JPH1080929A - 一成分系組成物を使用する自動加圧ゲル化技術による成形品の製造方法 - Google Patents

一成分系組成物を使用する自動加圧ゲル化技術による成形品の製造方法

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JPH1080929A
JPH1080929A JP17649297A JP17649297A JPH1080929A JP H1080929 A JPH1080929 A JP H1080929A JP 17649297 A JP17649297 A JP 17649297A JP 17649297 A JP17649297 A JP 17649297A JP H1080929 A JPH1080929 A JP H1080929A
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epoxy resin
mold
resin composition
curable epoxy
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JP17649297A
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English (en)
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Dean Tallak Behm
タラック ベーム ディーン
Carl Walter Mayer
ウォルター マイヤー カルル
Roland Moser
モーゼル ローラント
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Novartis AG
BASF Schweiz AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Ciba Spezialitaetenchemie Holding AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G59/00Polycondensates containing more than one epoxy group per molecule; Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups
    • C08G59/18Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing
    • C08G59/68Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the catalysts used
    • C08G59/686Macromolecules obtained by polymerising compounds containing more than one epoxy group per molecule using curing agents or catalysts which react with the epoxy groups ; e.g. general methods of curing characterised by the catalysts used containing nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L63/00Compositions of epoxy resins; Compositions of derivatives of epoxy resins
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B3/00Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties
    • H01B3/18Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances
    • H01B3/30Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes
    • H01B3/40Insulators or insulating bodies characterised by the insulating materials; Selection of materials for their insulating or dielectric properties mainly consisting of organic substances plastics; resins; waxes epoxy resins

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動加圧ゲル化法のための、使用者が成分を混
合する手間をなくすことができ、かつ貯蔵し得る一成分
系エポキシ樹脂組成物の提供 【解決手段】分子当り1より多いエポキシ基を持つ少な
くとも一種のエポキシ樹脂、上記樹脂組成物中のエポキ
シ基当量当り多くとも0.02モルの量のN-ベンジルキノリ
ニウムヘキサフルオロアンチモナート及び組成物中のエ
ポキシ基の当量当り多くとも0.02モルの量の1,1,2,2-テ
トラフェニル-1,2- エタンジオールからなる一成分系エ
ポキシ樹脂組成物。樹脂組成物は30ないし55℃の温度で
金型中に導入され、金型の温度は140-150 ℃である。樹
脂組成物は成形品が金型から取り出されるのに十分な程
に固化するまで金型に滞留し、成形品が硬化されている
間に硬化組成物の収縮を補償するような量の硬化性組成
