JP2020194495A - 監視機器及び監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ループ配線の伝送において断線等の障害が生じた場合に、信号を送信する監視機器の制御部の処理負荷増大を抑えつつ、障害箇所以外の伝送を安定的に継続できる監視機器及び監視システムを得る。【解決手段】ループ配線に接続されて火災を監視する監視機器(中継器2A)であって、ループ配線30に接続される第1端子21及び第2端子22と、ループ配線に送信する信号を生成する制御部20と、第2端子に接続された遅延部16と、制御部が生成した信号を第1端子に入力する第1送信回路12と、第1端子から入力された信号を受信する第1受信回路13と、制御部が生成した信号を遅延部に入力する第2送信回路14と、遅延部から入力された信号を受信する第2受信回路15と、を備える。遅延部は、第2送信回路から入力された信号を遅延させて第2端子に入力し、かつ、第2端子から入力された信号を遅延させて第2受信回路に入力する。【選択図】図2

Description

本発明は、火災感知器等の端末機器から情報を収集して火災を監視する火災受信機又は中継器等の監視機器と、この監視機器を備えた監視システムに関する。
火災受信機から引き出されたループ配線に中継器が接続され、この中継器に火災感知器が接続された監視システムがある(たとえば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載のシステムは、ループ配線に親機と子機とが接続されており、親機が子機から情報を収集する場合には、親機の伝送制御部が、ループ配線の一方側から呼出符号を出力することによって、複数の子機に順にポーリングを行う。そして、ポーリングに対する応答が一定時間内に返送されてこなければ、親機の伝送制御部は、ループ配線の他方側から再び呼出符号を出力する。
特許文献2に記載のシステムの火災受信機は、制御部と、ループ配線の一方に接続された受信処理部と、ループ配線の他方に接続された受信処理部とを有している。この火災受信機の制御部は、一方の受信処理部に指令を出して呼出パルスをループ配線の一方側に出力する。そして、一方の受信処理部からの受信情報に基づいてループ配線での短絡又は断線障害の発生が検出されると、制御部は、他方の受信処理部を駆動してループ配線の他方側から呼出パルスを出力させる。
特開昭54−83396号公報 特開昭62−21347号公報
特許文献1及び特許文献2に記載のシステムでは、信号を送信する監視機器である受信機又は中継器の制御部は、通常はループ配線の一方から信号を出力させる。そして、ループ配線の伝送において障害が生じた場合には、制御部は、ループ配線に対して通常とは逆方向に改めて信号を出力するように構成されている。特許文献1及び特許文献2の構成によれば、伝送障害が生じた場合に、制御部は信号を出力しなおす処理を実行する必要があり、制御部の処理負荷が大きかった。
本発明は、上記のような課題を背景としたものであり、ループ配線の伝送において断線等の障害が生じた場合に、信号を送信する監視機器の制御部の処理負荷増大を抑えつつ、障害箇所以外の伝送を安定的に継続できる監視機器及び監視システムを提供するものである。
本発明に係る監視機器は、ループ配線に接続されて火災を監視する監視機器であって、前記ループ配線に接続される第1端子及び第2端子と、前記ループ配線に送信する信号を生成する制御部と、前記第2端子に接続された遅延部と、前記制御部が生成した前記信号を前記第1端子に入力する第1送信回路と、前記第1端子から入力された信号を受信する第1受信回路と、前記制御部が生成した前記信号を前記遅延部に入力する第2送信回路と、前記遅延部から入力された信号を受信する第2受信回路と、を備え、前記遅延部は、前記第2送信回路から入力された信号を遅延させて前記第2端子に入力し、かつ前記第2端子から入力された信号を遅延させて前記第2受信回路に入力するものである。
