JPH1079752A - 通信ネットワーク及びその保護方法 - Google Patents

通信ネットワーク及びその保護方法

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JPH1079752A
JPH1079752A JP8233022A JP23302296A JPH1079752A JP H1079752 A JPH1079752 A JP H1079752A JP 8233022 A JP8233022 A JP 8233022A JP 23302296 A JP23302296 A JP 23302296A JP H1079752 A JPH1079752 A JP H1079752A
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JP
Japan
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bus
type cable
transceiver
abnormal
abnormality
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JP8233022A
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English (en)
Inventor
Munetaka Kido
宗高 城戸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バス型ケーブルに発生した異常の発生区間を
検出し、かつ異常発生区間を除く他の区間で自動的に通
信可能状態に復旧させる。 【解決手段】 各トランシーバ5a〜5hに対して、バ
ス型ケーブルに発生する異常を検出する手段と、異常検
出に応じて自トランシーバに設けられている終端器10
a,10bにバス型ケーブルの接続を切換え、強制的に
終端させる手段と、バス型ケーブルが終端された後、こ
のトランシーバの両側に接続された各バス型ケーブルに
対してそれぞれ試験信号を送出してこの各試験信号の少
なくとも一方の応答が異常のとき、バス型ケーブルにお
けるこのトランシーバから異常応答側の隣接トランシー
バまでの区間を異常発生区間と特定する手段と、各試験
信号の両方の応答が正常のとき、バス型ケーブルに強制
介挿させた終端器を排除して、バス型ケーブルの終端を
解除する手段とを付加している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の情報端末を
バス型ケーブルに介挿された各トランシーバに接続した
通信ネットワークに係わり、特にバス型ケーブルの異常
位置を検知する機能を有した通信ネットワーク及び通信
ネットワークの保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば通信ネットワークとしてのLAN
(ローカルエリア・ネットワーク)においては、図7に
示すように、伝送路としての優れた伝送特性を持つ標準
同軸ケーブルからなるバス型ケーブル1を採用して、こ
のバス型ケーブル1に対して例えば2.5mの整数倍の
間隔で多数のトランシーバ2を介挿している。そして、
この各トランシーバ2に対してワークステーション(W
S)やパーソナルコンピータ(PC)等の情報端末3が
接続されている。また、バス型ケーブル1の両端にはタ
ーミネータと称される終端器4a,4bが接続されてい
る。
【0003】各トランシーバ2は、CSMA/CD方式
のLANにおいては、自己が接続された情報端末3から
出力された伝送フレームをバス型ケーブル1へ送出し、
かつバス型ケーブル1上を伝送される伝送フレームを取
込む機能を有する。さらに、各トランシーバ2は、自己
がバス型ケーブル1上へ送出した伝送フレームが、他の
情報端末3がバス型ケーブル1上へ送出した伝送フレー
ムと衝突したことを検出する機能を有する。
【0004】このような構成の通信ネットワークにおい
て、何等かの要因にて、バス型ケーブル1に切断等の異
常が発生したとしてしも、このバス型ケーブル1は標準
同軸ケーブルで形成されているために、外部から目視で
異常発生箇所を特定するのが困難な場合が多い。
【0005】特に、通常、バス型ケーブル1及び各トラ
ンシーバ2は事務所の床下に敷設されており、各情報端
末3のみが事務所の机上に載置されているので、異常発
生箇所を特定する作業がより一層煩雑になる。
【0006】そして、異常発生箇所が特定されると、通
信ネットワークの情報端末3相互間の通信を止めて、バ
