JPH1081259A - サイドメンバ補強構造 - Google Patents
サイドメンバ補強構造Info
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- JPH1081259A JPH1081259A JP24039396A JP24039396A JPH1081259A JP H1081259 A JPH1081259 A JP H1081259A JP 24039396 A JP24039396 A JP 24039396A JP 24039396 A JP24039396 A JP 24039396A JP H1081259 A JPH1081259 A JP H1081259A
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Abstract
くバンパーステーの転びを抑えることができるサイドメ
ンバ補強構造を提供する。 【解決手段】 車体前後方向に伸びる横断面略コ字状の
フロントサイドメンバ10の開口部に該開口部を覆うク
ロージングプレート12が固定されて矩形状の閉断面1
4が構成され、8角形の内周形状を有する筒状のレイン
フォースメント16を、閉断面14を構成する4面に当
接させて閉断面14内に固定し、レインフォースメント
16内にレインフォースメント16の内周形状にほぼ合
致した8角形の外周形状を有するバンパーステー18の
端部を内嵌させた状態で閉断面14内に固定する。
Description
ンバ補強構造に関する。
ば特開平4−287742号公報に記載されたものがあ
る。
報のものは、サイドメンバとクロージングプレートとか
らなる閉断面構造内にバンパーステーが取り付けられ、
該バンパーステーの取付部に、衝突時のバンパーステー
の転びに対する逃げ部を設ける構造となっている。その
ため、バンパーステーの転びを積極的に阻止する構造に
はなっておらず、軽衝突時にバンパーステーが軸方向に
潰れることにより衝突エネルギを確実に吸収させようと
するには適当でない、という問題がある。バンパーステ
ーの転びを積極的に阻止するには、サイドメンバの板厚
を厚くするよりなく、そのため、サイドメンバの全体の
重量が大きくなり、その分、材料費がかかるという問題
がある。
する補強がなされていないという問題がある。フック入
力に対する補強としては、フックブラケットが固定され
るクロージングプレートの板厚を厚くするか、クロージ
ングプレートの裏側の一部にレインフォースメントを接
合することにより、クロージングプレートの板厚を一部
的に厚くすることが行われているが、クロージングプレ
ートの板厚を厚くした場合には、全体の重量が大きくな
り、材料費がかかるという問題があり、レインフォース
メントで一部的にクロージングプレートの補強をした場
合には、大きなフック入力があったときに、レインフォ
ースメントごと変形してしまい、効果的に変形を抑える
ことができないという問題がある。
もので、請求項1ないし請求項5記載の発明は、サイド
メンバの全体の板厚を厚くすることなくバンパーステー
の転びを抑えることができるサイドメンバ補強構造を提
供することを目的とする。また、請求項3及び請求項4
記載の発明の目的は、さらに、フック入力に対する補強
も行うことができるサイドメンバ補強構造を提供するこ
とである。
に、本発明のうち請求項1記載の発明は、車体前後方向
に伸びる横断面略コ字状のサイドメンバの開口部に該開
口部を覆うクロージングプレートが固定されて矩形状の
閉断面が構成され、該閉断面内にバンパーステーの端部
が挿入されて固定されるサイドメンバ構造において、前
記バンパーステーの端部の外周形状にほぼ合致した内周
形状を有する筒状のレインフォースメントを、前記閉断
面を構成する4面に当接させて該閉断面内に固定し、前
記バンパーステーの端部を該レインフォースメント内に
内嵌させた状態で前記閉断面内に固定することを特徴と
する。
載の発明において、前記レインフォースメントは、前記
閉断面を構成する少なくとも1つの側面に当接される側
部当接面と、前記閉断面の上面及び下面に当接される上
部当接面及び下部当接面と、少なくとも側部当接面と下
部当接面との間を連結する下傾斜面とを備え、これに対
応してバンパーステーの端部もこれら側部当接面、上部
当接面、下部当接面、及び下傾斜面にほぼ合致する側部
突出面、上部突出面、下部突出面、及び下傾斜面を備え
ており、前記レインフォースメントの側部当接面とバン
