JPH1080841A - 工作機械の工具クランプ装置 - Google Patents

工作機械の工具クランプ装置

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JPH1080841A
JPH1080841A JP8236713A JP23671396A JPH1080841A JP H1080841 A JPH1080841 A JP H1080841A JP 8236713 A JP8236713 A JP 8236713A JP 23671396 A JP23671396 A JP 23671396A JP H1080841 A JPH1080841 A JP H1080841A
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一之 平元
Kunio Hara
邦夫 原
Haruyuki Shiraishi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具が主軸に正しく装着しているか否かを確
認できる工作機械の工具クランプ装置を提供すること。 【解決手段】 皿ばね30によりドローバー22と主軸
14との間で押圧力を発生してドローバー22を後方に
付勢し、工具20が取り付けられた工具ホルダ18を主
軸14の先端部のテーパ面14aに当接させ、工具20
を主軸14に装着するときに、ドローバー22の後端部
に取り付けられた円板部材36の軸方向の位置を第1と
第2の近接スイッチ38、40で検出することにより、
主軸14の先端部のテーパ面14aと工具ホルダ18の
テーパ部18aとの密着状態、および主軸14に工具ホ
ルダ18が挿入されたことが確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】押圧力をドローバーに作用さ
せて、工具が取り付けられた工具ホルダのプルスタッド
をコレットで把持するとともに、工具ホルダを主軸の中
空部に引き込み主軸先端部の端面またはテーパ穴の内周
面に当接させてクランプする方式の工作機械の工具クラ
ンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の工具クランプ装置の一例が本
願出願人による特公平2−49843号公報に開示され
ている。この工具クランプ装置は、主軸頭に対して回転
自在に設けられた主軸の中空部に同軸状にドローバーを
挿通させ、ドローバーが軸線方向に移動することにより
開閉するコレットをドローバーの先端部に設け、工具が
取り付けられた工具ホルダの後端部のプルスタッドをコ
レットで把持、開放する構成となっている。
【0003】その詳細は、主軸に工具を装着するときに
は、ドローバーはその外周面に設けられた複数個の皿ば
ねによる押圧力で主軸に対して後方に付勢され、工具ホ
ルダの後端部のプルスタッドをコレットが把持し、工具
ホルダが主軸の中空部に引き込まれて、主軸先端部のテ
ーパ部と当接して位置決めが行われる。また、主軸から
工具を取り外す場合には、主軸の後部に設けられたアン
クランプ手段を作動させ、皿ばねの押圧力に打ち勝つ力
をピストンに作用させてドローバーを主軸に対して前方
に押し出すことにより、コレットが開放され工具ホルダ
の後端部のプルスタッドの把持を解除するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】工具マガジンと主軸と
の間で自動工具交換を行いながら加工を行う工作機械が
広範に利用されている。こうした工作機械では、加工に
より発生した切屑や加工領域に飛散した加工液が工具ホ
ルダの外周部、特に工具ホルダのテーパ部など主軸への
装着面に付着することがある。こうした状態の工具を主
軸に装着すると、工具装着時の基準面である主軸先端部
のテーパ部に工具ホルダのテーパ部が正しく密着しない
ために、工具の正確な位置決めが行われず、主軸に対す
る工具の装着精度が著しく低下し、従って、加工精度も
著しく低下してしまう。また、主軸と工具ホルダとの間
に切屑や加工液が入り込んだままでは主軸への工具ホル
