JPH1080784A - 熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置 - Google Patents
熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置Info
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- JPH1080784A JPH1080784A JP8236850A JP23685096A JPH1080784A JP H1080784 A JPH1080784 A JP H1080784A JP 8236850 A JP8236850 A JP 8236850A JP 23685096 A JP23685096 A JP 23685096A JP H1080784 A JPH1080784 A JP H1080784A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工条件の変更を行うことなく且つ次の多角
形穴切断加工位置との関係をも考慮して高速で多角形穴
切断加工を行うことのできるようにする。 【解決手段】 加工ヘッド7をワークWに対して相対的
に移動させ、加工ヘッド7からの熱切断ビームBにより
ワークWに複数の多角形穴A,Bを明ける際に、複数の
多角形穴A,Bの配置から加工ヘッド7が移動する距離
を最短にするように経路を定めて加工時間の短縮化を図
る。各多角形A,Bにおいては、切断した辺の終点から
伸びているループ33を通過することにより加工ヘッド
7は切断した辺から次に切断する辺へ方向転換を行う。
このとき、辺の切断開始点でレーザビームLBをオンと
し、辺の切断終了点でレーザビームLBをオフとし、オ
フの状態でループ33を移動する。この工程を繰り返す
ことにより多角形穴A,Bの切断を行う。
形穴切断加工位置との関係をも考慮して高速で多角形穴
切断加工を行うことのできるようにする。 【解決手段】 加工ヘッド7をワークWに対して相対的
に移動させ、加工ヘッド7からの熱切断ビームBにより
ワークWに複数の多角形穴A,Bを明ける際に、複数の
多角形穴A,Bの配置から加工ヘッド7が移動する距離
を最短にするように経路を定めて加工時間の短縮化を図
る。各多角形A,Bにおいては、切断した辺の終点から
伸びているループ33を通過することにより加工ヘッド
7は切断した辺から次に切断する辺へ方向転換を行う。
このとき、辺の切断開始点でレーザビームLBをオンと
し、辺の切断終了点でレーザビームLBをオフとし、オ
フの状態でループ33を移動する。この工程を繰り返す
ことにより多角形穴A,Bの切断を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱切断機における
多角形穴切断方法およびその装置に係り、さらに詳しく
は、切断する多角形穴のみならず次の多角形穴切断加工
位置との関係をも考慮した切断経路を採用する熱切断機
における多角形穴切断方法およびその装置に関するもの
である。
多角形穴切断方法およびその装置に係り、さらに詳しく
は、切断する多角形穴のみならず次の多角形穴切断加工
位置との関係をも考慮した切断経路を採用する熱切断機
における多角形穴切断方法およびその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、レーザ加工機等の熱切断機に
よる多角形穴切断加工方法としては、図5に示されるよ
うなものがある。すなわち、ワークWにおいて明けたい
多角形穴101の内部の点P0 位置に図示省略の加工ヘ
ッドを位置決めS1 (図5中点線で示す)し、多角形穴
101の外周上までアプローチS2 をした後、外周に沿
って例えば反時針方向へ多角形穴切断加工S3 して終点
PE まで加工するのが一般的である。
よる多角形穴切断加工方法としては、図5に示されるよ
うなものがある。すなわち、ワークWにおいて明けたい
多角形穴101の内部の点P0 位置に図示省略の加工ヘ
ッドを位置決めS1 (図5中点線で示す)し、多角形穴
101の外周上までアプローチS2 をした後、外周に沿
って例えば反時針方向へ多角形穴切断加工S3 して終点
PE まで加工するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、図5に示されるように、位
置決めS1 、アプローチS2 、多角形穴切断加工S3 の
工程において、加工ヘッドの移動速度を加減速(図5中
加速を実線の矢印で、減速を破線の矢印で表示する。)
する必要が生じるので高速加工を行う上で問題となる。
うな従来の技術にあっては、図5に示されるように、位
置決めS1 、アプローチS2 、多角形穴切断加工S3 の
工程において、加工ヘッドの移動速度を加減速(図5中
加速を実線の矢印で、減速を破線の矢印で表示する。)
する必要が生じるので高速加工を行う上で問題となる。
【0004】特に、コーナー部においては必ず一旦停止
して方向を転換する必要が生じるため加工時間が長くな
ると共に、コーナー部では軸速度が遅くなることに伴い
