JP3721153B2 - データ通信装置間システム試験装置および方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信装置間システム試験装置および方法に関するものであり、特にアラーム転送機能及びインタフェース間のLINKパルス送受信制御機能を利用して自局側装置から対向側装置のインタフェースの動作確認試験をできるようにしたデータ通信装置間システム試験装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ通信装置間のシステム構成においてシステムの正常性を確認する際には一般的に所定のテストパターン信号を自局側装置から対向側のデータ通信装置もしくはインタフェースに送信し、その折り返しの信号を検出し比較することで動作確認を行う。従来では対向側に人員を派遣して試験用の装置を取り付け試験を行う必要があったが、その煩雑さを多少なりとも軽減するための技術が存在している。
【0003】
例えば特許文献1に記載の技術では、リモートノードに操作者を配置させることなく集中制御ノードから通信回線を介して特定のパターン信号を送信することにより、通信回線の障害検出を的確に制御できる通信回線障害検出方式を提供するために、各リモートノードのノード間のデータ回線の1つに分岐装置を設け、前記分岐装置にさらにリモートノード側の通信回線障害を検出するための通信回線障害検出回路を接続する形式を採っている。前記通信回線障害検出回路は、前記分岐装置を設けた回線を監視して、集中制御ノードから直接にまたは他リモートノードを経由して前記パターン信号を受信すると、集中制御ノードと前記通信回線障害検出回路間にて一定時間回線試験パターンデータの送受信を実行し、伝送される情報を監視して障害を検出する検出手段を備えることで、回線試験を自動制御している。
【0004】
また特許文献2に記載の技術では、試験用機器を外部に接続することなく、回線障害部位の切り分けが容易にできる回線疎通試験制御方式およびその制御を実行するATM回線終端装置を提供するために、回線の疎通試験時に、前記ATM端末回線終端装置に収容された保守端末装置からの遠隔操作により回線上にループバックを自由に設定して、データ端末装置と接続しているデータ物理回線やATM回線終端装置同士を接続する中継回線等の種々の回線の品質を試験することができるようにし、ループバック個所を順次変更して試験することによって、障害個所の切り分けを容易に行うことができる。ただし、保守員が前記保守端末装置からループバックの設定対象となる装置に対しループの設定を指示するときは、前記保守端末装置から論理的に装置に設定される論理ループと、コネクタを用いて設定される物理ループとを適当に使い分けて試験する。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−116436号公報
【特許文献2】
特開2001−024667号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したとおり、データ通信装置のシステム構成においてシステムの正常性を確認するために、対向側の装置に対してループテストを実行しシステムの正常性を確認している。しかしながら、ループ試験において正常性を確認できる範囲は、ループポイントが必ず対向側装置の内部回路になるため、末端のシステムまで確認をすることができない。システムの末端まで正常に動作していることを確認する方法が必要になってくる。
【0007】
特許文献1では、回線の正常性を確認する方法として装置外部に分岐装置と通信回線障害検出回路を配置している構成を採っている。しかしこの構成では、リモートノードに人を配置する必要はないものの、分岐装置で確認できる範囲は、集中制御ノードとリモートノードとの入力インターフェース間だけになってしまい、システム末端までの確認はできない。
【0008】
特許文献2では、論理ループと物理ループを使用したループバックの自由設定により回線状態の判定をする構成を採っているが、このループ形成方法では、論理ループの場合、ループポイントがATM回線終端装置内部になり、データ端末装置を含んだ装置全体を確認することができない。また物理ループの場合は、装置全体を確認することは可能になるが、ループ形成方法として外付けコネクタが必要になるためループポイントには必ず人を配置する必要がある。
【0009】
本発明では、システム全体を確認する手段として、対向側に人の手を介在することなく、アラーム転送機能を有効に使用する。そのために、インタフェースを持つ端末装置の「インターフェースからの入力信号断にて、出力信号も断する機能」を流用して、対向側装置に人を配置させることなく、システムの末端まで正常に動作していることを確認できるデータ通信装置間システム試験装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
請求項1に係る発明では、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用するデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0011】
請求項2に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0012】
請求項3に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0013】
請求項4に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0014】
請求項5に係る発明では、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用するデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0015】
請求項6に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0016】
請求項7に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0017】
