JPH1079591A - シールド編組チューブ及び該シールド編組チューブの端末処理方法 - Google Patents

シールド編組チューブ及び該シールド編組チューブの端末処理方法

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JPH1079591A
JPH1079591A JP23278196A JP23278196A JPH1079591A JP H1079591 A JPH1079591 A JP H1079591A JP 23278196 A JP23278196 A JP 23278196A JP 23278196 A JP23278196 A JP 23278196A JP H1079591 A JPH1079591 A JP H1079591A
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JP
Japan
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tube
resin
shield tube
braided shield
metal fiber
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Application number
JP23278196A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fujisawa
厚 藤沢
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド編組チューブにおける端末のホツレ
をなくす。 【解決手段】 電線挿通用の金属繊維Fからなる編組チ
ューブ10−1、10−2であって、少なくとも一端の
金属繊維に樹脂を含浸させて硬化処理部11を設けてい
る。該硬化処理部はチューブの端末を、樹脂液槽に浸漬
して、上記チューブの金属繊維端末を樹脂と共に硬化さ
せ、端末より金属繊維のホツレが生じないようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線束に被せて電
磁波遮蔽用として用いるシールド編組チューブの端末処
理方法および該方法で端末処理されたシールド編組チュ
ーブに関し、該チューブの端末から金属繊維のホツレが
生じないようにするものである。
【0002】
【従来の技術】近時、開発が進んでいる電気自動車にお
いては、200V等の高圧電線を配線する必要があり、
該高圧電線から電磁波を発生させないように、金属繊維
からなるシールド編組チューブを通している。また、ラ
ジオ、テレビ用等の回路の電線もシールド編組チューブ
に通してノイズの発生を防止している。
【0003】上記シールド編組チューブは、図4(A)
に示す金属繊維Fを編組して形成した長尺のチューブ1
より、図4(B)に示すように、定寸、例えば、30c
mの長さでカットして用いている。 この定寸のチュー
ブ1’をハーネス組立工場に搬送し、図4(C)に示す
ように、所要の電線Wを挿通した後、図4(D)に示す
ように、チューブ1’の両端をテープTを巻き付けて固
定している。
【0004】上記両端のテープ巻きは、チューブ1’の
電線に対する位置決めと、チューブ1’の切断端末から
金属繊維Fがホツレるのを防止するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように長尺な
チューブ1から定尺チューブ1’をカットとして設ける
と、切断端末から金属繊維Fのホツレが発生しやすい。
特に、図4(A)〜(D)の工程間を移動する間や、電
線Wを通す図4(C)に示す工程で、ホツレが進行し、
よって、該電線挿通作業をホツレが進行しないように注
意しながら行う必要があった。また、該電線挿通作業時
にホツレが作業者の手につきささり、手袋をはめて作業
を行わなければならず、そのため、作業性が悪くなる問
題があった。さらに、ホツレが電線挿通作業の邪魔にな
り、電線の挿通がやりにくく、この点からも作業性が悪
くなっていた。
【0006】さらに、電線に対するチューブ1’の位置
決めは、チューブ1’の一端を電線にテープ固定すれば
足りるが、多端を放置するとホツレが進行するために、
両端をテープ巻固定しており、この点からも、チューブ
端末のホツレにより作業工数が増える問題があった。
【0007】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、チューブ端末から金属繊維のホツレが発生しない
ようにすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、 電線挿通用の金属繊維か
らなる編組チューブであって、少なくとも一端の金属繊
維に、樹脂を含浸させて形成した硬化処理部を設けてい
ることを特徴とするシールド編組チューブを提供してい
る。
【0009】また、請求項2で、電線を通す金属繊維か
らなる編組チューブの少なくとも一方の端末を、樹脂液
槽に浸漬して、上記チューブの金属繊維端末を樹脂と共
に硬化させ、端末より金属繊維のホツレが生じないよう
にしているシールド編組チューブの端末処理方法を提供
している。
【0010】具体的には、切断端から10mm〜15m
m程度の範囲で、樹脂液槽に浸漬する。この浸漬によ
り、チューブは金属繊維の編組であるため、繊維間に樹
脂が迅速に浸透する。上記液槽に中には、例えば、PV
Cペーストレジンに、加塑剤、安定剤を加え、常温で液
状としたPVCゾ化物を溜めている。付着する樹脂がP
VCのように熱硬化性樹脂の場合、切断したチューブを
200℃程度に加熱しておき、この加熱したチューブを
上記液状PVC槽に所要時間浸漬させると、チューブに
付着したPVCゾル化物がゲル化する。即ち、チューブ
自体の温度で、付着した樹脂を金属繊維のマトリクス樹
脂として硬化できる。よって、特別に樹脂硬化工程を設
ける必要がなくなる。なお、樹脂の種類は限定されない
が、自動車のエンジンルーム内等の高温雰囲気中に配線
する場合には、熱硬化性樹脂を用いておく方が好まし
い。
【0011】上記した樹脂で硬化処理するチューブ端末
は、少なくとも一端でよく、電線に対してチューブを位
置固定のために、チューブの一端はテープ巻を行うた
め、両端を樹脂により硬化処理は必要ではない。このよ
うに、一端を樹脂による硬化処理を行ったチューブは、
該処理側は金属繊維のホツレ発生しないためテープ巻を
行う必要がなくなり、他端のみ電線に対する位置固定で
テープ巻を行うと、該テープ巻でホツレの進行が防止で
きる。なお、両端を樹脂で硬化処理しても良いことは言
うまでもない。