ダのクランプ力も不十分となり、この状態で主軸を回転
させた場合には、工具ホルダの主軸からの脱落が危惧さ
れる。
【0005】さらに、操作上の人為的過誤等により、加
工に使用すべき工具が工具マガジンに収納されていない
場合には、自動工具交換を行っても主軸に工具が装着さ
れず、従って、加工プログラムが実行されても実際には
加工されることはなく、生産性が著しく低下することと
なる。本発明は、上述した従来技術の問題点を解決する
ことを技術課題としており、工具が主軸に正しく装着し
ているか否かを確認できる工作機械の工具クランプ装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、自動工具
交換が実施された後に、ドローバーの軸方向の位置を検
出して、この検出されたドローバーの位置から、工具が
主軸に正しく密着、装着されているか否かを判断するよ
うにした工具クランプ装置により達成される。
【0007】すなわち、本発明は、工具が取り付けられ
た工具ホルダを主軸の先端部の端面またはテーパ穴の内
周面に当接させ前記工具を前記主軸に装着する工作機械
の工具クランプ装置において、前記主軸の中空部に前記
主軸と同軸に挿通され、前記工具ホルダに設けられたプ
ルスタッドと係合、離脱するコレットを前端に有するド
ローバーと、前記主軸への前記工具の装着時に前記ドロ
ーバーと前記主軸との間で押圧力を発生して前記ドロー
バーを後方に付勢する弾性手段と、前記弾性手段の押圧
力に抗して前記ドローバーを前方へ移動させるアンクラ
ンプ手段と、前記主軸への前記工具の装着時に、前記ド
ローバーの軸方向の位置から前記主軸の先端部の端面ま
たはテーパ穴の内周面と前記工具ホルダとの密着状態を
検出する工具密着検出手段と、前記主軸への前記工具の
装着時に、前記ドローバーの軸方向の位置から前記主軸
に前記工具が挿入されたことを検出する工具有無検出手
段とを具備した工作機械の工具クランプ装置を要旨とす
る。
【0008】
【作用】自動工具交換により主軸に工具が取り付けられ
た工具ホルダが挿入されると、アンクランプ手段のピス
トンが後方に移動し、ドローバーはその外周部と主軸の
中空部の内周部との間に設けられた弾性手段による押圧
力で主軸に対して後方に付勢される。すると、工具ホル
ダの後端部のプルスタッドとコレットとが係合し、工具
ホルダが主軸の中空部に引き込まれて主軸先端部の端面
またはテーパ穴の内周面と当接して位置決めが行われ、
主軸に工具が装着される。このとき、主軸先端部の端面
またはテーパ穴の内周面と工具ホルダとが正しく密着し
ているか否かを工具密着検出手段で検出するので、主軸
と工具ホルダとの間に切屑や加工液を介在したまま工具
ホルダが装着され、主軸に対する工具の正確な位置決め
がなされないままで加工が行われることが防止される。
さらに、主軸に工具ホルダが挿入されたことを工具有無
検出手段で検出するので、主軸に工具が装着されていな
い状態で加工プロセスが実行されることが未然に防止さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、2を参照して、本発明の実
施形態を説明する。本実施形態の工具クランプ装置を備
えた工作機械の主軸装置10は、中空状のハウジング1
2と、該ハウジング12にベアリング16a、16b、
16cを介して回転自在に支持された中空状の主軸14
とを具備している。主軸14を回転駆動するために、主
軸14の外周面にはロータ32が固着されており、ハウ
ジング12の内周面にはステータ34が固着されてい
る。主軸14の先端部には、基準面として主軸14の先
端方向に円錐状に拡開したテーパ面14aが形成されて
おり、該テーパ面14aに、工具20が取り付けられた
工具ホルダ18の円錐台形状のテーパ部18aが装着さ
れる。
【0010】主軸14の中空部にはドローバー22が軸
方向に摺動自在に挿入されている。さらに詳細には、主
軸14の中空部において主軸14の先端領域に案内筒2
6が挿入、固定されており、ドローバー22は、該案内
筒26内に挿入され主軸14の軸線方向に案内される。