パーステーの側部突出面にそれぞれ取付基準孔が穿設さ
れて、該取付基準孔を貫通する締結ボルトによってバン
パーステーが締結固定されることを特徴とする。
載の発明において、前記閉断面を構成する1つの側面の
外面には、該側面を挟んで該側面に当接されるレインフ
ォースメントと少なくともその一部が重なり合うフック
ブラケットが固定されることを特徴とする。また、請求
項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記
レインフォースメントは、前記フックブラケットが固定
される前記側面に当接される側部当接面と、前記閉断面
の上面及び下面に当接される上部当接面及び下部当接面
と、側部当接面と上部当接面及び下部当接面との間をそ
れぞれ連結する上傾斜面及び下傾斜面とを備えることを
特徴とする。
4のいずれかに記載の発明において、前記レインフォー
スメントは、その横断面が8角形の筒体であり、これに
対応して前記バンパーステーの端部もその横断面が8角
形の外周形状をなすことを特徴とする。
ステーの端部の外周形状にほぼ合致した内周形状を有す
る筒状のレインフォースメント内にバンパーステーの端
部を内嵌させて、サイドメンバとクロージングプレート
よりなる閉断面に該バンパーステーの端部を固定するこ
とから、バンパーステーの端部が全周にわたってレイン
フォースメントによって包囲されているので、衝突入力
時のバンパーステーの端部の剛性バランスを保つことが
でき、転びを抑えることができる。従って、バンパース
テーが確実に軸方向に潰れ、衝突エネルギを確実に吸収
することができる。このように、レインフォースメント
によって必要な部位の補強がなされることになるので、
転びを防止するためにサイドメンバの肉厚を厚くする必
要がなく、材料費の上昇も抑えることができる。
請求項1記載に係る作用・効果に加えて、レインフォー
スメントの側部当接面とバンパーステーの側部突出面に
それぞれ取付基準孔が穿設されて、該取付基準孔を貫通
する締結ボルトによってバンパーステーが締結固定され
ることから、バンパーステーを固定する際に、レインフ
ォースメントの取付基準孔とバンパーステーの取付基準
孔の中心が仮に一致していなくても、締結ボルトを締め
付けていくと、締結ボルトによってバンパーステーの下
傾斜面の傾斜が変わり、両者の位置を調整する力を発生
させることができ、これらの取付基準孔の中心を自動的
に一致させることができる。従って、取付作業が簡単に
なり、取付精度も向上させることができる。
請求項1記載に係る作用・効果に加えて、前記レインフ
ォースメントがフックブラケットと少なくとも一部が重
なり合うことにより、フックブラケットからの入力をレ
インフォースメントを介して、閉断面を構成するサイド
メンバ及びクロージングプレート全体に伝達させること
ができ、フックブラケットの取付部分の強度を向上させ
ることができる。
請求項3記載に係る作用・効果に加えて、フックブラケ
ットからの入力をレインフォースメントの上傾斜面及び
下傾斜面を通じて閉断面の上面及び下面に効率良く伝達
させることができると共に、フックブラケットが固定さ
れる側面に当接される側部当接面の長さを短くすること
で、フックブラケットからの入力に対する側部当接面の
変形量を小さくすることができるので、フックブラケッ
トの取付部分の強度をより向上させることができる。
1〜4のいずれかに係る作用・効果に加えて、横断面を
8角形とすることによって、例えば4角形断面と比較し
て角部の軽量化がはかれ、対称的な形状であるためバラ
ンスよくバンパーステーの端部の補強を行うことができ
る。
の形態を説明する。図1は本発明のサイドメンバ補強構
造の実施の形態を表す斜視図、図2は図1の横断面図、
図3は分解斜視図である。図において、10は、車体前
後方向に伸び、側部に開口部を備えた横断面略コ字状の
フロントサイドメンバ(サイドメンバ)であり、フロン
トサイドメンバ10の開口部を覆うようにクロージング
プレート12が固定されて、両者で矩形状の閉断面14
を構成している。
する4面に当接するレインフォースメント16が固定さ
れている。即ち、レインフォースメント16は、閉断面
14を構成する上面14a、下面14b、外側面14
c、内側面14dのそれぞれに当接する上部当接面16
a、下部当接面16b、外側部当接面16c、内側部当
接面16dを備え、さらに、外側部当接面16c及び内
側部当接面16dと上部当接面16a及び下部当接面1