本発明に係る監視システムは、複数の監視機器がループ配線によって接続されて火災を監視する監視システムであって、前記複数の監視機器のうちの1つが、前記ループ配線に接続される第1端子及び第2端子と、前記ループ配線に送信する信号を生成する制御部と、前記第2端子に接続された遅延部と、前記制御部が生成した前記信号を前記第1端子に入力する第1送信回路と、前記第1端子から入力された信号を受信する第1受信回路と、前記制御部が生成した前記信号を前記遅延部に入力する第2送信回路と、前記遅延部から入力された信号を受信する第2受信回路と、を備え、前記遅延部は、前記第2送信回路から入力された信号を遅延させて前記第2端子に入力し、かつ前記第2端子から入力された信号を遅延させて前記第2受信回路に入力するものである。
本発明によれば、ループ配線の伝送において断線等の障害が生じた場合に、信号を送信する監視機器の制御部の処理負荷増大を抑えつつ、障害箇所以外の伝送を安定的に継続できる監視機器及び監視システムを提供することができる。
実施の形態1に係る監視システムの構成を説明する図である。 実施の形態1に係る中継器2Aの構成を説明するブロック図である。 実施の形態1に係る遅延部16を備えない中継器2Bの構成を説明するブロック図である。 実施の形態1に係る配線正常時の中継器2Aの信号送信動作を説明する図である。 実施の形態1に係る断線発生時の中継器2Aの信号送信動作を説明する図である。 実施の形態1に係る配線正常時に中継器2Bから信号が送信された場合の中継器2Aの信号送受信動作を説明する図である。 実施の形態1に係る断線発生時に中継器2Bから信号が送信された場合の中継器2Aの信号送受信動作を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す装置は、本発明の装置の一例を示すものであり、図面に示された装置によって本発明の装置が限定されるものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
[監視システム100の構成]
図1は、実施の形態1に係る監視システム100の構成を説明する図である。監視システム100は、複数の監視機器がループ配線30に接続されて構成されている。本実施の形態では、監視機器として、火災受信機1と、中継器2A〜2Eとを例示する。火災受信機1からループ配線30が引き出されており、このループ配線30に中継器2A〜2Eが接続されている。中継器2Aには、端末機器が接続されている。本実施の形態で例示する端末機器は、火災感知器3とブザー4である。図1では図示していないが、火災受信機1及び中継器2B〜2Eにも、中継器2Aと同様に火災感知器3等の端末機器が接続される。監視システム100では、火災感知器3等の端末機器から収集される情報に基づいて監視機器が監視エリアの火災等の異常を監視する。そして、端末機器が異常を検出すると、異常を検出した端末機器に接続された監視機器のいずれかがループ配線30に火災検出の情報を出力する。ループ配線30に出力された火災検出の情報は、情報の出力元以外の火災受信機1及び中継器2A〜2Eにて取得される。情報を取得した中継器2A〜2Eは、自機に接続された報知装置、防排煙装置、又は消火設備等の端末機器を動作させて、警報又は消火等を行う。
火災受信機1は、火災感知器3から中継器2A〜2Eを介して火災等の異常検出の情報を取得した場合に、ブザー又はライトなどの報知装置、防火扉又はシャッターなどの防排煙装置、又は消火設備などに、信号を出力して、これらの装置を動作させる。報知装置、防排煙装置又は消火設備の制御は、メモリに記憶された連動データに基づいて実行される。火災受信機1は、ディスプレイを備えており、監視システム100の中継器2A〜2Eから収集された情報を表示する。
中継器2A〜2Eは、火災受信機1と端末機器である火災感知器3及びブザー4との間に設置され、火災受信機1と端末機器との間で送受される信号を中継する装置である。本実施の形態の中継器2A〜2Eは、火災受信機1と同様にメモリに連動データを記憶しており、中継器2A〜2E間での端末機器の連動も可能である。
火災感知器3は、火災に伴う物理変化を検知すると、火災であることを示す信号を、自機に接続された中継器2A〜2Eのいずれかに対して出力する。火災感知器3は、たとえば、熱感知器、煙感知器、又はガス感知器である。