ス型ケーブル1上の推定した異常発生箇所に対する修理
作業を行って、その後、通信ネットワークを再起動させ
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た手法でバス型ケーブル1上の異常発生位置を特定し
て、復旧作業を行う通信ネットワークにおいては、まだ
解消すべき次のような課題があった。
【0008】すなわち、たとえ異常発生位置が特定され
たとしても、前述したように、バス型ケーブル1及び各
トランシーバ2は事務所の床下に敷設されている場合が
多いので、修理作業を実行するための準備作業に多大の
手間と時間が必要である。
【0009】その結果、異常発生から実際に異常事態が
復旧するまでに要する時間が増大し、通信ネットワーク
が長時間に亘って使用できない事態が発生する懸念があ
る。本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであ
り、バス型ケーブルの複数位置に介挿された各トランシ
ーバに、バス型ケーブルに対して挿脱自在の終端機能を
付加することによって、自動的に異常発生位置を特定で
き、かつ短時間で正常部分の自動復旧ができる通信ネッ
トワーク及び通信ネットワークの保護方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明は、両端に終端器が接続されたバス型ケーブル
の複数位置に介挿された各トランシーバに対してそれぞ
れ情報端末を接続してなる通信ネットワークにおいて、
各トランシーバに対して、バス型ケーブルに発生する異
常を検出する手段と、この異常検出に応じて自トランシ
ーバに設けられている終端器にバス型ケーブルの接続を
切換え、強制的に終端させる手段と、バス型ケーブルが
終端された後、このトランシーバの両側に接続された各
バス型ケーブルに対してそれぞれ試験信号を送出してこ
の各試験信号の少なくとも一方の応答が異常のとき、バ
ス型ケーブルにおけるこのトランシーバから異常応答側
の隣接トランシーバまでの区間を異常発生区間と特定す
る手段と、各試験信号の両方の応答が正常のとき、バス
型ケーブルに強制介挿させた終端器を排除して、バス型
ケーブルの終端を解除する手段とを備えたものである。
【0011】また、請求項2の発明においては、各トラ
ンシーバに対して、さらに、特定された異常発生区間を
自己位置で警報出力する手段と、特定された異常発生区
間をバス型ケーブルにおける異常区間以外のトランシー
バに接続された情報端末へ報知する手段とを付加してい
る。
【0012】請求項3においては、各トランシーバに対
して、バス型ケーブルに発生する異常を検出する手段
と、この異常検出に応じて自トランシーバに設けられて
いる終端器にバス型ケーブルの接続を切換え、強制的に
終端させる手段と、自己に接続された区間に対する異常
有無の試験を行う手段と、バス型ケーブルの終端状態を
解除する手段とを付加している。さらに、各終端器に隣
接する最外側のトランシーバから順次内側に位置するト
ランシーバへ試験指令及び終端解除指令を順送りして
き、各トランシーバは試験の結果に異常が検出された時
点で、試験指令及び終端開解除指令の順送りを停止し
て、異常発生区間を警告出力する。
【0013】さらに、請求項4においては、両端に終端
器が接続されたバス型ケーブルの複数位置に介挿された
各トランシーバに対してそれぞれ情報端末を接続してな
る通信ネットワークの保護方法において、各トランシー
バは、バス型ケーブルに発生する異常を検出し、異常検
出に応じて自トランシーバに設けられている終端器にバ
ス型ケーブルの接続を切換え、強制的に終端させて、バ
ス型ケーブルを終端させ、バス型ケーブルが終端された
後、このトランシーバの両側に接続された各バス型ケー
ブルに対してそれぞれ試験信号を送出し、各試験信号の
少なくとも一方の応答が異常のとき、バス型ケーブルに
おけるこのトランシーバから異常応答側の隣接トランシ
ーバまでの区間を異常発生区間と特定し、さらに、各試
験信号の両方の応答が正常のとき、バス型ケーブルに強
制介挿させた終端器を排除して、バス型ケーブルの終端
を解除する。
【0014】このように構成された通信ネットワーク及
び通信ネットワークの保護方法においては、バス型ケー
ブルに異常が発生すると、各情報端末相互間の通信が不
能になり、バス型ケーブルに介挿された各トランシーバ
は、一斉にその異常を検出する。各トランシーバは異常
を検出すると、自己内に導入されているバス型ケーブル
に対して一対の終端器を挿入して、このバス型ケーブル
を自己内で強制終端させる。
