JPH1079772A - 発着信制御方法 - Google Patents

発着信制御方法

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JPH1079772A
JPH1079772A JP8232786A JP23278696A JPH1079772A JP H1079772 A JPH1079772 A JP H1079772A JP 8232786 A JP8232786 A JP 8232786A JP 23278696 A JP23278696 A JP 23278696A JP H1079772 A JPH1079772 A JP H1079772A
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training
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Hiroshi Okado
寛 岡戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】端末と交換機との間で正常にデータ伝送を行う
ために、端末側に設けられた回線終端装置と加入者線回
路との間で同期を確立するトレーニングが行われる。こ
の場合、トレーニングに失敗すると次の発呼信号または
着呼信号があったときコールドスタートとなり通話可能
になるまで長時間待たねばならない。 【解決手段】トレーニングに失敗したとき、これを検知
し再びトレーニングを開始させることにより、次に発呼
または着呼があってもウオームスタートが可能となり、
通話可能になるまでの時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ISDN加入者側
伝送方式における回線終端装置と加入者線回路との間の
インタフェースにおいて相互の同期を確立するためのト
レーニングに関する。
【従来の技術】端末と交換機との間で正常にデータ伝送
を行うためには、端末側に設けられた回線終端装置と交
換機の加入者線回路との間で同期を確立する必要があ
り、このための処理をトレーニングと呼んでいる。例え
ばエコーキャンセラ方式のDSU(デジタルサービスユ
ニット、加入者線終端装置)はエコーを抑圧するための
エコーキャンセラや等化器などの機能を備えており、ト
レーニングによって自己が接続している回線に適合する
最適な係数を得る。この間データ伝送は行われない。
【0002】具体的には、トレーニングはHマトリクス
に従って回線終端装置中のHマトリクス制御部が行う。
Hマトリクスは、例えばアメリカ国家規格協会のANS
I・TI.601、1992に記載されており、H0か
らH12の状態が規定されている。Hマトリクス制御部
は、入力信号によりこれらの状態をHマトリクスに従っ
て遷移させ、その状態に見合う信号を出力する。例えば
電源投入により「パワーオン」という信号がマトリクス
に入力すると、Hマトリクス制御部は、状態をH0から
H2へ遷移させ、同時に局側の終端装置(LT)に対し
TN信号を出力する。TN信号の出力後、状態はH3に
遷移し、エコーキャンセラのトレーニングが開始する。
このトレーニングの終了後、状態はH4に遷移し等化器
などのトレーニングが開始する。この後フレーム同期が
確立し、この場合では更に所定の段階を経てH6に遷移
したときに同期が確立する。
【0003】また図3に示すように、発呼の場合、端末
からのINFO1(発呼)信号を検出回路1が受信し検
出信号をHマトリクス制御部3に送ると、Hマトリクス
制御部3はH1からH2に遷移させる。同様に着呼の場
合も、検出回路2が局側装置からのTL(着呼)信号を
検出し検出信号をHマトリクス制御部3に送ると、Hマ
トリクス制御部3はH1からH2に遷移させる。その後
は上述のようにトレーニングが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トレーニングには、コ
ールドスタートとウオームスタートの2種類がある。コ
ールドスタートは電源投入時などに行われるが、トレー
ニングを開始する際の係数の初期値はすべて0になって
いるためトレーニングに時間がかかる。例えば上記AN
SIの定義では15秒以内に同期を確立させることがで
きるスタートアップ方法となっている。
【0005】一方、ウオームスタートは、保持されてい
る前回のトレーニングの係数を初期値としてトレーニン
グを行うため、同期確立までの時間が短縮される。例え
ば上記ANSIの定義では300ms以内に同期を確立
させることができるスタートアップ方法である。
【0006】電源投入後には通常ウオームスタートによ
るトレーニングを行う。しかし、環境条件の変化によ
り、回線の状態が変化すると、前回のトレーニングの係
数を用いてトレーニングを行っても同期を確立するまで
に時間がかかってしまう場合がある。このため、トレー
ニングに制限時間を設定し、この時間を経過してもトレ
ーニングが終了しない場合は、トレーニングが失敗した
ものとして一度回線を切断することが行われている。
【0007】しかし、トレーニングが失敗したとして回
線が切断されると、Hマトリクス制御部は発呼または着
呼待ちの状態であるフルリセット(H1)の状態へ遷移
させ、次のトレーニングでは所期係数0のコールドスタ
ートとなる。すなわちトレーニングに失敗した後は、次
の発呼(特に発呼者が再度電話をかける場合、または端
末が自動的に再発呼する場合など)、または次の着呼
