JPH1081076A - 感熱転写記録用受像シート - Google Patents
感熱転写記録用受像シートInfo
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- JPH1081076A JPH1081076A JP8238128A JP23812896A JPH1081076A JP H1081076 A JPH1081076 A JP H1081076A JP 8238128 A JP8238128 A JP 8238128A JP 23812896 A JP23812896 A JP 23812896A JP H1081076 A JPH1081076 A JP H1081076A
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Abstract
性ポリオレフィンとワックス系組成物を主たる構成成分
とする受像層が設けられてなり、該受像層の表面自由エ
ネルギーが25〜45mN/mであることを特徴とする
感熱転写記録用受像シート。 【効果】本発明によって作成される感熱転写記録用受像
シートは、白色基材フィルム上に変性ポリオレフィンと
ワックス系組成物を主たる構成成分とする受像層が設け
られてなり、該受像層の表面自由エネルギーが25〜4
5mN/mであることを特徴とし、該受像層とインキと
が良好な親和性を示すことにより、印刷濃度および画像
再現性に優れるものである。
Description
シートに関し、更に詳しくは溶融型感熱転写記録に用い
られる、印刷濃度および画像再現性に優れた高階調性の
感熱転写記録用受像シートに関するものである。
法の一つとしてノンインパクト、操作、保守が容易、低
コスト、小型化可能な感熱転写記録が注目されている。
溶融インキを部分転写あるいはドット径を変化させて印
字することにより高度な階調性を得る印字方式が注目さ
れている。
しては、普通紙、上質紙、合成紙、ポリエステルフィル
ムなどが用いられ、更に溶融インキの定着性を向上させ
る目的でポリエステルフィルム上にビニルピロリドン/
酢酸ビニル共重合体積層(特開昭62−231791号
公報)、ビニルアルコール/酢酸ビニル共重合体積層
(特開昭62−231792号公報)、共重合ポリエス
テル積層(特開平4−86293号公報)などが知られ
ている。
する溶融型感熱転写方式は、サーマルヘッドへの印加エ
ネルギーをコントロールすることにより転写させるイン
キ量を調整しているため、それに応じた微小ドットや転
写インキ量の増減、特に小さいエネルギーで印字する場
合の受像シートへの転写性、すなわちドット再現性が良
く、転着性の良いものが要求される。
通紙、上質紙、合成紙は表面が粗いため微小ドットの再
現性が悪く、鮮明な画像を得ることができない。またポ
リエステルフィルムは表面は平滑であるものの、高度に
結晶配向しているためドットの転着性が悪い。また、こ
れを改良する目的で表面に被覆層を設けた上記従来技術
では充分な階調性を得ることができないものであった。
るべきインキの転着性が良好で、ドット再現性が良く階
調性に優れた感熱転写記録用受像シートを提供するもの
である。
ルムの少なくとも片面に、変性ポリオレフィンとワック
ス系組成物を主たる構成成分とする受像層が設けられて
なり、該受像層の表面自由エネルギーが25〜45mN
/mであることを特徴とする感熱転写記録用受像シート
に関するものである。
トは、白色基材フィルムの少なくとも片面に、変性ポリ
オレフィンとワックス系組成物を主たる構成成分とする
受像層が設けられてなり、該受像層の表面自由エネルギ
ーが25〜45mN/mであることによって主として特
徴付けられる。
は、代表的なものとしては白色化されたポリエステルフ
イルム、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレ
フィンフイルム、ナイロンに代表されるポリアミドフイ
ルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリウレタンフイル
ム、ポリカーボネートフイルム、アクリル系フイルム、
フッ素系フイルムなどを用いることができる。これらは
ホモポリマーでも共重合ポリマーであってもよい。これ
らの内、機械的強度、寸法安定性、受像層との接着性な
どの点で白色ポリエステル系フイルムが好ましい。
ル結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子の総称であっ
て、特に好ましいポリエステルとしてはポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、