請求項8に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、対向側装置と端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置であって、対向側装置は、自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信手段と、試験用信号受信手段が試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成手段と、端末装置に対しLINKパルスを遮断するLINKDOWN発生手段と、端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出手段と、LINKDOWN検出手段の動作処理に応じて自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信手段とを有し、自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定手段と、試験用信号を生成し、対向側装置に試験用信号を送信する試験用信号送信手段と、LINKDOWN情報を検出するアラーム検出手段と、動作処理待ち時間と、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定手段とを有することを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、比較判定手段は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、比較判定手段は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の発明において、誤検出防止時間生成手段により生成された試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の発明は、システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、対向側装置と端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置におけるデータ通信装置間システム試験方法であって、対向側装置は、自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信工程と、試験用信号受信工程が試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成工程と、端末装置に対しLINKパルスを遮断するLINKDOWN発生工程と、端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出工程と、LINKDOWN検出工程の動作処理に応じて自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信工程とを有し、自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定工程と、試験用信号を生成し、対向側装置に試験用信号を送信する試験用信号送信工程と、LINKDOWN情報を検出するアラーム検出工程と、動作処理待ち時間と、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定工程とを有することを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、比較判定工程は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、比較判定工程は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0025】
請求項8に記載の発明は、請求項5から7の何れか1項に記載の発明において、誤検出防止時間生成工程により生成された試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
[実施例の構成]
図1は、本発明のシステム試験における自局側装置、対向側装置、端末装置の構成ブロック図であり、一実施例として対向側装置と端末装置はイーサネット(登録商標)・インタフェースにより接続されており、1対1接続された自局側装置/対向側装置の内部構成が示されている。
【0028】
自局側装置はSW1、タイマ2、TESTパターン送信回路3、アラーム検出回路11、比較回路12、LEDにより構成されている。
【0029】
SW1は本実施形態の動作確認試験の開始用のトリガである。
タイマ2はSW1がONされたと同時に始動し、任意の待ち時間T2を生成してその情報を比較回路12へ送信する。
TESTパターン送信回路3はSW1をトリガとして、任意のTESTパターンをTESTパターン受信回路4へ送信する。
アラーム検出回路11はアラーム転送回路10よりイーサネット(登録商標)・インターフェイスの信号が断されたことを示すLINKDOWN情報を受信し、比較回路12へ送信する。
比較回路12はSW1がONされたと同時に始動し、アラーム検出回路11よりLINKDOWN情報を受信する。また、タイマ2より生成された時間T2と、試験実行開始から対向側装置のLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3とを比較する。T3<T2の場合、TESTが正常の動作されたとして、LED等にTEST OKを出力する。T3>T2の場合はTESTが異常としLED等にTEST NGを出力する。
LEDは比較回路12から出力された判定結果を視覚的に表示する。
【0030】
また、対向側装置はTESTパターン受信回路4、タイマ5、LINKDOWN送信回路6、LINKDOWN受信回路9、アラーム転送回路10により構成されている。
【0031】
TESTパターン受信回路4はTESTパターン送信回路3よりTESTパターンを受信し検出を行う。自局側装置から送信される固定パターンと同じ固定パターン情報を記憶しており、送信されてきた固定パターンとTESTパターン受信回路4自身が記憶していたパターンが一致した場合、TESTパターン検出信号をタイマ5に出力する。
タイマ5はTESTパターン検出回路4から送信されてきたTESTパターン検出信号を受信し、任意のT1時間連続してTESTパターン検出信号を受信した場合、LINKDOWN送信回路6にLINKDOWN実行信号を出力する。LINKDOWN送信回路6はタイマ5よりLINKDOWN実行信号を受信し、通常時のデータ信号を止め、LINKパルス断とする。
LINKDOWN受信回路9はLINKDOWN送信回路8にてLINKパルスが断されるとき、そのLINKDOWNを検出する。LINKDOWN検出後、アラーム転送回路10にLINKDOWN検出信号を出力する。
アラーム転送回路10はLINKDOWN受信回路9よりLINKDOWN検出信号を受信し、アラーム検出回路11にLINKDOWN情報を送信する。
【0032】