【0015】この状態においては、バス型ケーブルは各
トランシーバ位置を堺として細分化される。したがっ
て、バス型ケーブルにおける異常か発生していない互い
に隣接するトランシーバ相互間の区間においては、トラ
ンシーバ相互間で通信が可能である。
【0016】そして、バス型ケーブルを各区間に細分化
した状態で、各トランシーバは自己に接続された両側の
バス型ケーブルに対して試験信号を送出する。細分化さ
れた自己の隣接区間が正常であれば試験信号は、隣接ト
ランシーバの終端器で正常に折返(反射)されて正常応
答として受信される。一方、該当区間が切断等の異常の
場合は試験信号が隣接トランシーバの終端器まで到達し
ないので、許容時間内に受信できず異常応答となる。し
たがって、その応答で隣接区間が正常か異常かを判断で
きる。
【0017】その結果、異常発生区間は特定される。正
常の場合はバス型ケーブルに挿入している一対の終端器
を排除して終端状態を解除する。なお、異常の場合は終
端状態を解除せずにそのまま終端状態を維持する。
【0018】このように、各トランシーバが自己の両側
のバス型ケーブルに対する試験を実施することによっ
て、異常発生区間の両側に隣接する一対のトランシーバ
の終端状態のみが解除されずに残り、他のトランシーバ
の終端状態は全て解除される。
【0019】その結果、バス型ケーブルは異常発生区間
を挟んで正常な2つの部分に分割された状態となるが、
分割されたバス型ケーブルの各部分に接続された情報端
末相互間での通信が可能となり、通信ネットワークは異
常発生区を排除した状態で自動的に部分復旧する。
【0020】また、別の発明においては、各終端器に隣
接する最外側のトランシーバから順次内側に位置するト
ランシーバへ試験指令及び終端解除指令を順送りして
き、各トランシーバは試験の結果に異常が検出された時
点で、試験指令及び終端開解除指令の順送りを停止し
て、異常発生区間を警告出力する。
【0021】このように、各区間における異常発生有無
の試験を外側から順番に実行していくことによって、試
験信号が同一区間上で衝突することはなく、試験信号の
再送出が未然に防止されるので、試験の信頼性を向上で
きる。
【0022】また、別の発明においては、異常発生区間
の両端のトランシーバが警告を出力する共に、正常区間
のトランシーバに接続された情報端末に異常発生区間が
報知されるので、通信ネットワークの管理者は即座に異
常発生区間を確認できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
通信ネットワークの保護方法を適用した通信ネットワー
クを示す模式図である。図7に示す従来の通信ネットワ
ークと同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。なお、
この実施形態においては、通信ネットワークはLANで
構成されている。
【0024】バス型ケーブル1に対して多数のトランシ
ーバ5a〜5hが介挿されている。バス型ケーブル1の
両端にはターミネータと称される終端器4a,4bが接
続されている。バス型ケーブル1における各終端器4
a,4b及び各トランシーバ5a〜5h相互間の各区間
1z,1a〜1hの長さはほぼ一定値に設定されてい
る。そして、この各トランシーバ5a〜5hに対してワ
ークステーション(WS)やパーソナルコンピータ(P
C)等の情報端末3が接続されている。なお、複数の情
報端末3のうち予め特定された情報端末3がこの通信ネ
ットワークの管理装置3aと指定されている。
【0025】各トランシーバ5a〜5hは同一構成を有
しているので、代表として図2に示す終端器4aに隣接
するトランシーバ5aの構成を説明する。トランシーバ
5aの筐体6内へ導入されたバス型ケーブル1は切換ス
イッチ9a,9bの共通端子及び一方の切換端子を介し
て互いに接続されており、バス型ケーブル1は、この筐
体6内において、送受信制御部7を介して情報端末3に
接続されるコネクタ8に接続されている。
【0026】この送受信制御部7は、前述したように、
CSMA/CD方式のLANにおいては、自己が接続さ
れた情報端末3から出力された伝送フレームをバス型ケ
ーブル1へ送出し、かつバス型ケーブル1上を伝送され
る伝送フレームを取込む機能を有する。さらに、送受信
制御部7は、自己に接続された情報端末3がバス型ケー
ブル1上へ送出した伝送フレームが、他の情報端末3が
バス型ケーブル1上へ送出した伝送フレームと衝突した
ことを検出すると、同一伝送フレームをバス型ケーブル
1上へ再送出する機能を有する。