ブザー4は、中継器2A〜2Eのいずれかを介して取得する火災受信機1からの信号に基づいて、音声を出力する。
中継器2A〜2Eに接続される端末機器としては、本実施の形態で示す火災感知器3とブザー4のほかに、ベル又はライトなどの報知装置、防火扉又はシャッターなどの防排煙装置、又は消火設備がある。
ループ配線30は、監視機器(火災受信機1及び中継器2A〜2E)を物理的にリング状に通信接続している。ループ配線30に接続された監視機器は、トークンパッシングにより信号の送信権を取得し、送信権を取得した1台の監視機器のみがループ配線30に信号を送信する。本実施の形態の監視機器(火災受信機1及び中継器2A〜2E)のうち、1台(中継器2A)は、自機に接続されたループ配線30の一方から信号を送出し、この信号送出から遅延して、他方から信号を送出可能に構成されている。他の監視機器(火災受信機1及び中継器2B〜2E)は、自機に接続されたループ配線30の両方に、同時に信号を送出可能に構成されている。以下、監視システム100に1台設けられる信号の遅延機能を備えた中継器2Aと、他の中継器2B〜2Eについて、通信に関わる構成を中心に説明する。
[監視機器の構成]
図2は、実施の形態1に係る中継器2Aの構成を説明するブロック図である。中継器2Aは、伝送部10と、制御部20と、第1端子21と、第2端子22とを備える。第1端子21及び第2端子22には、ループ配線30が接続される。伝送部10は、制御部20から出力される信号を、ループ配線30に送信するとともに、ループ配線30からの信号を制御部20に入力する。伝送部10は、伝送制御部11と、第1送信回路12と、第1受信回路13と、第2送信回路14と、第2受信回路15と、遅延部16とを備える。
伝送制御部11は、制御部20と信号を授受可能に接続されている。伝送制御部11は、制御部20から伝送制御部11へ入力された信号を、第1送信回路12及び第2送信回路14に伝えるとともに、第1受信回路13又は第2受信回路15からの信号を制御部20に伝えるものである。本実施の形態の伝送制御部11は、第1送信回路12と制御部20との間に設けられたスイッチ11aと、第1受信回路13と制御部20との間に設けられたスイッチ11bと、第2送信回路14と制御部20との間に設けられたスイッチ11cと、第2受信回路15と制御部20との間に設けられたスイッチ11dとを備える。スイッチ11a〜11dは、個別にオン状態とオフ状態とが切り換えられる。スイッチ11aがオンすると、第1送信回路12と制御部20とが接続され、制御部20から出力された信号がスイッチ11aを介して第1送信回路12に伝達される。また、スイッチ11dがオンすると、第2受信回路15から出力される信号がスイッチ11dを介して制御部20に伝達される。伝送制御部11は、これらスイッチ11a〜11dのオン、オフ状態を切り換えることにより、第1送信回路12、第1受信回路13、第2送信回路14、第2受信回路15と制御部20との間で信号を授受させる。
信号を受信も送信もしないときには、伝送制御部11では、スイッチ11a〜11dのすべてがオフ状態とされる。第1端子21と第2端子22の両方からの送信を予定しているときには、スイッチ11a及びスイッチ11cがオン状態とされる。第1端子21のみからの送信を予定しているときには、スイッチ11aがオン状態、スイッチ11cがオフ状態とされる。第2端子22のみからの送信を予定しているときには、スイッチ11cがオン状態、スイッチ11aがオフ状態とされる。第1端子21と第2端子22の両方からの受信を待機しているときには、スイッチ11b及びスイッチ11dがオン状態とされる。第1端子21からの受信のみを待機しているときには、スイッチ11bがオン状態、スイッチ11dがオフ状態とされる。第2端子22からの受信のみを待機しているときには、スイッチ11dがオン状態、スイッチ11bがオフ状態とされる。以降の説明で、スイッチ11a〜11dの動作について明記していない場合は、上記の通り信号の送信と受信の動作に合わせて伝送制御部11はスイッチ11a〜11dを動作させる。なお、通常は、ループ配線30に接続される他の監視機器からの信号を受信できるように、第1端子21と第2端子22の両方からの受信を待機状態となるように、スイッチ11a〜11dを制御している。