また、端末装置はLINKDOWN受信回路7、LINKDOWN送信回路8により構成されている。
【0033】
LINKDOWN受信回路7はLINKDOWN送信回路6にてLINKパルスが断されるとき、そのLINKDOWNを検出する。
LINKDOWN送信回路8はLINKDOWN受信回路7のLINKDOWNを検出の後で対向側装置方向に対してLINKパルスを断させる。
【0034】
[実施例の動作の説明]
図2のフローチャートを参照して本実施形態の動作処理を説明する。この手順により対向側装置のイーサネット(登録商標)・インタフェースの動作確認を行う。
【0035】
まず自局側装置の試験実行用のSW1をONすると、SW1をトリガとして、TESTパターン送信回路3は任意のTESTパターン信号を生成し、対向側装置のTESTパターン受信回路4へTESTパターン信号を連続的に送信する(S1)。また一方でSW1をトリガとして、タイマ2および比較回路12はSW1がONされたと同時に始動し、タイマ2は任意の待ち時間T2を生成してその情報を比較回路12へ送信する。
【0036】
つぎに対向側装置のTESTパターン受信回路4にてこの連続的に送信されたTESTパターン信号を受信する(S2)。TESTパターン受信回路4は予め自局側装置から送信される固定パターンと同じ固定パターン情報を記憶しており、送信されてきた固定パターンとTESTパターン受信回路4自身が記憶していたパターンが一致した場合、TESTパターン検出信号をタイマ5に出力する。このとき、通常時のパターンとの誤検出防止のため、保護時間としてある一定時間T1(仮に1秒間)の間、連続して固定パターンを検出した場合はじめてTESTパターン信号であると認識するようにする。対向側装置では、TESTパターンを検出した場合、強制的にイーサネット(登録商標)・インタフェースの信号を断するようにする。そのためタイマ5はTESTパターン検出回路4から送信されてきたTESTパターン検出信号を受信し、任意のT1時間連続してTESTパターン検出信号を受信した場合、LINKDOWN送信回路6にLINKDOWN実行信号を出力する。
【0037】
LINKDOWN送信回路6はタイマ5よりLINKDOWN実行信号を受信し、通常時のデータ信号を止め、LINKパルス断とする(S3)。
【0038】
LINKDOWN受信回路7はLINKDOWN送信回路6にてLINKパルス断されるとき、そのLINKDOWNを検出する(S4)。
【0039】
LINKDOWN送信回路8はLINKDOWN受信回路7のLINKDOWNを検出の後で対向側装置方向に対してもLINKパルスを断させる(S5)。端末装置はイーサネット(登録商標)・インターフェース入力信号が断されてしまうと、対向側装置に対しても信号を断する機能を有するため、自動的に対向側装置もLINKDOWNを検出することになる。
【0040】
LINKDOWN受信回路9はLINKDOWN送信回路8にてLINKパルス断されるとき、そのLINKDOWNを検出する(S6)。LINKDOWN検出後、アラーム転送回路10にLINKDOWN検出信号を出力する。
【0041】
アラーム転送回路10はTESTパターン受信回路4がTESTパターンを検出したとき、強制的にアラームを発生するようになっており、LINKDOWN受信回路9よりLINKDOWN検出信号を受信すると、アラーム検出回路11にLINKDOWN情報を送信する(S7)。
【0042】
このようにして、対向側装置では、常時、イーサネット(登録商標)・インタフェースアラーム情報を転送する機能を有しているため、LINKDOWN検出により回線側にアラーム情報を転送する。このアラーム転送機能を有効に使用することにより、対向側装置に人の手を介在させることなくシステム全体を確認することができるようになる。
【0043】
アラーム検出回路11はアラーム転送回路10よりLINKDOWN情報を受信し、比較回路12へ送信する(S8)。
【0044】
比較回路12はアラーム検出回路11よりLINKDOWN情報を受信する。また、タイマ2より生成された時間T2と、試験実行開始から対向側装置のLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3とを比較する(S9)。T3<T2の場合、TESTが正常の動作されたとして、LED等にTEST OKを出力する。T3>T2の場合はTESTが異常としLED等にTEST NGを出力する。最終的にLEDは比較回路12から出力された判定結果を視覚的に表示する。
【0045】
以上の動作処理により、自局側装置は試験実行後、対向側装置のLINKDOWN情報を受信することにより対向側装置および端末装置が正常に動作していることを確認することができる。
【0046】
図3にシステム動作試験中の自局側装置、対向側装置、対向側装置に接続されている端末装置各々の動作処理のタイミングチャートを示す。
【0047】
試験開始時にSW1をONし、試験を終了するまでの間TESTパターン送信回路3により任意のTESTパターンを生成し、対向側装置に連続的に送信し続け、TESTパターン受信回路4は前記TESTパターンを連続的に受信し続ける。この間アラーム転送機能を有している対向側装置は強制的にアラームを自局側装置に転送するようにする。
【0048】
一方タイマ2は試験開始時より始動し任意の待ち時間T2を生成し、比較回路12に送信する。このT2は、試験結果を良好なものにするためには試験開始からLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3に比べて十分長いことが望まれる。
【0049】
T3は厳密に言えば図2におけるS1からS9の動作処理の合計時間であるが、特に効いてくる時間は、TESTパターン受信回路4およびタイマ5にてTESTパターンを検出してLINKDOWN実行信号を出力するまでに誤検出防止のための保護時間として割り当てられたT1と、LINKパルス断された後に端末装置が行う対向側装置に対する信号断の動作処理に伴うLINKDOWN受信回路7とLINKDOWN送信回路8との間の送信遅延等の時間と、対向側装置のアラーム転送回路10と自局側装置のアラーム検出回路11との間のLINKDOWN情報の転送における誤送信防止のための保護時間の3種類の時間である。
【0050】
したがって、もしTEST結果がNGであるとき、すなわちT2<T3であるときは上述した3種類の時間のうち少なくとも一つが所定の時間より処理時間が長くなっていると考えても差し支えない。
【0051】
このようにして自局側装置にて対向側装置のイーサネット(登録商標)・インタフェースの故障状態をおおよそ判断できる。
【0052】