熱量過多となり、バーニングしやすいのでコーナー部に
おける加工条件を変更しなければならず煩雑である。
して方向を転換する必要が生じるため加工時間が長くな
ると共に、コーナー部では軸速度が遅くなることに伴い
熱量過多となり、バーニングしやすいのでコーナー部に
おける加工条件を変更しなければならず煩雑である。
【0005】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、熱切断による多角形
穴切断加工において、加工条件の変更を行うことなく且
つ次の多角形穴切断加工位置との関係をも考慮して高速
で多角形穴切断加工を行うことのできるような熱切断機
における多角形穴切断方法およびその装置を提供するこ
とにある。
術に着目してなされたものであり、熱切断による多角形
穴切断加工において、加工条件の変更を行うことなく且
つ次の多角形穴切断加工位置との関係をも考慮して高速
で多角形穴切断加工を行うことのできるような熱切断機
における多角形穴切断方法およびその装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の熱切断機における多角形穴
切断方法は、加工ヘッドをワークに対して相対的に移動
させて所定位置に位置決めし、この加工ヘッドから照射
される熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴の切
断加工を行う熱切断機であって、前記複数の多角形穴の
配置から加工ヘッドの移動が最短距離となるように切断
順序を決定し、切断する辺の延長線に沿って移動すると
共に各多角形の一の角点において熱切断ビームをオンと
して切断を開始し、次の角点に至ると熱切断ビームをオ
フとすると共に先に切断してきた辺の延長線に沿って始
まり且つ次に切断する辺の延長線に沿って前記次の角点
に戻るループを経て次の辺の切断を開始し、以後加工ヘ
ッドの移動および切断工程を繰り返して多角形穴の切断
を次々に行うことを特徴とするものである。
めに、請求項1による発明の熱切断機における多角形穴
切断方法は、加工ヘッドをワークに対して相対的に移動
させて所定位置に位置決めし、この加工ヘッドから照射
される熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴の切
断加工を行う熱切断機であって、前記複数の多角形穴の
配置から加工ヘッドの移動が最短距離となるように切断
順序を決定し、切断する辺の延長線に沿って移動すると
共に各多角形の一の角点において熱切断ビームをオンと
して切断を開始し、次の角点に至ると熱切断ビームをオ
フとすると共に先に切断してきた辺の延長線に沿って始
まり且つ次に切断する辺の延長線に沿って前記次の角点
に戻るループを経て次の辺の切断を開始し、以後加工ヘ
ッドの移動および切断工程を繰り返して多角形穴の切断
を次々に行うことを特徴とするものである。
【0007】従って、加工ヘッドをワークに対して相対
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、複数の多角形穴の
配置から加工ヘッドが移動する距離を最短にするように
経路を定めて加工時間の短縮化を図る。各多角形におい
ては、切断した辺の終点から伸びているループを通過す
ることにより加工ヘッドは切断した辺から次に切断する
辺へスムーズに方向転換を行う。このとき、辺の切断開
始点で熱切断ビームをオンとし、辺の切断終了点で熱切
断ビームをオフとし、オフの状態でループを移動する。
この工程を繰り返すことにより多角形穴の切断を行う。
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、複数の多角形穴の
配置から加工ヘッドが移動する距離を最短にするように
経路を定めて加工時間の短縮化を図る。各多角形におい
ては、切断した辺の終点から伸びているループを通過す
ることにより加工ヘッドは切断した辺から次に切断する
辺へスムーズに方向転換を行う。このとき、辺の切断開
始点で熱切断ビームをオンとし、辺の切断終了点で熱切
断ビームをオフとし、オフの状態でループを移動する。
この工程を繰り返すことにより多角形穴の切断を行う。
【0008】請求項2による発明の熱切断機における多
角形穴切断方法は、請求項1記載のループを通過する際
に減速しないことを特徴とするものである。
角形穴切断方法は、請求項1記載のループを通過する際
に減速しないことを特徴とするものである。
【0009】従って、加工ヘッドを減速させることなく
切断した辺から次に切断する辺へと方向変換して、加工
時間の短縮を図る。
切断した辺から次に切断する辺へと方向変換して、加工
時間の短縮を図る。
【0010】請求項3による発明の熱切断機における多
角形穴切断装置は、制御装置により加工ヘッドを相対的
に移動して所定位置に位置決めし、この加工ヘッドが照
射する熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴切断
加工を行う熱切断機であって、前記制御装置が、切断加