第1送信回路12及び第2送信回路14は、制御部20から出力された信号を、ループ配線30に入力する回路である。第1送信回路12は、第1端子21に接続され、第1端子21に信号を入力する。第2送信回路14は、遅延部16に接続され、遅延部16を介して第2端子22に信号を入力する。
第1受信回路13及び第2受信回路15は、ループ配線30からの信号を受信して、受信した信号を制御部20に送る回路である。第1受信回路13は、第1端子21に接続され、第1端子21から入力される信号を受信し、受信した信号を制御部20に送る。第2受信回路15は、遅延部16に接続され、遅延部16を介して第2端子22から入力される信号を受信して、受信した信号を制御部20に送る。
遅延部16は、入力される信号を遅延させて出力する。すなわち遅延部16は、信号が入力されてからその信号を出力するまでに、所定時間待機する。遅延部16が待機する所定時間を、遅延時間と称する場合がある。たとえば遅延部16は、シフトレジスタを有し、入力された信号を所定回数シフトさせた後に出力する。あるいは遅延部16は、シフトレジスタとタイマを有し、入力された信号をシフトレジスタに格納した状態でタイマにて時間を計測し、所定時間経過後にシフトレジスタの信号をシフトさせて出力する。遅延部16は、第2送信回路14から入力された信号を遅延させて第2端子22に入力する。また遅延部16は、第2端子22から入力された信号を遅延させて第2受信回路15に入力する。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び入出力ポートを備え、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで、中継器2Aを構成する各部を制御する。なお、制御部20は、専用のハードウェア回路で構成されていてもよい。
図3は、実施の形態1に係る遅延部16を備えない中継器2Bの構成を説明するブロック図である。中継器2Bは、伝送部110と、制御部120と、第1端子121と、第2端子122とを備える。伝送部110は、伝送制御部111と、第1送信回路112と、第1受信回路113と、第2送信回路114と、第2受信回路115とを備える。中継器2Bは、図2で示した中継器2Aに設けられた遅延部16を備えていない。遅延部16を備えないという点以外は、中継器2Bは中継器2Aと同じ構成である。伝送部110、制御部120、第1端子121、第2端子122、伝送制御部111、第1送信回路112、第1受信回路113、第2送信回路114、第2受信回路115は、それぞれ伝送部10、制御部20、第1端子21、第2端子22、伝送制御部11、第1送信回路12、第1受信回路13、第2送信回路14、第2受信回路15と同じ機能を有する。中継器2C〜2Eは、図示しないが、中継器2Bと同じ構成である。また、本実施の形態では、火災受信機1も、ループ配線30における信号の伝送に係る構成は、中継器2Bと同じ構成である。
[信号送受信の動作]
次に、本実施の形態の監視システム100のループ配線30における、信号送受信の動作を説明する。ここでは、遅延部16を備えた中継器2Aの動作を中心に説明する。監視システム100には、遅延部16を備えた中継器が1台(中継器2A)接続されているものとする。
(配線正常時に遅延部16を備えた中継器2Aが信号を送信)
図4は、実施の形態1に係る配線正常時の中継器2Aの信号送信動作を説明する図である。図4では、信号が流れる経路を実線で、信号が流れない経路を破線で示している。図4を参照して、ループ配線30に断線等の異常が生じていない配線正常時に、中継器2Aが信号を送信する動作を説明する。
例えば、中継器2Aに接続された火災感知器3が火災を検出する等の他の監視機器に信号を出力する場合、制御部20は、送信する信号を伝送制御部11に入力する。伝送制御部11は、図2に示したスイッチ11a及びスイッチ11cをオンにして、第1送信回路12及び第2送信回路14に、信号を送る。なお、伝送制御部11は、第1送信回路12及び第2送信回路14に信号を送った後に、スイッチ11a及びスイッチ11cをオフにするとともにスイッチ11b及びスイッチ11dをオンにして、信号の受信に備える。第1送信回路12は、第1端子21に信号を入力し、第1端子21からループ配線30へと信号が送出される。他方、第2送信回路14は、遅延部16に信号を入力する。遅延部16は、入力された信号を出力せず信号を保持する。