なお、実際に動作試験を行うときに判定結果を良好なものにするためには、タイマ5で生成するT1は1秒間に設定したとき、タイマ2で設定するT2は2秒間でよい。このとき、試験開始からLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3は、約1.2〜1.3秒程度であればシステムは正常であると言える。
【0053】
[発明の他の実施例]
本実施形態では、対向側装置と端末装置はイーサネット(登録商標)・インタフェースにより接続されているが、端末装置が入力信号断に対し、出力される信号を断する機能を有していれば、任意のインタフェースを持ち対向接続されるデータ通信装置全般に対しても本発明の技術を適用できる。
また、一つの自局側装置が複数の対向側装置を制御するような複雑なシステムでも適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように本発明では、自局側装置にてアラーム転送機能の動作確認をすることにより、対向側装置と端末装置間のインタフェース故障状態を確認し、システム全体が動作していると確認できる。
【0055】
請求項1に係る発明により、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用することができる。
【0056】
請求項2に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すことができる。
【0057】
請求項3に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すことができる。
【0058】
請求項4に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すことができる。
【0059】
請求項5に係る発明により、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用することができる。
【0060】
請求項6に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すことができる。
【0061】
請求項7に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すことができる。
【0062】
請求項8に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自局側装置、対向側装置、端末装置の構成ブロック図である。
【図2】自局側装置、対向側装置、端末装置の動作処理フローチャートである。
【図3】自局側装置、対向側装置、端末装置の動作タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 SW
2、5 タイマ
3 TESTパターン送信回路
4 TESTパターン受信回路
6、8 LINKDOWN送信回路
7、9 LINKDOWN受信回路
10 アラーム転送回路
11 アラーム検出回路
12 比較回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ通信装置間システム試験装置および方法に関するものであり、特にアラーム転送機能及びインタフェース間のLINKパルス送受信制御機能を利用して自局側装置から対向側装置のインタフェースの動作確認試験をできるようにしたデータ通信装置間システム試験装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ通信装置間のシステム構成においてシステムの正常性を確認する際には一般的に所定のテストパターン信号を自局側装置から対向側のデータ通信装置もしくはインタフェースに送信し、その折り返しの信号を検出し比較することで動作確認を行う。従来では対向側に人員を派遣して試験用の装置を取り付け試験を行う必要があったが、その煩雑さを多少なりとも軽減するための技術が存在している。
【0003】
例えば特許文献1に記載の技術では、リモートノードに操作者を配置させることなく集中制御ノードから通信回線を介して特定のパターン信号を送信することにより、通信回線の障害検出を的確に制御できる通信回線障害検出方式を提供するために、各リモートノードのノード間のデータ回線の1つに分岐装置を設け、前記分岐装置にさらにリモートノード側の通信回線障害を検出するための通信回線障害検出回路を接続する形式を採っている。前記通信回線障害検出回路は、前記分岐装置を設けた回線を監視して、集中制御ノードから直接にまたは他リモートノードを経由して前記パターン信号を受信すると、集中制御ノードと前記通信回線障害検出回路間にて一定時間回線試験パターンデータの送受信を実行し、伝送される情報を監視して障害を検出する検出手段を備えることで、回線試験を自動制御している。
【0004】
また特許文献2に記載の技術では、試験用機器を外部に接続することなく、回線障害部位の切り分けが容易にできる回線疎通試験制御方式およびその制御を実行するATM回線終端装置を提供するために、回線の疎通試験時に、前記ATM端末回線終端装置に収容された保守端末装置からの遠隔操作により回線上にループバックを自由に設定して、データ端末装置と接続しているデータ物理回線やATM回線終端装置同士を接続する中継回線等の種々の回線の品質を試験することができるようにし、ループバック個所を順次変更して試験することによって、障害個所の切り分けを容易に行うことができる。ただし、保守員が前記保守端末装置からループバックの設定対象となる装置に対しループの設定を指示するときは、前記保守端末装置から論理的に装置に設定される論理ループと、コネクタを用いて設定される物理ループとを適当に使い分けて試験する。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−116436号公報
【特許文献2】
特開2001−024667号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述したとおり、データ通信装置のシステム構成においてシステムの正常性を確認するために、対向側の装置に対してループテストを実行しシステムの正常性を確認している。しかしながら、ループ試験において正常性を確認できる範囲は、ループポイントが必ず対向側装置の内部回路になるため、末端のシステムまで確認をすることができない。システムの末端まで正常に動作していることを確認する方法が必要になってくる。
【0007】