物が連続的に金型に加圧下添加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬化性エポキシ樹
脂組成物を使用する自動加圧ゲル化技術による成形品の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】或る期間
知られている自動加圧ゲル化技術により成形品を製造す
る場合には、硬化性エポキシ樹脂組成物を、先ず初め
に、所望の場合には、加熱により液化し、次いで組成物
の熱硬化を開始するのに十分に高い温度を持つ金型中へ
導入する。上記組成物は上記成形品が金型から取り出さ
れ得るのに十分な程に硬化しそして固化するまで上記金
型に滞留し、成形品が硬化されている間に硬化の間の成
形品の体積の減少を補償するような量の硬化性組成物が
連続的に上記金型に加圧下添加される。
【0003】上述の方法で使用される硬化性材料は、頻
繁に、エポキシ樹脂に加えて、酸無水物硬化剤そして、
所望により、硬化促進剤を含有する組成物からなる。実
際には、これら組成物は多成分系としてのみ使用され
る:というのは一方の樹脂と他方の硬化剤と促進剤は比
較的短い接触の後ですら互いに顕著に反応を開始しそし
てそのような組成物が一成分系の形式では貯蔵性が悪く
なるだろうからである。従って、これら常用の組成物の
成分は、再現できる方法で、優れたそして一定の性質を
持つ成形品を得ることができるように使用者により非常
に注意深く混合されなければならない。従って、使用者
が成分を混合する手間を無くすことができる自動加圧ゲ
ル化法のための、貯蔵できる一成分混合物に対する需要
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】いわゆる細流含浸又は熱
浸漬ロール塗りを使用して、特に電気コイル線巻を固定
するためにEP−A−0673104で提案されている
特定の一成分系組成物であって、実質成分として、分子
当り一つより多いエポキシ基を持つ少なくとも1種のエ
ポキシ樹脂、並びにN−ベンジルキノリニウムヘキサフ
ルオロアンチモナート及び1,1,2,2−テトラフェ
ニル−1,2−エタンジオールからなるエポキシ樹脂の
ためのカチオン重合開始剤系からなる一成分系組成物
が、自動加圧ゲル化技術による成形品の製造のために非
常に優れて適していることが見出された。N−ベンジル
キノリニウムヘキサフルオロアンチモナートのようなカ
チオン開始剤によるエポキシ樹脂の重合反応は普通は非
常に高い発熱反応であるので、これは非常に驚くべきこ
とである。これにもかかわらず、ある種の特定の製造パ
ラメータを観察しながら上述の特定のエポキシ樹脂組成
物を使用する場合は、上記組成物を金型中に導入する時
望ましくない早期硬化はなく又は早過ぎるのと高過ぎる
のとの全て一緒の内部温度上昇によって、硬化の間に放
出される反応熱が成形品の硬化材料中の内部亀裂又は裂
け目を生じ、それが特に大型成形品の機械強度に悪影響
すると言うようなことの何れも起きない。
【0005】従って、本願発明は、組成物の熱硬化を開
始するのに十分に高い温度を持つ金型中に液状硬化性エ
ポキシ樹脂組成物を導入することからなる自動加圧ゲル
化技術による成形品の製造方法であって;組成物は上記
成形品が金型から取り出されるのに十分な程に固化する
まで上記金型に滞留し、成形品が硬化されている間に硬
化組成物の収縮を補償するような量の硬化性組成物が連
続的に上記金型に加圧下添加され、そして硬化性エポキ
シ樹脂組成物は、一成分系組成物(one component compo
sition)であり、硬化性エポキシ樹脂組成物は、分子当
り一つより多いエポキシ基を持つ少なくとも一種のエポ
キシ樹脂、組成物中のエポキシ基当量当り多くとも0.
02モルの量のN−ベンジルキノリニウムヘキサフルオ
ロアンチモナート、及び組成物中のエポキシ基の当量当
り多くとも0.02モルの量の1,1,2,2−テトラ
フェニル−1,2−エタンジオール(ベンゾピナコー
ル)からなり;硬化性エポキシ樹脂組成物は30ないし
55℃の温度で金型中に導入され、そして、金型は14
0ないし150℃の温度を持つ製造方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】適当なエポキシ樹脂は原則として
全て既知の多官能エポキシ樹脂であってそれは−所望の
場合は希釈剤を添加して−開始剤系が既に顕著な硬化を
起こす温度より低い温度において液化できる。これらの
ポリエポキシ樹脂は、脂肪族、脂環式又は芳香族の基本
構造を含むことができる。しかし、本発明の方法で使用
できる硬化性エポキシ樹脂組成物は好ましくはポリグリ
シジルエーテルとポリグリシジルエステルからなる群か
ら選択されるエポキシ樹脂である。
【0007】本発明の特に好ましい実施態様では、硬化
性エポキシ樹脂組成物が、ビスフェノールAに基づくジ
グリシジルエーテルとビスフェノールFに基づくジグリ
シジルエーテル、又はそのようなジグリシジルエーテル
の混合物からなる群から選択されるエポキシ樹脂を含有
する。上記組成物は高い反応性を持ちそして特に早く硬
化する。
【0008】本発明の他の特定の実施態様は、硬化性エ
ポキシ樹脂組成物が、芳香族ポリカルボン酸のポリグリ
シジルエステルと脂環式ポリカルボン酸のポリグリシジ
ルエステル又はそのポリグリシジルエステルの混合物か
らなる群から選択されるエポキシ樹脂からなる実施態様
である。適当なグリシジルエステルの具体例は、フタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸とこ
れらの酸の完全に又は部分的に水素化された誘導体の、
典型的にはテトラ−とヘキサ−ヒドロフタル酸とテトラ
−とヘキサ−ヒドロトリメリット酸のグリシジルエステ
ルを包含する。