【0027】また、前記切換スイッチ9a,9bの他方
の切換端子にはそれぞれ終端器10a,10bが接続さ
れている。各切換スイッチ9a,9bは監視制御部11
からの切換指令で切換動作を行う。監視制御部11から
切換指令が入力されると、バス型ケーブル1を終端器1
0a,10b側に切換接続する。その結果、バス型ケー
ブル1はこのトランシーバ5a内で強制的に終端させら
れる。
【0028】また、監視制御部11は各切換スイッチ9
a,9bの外側で各バス型ケーブル1に接続されてい
る。この監視制御部11は、各種情報を記憶するメモリ
12を有した一種のマイクロプロセッサで構成されてお
り、バス型ケーブル1を介して隣接区間1aに接続され
たトランシーバ5bを含めて他の全てのトランシーバ5
b〜5hとの間で情報交換が可能である。
【0029】さらに、監視制御部11は、常時、バス型
ケーブル1上を伝送される伝送フレームを監視してお
り、伝送フレームが途絶えたり、衝突回数がしきい値を
越えると、切断や短絡等の異常が発生したと判断する異
常検出機能を有する。
【0030】前述したようにバス型ケーブル1に介挿さ
れた他のトランシーバ5b〜5hもも終端器4aに隣接
する先頭のトランシーバ5aと同一構成を有している。
そして、各トランシーバ5a〜5hの監視制御部11は
図3に示す流れ図に従ってバス型ケーブル1に対する監
視制御処理を実行する。
【0031】ステップS1にて、前述した手法でバス型
ケーブル1に切断事故を含む何等かの異常を検出する
と、トランシーバ5a〜5h相互間の異常検出時間の誤
差を考慮した例えは0.1秒等の微小時間経過後に、左
右の切換スイッチ9a,9bへ切換指令を送出する。各
切換スイッチ9a,9bはバス型ケーブル1を終端器1
0a,10b側に切換接続する。その結果、バス型ケー
ブル1はこのトランシーバ5a〜5h内で強制的に終端
させられる(S2)。
【0032】バス型ケーブル1が終端状態に移行した後
に、自己のトランシーバ5a〜5hの両側に接続された
各バス型ケーブル1へそれぞれ試験信号を送出する(S
3)。そして、予め余裕をみた許容時間内に両方から正
常応答信号を受信すると(S4)、バス型ケーブル1の
細分化された各区間1z,1a〜1hのうち、少なくと
も自己のトランシーバの両側に位置する各区間は正常で
あると判断する。そして、左右の切換スイッチ9a,9
bへ送出していた切換指令を解除する。その結果、終端
器10a,10bが排除され、両側のバス型ケーブル1
は自己のトランシーバ内で接続され、終端状態は解除さ
れる(S5)。
【0033】S4にて、許容時間内に両方から正常応答
信号を受信できずに、いずれか一方が異常応答になる
と、バス型ケーブル1のうちの自己の異常応答側の隣接
区間に断線等の異常が発生したと判断して(S6)、こ
の隣接区間を異常発生区間として、図示しないプザーで
警告音を発生したり、警告の発光ダイオードを点灯し
て、自己の隣接区間で異常が発生したことを警告出力す
る(S7)。この場合、バス型ケーブル1に対する終端
状態はそのまま維持する。
【0034】その後、他の全てのトランシーバが同様の
試験処理及び終端状態の解除処理を実行する場合の処理
時間の誤差等を考慮した規定時間t経過して、両側が正
常な区間に挟まれた全てのトランシーバにおける終端状
態が解除された時刻になると(S8)、予め管理装置3
aと定められた情報端末3へ検出した異常発生区間を通
知する。管理装置3aは受信した異常発生区間を表示出
力する。
【0035】このように構成された第1実施形態の通信
ネットワークにおいて、バス型ケーブル1のいずれかの
区間1z,1a〜1hに異常が発生すると、バス型ケー
ブル1に介挿された各トランシーバ5a〜5hは、一斉
にその異常を検出して、自己内に導入されているバス型
ケーブル1に対して終端器10a,10bを挿入して、
このバス型ケーブル1を自己内で強制終端させる。その
結果、バス型ケーブル1は各区間1z,1a〜1hに細
分化される。
【0036】そして、バス型ケーブル1を各区間1z,
1a〜1hに細分化した状態で、各トランシーバ5a〜
5hの監視制御部11は自己に接続された両側のバス型
ケーブル1に対して試験信号を送出して、自己の両側の
区間が正常か異常かを試験する。
【0037】正常の場合はバス型ケーブル1に挿入して
いる終端器10a,10bを排除して終端状態を解除す
る。なお、異常の場合は終端状態を解除せずにそのまま
終端状態を維持する。
【0038】なお、各トランシーバ5a〜5hは、両側
の区間に対する試験が終了して両方が正常と確認したの
ち終端状態を解除し、解除後はバス型ケーブル1に対し