特許文献1では、回線の正常性を確認する方法として装置外部に分岐装置と通信回線障害検出回路を配置している構成を採っている。しかしこの構成では、リモートノードに人を配置する必要はないものの、分岐装置で確認できる範囲は、集中制御ノードとリモートノードとの入力インターフェース間だけになってしまい、システム末端までの確認はできない。
【0008】
特許文献2では、論理ループと物理ループを使用したループバックの自由設定により回線状態の判定をする構成を採っているが、このループ形成方法では、論理ループの場合、ループポイントがATM回線終端装置内部になり、データ端末装置を含んだ装置全体を確認することができない。また物理ループの場合は、装置全体を確認することは可能になるが、ループ形成方法として外付けコネクタが必要になるためループポイントには必ず人を配置する必要がある。
【0009】
本発明では、システム全体を確認する手段として、対向側に人の手を介在することなく、アラーム転送機能を有効に使用する。そのために、インタフェースを持つ端末装置の「インターフェースからの入力信号断にて、出力信号も断する機能」を流用して、対向側装置に人を配置させることなく、システムの末端まで正常に動作していることを確認できるデータ通信装置間システム試験装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
請求項1に係る発明では、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用するデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0011】
請求項2に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0012】
請求項3に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0013】
請求項4に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すデータ通信装置間システム試験装置を提供することを目的とする。
【0014】
請求項5に係る発明では、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用するデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0015】
請求項6に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0016】
請求項7に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0017】
請求項8に係る発明では、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すデータ通信装置間システム試験方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を解決するため、請求項1に記載の発明は、システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、対向側装置と端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置であって、対向側装置は、自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信手段と、試験用信号受信手段が試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成手段と、端末装置に対しLINKパルスを遮断するLINKDOWN発生手段と、端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出手段と、LINKDOWN検出手段の動作処理に応じて自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信手段とを有し、自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定手段と、試験用信号を生成し、対向側装置に試験用信号を送信する試験用信号送信手段と、LINKDOWN情報を検出するアラーム検出手段と、動作処理待ち時間と、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定手段とを有することを特徴とする。
【0019】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、比較判定手段は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、比較判定手段は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0021】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか1項に記載の発明において、誤検出防止時間生成手段により生成された試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定手段により設定された動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の発明は、システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、対向側装置と端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置におけるデータ通信装置間システム試験方法であって、対向側装置は、自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信工程と、試験用信号受信工程が試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成工程と、端末装置に対しLINKパルスを遮断するLINKDOWN発生工程と、端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出工程と、LINKDOWN検出工程の動作処理に応じて自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信工程とを有し、自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定工程と、試験用信号を生成し、対向側装置に試験用信号を送信する試験用信号送信工程と、LINKDOWN情報を検出するアラーム検出工程と、動作処理待ち時間と、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定工程とを有することを特徴とする。