ポリエチレン−α,β−ビス(2−クロルフェノキシ)
エタン−4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリブチレン−2,6−ナフタレート
などである。これらの中でも寸法安定性、機械的強度、
作業性などの品質あるいは経済性などを総合的に判断す
ると、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−
2,6−ナフタレートが好ましい。
も、これらのポリエステルを混合したものでも、あるい
は他のジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好まし
くは20モル%以下共重合されていてもよい。具体的な
共重合成分としてはイソフタル酸、炭素数4〜10の脂
肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびこれらの
エステル、炭素数3〜20のジオール、シクロヘキサン
ジメタノールなどを用いることができる。
的を阻害しない範囲内で他種ポリマーをブレンドした
り、共重合してもよいし、各種添加剤、例えば酸化防止
剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易
滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、
帯電防止剤、核剤などが添加されていてもよい。
のo−クロロフェノール中で測定)は、0.4〜1.2
dl/gが好ましく、より好ましくは0.5〜0.8d
l/gの範囲にあるものが本発明を実施する上で好適で
ある。
ものではなく、用途に応じて適宜選択されるが、機械的
強度などの点から、通常好ましくは20〜500μm、
さらに好ましくは50〜300μmである。また、得ら
れたフィルムを各種の方法で貼り合わせ、更に厚いフィ
ルムとすることもできる。
て、白色基材フィルムとして用いられる白色ポリエステ
ル系フィルムは、白色に着色されたポリエステル系フィ
ルムであれば特に限定されるものではないが、白色度に
ついては、好ましくは55〜180%、より好ましくは
85〜150%、さらに好ましくは90〜130%であ
る。光学濃度については、好ましくは0.5〜5、より
好ましくは0.8〜3、さらに好ましくは1〜2であ
る。例えば、白色度が小さい基材フィルムを使用した場
合、反対面の模様や着色が透過し画像の美観が損なわれ
易く、一方、光学濃度が小さい場合、十分な光線反射が
得られず、肉眼で見た場合白さが減少する、反対面の影
響を受けやすい傾向にある。
は、特に限定されないが、通常は無機粒子の添加による
白色化、またはポリエステルと非相溶の樹脂を添加し、
それを一軸または二軸延伸することによりフィルム内部
に微細なボイドを含有させ、該ボイドで光を散乱させる
ことによる白色化などが採用される。添加する量は特に
限定されないが、無機粒子の場合、好ましくは5〜35
重量%、より好ましくは8〜25重量%である。一方、
非相溶性の樹脂を添加する場合は、好ましくは5〜35
重量%、より好ましくは8〜25重量%である。
くは平均粒径0.1〜4μm、より好ましくは0.3〜
1.5μmの無機粒子などをその代表的なものとして用
いることができる。具体的には、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、アル
ミナ、タルク、クレー等あるいはこれらの混合物を使用
でき、これらの無機粒子は他の無機化合物、例えばリン
酸カルシウム、酸化チタン、雲母、ジルコニア、酸化タ
ングステン、フッ化リチウム、フッ化カルシウムなどと
併用されてもよい。また、上述した無機粒子の中でもモ
ース硬度が5以下、好ましくは4以下のものを使用する
場合、白色度が更に増すためより好ましい。
は、特に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタ
レートやポリエチレン−2,6−ナフタレートと混合す
る場合についていえば、アクリル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリメチルブテ
ン、変性オレフィン樹脂、ポリブチレンテレフタレート
系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスチレン、ポリフェニレ
ンオキシド、フッ素系ポリマーなどを用いることがで
き、上述した無機粒子と併用してもよい。
たはポリエステルと非相溶の樹脂を混合して2軸延伸
し、内部に微細なボイドを有する、比重が0.5〜1.