【0009】新規の方法で使用される硬化性エポキシ樹
脂組成物は、N−ベンジルキノリニウムヘキサフルオロ
アンチモナート及び1,1,2,2−テトラフェニル−
1,2−エタンジオール(ベンゾピナコール)の各々
を、好ましくは組成物中のエポキシ基の当量当り多くと
も0.001ないし0.02モルの量で、更に好ましく
は組成物中のエポキシ基の当量当り多くとも0.004
ないし0.008モルの量で含有する。組成物中のN−
ベンジルキノリニウムヘキサフルオロアンチモナート及
び1,1,2,2−テトラフェニル−1,2−エタンジ
オール(ベンゾピナコール)のモル比は、0.5:1な
いし1:0.5の範囲内、好ましくは約1:1の範囲内
であると都合がよい。
【0010】本発明のために適している硬化性エポキシ
樹脂組成物は、充填剤も含有できる。充填剤の使用によ
り達成されるべき目的によって、広範囲の充填剤、典型
的にはタルク、カオリン、雲母、石膏、二酸化チタン、
石英粉、セルロース、クレー、粉砕ドロマイト、粉末化
ガラス、ガラス球、キセノトライト、ワラストナイト、
大きい比表面積を持つシリカ(例えばAreosil
(登録商標))、酸化マグネシウムと水酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム又は三水和酸化アルミニウム、三
酸化アンチモン、又はガラス繊維と、微粉砕した典型的
には粉砕してあってもよい他の繊維のような強化剤を選
択してもよい。
【0011】これらの充填剤は、当然、組成物の他の成
分と適合しなければならず、好ましくは重合開始剤又は
重合反応を抑制又は強過ぎて抑制してはならない。充填
剤は、10ないし3000μm、好ましくは50ないし
1000μmの粒径を持っているのが好ましく、通常は
大量で例えばエポキシ樹脂組成物の全量に基づいて80
重量%までの量でも使用され得る。充填剤の量が多いと
有利である:というのは硬化反応の発熱が少なくなり、
硬化の間の収縮が少なくなりそして優れた機械的性能を
持つより硬い成形品が得られるからである。しかしなが
ら、それらはエポキシ樹脂組成物の不都合な高粘度をも
たらす可能性がある。新規の方法で使用される硬化性エ
ポキシ樹脂組成物の最大粘度は、好ましくは50℃で2
5Pasである。良い結果は、エポキシ樹脂組成物の全
量を基準にして例えば30ないし75重量%、好ましく
は50ないし75重量%の充填剤を使用すると得られ
る。
【0012】本発明のためのエポキシ樹脂組成物は、エ
ポキシ樹脂のための常用の反応性シンナー(thinner) 、
典型的には15ないし30℃の温度で液体であるエポキ
シ樹脂を、例えば組成物中のエポキシ樹脂の残部を基準
にして1ないし100重量%の量で含有することもでき
る。然るに、反応性シンナー(thinner) は、エポキシ樹
脂基とは別の官能基を持つ化合物、典型的にはポリエチ
レングリコール又はポリプロピレングリコールであって
もよい。そのような化合物は、組成物中のエポキシ樹脂
を基準にして、1ないし20重量%の量で使用されるの
が好ましい。
【0013】所望の場合は、新規の組成物は更に強化
剤、好ましくはコアー/シェル・ポリマーを含有しても
よい。適当なコアー/シェル・ポリマーは、特に、EP
−A−0578613、EP−A−0449776又は
米国特許、US−A−4778851に記載されてい
る。それらは好ましくは組成物中のエポキシ樹脂の全量
を基準にして1ないし20重量%の量で使用される。
【0014】エポキシ樹脂組成物は、重合性材料の技術
で常用される他の既知の添加剤を含有していてもよい。
そのような添加剤の具体例は、顔料、染料、粉末化した
ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、金属粉例えば粉末化
した銅、銀、アルミニウム又は鉄、消泡剤、帯電防止
剤、流れ調節剤、充填剤のための接着促進剤例えばシラ
ン化合物又は有機チタン酸塩化合物のようなもの、抗酸
化剤及び光安定剤である。これらの添加剤は、樹脂を基
準にして常用量好ましくは1.5重量%の量で使用する
のが都合よい。
【0015】本発明の方法を実施する場合は、10分な
いし多くて約20分の滞留時間が、材料を金型中で硬化
するのに、通常十分な時間である。
【0016】金型の性質は、重要ではなく、本発明の方
法に従ってAPG工程のために常用されるいずれの金型
も使用することか可能である。
【0017】離型後、金型は成形品の完全硬化を実施す
るために熱後硬化に処すると好都合である。後硬化は、
好ましくは多くとも5時間にわたり、より好ましくは
0.5ないし2時間にわたり、そして120ないし20
0℃の温度範囲、好ましくは130ないし150℃の温
度範囲で実施される。
【0018】エポキシ樹脂組成物は、それらの成分を混
合しそして均一に配合することによる常用の方法で製造
され、加熱を必要とする場合は、それらの温度は30な
いし55℃に調節され次いでそれらは金型中へポンプ送
りされる。ポンプ送り圧は好ましくは少なくとも20k
Paである。エポキシ樹脂特にビスフェノールを基材と
するエポキシ樹脂の、ベンゾピナコールとN−ベンジル
キノリニウムヘキサフルオロアンチモナートにより開始
される硬化を、大気中の酸素が阻害するとしても;金型
を一成分系組成物で充填する前に不活性気体で金型をフ
ラッシ洗浄する必要はない:これはそのような組成物の
塗膜適用から知られている通りである。
【0019】新規の方法は全ての種類の成形品製造のた
めに適しているが、好ましくは電気絶縁体の製造のため
に使用される。
【0020】
【実施例】実施例1: 4枚羽根攪拌機を攪拌しながら、ポリプロピ
レングリコール(平均分子量Mw=425)23.44
gをビスフェノールAとビスフェノールFのジグリシジ
ルエーテルの混合物(混合物のエポキシ価5.5−5.