【0023】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、比較判定工程は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0024】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、比較判定工程は、試験開始時よりLINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする。
【0025】
請求項8に記載の発明は、請求項5から7の何れか1項に記載の発明において、誤検出防止時間生成工程により生成された試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定工程により設定された動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
[実施例の構成]
図1は、本発明のシステム試験における自局側装置、対向側装置、端末装置の構成ブロック図であり、一実施例として対向側装置と端末装置はイーサネット(登録商標)・インタフェースにより接続されており、1対1接続された自局側装置/対向側装置の内部構成が示されている。
【0028】
自局側装置はSW1、タイマ2、TESTパターン送信回路3、アラーム検出回路11、比較回路12、LEDにより構成されている。
【0029】
SW1は本実施形態の動作確認試験の開始用のトリガである。
タイマ2はSW1がONされたと同時に始動し、任意の待ち時間T2を生成してその情報を比較回路12へ送信する。
TESTパターン送信回路3はSW1をトリガとして、任意のTESTパターンをTESTパターン受信回路4へ送信する。
アラーム検出回路11はアラーム転送回路10よりイーサネット(登録商標)・インターフェイスの信号が断されたことを示すLINKDOWN情報を受信し、比較回路12へ送信する。
比較回路12はSW1がONされたと同時に始動し、アラーム検出回路11よりLINKDOWN情報を受信する。また、タイマ2より生成された時間T2と、試験実行開始から対向側装置のLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3とを比較する。T3<T2の場合、TESTが正常の動作されたとして、LED等にTEST OKを出力する。T3>T2の場合はTESTが異常としLED等にTEST NGを出力する。
LEDは比較回路12から出力された判定結果を視覚的に表示する。
【0030】
また、対向側装置はTESTパターン受信回路4、タイマ5、LINKDOWN送信回路6、LINKDOWN受信回路9、アラーム転送回路10により構成されている。
【0031】
TESTパターン受信回路4はTESTパターン送信回路3よりTESTパターンを受信し検出を行う。自局側装置から送信される固定パターンと同じ固定パターン情報を記憶しており、送信されてきた固定パターンとTESTパターン受信回路4自身が記憶していたパターンが一致した場合、TESTパターン検出信号をタイマ5に出力する。
タイマ5はTESTパターン検出回路4から送信されてきたTESTパターン検出信号を受信し、任意のT1時間連続してTESTパターン検出信号を受信した場合、LINKDOWN送信回路6にLINKDOWN実行信号を出力する。LINKDOWN送信回路6はタイマ5よりLINKDOWN実行信号を受信し、通常時のデータ信号を止め、LINKパルス断とする。
LINKDOWN受信回路9はLINKDOWN送信回路8にてLINKパルスが断されるとき、そのLINKDOWNを検出する。LINKDOWN検出後、アラーム転送回路10にLINKDOWN検出信号を出力する。
アラーム転送回路10はLINKDOWN受信回路9よりLINKDOWN検出信号を受信し、アラーム検出回路11にLINKDOWN情報を送信する。
【0032】
また、端末装置はLINKDOWN受信回路7、LINKDOWN送信回路8により構成されている。
【0033】
LINKDOWN受信回路7はLINKDOWN送信回路6にてLINKパルスが断されるとき、そのLINKDOWNを検出する。
LINKDOWN送信回路8はLINKDOWN受信回路7のLINKDOWNを検出の後で対向側装置方向に対してLINKパルスを断させる。
【0034】
[実施例の動作の説明]
図2のフローチャートを参照して本実施形態の動作処理を説明する。この手順により対向側装置のイーサネット(登録商標)・インタフェースの動作確認を行う。
【0035】
まず自局側装置の試験実行用のSW1をONすると、SW1をトリガとして、TESTパターン送信回路3は任意のTESTパターン信号を生成し、対向側装置のTESTパターン受信回路4へTESTパターン信号を連続的に送信する(S1)。また一方でSW1をトリガとして、タイマ2および比較回路12はSW1がONされたと同時に始動し、タイマ2は任意の待ち時間T2を生成してその情報を比較回路12へ送信する。
【0036】
つぎに対向側装置のTESTパターン受信回路4にてこの連続的に送信されたTESTパターン信号を受信する(S2)。TESTパターン受信回路4は予め自局側装置から送信される固定パターンと同じ固定パターン情報を記憶しており、送信されてきた固定パターンとTESTパターン受信回路4自身が記憶していたパターンが一致した場合、TESTパターン検出信号をタイマ5に出力する。このとき、通常時のパターンとの誤検出防止のため、保護時間としてある一定時間T1(仮に1秒間)の間、連続して固定パターンを検出した場合はじめてTESTパターン信号であると認識するようにする。対向側装置では、TESTパターンを検出した場合、強制的にイーサネット(登録商標)・インタフェースの信号を断するようにする。そのためタイマ5はTESTパターン検出回路4から送信されてきたTESTパターン検出信号を受信し、任意のT1時間連続してTESTパターン検出信号を受信した場合、LINKDOWN送信回路6にLINKDOWN実行信号を出力する。
【0037】
LINKDOWN送信回路6はタイマ5よりLINKDOWN実行信号を受信し、通常時のデータ信号を止め、LINKパルス断とする(S3)。
【0038】
LINKDOWN受信回路7はLINKDOWN送信回路6にてLINKパルス断されるとき、そのLINKDOWNを検出する(S4)。
【0039】
