JP3783324B2 - 受像シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は受像シートに関し、更に詳しくは溶融型感熱転写記録に用いられる、階調性、印刷濃度、画像再現性、特にドット再現性および低濃度記録部分の画像再現性に優れ、かつ画像定着性に優れた受像シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ハードコピー技術における記録方法の一つとしてノンインパクト、操作、保守が容易、低コスト、小型化可能な感熱転写記録が注目されている。
【0003】
特に溶融型感熱転写記録方式においては、溶融インキを部分転写あるいはドット径を変化させて印字することにより高度な階調性を得る印字方式が注目されている。
【0004】
従来、溶融型感熱転写記録用の受像シートとしては普通紙、上質紙、合成紙、ポリエステルフィルムなどが用いられ、更に溶融インキの転着性を向上させる目的でポリエステルフィルム上にビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体積層(特開昭62−231791号公報)、ビニルアルコール/酢酸ビニル共重合体積層(特開昭62−231792号公報)、共重合ポリエステル積層(特開平4−86293号公報)などが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし高階調性を表現する溶融型感熱転写方式は、サーマルヘッドへの印加エネルギーをコントロールすることにより転写させるインキ量を調整しているため、それに応じた微小ドットや転写インキ量の増減、特に小さいエネルギーで印字する場合の受像シートへの転写性、すなわちドット再現性が良く、転着性の良いものが要求される。
【0006】
この点において従来から用いられている普通紙、上質紙、合成紙は表面が粗いため微小ドットの再現性が悪く、鮮明な画像を得ることができない。またポリエステルフィルムは表面は平滑であるものの、高度に結晶配向しているためドットの転着性が悪い。また、これを改良する目的で表面に被覆層を設けた上記従来技術では充分な階調性を得ることができないものであった。
【0007】
本発明は、かかる欠点を改良し、転写されるべきインキの転着性が良好で、ドット再現性が良く階調性に優れ、かつ画像定着性に優れた受像シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが鋭意検討した結果、本発明のかかる目的は、下記の構成を有する本発明によって工業的に有利に達成された。
【0009】
加熱によって溶融するインキを受容する受像シートにおいて、該受像シートが少なくとも一軸に延伸された白色プラスチックフィルムを基材とし、該白色プラスチックフィルムの少なくとも片面に設けられた受像層が、(A)分子量1540〜4000のポリエチレングリコールを含有するポリエステルであって、ポリエチレングリコールの含有量がこれを除くポリエステル成分100重量部に対して5〜30重量部であるポリエステル、および(B)アクリル変性ポリエチレン、ウレタン変性ポリエチレン、ポリエチレンワックスから選ばれる1種を(A)/(B)=30/70〜70/30(固形分重量比)含有し、受像層表面が融解開始温度が50〜120℃、および表面濡れ張力が30〜40mN/mであることを特徴とする受像シート。
【0010】
[2]白色プラスチックフィルムが白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする上記[1]に記載の受像シート。
【0011】
[3]白色プラスチックフィルムが、内部に微細なボイドを含有することを特徴とする上記[1]、[2]のいずれかに記載の受像シート。
【0012】
[4]基材が、内部に微細なボイドを有し、無機粒子もしくは非相溶の樹脂を2〜35重量%を含有する受像シートであって、受像シートの白色度が70%以上、光学濃度が0.5以上であることを特徴とする上記[1]〜[3]のいずれかに記載の受像シート。
【0013】
[5]受像層とは反対面の表面比抵抗が1012Ω/□以下であることを特徴とする上記[1]〜[4]のいずれかに記載の受像シート。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明における基材フィルムとしては、代表的なものとしてポリエステルフイルム、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィンフイルム、ナイロンに代表されるポリアミドフイルム、ポリ塩化ビニルフイルム、ポリウレタンフイルム、ポリカーボネートフイルム、アクリル系フイルム、フッ素系フイルムなどを用いることができる。これらはホモポリマーでも共重合ポリマーであってもよい。このような基材フィルムの代表的市販品としてはポリプロピレン系合成紙“ユポ”(王子油化合成紙(株)製)を挙げることができる。これらの内、機械的強度、寸法安定性、受像層との接着性などの点でポリエステルフイルムが好ましい。