工する複数の多角形穴の配置から加工ヘッドの移動距離
を最短にすべく加工順序を決定する加工順序決定部と、
この加工順序決定部により決定された順序に従って加工
ヘッドが移動する経路および各多角形穴の各角点におい
て加工ヘッドの移動方向を転換させるためのループを自
動プログラムする自動プログラム部と、この自動プログ
ラム部により定められた経路に従って加工ヘッドを移動
させて多角形穴の各辺における切断開始時に熱切断ビー
ムをオンとさせると共に前記辺における切断終了時に熱
切断ビームをオフとすべく指令する切断指令部と、を備
えてなることを特徴とするものである。
角形穴切断装置は、制御装置により加工ヘッドを相対的
に移動して所定位置に位置決めし、この加工ヘッドが照
射する熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴切断
加工を行う熱切断機であって、前記制御装置が、切断加
工する複数の多角形穴の配置から加工ヘッドの移動距離
を最短にすべく加工順序を決定する加工順序決定部と、
この加工順序決定部により決定された順序に従って加工
ヘッドが移動する経路および各多角形穴の各角点におい
て加工ヘッドの移動方向を転換させるためのループを自
動プログラムする自動プログラム部と、この自動プログ
ラム部により定められた経路に従って加工ヘッドを移動
させて多角形穴の各辺における切断開始時に熱切断ビー
ムをオンとさせると共に前記辺における切断終了時に熱
切断ビームをオフとすべく指令する切断指令部と、を備
えてなることを特徴とするものである。
【0011】従って、加工ヘッドをワークに対して相対
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、加工順序決定部が
複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する距離を
最短にするように経路を定める。自動プログラム部は複
数の多角形の切断順序に基づいて移動経路を自動でプロ
グラミングし、また、各多角形において切断した辺の終
点から伸びて次に切断する辺へ方向転換を行うためのル
ープについても自動でプログラミングする。切断指令部
は前記プログラムされた経路に従って加工ヘッドを移動
させると共に、辺の切断開始点で熱切断ビームをオンと
し、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフとし、オフの
状態でループを移動するように指令する。以後、この工
程を繰り返すことにより複数の多角形穴の切断を行う。
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、加工順序決定部が
複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する距離を
最短にするように経路を定める。自動プログラム部は複
数の多角形の切断順序に基づいて移動経路を自動でプロ
グラミングし、また、各多角形において切断した辺の終
点から伸びて次に切断する辺へ方向転換を行うためのル
ープについても自動でプログラミングする。切断指令部
は前記プログラムされた経路に従って加工ヘッドを移動
させると共に、辺の切断開始点で熱切断ビームをオンと
し、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフとし、オフの
状態でループを移動するように指令する。以後、この工
程を繰り返すことにより複数の多角形穴の切断を行う。
【0012】請求項4による発明の熱切断機における多
角形穴切断装置は、請求項3記載のループが、切断して
きた辺の延長線上にある排出部と、この排出部とスムー
ズに接続され加工ヘッドを減速させることなく方向転換
させる方向転換部と、この方向転換部とスムーズに接続
され且つ次に切断する辺の延長線上にある導入部と、か
ら構成されることを特徴とするものである。
角形穴切断装置は、請求項3記載のループが、切断して
きた辺の延長線上にある排出部と、この排出部とスムー
ズに接続され加工ヘッドを減速させることなく方向転換
させる方向転換部と、この方向転換部とスムーズに接続
され且つ次に切断する辺の延長線上にある導入部と、か
ら構成されることを特徴とするものである。
【0013】従って、多角形穴の角点においてスムーズ
に辺の切断を開始し、辺の切断完了後にスムーズにルー
プを移動することができるので、加工ヘッドは減速する
ことなく次の辺へ方向変換される。
に辺の切断を開始し、辺の切断完了後にスムーズにルー
プを移動することができるので、加工ヘッドは減速する
ことなく次の辺へ方向変換される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基づいて説明する。
を図面に基づいて説明する。
【0015】図3には、熱切断機の一例としてのレーザ
加工機1の全体が示されている。このレーザ加工機1で
は、土台3に立設されたフレーム5の先端に熱切断ビー
ムとしてのレーザビームLBを照射する加工ヘッド7が
下向きに設けられている。
加工機1の全体が示されている。このレーザ加工機1で
