 上海新时达电气股份有限公司 | 一种抱闸制动力的检测方法、装置及系统 |
| CN108584591A (zh) * | 2018-05-09 | 2018-09-28 | 江苏省特种设备安全监督检验研究院 | 一种电梯制动性能无载测试方法 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP23687096A patent/JPH1081461A/ja active Pending
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