【0015】
ポリエステルフイルムとは、エステル結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子フイルムの総称であって、特に好ましいポリエステルフイルムとしてはポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレン−2,6−ナフタレートフイルム、ポリエチレン−α,β−ビス(2−クロルフェノキシ)−エタン4,4’−ジカルボキシレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフイルム、ポリブチレン−2,6−ナフタレートフイルムなどである。これらの中でも寸法安定性、機械的強度、作業性などの品質あるいは経済性などを総合的に判断すると、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレン−2,6−ナフタレートフイルムが好ましい。このポリエステルフィルムはホモポリマーであっても、これらのポリエステルを混合したものでも、あるいは他のジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好ましくは20モル%以下共重合されていてもよい。具体的な共重合成分としてはイソフタル酸、炭素数4〜10の脂肪族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸およびこれらのエステル、炭素数3〜20のジオール、シクロヘキサンジメタノールなどを用いることができる。
【0016】
更に上記ポリエステルフィルム中には、本発明の目的を阻害しない範囲内で他種ポリマーをブレンドしたり、共重合してもよいし、各種添加剤、例えば酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、帯電防止剤、核剤などが添加されていてもよい。
【0017】
上述したポリエステルの極限粘度(25℃のo−クロロフェノール中で測定)は、0.4〜1.2dl/gが好ましく、より好ましくは0.5〜0.8dl/gの範囲にあるものが本発明を実施する上で好適である。
【0018】
基材フィルムの厚みは特に限定されるものではなく、用途に応じて適宜選択されるが、機械的強度などの点から、通常20〜500μm、好ましくは50〜300μmである。また、得られたフィルムを各種の方法で貼り合わせ、更に厚いフィルムとすることもでき、印字走行性を改良する目的で受像層を設ける面の反対面に紙をラミネートしたものであってもよい。
【0019】
本発明の受像シートにおいて基材フィルムとして用いられる白色ポリエステルフィルムは、白色に着色されたポリエステルフィルムであれば特に限定されるものではないが、通常は無機粒子の添加および/またはポリエステルと非相溶の樹脂を添加し、それを一軸または二軸延伸することによりフィルム内部に微細なボイドを含有させ、該ボイドで光を散乱させることにより白色化されたものが好ましく使用される。添加する量は特に限定されないが、無機粒子の場合、好ましくは2〜35重量%、より好ましくは5〜30重量%、更に好ましくは8〜25重量%である。一方、非相溶性の樹脂を添加する場合には、好ましくは2〜35重量%、より好ましくは5〜30重量%、更に好ましくは8〜25重量%であるのが望ましい。
【0020】
該無機粒子は特に限定されないが、好ましくは平均粒径0.1〜4μm、より好ましくは0.3〜1.5μmの無機粒子などをその代表的なものとして用いることができる。具体的には硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、シリカ、アルミナ、タルク、クレー等あるいはこれらの混合物を使用でき、これらの無機粒子は他の無機化合物、例えばリン酸カルシウム、雲母、ジルコニア、酸化タングステン、フッ化リチウム、フッ化カルシウムなどと併用されてもよい。また、上述した無機粒子の中でもモース硬度が5以下、好ましくは4以下のものを使用する場合、白色度が更に増すためより好ましい。
【0021】
上述のポリエステルと非相溶の樹脂としては特に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレートやポリエチレン−2,6−ナフタレートと混合する場合についていえば、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリメチルブテン、変性オレフィン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリスチレン、ポリフェニレンオキシド、フッ素系ポリマーなどを用いることができ、当然上述した無機粒子と併用してもよい。