遅延部16が信号の出力を遅延させている間に、第1端子21からループ配線30へと送出された信号は、ループ配線30を流れて、他の監視機器(火災受信機1、中継器2E〜2B)に伝わる。他の監視機器は、自機宛の信号であれば受信処理を行うとともに取得した信号を次のノードへ転送し、自機宛の信号でなければ次のノードへ転送する。ループ配線30を流れる信号は、中継器2Bから出力されて中継器2Aの第2端子22へ入力される。第2端子22へ入力された信号は、遅延部16に入力される。遅延部16で保持している信号と、第2端子22から入力された信号とは同じであるため、遅延部16は、保持している信号を破棄する。ここで、遅延部16が信号の出力を遅延させる遅延時間は、第1端子21から送信された信号が、ループ配線30を通って第2端子22に入力されるまでに要する時間よりも大きい。なお、遅延部16による信号の破棄は、ノイズと区別するため信号の先頭に付与される情報等、信号の一部を確認できた時点で行ってもよい。
このように、本実施の形態によれば、配線正常時に遅延部16を備えた中継器2Aから送信された信号は、物理的にリング型のループ配線30に接続された監視機器に順に送受される。中継器2Aの制御部20から送信が指示された信号は、第1端子21から速やかにループ配線30へと送信されるが、第2端子22に接続された遅延部16は、信号が入力されてから第2端子22にその信号を入力するまでの間に遅延時間をおく。このため、配線正常時には、物理的にはリング型のループ配線30を、一方向にのみ信号が流れることになる。したがって、ループ配線30に接続された信号送信元以外の監視機器には、ループ配線30に接続された2つの入力端子の双方から同時期に信号が入力されることがなく、同時期に信号が入力された場合に重複受信を避けるための信号処理も不要となる。
(断線発生時に遅延部16を備えた中継器2Aが信号を送信)
図5は、実施の形態1に係る断線発生時の中継器2Aの信号送信動作を説明する図である。図5では、信号が流れる経路を実線で、信号が流れない経路を破線で示している。図5を参照して、ループ配線30の中継器2Eと中継器2Dとの間で断線が生じているときに、中継器2Aが信号を送信する動作を説明する。
制御部20からの信号に基づいて、第1送信回路12が第1端子21に信号を入力するとともに、第2送信回路14が遅延部16に信号を入力するまでの動作は、図4で説明した通りである。ループ配線30に断線が発生している場合、第1端子21からループ配線30へと送られた信号の伝達は、断線箇所で途切れる。中継器2Eと中継器2Dとの間で断線している場合には、第1端子21から送られた信号は、中継器2D、2C、2Bには到達しない。したがって、中継器2Aの第2端子22へ信号が戻ってこない。
遅延部16の信号出力の遅延時間が経過すると、遅延部16は、保持していた信号を第2端子22に入力する。これにより、ループ配線30へ信号が送出され、中継器2B、2C、2Dに信号が送られる。第2端子22からループ配線30へと送られた信号の伝達は、断線箇所で途切れ、中継器2E及び火災受信機1には到達しないが、中継器2E及び火災受信機1は第1端子21から送られた同内容の信号を取得している。なお、遅延部16が保持していた信号を第2端子22に入力した時点で、制御部20はループ配線30に断線が生じていると判断し、火災受信機1にループ配線30の断線を通知して、異常警報を行うことができる。
このように、本実施の形態によれば、ループ配線30に断線が発生している場合でも、火災受信機1及び中継器2B〜2Eは、中継器2Aが送信した信号を受信することができる。中継器2Aの制御部20は、送信したい信号を一度出力するだけでよく、断線が判明した後に制御部20が改めて信号送信のための再送処理を行う必要がない。したがって本実施の形態によれば、ループ配線30に断線等の異常が発生している場合でも、制御部20の処理負荷を増大させることなく、ループ配線30に接続された監視機器に安定的に信号を送信することができる。また、制御部20による再送処理を行う時間も不要となる。