て試験信号を送出する事はない。したがって、自己が終
端状態を解除した後に、他のトランシーバ5a〜5hか
らバス型ケーブル1を介して自己方向に送出された試験
信号は自己のトランシーバを通過してさらに隣接する区
間の方向へ進むが、この方向はすでに自己が正常である
と確認した区間であるので、この方向に異常が検出され
る事はない。
【0039】すなわち、異常は必ず自己に隣接した区間
から検出される。したがって、確実に異常区間が検出さ
れる。このように、各トランシーバ5a〜5hが自己の
両側の区間に対する試験を実施することによって、異常
発生区間の両側に隣接する一対のトランシーバの終端状
態のみが解除されずに残り、他のトランシーバの終端状
態は全て解除される。
【0040】その結果、バス型ケーブル1は異常発生区
間を挟んで正常な2つの部分に分割された状態となる
が、分割されたバス型ケーブル1の各トランシーバに接
続された情報端末3相互間での通信が可能となり、通信
ネットワークは異常発生区間を排除した状態で自動的に
部分復旧する。
【0041】例えば、図1に示すように、区間1cに断
線事故が発生すると、この異常発生区間1cの両側に接
するトランシーバ5c,5dのみが終端状態を維持し、
他のトランシーバ5a,5b、5e〜5hの終端状態は
解除される。すなわち、1本のバス型ケーブル1は終端
器4a〜トランシーバ5c間と、トランシーバ5e〜終
端4b間が正常状態に復旧し、この2つの各区間内の各
情報端末3どうしは情報交換が可能となる。
【0042】そして、異常発生区間1cはこの異常発生
区間1cに隣接する2つのトランシーバ5c,5dで検
出されるが、管理装置3aにはこの管理装置3aが接続
された復旧した区間の端に位置するトランシーバ5cか
ら異常発生区間1cが必ず通知される。
【0043】このように、たとえバス型ケーブル1に異
常が発生したとしても、その異常発生区間は数秒以内に
検出され、その時点で異常発生区間を除いた他の正常区
間は自動的に復旧する。したがって、異常発生の影響を
最低限に抑制して、短時間に通信を自動復旧させること
ができ、通信ネットワークの信頼性を大幅に向上でき
る。
【0044】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係わる通信ネットワークの保護方法を適用した通
信ネットワークを示す模式図である。図1に示す第1実
施形態の通信ネットワークと同一部分には同一符号が付
してある。したがって、重複する部分の詳細説明は省略
されている。
【0045】この第2実施形態の通信ネットワークにお
いては、バス型ケーブル1の両端の終端器4a,4bに
隣接する各トランシーバがマスタートランシーバ5a,
5hと指定されている。また、マスタートランシーバ5
a,5hに接続された各情報端末3を管理装置3a,3
bと指定している。なお、ハード構成は前述した図2に
示す第1実施形態の各トランシーバ5a〜5hと同じで
ある。
【0046】そして、このマスタートランシーバ5a,
5hと他の一般のトランシーバ5b〜5gは異常検出し
た場合に、図5及び図6の流れ図に示すように、それぞ
れ異なる検出制御処理を実施する。
【0047】マスタートランシーバ5a(5h)は、図
5に流れ図に示すように、バス型ケーブル1の異常を検
出すると(Q1)、左右の切換スイッチ9a,9bへ切
換指令を送出する。各切換スイッチ9a,9bはバス型
ケーブル1を終端器10a,10b側に切換接続する。
なお、図6に示すように、この時点で他の一般のトラン
シーバ5b〜5gも同時にバス型ケーブル1を終端器1
0a,10b側に切換接続するので、バス型ケーブル1
は複数の区間1z,1a〜1hに強制的に細分化される
(Q2)。
【0048】そして、監視制御部11は自己に接続され
たバス型ケーブル1の両側の各区間1z,1a(1h,
1g)に対してそれぞれ試験信号を送出して(Q3)、
正常応答の有無を調べる。
【0049】終端器4a(4b)側の応答が正常であり
(Q4)、隣接トランシーバ5b(5g)側の応答も正
常な場合(Q5)、バス型ケーブル1に挿入している終
端器10a,10bを排除して終端状態を解除する(Q
6)。そして、区間1a(1g)側に隣接するトランシ
ーバ5b(5g)へ試験指令を送出する(Q7)。
【0050】また、Q4において、終端器4a(4b)
側の応答が異常の場合、異常発生区間を自己に隣接する
終端器4a(4b)側の区間1z(1h)と判定する
(Q8)。
【0051】さらに、Q5にて隣接トランシーバ5b
(5g)側の応答が異常の場合、異常発生区間を自己に