【0022】
特にポリエステルに無機粒子および/またはポリエステルと非相溶の樹脂を混合して2軸延伸し、内部に微細なボイドを有する、比重が0.5〜1.3の白色ポリエステルフィルムは印刷特性が良好になるので好ましい。このとき、そのボイドを微細化するため各種の界面活性剤やポリアルキレングリコール共重合体などの相溶化剤を添加するのが好ましい。特にポリエステルポリエーテル共重合体が好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート−ポリエチレングリコール共重合体、ポリブチレンテレフタレート−ポリテトラメチレングリコール共重合体などが好適に使用できる。
【0023】
また基材フィルムの表面を平滑化するため、その片面もしくは両面にポリエステルおよびこれに上述の無機粒子を1〜2重量%含有させた複合層を設けたものは、より好ましく使用できる。複合層の厚みは特に限定しないが、0.1〜20μm程度が好ましい。さらに白色度を向上させるために蛍光増白剤を基材および/または複合層に混在させるのが好ましい。
【0024】
本発明は受像層を形成する上で、該受像層が、(A)分子量1540〜4000のポリエチレングリコールを含有するポリエステルであって、ポリエチレングリコールの含有量がこれを除くポリエステル成分100重量部に対して5〜30重量部であるポリエステル、および(B)アクリル変性ポリエチレン、ウレタン変性ポリエチレン、ポリエチレンワックスから選ばれる1種を(A)/(B)=30/70〜70/30(固形分重量比)含有し、かつ受像層表面の融解開始温度が50〜120℃、表面濡れ張力が30〜40mN/mであることを特徴とするものである。基材フィルム上に上記組成の受像層を設けることにより、受像シートに熱転写による画像を形成した場合の、基材フィルムとの画像定着性が良好となり、また低濃度記録部分の画像再現性、ドット再現性がさらに良好となるのである。
【0025】
該部分を設ける方法としては、基材フィルム、例えばポリエステルフィルムを溶融製膜する過程で共押出する方法(A)、または基材フィルムにポリエステルおよび/またはポリウレタンを塗布、乾燥する方法(B)、ポリエステルおよび/またはポリウレタンと非相溶であって、かつそれらより表面濡れ張力の小さい組成物を混合した塗液を塗布、乾燥する方法(C)によって得ることができる。表面濡れ張力の差としてはポリエステル、ポリウレタンより3mN/m以上、好ましくは5mN/m以上小さいものが好ましい。特に混合、塗布乾燥の方法(C)は、本発明に特定された受像層表面をも一気に形成できるので好ましい方法である。
【0026】
この場合、基材フィルム側にポリエステルおよび/またはポリウレタンを主成分とする部分が形成され、その上、すなわち受像層表面側は非相溶組成物によって被覆されるのであるから、その界面には両者の混在層が形成されているのが好ましい。
【0027】
上記の方法の内、前者二つの方法(A、B)でポリエステルおよび/またはポリウレタンの層を設けた場合には、さらにその上に融解開始温度が50〜120℃、表面濡れ張力が30〜40mN/mの層を塗布またはエクストルージョンラミネート、ドライラミネートなどの方法で形成させる。
【0028】
ポリエステルおよび/またはポリウレタンを塗布によって設ける場合には、基材フィルムに塗布、乾燥する(オフラインコート)、基材フィルム製膜工程で塗布する方法(インラインコート)のいずれでもよいが、基材と強固に密着する点で後者の方法が好ましい(もちろん(C)の方法もオフラインコート、インラインコートのいずれの方法を用いてもよい)。用いられるポリエステルおよび/またはポリウレタンは、有機溶剤や水に溶解あるいは分散させた従来公知のものを任意に用いることができる。
【0029】
ここでポリエステルとはジカルボン酸成分とジオール成分からなるエステル結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子の総称であって、好ましいポリエステルとしてはジカルボン酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸、あるいはこれらのエステル形成誘導体など、またジオール成分としてエチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA−エチレンオキシド付加物、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンなどから各々選ばれる1種または2種以上が使用されているものである。具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、アゼライン酸あるいはこれらのエステル形成誘導体などのジカルボン酸成分と、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコールであるジオール成分から選ばれてなる共重合ポリエステルが好ましく使用される。