3の白色ポリエステルフィルムは印刷特性が良好になる
ので好ましい。このとき、そのボイドを微細化するため
相溶化剤を添加するのが好ましい。相溶化剤としては、
ポリエステルポリエーテル共重合体が好ましく、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコ
ール共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリテト
ラメチレングリコール共重合体などを用いることができ
る。
変性ポリオレフィンとワックス系組成物を主たる構成成
分とするものである。ここで主たる構成成分とは該組成
物が受像層中において55重量%以上であることをい
う。受像層形成の一成分である変性ポリオレフィンとは
エチレン−プロピレンに代表されるオレフィン類と酢酸
ビニル、塩化ビニル、アクリル酸、メタクリル酸および
そのエステル、スチレン、ブタジエンなどとの共重合体
であって、その一例としてエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−スチレン共重合体などの2元
共重合体、エチレン−アクリル酸−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸−スチレン共重合体、エチレン−ブタ
ジエン−スチレン共重合体などの3元共重合体および上
記の4種、5種の共重合体などを用いることができる。
酸ビニル共重合体が特に好ましく用いることができる。
その共重合比は特に限定されないが、エチレン100重
量部に対してアクリル酸2〜200重量部、酢酸ビニル
2〜200重量部の範囲で共重合されたものが好まし
い。
ックス系組成物としては、常温で固体または半固体の有
機物からなる組成物であれば特に限定されないが、例え
ば、天然ワックス、石油系ワックス、合成ワックス、配
合ワックスなどを用いることができる。配合ワックス
は、下記ワックス系組成物に合成樹脂類を配合したもの
である。
クス、カルナバワックス、オウリキュリーワックス、エ
スパルトワックスなどの植物系ワックス、ラノリン、セ
ラックワックスなどの動物系ワックス、モンタンワック
ス、オゾケライト、セレシンなどの鉱物系ワックスを用
いることができる。
クス、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラクタム
などを用いることができる。
リプロピレンなどの炭化水素、アクリル酸、メタクリル
酸、脂肪酸アミドなどの樹脂酸、エステル、ウレタン、
ケトン、アミン、イミド、塩化ビニル、スチレン、酢酸
ビニル、エポキシなどの樹脂のホモポリマーからなる単
独重合樹脂系ワックス、あるいは上記炭化水素、樹脂
酸、樹脂から選ばれる1種または2種以上を共重合した
共重合樹脂系ワックス、パラフィン変性ワックス、ウレ
タン変性ワックスなどの変性ワックス、可塑化ワック
ス、水素化ワックス、酸化ワックスなどを用いることが
できる。
であれば特に限定されずに用いることができるが、印刷
濃度、画像再現性の点で、石油系ワックス、合成ワック
スが好ましい。好ましいワックス系組成物の具体例とし
ては、パラフィンワックス、エチレン−アクリル酸共重
合ワックス、酢酸ビニル−エチレン共重合ワックス、ア
クリル酸−酢酸ビニル−エチレン共重合ワックス、アク
リル酸−スチレン共重合ワックス、酢酸ビニル−アクリ
ル酸共重合ワックスなどを用いることができる。
として上記ワックス系組成物にカルボキシル基や水酸基
を付加し、これに界面活性剤を使用することによって乳
化したワックス水分散体が、環境汚染、防爆性、溶剤毒
性がないこと、および取扱性の点で好ましい。
いし、1種または2種以上組合せて用いてもよい。
受像層強度の点で、好ましくは300以上、より好まし
くは500以上、最も好ましくは1000以上である。
また、その上限は100000程度までとするのが最も
好ましい。
オレフィンとワックス系組成物の混合比は本発明の要件
である受像層の表面自由エネルギーが25〜45mN/
mの範囲であれば特に限定されないが、好ましくは変性
ポリオレフィン/ワックス系組成物が固形分重量比で1
0/90〜90/10、より好ましくは20/80〜8
0/20、更には40/60〜60/40であるのが好
ましい。
粒径0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μ
m、さらに好ましくは0.08〜2μmの粒子が0.0
5〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%、さら
に好ましくは0.2〜8重量%添加されていることが望
ましい。平均粒径が0.01μm未満の場合、易滑性、
耐ブロッキング性、耐傷性が劣る傾向がある。逆に10
μmより大きい場合には、表面の凹凸が大きくなりイン
クの転写ムラ、画像のかすれなどが発生する傾向にあ
る。また添加量が0.1重量%より少ない場合、易滑
性、耐ブロッキング性、耐傷性が劣る傾向がある。一
方、20重量%より多い場合には、印刷濃度や画像再現
性に劣る場合がある。
粒子、無機粒子など特に限定されるものではなく、例え
ば、アクリル、シリコーン、テフロン、メラミン等の有
機粒子、シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミ
ナゾル、カオリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等
の無機粒子を用いることができる。これらの粒子は単独
で用いてもよいし、1種または2種以上を組合わせて用
いてもよい。