8eq/kg)210.92gに、40−50℃で添加
する。次いでこの混合物を100℃に加熱しそして真空
下で脱気する。混合物を、窒素下50ないし60℃に冷
却した後、ベンゾピナコール2.58gとN−ベンジル
キノリニウムヘキサフルオロアンチモナート3.06g
を攪拌しながら添加しそして溶解する。ウォラストナイ
ト360.00gをこの混合物に50℃でゆっくりと添
加し、そして次に得られた混合物を真空下で高速攪拌機
を使用して5分間攪拌する。
【0021】硬化した物質の電気的又は機械的性質を測
定するために、脱気した、上述の指針に従って製造した
混合物の幾つかの部分を、120℃に加熱してある、大
きさ200mm×200mm×4mmと135mm×1
35mm×2mmの金型中へ充填する。各々の試料を1
時間120℃で硬化し、次に2時間140℃で後硬化に
処する。 下記の表は測定された性質を示す。
【0022】実施例2:4枚羽根攪拌機を攪拌しなが
ら、ポリプロピレングリコール400のジグリシジルエ
ーテル(エポキシ価3.05−3.35eq/kg)2
1.09gをビスフェノールAのジグリシジルエーテル
(エポキシ価5.25−5.40eq/kg)213.
27gに、40−50℃で添加する。次いでこの混合物
を100℃に加熱しそして真空下で脱気する。混合物
を、窒素下50ないし60℃に冷却した後、ベンゾピナ
コール2.58gとN−ベンジルキノリニウムヘキサフ
ルオロアンチモナート3.06gを攪拌しながら添加し
そして溶解する。次いで360.00gのウォラストナ
イトをこの混合物に50℃でゆっくりと添加し、そして
次に得られた混合物を真空下で高速攪拌機を使用して5
分間攪拌する。
【0023】実施例1に示した、硬化した物質の電気的
そして機械的性質の測定の結果、これも表1に示してあ
る値を与える。
【0024】
【表1】 1)CG 216-0/89:二重捩じり試験(double tortion test) のためのチバ−ガイギ ー アクチエンゲゼルシヤフトの明細書
【0025】実施例3:4枚羽根攪拌機を攪拌しなが
ら、ポリプロピレングリコール(平均分子量Mw=42
5)624.96gをビスフェノールAとビスフェノー
ルFのジグリシジルエーテルの混合物(混合物のエポキ
シ価5.5−5.8eq/kg)5624.64gに、
40−50℃で添加する。次いでこの混合物を100℃
に加熱しそして真空下で脱気する。混合物を、窒素下5
0ないし60℃に冷却した後、ベンゾピナコール68.