【0012】このように、金属繊維端末に含浸させた樹
脂を硬化させると、金属繊維端末にホツレが発生するこ
とを防止できる。また、チューブの端末のみを樹脂で硬
化処理しているだけであるため、チューブ自体の可撓性
や屈曲性を損なわず、配線経路に沿って電線群と共にチ
ューブを屈曲させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0014】図1(A)(B)は本発明に係わるシール
ド編組チューブ(以下、チューブと略す)を示し、図1
(A)のチューブ10ー1は両端に樹脂による硬化処理
部11を設けており、図(B)のチューブ10ー2は一
端を樹脂による硬化処理部11を設け、他方の端部12
には硬化処理を施していない。上記硬化処理部11の長
さLは10mm〜15mmの範囲としている。
【0015】上記チューブ10ー1、10−2を構成す
る金属繊維Fは錫メッキ軟銅線からなり、前記図4に示
すように、長尺チューブを所定寸法でカットして用いる
もので、端末処理を施さない状態では、金属繊維Fにホ
ツレが生じるものである。なお、本実施形態のチューブ
は20φである。
【0016】上記チューブ10ー1、10−2の樹脂に
よる端末処理部11では、金属繊維Fがコーテングされ
た樹脂(本実施形態では塩化ビニール)で硬化され、ホ
ツレの進行が発生しない状態となっている。
【0017】上記チューブは図2(A)(B)に示すよ
うに、電線束Wを通した後、その一端にテープTを巻き
付けてチューブを電線束Wに位置決め固定している。図
2(A)のチューブ10ー1の場合は、硬化処理を施し
ていない端部12にテープTを巻き付けて電線束Wを固
定している。図2(B)に示すように、チューブ10−
2の場合には、両端に硬化処理部11を設けているた
め、いずれの端部をテープ巻で電線束Wと固定してもよ
い。チューブ10ー1、10−2のいずれの場合も、他
端は樹脂による硬化処理部11があるため、テープ巻は
していない。
【0018】上記のように電線束Wを通してテープTで
固定したチューブ10は、一端あるいは両端のみに10
mm〜15mm幅の僅かな範囲に硬化処理部11を設け
ているだけで、その間は硬化していないため、配線経路
に沿って湾曲させたり、屈曲させたりすることが自由に
できる。
【0019】上記樹脂による硬化処理部11の形成は、
図3に示すように、まず、長尺チューブから切断した状
態の定尺チューブ10を、炉20内に入れて200℃程
度まで加熱する。ついで、PVCペーストレジンに加塑
剤、安定剤を加え、常温で液状のPVCデッピング液2
1を溜めている液槽22に、加熱したチューブ10の端
末を約3分間浸漬する。この浸漬により、チューブ10
自体の熱で付着したPVCが硬化する。
【0020】上記樹脂液槽22よりチューブ10を取り
出すと、常温下で冷却され、短時間で電線束Wの通し作
業が可能となる。該電線束Wの通し作業を行った後、上
記したように、一端をテープ巻作業して電線束Wとチュ
ーブ10とを固定している。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、金属繊維の編組からなるチューブの端末を樹
脂で硬化処理しているため、該硬化処理後においては、
ホツレの進行を完全に防止できる。特に、電線通し作業
時には、ホツレを進行させないように注意しながら作業
を行う必要がなくなり、かつ、金属繊維が手に突き刺さ
ることがないため、作業者は手袋をはめて通し作業をす
る必要がなく、作業性が改善できる。さらに、ホツレに
より電線通し作業が邪魔されず、この点からも、電線通
し作業を能率よく行うことができる。さらにまた、電線
通し作業の後に行うテープ巻作業はチューブの一方だけ
でよくなり、作業工数を減らすことができる。
【0022】さらに、ホツレの発生を低減すると共にホ
ツレの進行を防止しているため、チューブの品質および
電線を通した状態の品質を安定化させることができる。
【0023】また、樹脂による硬化処理部は、樹脂液槽
にチューブの先端を浸漬するだけで簡単に行え、コスト
アップにならずに、チューブの端末ホツレ対策を施すこ
とができる。
【0024】ここで製品の美的センスを良くしたけれ
ば、樹脂硬化処理部端末をカットする事で容易に仕上が
る事は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)は本発明のシールド編組チュー
ブの斜視図である。
【図2】 (A)(B)は図1に示すチューブに電線束
を通してテープを巻き付けた状態を示す斜視図である。
【図3】 上記チューブの端末処理方法を示す概略図で
ある。
【図4】 (A)乃至(D)は従来のシールド編組チュ
ーブを使用方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
10−1、10−2 シールド編組チューブ 11 樹脂による硬化処理部 12 硬化処理を施していない端部 21 PVCデッピング液 22 樹脂液槽 F 金属繊維 W 電線束 T テープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線挿通用の金属繊維からなる編組チュ
    ーブであって、少なくとも一端の金属繊維に、樹脂を含
    浸させて形成した硬化処理部を設けていることを特徴と
    するシールド編組チューブ。
  2. 【請求項2】 電線を通す金属繊維からなる編組チュー
    ブの少なくとも一方の端末を、樹脂液槽に浸漬して、上
    記チューブの金属繊維端末を樹脂と共に硬化させ、端末
    より金属繊維のホツレが生じないようにしているシール
    ド編組チューブの端末処理方法。
JP23278196A 1996-09-03 1996-09-03 シールド編組チューブ及び該シールド編組チューブの端末処理方法 Abandoned JPH1079591A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008243724A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Yazaki Corp 電線保護材及びワイヤーハーネス
JP2009070635A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Yazaki Corp シールド編組の端末処理方法
CN110383395A (zh) * 2017-03-15 2019-10-25 株式会社自动网络技术研究所 导线、屏蔽用编织部件以及线束

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