れない範囲内で、各種の樹脂、例えばポリエステル樹
脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリオレフィン樹脂、尿素樹脂、フェノー
ル樹脂などが配合されてもよい。
れない範囲内で各種の添加剤、例えば、酸化防止剤、耐
熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、
顔料、染料、充填剤、核剤、架橋剤などが配合されても
よい。
布性を向上させる目的で、界面活性剤が添加されている
ことが好ましい。添加する界面活性剤としては、特に限
定されないが、例えば、硫酸塩、スルホン酸塩、カルボ
ン酸塩、リン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリ
ン酸エステル塩などのアニオン性界面活性剤、アルキル
トリメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモ
ニウムクロライド、アルキルピリジウム塩などの第4級
アンモニウム塩を主成分とする化合物であるカチオン性
界面活性剤、ポリエーテル類、多価アルコール類、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステルなどを主成分とする化合物である非イオン
性界面活性剤、長鎖脂肪族基、第4級アンモニウム塩型
の窒素とカルボキシル基またはスルホン基を持つ化合物
などの両性界面活性剤、および上記界面活性剤の疎水性
基がフルオロカーボン鎖である化合物などのフッ素系界
面活性剤などを用いることができる。
に限定されずに用いることができるが、少量添加で効果
の大きいフッ素系界面活性剤が好ましく用いられる。
具体例としては、例えばフルオロカルボキシポリフルオ
ロアルキル硫酸エステル、フルオロカーボンスルホン酸
塩、フルオロカーボンカルボン酸塩などのアニオン型フ
ッ素系界面活性剤、N−フルオロアルキルスルホンアミ
ドアルキルアミン4級アンモニウム塩、N−フルオロア
ルキルスルホンアミドアルキルアミン塩、N−フルオロ
アルキルアミドアルキルアミン4級アンモニウム塩、N
−フルオロアルキルアミドアルキルアミン塩、N−フル
オロアルキルスルホンアミドアルキルハロメチルエーテ
ル4級アンモニウム塩などのカチオン型フッ素系界面活
性剤、フルオロカーボンスルホンアミド、フルオロカー
ボンアミノスルホンアミド、フルオロカーボンカルボキ
シスルホンアミド、フルオロカーボンヒドロキシスルホ
ンアミド、フルオロカーボンスルホンアミドエチレンオ
キサイド付加物、フルオロカーボンヒドロキシスルホン
アミド硫酸エステル、フルオロカーボンアミノ酸アミ
ド、フルオロカーボン酸アミド、フルオロカーボンヒド
ロキシ酸アミド、フルオロカーボン酸アミドのエチレン
オキサイド付加縮合物、フルオロカーボンヒドロキシ酸
アミド硫酸エステル、フルオロカーボンスルホン酸、フ
ルオロハイドロカーボンカルボン酸、フルオロカーボン
スルホン酸、フルオロハイドロカーボンアルキルエステ
ル、フルオロハイドロカーボンアルキルエーテル、フル
オロハイドロカーボンカルボシキアルキルエステル、フ
ルオロハイドロカーボンヒドロキシアミド、フルオロア
ルキルジアミンなどの非イオン型フッ素系界面活性剤、
ベタイン型フルオロカーボンスルホンアミド結合を有す
るアルキルアミン、ベタイン型フルオロカーボン酸アミ
ド結合を有するアルキルアミンなどの両性型フッ素系界
面活性剤などを用いることができる。
が、受像層形成塗液の全重量に対して0.001〜1重
量%が好ましく、さらに好ましくは0.005〜0.8
重量%、最も好ましくは0.01〜0.5重量%であ
る。0.001重量%より少ない場合、界面活性剤の効
果が小さく、塗布性が劣る傾向がある。一方、1重量%
より多い場合には、インキとの親和性が小さくなって印
刷濃度や画像再現性に劣る傾向がある。
ワックス系組成物を主たる構成成分とする受像層の表面
自由エネルギーは25〜45mN/mであることが必要
であり、さらにはインキとの親和性の点で30〜40m
N/mであることが好ましい。表面自由エネルギーが2
5mN/mより小さいと、インキとの親和性が低下し、
また表面が滑り易くなるため、転写ムラが起こったり、
画像再現性に劣る傾向がある。一方、45mN/mより
大きいと、インキとの親和性が低下するため、印刷濃度
や画像再現性に劣る傾向がある。
受像シートのクッション率が3〜25%であることが好
ましい。すなわち、クッション率を上記範囲内にするこ
とで、例えば、印刷時のサーマルヘッドとのヘッドタッ
チ性が向上し、印刷特性が更に良好になる。
受像シートの受像層と反対側の面に帯電防止層および/
または易滑層が設けられていることは、耐ブロッキング
性、シートの搬送性などの向上の点からより好ましいも
のである。
液の塗布方法は、例えばリバースコート法、グラビアコ
ート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコ
ート法、ビードコート法、回転スクリーンコート法、ス
ロットオリフィスコート法、ロッドコート法、バーコー
ト法、ダイコート法、スプレーコート法などを用いるこ
とができる。
しくは0.01〜5μm、より好ましくは0.02〜2
μmである。0.01μmより小さい場合、インキとの
親和性が不良となる場合がある。また5μmより大きい
場合、印刷濃度や画像再現性に劣る場合がある。
の製造方法について説明するが、これに限定されるもの
ではない。
次粒径0.3〜0.4μmの二酸化チタンを2〜30重
量%、および平均粒径0.5〜2.5μmのシリカを
0.01〜1重量%含有するPETペレット(極限粘度