80gとN−ベンジルキノリニウムヘキサフルオロアン
チモナート81.60gを攪拌しながら添加しそして溶
解する。9600.00gのウォラストナイトをこの混
合物に55℃でゆっくりと添加し、そして次に得られた
混合物を真空下で高速攪拌機を使用して220分間攪拌
する。この混合物の組成物は実施例1の混合物に相当す
る。
【0026】かくして得られた混合物を使用して、5個
の直径7.5cm、長さ21cmの電気絶縁体(ジーメ
ンスA型)を自動加圧ゲル化技術により製造する。この
方法では、金型(金型の型:ジーメンス−支持体、クロ
ージングユニット:Gr.Suter)は140ないし
145℃の温度を持ちそして300kPa(3bar)
の圧で2分間にわたり充填される。合計15分後に金型
を開きそして成形品を取り出す。5バッチの平均ゲル化
時間は、充填時間を含めて280秒である。次いで絶縁
体を金型なしに2時間140℃で後硬化する。両端に2
個のターンド(turned)黄銅製インサートを付けて全重量
は1150gである。
【0027】絶縁体は、23℃において5096NのD
IN48136/68に従った片持ばり強度を持ってい
る。X線検査は、絶縁体のどれも内部亀裂、裂け目又は
他の傷のいずれも持っていない。
【0028】実施例4:4枚羽根攪拌機を攪拌しなが
ら、ポリプロピレングリコール400のジグリシジルエ
ーテル(エポキシ価3.05−3.35eq/kg)5
62.46gをビスフェノールAのジグリシジルエーテ
ル(エポキシ価5.25−5.40eq/kg)568
7.14gに、40−50℃で添加する。次いでこの混
合物を100℃に加熱しそして真空下で脱気する。混合
物を、窒素下50ないし60℃に冷却した後、ベンゾピ
ナコール68.80gとN−ベンジルキノリニウムヘキ
サフルオロアンチモナート81.60gを攪拌しながら
添加しそして溶解する。9600.00gのウォラスト
ナイトをこの混合物に55℃でゆっくりと添加し、そし
て次に得られた混合物を真空下で高速攪拌機を使用して
220分間攪拌する。この混合物の組成は、実施例2の
混合物に相当する。
【0029】かくして得られた混合物を使用して、5個
の直径7.5cm、長さ21cmの電気絶縁体(ジーメ
ンスA型)を自動加圧ゲル化技術により製造する。この
方法では、金型(金型の型:ジーメンス−支持体、クロ
ージングユニット:Gr.Suter)は140ないし
145℃の温度を持ちそして300kPa(3bar)
の圧で2分間にわたり充填される。合計14分後に金型
を開きそして成形品を取り出す。5バッチの平均ゲル化
時間は、充填時間を含めて243秒である。次いで絶縁
体を金型なしに2時間140℃で後硬化する。両端に2
個のターンド(turned)黄銅製インサートを付けて全重量
は1150gである。
【0030】絶縁体は、23℃において4765NのD
IN48136/68に従った片持ばり強度を持ってい
る。X線検査は、絶縁体のどれも内部亀裂、裂け目又は
他の傷のいずれも持っていない。
【0031】実施例5:液状ジグリシジルヘキサヒドロ
フタラート〔Araldit(登録商標)PY284、
エポキシ価6.4−6.9eq/kg)〕97.62g
と1,1,2,2−テトラフェニルエタンジオール(ベ
ンゾピナコール)1.06gを、攪拌器、温度計と不活
性気体吹き込み口(N2 )を備えたスルホン化フラスコ
(多頸平底フラスコ)に入れ、そして十分に攪拌しなが
ら、75℃に加熱する。約20分間攪拌した後、透明な
黄色溶液が得られそれを次に40℃に冷却する。更に攪
拌しながら、N−ベンジルキノリニウムヘキサフルオロ
アンチモナート1.32gを添加する。30分攪拌後、
透明な黄色溶液が得られそれにW 12 EST型石英
粉(Quarzwerke Frechenの製品名)
187.5gを攪拌しながら真空下、添加する。この混
合物を次に100℃に加熱し金属製の金型に注入し、こ
の温度で5時間硬化しそして次に3時間にわたり160
℃で後硬化する。硬化性の混合物と次いで最初に標準品
に分けられた十分に硬化した成形品は、表2に掲示した
性質を持つ。
【0032】実施例6(比較のため):硬化剤としての
ヘキサヒドロ無水フタル酸〔Haerter(登録商
標)HT907〕90gと反応促進剤〔Beschle
uniger(登録商標)DY071〕0.5gを液状
ジグリシジルヘキサヒドロフタラート〔Araldit
(登録商標)PY284、エポキシ価6.4−6.9e
q/kg〕100gに添加する。この混合物を70℃に
加熱すると透明な溶液が得られ、それにW 12EST
型石英粉353.8gを添加する。硬化性混合物を実施
例5に記載した通りに硬化し、標準体に分ける。表2で
性質を比較する。
【0033】
【表2】 2) 粘度は100周期/秒で粘度計(Rheomat 115A MS DIN 125)を使用して測定する。
【0034】本発明の方法に従って1成分系組成物を使
用することにより製造される成形品の性質は、常用の2
成分系組成物を使用することにより製造される成形品の
性質と対比できることが見出される。
【0035】実施例7:他の組成物を実施例5に従って
製造するが、充填剤を使用しない。この混合物の粘度と
ゲル化時間は直後に並びに25℃で1、3と6か月にわ
たる貯蔵の後に測定される。結果を表3に示す。
【表3】 4)b−プレート、薄層(Ciba PM32/68) 2)粘度は100周期/秒で粘度計(Rheomat 115A MS DIN 125)を使用して測定する。