【0030】
特に、本発明においては、該ポリエステルがポリアルキレングリコールを含有することが必要であり、ガラス転移点が50℃以下、より好ましくは30℃以下、更には10℃以下であることが好ましい。ポリアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコールが好ましく用いられる。またポリアルキレングリコールの分子量は1540〜4000であることが必要である。さらにポリアルキレングリコールの含有量としては、ポリエステル中のポリアルキレングリコールを除くポリエステル成分100重量部に対し5〜30重量部である。
【0031】
また、ポリウレタンとしては従来公知のものが使用できるが、その代表例を挙げればポリエステルウレタン、ポリエーテルウレタン、ポリカーボネートウレタンなどであり、いわゆる主鎖あるいは側鎖にウレタン結合を有するものであれば特に限定されるものではなく、有機溶剤に可溶のもの、水に溶解または分散させたものなどを任意に選定できる。もちろん先に述べた溶融押出やエクストルージョンラミネートなどに用いられる熱可塑性ポリウレタンも好適に使用できる。
【0032】
次に本発明においては、受像層表面の融解開始温度が50〜120℃であることが必要であり、より好ましくは60〜100℃、最も好ましくは70〜90℃である。融解開始温度が50℃未満の場合にはインキの過転写によりドット再現性が低下したり、あるいは受像シートの受像層表面がべたついて、表面を指などで擦った時に受像層の一部が取れたり、受像シート同士が貼付いたりする場合がある。一方、120℃を越える場合にはインキの転着性が劣り所望のドットが正確に転写できない問題が生じる。すなわちドットの欠けやドット径の変化が生じたり、極端な場合にはドットが転写されず画像が表現できないことがある。
【0033】
また本発明においては、受像層表面の表面濡れ張力が30〜40mN/mであることが必要であり、より好ましくは32〜38mN/mである。表面濡れ張力が30mN/mより小さい場合、および40mN/mより大きい場合には、インキの転着性が劣り、ドットの欠けやドット径の変化が生じたり、極端な場合にはドットが転写されず画像が表現できないことがある。
【0034】
受像層表面を形成する組成物としては、上述の要件を満たすものであり、変性ポリオレフィン、ワックスなどの熱可塑性樹脂を用いることができる。これらの熱可塑性樹脂は単独で用いても、2種以上を混合および/または共重合したものを用いてもよい。画像再現性、ドット再現性の点で変性ポリオレフィンが特に好ましい。
【0035】
上述のポリオレフィンとは、エチレン、プロピレン、エチレン−プロピレンに代表されるオレフィン類の重合体であり、変性ポリオレフィンとは該オレフィン類とウレタン、アクリル酸、メタクリル酸およびそのエステル、ポリエステル、パラフィン、酢酸ビニル、塩化ビニル、スチレン、ブタジエンなどとの共重合体である。変性ポリオレフィンの一例としては、ウレタン変性ポリエチレン、アクリル酸変性ポリエチレン、パラフィン変性ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−スチレン共重合体などの2元共重合体、エチレン−アクリル酸−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸−スチレン共重合体、エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体などの3元共重合体などがある。
【0036】
これらの中でも本発明では、変性ポリオレフィンとして、ウレタン変性ポリエチレン、アクリル酸変性ポリエチレンを用い、ワックスとしてはポリエチレンワックスを用いる。
【0037】
さらに受像層中には、本発明の効果が損なわれない範囲内で、各種の添加剤、例えば帯電防止剤、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機および/または無機の微粒子、有機の易滑剤、顔料、染料、充填剤、核剤、架橋剤などが配合されてもよい。
【0038】