(配線正常時に遅延部16を備えない中継器2Bが信号を送信)
図6は、実施の形態1に係る配線正常時に中継器2Bから信号が送信された場合の中継器2Aの信号送受信動作を説明する図である。図6では、信号が流れる経路を実線で、信号が流れない経路を破線で示している。図6を参照して、ループ配線30に断線等の異常が生じていない配線正常時に、遅延部16を備えない中継器2Bが信号を送信した場合の、中継器2Aの信号送受信動作を説明する。
中継器2Bの制御部120(図3参照)は、伝送制御部111を介して第1端子121と第2端子122の両方へ信号を入力することにより、ループ配線30に信号を送信する。第1端子121と第2端子122からループ配線30へ、ほぼ同時に同じ信号が送信されることになる。ループ配線30を伝わる信号は、中継器2Aに到達する。
中継器2Bから送信された信号が、中継器2Aの第1端子21よりも先に第2端子22に入力されると、遅延部16に信号が入力される。遅延部16は、入力された信号の第2受信回路15への出力を所定の遅延時間待機する。この遅延時間の間に、第1端子21に信号が入力され、第1受信回路13にて信号が受信され、受信された信号は伝送制御部11に送られる。伝送制御部11は、取得した信号を、制御部20に送るとともに、第2送信回路14に送る。第2送信回路14は、入力された信号をループ配線30に送信すべく、遅延部16に入力する。遅延部16は、第2端子22から入力された信号を保持しているが、この保持している信号と第2送信回路14から入力された信号は同じであるので、保持している信号を破棄する。
また、中継器2Bから送信された信号が、中継器2Aの第2端子22よりも先に第1端子21に入力されると、第1受信回路13は信号を受信し、受信した信号は伝送制御部11に送られる。伝送制御部11は、取得した信号を、制御部20に送るとともに、第2送信回路14に送る。第2送信回路14は、入力された信号をループ配線30に転送すべく、遅延部16に入力する。第2送信回路14から遅延部16に信号が入力された場合の中継器2Aの動作は、図4及び図5にて説明したとおりであり、遅延時間経過後に第2端子22からループ配線30へと信号が送出される。
このように、本実施の形態では、配線正常時に遅延部16を備えない中継器2Bからは第1端子121と第2端子122の双方に同時期に信号が入力され、物理的にリング型のループ配線30に接続された監視機器に順に信号が送受される。そして、監視システム100に1台存在する遅延部16を備えた中継器2Aでは、第1端子21から入力された信号は速やかに受信処理されるが、第2端子22から入力された信号は遅延部16にて遅延時間の間保持される。そして、第1端子21から入力された信号と遅延部16で保持する信号とが重複している場合には、遅延部16で保持された信号を破棄して、遅延部16で保持していた信号を他の監視装置に転送しない。このため、配線正常時には、物理的にはリング型のループ配線30に接続された監視機器のうち、遅延部16を備えない監視機器(火災受信機1、中継器2B〜2E)のうち、信号の送信元である監視機器以外には、ループ配線30に接続された2つの入力端子の双方から同時期に信号が入力されることがない。したがって、遅延部16を備えない監視機器(火災受信機1、中継器2B〜2E)は、同時期に信号が入力された場合に重複受信を避けるための信号処理も不要となる。
(断線発生時に遅延部16を備えない中継器2Bが信号を送信)
図7は、実施の形態1に係る断線発生時に中継器2Bから信号が送信された場合の中継器2Aの信号送受信動作を説明する図である。図7では、信号が流れる経路を実線で、信号が流れない経路を破線で示している。ここでは、ループ配線30の中継器2Eと中継器2Dとの間で断線が生じているときに、中継器2Bが信号を送信した場合の、中継器2Aの信号送受信動作を説明する。