6bとの間をそれぞれ連結する上傾斜面16e、16e
及び下傾斜面16f、16fとを備えた、横断面が8角
形形状をなした筒体である。
れ8角形の半断面を構成する2つの部材17a、17b
(図3参照)を予めその上面と下面でスポット溶接によ
り接合することで一体的に構成され、次いで、レインフ
ォースメント16をフロントサイドメンバ10の略コ字
状断面内に配置してその上部当接面16aと下部当接面
16bをフロントサイドメンバ10にスポット溶接した
後、クロージングプレート12をフロントサイドメンバ
10の上端フランジ10aと下端フランジ10bにスポ
ット溶接する。こうして、閉断面14が構成され、レイ
ンフォースメント16は、該閉断面14内に固定され
る。
フォースメント16の8角形の内周形状とほぼ合致した
8角形の外周形状をなすバンパーステー18の端部が内
嵌されており、閉断面14内に固定される。即ち、バン
パーステー18は、レインフォースメント16の形状に
対応して、レインフォースメント16の上部当接面16
a、下部当接面16b、外側部当接面16c、内側部当
接面16d、上傾斜面16e、16e及び下傾斜面16
f,16fにほぼ合致する上部突出面18a、下部突出
面18b、外側部突出面18c、内側部突出面18d、
上傾斜面18e、18e及び下傾斜面18f、18fを
それぞれ備えている。
ージングプレート12の車幅方向外側には、該外側面1
4cを挟んで前記外側部当接面16cと少なくとも一部
が重なり合うようにして、フックブラケット20が固定
される。フックブラケット20の下部にはフック孔20
aが、上部にはボルト挿通孔20b、20b、20bが
形成されている。
応して、クロージングプレート12にもボルト挿通孔1
2a、12a、12aが形成されており、さらにその中
の1つのボルト挿通孔12aは、レインフォースメント
16の外側部当接面16cに形成された取付基準孔16
gとバンパーステー18の外側部突出面18cに形成さ
れた取付基準孔18gとに連通しており、締結ボルト2
2がこれらを挿通してナット24と締結されることによ
って、バンパーステー18とフックブラケット20が一
緒に締結固定される。この取付時において、レインフォ
ースメント16の取付基準孔16gとバンパーステー1
8の取付基準孔18gの中心が仮に一致していなくて
も、締結ボルト22を締め付けていくと、締結ボルト2
2によってバンパーステー18の下傾斜面18fの傾斜
が変わり、両者の位置を調整する力を発生させることが
でき、これらの取付基準孔16g、18gの中心を自動
的に一致させることができる。従って、取付作業が簡単
になり、取付精度も向上させることができる。フックブ
ラケット20は、残りの2つのボルト挿通孔12a、1
2a及び20b、20bを挿通する締結ボルト23によ
っても締結される。
d、内側部突出面18dとの間もそれぞれのボルト挿通
孔10c、16h、18hを挿通する締結ボルト26と
ナット28によって締結される。取付基準孔16gと取
付基準孔18gとを連通させることで、バンパーステー
18の位置決めがなされるので、こちらのボルト挿通孔
16h、18hは、大きめの孔径にしておくことができ
る。
の貫通ボルトで締結することも可能である。バンパース
テー18の端部より前側には、衝突入力時に、バンパー
ステー18を軸方向に潰すための複数のビード19が形
成されている。以上のように構成されるサイドメンバ補
強構造にあっては、衝突時に、バンパーから入力される
力がバンパーステー18に伝達されるが、バンパーステ
ー18の端部がレインフォースメント16内に内嵌され
ており、バンパーステー18の端部が全周にわたってレ
インフォースメント16によって包囲されているので、
衝突入力時のバンパーステー18の端部の剛性バランス
を保つことができ、転びを抑えることができる。従っ
て、バンパーステー18のビード19において軸方向に
潰れ、衝突エネルギを確実に吸収することができる。こ
のように、レインフォースメント16によって必要な部
位の補強がなされることになるので、転びを防止するた
めにフロントサイドメンバ10の肉厚を全体的に厚くす
る必要がなく、材料費の上昇も抑えることができる。
当接面16cが閉断面14の外側面14cを挟んでフッ
クブラケット20と少なくとも一部が重なり合うことに
より、フック入力時、フックブラケット20からの入力
をレインフォースメント16を介して、閉断面14を構
成するフロントサイドメンバ10及びクロージングプレ
ート12全体に伝達させることができる。特に、フック