また本発明においては、受像シートの白色度が70%以上、光学濃度0.5以上であることが好ましく、より好ましくは白色度85%以上、光学濃度0.8以上、更には白色度90%以上、光学濃度1以上であることが最も好ましい。白色度が70%より小さい場合には反対面の模様や着色が透過し画像の美観が損なわれ易い傾向があり、一方、光学濃度が0.5より小さい場合には肉眼で見た場合白さが減少したり反対面の影響を受けやすい傾向にある。特に感熱転写の場合には、「白さ」は受像シートの白さに依存するため上記範囲とするのが好ましいものである。また、受像層表面のベック平滑度は10000秒を越えるものが、微細なドット再現性の点から好ましい。そのためには受像層の厚みを厚くしたり、基材フィルムの複合層を平滑にすることが有効である。
【0039】
さらに本発明においては、基材フィルムの片面に受像層が設けられている場合、受像シートの受像層とは反対面の表面比抵抗が1012Ω/□以下、より好ましくは1011Ω/□以下、更には1010Ω/□以下であることが、シートの搬送性、給紙性、塵・埃の付着防止などの点からより好ましいものである。上述の表面比抵抗を得るための方法は、特に限定されないが通常は基材である白色プラスチックフィルム面に帯電防止剤を塗布するか、該白色プラスチックフィルム内に添加する方法が採用される。帯電防止剤としては特に限定されないが、例えばイオン性高分子、界面活性剤、導電性無機微粒子、無機電解質、有機錯塩などを用いることができる。
【0040】
イオン性高分子とは主鎖、側鎖もしくは主鎖のペンダントとしてイオン性基を有する高分子の総称であり、イオン性基としては、例えばスルホン酸塩、カルボン酸塩、リン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸エステル塩などのアニオン性基、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルピロリジウム塩などのカチオン性基、アルキルペタイン型、アルキルイミダゾリン型、アルキルアラニン型などの両性イオン基を用いることができる。
【0041】
また、界面活性剤としては、例えばアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩などのアニオン系界面活性剤、第4級アンモニウムクロライド、第4級アンモニウムサルフェートなどのカチオン系界面活性剤、ポリエーテル類、多価アルコール類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤、アルキルペタイン型、アルキルイミダゾリン型、アルキルアラニン型などの両性系界面活性剤、フッ素界面活性剤、あるいはポリビニルベンジル型カチオン、ポリアクリル酸型カチオンなどの導電性樹脂を用いることができる。
【0042】
これらのうち塗布性、他の組成物との混和性などの点でイオン性高分子が好ましい。イオン性高分子とは主鎖、側鎖もしくは主鎖のペンダントとしてイオン性基を有する高分子の総称であり、その具体例としては、主鎖にイオン性基を有する高分子として、例えばピロリジウム環、ピペリジニウム環などを主鎖に有する高分子、又はこれらのものに不飽和結合を有する化合物を共重合成分として含む高分子を用いることができる。
【0043】
また、側鎖にイオン性基を有する高分子として、例えばアクリル酸、メタクリル酸、スチレンなどからなる単独重合体及び/または他の成分としてポリエチレン、ポリプロピレンなどの飽和炭化水素、ポリアセチレンなどの不飽和炭化水素、アルキレンオキシドなどとの共重合体を主鎖とし、リン酸塩、スルホン酸塩、ビニルスルホン酸塩、カルボン酸塩などのイオン性基を側鎖に有するものを用いることができる。
【0044】
本発明を実施するにあたり受像層形成塗液の塗布方法は、例えばリバースコート法、グラビアコート法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ビードコート法、回転スクリーンコート法、スロットオリフィスコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイコート法、スプレーコート法などを用いることができる。
【0045】
塗布工程は、基材フィルム上に塗布、乾燥する方法(オフラインコート)、基材フィルムの製膜工程で塗布する方法(インラインコート)のいずれの方法であってもよいが、塗膜すなわち受像層の均一性、薄膜塗布、経済性の点からインラインコートによる方法が好ましい。
【0046】
受像層の厚みは特に限定されないが、好ましくは0.01〜5μm、より好ましくは0.02〜2μmである。0.01μmより小さい場合、インキの転着性が不良となる場合がある。また5μmより大きい場合、印刷濃度、画像再現性やドット再現性に劣る場合がある。
【0047】
次に本発明の受像シートの製造方法の一例について説明するが、これに限定されるものではない。
【0048】