LINKDOWN送信回路8はLINKDOWN受信回路7のLINKDOWNを検出の後で対向側装置方向に対してもLINKパルスを断させる(S5)。端末装置はイーサネット(登録商標)・インターフェース入力信号が断されてしまうと、対向側装置に対しても信号を断する機能を有するため、自動的に対向側装置もLINKDOWNを検出することになる。
【0040】
LINKDOWN受信回路9はLINKDOWN送信回路8にてLINKパルス断されるとき、そのLINKDOWNを検出する(S6)。LINKDOWN検出後、アラーム転送回路10にLINKDOWN検出信号を出力する。
【0041】
アラーム転送回路10はTESTパターン受信回路4がTESTパターンを検出したとき、強制的にアラームを発生するようになっており、LINKDOWN受信回路9よりLINKDOWN検出信号を受信すると、アラーム検出回路11にLINKDOWN情報を送信する(S7)。
【0042】
このようにして、対向側装置では、常時、イーサネット(登録商標)・インタフェースアラーム情報を転送する機能を有しているため、LINKDOWN検出により回線側にアラーム情報を転送する。このアラーム転送機能を有効に使用することにより、対向側装置に人の手を介在させることなくシステム全体を確認することができるようになる。
【0043】
アラーム検出回路11はアラーム転送回路10よりLINKDOWN情報を受信し、比較回路12へ送信する(S8)。
【0044】
比較回路12はアラーム検出回路11よりLINKDOWN情報を受信する。また、タイマ2より生成された時間T2と、試験実行開始から対向側装置のLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3とを比較する(S9)。T3<T2の場合、TESTが正常の動作されたとして、LED等にTEST OKを出力する。T3>T2の場合はTESTが異常としLED等にTEST NGを出力する。最終的にLEDは比較回路12から出力された判定結果を視覚的に表示する。
【0045】
以上の動作処理により、自局側装置は試験実行後、対向側装置のLINKDOWN情報を受信することにより対向側装置および端末装置が正常に動作していることを確認することができる。
【0046】
図3にシステム動作試験中の自局側装置、対向側装置、対向側装置に接続されている端末装置各々の動作処理のタイミングチャートを示す。
【0047】
試験開始時にSW1をONし、試験を終了するまでの間TESTパターン送信回路3により任意のTESTパターンを生成し、対向側装置に連続的に送信し続け、TESTパターン受信回路4は前記TESTパターンを連続的に受信し続ける。この間アラーム転送機能を有している対向側装置は強制的にアラームを自局側装置に転送するようにする。
【0048】
一方タイマ2は試験開始時より始動し任意の待ち時間T2を生成し、比較回路12に送信する。このT2は、試験結果を良好なものにするためには試験開始からLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3に比べて十分長いことが望まれる。
【0049】
T3は厳密に言えば図2におけるS1からS9の動作処理の合計時間であるが、特に効いてくる時間は、TESTパターン受信回路4およびタイマ5にてTESTパターンを検出してLINKDOWN実行信号を出力するまでに誤検出防止のための保護時間として割り当てられたT1と、LINKパルス断された後に端末装置が行う対向側装置に対する信号断の動作処理に伴うLINKDOWN受信回路7とLINKDOWN送信回路8との間の送信遅延等の時間と、対向側装置のアラーム転送回路10と自局側装置のアラーム検出回路11との間のLINKDOWN情報の転送における誤送信防止のための保護時間の3種類の時間である。
【0050】
したがって、もしTEST結果がNGであるとき、すなわちT2<T3であるときは上述した3種類の時間のうち少なくとも一つが所定の時間より処理時間が長くなっていると考えても差し支えない。
【0051】
このようにして自局側装置にて対向側装置のイーサネット(登録商標)・インタフェースの故障状態をおおよそ判断できる。
【0052】
なお、実際に動作試験を行うときに判定結果を良好なものにするためには、タイマ5で生成するT1は1秒間に設定したとき、タイマ2で設定するT2は2秒間でよい。このとき、試験開始からLINKDOWN情報を検出するまでの時間T3は、約1.2〜1.3秒程度であればシステムは正常であると言える。
【0053】
[発明の他の実施例]
本実施形態では、対向側装置と端末装置はイーサネット(登録商標)・インタフェースにより接続されているが、端末装置が入力信号断に対し、出力される信号を断する機能を有していれば、任意のインタフェースを持ち対向接続されるデータ通信装置全般に対しても本発明の技術を適用できる。
また、一つの自局側装置が複数の対向側装置を制御するような複雑なシステムでも適用できる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように本発明では、自局側装置にてアラーム転送機能の動作確認をすることにより、対向側装置と端末装置間のインタフェース故障状態を確認し、システム全体が動作していると確認できる。
【0055】
請求項1に係る発明により、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用することができる。
【0056】
請求項2に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すことができる。
【0057】
請求項3に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すことができる。
【0058】
請求項4に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すことができる。
【0059】
請求項5に係る発明により、自局側装置または対向側装置が何らかの異常を検出したときにアラーム発生させるアラーム転送機能と、端末装置の対向側装置へのLINKパルス自動遮断機能をシステム動作試験時に利用し、試験用信号が検出されたときに強制的にアラームを発生させ、端末装置に対しLINKパルスを遮断し、それに伴うLINKDOWN情報を試験の判定結果に活用することができる。
【0060】
請求項6に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が正常であるということを明確に示すことができる。
【0061】
請求項7に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験によりシステム全体が異常であるということを明確に示すことができる。