(特に相手が再度電話をかける様な場合、または交換局
などが自動的に再送信する場合など)のときにコールド
スタートでトレーニングがおこなわれるため、たとえば
電話をかけてから通話可能な状態になるまでに長い時間
がかかり、この間通話者は通話を開始できないという問
題がある。
【0008】本願発明の目的はこのような問題を解決
し、トレーニングに失敗したあとでも、発呼、または着
呼があった場合すみやかに通話可能とする方法を提供す
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の方法では、トレーニングが失敗したときこ
れを検知し、再びトレーニングを開始させる。すなわち
トレーニング失敗後すみやかにコールドスタートでのト
レーニングを開始させ、次に発呼、または着呼があった
ときにウオームスタートによるトレーニングを行えるよ
うにする。
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、ま
ず図1を用いて説明する、図1は本発明の方法が行われ
る構成例を示すブロック図である。端末からの発呼信号
であるINFO信号を検出するINFO検出回路1と網
からの着呼信号であるTL信号を検出するTL検出回路
2のそれぞれの出力が第1のOR回路に入力し、該第1
のOR回路の出力とトレーニング成否判定部4の出力が
第2のOR回路に入力している。また第2のOR回路の
出力はHマトリクス制御部3に入力している。
【0010】トレーニング成否判定部4は、トレーニン
グの失敗を検知すると、第2のOR回路に信号を出力す
る。第2のOR回路の出力はHマトリクス制御部3に入
力し、Hマトリクス制御部3は発呼信号または着呼信号
が入力したときと同様の動作を行う。
【0011】次に図2によって、本発明の動作例を説明
する。
【0012】発呼または着呼待ちのフルリセットの状態
(H1)にあるとき(S1)に、発呼または着呼がある
と(S2)、トレーニングが開始される(S3)。その
後所定時間経過後にトレーニングが失敗したか成功した
かが判断される(S4)。
【0013】トレーニングが成功すれば、通信の終了後
回線が切断され、H1に遷移したとき次に発呼または着
呼があるとウオームスタートとなる(S5)。
【0014】トレーニングに失敗しH1に遷移したと
き、その遷移情報をもとにトレーニング成否判定部4が
トレーニング失敗を判断し、発呼検出信号または着呼検
出信号と同等の動作を行う信号(自己着呼発呼信号)を
Hマトリクス制御部3に送出する(S6)。この後再び
コールドスタートでトレーニングが開始される(S
7)。次に、再び所定時間経過後にこのトレーニングが
失敗したか成功したかが判断される(S8)。トレーニ
ングに成功した場合、H1に遷移したとき、次に発呼ま
たは着呼があるとウオームスタートとなる(S9)。
【0015】再びトレーニングに失敗すると、上述のS
6、S7、S8の手順が繰り返される。
【0016】なお、図1に示したHマトリクス制御部3
は端末終端装置中のLSIに形成することができる。
【0017】またトレーニングの失敗を、端末または交
換機側が検知し、発呼または着呼信号を端末終端装置に
送出し、再度トレーニングを行わせることもできる。こ
の場合、トレーニングの失敗を端末やLTに通知する機
能をDSU(デジタルサービスユニット)に追加し、端
末にはトレーニングの失敗を検知するとINFO(発
呼)信号をNTに対して送信する機能を、また局側のL
T(回線終端)にはトレーニングの失敗を検知するとT
L(着呼)信号をNTに対して送信する機能を追加す
る。
【発明の効果】本発明の方法によれば、トレーニングの
失敗があっても、次の発呼または着呼においてウオーム
スタートとなるので通話可能の状態になるまでの時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される構成例を示すブロッ
ク図
【図2】本発明の動作の例を説明するためのフローチャ
ート図
【図3】従来のHマトリクス制御部を示すブロック図
【符号の説明】
1 発呼信号検出回路 2 着呼信号検出回路 3 Hマトリクス制御部 4 トレーニング成否判定部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期確立のためのトレーニングが失敗した
    と判定されたとき、これを検知し再びトレーニングを開
    始させることを特徴とする発着信制御方法。
  2. 【請求項2】トレーニングの再開はコールドスタートで
    行い、次に発呼または着呼があるときにウオームスター
    トによるトレーニングを行なう請求項1に記載の発着信
    制御方法。
  3. 【請求項3】トレーニング成否判定部がトレーニング失
    敗を判定し、発呼または着呼検出信号と同等の動作をす
    る信号を回線終端装置へ送付する請求項1に記載の発着
    信制御方法。
  4. 【請求項4】端末または交換局側においてトレーニング
    の失敗を検知し、それぞれ発呼または着呼信号を回線終
    端装置へ送付する請求項1に記載の発着信制御方法。
JP8232786A 1996-09-03 1996-09-03 発着信制御方法 Expired - Lifetime JP2962237B2 (ja)

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Effective date: 19990706