は、土台3に立設されたフレーム5の先端に熱切断ビー
ムとしてのレーザビームLBを照射する加工ヘッド7が
下向きに設けられている。
【0016】この加工ヘッド7の下方には加工時にワー
クWを支持する固定テーブル9が設けられている。この
固定テーブル9の左右両側にはY軸方向へ移動自在のY
軸キャレッジ11と一体でY軸方向へ移動する可動テー
ブル13が設けられている。Y軸キャレッジ11には、
ワークWを把持するクランパ15を有するX軸キャレッ
ジ17がX軸方向に移動自在に設けられている。
クWを支持する固定テーブル9が設けられている。この
固定テーブル9の左右両側にはY軸方向へ移動自在のY
軸キャレッジ11と一体でY軸方向へ移動する可動テー
ブル13が設けられている。Y軸キャレッジ11には、
ワークWを把持するクランパ15を有するX軸キャレッ
ジ17がX軸方向に移動自在に設けられている。
【0017】また、レーザ加工機1の近傍には、X軸キ
ャレッジ17やY軸キャレッジ11の移動を制御し、加
工ヘッド7からレーザビームLBを照射させるべく制御
する制御装置19が設けられている。
ャレッジ17やY軸キャレッジ11の移動を制御し、加
工ヘッド7からレーザビームLBを照射させるべく制御
する制御装置19が設けられている。
【0018】図4を参照するに、前記制御装置19は主
制御部としてのCPU21を有しており、このCPU2
1には必要な加工データを入力したり確認したりする入
出力手段23が接続されており、作業者がこれを操作す
る。
制御部としてのCPU21を有しており、このCPU2
1には必要な加工データを入力したり確認したりする入
出力手段23が接続されており、作業者がこれを操作す
る。
【0019】一方、CPU21には加工プログラムや加
工データ等を記憶しておくメモリ25及びこのメモリ2
5に記憶されている複数の多角形穴に関する加工プログ
ラムや加工データから加工順序を決定する加工順序決定
部27が接続されている。
工データ等を記憶しておくメモリ25及びこのメモリ2
5に記憶されている複数の多角形穴に関する加工プログ
ラムや加工データから加工順序を決定する加工順序決定
部27が接続されている。
【0020】さらに、加工順序決定部27により決定さ
れた多角形穴の順序や後述する多角形穴のコーナー部の
処理等を含めて加工ヘッド7の移動経路を決定する自動
プログラム部29が接続されており、この自動プログラ
ム部29により作成された加工プログラムは、前記メモ
リ25に記憶される。
れた多角形穴の順序や後述する多角形穴のコーナー部の
処理等を含めて加工ヘッド7の移動経路を決定する自動
プログラム部29が接続されており、この自動プログラ
ム部29により作成された加工プログラムは、前記メモ
リ25に記憶される。
【0021】また、前述のX軸キャレッジ17、Y軸キ
ャレッジ11を制御して加工ヘッド7をワークWに対し
て相対的に移動させて所定位置に位置決めすると共に、
レーザビームLBのオン・オフを制御する切断指令部3
1が前記CPU21に接続されている。
ャレッジ11を制御して加工ヘッド7をワークWに対し
て相対的に移動させて所定位置に位置決めすると共に、
レーザビームLBのオン・オフを制御する切断指令部3
1が前記CPU21に接続されている。
【0022】次に、図1に基づいて、この発明に係る熱
切断機における多角形穴切断方法について説明する。
切断機における多角形穴切断方法について説明する。
【0023】まず、制御装置19の加工順序決定部27
が一のワークWに加工する複数の多角形穴A、B……の
配置から、加工する順序を決定する。
が一のワークWに加工する複数の多角形穴A、B……の
配置から、加工する順序を決定する。
【0024】次いで、自動プログラム部29が、決定さ
れた多角形穴A、B……の順序に従って加工ヘッド7を
移動させる経路を作成する。この際、最初にいずれかの
角点P1 にランニングピアス加工を行うが、この角点P
1 から切断加工を開始するために、多角形穴Aの辺L1
と同じ角度となるように移動位置決めS1 とする。さら
に、各多角形穴A、B……の角部において加工ヘッド7
を減速させることなく移動方向を転換させるために、各
角部にはループ33が設けてある。
れた多角形穴A、B……の順序に従って加工ヘッド7を
移動させる経路を作成する。この際、最初にいずれかの
角点P1 にランニングピアス加工を行うが、この角点P
1 から切断加工を開始するために、多角形穴Aの辺L1
と同じ角度となるように移動位置決めS1 とする。さら
に、各多角形穴A、B……の角部において加工ヘッド7
を減速させることなく移動方向を転換させるために、各
角部にはループ33が設けてある。
【0025】図2を参照するに、このループ33が切断
してきた辺の延長線上にある排出部35と、この排出部
35とスムーズに接続され加工ヘッド7を減速させるこ
となく方向転換させる方向転換部37と、この方向転換
部37とスムーズに接続され且つ次に切断する辺の延長
線上にある導入部31と、から構成されている。
してきた辺の延長線上にある排出部35と、この排出部