極限粘度0.5〜0.8dl/gのポリエチレンテレフタレート(以下、PETと省略する)ペレットに白さを付与するための無機粒子、非相溶樹脂などを2〜35重量%混合し、十分に真空乾燥した後、押出機に供給し、260〜300℃で溶融し、T字型口金よりシート状に押出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度10〜60℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付け、冷却固化せしめて未延伸PETフィルムを作成する。この未延伸フィルムを70〜120℃に加熱されたロール間で縦方向(フィルムの進行方向)に2.5〜5倍延伸する。このフィルムの少なくとも片面にコロナ放電処理を施し、その処理面に受像層形成塗液を塗布する。この塗布されたフィルムをクリップで把持して70〜150℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾燥した後、幅方向に2.5〜5倍延伸し、引き続き160〜250℃の熱処理ゾーンに導き、1〜30秒間の熱処理を行い、結晶配向を完了させた。この熱処理工程中で必要に応じて幅方向あるいは長手方向に3〜12%の弛緩処理を施してもよい。二軸延伸は、縦、横逐次延伸あるいは同時二軸延伸のいずれでもよく、また縦、横延伸後、縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。この場合に用いられる受像層形成塗液は環境汚染や防爆性の点で水系が好ましい。
【0049】
以上は基材フィルムが単一構成のフィルム、いわゆる単膜フィルムの場合についての説明であるが、もし積層フィルムとするならば、極限粘度0.5〜0.8dl/gのPETペレットに無機粒子、非相溶樹脂などを2〜35重量%混合したものを別々に用意し、それぞれ十分に真空乾燥した後、別々の押出機に供給して260〜300℃で溶融し、互いに隣接したT字型口金より共押出したものを、上記方法と同様にして未延伸積層PETフィルムを作成する。以降の手順については上記方法と同様である。
【0050】
また、上記の方法以外に二軸延伸白色ポリエステルフィルムに本発明の受像層形成塗液を塗布し、乾燥することによっても得ることができる。
【0051】
このようにして得られた受像シートは、インキ、特に溶融型感熱転写用途で用いられるインキの転着性が良好であり、階調性、印刷濃度、画像再現性、特にドット再現性および低濃度記録部分の画像再現性に優れ、かつ画像定着性に優れるものである。
【0052】
[特性の測定方法および効果の評価方法]
本発明における特性の測定方法及び効果の評価方法は次の通りである。
【0053】
(1)受像層の厚み
(株)日立製作所製透過型電子顕微鏡HU−12型を用い、受像シートの断面を観察した写真から求めた。厚みは測定視野内の30個の平均値とした。
【0054】
(2)表面濡れ張力
JIS−K−6768に準じて測定した。ただし、測定条件を23℃、相対湿度65%として測定を行った。
【0055】
(3)融解開始温度
受像シートを10mm×10mmに切り出し、受像層側から松浪硝子工業(株)製カバーガラスを1枚、受像シートがほぼ中央になるように重ねる。この状態で融点測定器((株)柳本製作所製)を用いて、温度を40℃から5℃毎に段階的に上昇させ、5分間各温度でホールドしたとき受像層が融解する温度を目視で観察し、その受像層表面の融解開始温度とした。
【0056】
(4)白色度
JIS−L−1015に準じて、(株)島津製作所製UV−260を用いて測定した。波長450nmおよび550nmにおける反射率を、各々B%、G%とすると、白色度は下記式で表される。
【0057】
白色度(%)=4B+3G
(5)光学濃度
光学濃度計(マクベス(株)製TR927)を用いて透過濃度を測定した。
【0058】
(6)階調性
カラープリンターとして「Professional Color Point 2」(セイコー電子工業(株)製)、熱転写インキリボンとして専用のCH705(イエロー、マゼンタ、シアン セイコー・アイ・サプライ(株)製)を用いて、本発明の受像シートに4階調のテストパターン印刷を行った。そして印刷面の階調性を目視で判定し、以下の3段階評価を行った。○以上を良好とした。
【0059】
○:4階調が再現できる。
【0060】
△:3階調以上が再現できる。
【0061】
×:階調性が出ない。
【0062】
(7)印刷濃度および画像再現性
上記(6)の方法によって印刷した印刷面の状態を、印刷濃度および画像再現性について目視で観察して以下の4段階評価を行った。○以上を良好と判定した。
【0063】
◎:全体の印刷濃度が非常に高く、転写ムラの無い極めて良好な画像である。
【0064】
○:全体の印刷濃度が高く、転写ムラのほとんど無い良好な画像である。また、画像再現性も良好である。
【0065】
△:転写ムラが見られ、画像再現性に劣る。
【0066】