0.5〜0.8dl/g)を、十分に真空乾燥した後、
押出機に供給し、260〜300℃で溶融し、T字型口
金よりシート状に押出し、静電印加キャスト法を用いて
表面温度10〜60℃の鏡面キャスティングドラムに巻
き付けて、冷却固化せしめて未延伸PETフィルムを作
成する。この未延伸フィルムを70〜120℃に加熱さ
れたロール間で縦方向(フィルムの進行方向)に2.5
〜5倍延伸する。このフィルムの少なくとも片面にコロ
ナ放電処理を施し、その処理面に本発明の積層膜形成塗
液を塗布する。この塗布されたフィルムをクリップで把
持して70〜150℃に加熱された熱風ゾーンに導き、
乾燥した後、幅方向に2.5〜5倍延伸し、引き続き1
60〜250℃の熱処理ゾーンに導き、1〜30秒間の
熱処理を行い、結晶配向を完了させた。この熱処理工程
中で必要に応じて幅方向あるいは長手方向に3〜12%
の弛緩処理を施してもよい。二軸延伸は、縦、横逐次延
伸あるいは同時二軸延伸のいずれでもよく、また縦、横
延伸後、縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。ま
た、ポリエステルフィルムの厚みは特に限定されるもの
ではないが、20〜500μmが好ましい。この場合に
用いられる受像層形成塗液は環境汚染や防爆性の点で水
系が好ましい。
ステルフィルムに本発明塗液を塗布し、乾燥することに
よっても得ることができる。
像シートは、インキ、特に溶融型感熱転写用途で用いら
れるインキとの良好な親和性を示すことによって、優れ
た印刷濃度と画像再現性を有するものである。
る特性の測定方法及び効果の評価方法は次の通りであ
る。
い、感熱転写記録用受像シートの断面を観察した写真か
ら求めた。厚みは測定視野内の30個の平均値とした。
学濃度計(マクベス(株)製TR927)を用いて透過
濃度を測定する。このときのフィルム厚みと光学濃度と
をプロットし、150μm厚みに相当する光学濃度を補
間法あるいは補外法にて求めた。
V−260を用いて測定する。波長450nmおよび5
50nmにおける反射率を、各々B%、G%とすると、
白色度は下記式で表される。
0μm厚みに相当する白色度を補間法あるいは補外法に
て求めた。
力、水素結合力)が既知の4種類の測定液(本発明では
J.Panzer,J.Colloid Interf
ace Sci.,44,142(1973)に記載の
水、ホルムアミド、ヨウ化メチレンの数値を用いた。)
を用い、23℃、相対湿度65%の条件下で接触角計C
A−D型(協和界面科学(株)製)にて各液体の受像層
上での接触角を測定した。測定は5個の平均値を用い
た。この値を拡張Fowkes式とYoungの式より
導入される下記式を用いて各成分を計算した。
p )1/2 +(γSh ・γLh )1/ 2 =γL(1+cos
θ)/2 但し、γS=γSd +γSp +γSh 、γL=γLd +
γLp +γLh ここで、γS、γSd 、γSp 、γSh はそれぞれ、受
像層表面の表面自由エネルギー、分散力成分、極性力成
分、水素結合力成分を表し、γL、γLd 、γLp 、γ
Lh はそれぞれ用いた測定液の表面自由エネルギー、分
散力成分、極性力成分、水素結合力成分を表す。また、
θは受像層上での測定液の接触角を表す。各々の液体に
ついて得られたθと測定液の表面自由エネルギーおよび
その各成分の値を代入し、連立方程式を解いて受像層の
表面自由エネルギーを求めた。
0に標準測定子900030を用い、更にダイヤルゲー
ジスタンドNo.7001DGS−Mを用いて、ダイヤ
ルゲージを押さえ、部分荷重50gと500gとをかけ
たときのそれぞれのフィルム厚みd50とd500か
ら、次式により求める。
d500)/d50
Color Point 2」(セイコー電子工業
(株)製)、熱転写インクリボンとして専用のCH70
5(イエロー、マゼンタ、シアン セイコー・アイ・サ
プライ(株)製)を用いて、本発明の感熱転写記録用受
像シートに「テストパターンプリント」モードで印刷し
た。そして印刷面の印刷濃度および画像再現性について
目視で観察して以下の3段階評価を行った。○以上を良
好と判定した。
である。また、画像再現性も良好である △:転写ムラが見られ、画像再現性に劣る ×:転写ムラあるいは未転写部分が数多く見られ、画像
再現性が全く不良である
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
配向白色PETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”)
の片面に以下の受像層形成塗液を塗布した。
樹脂(“HYTEC”S−3148:東邦化学(株)
製) (B)ワックス系組成物:アクリル酸−酢酸ビニル−エ
チレン共重合ワックス水分散体(“HYTEC”E−7
462”東邦化学(株)製) (C)添加粒子:シリカ(平均粒径0.3μm) (D)界面活性剤:フッ素系界面活性剤 (A)/(B)の固形分重量比を40/60としたもの
に、(C)を固形分に対して4重量%、(D)を塗液の
全重量に対して0.05重量%添加して混合した。
0.1μmとなるようグラビアコーターで塗布し、12
0℃で2分間乾燥させ、感熱転写記録用受像シートを得
た。このとき表面自由エネルギーは33.7mN/mで
あった。評価結果を表1に示す。
は、実施例1と同様にして感熱転写記録用受像シートを
得た。表面自由エネルギーは23.1mN/mであっ
た。評価結果を表1に示す。
は、実施例1と同様にして感熱転写記録用受像シートを
得た。表面自由エネルギーは49.4mN/mであっ
た。評価結果を表1に示す。
