JPH107972A - 黒色顔料組成物 - Google Patents

黒色顔料組成物

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Publication number
JPH107972A
JPH107972A JP18554096A JP18554096A JPH107972A JP H107972 A JPH107972 A JP H107972A JP 18554096 A JP18554096 A JP 18554096A JP 18554096 A JP18554096 A JP 18554096A JP H107972 A JPH107972 A JP H107972A
Authority
JP
Japan
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black
weight
parts
water
pigment composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP18554096A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  敬
Akimitsu Kato
昭光 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP18554096A priority Critical patent/JPH107972A/ja
Publication of JPH107972A publication Critical patent/JPH107972A/ja
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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の面で問題がなく、黒さに優れ、光沢
のない、絵具などに好適な黒色顔料組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 10〜18重量%のボーンブラックと、
5〜14重量%のアセチレンブラックと、5〜20重量
%のアラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール等の水溶性高分子と、3〜10重量%
のグリセリン、エチレングリコール等の湿潤剤と、水と
を少なくとも含むもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絵具、ポスターカ
ラーなどに使用する黒色顔料組成物に関する。特に、黒
さに優れた黒色顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絵具、ポスターカラーなどに使用
する黒色顔料組成物は、着色材であるカーボンブラック
と、増量材や隠蔽材として用いる炭酸カルシウムやシリ
カ等の体質顔料と、定着剤や展色剤として用いるアラビ
アガム、デキストリンなどの水溶性高分子と、水とを含
むものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記黒色顔料組成物
は、画用紙、ケント紙などに塗布した時、黒さが満足な
ものではなく、特に塗布跡が乾いた時、光沢が出てしま
う問題点がある。この問題を解決するためには、黒さに
おいて最も優れているアニリンブラックを併用する事も
考えられるが、アニリンブラックは、重金属を含むた
め、安全性の面で使用できなくなる事が考えられる。本
発明は、安全性の面でも問題なく、黒さに優れる黒色顔
料組成物を得る事を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボーンブラッ
クと、アセチレンブラックと、水溶性高分子と、湿潤剤
と、水とを少なくとも含む黒色顔料組成物を要旨とす
る。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。着色材
は、ボーンブラックとアセチレンブラックとの2種類の
黒色顔料を併用する。ボーンブラックは、象牙や獣の骨
を蒸し焼きにして、水洗いし、精製したもので、主成分
は、燐酸カルシウムであり、他に炭酸カルシウム、炭素
が含まれている。その使用量は、黒色顔料組成物全量に
対して10〜18重量%が好ましい。
【0006】アセチレンブラックは、アセチレンガスの
熱分解により得られ、着色力が優れた青味の黒さを呈し
ている黒色顔料である。その使用量は、黒色顔料組成物
全量に対して5〜14重量%が好ましい。
【0007】上記2種類の黒色顔料を併用するに当たっ
て良好な黒色を得るためには、アセチレンブラック6重
量部に対してボーンブラックを12〜16重量部用いる
事が好ましい。
【0008】水溶性高分子は、定着剤及び展色剤として
使用するものである。膠、アラビアゴム、デキストリン
等の天然水溶性高分子やカルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース等の半合成水溶性高分子、
ポリビニルアルコール等の合成水溶性高分子が使用でき
る。その使用量は黒色顔料組成物全量に対して5〜20
重量%が好ましい。
【0009】湿潤剤は、凍結防止剤、再溶解性向上剤な
どとして使用するものであって、グリセリン、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ソルビトール、ソルビ
タン等が挙げられる。その使用量は、黒色顔料組成物全
量に対して3〜10重量%が好ましい。
【0010】水は、主溶剤として用いる。
【0011】尚、上記成分の外、必要に応じて炭酸カル
シウム、シリカ粉などの体質顔料、防腐剤、防黴剤、防
錆剤、消泡剤などの添加剤を適宜用いても良い。
【0012】本発明の黒色顔料組成物は、上記成分を三
本ロールミルや横型ボールミル等の分散機にて混合分散
することにより容易に得ることができる。