ドローバー22の中心軸線に沿って切削液供給孔24a
が形成されたクーラントロッド24が挿入されており、
該クーラントロッド24の後端は、ロータリジョイント
48を介して切削液源52に接続されている。工具ホル
ダ18および工具20の中心軸線に沿って、クーラント
ロッド24の切削液供給孔24aと連通する切削液通孔
20aが貫通、形成されている。切削加工プロセスの
間、高圧の切削液が切削液源52から供給され、ロータ
リジョイント48と、切削液供給孔24aと、切削液通
孔20aとを流通して、工具20の先端からワーク(図
示せず)の加工領域に供給される。
【0011】案内筒26と主軸14との間に弾性手段と
しての皿ばね30が圧縮状態で配設されており、該皿ば
ね30によりドローバー22が、中心軸線に沿って主軸
14の後端方向に付勢される。ドローバー22の先端部
には、工具ホルダ18のテーパ部18aの後端に設けら
れたプルスタッド18bと係合可能なコレット28が配
設されている。コレット28は、ドローバー22が主軸
14内で後退するときプルスタッド18bと係合してこ
れを引き込み、工具ホルダ18を主軸14の先端部に保
持する。ドローバー22が前進すると、コレット22が
拡開してプルスタッド18bとの係合が解除され、工具
ホルダ18を主軸14先端部のテーパ面14aから抜去
可能となる。
【0012】ドローバー22を中心軸線に沿って前後に
移動させるために、主軸14およびドローバー22の後
端部領域にアンクランプ装置が設けられている。アンク
ランプ装置は、ハウジング12の上部に設けられたブラ
ケット42の中空部内に固着されたアンクラプシリンダ
44と、該アンクランプシリンダ44内に摺動自在に配
設され、かつ、ドローバー22の後端部と当接可能に設
けられたアンクランプピストン46とを備えている。ア
ンクランプピストン46により、アンクランプシリンダ
44内には軸線方向に分離された2つの油圧室が形成さ
れ、アンクランプシリンダ44の各々の油圧室に油圧源
50から油圧が付与される。
【0013】アンクランプシリンダ44の前方側の油圧
室に油圧を供給することにより、アンクランプピストン
46がドローバー22の後端部から後退、離反し、皿ば
ね30による付勢力によりドローバー22が後退し、コ
レット28が工具ホルダ18のプルスタッド18bを把
持する。アンクランプシリンダ44の後方側の油圧室に
油圧を供給することにより、アンクランプピストン46
が前方に移動して、ドローバー46の後端部に当接し、
皿ばね30による付勢力に抗してドローバー22を前方
へ押圧する。これにより、コレット28が拡開して工具
ホルダ18のプルスタッド18bが解放され、工具ホル
ダ18を主軸14のテーパ面14aから抜去可能とな
る。
【0014】図2を参照して、本実施形態による工具ク
ランプ装置を更に詳細に説明する。図2において、主軸
14の中心軸線の右側が主軸14の先端部に工具20を
取り付けられた工具ホルダ18が挿入されていない状態
を示しており、左側が主軸14の先端部に工具ホルダ1
8を正しくクランプしている状態を示している。ドロー
バー22は、その後端部領域の外周面に周溝22aが形
成されており、主軸14は、その後端部領域に周溝22
aと係合可能に設けられた停止部14bが形成されてい
る。図2の右側に図示するように、工具ホルダ18が主
軸14の先端部に挿入され、テーパ面14aに当接して
いない場合には、ドローバー22は皿ばね30により後
方に付勢されて、周溝22aと停止部14bとが係合す
るまで後退する。
【0015】ドローバー22の後端部には円板部材36
が取り付けられており、該円板部材36と作用上関連す
る工具密着検出手段としての第1の近接スイッチ38
と、工具有無検出手段としての第2の近接スイッチ40
とが、ハウジング12の後端部に取り付けられたブラケ
ット42に取り付けられている。第1と第2の近接スイ
ッチ38、40は、主軸装置10を備えた工作機械の制
御装置54に接続されている(図1参照)。第1の近接
スイッチ38は、工具ホルダ18のテーパ部18aが主
軸14のテーパ面14aに正しく密着している状態で、