【0062】
請求項8に係る発明により、本発明のシステム動作確認試験が良好でかつ迅速な判定結果を出力するために、対向側装置が試験用信号をきちんと認識するための最適な時間および自局側装置での試験の動作処理待ち時間として最適な時間を示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自局側装置、対向側装置、端末装置の構成ブロック図である。
【図2】自局側装置、対向側装置、端末装置の動作処理フローチャートである。
【図3】自局側装置、対向側装置、端末装置の動作タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 SW
2、5 タイマ
3 TESTパターン送信回路
4 TESTパターン受信回路
6、8 LINKDOWN送信回路
7、9 LINKDOWN受信回路
10 アラーム転送回路
11 アラーム検出回路
12 比較回路
Claims (8)
- システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、前記対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると前記対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、前記対向側装置と前記端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置であって、
前記対向側装置は、前記自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信手段と、前記試験用信号受信手段が前記試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成手段と、前記端末装置に対し前記LINKパルスを遮断するLINKDOWN発生手段と、前記端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出手段と、前記LINKDOWN検出手段の動作処理に応じて前記自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信手段とを有し、
前記自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定手段と、前記試験用信号を生成し、前記対向側装置に前記試験用信号を送信する試験用信号送信手段と、前記LINKDOWN情報を検出するアラーム検出手段と、前記動作処理待ち時間と、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定手段とを有することを特徴とするデータ通信装置間システム試験装置。 - 前記比較判定手段は、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が前記試験時間設定手段により設定された前記動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置間システム試験装置。
- 前記比較判定手段は、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が前記試験時間設定手段により設定された前記動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置間システム試験装置。
- 前記誤検出防止時間生成手段により生成された前記試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定手段により設定された前記動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のデータ通信装置間システム試験装置。
- システム動作確認試験を行うときにアラームを発生および送信する少なくとも一つの対向側装置と、前記対向側装置とインタフェース接続されていて、インタフェースから入力されるLINKパルスが遮断されると前記対向側装置に対して自動的に出力するLINKパルスを遮断する少なくとも一つの端末装置と、前記対向側装置と前記端末装置間のLINKパルス送受信を集中制御する自局側装置とを有するデータ通信システムの動作確認を行うデータ通信装置間システム試験装置におけるデータ通信装置間システム試験方法であって、
前記対向側装置は、前記自局側装置より試験用信号を受信する試験用信号受信工程と、前記試験用信号受信工程が前記試験用信号を認識するための十分な時間を生成する誤検出防止時間生成工程と、前記端末装置に対し前記LINKパルスを遮断するLINKDOWN発生工程と、前記端末装置によりLINKパルスが遮断されることを検出するLINKDOWN検出工程と、前記LINKDOWN検出工程の動作処理に応じて前記自局側装置に対しLINKDOWN情報を転送するアラーム送信工程とを有し、
前記自局側装置は、システム動作確認試験の動作処理待ち時間を設定する試験時間設定工程と、前記試験用信号を生成し、前記対向側装置に前記試験用信号を送信する試験用信号送信工程と、前記LINKDOWN情報を検出するアラーム検出工程と、前記動作処理待ち時間と、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間とを比較し、判定結果を出力する比較判定工程とを有することを特徴とするデータ通信装置間システム試験方法。 - 前記比較判定工程は、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が前記試験時間設定工程により設定された前記動作処理待ち時間を下回るとき、システム動作が正常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする請求項5に記載のデータ通信装置間システム試験方法。
- 前記比較判定工程は、試験開始時より前記LINKDOWN情報を検出するまでの所要時間が前記試験時間設定工程により設定された前記動作処理待ち時間を上回るとき、システム動作が異常であることを示す判定結果を出力することを特徴とする請求項5に記載のデータ通信装置間システム試験方法。
- 前記誤検出防止時間生成工程により生成された前記試験用信号を認識するための時間は1秒間であり、試験時間設定工程により設定された前記動作処理待ち時間は2秒間であることを特徴とする請求項5から7の何れか1項に記載のデータ通信装置間システム試験方法。
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