35とスムーズに接続され加工ヘッド7を減速させるこ
となく方向転換させる方向転換部37と、この方向転換
部37とスムーズに接続され且つ次に切断する辺の延長
線上にある導入部31と、から構成されている。
【0026】このようにして切断順序が決定され、切断
経路が決定されると、例えば図1の場合においては、他
の多角形穴との位置関係から多角形穴A、多角形穴Bの
順序で切断加工する。この場合、まず多角形穴Aにおけ
る角点P1 に加工ヘッド7を位置決めS1 し、レーザビ
ームLBをオンとして辺L1 方向へランニングピアス加
工を行い、続いて辺L1 に沿って切断加工を行う。
経路が決定されると、例えば図1の場合においては、他
の多角形穴との位置関係から多角形穴A、多角形穴Bの
順序で切断加工する。この場合、まず多角形穴Aにおけ
る角点P1 に加工ヘッド7を位置決めS1 し、レーザビ
ームLBをオンとして辺L1 方向へランニングピアス加
工を行い、続いて辺L1 に沿って切断加工を行う。
【0027】辺L1 の切断が完了して角点P2 に至る
と、レーザビームLBをオフとして加工ヘッド7をルー
プ33に沿って移動させ、辺L2 と同じ角度で角点P2
に戻る。角点P2 に戻ると再びレーザビームLBをオン
としてランニングピアス加工を行い、加工ヘッド7を辺
L2 に沿って移動させる。
と、レーザビームLBをオフとして加工ヘッド7をルー
プ33に沿って移動させ、辺L2 と同じ角度で角点P2
に戻る。角点P2 に戻ると再びレーザビームLBをオン
としてランニングピアス加工を行い、加工ヘッド7を辺
L2 に沿って移動させる。
【0028】以後、前述の工程を繰り返して多角形穴A
の切断加工を行い、加工ヘッド7が角点P1 に戻ったら
レーザビームLBをオフとして次の多角形穴Bの角点P
3 へ移動させ、多角形穴Bの切断加工を行う。
の切断加工を行い、加工ヘッド7が角点P1 に戻ったら
レーザビームLBをオフとして次の多角形穴Bの角点P
3 へ移動させ、多角形穴Bの切断加工を行う。
【0029】以上の結果から、加工ヘッド7の移動距離
を最短に設定することができるので、加工速度や出力等
の条件が同じレーザ加工機においても加工時間の短縮を
図ることができる。
を最短に設定することができるので、加工速度や出力等
の条件が同じレーザ加工機においても加工時間の短縮を
図ることができる。
【0030】また、従来のようにコーナー部において別
個に加工条件を設定する必要がなくなり、また減速する
ことなく切断方向の転換できるので、加工時間の短縮化
を図ることができる。
個に加工条件を設定する必要がなくなり、また減速する
ことなく切断方向の転換できるので、加工時間の短縮化
を図ることができる。
【0031】なお、この発明は前述の実施の形態に限定
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。例えば、前述の実施
の形態においては熱切断機としてレーザ加工機1を使用
した場合について説明したが、この他プラズマやYAG
等の加工機でも同様に適用できる。
されることなく、適宜な変更を行なうことにより、その
他の態様で実施し得るものである。例えば、前述の実施
の形態においては熱切断機としてレーザ加工機1を使用
した場合について説明したが、この他プラズマやYAG
等の加工機でも同様に適用できる。
【0032】また、前述の実施の形態においては四角形
の多角形穴について説明したが、その他三角形または5
角形以上の多角形についてもまったく同様に適用するこ
とができる。さらに多角形穴A、Bについて説明した
が、1個の多角形穴であって適用可能である。
の多角形穴について説明したが、その他三角形または5
角形以上の多角形についてもまったく同様に適用するこ
とができる。さらに多角形穴A、Bについて説明した
が、1個の多角形穴であって適用可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる熱切断機における多角形穴切断方法では、加工ヘッ
ドをワークに対して相対的に移動させ、加工ヘッドから
の熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴を明ける
際に、複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する
距離を最短にするように経路を定めるので加工時間の短
縮化を図ることができる。各多角形の切断においては、
切断した辺の終点から伸びているループを通過すること
により加工ヘッドは切断した辺から次に切断する辺へス
ムーズに方向転換を行うことができる。このとき、加工
ヘッドを停止させることなく辺の切断開始点で熱切断ビ
ームをオンとし、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフ
とするので、加工時間の短縮化を図ることができる。
よる熱切断機における多角形穴切断方法では、加工ヘッ
ドをワークに対して相対的に移動させ、加工ヘッドから
の熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴を明ける