ドローバー22の後端部の円板部材36の外周面を検出
するように、ブラケット42に位置決め、固定されてい
る。ここで、主軸14に工具ホルダ18が挿入されてい
ないと、上述のように皿ばね30の付勢力によりドロー
バー22の周溝22aと主軸14の停止部14bとが係
合するまで、ドローバー22が軸線方向に後退する。第
2の近接スイッチ40は、この状態の円板部材36の外
周面を検出できるように、ブラケット42において第1
の近接スイッチ38よりも軸線方向後側に位置決め、固
定されている。また、工具ホルダ18が主軸14に正し
く装着されたときの円板部材36の位置と、工具ホルダ
18が主軸14に挿入されていないときの円板部材36
の位置の軸線方向の差は僅かであるので、第1と第2の
近接スイッチ38、40は、円周方向にオフセットされ
ている。
【0016】本実施形態では、自動工具交換が実施され
た後、第1と第2の近接スイッチ38、40からの信号
により、制御装置54において主軸14に工具20を取
り付けられた工具ホルダ18が正しく装着されているか
否かが判断される。すなわち、工具ホルダ18が正しく
クランプされている場合、すなわち、図2の左側に示す
状態の場合には、工具密着検出手段たる第1の近接スイ
ッチ38がオン状態にあり、工具有無検出手段たる第2
の近接スイッチ40がオフ状態にある。主軸14に工具
ホルダ18が挿入されているが、切屑や切削液等の侵入
により、工具ホルダ18のテーパ部18aが主軸14の
テーパ面14aに正しく密着してない場合には、第1と
第2のの近接スイッチ38、40がともにオフ状態にあ
る。さらに、工具ホルダ18が装着されていない場合に
は、第1の近接スイッチ38がオフ状態にあり、第2の
近接スイッチ40がオン状態にある。
【0017】上記のスイッチのオン・オフ状態を制御装
置54に送出して、工具ホルダ18が主軸14の先端部
の基準面またはテーパ面に密着しているか否かと、工具
ホルダ18が挿入されているか否かが判断され、工具ホ
ルダ18が正しく位置決め、装着されていない場合に
は、加工プロセスを実行せず、作業者にその旨の警告を
発する。
【0018】本発明の好ましい実施形態を説明したが、
本発明がこの実施形態に限定されず、本発明の範囲を逸
脱することなく種々の改良と変更とが可能であることは
当業者の当然とするところである。例えば、既述の実施
形態では主軸14の先端部の基準面はテーパ面14aに
て形成されていたが、主軸14の先端面にて形成しても
よい。
【0019】第1と第2の近接スイッチ38、40は、
図2においてハウジング12の直径を挟んで両側に配設
されているように図示されているが、第1と第2の近接
スイッチ38、40の周方向の位置は、この位置に限定
されず、両者が干渉しないかぎり可及的に互いに近くに
配置することができる。また、図示する実施形態では、
工具密着検知手段および工具有無検出手段たる第1と第
2の近接スイッチ38、40は独立した2つのスイッチ
により構成されている。然しながら、工具密着検知手段
および工具有無検出手段は、2つの位置を検出可能な1
つのセンサ、例えば、1つの本体部に軸線方向に互いに
離間した2つの位置検出部を有するセンサにより構成し
てもよい。さらに、工具密着検知手段および工具有無検
出手段は、光センサ等を応用した位置検出センサを用い
てもよい。
【0020】また、工具密着検出手段および工具有無検
出手段として、既述の実施形態では、第1と第2の近接
スイッチ38、40が、ドローバー22の後端部に取り
付けられた円板部材36の軸線方向の位置を検出するよ
うに配設されているが、工具密着検出手段および工具有
無検出手段は、ドローバー22の他の部分の軸線方向の
位置を検出するように構成してもよい。
【0021】さらに、主軸14の端面またはテーパ面1
4aと工具ホルダ18のテーパ部18aとの密着状態の
検出は、皿ばね30による押圧力がドローバー22に作
用されてから所定時間、例えば0.1〜0.2秒、経過
した後に第1の近接スイッチ38がオン状態とならない
場合に、主軸14に工具ホルダ18が挿入されたが、主