【0013】
【作用】本発明に係る黒色顔料組成物は、着色材として
ボーンブラックと、アセチレンブラックとを併用するこ
とにより、黒さが向上し、光沢も発しない。これは、前
記各々の着色材は、その粒子径が大きいため、画用紙へ
の顔料の浸透が少ないこと、及び、ボーンブラックの光
沢のない黒さとアセチレンブラックの着色力のある青み
の黒さとが混じり合っていることによる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を説明する。実施例は全て水彩
絵具で示したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 実施例1 ボーンブラック(C.I.Pig.Black9) 17重量部 アセチレンブラック(C.I.Pig.Black7) 5重量部 アラビアゴム 13重量部 デキストリン 6重量部 グリセリン 6重量部 水 48.5重量部 シリカ粉(C.I.Pig.White 27) 4重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い黒色の水彩絵具を得
た。
【0015】実施例2 ボーンブラック 16重量部 アセチレンブラック 7重量部 アラビアゴム 8重量部 デキストリン 5重量部 グリセリン 4重量部 水 55.5重量部 シリカ粉 4重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い黒色の水彩絵具を得
た。
【0016】実施例3 ボーンブラック 18重量部 アセチレンブラック 10.5重量部 アラビアゴム 9重量部 デキストリン 6重量部 グリセリン 5重量部 エチレングリコール 4重量部 水 40重量部 炭酸カルシウム(C.I.Pig.White18) 7重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い黒色の水彩絵具を得
た。
【0017】比較例1 実施例1のアセチレンブラックをボーンブラックに変え
た以外は、実施例1と同様になして、黒色の水彩絵具を
得た。
【0018】比較例2 実施例2のボーンブラックをアセチレンブラックに変え
た以外は、実施例2と同様になして、黒色の水彩絵具を
得た。
【0019】比較例3 ボーンブラック 18重量部 ランプブラック(C.I.Pig.Black 6) 5重量部 アラビアゴム 13重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 3重量部 エチレングリコール 3重量部 水 40.5重量部 炭酸カルシウム 10重量部 防腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い黒色の水彩絵具を得
た。
【0020】比較例4 ボーンブラック 10重量部 カーボンブラック(C.I.Pig.Black 9) 5重量部 アラビアゴム 13重量部 デキストリン 7重量部 グリセリン 3重量部 エチレングリコール 3重量部 水 48.5重量部 炭酸カルシウム 10重量部 腐剤 0.5重量部 上記成分をラボミキサーに入れ、15分間撹拌した後、
三本ロールミルにて3回通しを行い黒色の水彩絵具を得
た。
【0021】上記、実施例1〜3、比較例1〜4で得た
黒色の水彩絵具について試験を行った。結果を表1に示
す。
【0022】
【表1】
【0023】※1明度(V) 上記、実施例及び比較例で得た水彩絵具と水とを重量比
2:1で混合し、画筆で画用紙に面塗りを行い、乾燥
後、カラーコンピューター(SM−4;スガ試験機
(株)製)により明度(V)を測定した。Vの値は小さ
い程、黒い。
【0024】※2 光沢試験 上記、実施例及び比較例で得た水彩絵具と水とを重量比
2:1で混合したものを画筆で画用紙に面塗りを行い、
乾燥後目視で判定した。 ○:光沢なし △:やや光沢あり ×:光沢あり
【0025】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る黒色顔料組成物は、安全性の面で問題がなく、塗布
した場合、光沢が無く、黒さに優れたものである。な
お、上記実施例による塗布跡は筆ムラもなく、水彩絵具
としても良好な品質を示した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボーンブラックと、アセチレンブラック
    と、水溶性高分子と、湿潤剤と、水とを少なくとも含む
    黒色顔料組成物。
JP18554096A 1996-06-26 1996-06-26 黒色顔料組成物 Pending JPH107972A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18554096A JPH107972A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 黒色顔料組成物

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JP18554096A JPH107972A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 黒色顔料組成物

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JPH107972A true JPH107972A (ja) 1998-01-13

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ID=16172598

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JP18554096A Pending JPH107972A (ja) 1996-06-26 1996-06-26 黒色顔料組成物

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