×:転写ムラあるいは未転写部分が数多く見られ、画像再現性が全く不良である。
【0067】
(8)低濃度記録部分の画像再現性
上記(6)の方法によって印刷した印刷面のうち、最も階調の薄い部分の画像再現性について目視で観察して以下の4段階評価を行った。○以上を良好と判定した。
【0068】
◎:転写ムラが全く無く、極めて良好である。
【0069】
○:転写ムラがわずかに見られるものの良好な画像である。
【0070】
△:転写ムラが数多く見られ、画像再現性に劣る。
【0071】
×:画像が未転写である。
【0072】
(9)ドット再現性
上記(6)の方法によって印刷した印刷面のマゼンタ部分を反射型光学顕微鏡を用いて200倍に拡大して観察し、ドットの形状について以下の4段階評価を行った。○以上を良好と判定した。
【0073】
◎:ドット形状が円形であり極めて良好。
【0074】
○:ドットに一部分欠けたものが見られるものの良好。
【0075】
△:ドットの欠けが見られる。またはドットが小さいか、ドットがつぶれている。
【0076】
×:ドット形状の欠けが著しい。あるいはドットが極端に小さい。
【0077】
(10)画像定着性
上記(6)の方法で印刷した受像シートの印刷面に“Scotch”メンディングテープ(住友スリーエム(株)製)を貼り付け、T字剥離した後の画像の残存性について目視で観察して以下の3段階評価を行った。○以上を良好と判定した。
【0078】
○:メンディングテープに画像がほとんど転写しない。
【0079】
△:画像が部分的に剥離する。
【0080】
×:画像が面状に剥離する。
【0081】
【実施例】
次に、実施例に基づいて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0082】
[実施例1]
白色PET層(A)として、平均粒径1μmのシリカを0.5重量%含有するPETペレット(極限粘度0.63dl/g)に非相溶な樹脂としてポリメチルペンテンを5重量%となるよう混合し、十分に真空乾燥する。一方、白色PET層(B)として、PETペレット(極限粘度0.65dl/g)に平均粒径1μmの炭酸カルシウムを14重量%となるよう混合したものを十分に真空乾燥する。次に、それぞれを別々の押出機に供給し285℃で溶融した後、互いに隣接したT字型口金より共押出し、さらに静電印加キャスト法を用いて表面温度25℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化せしめることにより未延伸積層フイルムを作成した。この未延伸フィルムを95℃に加熱して長手方向に3.2倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。このフィルムに空気中でコロナ放電処理を施し、その処理面に下記の受像層形成塗液を塗布した。塗布された一軸延伸フィルムをクリップで把持しながら予熱ゾーンに導き、110℃で乾燥後、引き続き連続的に125℃の加熱ゾーンで幅方向に3.2倍延伸し、更に230℃の加熱ゾーンで熱処理を施して結晶配向を完了させ、受像層を設けた白色PETフィルムからなる受像シートを得た。得られた受像シートは、基材PETフィルムの厚みが75μm(内層(A)が65μm、両外層(B)が5μmの三層積層)、受像層の厚みが0.08μm、受像シートの白色度が80%、光学濃度が0.9、受像層表面の融解開始温度が75℃、表面濡れ張力が36mN/mであった。評価結果を表1に示す。
【0083】
「受像層形成塗液」
(A)変性ポリオレフィン:ウレタン変性ポリエチレン水分散体(ウレタン変性比率=20重量%、アンモニア水溶液中で加熱することにより乳化させ、水分散体としたもの)
(B)ポリエステル:ポリエチレングリコール(以下、PEGと省略する)共重合ポリエステル水分散体(テレフタル酸/イソフタル酸/5−ナトリウムスルホ−イソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/PEG=50/49/1/55/42.3/2.7(モル比)の比率で共重合したもの、PEGの分子量=4000、PEGの含有量=30重量部、ガラス転移点(以下、Tgと略する)=−16℃)
(A)/(B)を固形分重量比50/50で混合し、水で希釈して固形分濃度を3%とした。
【0084】
[実施例2]
実施例1において、変性ポリオレフィンをアクリル酸変性ポリエチレン水分散体(アクリル酸変性比率=20重量%、アンモニア水溶液中で加熱することにより乳化させ、水分散体としたもの)に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0085】
[実施例3]
実施例1において、変性ポリオレフィンをポリエチレンワックス水分散体(ポリエチレンワックスを加熱・加圧して乳化することにより水分散体としたもの)に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0086】