成物の固形分重量比を20/80とした以外は、実施例
1と同様にして感熱転写記録用受像シートを得た。この
とき表面自由エネルギーは28.9mN/mであった。
評価結果を表1に示す。
成物の固形分重量比を80/20とした以外は、実施例
1と同様にして感熱転写記録用受像シートを得た。この
とき表面自由エネルギーは41.5mN/mであった。
評価結果を表1に示す。
成物の固形分重量比を5/95とした以外は、実施例1
と同様にして感熱転写記録用受像シートを得た。このと
き表面自由エネルギーは24.2mN/mであった。評
価結果を表1に示す。
成物の固形分重量比を95/5とした以外は、実施例1
と同様にして感熱転写記録用受像シートを得た。このと
き表面自由エネルギーは47.3mN/mであった。評
価結果を表1に示す。
濃度1.1、白色度79%の二軸配向白色PETフィル
ム(東レ(株)製“ルミラー”)としたこと以外は、実
施例1と同様の方法で感熱転写記録用受像シートを作成
した。このとき表面自由エネルギーは33.5mN/m
であった。評価結果を表1に示す。
用受像シートは、白色基材フィルム上に変性ポリオレフ
ィンとワックス系組成物を主たる構成成分とする受像層
が設けられてなり、該受像層の表面自由エネルギーが2
5〜45mN/mであることを特徴とし、該受像層とイ
ンキとが良好な親和性を示すことにより、印刷濃度およ
び画像再現性に優れるものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 白色基材フィルムの少なくとも片面に、
変性ポリオレフィンとワックス系組成物を主たる構成成
分とする受像層が設けられてなり、該受像層の表面自由
エネルギーが25〜45mN/mであることを特徴とす
る感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項2】 受像層中に粒径0.01〜10μmの粒
子が、0.05〜20重量%添加されてなることを特徴
とする請求項1に記載の感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項3】 感熱転写記録用受像シートのクッション
率が3〜25%であることを特徴とする請求項1または
請求項2に記載の感熱転写記録用受像シート。 - 【請求項4】 白色基材フィルムが、内部に微細なボイ
ドを含有する白色ポリエステル系フィルムであることを
特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の感熱
転写記録用受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23812896A JP3900558B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 感熱転写記録用受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23812896A JP3900558B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 感熱転写記録用受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081076A true JPH1081076A (ja) | 1998-03-31 |
JP3900558B2 JP3900558B2 (ja) | 2007-04-04 |
Family
ID=17025606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23812896A Expired - Fee Related JP3900558B2 (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 感熱転写記録用受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3900558B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010269583A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-12-02 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
JP2020019260A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | リンテック株式会社 | オーバーラミネートフィルム |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP23812896A patent/JP3900558B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010269583A (ja) * | 2009-04-21 | 2010-12-02 | Oji Paper Co Ltd | 熱転写受容シート |
JP2020019260A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | リンテック株式会社 | オーバーラミネートフィルム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3900558B2 (ja) | 2007-04-04 |
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