隣接する隣接トランシーバ5b(5g)側の区間1a
(1g)と判定する(Q9)。
【0052】そして、Q10において、正常区間側に隣
接するトランシーバへ終端解除指令を送出する。さら
に、異常発生区間を管理装置3a(3b)へ通知する
(Q11)。
【0053】なお、隣接トランシーバ5b(5g)側の
区間1a(1g)が異常の場合は、終端器4a(1h)
側へ終端解除指令を送出する必要はない。また、マスタ
ートランシバー5a,5h以外の一般のトランシバー5
b〜5gは図6に示す流れ図に従って検出制御処理を実
施する。
【0054】すなわち、バス型ケーブル1の異常を検出
すると(R1)、左右の切換スイッチ9a,9bへ切換
指令を送出して、バス型ケーブル1を強制的に終端させ
る(R2)。そして、隣接トランシーバから試験指令が
入力すると(R3)、試験指令の入力側と反対側の区間
へ試験信号を送出して正常応答の有無を調べる(R
4)。
【0055】正常応答が得られれば、バス型ケーブル1
に挿入している終端器10a,10bを排除して終端状
態を解除する(R6)。そして、試験指令の入力側と反
対側の区間に隣接するトランシーバへ試験指令を送出す
る(R7)。
【0056】R5において、正常応答が得られなけれ
ば、異常発生区間を自己に隣接する試験信号の送出側の
区間と判定する(R8)。そして、管理装置3a(3
b)へ異常発生区間を通知する(R10)。
【0057】また、R11にて隣接トランシーバから終
端解除指令が入力されると、試験を実施せずに、バス型
ケーブル1に挿入している終端器10a,10bを排除
して終端状態を解除する(R12)。そして、終端解除
指令の入力側と反対側の区間に隣接するトランシーバへ
終端解除指令を送出する(R13)。
【0058】このように構成された第2実施形態の通信
ネットワークにおいては、バス型ケーブル1に異常が発
生して、各トランシーバ5a〜5hが作動して、終端器
10a.10bを強制挿入して、バス型ケーブル1を複
数の区間1z,1a〜1hへ分割する。その後、バス型
ケーブル1の両端の終端器4a,4bに隣接する最外側
に位置する各マスタートランシーバ5a,5hからこの
トランシーバ5a,5hの内側に隣接する各区間に対す
る試験を実施して、異常かなければ、自己のトランシー
バの終端状態を解除すると共に、自己の内側の位置する
トランシーバ5b,5gへ試験指令を送出する。
【0059】このように、最外側のトランシーバ5a,
5hから順次内側のトランシーバへ試験指令及び終端解
除指令を順送りしていく。そして、異常が検出された時
点で、試験指令及び終端解除指令の順送りを停止して、
異常発生区間を管理装置3a,3bへ通知する。
【0060】その結果、最終的には、第1実施形態の通
信ネットワークと同様に、異常発生区間の両側に隣接す
る一対のトランシーバの終端状態のみが解除されずに残
り、他のトランシーバの終端状態は全て解除される。
【0061】そのため、バス型ケーブル1は異常発生区
間を挟んで正常な2つの部分に分割された状態となる
が、分割されたバス型ケーブル1の各トランシーバに接
続された情報端末3相互間での通信が可能となり、通信
ネットワークは異常発生区間を排除した状態で自動的に
部分復旧する。よって、第1実施形態とほぼ同様の効果
を得ることができる。
【0062】さらに、この第2実施形態においては、各
区間1z,1a〜1hにおける試験が外側から内側へ順
番に実行されていくので、試験信号が同一区間上で衝突
することはなく、試験信号の再送出が未然に防止される
ので、試験の信頼性を向上できる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の通信ネット
ワーク及び通信ネットワークの保護方法においては、バ
ス型ケーブルの複数位置に介挿された各トランシーバ
に、バス型ケーブルに対して挿脱自在の終端機能を付加
すると共に、終端状態時に隣接区間に対する異常の有無
試験を実行させている。
【0064】したがって、バス型ケーブルに発生した異
常の発生位置を自動的に特定でき、かつ異常発生から短
時間で異常区間を排除した正常部分を自動復旧でき、ネ
ットワーク全体の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる通信ネットワ
ークの模式図
【図2】 同通信ネットワークのトランシーバの概略構
成図
【図3】 同通信ネットワークのトランシーバの動作を
示す流れ図
【図4】 本発明の第2実施形態に係わる通信ネットワ
ークの模式図
【図5】 同通信ネットワークのマスタートランシーバ
の動作を示す流れ図