中継器2Bの制御部120(図3参照)は、伝送制御部111を介して第1端子121と第2端子122の両方へ信号を入力することにより、ループ配線30に信号を送信する。第1端子121と第2端子122からループ配線30へ、ほぼ同時に同じ信号が送信されることになる。
中継器2Bから送信された信号は、中継器2Aの第2端子22を介して遅延部16に入力される。遅延部16は、入力された信号の出力を所定の遅延時間待機する。中継器2Dと中継器2Eとの間で断線が生じているため、ループ配線30から中継器2Aの第1端子21へは信号が入力されない。遅延時間が経過すると、遅延部16は、信号を第2受信回路15に入力する。第2受信回路15は入力された信号を受信して、受信した信号を伝送制御部11に送る。伝送制御部11は、取得した信号を、制御部20に送るとともに第1送信回路12に入力する。第1送信回路12は、入力された信号を第1端子21に入力する。第1端子21からループ配線30へと送られた信号は、火災受信機1及び中継器2Eによって受信される。
このように、本実施の形態によれば、ループ配線30に断線が生じている状態で、遅延部16を備えない監視機器である中継器2Bが送信した信号を、他の監視機器(火災受信機1、中継器2A、2C〜2E)にて受信することができる。
なお、本実施の形態では、火災受信機1と中継器2A〜2Eが火災検出時の連動動作を行ういわゆる分散型の監視システムを例に、遅延部を備えた監視機器を説明した。この遅延部を備えた監視機器は、火災受信機のみが連動動作を行ういわゆる集中型の監視システムに適用することもできる。集中型の監視システムにおいては、実施の形態で説明した遅延部は、火災受信機に設けられるとよい。また、複数の火災受信機を接続した監視システムに適用することもできる。
1 火災受信機、2A 中継器、2B 中継器、2C 中継器、2D 中継器、2E 中継器、3 火災感知器、4 ブザー、10 伝送部、11 伝送制御部、11a スイッチ、11b スイッチ、11c スイッチ、11d スイッチ、12 第1送信回路、13 第1受信回路、14 第2送信回路、15 第2受信回路、16 遅延部、20 制御部、21 第1端子、22 第2端子、30 ループ配線、100 監視システム、110 伝送部、111 伝送制御部、112 第1送信回路、113 第1受信回路、114 第2送信回路、115 第2受信回路、120 制御部、121 第1端子、122 第2端子。

Claims (2)

  1. ループ配線に接続されて火災を監視する監視機器であって、
    前記ループ配線に接続される第1端子及び第2端子と、
    前記ループ配線に送信する信号を生成する制御部と、
    前記第2端子に接続された遅延部と、
    前記制御部が生成した前記信号を前記第1端子に入力する第1送信回路と、
    前記第1端子から入力された信号を受信する第1受信回路と、
    前記制御部が生成した前記信号を前記遅延部に入力する第2送信回路と、
    前記遅延部から入力された信号を受信する第2受信回路と、を備え、
    前記遅延部は、
    前記第2送信回路から入力された信号を遅延させて前記第2端子に入力し、かつ前記第2端子から入力された信号を遅延させて前記第2受信回路に入力する
    監視機器。
  2. 複数の監視機器がループ配線によって接続されて火災を監視する監視システムであって、
    前記複数の監視機器のうちの1つが、
    前記ループ配線に接続される第1端子及び第2端子と、
    前記ループ配線に送信する信号を生成する制御部と、
    前記第2端子に接続された遅延部と、
    前記制御部が生成した前記信号を前記第1端子に入力する第1送信回路と、
    前記第1端子から入力された信号を受信する第1受信回路と、
    前記制御部が生成した前記信号を前記遅延部に入力する第2送信回路と、
    前記遅延部から入力された信号を受信する第2受信回路と、を備え、
    前記遅延部は、
    前記第2送信回路から入力された信号を遅延させて前記第2端子に入力し、かつ前記第2端子から入力された信号を遅延させて前記第2受信回路に入力する
    監視システム。
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