フロントページの続き (72)発明者 カルル ウォルター マイヤー スイス国,4125 リーエン、シュタイング ルーベンヴェーク 224 (72)発明者 ローラント モーゼル スイス国,4058 バーゼル、ゼッキンゲル シュトラーセ 10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成物の熱硬化を開始するのに十分に高い
    温度を持つ金型中に液状硬化性エポキシ樹脂組成物を導
    入することからなる自動加圧ゲル化技術による成形品の
    製造方法であって;上記組成物は上記成形品が金型から
    取り出されるのに十分な程に固化するまで上記金型に滞
    留し、成形品が硬化されている間に硬化組成物の収縮を
    補償するような量の硬化性組成物が連続的に上記金型に
    加圧下添加され、そして上記硬化性エポキシ樹脂組成物
    は、一成分系組成物(one component composition) であ
    り、 上記硬化性エポキシ樹脂組成物は、分子当り一つより多
    いエポキシ基を持つ少なくとも一種のエポキシ樹脂、組
    成物中のエポキシ基当量当り多くとも0.02モルの量
    のN−ベンジルキノリニウムヘキサフルオロアンチモナ
    ート、及び組成物中のエポキシ基の当量当り多くとも
    0.02モルの量の1,1,2,2−テトラフェニル−
    1,2−エタンジオール(ベンゾピナコール)からな
    り;上記硬化性エポキシ樹脂組成物は30ないし55℃
    の温度で金型中に導入され、そして、 上記金型は140ないし150℃の温度を持つ製造方
    法。
  2. 【請求項2】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、ポリグ
    リシジルエーテルとポリグリシジルエステルからなる群
    から選択されるエポキシ樹脂からなる請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、ビスフ
    ェノールAに基づくジグリシジルエーテルとビスフェノ
    ールFに基づくジグリシジルエーテル、又はそのような
    ジグリシジルエーテルの混合物からなる群から選択され
    るエポキシ樹脂からなる請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、芳香族
    ポリカルボン酸のポリグリシジルエステルと脂環式ポリ
    カルボン酸のポリグリシジルエステル又はそのポリグリ
    シジルエステルの混合物からなる群から選択されるエポ
    キシ樹脂からなる請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、N−ベ
    ンジルキノリニウムヘキサフルオロアンチモナート及び
    1,1,2,2−テトラフェニル−1,2−エタンジオ
    ール(ベンゾピナコール)の各々を、組成物中のエポキ
    シ基の当量当り0.001ないし0.02モルの量で含
    有する請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、N−ベ
    ンジルキノリニウムヘキサフルオロアンチモナート及び
    1,1,2,2−テトラフェニル−1,2−エタンジオ
    ール(ベンゾピナコール)の各々を、組成物中のエポキ
    シ基の当量当り0.004ないし0.008モルの量で
    含有する請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、N−ベ
    ンジルキノリニウムヘキサフルオロアンチモナート及び
    1,1,2,2−テトラフェニル−1,2−エタンジオ
    ール(ベンゾピナコール)を、0.5:1ないし1:
    0.5のモル比で、好ましくは約1:1のモル比で含有
    する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、充填剤
    を追加して含有する請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、該エポ
    キシ組成物の全量に基づいて50ないし75重量%の量
    で充填剤を含有する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】硬化性エポキシ樹脂組成物が、反応性希
    釈剤及び/又は強化剤を追加して含有する請求項1記載
    の方法。
  11. 【請求項11】上記硬化性エポキシ樹脂組成物が、上記
    金型中に10ないし20分間滞留する請求項1記載の方
    法。
  12. 【請求項12】離型後の成形品を熱後硬化に処すること
    からなる請求項1記載の組成物。
  13. 【請求項13】上記の後硬化を130ないし150℃の
    温度範囲内で実施する請求項12記載の組成物。
  14. 【請求項14】上記の後硬化を0.5ないし2時間実施
    する請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】成形製品が電気絶縁体である請求項1記
    載の方法。
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