【図6】 同通信ネットワークの一般の各トランシーバ
の動作を示す流れ図
【図7】 従来の通信ネットワークの模式図
【符号の説明】
1…バス型ケーブル 3…情報端末 4a,4b,10a,10b…終端器 5a〜5h…トランシーバ 6…筐体 7…送受信制御部 9a,9b…切換スイッチ 11…監視制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に終端器が接続されたバス型ケーブ
    ルの複数位置に介挿された各トランシーバに対してそれ
    ぞれ情報端末を接続してなる通信ネットワークにおい
    て、 前記各トランシーバは、 前記バス型ケーブルに発生する異常を検出する手段と、 この異常検出に応じて自トランシーバに設けられている
    終端器に前記バス型ケーブルの接続を切換え、強制的に
    終端させる手段と、 前記バス型ケーブルが終端された後、このトランシーバ
    の両側に接続された各バス型ケーブルに対してそれぞれ
    試験信号を送出してこの各試験信号の少なくとも一方の
    応答が異常のとき、前記バス型ケーブルにおけるこのト
    ランシーバから異常応答側の隣接トランシーバまでの区
    間を異常発生区間と特定する手段と、 前記各試験信号の両方の応答が正常のとき、前記バス型
    ケーブルに強制介挿させた終端器を排除して、前記バス
    型ケーブルの終端を解除する手段とを有することを特徴
    とする通信ネットワーク。
  2. 【請求項2】 前記各トランシーバは、 前記特定された異常発生区間を自己位置で警報出力する
    手段と、 前記特定された異常発生区間を前記バス型ケーブルにお
    ける前記異常区間以外のトランシーバに接続された情報
    端末へ報知する手段とを有することを特徴とする請求項
    1記載の通信ネットワーク。
  3. 【請求項3】 両端に終端器が接続されたバス型ケーブ
    ルの複数位置に介挿された各トランシーバに対してそれ
    ぞれ情報端末を接続してなる通信ネットワークにおい
    て、 前記各トランシーバに対して、前記バス型ケーブルに発
    生する異常を検出する手段と、この異常検出に応じて自
    トランシーバに設けられている終端器に前記バス型ケー
    ブルの接続を切換え、強制的に終端させる手段と、自己
    に接続された区間に対する異常有無の試験を行う手段
    と、前記バス型ケーブルの終端状態を解除する手段とを
    付加し、 前記各終端器に隣接する最外側のトランシーバから順次
    内側に位置するトランシーバへ試験指令及び終端解除指
    令を順送りしてき、各トランシーバは試験の結果に異常
    が検出された時点で、試験指令及び終端開解除指令の順
    送りを停止して、異常発生区間を警告出力することを特
    徴とする通信ネットワーク。
  4. 【請求項4】 両端に終端器が接続されたバス型ケーブ
    ルの複数位置に介挿された各トランシーバに対してそれ
    ぞれ情報端末を接続してなる通信ネットワークの保護方
    法において、 前記各トランシーバは、 前記バス型ケーブルに発生する異常を検出し、 この異常検出に応じて自トランシーバに設けられている
    終端器に前記バス型ケーブルの接続を切換え、強制的に
    終端させ、 前記バス型ケーブルが終端された後、このトランシーバ
    の両側に接続された各バス型ケーブルに対してそれぞれ
    試験信号を送出し、 この各試験信号の少なくとも一方の応答が異常のとき、
    前記バス型ケーブルにおけるこのトランシーバから異常
    応答側の隣接トランシーバまでの区間を異常発生区間と
    特定し、 前記各試験信号の両方の応答が正常のとき、前記バス型
    ケーブルに強制介挿させた終端器を排除して、前記バス
    型ケーブルの終端を解除する通信ネットワークの保護方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001247269A (ja) * 2000-03-08 2001-09-11 Toshiba Corp 昇降機制御伝送システム
US7349479B2 (en) 2002-04-10 2008-03-25 Denso Corporation Communications system of two-wire line enhancing fail-safe performance

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