際に、複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する
距離を最短にするように経路を定めるので加工時間の短
縮化を図ることができる。各多角形の切断においては、
切断した辺の終点から伸びているループを通過すること
により加工ヘッドは切断した辺から次に切断する辺へス
ムーズに方向転換を行うことができる。このとき、加工
ヘッドを停止させることなく辺の切断開始点で熱切断ビ
ームをオンとし、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフ
とするので、加工時間の短縮化を図ることができる。
【0034】請求項2の発明による熱切断機における多
角形穴切断方法では、加工ヘッドを減速させることなく
切断した辺から次に切断する辺へと方向変換するので、
加工時間の短縮を図ることができる。
角形穴切断方法では、加工ヘッドを減速させることなく
切断した辺から次に切断する辺へと方向変換するので、
加工時間の短縮を図ることができる。
【0035】請求項3の発明による熱切断機における多
角形穴切断装置では、加工ヘッドをワークに対して相対
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、加工順序決定部が
複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する距離を
最短にするように経路を定め、自動プログラム部が複数
の多角形の切断順序に基づいて移動経路を自動でプログ
ラミングし、また、各多角形において切断した辺の終点
から伸びて次に切断する辺へ方向転換を行うためのルー
プについても自動でプログラミングするので、自動で最
短経路を決定することができる。また、切断指令部は前
記プログラムされた最短経路に従って加工ヘッドを移動
させると共に、辺の切断開始点で熱切断ビームをオンと
し、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフとし、オフの
状態でループを移動するように指令するので、加工時間
の短縮を図ることができる。
角形穴切断装置では、加工ヘッドをワークに対して相対
的に移動させ、加工ヘッドからの熱切断ビームによりワ
ークに複数の多角形穴を明ける際に、加工順序決定部が
複数の多角形穴の配置から加工ヘッドが移動する距離を
最短にするように経路を定め、自動プログラム部が複数
の多角形の切断順序に基づいて移動経路を自動でプログ
ラミングし、また、各多角形において切断した辺の終点
から伸びて次に切断する辺へ方向転換を行うためのルー
プについても自動でプログラミングするので、自動で最
短経路を決定することができる。また、切断指令部は前
記プログラムされた最短経路に従って加工ヘッドを移動
させると共に、辺の切断開始点で熱切断ビームをオンと
し、辺の切断終了点で熱切断ビームをオフとし、オフの
状態でループを移動するように指令するので、加工時間
の短縮を図ることができる。
【0036】請求項4の発明による熱切断機における多
角形穴切断装置では、多角形穴の角点においてスムーズ
に辺の切断を開始し、辺の切断完了後にスムーズにルー
プを移動することができるので、加工ヘッドを減速させ
ることなく次の辺へ方向変換することができる。
角形穴切断装置では、多角形穴の角点においてスムーズ
に辺の切断を開始し、辺の切断完了後にスムーズにルー
プを移動することができるので、加工ヘッドを減速させ
ることなく次の辺へ方向変換することができる。
【図1】この発明に係る熱切断機における多角形穴切断
方法を示す説明図である。
方法を示す説明図である。
【図2】ループの形状に関する説明図である。
【図3】熱切断機としてのレーザ加工機を示す平面図で
ある。
ある。
【図4】熱切断機における多角形穴切断装置である制御
装置の内部構造を示すブロック構成図である。
装置の内部構造を示すブロック構成図である。
【図5】従来の熱切断機における多角形穴切断方法を示
す説明図である。
す説明図である。
1 レーザ加工機(熱切断機) 7 加工ヘッド 19 制御装置 27 加工順序決定部 29 自動プログラム部 31 切断指令部 33 ループ 35 排出部 37 方向転換部 39 導入部 W ワーク A、B 多角形穴 P1、P2、P3 角点 LB レーザビーム(熱切断ビーム)
Claims (4)
- 【請求項1】 加工ヘッドをワークに対して相対的に移
動させて所定位置に位置決めし、この加工ヘッドから照
射される熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴の
切断加工を行う熱切断機であって、前記複数の多角形穴
の配置から加工ヘッドの移動が最短距離となるように切
断順序を決定し、切断する辺の延長線に沿って移動する
と共に各多角形の一の角点において熱切断ビームをオン
として切断を開始し、次の角点に至ると熱切断ビームを
オフとすると共に先に切断してきた辺の延長線に沿って
始まり且つ次に切断する辺の延長線に沿って前記次の角