[比較例1]
実施例1において、変性ポリオレフィンを除いたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0087】
[比較例2]
実施例1において、ポリエステルを除いたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0088】
[比較例3]
実施例1において、変性ポリオレフィンをパラフィンワックス水分散体(パラフィンワックスに非イオン性界面活性剤を加え、加熱・加圧して乳化することにより水分散体としたもの)に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0089】
[比較例4]
実施例1において、変性ポリオレフィンを酸化ワックス水分散体に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0090】
[比較例5]
実施例1において、変性ポリオレフィンをポリプロピレンワックス水分散体に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0091】
[比較例6]
実施例1において、変性ポリオレフィンをエチレン−酢酸ビニル共重合体水分散体(酢酸ビニル共重合比率=19重量%、エチレン−酢酸ビニル共重合体をピンミルにて粗分散の後、サンドグラインダーにて水分散体としたもの)に変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0092】
[実施例5〜6]、[比較例7]
実施例1において、変性ポリオレフィン/ポリエステルの固形分重量比を各々10/90、30/70、70/30と変更したこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0093】
[実施例7〜8]、[比較例8]
実施例1において、ポリエステルを表2に示すものに変えたこと以外は実施例1と同様にして受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0094】
[実施例10]
厚み100μmの二軸配向白色PETフィルム(東レ(株)製“ルミラー”E20)の片面に実施例1と同様の受像層形成塗液を、乾燥後の厚みが0.1μmとなるようにグラビアコーターで塗布し、120℃で2分間乾燥させ、受像シートを得た。評価結果を表1に示す。
【0095】
【表1】
【表2】
【0096】
【発明の効果】
本発明によって作成される受像シートは、インキの転着性が良好であり、階調性、印刷濃度、画像再現性、特にドット再現性および低濃度記録部分の画像再現性に優れ、かつ画像定着性に優れるものである。また、基材が白色プラスチックフィルムであるため、画像の鮮明性に優れ、かつ美麗な画像が得られるものである。
Claims (5)
- 加熱によって溶融するインキを受容する受像シートにおいて、該受像シートが少なくとも一軸に延伸された白色プラスチックフィルムを基材とし、該白色プラスチックフィルムの少なくとも片面に設けられた受像層が、(A)分子量1540〜4000のポリエチレングリコールを含有するポリエステルであって、ポリエチレングリコールの含有量がこれを除くポリエステル成分100重量部に対して5〜30重量部であるポリエステル、および(B)アクリル変性ポリエチレン、ウレタン変性ポリエチレン、ポリエチレンワックスから選ばれる1種を(A)/(B)=30/70〜70/30(固形分重量比)含有し、受像層表面が融解開始温度が50〜120℃、および表面濡れ張力が30〜40mN/mであることを特徴とする受像シート。
- 白色プラスチックフィルムが白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の受像シート。
- 白色プラスチックフィルムが、内部に微細なボイドを含有することを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の受像シート。
- 基材が、内部に微細なボイドを有し、無機粒子もしくは非相溶の樹脂を2〜35重量%を含有する受像シートであって、受像シートの白色度が70%以上、光学濃度が0.5以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の受像シート。
- 受像層とは反対面の表面比抵抗が1012Ω/□以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の受像シート。
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