ブラケット20からの入力をレインフォースメント16
の上傾斜面16e及び下傾斜面16fを通じて閉断面1
4の上面14a及び下面14bに効率良く伝達させるこ
とができると共に、図4に示したようにフックブラケッ
ト20が固定される外側面14cに当接される外側部当
接面16cの長さを短くすることで、フックブラケット
からの入力に対する外側部当接面16cの変形量を小さ
くすることができる。図4は4角形断面レインフォース
メント(a)と8角形断面のレインフォースメント
(b)の同じフック入力に対する変形量の違いを表して
いる。
取付部分の強度を向上させることができる。本発明はレ
インフォースメント16及びバンパーステー18の端部
が8角形断面のものに限ることなく、バンパーステー1
8の端部をレインフォースメント16で包囲することで
バンパーステー18の転びを阻止することができるが、
本形態のようにレインフォースメント16及びバンパー
ステー18の横断面を8角形とすることによって、例え
ば4角形断面と比較して角部の軽量化がはかれ、対称的
な形状であるためバランスよくバンパーステーの端部の
補強を行うことができる。
称的な断面に限ることなく、フックブラケット20の固
定される側のみ、レインフォースメント16に側部当接
面及び下傾斜面を備え、バンパーステー18に側部突出
面及び下傾斜面を備え、フックブラケット20の固定さ
れない側はレインフォースメント16及びバンパーステ
ー18とも閉断面14と合致する構造としても、フック
ブラケット20の取付部分の強度を向上させることがで
きる。
表す斜視図である。
角形断面のレインフォースメント(b)のフック入力に
対する変形を表す比較図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車体前後方向に伸びる横断面略コ字状の
サイドメンバの開口部に該開口部を覆うクロージングプ
レートが固定されて矩形状の閉断面が構成され、該閉断
面内にバンパーステーの端部が挿入されて固定されるサ
イドメンバ構造において、 前記バンパーステーの端部の外周形状にほぼ合致した内
周形状を有する筒状のレインフォースメントを、前記閉
断面を構成する4面に当接させて該閉断面内に固定し、
前記バンパーステーの端部を該レインフォースメント内
に内嵌させた状態で前記閉断面内に固定することを特徴
とするサイドメンバ補強構造。 - 【請求項2】 前記レインフォースメントは、前記閉断
面を構成する少なくとも1つの側面に当接される側部当
接面と、前記閉断面の上面及び下面に当接される上部当
接面及び下部当接面と、少なくとも側部当接面と下部当
接面との間を連結する下傾斜面とを備え、これに対応し
てバンパーステーの端部もこれら側部当接面、上部当接
面、下部当接面、及び下傾斜面にほぼ合致する側部突出
面、上部突出面、下部突出面、及び下傾斜面を備えてお
り、 前記レインフォースメントの側部当接面とバンパーステ
ーの側部突出面にそれぞれ取付基準孔が穿設されて、該
取付基準孔を貫通する締結ボルトによってバンパーステ
ーが締結固定されることを特徴とする請求項1記載のサ
イドメンバ補強構造。 - 【請求項3】 前記閉断面を構成する1つの側面の外面
には、該側面を挟んで該側面に当接されるレインフォー
スメントと少なくともその一部が重なり合うフックブラ
ケットが固定されることを特徴とする請求項1記載のサ
イドメンバ補強構造。 - 【請求項4】 前記レインフォースメントは、前記フッ
クブラケットが固定される前記側面に当接される側部当
接面と、前記閉断面の上面及び下面に当接される上部当
接面及び下部当接面と、側部当接面と上部当接面及び下
部当接面との間をそれぞれ連結する上傾斜面及び下傾斜
面とを備えることを特徴とする請求項3記載のサイドメ
ンバ補強構造。 - 【請求項5】 前記レインフォースメントは、その横断
面が8角形の筒体であり、これに対応して前記バンパー
ステーの端部もその横断面が8角形の外周形状をなすこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のサイド
メンバ補強構造。
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JPH1081259A true JPH1081259A (ja) | 1998-03-31 |
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