軸14の端面またはテーパ面14aに工具ホルダ18の
テーパ部18aが密着していないと判断するようにして
もよい。
【0022】既述の実施形態のように、自動工具交換が
実施された直後に主軸14と工具ホルダ18と工具の密
着状態およびその有無を検出するのではなく、工具交換
後に主軸の回転指令、つまり加工指令が送出されたとき
に、第1と第2の近接スイッチ38、40の出力信号を
確認するようにしてもよい。工具密着検出手段たる第1
の近接スイッチ38からの信号により、主軸14に工具
ホルダ18が密着していないことを検出したときに、工
作機械の数値制御部に工具回転不可能の信号を送出した
り、また、工具有無検出手段たる第2の近接スイッチ4
0からの信号により、工具ホルダ18が挿入されていな
いことが検出されたときには、工具を移動できないとの
工具移転不可能信号を送出すれば、さらに安全性が向上
する。
【0023】
【発明の効果】自動工具交換時に、主軸への工具ホルダ
の密着状態を検出するようにしたので、主軸先端部の端
面またはテーパ穴の内周面に工具ホルダが正しく密着し
ていない状態で加工を実施することが防止され、加工精
度を向上させることが可能となる。主軸に対して工具ホ
ルダが十分なクランプ力を以て保持されるので、加工プ
ロセス中に工具が脱落することが防止される。
【0024】また、主軸への工具の装着時に主軸に工具
ホルダが挿入されたか否かを検出するので、加工プログ
ラムは実行されたが、実際には加工されていなかったと
いう実加工漏れの加工過誤を防止することができ、生産
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の工具クランプ装置を備えた工
作機械の主軸装置の断面図である。
【図2】図1の主軸装置のドローバー後部の拡大断面図
である。
【符号の説明】
10…主軸装置 12…ハウジング 14…主軸 14a…テーパ面 18…工具ホルダ 18a…テーパ部 18b…プルスタッド 20…工具 22…ドローバー 28…コレット 30…皿ばね 36…円板部材 38…第1の近接スイッチ 40…第2の近接スイッチ 44…アンクランプシリンダ 46…アンクランプピストン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具が取り付けられた工具ホルダを主軸
    の先端部の端面またはテーパ穴の内周面に当接させ前記
    工具を前記主軸に装着する工作機械の工具クランプ装置
    において、 前記主軸の中空部に前記主軸と同軸に挿通され、前記工
    具ホルダに設けられたプルスタッドと係合、離脱するコ
    レットを前端に有するドローバーと、 前記主軸への前記工具の装着時に前記ドローバーと前記
    主軸との間で押圧力を発生して前記ドローバーを後方に
    付勢する弾性手段と、 前記弾性手段の押圧力に抗して前記ドローバーを前方へ
    移動させるアンクランプ手段と、 前記主軸への前記工具の装着時に、前記ドローバーの軸
    方向の位置から前記主軸の先端部の端面またはテーパ穴
    の内周面と前記工具ホルダとの密着状態を検出する工具
    密着検出手段と、 前記主軸への前記工具の装着時に、前記ドローバーの軸
    方向の位置から前記主軸に前記工具が挿入されたことを
    検出する工具有無検出手段と、 を具備したことを特徴とする工作機械の工具クランプ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記工具クランプ装置は、さらに、前記
    ドローバーの後部に取り付けられた円板部材を具備し、 前記工具密着検出手段が、前記工作機械の固定部に前記
    円板部材の外周面と対面する第1の近接スイッチを有し
    ており、 前記工具有無検出手段が、前記工作機械の固定部に前記
    円板部材の外周面と対面する第2の近接スイッチを有し
    ている請求項1に記載の工作機械の工具クランプ装置。
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