点に戻るループを経て次の辺の切断を開始し、以後加工
ヘッドの移動および切断工程を繰り返して多角形穴の切
断を次々に行うことを特徴とする熱切断機における多角
形穴切断方法。 - 【請求項2】 前記ループを通過する際に減速しないこ
とを特徴とする請求項1記載の熱切断機における多角形
穴切断方法。 - 【請求項3】 制御装置により加工ヘッドを相対的に移
動して所定位置に位置決めし、この加工ヘッドが照射す
る熱切断ビームによりワークに複数の多角形穴切断加工
を行う熱切断機であって、前記制御装置が、切断加工す
る複数の多角形穴の配置から加工ヘッドの移動距離を最
短にすべく加工順序を決定する加工順序決定部と、この
加工順序決定部により決定された順序に従って加工ヘッ
ドが移動する経路および各多角形穴の各角点において加
工ヘッドの移動方向を転換させるためのループを自動プ
ログラムする自動プログラム部と、この自動プログラム
部により定められた経路に従って加工ヘッドを移動させ
て多角形穴の各辺における切断開始時に熱切断ビームを
オンとさせると共に前記辺における切断終了時に熱切断
ビームをオフとすべく指令する切断指令部と、を備えて
なることを特徴とする熱切断機における多角形穴切断装
置。 - 【請求項4】 前記ループが、切断してきた辺の延長線
上にある排出部と、この排出部とスムーズに接続され加
工ヘッドを減速させることなく方向転換させる方向転換
部と、この方向転換部とスムーズに接続され且つ次に切
断する辺の延長線上にある導入部と、から構成されるこ
とを特徴とする請求項3記載の熱切断機における多角形
穴切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8236850A JPH1080784A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8236850A JPH1080784A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080784A true JPH1080784A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17006731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8236850A Abandoned JPH1080784A (ja) | 1996-09-06 | 1996-09-06 | 熱切断機における多角形穴切断方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1080784A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008200712A (ja) * | 2007-02-20 | 2008-09-04 | Fanuc Ltd | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 |
JP2009025882A (ja) * | 2007-07-17 | 2009-02-05 | Fanuc Ltd | ロボットの動作指令生成方法 |
WO2013179430A1 (ja) * | 2012-05-30 | 2013-12-05 | 三菱電機株式会社 | レーザ加工方法、加工制御プログラムおよび加工制御装置 |
JP2015157303A (ja) * | 2014-02-25 | 2015-09-03 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 |
JP2016074007A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 小池酸素工業株式会社 | レーザ切断方法 |
JP2018134678A (ja) * | 2017-02-23 | 2018-08-30 | ローランドディー.ジー.株式会社 | 加工方法 |
WO2023037915A1 (ja) * | 2021-09-09 | 2023-03-16 | 株式会社アマダ | レーザ加工方法及びレーザ加工機 |
-
1996
- 1996-09-06 JP JP8236850A patent/JPH1080784A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
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---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040415 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040511 |
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A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20040805 |